JP2548663Y2 - 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 - Google Patents

液体燃料燃焼器の芯昇降装置

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JP2548663Y2
JP2548663Y2 JP979890U JP979890U JP2548663Y2 JP 2548663 Y2 JP2548663 Y2 JP 2548663Y2 JP 979890 U JP979890 U JP 979890U JP 979890 U JP979890 U JP 979890U JP 2548663 Y2 JP2548663 Y2 JP 2548663Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、芯上下式石油燃焼器の如き液体燃料燃焼器
における対震自動消火機能を具えた芯昇降装置に関する
ものである。
〈従来技術〉 従来、この種の芯昇降装置は、その対震重りと係止材
とは、第8図の如く、対震重り16の下部に止着されたく
さり製連絡索19を、逆L字形の係止材20の上遊端部20a
の孔に挿入後に止め具としてのくさり止め22によつて止
着していた。
しかし、係止材20の上遊端部20a側が重いため、芯昇
降材がセツトされる前は、すなわち、係止材20の抜き孔
23の係止部23aに、芯昇降材を芯上昇位置にセツトする
ためのピン28が係止される前は、連絡索19が、引張られ
た状態にある。
この状態で、芯昇降材単品または器具に組み込んだ場
合、落下など大きな衝撃が加わると、連絡索19に大きな
力が加わり、連絡索19が切れるなどの問題があつた。
そこで、この問題を解決するため、本出願人が先に提
出した実開昭61-74762号では、くさり止め22と係止材20
の遊端部との間に形成された間隙に衝撃吸収用弾性体を
介装し、この弾性体は、対震重り16および係止材20のセ
ツト位置で弾性体の上面と係止材20の一端部との間に小
間隙を有するようその長さを設定し、該弾性体の反発力
は、対震重りが倒れて係止材を引張る力よりも大に設定
していた。
上記構成において、通常の動作では、対震重りが震動
を感知して倒れるまでに弾性体に影響されることなく、
また、落下など対震重りに異常な力が加わつたときのみ
衝撃吸収用弾性体がたわんで衝撃を吸収する。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来技術において、衝撃吸収用弾
性体の上面と、係止材20の遊端部の取着部分との間の小
間隙は、かなり狭くなる。そのため、衝撃吸収用弾性体
の微妙なバラツキにより、通常時に、対震重り16が倒れ
た場合、芯昇降材を芯上昇位置に保持するためのピン28
が係止材20の係止部23aから外れて芯昇降材が下降する
前に、衝撃吸収用弾性体が係止材20に当たり、対震装置
が作動しないなどの問題がある。
本考案は、上記に鑑み、落下などで対震重りに力が加
わつても連絡索に加わる力を減少させるとともに対震重
りが倒れたときは確実に作動させることができる芯昇降
装置の提供を目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による課題解決手段は、第1,2図の如く、基板1
7の上面に搭載された対震重り16と、該対震重り16の下
部に止着された連絡索19と、基板17に回転自在に軸支さ
れた係止材20と、該係止材20と連絡索19との間に介装さ
れた係止補助材63と、前記連絡索19の下端部を係止補助
材63に形成された孔63bを通した後止着する止め具22
と、前記係止補助材63と係止材20との間に介装された衝
撃吸収用弾性体64とを備え、該衝撃吸収用弾性体64の反
発力は、対震重り16が倒れて係止補助材63を引張る力よ
りも大に設定されたものである。
〈作用〉 上記課題解決手段において、第1図(a)(b)のよ
うに、係止材20と係止補助材63の間に衝撃吸収用弾性体
64を入れ、該衝撃吸収用弾性体64の引張力は、対震重り
16が倒れて係止補助材63を引張る力より強く設定してい
るため、地震や衝撃で対震重り16が倒れた時は衝撃吸収
用弾性体64は伸びずに係止材20を引張り、芯昇降材を芯
下降側へ切り換える。
また、燃焼器の落下などにより、対震重り16は飛び上
がるぐらいの衝撃を受けるので、対震重り16にかかる力
は、地震等で対震重り16が倒れたときにかかる力よりも
はるかに大きく、連絡索19に異常な力が加わつて係止補
助材63は引張られるが、衝撃吸収用弾性体64が伸びて衝
撃を吸収する。
また、対震重り16の連絡索19は、第3ピン28が抜き孔
23の一番下の位置で、係止補助材63を貫通し、止め具22
によつて取着されているため、第3ピン28が係止部23a
の位置では、止め具22の上面と係止補助材63の下面との
間に隙間ができている。
したがつて、係止補助材63と止め具22間の隙間は係止
補助材63での調整が可能なため常に確実な動作が得られ
る。
〈実施例〉 以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。
なお、主要構成部材については項分け記載する。
[燃料タンク部の構成] 第3図は燃料タンク部の分解斜視図で、図中1は中央
部に円筒形の芯内筒2を立設した燃料タンクである。こ
の芯内筒2とその外側の円筒形の芯外筒3との間には、
芯ホルダー4を有する芯5が昇降摺動自在で、かつ昇降
に伴って回転することが自在なように介挿されている。
6は前記芯ホルダー4の中腹部の外周面に装着された
伝達材で、芯5に切り欠れた孔5aに嵌入される。
そして、伝達材6には、その中央部に、ほぼ円形の孔
6aが形成されている。この孔6aに第1ピン9が挿入され
る。第1ピン9は、芯調節軸7に締結されたL字形の芯
昇降アーム8の一端部に回転自在に取付けられている。
(芯調節軸7の構成) 前記芯調節軸7は、燃料タンク1の側面に設けられた
孔1aに挿入され、芯調節軸受け10の貫通孔10aに挿入さ
れ、タンク1の前面1Aと平行に配されている。
芯調節軸受け10は、燃料タンク1の孔1aに挿入された
後、ビスでタンク1に締結されている。
11は油漏れ防止のためのパツキンで、芯調節軸受け10
と燃料タンク1との間に固定される。
12は、芯調節軸7を常時芯内筒2方向へ付勢させるた
めにタンク1と昇降アーム8間に介装された芯調節軸ス
プリングである。
14は芯外パツキンで、燃料タンク1と芯外筒3の間に
固定される。
15は芯天で、芯内筒2の上部に固定される。
[芯昇降部の構成] 第4図は芯昇降部分の分解斜視図、第5図(a)は芯
昇降部分の芯下状態側面図、同図(b)は芯上状態の側
面図である。
(対震重り16の構成) この第4図において、16は、基板17の上面に締結され
た支持台18上に搭載された対震重りで、この下部にはく
さり製(または、紐状)の連絡索19が止着されている。
(係止材20の構成) 20は、基板17の裏面に第1段付ピン21により回転自在
に軸支された逆L字形の係止材である。
この係止材20の上遊端部には、係止補助材63が、第7
段付ピン62によつて回転自在に軸支されている。そし
て、係止材20の下端部と係止補助材63との間には、衝撃
吸収用弾性体64(引張ばね)が介装されている。
この衝撃吸収用弾性体64の引張力は、対震重り16が倒
れて係止補助材63を引張る力より強く設定されている。
したがつて、通常、震動などで、対震重り16が倒れた
場合、係止補助材63および係止材20が同時に回動するよ
う構成される。
また、係止材20の上遊端部であつて、係止補助材63の
取付部下部には、係止補助材63の下方への回転を止める
突起20aが突出されている。
そして、係止補助材63の遊端部63aに形成された孔63b
に、前記対震重り16の連絡索19の下端部が挿入された
後、該下端部が止め具としてのくさり止め22によつて取
着されている。
また、係止材20の下遊端部には、く字形の抜き孔23が
形成され、該抜き孔23の中ほどには爪形の係止部23aが
形成されている。この係止部23aには、後述の緊急作動
材26および芯昇降材32を芯上昇位置に保持する第3ピン
28が係合される。
また、係止材20の抜き孔23は、その下方が係止部23a
より前方になる様な逆くの字形の抜き孔である。
(主軸受け24の構成) 次に、24は、基板17の中央部分にある円孔25に挿入後
かしめられた主軸受けで、前記芯調節軸7の挿入用貫通
孔24aが形成されている。
(緊急作動材26の構成) 26は、前記主軸受け24に中央部の円孔26aが回転自在
に嵌合された緊急作動材である。この緊急作動材26の前
端には第2ピン27が、奥端には第3ピン28が、それぞれ
かしめられている。
第2ピン27は、基板17に設けられた小判形の孔29を貫
通して、後述の消火レバー44の上端開口部44dに入り込
んでいる。
また、第3ピン28は、基板17に設けられた小判形の抜
き孔30を貫通して前記係止材20の下遊端部の抜き孔23を
貫通するように組み付けられている。
前記緊急作動材26の前端上部と基板17の一部との間
に、緊急作動材26を常時時計方向(芯下降方向)に附勢
する緊急作動スプリング31が介装されている。このスプ
リング31は、後述の操作レバー47の操作を軽くするため
に、後述の芯昇降スプリング36とは別体とされている。
(芯昇降材32の構成) 32は、芯上昇時に一位置である消火セツト位置32B
(第5図(b)を参照)に、また、芯下降時に他位置で
ある消火解除位置32A(第5図(a)を参照)に切換わ
る芯昇降材である。
芯昇降材32は、中央に主軸受け24に挿入する円孔32a
が形成され、緊急作動材26と同軸上に回転自在に軸支さ
れている。
そして、芯昇降材32の前端には後述の消火レバー44の
下端係止部44cに係脱自在に係合する第4ピン33がかし
められている。
また、芯昇降材32の前中央部には、後述の微調材39を
支承するための円孔32bが形成されている。
また、芯昇降材32の奥端部には、点火装置を作動させ
るための作動片35が形成されている。そして、芯昇降材
32を常時時計方向(芯下降方向)に附勢する芯昇降スプ
リング36の一端が係合され、該スプリング36の他端は基
板17の一部に係合されている。
37は緊急作動材26と芯昇降材32との間に隙間を持たす
ためのワツシヤで、38は主軸受け24に緊急作動材26、芯
昇降材32、ワツシヤ37を挿入後、これらの抜け防止のた
めに主軸受け24に挿入する軸止め輪である。
(微調材39の構成) 39は、前記芯昇降材32の前部の円孔32bに第2段付ピ
ン40で回転自在に軸支された微調材である。この微調材
39の前端部に後述の連動材41を軸支するための第3段付
ピン42用の円孔39aが設けられている。
43は微調材39にその回転時にある程度のトルクを持た
せるのと、芯昇降材32との間に隙間を設けるためのスプ
リングワツシヤである。
(消火レバー44の構成) 44は基板17の裏面に第4段付ピン45によつて回転自在
に軸支された消火レバーである。
この消火レバー44の一端には、消火摘み(図示せず)
を挿入するための突起44aが形成される。
また、消火レバー44の中央部には、前記芯昇降材32の
第4ピン33が摺動しながら上下に動く摺動部44bが形成
され、その下端には芯昇降材32の第4ピン33を係止する
ための係止部44cが形成されている。
さらに、消火レバー44の上中央部には、前記緊急作動
部26の第2ピン27が入り込む開口部44dが形成されてい
る。
また、消火レバー44の奥端には、消火レバー44を常時
時計方向(側面からみて)に附勢する消火レバースプリ
ング46の一端が係合され、その他端は基板17に係合され
ている。
(連動材41の構成) 41は、微調材39の前端の円孔39aに、下端が第3段付
ピン42により回転自在に軸支された連動材である。
この連動材41の上端は、後述の操作レバー47に、第5
段付ピン48によつて、基板17の上部の小判形の孔49を介
して回転自在に軸支される。
(操作レバー47の構成) 47は、基板17の上部の孔50に第6段付ピン51によつて
軸支された操作レバーで、その前部に前記連動材41が回
転自在に連結されている。前記操作レバー47の前端には
操作摘みを挿入するための突起47aが形成されている。
(連結材52の構成) 52は芯調節軸7と微調材39を連結させる連結材であ
る。
この連結材52は、その奥端の円孔52aの外周に形成さ
れた円錐筒周壁52bに、芯調節軸7の先端の円錐端部7a
および雄ねじ部7b(第3図参照)を挿入後、芯調節軸7
の先端の雄ねじ部7bに雌ねじ13を締め付けて連結材52と
芯調節軸7とが固定される。
また、連結材52の前端部52cは、微調材39の中央部上
下の曲げ部53,54間に挿入されている。
[動作] 次に芯昇降装置の一連の動作を説明する。
(芯上昇位置セツト動作) まず、操作レバー47を下方に押し下げると、これは、
第6段付ピン51を中心に反時計方向に回転し、第5図
(a)の芯下位置47Aから第5図(b)の芯上位置47Bに
切換わる。
このとき、操作レバー47の前部は、第5段付ピン48で
基板17の小判形の孔49を介して連動材41へ連結されてい
るため、連動材41は基板17の小判形の孔49の範囲内で上
下する。
そうすると、連動材41に連結された微調材39は、芯昇
降材32の第2段付ピン40を中心に反時計方向に回転す
る。
この微調材39の回転により、その前端下縁55が芯昇降
材32を主軸受け24を中心に反時計方向に回転して、第5
図(a)の消火解除位置32Aから第5図(b)の消火セ
ツト位置32Bへ切換える。
この芯昇降材32が反時計方向に回転すると、その奥上
部の突起57が、緊急作動材26の奥上部の曲げ部58の裏面
に当たり、緊急作動材26が主軸受け24を中心に反時計方
向に回転する。
この緊急作動材26の回転により、その奥端の第3ピン
28は、係止材20の抜き孔23を下方から上方へ移動し、係
止部23aより上方へ移動する。
係止材20は、基板17に第1段付ピン21によつて回転自
在に軸支されているが、前方が重いため、常時、反時計
方向に回転(側面からみて)しようとする。このため、
操作レバー47を押し下げるのを少し緩めると、これまで
の動きが逆に動き、第3ピン28が少し下がり、係止部23
aに引つ掛かる。
緊急作動材26は、常時、時計方向に附勢する緊急作動
スプリング31が設けられているが、このスプリング31に
抗して緊急作動材26が反時計方向に回転した後、第3ピ
ン28が係止部23aに係止されるため、緊急作動材26は第
5図(a)の解除位置26Aから第5図(b)の消火位置2
6Bに切換わり、スプリング31は伸びた状態でセツトされ
る。
また、緊急作動材26の反時計回りの回動により、その
前端にある第2ピン27は、基板17の小判形の抜き孔29を
上方から下方へ移動し、消火レバー44の上端開口部44d
に嵌合する。
また、芯昇降材32の反時計回りの回動により、その前
端の第4ピン33が消火レバー44の摺動部44bを上方から
下方へ摺動しながら下降する。しかし、摺動部44bがく
の字形に形成されているため、消火レバー44は、第4ピ
ン33に押されて第4段付ピン45を中心に反時計方向に回
転した後、消火レバースプリング46により元に戻る。こ
のため、緊急作動材26の前端の第2ピン27は、消火レバ
ー44にある開口部44dに円滑に入り込む。一方、芯昇降
材32の第4ピン33は、消火レバー44の摺動部44bを摺動
し降下した後、下端の係止部44cに係止される。
芯昇降材32には、常時、時計方向に附勢する芯昇降ス
プリング36が設けられているが、芯昇降材32が反時計方
向に回転した後、第4ピン33が消火レバー44の係止部44
cに係止されるため、芯昇降スプリング36は伸びた状態
でセツトされる。
緊急作動材26の奥端の第3ピン28が、係止材20の係止
部23aに係止され、少し遅れて芯昇降材32の前端の第4
ピン33が消火レバー44の係止部44cに係止されるように
設計されているため、第5図(b)の如く、芯昇降材32
の奥上部の突起57と、緊急作動材26の曲げ部58は少しの
隙間ができた状態でセツトされる。
連結材52は、微調材39の中心部上下の曲げ部53,54内
に挿入され、芯調節軸7の先端に雌ねじ13で固定されて
いるので、微調材39および芯昇降材32の回転に合わせ
て、芯調節軸7を中心に反時計方向に回転する。
これに伴ない、第3図の如く、芯調節軸7に締結され
た芯昇降アーム8が反時計方向に回転し、先端の回転自
在な第1ピン9と円孔6aを有する伝達材6を介して、芯
ホルダー4に連結されている芯5は、少し回転しながら
上昇し、セツト状態となる。
(芯の微調整動作) 芯の微調整は、今までの動作で芯がセツトされた状態
から、操作レバー47を所望量だけ引き上げることにより
行う。そうすると、操作レバー47、連動材41、微調材39
が上記のセツト時とは逆に動く。しかし、芯昇降材32
は、その第4ピン33が消火レバー44の係止部44cに係止
され、また、緊急作動材26は、その第3ピン28が係止材
20の係止部23aに係止されているため、係止状態、すな
わち消火セツト位置32B,26Bを保つ。
しかしながら、微調材39は、第2段付ピン40を中心と
して芯昇降材32の上下の曲げ部56,59内で時計方向に回
転するため、微調材39に連結された連結材52から芯調節
軸7へ動きが伝わり、芯の微調整が行なわれる。
(通常消火動作) 次に消火操作について説明する。
通常消火の場合は、消火摘み(図示せず)が取付けら
れている消火レバー44を反時計方向(下方)に押すと、
消火レバー44の回動により、その係止部44cに係止され
て消火セツト位置32Bにある芯昇降材32の第4ピン33が
係止部44cから外れる。そうすると、芯昇降スプリング3
6によつて芯昇降材32は時計方向に回転し、その奥端下
縁60が基板17の下面に当たり消火解除位置32Aで止ま
る。
同時に、微調材39、連動材41、操作レバー47が今まで
の逆に動作し、元の状態にもどる。
また、微調材39と連動された連結材52、芯調節軸7、
芯昇降アーム8、芯5が同様に逆に動作し、芯5が降下
し消火される。
ところで、緊急作動材26の第2ピン27は、セツト時、
消火レバー44の開口部44dの上方縁61付近で止まつてい
るが、消火レバー44を押しても消火レバー44は反時計方
向に回転するため、第2ピン27と消火レバー44の接触は
無い。このため、緊急作動材26は回動することがなく、
その第3ピン28は、係止材20の係止部23aに係止された
状態を保つ。
この状態から再び操作レバー47を押し下げると前記と
同様の芯上昇動作が行なわれる。
(緊急消火動作) 次に緊急消火の場合は、倒立状態でセツトされた対震
重り16が、地震や衝撃で倒れると、第2図の如く、連絡
索19によつて係止補助材63は反時計方向(裏面から見
て)に引張られる。そうすると、係止補助材63に取り付
けられた衝撃吸収用弾性体64の反発力は、対震重り16が
倒れて係止補助材63を引張る力よりも大に設定されてい
るので、衝撃吸収用弾性体64の力により、係止材20が第
2図において反時計方向(裏面から見て)に引張られ、
係止部23aから第3ピン28が外れ、緊急作動材26が第5
図(a)(b)において緊急作動スプリング31の力によ
つて時計方向に回転しはじめる。
このとき、芯昇降材32には、その第4ピン33の係止を
外す力がかからないので、係止の状態を保つているが、
前記の様に、係止材20の係止部23aと消火レバー44の係
止部44cは少しずれて係止されるため、芯昇降材32の突
起57と緊急作動材26の曲げ部58の隙間分しか緊急作動材
26が動作しない。
しかしながら、緊急作動材26の第2ピン27が時計方向
に回転し、消火レバー44の開口部44dの上方縁61に当た
り、消火レバー44を反時計方向に回転させるので、下部
の係止部44cに係止されている芯昇降材32の第4ピン33
を外す。
そうすると、芯昇降材32及び緊急作動材26が、それぞ
れ芯昇降スプリング36、緊急作動スプリング31の力によ
つて、第5図(a)(b)において時計方向に回転し、
一連の動作によつて芯が降下する。
緊急作動材26が第5図において緊急作動スプリング31
の力によつて主軸受け24を中心として時計方向(表面か
ら見て)へ回転し、第3ピン28が下方に移動すれば、係
止材20はその前方が重く、第4図の如く、常時、反時計
回りに回転(側面から見て)しようとしているので、係
止補助材63も反時計回りに回動し、これに連絡索19によ
り連結されている対震重り16は自動的に倒立状態に戻さ
れる。
このとき、衝撃吸収用弾性体64は、対震重り16が倒れ
て連絡索19を引つ張る力より強いものを用いているた
め、衝撃吸収用弾性体64が伸びることはない。
(燃焼器の落下時の対震重りの動作) 第1図(a)(b)のように係止材20と係止補助材63
の間に衝撃吸収用弾性体64を入れ、該衝撃吸収用弾性体
64の引張力は、対震重り16が倒れて係止補助材63を引張
る力より強く設定しているため、対震重り16が倒れた時
は衝撃吸収用弾性体64は伸びずに係止材20を引張る。
また、燃焼器の落下などにより、対震重り16に異常な
力が加わつたときは、衝撃吸収用弾性体64が伸びて衝撃
を吸収する。
また、対震重り16の連絡索19は、第3ピン28が抜き孔
23の一番下の位置で、係止補助材63を貫通し、くさり止
め22によつて取着されているため、第3ピン28が係止部
23aの位置では、くさり止め22の上面と係止補助材63の
下面との間に隙間ができている。
したがつて、係止補助材63とくさり止め22間の隙間は
係止補助材63での調整が可能なため常に確実な動作が得
られる。
なお、第6図および第7図は、夫々本考案の係止補助
材63の他の実施例を示し、第6図では係止補助材63が第
1段付ピン21により回転自在に軸支されており、第7図
では係止材20の突起20aが係止補助材63の側部に当たつ
て回転を止めるようになつている。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案によると、対震
重りの下部に止着されている連絡索と基板に支持された
係止材に設けた係止補助材とを結合し、前記係止材と係
止補助材間に衝撃吸収用弾性体を設けており、係止補助
材と衝撃吸収用弾性体を追加することにより、落下など
で対震重りに力が加わつても連絡索に加わる力を減少さ
せることができる。
また、対震重りの連絡索は係止補助材を貫通し、止め
具によつて取着されており、係止材のセツト前では、止
め具の上面と係止補助材の下面との間に隙間ができてい
るので、係止補助材と止め具間の隙間は係止補助材での
調整が可能となり、対震重りが倒れたときは確実に動作
させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本考案の一実施例を示す芯昇降装
置の対震重り付近の裏側側面図で、同図(a)は通常時
を、同図(b)は対震重りに異常な力が加わつたときの
状態を示す。 第2図は本考案の芯上昇状態の対震重り付近の裏側側面
図である。 第3図は本考案の実施例の燃料タンク部分の分解斜視
図、 第4図は同じく芯昇降部分の分解斜視図、 第5図(a)は同じく芯昇降部分の芯下降状態側面図、
第5図(b)は同じく芯上昇状態の側面図、第6,7図は
夫々本考案の他の実施例を示す対震重り付近の裏側側面
図、第8図は従来の対震重り付近の裏側側面図である。 16:対震重り、17:基板、19:連絡索、20:係止材、63:係
止補助材、64:衝撃吸収用弾性体。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に搭載された対震重りと、該対
    震重りの下部に止着された連絡索と、基板に回転自在に
    軸支された係止材と、該係止材と連絡索との間に介装さ
    れた係止補助材と、前記連絡索の下端部を係止補助材に
    形成された孔を通した後止着する止め具と、前記係止補
    助材と係止材との間に介装された衝撃吸収用弾性体とを
    備え、該衝撃吸収用弾性体の反発力は、対震重りが倒れ
    て係止補助材を引張る力よりも大に設定されたことを特
    徴とする液体燃料燃焼器の芯昇降装置。
JP979890U 1990-02-01 1990-02-01 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 Expired - Lifetime JP2548663Y2 (ja)

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