JP2546311B2 - セラミック電子部品用導電性ペースト - Google Patents

セラミック電子部品用導電性ペースト

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JP2546311B2 JP62330413A JP33041387A JP2546311B2 JP 2546311 B2 JP2546311 B2 JP 2546311B2 JP 62330413 A JP62330413 A JP 62330413A JP 33041387 A JP33041387 A JP 33041387A JP 2546311 B2 JP2546311 B2 JP 2546311B2
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義治 加藤
吉正 東
清 中野
清美 佐々木
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks

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  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は誘電体、磁性体、抵抗体、絶縁体からなる
各セラミツクから構成されるコンデンサ、インダクタ、
バリスタ、多層基板などのセラミツク電子部品に適した
導電性ペーストに関するものである。
(従来の技術) セラミツク電子部品、たとえば積層セラミツクコンデ
ンサは誘電体セラミツクを主成分とするセラミツクグリ
ーンシートを準備し、このセラミツクグリーンシートの
上に内部電極となる導電性ペーストをスクリーン印刷
し、この導電性ペーストが交互に端部に現れるようにセ
ラミツクグリーンシートを積み重ねて圧着し、これを焼
成して積層焼結体とし、この積層焼結体の端部に内部電
極と電気的接続する外部電極を形成することにより得ら
れる。
誘電体セラミックとしては、チタン酸バリウム、チタ
ン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸
カルシウムなどのチタン酸塩系、ジルコン酸塩系のもの
があるが、これらは焼成温度が1000℃以上の高温で焼成
される。したがって、これらの誘電体セラミックと同時
焼成される内部電極については、高温でも溶融しないP
d、Ptなどの高融点の貴金属が用いられる。この内部電
極用の導電性ペーストとしては、たとえばPdについて説
明すると、Pdの金属粉末を有機ビヒクルに均一に混練し
たものからなる。
(従来技術の問題点) この内部電極用の導電性ペーストは、経時的な変化に
よりPd粉末が有機ビヒクルと分離し、この導電性ペース
トをセラミックグリーンシートの上に印刷すると印刷ペ
ースト層の厚みが薄くなり、セラミックグリーンシート
の積層体の焼成と同時に焼き付けされた内部電極の抵抗
値が高くなるという問題があった。
また、導電性ペーストはその経時的変化により、Pd粉
末の表面活性に伴なって、有機ビヒクルの変質をもたら
し、これが導電性ペーストの粘度を高め、セラミツクグ
リーンシートの上に印刷すると印刷塗布膜が厚くなり、
この導電性ペーストを印刷したセラミックグリーンシー
トを用いて積層体を焼成すると、焼成時にセラミック層
の剥離(デラミネーション)が発生するという問題があ
った。
さらに、内部電極となる導電性ペーストを印刷したセ
ラミックグリーシートの積層体を焼成する段階で、導電
性ペースト中のPd粉末は400〜800℃の温度で酸化現象が
起こり、得られた積層焼結体のセラミック層に剥離が生
じる要因となり、外観不良のみならず、寿命特性の劣化
にもつながっていた。
さらにまた、導電性ペーストの焼き付けが不十分であ
れば、内部電極の抵抗値がPdバルク自体の抵抗値よりも
高くなり、得られた積層セラミックコンデンサは高周波
では使用できないという問題があった。
(発明の目的) この発明は上記した種々の問題が発生しない導電性ペ
ーストを提供することを目的とする。
具体的には、経時的変化に対してペーストとしての特
性の劣化が生じない導電性ペーストを提供することを目
的とする。
また、積層セラミツクコンデンサの内部電極として利
用したとき、抵抗値の上昇が起こらず、セラミック層の
剥離が発生しない導電性ペーストを提供することを目的
とする。
(発明の構成) すなわち、この発明のセラミツク電子部品用導電性ペ
ーストは、Pd粉末またはAg粉末あるいばPd−Ag粉末に、
添加物としてAuを0.05〜1.50wt%、Ptを0.10〜3.00wt%
添加したものを有機ビヒクルと混練したことを特徴とす
る。
また、この発明は上記した導電性ペーストにさらに添
加物として、Rhを0.004〜0.070wt%添加したものであ
る。
なお、この導電性ペーストには、不可避的に混入する
その他の金属、たとえば、Crが含有されていてもよい。
(発明の作用) この発明にかかる導電性ペーストは、Pd粉末またはAg
粉末あるいはPd−Ag粉末に、添加物としてAu、Pt、さら
に必要に応じてRhを添加することにより、導電性ペース
ト中でのPd粉末またはAg粉末あるいはPd−Ag粉末の沈降
分離が発生せず、この導電性ペーストを印刷したのちの
均一分散性が図れ、粘度の経時的変化が発生しない。
(発明の効果) したがって、この発明の導電性ペーストは安定性にす
ぐれ、焼付け時のPd、Ag、Pd−Agの酸化膨張が防止でき
るため、この導電性ペーストを電極としたセラミック電
子部品、とえば、コンデンサ、インダクタ、バリスタ、
多層基板について、電極の抵抗値上昇や、セラミック層
の剥離が発生しないという効果を有する。
(組成の限定理由) ここで、Pd粉末またはAg粉末あるいはPd−Ag粉末に、
添加物としてAuを0.05〜1.50wt%、Ptを0.10〜3.00wt%
添加しているが、Auを0.05〜1.50wt%としたのは、0.05
wt%未満では、その添加効果がなく、また1.50wt%を越
えると溶融温度が低下し、セラミック電子部品と同時焼
成するときにAuの溶融現象がみられる。また、Ptを0.10
〜3.00wt%としたのは、0.10wt%未満では、その添加効
果がなく、また3.00wt%を越えると電極自体の抵抗値が
上昇する。
また、Rhをさらに添加するのは電極が緻密になるた
め、電極の膜厚を薄くでき、コストダウンが図れるとい
う利点を有するが、その添加量が0.004wt%未満になる
とそれらの添加効果が現れず、0.070wt%を越えると電
極自体の抵抗値が上昇する。
導電性ペーストを調整するには、Pd粉末またはAg粉末
あるいはPd−Ag粉末と、添加物であるAu、Pt、さらに必
要に応じてRhを準備し、これらを適当に配合したもの
に、バインダ、溶剤を加えて混練してペースト状態のも
のを得る。
ここで、バインダとしてはエチルセルロース、ブチラ
ール、アクリル、ロジンなどがある。また、溶剤として
は、ブチルカルビトール、ケロシン、α−テレピネオー
ルなどがある。Pd、Ag、Pd−Ag、Au、Pt、Rhの各金属粉
末に対する結合剤、溶剤の配合比は印刷性、作業性など
を考慮して適宜決定すればよい。
(実施例) 以下、この発明を実施例に従って詳細に説明する。
貴金属粉末として、Pd、Ag、Au、Pt、Rhの各粉末を準
備し、これらの粉末を第1表に示す割合で調合し、これ
らをエチルセルロースからなる有機バインダ、α−テレ
ピルオールからなる溶剤と混練して導電性ペーストを作
成した。貴金属粉末、バインダ、溶剤の混合割合はそれ
ぞれ50wt%、6wt%、4wt%とした。
これら各ペーストをチタン酸バリウム系からなる厚み
50μmのセラミックグリーンシートの上に蛇行状に印刷
し、その上下に導電性ペーストを印刷していないセラミ
ツクグリーンシートを各20枚ずつ積み重ね、40℃の温度
で2ton/cm2の圧力にて圧着し、3.2mm×2.6mmの大きさに
カットしたのち、1300℃、2時間の条件で焼成して積層
焼結体を得た。
この積層焼結体の両端に、焼成によって焼き付けられ
た蛇行状の内部電極に電気的接続されるように銀ペース
トを印刷し、800℃、30分間の条件で焼き付けて外部電
極を形成し、これを抵抗値測定用の試料とした。
この試料について抵抗値を測定し、その結果を第1表
に示した。
次に、第1表の貴金属粉末の割合からなる導電性ペー
ストを用い、上記したものと同じセラミックグリーンシ
ートの上にスクリーン印刷し、これを20枚準備して、印
刷とた導電ペーストの端部が交互に現れるように積み重
ねるとともに、上下に導電性ペーストを印刷していない
同じ組成のセラミツクグリーンシートを各5枚上下に積
み重ね、40℃の温度で2ton/cm2の圧力にて圧着し、3.2m
m×2.6mmの大きさにカットしたのち、1300℃、2時間の
条件で焼成して積層焼結体を得た。
この積層焼結体の両端に、焼成によって焼き付けられ
た内部電極に電気的接続されるように銀ペーストを印刷
し、800℃、30分間の条件で焼き付けて外部電極を形成
して積層セラミツクコンデンサを得た。
この試料について断面観察し、セラミック層の剥離の
有無を調べ測定し、その結果を第1表に示した。
第1表から明らかなように、この発明にかかる導電性
ペーストによれば、抵抗値の上昇がなく、またセラミッ
ク層の剥離が発生しないという効果が得られている。な
お、第1表中の*印はこの発明範囲外のものである。
上述した実施例では、積層セラミックコンデンサにつ
いて説明したが、積層焼結体内に内部電極を有するも
の、たとえば、積層型のインダクタやバリスタ、多層基
板などに適用しても同様の効果が達成される。また、積
層型にかぎらず、単板のセラミック電子部品の電極とし
ても利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 清美 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 審査官 辻 徹二

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pd粉末またはAg粉末あるいはPd−Ag粉末
    に、添加物としてAuを0.05〜1.50wt%、Ptを0.10〜3.00
    wt%添加したものを有機ビヒクルと混練したことを特徴
    とするセラミツク電子部品用導電性ペースト。
  2. 【請求項2】添加物として、さらにRhを0.004〜0.070wt
    %添加した特許請求の範囲第(1)項に記載のセラミツ
    ク電子部品用導電性ペースト。
JP62330413A 1987-12-25 1987-12-25 セラミック電子部品用導電性ペースト Expired - Lifetime JP2546311B2 (ja)

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