JP2546480B2 - アルカリ電池 - Google Patents
アルカリ電池Info
- Publication number
- JP2546480B2 JP2546480B2 JP5026591A JP2659193A JP2546480B2 JP 2546480 B2 JP2546480 B2 JP 2546480B2 JP 5026591 A JP5026591 A JP 5026591A JP 2659193 A JP2659193 A JP 2659193A JP 2546480 B2 JP2546480 B2 JP 2546480B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkaline battery
- negative electrode
- weight
- alkaline
- vinylon fiber
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- Y02E60/12—
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- Primary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時代の要請である無水
銀化に対応可能なアルカリ電池に関するものである。
銀化に対応可能なアルカリ電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ電池の負極としては、亜鉛粉
末、アルカリ電解液及びゲル化剤を混合したゲル状のも
のを用いていた。
末、アルカリ電解液及びゲル化剤を混合したゲル状のも
のを用いていた。
【0003】近年、人体への影響や環境問題の観点から
アルカリ電池の無水銀化が強く求められており、これに
対応して、無水銀化に伴なう種々の問題点の解決策が模
索されている。例えば、特開平3−89458号公報な
どに開示されているように、亜鉛粉末相互の接触や亜鉛
粉末と負極集電体との接触を高めるために、顆粒状のゲ
ル化剤を用いる方法や、特開昭59−66054号公報
などに開示されているように、アルカリ電池の耐衝撃性
向上を目的として繊維材を用いる方法が提案されてい
る。
アルカリ電池の無水銀化が強く求められており、これに
対応して、無水銀化に伴なう種々の問題点の解決策が模
索されている。例えば、特開平3−89458号公報な
どに開示されているように、亜鉛粉末相互の接触や亜鉛
粉末と負極集電体との接触を高めるために、顆粒状のゲ
ル化剤を用いる方法や、特開昭59−66054号公報
などに開示されているように、アルカリ電池の耐衝撃性
向上を目的として繊維材を用いる方法が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これ等の方法
では、重力負荷試験後の電気的特性(短絡電流)や放電
性能については或る程度改善されているものの、重力負
荷試験中における(即ち、重力負荷状態における)放電
性能に関しては何ら改善がみられず、従って、使用中に
振動や衝撃を受ける機器、例えばヘッドホンステレオ
(携帯用カセットプレーヤー)やマウンテンバイク用ラ
イトの電源の用途には適していないといった問題があっ
た。
では、重力負荷試験後の電気的特性(短絡電流)や放電
性能については或る程度改善されているものの、重力負
荷試験中における(即ち、重力負荷状態における)放電
性能に関しては何ら改善がみられず、従って、使用中に
振動や衝撃を受ける機器、例えばヘッドホンステレオ
(携帯用カセットプレーヤー)やマウンテンバイク用ラ
イトの電源の用途には適していないといった問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、吸液後に粒状
のゲル態となる吸水性ポリマーと、水溶性ポリマー及び
繊維材との組合せにより、無水銀化しても重力負荷状態
における良好な放電性能を発揮するアルカリ電池を提供
することを目的とする。
のゲル態となる吸水性ポリマーと、水溶性ポリマー及び
繊維材との組合せにより、無水銀化しても重力負荷状態
における良好な放電性能を発揮するアルカリ電池を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、亜鉛粉
末、アルカリ電解液及びゲル化剤からなるゲル状負極を
有するアルカリ電池において、前記ゲル状負極に対し
て、ビニロン繊維0.2〜0.6重量%、吸水倍率が1
00〜1500のアクリル系吸水性ポリマー0.2〜
0.5重量%及びカルボキシビニルポリマー0.2〜
0.6重量%を添加して構成される。
末、アルカリ電解液及びゲル化剤からなるゲル状負極を
有するアルカリ電池において、前記ゲル状負極に対し
て、ビニロン繊維0.2〜0.6重量%、吸水倍率が1
00〜1500のアクリル系吸水性ポリマー0.2〜
0.5重量%及びカルボキシビニルポリマー0.2〜
0.6重量%を添加して構成される。
【0007】
【作用】上記した構成により、本発明は、ビニロン繊維
によって亜鉛粉末が包囲されて保持され、更に、アクリ
ル系吸水性ポリマーが重力負荷に対し緩衝材の役目を果
たし、亜鉛粉末相互の接触及び亜鉛粉末と負極集電体と
の接触が向上するように作用する。
によって亜鉛粉末が包囲されて保持され、更に、アクリ
ル系吸水性ポリマーが重力負荷に対し緩衝材の役目を果
たし、亜鉛粉末相互の接触及び亜鉛粉末と負極集電体と
の接触が向上するように作用する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0009】即ち、0.5デニールで長さ3mmのビニロ
ン繊維、アクリル系吸水性ポリマー(日本純薬製レオジ
ックQP)及びカルボキシビニルポリマー(日本純薬製
ジュンロンPW−150)を用いて種々の組成(配合
率)のゲル状負極を作成し、LR20タイプのアルカリ
電池を組み立てた。
ン繊維、アクリル系吸水性ポリマー(日本純薬製レオジ
ックQP)及びカルボキシビニルポリマー(日本純薬製
ジュンロンPW−150)を用いて種々の組成(配合
率)のゲル状負極を作成し、LR20タイプのアルカリ
電池を組み立てた。
【0010】これ等のアルカリ電池について、重力負荷
状態における放電性能を評価するため、20cmの高さか
ら30秒に1回の頻度で落下(重力負荷は100G)さ
せながら負荷抵抗2Ωで連続放電(終止電圧0.9V)
を行なった。その結果をまとめて表1に示す。
状態における放電性能を評価するため、20cmの高さか
ら30秒に1回の頻度で落下(重力負荷は100G)さ
せながら負荷抵抗2Ωで連続放電(終止電圧0.9V)
を行なった。その結果をまとめて表1に示す。
【0011】表1において、No. 1〜7は従来品であ
り、No. 9〜16は本発明品である。また、No. 8及び
No. 17〜20は、従来品でもなく本発明品でもないも
のである。なお、評価の欄は、CV値のフレ幅が0.0
2V以下の場合には○、0.1V以上の場合には×、そ
の中間の場合には△とし、※はゲル注入が困難であった
ことを示す。
り、No. 9〜16は本発明品である。また、No. 8及び
No. 17〜20は、従来品でもなく本発明品でもないも
のである。なお、評価の欄は、CV値のフレ幅が0.0
2V以下の場合には○、0.1V以上の場合には×、そ
の中間の場合には△とし、※はゲル注入が困難であった
ことを示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1から次のことが言える。即ち、ゲル状
負極にアクリル系吸水性ポリマーを含有しないもの(N
o. 1〜3)や、ビニロン繊維を含有しないもの(No.
4〜7)は、CV値のフレ幅が0.05V以上と大き
く、評価が×又は△となっている。これに対して、ゲル
状負極にビニロン繊維とアクリル系吸水性ポリマーとカ
ルボキシビニルポリマーとを全て含有するもの(No. 8
〜20)は、概ねCV値のフレ幅が0.01〜0.02
Vと小さく、評価が○となっている。ただ、ビニロン繊
維の含有率が0.1重量%又は0.7重量%である場合
(No. 8、17、18)や、アクリル系吸水性ポリマー
の含有率が0.6重量%である場合(No.20)、或い
はカルボキシビニルポリマーの含有率が0.7重量%で
ある場合(No. 19)には、CV値のフレ幅がやや大き
くなったり、ゲル注入が困難となるので、好ましくな
い。なお、有水銀のアルカリ電池でも0.01V程度の
CV値のフレ幅が認められることを勘案すると、CV値
のフレ幅が0.01〜0.02V程度であれば、使用す
る機器で不都合は生じないと考えられる。
負極にアクリル系吸水性ポリマーを含有しないもの(N
o. 1〜3)や、ビニロン繊維を含有しないもの(No.
4〜7)は、CV値のフレ幅が0.05V以上と大き
く、評価が×又は△となっている。これに対して、ゲル
状負極にビニロン繊維とアクリル系吸水性ポリマーとカ
ルボキシビニルポリマーとを全て含有するもの(No. 8
〜20)は、概ねCV値のフレ幅が0.01〜0.02
Vと小さく、評価が○となっている。ただ、ビニロン繊
維の含有率が0.1重量%又は0.7重量%である場合
(No. 8、17、18)や、アクリル系吸水性ポリマー
の含有率が0.6重量%である場合(No.20)、或い
はカルボキシビニルポリマーの含有率が0.7重量%で
ある場合(No. 19)には、CV値のフレ幅がやや大き
くなったり、ゲル注入が困難となるので、好ましくな
い。なお、有水銀のアルカリ電池でも0.01V程度の
CV値のフレ幅が認められることを勘案すると、CV値
のフレ幅が0.01〜0.02V程度であれば、使用す
る機器で不都合は生じないと考えられる。
【0014】なお、ビニロン繊維としては、0.5デニ
ールで長さ3mmのものに限らず、例えば0.3〜0.5
デニールで長さ1〜4mmのビニロン繊維を使用しても同
等の効果が期待できる。
ールで長さ3mmのものに限らず、例えば0.3〜0.5
デニールで長さ1〜4mmのビニロン繊維を使用しても同
等の効果が期待できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
亜鉛粉末、アルカリ電解液及びゲル化剤からなるゲル状
負極を有するアルカリ電池において、前記ゲル状負極に
対して、0.2〜0.6重量%のビニロン繊維と、0.
2〜0.5重量%のアクリル系吸水性ポリマーと、0.
2〜0.6重量%のカルボキシビニルポリマーとを添加
して構成したので、ビニロン繊維によって亜鉛粉末が包
囲されて保持され、更に、アクリル系吸水性ポリマーが
重力負荷に対し緩衝材の役目を果たし、亜鉛粉末相互の
接触及び亜鉛粉末と負極集電体との接触が向上すること
から、無水銀化しているにも拘らず、耐衝撃性に優れる
と共に、重力負荷状態において良好な放電性能を発揮す
ることが可能となる。
亜鉛粉末、アルカリ電解液及びゲル化剤からなるゲル状
負極を有するアルカリ電池において、前記ゲル状負極に
対して、0.2〜0.6重量%のビニロン繊維と、0.
2〜0.5重量%のアクリル系吸水性ポリマーと、0.
2〜0.6重量%のカルボキシビニルポリマーとを添加
して構成したので、ビニロン繊維によって亜鉛粉末が包
囲されて保持され、更に、アクリル系吸水性ポリマーが
重力負荷に対し緩衝材の役目を果たし、亜鉛粉末相互の
接触及び亜鉛粉末と負極集電体との接触が向上すること
から、無水銀化しているにも拘らず、耐衝撃性に優れる
と共に、重力負荷状態において良好な放電性能を発揮す
ることが可能となる。
【0016】その結果、振動状態においても使用機器に
電気的な支障を来すことのない安定したアルカリ電池が
得られ、ヘッドホンステレオ(携帯用カセットプレーヤ
ー)やマウンテンバイクのライト用の電源として最適な
無水銀化アルカリ電池を提供することが出来る。
電気的な支障を来すことのない安定したアルカリ電池が
得られ、ヘッドホンステレオ(携帯用カセットプレーヤ
ー)やマウンテンバイクのライト用の電源として最適な
無水銀化アルカリ電池を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 彰英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−216762(JP,A) 特開 昭60−100366(JP,A) 特開 昭59−66054(JP,A) 特開 平3−93157(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 亜鉛粉末、アルカリ電解液及びゲル化剤
からなるゲル状負極を有するアルカリ電池において、 前記ゲル状負極に対して、ビニロン繊維0.2〜0.6
重量%、吸水倍率が100〜1500のアクリル系吸水
性ポリマー0.2〜0.5重量%及びカルボキシビニル
ポリマー0.2〜0.6重量%を添加したことを特徴と
するアルカリ電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5026591A JP2546480B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5026591A JP2546480B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | アルカリ電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06243861A JPH06243861A (ja) | 1994-09-02 |
JP2546480B2 true JP2546480B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12197785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5026591A Expired - Fee Related JP2546480B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546480B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000277104A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
JP6335531B2 (ja) * | 2014-01-30 | 2018-05-30 | Fdk株式会社 | アルカリ電池 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5966054A (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 亜鉛アルカリ電池 |
JPS60100366A (ja) * | 1983-10-31 | 1985-06-04 | Toshiba Battery Co Ltd | 亜鉛−アルカリ電池用負極の製造方法 |
JPH02216762A (ja) * | 1989-02-17 | 1990-08-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 亜鉛アルカリ電池 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP5026591A patent/JP2546480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06243861A (ja) | 1994-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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