JP2547444Y2 - 画像形成装置 - Google Patents
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- JP2547444Y2 JP2547444Y2 JP7523890U JP7523890U JP2547444Y2 JP 2547444 Y2 JP2547444 Y2 JP 2547444Y2 JP 7523890 U JP7523890 U JP 7523890U JP 7523890 U JP7523890 U JP 7523890U JP 2547444 Y2 JP2547444 Y2 JP 2547444Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、潜像担持体上に形成されたトナー顕像を転
写材に転写する形式の画像形成装置に関するものであ
る。
写材に転写する形式の画像形成装置に関するものであ
る。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置
においては、潜像担持体として、ドラム状や、複数の支
持ローラに掛け渡されたベルト状の感光体などが用いら
れている。このような潜像担持体にはトナー顕像が作像
され、これが転写材に転写される。すなわち、潜像担持
体に転写材を接触させつつ移動させ、この転写材の背後
から、潜像担持体のほぼ軸方向に張設した、転写帯電器
のチャージワイヤで、コロナ放電を行わせることによ
り、潜像担持体上のトナー顕像を転写材に転写するので
ある。かかる転写後の転写材は、その進行方向に設けら
れた一対の定着ローラ間のニップ部を通され、このとき
そのトナー顕像が転写材上に定着される。
においては、潜像担持体として、ドラム状や、複数の支
持ローラに掛け渡されたベルト状の感光体などが用いら
れている。このような潜像担持体にはトナー顕像が作像
され、これが転写材に転写される。すなわち、潜像担持
体に転写材を接触させつつ移動させ、この転写材の背後
から、潜像担持体のほぼ軸方向に張設した、転写帯電器
のチャージワイヤで、コロナ放電を行わせることによ
り、潜像担持体上のトナー顕像を転写材に転写するので
ある。かかる転写後の転写材は、その進行方向に設けら
れた一対の定着ローラ間のニップ部を通され、このとき
そのトナー顕像が転写材上に定着される。
ここで、画像形成装置の各要素のレイアウト上の制約
などから、一対の定着ローラを、そのニップ部が潜像担
持体の最下端よりも高い位置を占めるように配置しなけ
ればならぬことがある。このような従来の画像形成装置
においても、一般に転写帯電器のチャージワイヤを潜像
担持体の最下端の直下に配置し、潜像担持体上のトナー
顕像を転写材上に転写するようにしている。
などから、一対の定着ローラを、そのニップ部が潜像担
持体の最下端よりも高い位置を占めるように配置しなけ
ればならぬことがある。このような従来の画像形成装置
においても、一般に転写帯電器のチャージワイヤを潜像
担持体の最下端の直下に配置し、潜像担持体上のトナー
顕像を転写材上に転写するようにしている。
ところが、本考案者の検討したところによると、上述
した従来の構成を採用すると、転写材の後端部にトナー
顕像を転写する能力が低下し、その後端部に所謂画像抜
けが発生し、その画質が著しく劣化するおそれのあるこ
とが判明した。その原因が次の点にあることも明らかと
なった。
した従来の構成を採用すると、転写材の後端部にトナー
顕像を転写する能力が低下し、その後端部に所謂画像抜
けが発生し、その画質が著しく劣化するおそれのあるこ
とが判明した。その原因が次の点にあることも明らかと
なった。
前述のように一対の定着ローラのニップ部が潜像担持
体の最下端よりも高い位置を占めていると、転写材の後
端部が潜像担持体の最下端に至り、その直下に位置する
チャージワイヤのコロナ放電によって、その転写材の後
端部に対してトナー顕像の転写を行うとき、転写材の後
端部がその腰の強さによって潜像担持体の表面から離れ
ることがある。これによってトナー顕像の転写効率が低
下し、画像抜けが発生するのである。このような不具合
は、転写帯電器のチャージワイヤに印加する電圧を高
め、転写電流を上げることによって回避することが可能
であるが、このようにすると大きな電力を消費すること
になり、省電力化の観点から好ましくない。
体の最下端よりも高い位置を占めていると、転写材の後
端部が潜像担持体の最下端に至り、その直下に位置する
チャージワイヤのコロナ放電によって、その転写材の後
端部に対してトナー顕像の転写を行うとき、転写材の後
端部がその腰の強さによって潜像担持体の表面から離れ
ることがある。これによってトナー顕像の転写効率が低
下し、画像抜けが発生するのである。このような不具合
は、転写帯電器のチャージワイヤに印加する電圧を高
め、転写電流を上げることによって回避することが可能
であるが、このようにすると大きな電力を消費すること
になり、省電力化の観点から好ましくない。
本考案は、上述した新規な認識に基づきなされたもの
であり、その目的とするところは、省電力化を図りつ
つ、転写材の後端部に画像抜けが発生することを阻止で
きる画像形成装置を提供することにある。
であり、その目的とするところは、省電力化を図りつ
つ、転写材の後端部に画像抜けが発生することを阻止で
きる画像形成装置を提供することにある。
本考案は、上記目的を達成するため、潜像担持体に転
写材を接触させつつ移動させ、この転写材の背後から、
潜像担持体のほぼ軸方向に張設した、転写帯電器のチャ
ージワイヤで、コロナ放電を行わせることにより、潜像
担持体上のトナー顕像を転写材に転写し、この転写後の
転写材の進行方向に設けた一対の定着ローラ間のニップ
部に、転写材を通して定着を行うようにした画像形成装
置であって、前記一対の定着ローラは、当該定着ローラ
のニップ部が前記潜像担持体の最下端よりも高い位置を
占めるように配置されている画像形成装置において、一
対の定着ローラのニップ部から、前記潜像担持体の最下
端の側に向けて接線を延ばしたとき、その接線の潜像担
持体に対する接点の直下に、前記チャージワイヤを設け
た構成を提案する。
写材を接触させつつ移動させ、この転写材の背後から、
潜像担持体のほぼ軸方向に張設した、転写帯電器のチャ
ージワイヤで、コロナ放電を行わせることにより、潜像
担持体上のトナー顕像を転写材に転写し、この転写後の
転写材の進行方向に設けた一対の定着ローラ間のニップ
部に、転写材を通して定着を行うようにした画像形成装
置であって、前記一対の定着ローラは、当該定着ローラ
のニップ部が前記潜像担持体の最下端よりも高い位置を
占めるように配置されている画像形成装置において、一
対の定着ローラのニップ部から、前記潜像担持体の最下
端の側に向けて接線を延ばしたとき、その接線の潜像担
持体に対する接点の直下に、前記チャージワイヤを設け
た構成を提案する。
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本考案一実施例の画像形成装置の断面図であ
り、第2図はその外観斜視図である。これらの図から解
るように、この画像形成装置は上下方向に長く、その不
使用時には次に述べる原稿送り台2や給紙台3などが格
納され、前後方向に極めて薄型になり得るものとなって
いる。従って、例えば机の上にこの画像形成装置を置い
た状態では余りスペースを取らず、机の上を広々と使え
るようになっているのである。
り、第2図はその外観斜視図である。これらの図から解
るように、この画像形成装置は上下方向に長く、その不
使用時には次に述べる原稿送り台2や給紙台3などが格
納され、前後方向に極めて薄型になり得るものとなって
いる。従って、例えば机の上にこの画像形成装置を置い
た状態では余りスペースを取らず、机の上を広々と使え
るようになっているのである。
装置本体1には上述の原稿送り台2と、給紙台3が設
けられている。ここで、当該画像形成装置が複写装置で
あるものとして、その複写が行われるときは、それらの
原稿送り台2や給紙台3は第1図及び第3図に示すよう
にそれぞれ水平位置に置かれるようになっている。
けられている。ここで、当該画像形成装置が複写装置で
あるものとして、その複写が行われるときは、それらの
原稿送り台2や給紙台3は第1図及び第3図に示すよう
にそれぞれ水平位置に置かれるようになっている。
原稿送り台2と給紙台3は、それぞれ第1図に符号4,
5で示すところで装置本体1に対してヒンジ結合され、
このヒンジ部4,5を支点にして、回動開閉自在となって
いる。このうちの原稿送り台2を閉鎖すると、これは仮
想線で示す如く装置本体1の上部に格納され、この格納
位置において装置本体1のカバーとしての機能を兼ねる
ようになっている。又、給紙台3を閉鎖すると、仮想線
で示す如く垂直態位に格納されるようになっている。原
稿送り台2は中間の蝶番部6のところが内側には折れ曲
がるものの、外側には折れ曲がらず、開いた状態では第
1図のように水平態位を保持されるようになっている。
5で示すところで装置本体1に対してヒンジ結合され、
このヒンジ部4,5を支点にして、回動開閉自在となって
いる。このうちの原稿送り台2を閉鎖すると、これは仮
想線で示す如く装置本体1の上部に格納され、この格納
位置において装置本体1のカバーとしての機能を兼ねる
ようになっている。又、給紙台3を閉鎖すると、仮想線
で示す如く垂直態位に格納されるようになっている。原
稿送り台2は中間の蝶番部6のところが内側には折れ曲
がるものの、外側には折れ曲がらず、開いた状態では第
1図のように水平態位を保持されるようになっている。
第1図において、複写時には、水平位置に置かれた原
稿送り台2に沿って原稿7が手差しで原稿走査部9に向
けて送られる。原稿送り台2は、かかる原稿7を原稿走
査部に向けて送り込むときの原稿ガイド機能を達成する
ものである。
稿送り台2に沿って原稿7が手差しで原稿走査部9に向
けて送られる。原稿送り台2は、かかる原稿7を原稿走
査部に向けて送り込むときの原稿ガイド機能を達成する
ものである。
原稿7が原稿走査部9を通るとき、光源11や結像素子
12等から成る露光光学系によって原稿像が、既に帯電器
10によって一様に帯電させられているベルト状の感光体
13に対して結像投影され、これにより、矢印方向に走行
する感光体13上に静電潜像が形成される。そして、これ
は現像装置14によってトナー顕像として可視像化され
る。
12等から成る露光光学系によって原稿像が、既に帯電器
10によって一様に帯電させられているベルト状の感光体
13に対して結像投影され、これにより、矢印方向に走行
する感光体13上に静電潜像が形成される。そして、これ
は現像装置14によってトナー顕像として可視像化され
る。
複写時には、給紙台3が仮想線で示す格納位置から、
その位置を切り換えられて水平位置に置かれ、この状態
で給紙台3に対して、転写材の一例の転写紙8を挿入セ
ットし、図示されないプリント釦の押圧操作に伴って給
紙ローラ15が下降し、この下降したローラ15や送りロー
ラ21などによって、転写紙8がレジストローラ対16に向
けて送られる。
その位置を切り換えられて水平位置に置かれ、この状態
で給紙台3に対して、転写材の一例の転写紙8を挿入セ
ットし、図示されないプリント釦の押圧操作に伴って給
紙ローラ15が下降し、この下降したローラ15や送りロー
ラ21などによって、転写紙8がレジストローラ対16に向
けて送られる。
このあと、レジストローラ対16により、転写紙は、こ
の先端側がベルト状の感光体13上に形成されたトナー顕
像と、転写帯電器17が位置する転写部のところで好機に
会合するように、タイミングをとって、その転写部へ向
けて送られる。
の先端側がベルト状の感光体13上に形成されたトナー顕
像と、転写帯電器17が位置する転写部のところで好機に
会合するように、タイミングをとって、その転写部へ向
けて送られる。
上記したようにトナー顕像の作像されるベルト状の感
光体13は、無端ループ状のものとなっており、3個の支
持ローラ18,19,20間に張られた状態で掛け渡されてい
る。一番下方に位置する支持ローラ20に掛け渡されたベ
ルト状感光体部分の最下端の部位に符号13Aを付してお
く。このような感光体13は潜像担持体の一構成例を成す
ものである。
光体13は、無端ループ状のものとなっており、3個の支
持ローラ18,19,20間に張られた状態で掛け渡されてい
る。一番下方に位置する支持ローラ20に掛け渡されたベ
ルト状感光体部分の最下端の部位に符号13Aを付してお
く。このような感光体13は潜像担持体の一構成例を成す
ものである。
転写帯電器17は、ケーシング22や、感光体13ないしは
支持ローラ20のほぼ軸方向に張設されたチャージワイヤ
23等から構成され、支持ローラ20に掛け渡された感光体
部分に対向するように配置されている。
支持ローラ20のほぼ軸方向に張設されたチャージワイヤ
23等から構成され、支持ローラ20に掛け渡された感光体
部分に対向するように配置されている。
レジストローラ対16から送られた転写紙8は、転写帯
電器17に対向した感光体部分に接触しつつ移動し、この
とき、転写紙の背後から、チャージワイヤ23で、直流成
分のコロナ放電が行われることにより、感光体13上のト
ナー顕像が転写紙に転写される。
電器17に対向した感光体部分に接触しつつ移動し、この
とき、転写紙の背後から、チャージワイヤ23で、直流成
分のコロナ放電が行われることにより、感光体13上のト
ナー顕像が転写紙に転写される。
このあと、転写紙は、第4図にも示すようにこの転写
後の転写紙の進行方向に設けた一対の定着ローラ24,25
の間のニップ部29を通り、このとき、転写紙上の転写像
が定着せしめられる。感光体13を離れた転写紙は、第4
図に明示するガイド部材128によってガイドされつつ、
一対の定着ローラ24,25のニップ部29へ向けて送られ
る。この定着のあと、転写紙は排紙口26の部位から排出
され、開いた状態にある給紙台3上にコピー紙として収
容される。
後の転写紙の進行方向に設けた一対の定着ローラ24,25
の間のニップ部29を通り、このとき、転写紙上の転写像
が定着せしめられる。感光体13を離れた転写紙は、第4
図に明示するガイド部材128によってガイドされつつ、
一対の定着ローラ24,25のニップ部29へ向けて送られ
る。この定着のあと、転写紙は排紙口26の部位から排出
され、開いた状態にある給紙台3上にコピー紙として収
容される。
転写帯電器17を通過した感光体13の部分はクリーニン
グ装置によって清掃され、かつ除電器により除電作用を
受ける。
グ装置によって清掃され、かつ除電器により除電作用を
受ける。
一方、原稿7の方は原稿走査部9のところを通ったの
ち、送り方向を180°変換されて、排出ローラ27により
水平位置にある原稿送り台2上に戻される。
ち、送り方向を180°変換されて、排出ローラ27により
水平位置にある原稿送り台2上に戻される。
転写帯電器17と対向した位置の転写部の入口側には、
第4図に示すように下部がケーシング22に固定され、先
端部が水平に曲折されて感光体13の近傍に配置されたガ
イド板28が設けられている。このガイド板28は、剛体に
より構成されていてもよいが、例えばマイラー(商品
名)などの薄い弾性体から構成されていることが好まし
い。レジストローラ対16から送られた転写紙8は、かか
るガイド板28と、感光体13の最下端13Aとの間を通り、
感光体13と共に接触移動する。
第4図に示すように下部がケーシング22に固定され、先
端部が水平に曲折されて感光体13の近傍に配置されたガ
イド板28が設けられている。このガイド板28は、剛体に
より構成されていてもよいが、例えばマイラー(商品
名)などの薄い弾性体から構成されていることが好まし
い。レジストローラ対16から送られた転写紙8は、かか
るガイド板28と、感光体13の最下端13Aとの間を通り、
感光体13と共に接触移動する。
ここで、第4図から明らかなように、一対の定着ロー
ラ24,25は、その定着ローラ24,25のニップ部29が、感光
体13の最下端13Aよりもhで示すだけ高い位置を占める
ように配置されている。このように一対の定着ローラ2
4,25と感光体13が配置されていると、感光体13を離れた
転写紙部分は、一対の定着ローラ24,25のニップ部29へ
向けて斜め上方に傾いた姿勢で搬送される。このため、
転写紙8が前述のガイド板28にガイドされつつ搬送さ
れ、その転写紙8の後端がガイド板28を離れると、当該
転写紙の後端部はその腰の強さによって感光体13の表面
から離れようとする。
ラ24,25は、その定着ローラ24,25のニップ部29が、感光
体13の最下端13Aよりもhで示すだけ高い位置を占める
ように配置されている。このように一対の定着ローラ2
4,25と感光体13が配置されていると、感光体13を離れた
転写紙部分は、一対の定着ローラ24,25のニップ部29へ
向けて斜め上方に傾いた姿勢で搬送される。このため、
転写紙8が前述のガイド板28にガイドされつつ搬送さ
れ、その転写紙8の後端がガイド板28を離れると、当該
転写紙の後端部はその腰の強さによって感光体13の表面
から離れようとする。
その際、従来の画像形成装置においては、先にも説明
したように、転写帯電器のチャージワイヤ23が第4図に
破線で示す如く、感光体13の最下端13Aの直下に設けら
れていた。このため、転写紙の後端部が感光体13の最下
端13Aに至り、その直下に位置するチャージワイヤ23に
よって、その転写紙の後端部に対してトナー顕像の転写
を行うとき、その後端部が感光体13から離れていると、
感光体13上のトナー顕像を効率よく転写紙の後端部に転
写することができない。このため、その後端部に画像抜
けが発生するおそれがあった。支持ローラ20が比較的小
径となっていて、これに掛け渡されたベルト感光体部分
の曲率が大きくなっている場合は、転写紙後端部が感光
体13から特に離れ易くなるので、一層、画像抜け現象が
生じ易くなる。又、潜像担持体としてドラム状の感光体
を用いた画像形成装置の場合にも、同様な画像抜け現象
を生じるおそれがある。先に説明したガイド板28を転写
部の入口側に設け、感光体13から離れた転写紙の後端部
をガイド板28によって下から支えることによって、転写
紙の後端部が感光体13から大きく下方に離れることを防
止することが可能であるが、かかるガイド板28だけで、
転写紙後端部の画像抜けを完全に阻止することは困難で
ある。
したように、転写帯電器のチャージワイヤ23が第4図に
破線で示す如く、感光体13の最下端13Aの直下に設けら
れていた。このため、転写紙の後端部が感光体13の最下
端13Aに至り、その直下に位置するチャージワイヤ23に
よって、その転写紙の後端部に対してトナー顕像の転写
を行うとき、その後端部が感光体13から離れていると、
感光体13上のトナー顕像を効率よく転写紙の後端部に転
写することができない。このため、その後端部に画像抜
けが発生するおそれがあった。支持ローラ20が比較的小
径となっていて、これに掛け渡されたベルト感光体部分
の曲率が大きくなっている場合は、転写紙後端部が感光
体13から特に離れ易くなるので、一層、画像抜け現象が
生じ易くなる。又、潜像担持体としてドラム状の感光体
を用いた画像形成装置の場合にも、同様な画像抜け現象
を生じるおそれがある。先に説明したガイド板28を転写
部の入口側に設け、感光体13から離れた転写紙の後端部
をガイド板28によって下から支えることによって、転写
紙の後端部が感光体13から大きく下方に離れることを防
止することが可能であるが、かかるガイド板28だけで、
転写紙後端部の画像抜けを完全に阻止することは困難で
ある。
そこで、本例の画像形成装置においては、第4図に示
すように、一対の定着ローラ24,25のニップ部29から、
感光体13の最下端13Aの側に向けて接線Lを延ばしたと
き、その接線Lの感光体13に対する接点Pの直下に、チ
ャージワイヤ23を設けるように構成されている。すなわ
ち、チャージワイヤ23を、破線で示した従来の位置から
転写紙進行方向下流側へ向けてδだけ隔てた実線の位置
に設けたのである。なお、上記接点Pを、支持ローラ20
の表面上の接点に置き変えるようにしてもよい。ベルト
状の感光体はその厚みが薄いので、そのようにしてもチ
ャージワイヤ23の位置はほとんど変らない。
すように、一対の定着ローラ24,25のニップ部29から、
感光体13の最下端13Aの側に向けて接線Lを延ばしたと
き、その接線Lの感光体13に対する接点Pの直下に、チ
ャージワイヤ23を設けるように構成されている。すなわ
ち、チャージワイヤ23を、破線で示した従来の位置から
転写紙進行方向下流側へ向けてδだけ隔てた実線の位置
に設けたのである。なお、上記接点Pを、支持ローラ20
の表面上の接点に置き変えるようにしてもよい。ベルト
状の感光体はその厚みが薄いので、そのようにしてもチ
ャージワイヤ23の位置はほとんど変らない。
このようなチャージワイヤ位置では、転写紙の後端部
がチャージワイヤ23に対向した位置において、感光体13
に接した状態で移動するので、転写紙の後端部にもトナ
ー顕像が十分に転写され、画像抜けの発生を阻止でき
る。すなわち、転写紙8の後端部が感光体13の表面から
一旦下方に離れるが、転写紙8は定着ローラ24,25によ
ってそのニップ部29の方向に引張られるので、接点Pの
位置では転写紙8の後端部は再び感光体13の表面に接す
ることになる。この時点でチャージワイヤ23による転写
作用を受けるので、転写紙後端部の画像抜けを防止する
ことができるのである。このようにして転写帯電器17の
転写電流を特に大きく上げる必要はなく、省電力化を図
ることができる。また本例では、ガイド板28によって転
写紙の後端部が感光体13から離れることを抑制している
ため、その後端部の画像抜けをより確実に防止できる。
その際、ガイド板28を弾性体により構成すると、このガ
イド板28に当った転写紙8の後端部を弾性的に跳ね返
し、これを感光体13の側に戻す作用も期待でき、特に有
利である。
がチャージワイヤ23に対向した位置において、感光体13
に接した状態で移動するので、転写紙の後端部にもトナ
ー顕像が十分に転写され、画像抜けの発生を阻止でき
る。すなわち、転写紙8の後端部が感光体13の表面から
一旦下方に離れるが、転写紙8は定着ローラ24,25によ
ってそのニップ部29の方向に引張られるので、接点Pの
位置では転写紙8の後端部は再び感光体13の表面に接す
ることになる。この時点でチャージワイヤ23による転写
作用を受けるので、転写紙後端部の画像抜けを防止する
ことができるのである。このようにして転写帯電器17の
転写電流を特に大きく上げる必要はなく、省電力化を図
ることができる。また本例では、ガイド板28によって転
写紙の後端部が感光体13から離れることを抑制している
ため、その後端部の画像抜けをより確実に防止できる。
その際、ガイド板28を弾性体により構成すると、このガ
イド板28に当った転写紙8の後端部を弾性的に跳ね返
し、これを感光体13の側に戻す作用も期待でき、特に有
利である。
第5図はチャージワイヤの位置と、転写紙後端部の画
像抜け防止ランクとの相関関係を示し、チャージワイヤ
がδの位置にあるとき、画像抜けの防止性が最も良好に
なっている。すなわち、転写紙の後端部にも十分に画像
が形成されるのである。
像抜け防止ランクとの相関関係を示し、チャージワイヤ
がδの位置にあるとき、画像抜けの防止性が最も良好に
なっている。すなわち、転写紙の後端部にも十分に画像
が形成されるのである。
潜像担持体として、ベルト状の感光体を用いずに、円
周面を有するドラム状の感光体を用い、その周面部分で
転写を行う形式の画像形成装置の場合には、第4図に示
す湾曲したベルト状感光体の部分を、かかるドラム状の
感光体と見做すものとすれば、この場合も接点Pの直下
にチャージワイヤ23が設けられることになる。
周面を有するドラム状の感光体を用い、その周面部分で
転写を行う形式の画像形成装置の場合には、第4図に示
す湾曲したベルト状感光体の部分を、かかるドラム状の
感光体と見做すものとすれば、この場合も接点Pの直下
にチャージワイヤ23が設けられることになる。
本考案によれば、一対の定着ローラのニップ部が潜像
担持体の最下端よりも高い位置を占めている画像形成装
置において、簡単な構成によって、転写材の後端部にお
ける画像抜けを生じにくくすることができる。
担持体の最下端よりも高い位置を占めている画像形成装
置において、簡単な構成によって、転写材の後端部にお
ける画像抜けを生じにくくすることができる。
第1図は本考案一実施例の画像形成装置の断面図、第2
図はその外観斜視図、第3図は原稿送り台や給紙台など
を開いた状態を示す上記画像形成装置の外観斜視図、第
4図は上記画像形成装置の転写部周辺構成部の詳細図、
第5図はチャージワイヤ位置と、画像抜け防止ランクと
の相関関係を示す図である。 13A……最下端、17……転写帯電器 23……チャージワイヤ、24,25……一対の定着ローラ 29……ニップ部、L……接線 P……接点
図はその外観斜視図、第3図は原稿送り台や給紙台など
を開いた状態を示す上記画像形成装置の外観斜視図、第
4図は上記画像形成装置の転写部周辺構成部の詳細図、
第5図はチャージワイヤ位置と、画像抜け防止ランクと
の相関関係を示す図である。 13A……最下端、17……転写帯電器 23……チャージワイヤ、24,25……一対の定着ローラ 29……ニップ部、L……接線 P……接点
Claims (1)
- 【請求項1】潜像担持体に転写材を接触させつつ移動さ
せ、この転写材の背後から、潜像担持体のほぼ軸方向に
張設した、転写帯電器のチャージワイヤで、コロナ放電
を行わせることにより、潜像担持体上のトナー顕像を転
写材に転写し、この転写後の転写材の進行方向に設けた
一対の定着ローラ間のニップ部に、転写材を通して定着
を行うようにした画像形成装置であって、前記一対の定
着ローラは、当該定着ローラのニップ部が前記潜像担持
体の最下端よりも高い位置を占めるように配置されてい
る画像形成装置において、 一対の定着ローラのニップ部から、前記潜像担持体の最
下端の側に向けて接線を延ばしたとき、その接線の潜像
担持体に対する接点の直下に、前記チャージワイヤを設
けたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7523890U JP2547444Y2 (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7523890U JP2547444Y2 (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0433056U JPH0433056U (ja) | 1992-03-18 |
JP2547444Y2 true JP2547444Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31615644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7523890U Expired - Fee Related JP2547444Y2 (ja) | 1990-07-17 | 1990-07-17 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547444Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-17 JP JP7523890U patent/JP2547444Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0433056U (ja) | 1992-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |