JP2547193B2 - Nb−Ti合金系超電導線 - Google Patents
Nb−Ti合金系超電導線Info
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- JP2547193B2 JP2547193B2 JP60071168A JP7116885A JP2547193B2 JP 2547193 B2 JP2547193 B2 JP 2547193B2 JP 60071168 A JP60071168 A JP 60071168A JP 7116885 A JP7116885 A JP 7116885A JP 2547193 B2 JP2547193 B2 JP 2547193B2
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- superconducting wire
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、Nb−Ti合金系超電導線に関するものであ
る。
る。
Nb−Ti合金系超電導線は、非超電導線であるCuまたは
Cu合金基材中に、超電導体であるNb−Ti合金フィラメン
トが埋め込まれているものである。このような超電導線
のNb−Ti合金フィラメントの表面を詳細に調べてみる
と、その表面にはCuxTiyやCu(TbTi)2などのCu化合物
が無数に形成されている。第3図はその一例を示すもの
で、Nb−Ti合金フィラメント1の表面にはCu化合物2が
密に、条痕3をゆがめるように分散しており、また場所
によってはくびれ4が生じている。
Cu合金基材中に、超電導体であるNb−Ti合金フィラメン
トが埋め込まれているものである。このような超電導線
のNb−Ti合金フィラメントの表面を詳細に調べてみる
と、その表面にはCuxTiyやCu(TbTi)2などのCu化合物
が無数に形成されている。第3図はその一例を示すもの
で、Nb−Ti合金フィラメント1の表面にはCu化合物2が
密に、条痕3をゆがめるように分散しており、また場所
によってはくびれ4が生じている。
上記のCu化合物はきわめて硬く、減面加工によっても
ほとんど変形しない。このため、Nb−Ti合金フィラメン
トの表面に密にCu化合物が形成されていると、Nb−Ti合
金フィラメントの有効断面積が長手方向で大きく変動
し、また悪い場合にはフィラメントの断線が生じたりし
て、超電導線の臨界電流密度を低下させる要因となって
いる。
ほとんど変形しない。このため、Nb−Ti合金フィラメン
トの表面に密にCu化合物が形成されていると、Nb−Ti合
金フィラメントの有効断面積が長手方向で大きく変動
し、また悪い場合にはフィラメントの断線が生じたりし
て、超電導線の臨界電流密度を低下させる要因となって
いる。
またこの種の超電導線では、Nb−Ti合金フィラメント
の直径を長手方向にできるだけ均一にすることが望まし
いが、上記のようなCu化合物があると、フィラメント直
径を10μm以下で均一にすることは殆ど不可能であっ
た。
の直径を長手方向にできるだけ均一にすることが望まし
いが、上記のようなCu化合物があると、フィラメント直
径を10μm以下で均一にすることは殆ど不可能であっ
た。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、Cu又はCu合金基材中にNb−Ti合
金フィラメントが埋め込まれているNb−Ti合金系超電導
線において、上記フィラメントの表面に形成されたCuと
Nb−Ti合金との化合物が、そのフィラメントを直径をD
としたとき、D/5以下の大きさであり、上記フィラメン
トの長手方向にはD/3以上の間隔で、また周方向にはD/1
0以上の間隔で分散していることを特徴とするものであ
る。
ためになされたもので、Cu又はCu合金基材中にNb−Ti合
金フィラメントが埋め込まれているNb−Ti合金系超電導
線において、上記フィラメントの表面に形成されたCuと
Nb−Ti合金との化合物が、そのフィラメントを直径をD
としたとき、D/5以下の大きさであり、上記フィラメン
トの長手方向にはD/3以上の間隔で、また周方向にはD/1
0以上の間隔で分散していることを特徴とするものであ
る。
これを第2図についてさらに詳述すると、フィラメン
ト1の直径をD、Cu化合物2の直径をd、フィラメント
長手方向におけるCu化合物2の間隔をlL、フィラメント
周方向におけるCu化合物2の間隔をlcとしたとき、 d<D/5 lL>D/3 lc>D/10 とするものである。
ト1の直径をD、Cu化合物2の直径をd、フィラメント
長手方向におけるCu化合物2の間隔をlL、フィラメント
周方向におけるCu化合物2の間隔をlcとしたとき、 d<D/5 lL>D/3 lc>D/10 とするものである。
第1図は上記のような本発明の超電導線におけるNb−
Ti合金フィラメントの形態を示すもので、フィラメント
1表面のCu化合物2は、小さく、かつ疎に分散してお
り、条痕3をほとんどゆがめていない。
Ti合金フィラメントの形態を示すもので、フィラメント
1表面のCu化合物2は、小さく、かつ疎に分散してお
り、条痕3をほとんどゆがめていない。
このように構成すると、Nb−Ti合金フィラメントの形
態が長手方向でほぼ一様となり、臨界電流密度が高くな
る。
態が長手方向でほぼ一様となり、臨界電流密度が高くな
る。
Cu化合物は超電導線を製造する過程の熱間押出や熱処
理工程で形成されるが、それを小さく、かつ疎に分散さ
せるには、CuまたはCu合金基材とNb−Ti合金フィラメン
トの間に両者の反応を阻止する薄い障壁層を介在させる
とよい。
理工程で形成されるが、それを小さく、かつ疎に分散さ
せるには、CuまたはCu合金基材とNb−Ti合金フィラメン
トの間に両者の反応を阻止する薄い障壁層を介在させる
とよい。
60mmφのNb−50wt%Ti合金棒の外側に、厚さ0.15mm、
外径60.5mmのNb管を被覆したものを、外径99.5mm、内径
61.5mmの高純度銅管内に挿入し、これを750℃で1時間
保持したのち、30mmφに押出した。つぎにこの押出材を
3mmφまで侵線加工した。かくして得た素線1300本を内
径120mm外径145mmの高純度銅管内に挿入し、これを熱間
押出により80mmφに押出した。つぎにこの押出材を冷間
加工と中間熱処理の組み合わせにより0.3mmφまで加工
し、本発明の超電導線を得た。
外径60.5mmのNb管を被覆したものを、外径99.5mm、内径
61.5mmの高純度銅管内に挿入し、これを750℃で1時間
保持したのち、30mmφに押出した。つぎにこの押出材を
3mmφまで侵線加工した。かくして得た素線1300本を内
径120mm外径145mmの高純度銅管内に挿入し、これを熱間
押出により80mmφに押出した。つぎにこの押出材を冷間
加工と中間熱処理の組み合わせにより0.3mmφまで加工
し、本発明の超電導線を得た。
また比較例として、上記のNb管を使用しないこと以外
は上記実施例と同じ加工を行って、比較例の超電導線を
製造した。
は上記実施例と同じ加工を行って、比較例の超電導線を
製造した。
この両者の試験結果は次のとおりであった。
本発明品 比較例品 フィラメント直径Dμm 3.8±0.3 3.8±1.5 Cu化合物大きさdμm 0.1〜0.3 0.3〜2 Cu化合物間隔lLμm 5 〜10 0.5〜1 Cu化合物間隔lcμm 1 〜3 0.2〜0.5 フィラメントのくびれ なし 多数 条痕のみだれ 殆どなし 極めて大 フィラメント断線 なし 10 〜20% 臨界電流(at 5T)A 27 10 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、Cu又はCu合金基
材中の、Nb−Ti合金フィラメントの表面に形成されたCu
とNb−Ti合金との化合物が、充分小さく、かつ疎に分散
しているため、Nb−Ti合金フィラメントの長手方向にお
ける有効断面積の変動が少なく、臨界電流密度の高い超
電導線を得ることができる。またNb−Ti合金フィラメン
トの断線がないため長尺の超電導線が得られると共に、
従来困難とされていた10μm以下のNb−Ti合金フィラメ
ントを有する超電導線を得ることも可能となる。
材中の、Nb−Ti合金フィラメントの表面に形成されたCu
とNb−Ti合金との化合物が、充分小さく、かつ疎に分散
しているため、Nb−Ti合金フィラメントの長手方向にお
ける有効断面積の変動が少なく、臨界電流密度の高い超
電導線を得ることができる。またNb−Ti合金フィラメン
トの断線がないため長尺の超電導線が得られると共に、
従来困難とされていた10μm以下のNb−Ti合金フィラメ
ントを有する超電導線を得ることも可能となる。
第1図は本発明に係る超電導線中のNb−Ti合金フィラメ
ントの表面状態を示す正面図、第2図は同フィラメント
の表面状態を簡略化して示す説明図、第3図は従来の超
電導線中のNb−Ti合金フィラメントの表面状態を示す正
面図である。 1〜Nb−Ti合金フィラメント、2〜Cu化合物、3〜条
痕、4〜くびれ。
ントの表面状態を示す正面図、第2図は同フィラメント
の表面状態を簡略化して示す説明図、第3図は従来の超
電導線中のNb−Ti合金フィラメントの表面状態を示す正
面図である。 1〜Nb−Ti合金フィラメント、2〜Cu化合物、3〜条
痕、4〜くびれ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 遠藤 政明 審判官 岩野 進 審判官 柿沢 恵子 (56)参考文献 特開 昭58−169712(JP,A) 特開 昭60−170110(JP,A) 特開 昭60−170108(JP,A) 特開 昭60−170109(JP,A) 特開 昭60−170111(JP,A) 特開 昭60−170112(JP,A) 米国特許4044457(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】Cu又はCu合金基材中にNb−Ti合金フィラメ
ントが埋め込まれているNb−Ti合金系超電導線におい
て、上記フィラメントの表面に形成されたCuとNb−Ti合
金との化合物が、そのフィラメントを直径をDとしたと
き、D/5以下の大きさであり、上記フィラメントの長手
方向にはD/3以上の間隔で、また周方向にはD/10以上の
間隔で分散していることを特徴とするNb−Ti合金系超電
導線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60071168A JP2547193B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60071168A JP2547193B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61230209A JPS61230209A (ja) | 1986-10-14 |
JP2547193B2 true JP2547193B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=13452853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60071168A Expired - Lifetime JP2547193B2 (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | Nb−Ti合金系超電導線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547193B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2785908B2 (ja) * | 1995-05-08 | 1998-08-13 | 日鉱金属株式会社 | 超電導用の銅管材の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4044457A (en) | 1976-04-01 | 1977-08-30 | The United States Of America As Represented By The United States Energy Research And Development Administration | Method of fabricating composite superconducting wire |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58169712A (ja) * | 1982-03-30 | 1983-10-06 | 三菱電機株式会社 | 複合超電導線の製造方法 |
JPS60170108A (ja) * | 1984-02-10 | 1985-09-03 | 住友電気工業株式会社 | 銅被覆ΝbTi超電導線 |
JPS60170109A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-03 | 住友電気工業株式会社 | 銅被覆ΝbTi超電導線およびその製法 |
JPH063691B2 (ja) * | 1984-02-14 | 1994-01-12 | 住友電気工業株式会社 | 銅被覆ΝbTi超電導線 |
JPS60170112A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-03 | 住友電気工業株式会社 | 銅被覆ΝbTi超電導線およびその製法 |
JPH063690B2 (ja) * | 1984-02-14 | 1994-01-12 | 住友電気工業株式会社 | 銅被覆ΝbTi超電導線 |
-
1985
- 1985-04-05 JP JP60071168A patent/JP2547193B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4044457A (en) | 1976-04-01 | 1977-08-30 | The United States Of America As Represented By The United States Energy Research And Development Administration | Method of fabricating composite superconducting wire |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61230209A (ja) | 1986-10-14 |
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