JP2547972B2 - 2層ダイコータ - Google Patents

2層ダイコータ

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JP2547972B2
JP2547972B2 JP6193065A JP19306594A JP2547972B2 JP 2547972 B2 JP2547972 B2 JP 2547972B2 JP 6193065 A JP6193065 A JP 6193065A JP 19306594 A JP19306594 A JP 19306594A JP 2547972 B2 JP2547972 B2 JP 2547972B2
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眞司 藤野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送される帯
状材料(例えば、金属ストリップ)に塗液を2層塗布す
る2層ダイコータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、連続的に搬送される帯状材料の表
面に塗液を2層塗布するダイコータとして図7に示すも
のが知られている。このダイコータ140は、上金物1
41と下金物142とから構成される。上金物141と
下金物142には、これらの当接面に開口したマニホー
ルド144,145がそれぞれ形成されている。
【0003】また、上金物141の下面には、上部リッ
プ部147からマニホールド144に向かって所定深さ
切削して上部スロット149が形成され、同様に、下金
物142の上面には、下部リップ部150からマニホー
ルド145に向かって所定深さ切削して下部スロット1
51が形成してある。さらに、上金物141と下金物1
42の間には仕切り板152が設けられ、上部スロット
149と下部スロット151が仕切られている。そし
て、図8に示すように、上部スロット149と下部スロ
ット150の両端側には、所定幅の塗布幅調整板15
3,154、155,156がそれぞれ装入され、上金
物141と下金物142とでそれぞれ挾持して固定され
ている。
【0004】上記ダイコータ140は、上リップ部14
7,下リップ部150をバックアップロール158に支
持されて矢印x方向に搬送される帯状材料159に所定
距離をもって対向配置する。マニホールド145に供給
された下塗り用塗液は、下部スロット151を通過して
塗布幅調整板155,156によって塗布幅L3に調整
され、帯状材料159の表面に下塗りとして塗布される
(第1層目)。また、マニホールド144に供給された
上塗り用塗液は、上部スロット149を通過して塗布幅
調整板153,154によって塗布幅L3′に調整さ
れ、帯状材料159の表面に上塗りとして塗布される
(第2層目)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のダイコータ140では、塗布幅を調整する場合、上
金物141と下金物142を分解して塗布幅調整板15
3,154、155,156を所望の位置に動かさなけ
ればならず、多くの時間を必要としていた。
【0006】また、仕切り板151を薄板とすると、マ
ニホールド144,145から上リップ部147,下リ
ップ部150に移動する塗液の圧力変動で仕切り板15
1に撓みが発生する。この撓みが上部スロット149、
下部スロット151から吐出する塗液の流れに乱れを生
じさせ、塗膜の厚みにむらを発生させていた。これを防
止するため、仕切り板152の厚みを増加させて仕切り
板152を撓みにくくする方法があるが、上リップ部1
47と下リップ部150間の距離が長くなり帯状材料1
59とのギャップが拡大して塗液の吐出が不安定になる
とともにダイコータ140が大型化するという問題点が
あった。
【0007】さらに、塗布作業中にダイコータ140の
上リップ部147,下リップ部150が誤って帯状材料
159に接触し、上リップ部147,下リップ部150
が破損した場合や長期使用により塗液によるリップ摩耗
の場合、例えば、その破損が微小クラックであっても、
塗液の吐出には乱れが生じて、塗布膜の厚みにむらが発
生する。したがって、上リップ部147,下リップ部1
50を交換することが必要になるが、上リップ部14
7,下リップ部150は上金物141と下金物142に
それぞれ設けてあるので、上リップ部147,下リップ
部150を交換するには上金物141と下金物142を
交換しなければならず、上金物141と下金物142の
交換には多大な時間と費用がかかるという問題点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題点を解決するためになされたもので、上金物と下金物
に形成されたマニホールドに供給された塗液を上記両金
物の間に形成したスロットを介して上金物に設けた上リ
ップ部と下金物に設けた下リップ部との間から吐出して
帯状材料に塗布するダイコータであって、上記上リップ
部と下リップ部を上金物と下金物に着脱自在に設けられ
た上ブロックと下ブロックとにそれぞれ形成しかつ上ブ
ロックの底面と下ブロックの上面とで上記スロットに連
通する先端スロットを形成するとともに、該先端スロッ
トから上記スロットにわたり仕切り板を配置して該仕切
り板で仕切られた上記スロットの上部スロットと下部ス
ロットのそれぞれ一端側を上金物に設けた上部マニホー
ルドと下金物に設けた下部マニホールドとにそれぞれ連
通させ、上記仕切り板で仕切られた上記先端スロットの
上部先端スロットと下部先端スロットにはそれぞれ塗布
幅調整板を装入し、上ブロックと仕切り板、および仕切
り板と下ブロックとで上記塗布幅調整板をそれぞれ挾持
していることを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の2層ダイコータで
は、上記上部スロットの上記仕切り板に対向する面と上
記下部スロットの上記仕切り板に対向する面には、マニ
ホールドと先端スロットを結ぶ直線に沿って、複数の溝
をそれぞれ設けたことを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3に記載の2層ダイコータ
では、上記上部スロットと上記下部スロットにそれぞれ
通液性シートを装入している。
【0011】また、請求項4に記載の2層ダイコータで
は、上記上ブロックと下ブロックを接近・離間させる手
段を、請求項1〜3に記載の2層ダイコータに設けてい
る。
【0012】
【作用】上記構成の2層ダイコータでは、上部スロット
と下部スロットに、それぞれ上部マニホールドと下部マ
ニホールドから塗液が供給される。塗液は、上部スロッ
トと下部スロットから、塗布幅調整板によって塗液塗布
領域が調整された上部先端スロットと下部先端スロット
にそれぞれ移動し、上リップ部と仕切り板の間、仕切り
板と下リップ部の間からそれぞれ吐出して帯状材料を2
層に塗布する。
【0013】また、請求項2に記載の2層ダイコータで
は、上部スロットと下部スロットに、それぞれ上部マニ
ホールドと下部マニホールドから塗液が供給される。塗
液は上部スロットに設けられた溝と下部スロットに設け
られた溝とを通過して、塗布幅調整板によって塗液塗布
領域が調整された上部先端スロットと下部先端スロット
にそれぞれ移動し、上リップ部と仕切り板の間、仕切り
板と下リップ部の間からそれぞれ吐出して帯状材料を2
層に塗布する。
【0014】さらに、請求項3に記載の2層ダイコータ
では、上部スロットと下部スロットに、それぞれ上部マ
ニホールドと下部マニホールドから塗液が供給される。
塗液は上部スロットと下部スロットにそれぞれ配置され
た通液性シートを通過して、塗布幅調整板によって塗液
塗布領域が調整された上部先端スロットと下部先端スロ
ットにそれぞれ移動し、上リップ部と仕切り板の間、仕
切り板と下リップ部の間からそれぞれ吐出して帯状材料
を2層に塗布する。
【0015】さらにまた、請求項4に記載の2層ダイコ
ータでは、上ブロックと下ブロックを接近・離間させる
手段により、上ブロックと下ブロックとを離間させて、
上部先端スロットと下部先端スロットを広げ、上部先端
スロットと下部先端スロットに装入された塗布幅調整板
の位置を変更した後、上ブロックと下ブロックとを接近
させて、上部先端スロットと下部先端スロットを狭め
て、上ブロックと仕切り板、仕切り板と下ブロックとで
それぞれの塗布幅調整板を挾持する。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1、2は本発明に係る2層ダイコー
タ1の第1実施例を示している。2層ダイコータ1は、
上金物2と下金物3とからなるダイ本体4と、このダイ
本体4を支持する支持台5とから構成されている。
【0017】上記支持台5は、バックアップロール6の
外周に沿って矢印x方向に搬送される帯状材料(例え
ば、金属ストリップ)7に対して進退自在(矢印a,b
方向)に設けてある。また、支持台5には、バックアッ
プロール6に対向する部分をL字状に切削して段部8が
形成されている。そして、この段部8には下金物3が載
置され、複数のボルト9で支持台5に固定されている。
【0018】下金物3の内部には塗布幅方向に沿ってマ
ニホールド10が設けてある。このマニホールド10は
下金物3の上面12に対して開口している。また、下金
物3と支持台5に設けられた塗液供給路28の一方の端
部が上記マニホールド10に接続してある。この塗液供
給路28の他方の端部は、塗液供給装置29に接続され
ており、塗液供給装置29から下塗り用塗液がマニホー
ルド10に供給されるようになっている。
【0019】上記上面12には、マニホールド10から
下ブロック収容部13にかけて、複数の溝14が形成し
てある。この溝14は、マニホールド10から下ブロッ
ク収容部13に塗液を供給するスロットの役割を果たし
ており、マニホールド10に供給された塗液が下ブロッ
ク収容部13に移動できるようになっている。
【0020】また、マニホールド10の下ブロック収容
部13側の壁面には、塗液供給量調整板33が設けてあ
る。上記塗液供給量調整板33には、縦長の楕円孔が設
けてあり、この孔にボルトを挿入してマニホールド10
の内部に固定してある。これより、この長孔に沿って塗
液供給量調整板33を上下に動かせば、マニホールド1
0の内部と、溝14の連通する面積を調整することがで
き、マニホールド10から溝14に移動する塗液の量を
調整することができる。
【0021】下ブロック収容部13には下ブロック15
が収容される。この下ブロック15は、下ブロック収容
部13と同一の長さを有するブロック体からなってい
る。また、下ブロック15の上面には平担部分(約10
〜15mm)を設け、この平坦部分と、下金物3の上面
12に配置される仕切り板24とで形成される空間を先
端スロット下部16としてある。
【0022】先端スロット下部16のバックアップロー
ル6に対向する端部には下リップ部17が形成してあ
る。また、先端スロット下部16の他方の端部には段部
が形成され、塗布幅調整板20,21をガイドするガイ
ド溝としてある。
【0023】上記塗布幅調整板20,21は、先端スロ
ット下部16から吐出する塗液の吐出幅、すなわち帯状
材料7の塗布幅を調整するもので、板材をL字型に折り
曲げて折曲部を形成し、この折曲部を上記ガイド溝には
め合わせて、それぞれ先端スロット下部16の両端から
装入される。そして、上記塗布幅調整板20,21は、
上記仕切り板24と下ブロック15とで挾持される。
【0024】また、下金物3の底面25には塗布幅方向
に沿って複数の油圧シリンダ26が設けてある。上記油
圧シリンダ26のシリンダロッド27は、下金物3を貫
通し、下ブロック15の下面に連結されている。これに
より、油圧シリンダ26を操作すると、下ブロック15
が上下方向に動いて、先端スロット下部16の隙間が増
減する。
【0025】また、上金物2の壁部には、塗液供給路3
1が設けてある。この塗液供給路31の一方の端部は塗
液供給装置32に接続され、もう一方の端部は上金物2
のマニホールド35に接続してあり、塗液供給装置32
から上塗り用塗液がマニホールド35に供給されるよう
になっている。
【0026】その他、上金物2の構成部分および構成部
品については、下金物3と対応する部分の符号に40を
加えて説明を省略する。
【0027】以上の構成において、下金物3の上面12
に仕切り板24を配置し、その上に上金物2の底面65
を重ね合わせ、複数のボルト49で上金物2を下金物3
に固定する。
【0028】また、上金物2は、上金物2の上面52か
らボルト38を挿入して下金物3に固定される。このボ
ルト38は、仕切り板24の位置ずれを防止している。
そして、上金物2と下金物3を一体化して設けられた本
体4の両側部は、それぞれシール部材39(他方は図示
せず)と側板40(他方は図示せず)とでシールされ
る。
【0029】以上の構成からなる2層ダイコータ1は、
上リップ部57と下リップ部17を、バックアップロー
ル6の外周に沿って矢印x方向に搬送される帯状材料
(例えば、金属ストリップ)7に対して所定隙間をもっ
て配置される。
【0030】そして、塗液供給装置29からマニホール
ド10に供給された下塗り用塗液は、マニホールド10
から溝14に流出する。この際、塗液供給量調整板33
によって、マニホールド10から溝14に流出する塗液
の量が調整される。さらに、塗液は、塗布幅調整板2
0,21で規制された塗布幅L1の先端スロット下部1
6を通過して吐出し、帯状材料7に塗布幅L1だけ下塗
り(第1層目)として塗布される。
【0031】また、塗液供給装置32から上金物2のマ
ニホールド35に上塗り用塗液が供給される。マニホー
ルド35の内部で塗液供給量調整板73によって流出量
が調整された上塗り用塗液は溝54に流出する。さら
に、上塗り用塗液は、塗布幅調整板60,61で、下塗
りの塗布幅L1と同一幅に規制された塗布幅L1′の先
端スロット上部56を通過して吐出し、帯状材料7に塗
布幅L1′だけ上塗り(第2層目)として塗布される。
【0032】また、マニホールド35、10から先端ス
ロット上部56と先端スロット下部16の間に位置する
仕切り板24は、図3に示すように、上記溝14、54
の両側の凸条23、63によって挾持されている。した
がって、上塗り用塗液と下塗り用塗液がそれぞれ上記溝
14、54を通過する際に仕切り板24を撓ませること
なく、100〜200μmの薄板を用いても撓みを許容
値以内にできる。よって、下塗り用塗液、上塗り用塗液
は共に安定した流れで先端スロット上部56と先端スロ
ット下部16に移動して吐出する。さらに、仕切り板2
4を薄くすることができるので2層塗布が単層塗布に近
い状態になり、リップ部57,17と帯状材料7との間
に安定したメニスカスを形成し、上塗りと下塗りの塗布
面はそれぞれ塗膜の厚みにむらの無い良好な面が得られ
る。
【0033】さらに、上述のように、仕切り板24は凸
条23、63によって挾持され、塗液の吐出圧力によっ
て撓むことはないので、2層ダイコータ1には薄型の仕
切り板を使用することができる。よって2層ダイコータ
1を小型化することができる。
【0034】なお、先端スロット上部56と先端スロッ
ト下部16では、仕切り板24は挾持されなくてもよ
い。これは、塗液の吐出圧力はマニホールド35,10
の内部で最高値を示し、吐出側になるにつれて低下する
からであり、先端スロット上部56と先端スロット下部
16では仕切り板24は、塗液の吐出圧力差による振動
や大きな撓みが発生しないことによる。
【0035】次に、塗液の塗布幅を変更する場合につい
て説明する。下塗りの塗布幅L1を変更する場合は、油
圧シリンダ26を操作し、シリンダロッド27を下方に
約30〜50μm動かす。すると、下ブロック15も下
方に移動し、先端スロット下部16もシリンダロッド2
7の移動距離に合わせて広がる。そして、先端スロット
下部16に装入された塗布幅調整板20,21を図示し
ない塗布幅調整装置により所望の位置に動かして塗布幅
L1を変更する。
【0036】また、塗布幅L1を変更した後にシリンダ
26を操作してシリンダロッド27を上方に動かして下
ブロック15を上方に移動させ、塗布幅調整板20,2
1を仕切り板24と下ブロック15とで挾持して固定す
る。この際、下ブロック15のレール溝18が下ブロッ
ク収容部13のガイドレール19と噛み合うので、下リ
ップ部17の位置は正確に再現される。
【0037】上塗りの塗布幅L1′を変更する場合、上
述した下塗りの塗布幅L1を変更する場合と同様に行う
ので説明を省略する。
【0038】このように、上記2層ダイコータ1では、
上金物2と下金物3とを分解することなく、シリンダ2
6,66を操作するだけで塗布幅調整板20,21、6
0,61の位置を動かすことができる。また、塗液の種
類や塗布速度に応じて上リップ部57と下リップ部17
の形状を変更する場合、もしくは破損等により上リップ
部57と下リップ部17を修理する場合、上ブロック5
5と下ブロック15のみを改造、修理または交換すれば
よい。したがって、従来、上金物2と下金物3とを交換
するためにかかっていた手間やコストを削減することが
できるので、2層ダイコータ1の操業効率を大幅に向上
させることができる。
【0039】次に、本発明に係る第2の実施例について
図4、5を参照して説明する。なお、第2の実施例であ
る2層ダイコータ100については、図1に示す2層ダ
イコータ1と同一部材については同一の符号を付して説
明する。2層ダイコータ100は、上金物102と下金
物103とからなるダイ本体104と、このダイ本体1
04を支持する支持台5とから構成されている。
【0040】下金物103の上面106から内部に向か
って、断面が台形形状のメッシュ押さえ用ブロック収容
部107が設けてある。また、上記収容部107から下
ブロック収容部13までの領域を所定厚さ切削して下ス
ロット部108が形成されている。そして、上記収容部
107から下スロット部108にわたって、塗液の通過
可能なメッシュシート110が配置してある。上記メッ
シュシート110の一方の端部はメッシュ押さえ用ブロ
ック111により上記収容部107に固定されている。
また、上記ブロック111に設けられたネジ孔にボルト
113を螺合してメッシュシート110は下金物103
に固定してある。
【0041】下金物103の内部には、塗布幅方向に沿
ってマニホールド115が設けてある。上記マニホール
ド115と下スロット部108は複数の塗液供給孔11
6で連通してある。さらに、マニホールド115には塗
液供給路28が接続され、塗液供給装置29から下塗り
用塗液が供給されるようになっている。
【0042】上金物102の構成については、上述した
下金物103に設けられた構成部分、および構成部材に
対応する部分の符号に20を加えて説明を省略する。ま
た、その他、2層ダイコータ100について、上記2層
ダイコータ1と同一部分、同一部材については説明を省
略する。
【0043】以上の構成からなる2層ダイコータ100
は、上リップ部57と下リップ部17を、バックアップ
ロール6の外周に沿って矢印x方向に搬送される帯状材
料(例えば、金属ストリップ)7に対して所定隙間をも
って配置される。
【0044】そして、塗液供給装置29から下金物10
3のマニホールド115に下塗り用塗液が供給される。
図6に示すように、上記塗液は、塗液供給孔116を介
して下スロット部108に装入されたメッシュシート1
10の網目部分を通り、塗布幅調整板20,21で規制
された塗布幅L2の先端スロット下部16を通過して吐
出し、帯状材料7に塗布幅L2だけ下塗り(第1層目)
として塗布される。
【0045】また、塗液供給装置32から上金物102
のマニホールド135に上塗り用塗液が供給される。上
記塗液は、塗液供給孔136を介して上スロット部12
8に装入されたメッシュシート130の網目部分を通
り、塗布幅調整板60,61により下塗りの塗布幅L2
と同一幅に規制された塗布幅L2′の先端スロット上部
56を通過して吐出し、帯状材料7に塗布幅L2′だけ
上塗り(第2層目)として塗布される。
【0046】上スロット部128と下スロット部108
に対向する部分の仕切り板24は、メッシュシート11
0とメッシュシート130によって挾持されている。し
たがって、上塗り用塗液と下塗り用塗液が、上スロット
部128(メッシュシート130の網目部)と下スロッ
ト部108(メッシュシート110の網目部)をそれぞ
れ通過する際に仕切り板24を撓ませることはない。こ
れより、上リップ部57と下リップ部17は、帯状材料
7との間に安定したメニスカスを形成し、上塗りと下塗
りの塗布面はそれぞれ、むらのない良好な面が得られ
る。
【0047】さらに、2層ダイコータ1には薄型の仕切
り板を使用することができるので、2層ダイコータ1を
小型化することができる。
【0048】上塗りの塗布幅L2′および、下塗りの塗
布幅L2を変更する場合、上述した2層ダイコータ1に
おける変更方法と同様に行うので説明を省略する。な
お、マニホールド115と135の両端から、先端にパ
ッキンを備えたロッドを挿入し、塗布幅調整板20,2
1、60,61,の位置に合わせて移動させるようにし
てもよい。また、塗液供給孔116,136は複数の貫
通孔としたが、スリットであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る2層ダイコータでは、仕切り板が溝の両側の凸条
もしくは通液性シートで挾持される。これより、仕切り
板が薄型であっても、塗液の吐出圧力により仕切り板が
撓むことはない。したがって、塗液は安定して上部先端
スロットと下部先端スロットを通過して、上リップ部と
仕切り板、仕切り板と下リップ部との間から吐出する。
また、薄型の仕切り板を使用することで、2層ダイコー
タの小型化が実現する。
【0050】また、上リップ部と下リップ部が上ブロッ
クと下ブロックにそれぞれ設けてあるので、リップ部が
破損した場合やリップ部形状を変更する場合、上金物と
下金物を交換せずに上ブロックと下ブロックのみを交換
すればよい。したがって、メンテナンスが飛躍的に向上
するだけでなく、修理コスト等を低減させることができ
る。さらに、塗布幅調整板は、上ブロックと仕切り板、
仕切り板と下ブロックとでそれぞれ挾持されているの
で、塗布幅を調整する場合、上金物と下金物を分解する
ことなく、上ブロックと下ブロックを上金物と下金物か
らそれぞれ取り外せば塗布幅調整板の位置を変更するこ
とができる。
【0051】さらにまた、上ブロックと下ブロックとを
接近・離間させる手段を設け、この接近・離間手段を操
作すれば、上部先端スロットと下部先端スロットを広げ
ることができる。したがって、上ブロックと下ブロック
を上金物と下金物から取り外すことなく、上部先端スロ
ットと下部先端スロットに装入された塗布幅調整板の位
置を容易に動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施例の2層ダイコータ
の断面図である。
【図2】 図1のII−II線部分断面図である。
【図3】 図2のIII−III線部分断面図である。
【図4】 本発明に係る第2の実施例の2層ダイコータ
の断面図である。
【図5】 図4のIV−IV線部分断面図である。
【図6】 図5のV−V線部分断面図である。
【図7】 従来の2層ダイコータの断面図である。
【図8】 従来の2層ダイコータの斜視図である。
【符号の説明】
1…2層ダイコータ、2…上金物、3…下金物、14,
54…溝、15…下ブロック、17…下リップ部、2
3,63…凸条、24…仕切り板、26,66…油圧シ
リンダ、55…上ブロック、57…上リップ部。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金物と下金物に形成されたマニホール
    ドに供給された塗液を上記両金物の間に形成したスロッ
    トを介して上金物に設けた上リップ部と下金物に設けた
    下リップ部との間から吐出して帯状材料に塗布するダイ
    コータであって、上記上リップ部と下リップ部を上金物
    と下金物に着脱自在に設けられた上ブロックと下ブロッ
    クとにそれぞれ形成しかつ上ブロックの底面と下ブロッ
    クの上面とで上記スロットに連通する先端スロットを形
    成するとともに、該先端スロットから上記スロットにわ
    たり仕切り板を配置して該仕切り板で仕切られた上記ス
    ロットの上部スロットと下部スロットのそれぞれ一端側
    を上金物に設けた上部マニホールドと下金物に設けた下
    部マニホールドとにそれぞれ連通させ、上記仕切り板で
    仕切られた上記先端スロットの上部先端スロットと下部
    先端スロットにはそれぞれ塗布幅調整板を装入し、上ブ
    ロックと仕切り板、および仕切り板と下ブロックとで上
    記塗布幅調整板をそれぞれ挾持していることを特徴とす
    る2層ダイコータ。
  2. 【請求項2】 上記上部スロットの上記仕切り板に対向
    する面と上記下部スロットの上記仕切り板に対向する面
    には、マニホールドと先端スロットを結ぶ直線に沿って
    複数の溝をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記
    載の2層ダイコータ。
  3. 【請求項3】 上記上部スロットと上記下部スロットに
    それぞれ通液性シートを装入したことを特徴とする請求
    項1に記載の2層ダイコータ。
  4. 【請求項4】 上記上ブロックと下ブロックを接近・離
    間させる手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の2層ダイコータ。
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