JP2546296B2 - 石油コークスの粉塵防止方法 - Google Patents
石油コークスの粉塵防止方法Info
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- JP2546296B2 JP2546296B2 JP62274700A JP27470087A JP2546296B2 JP 2546296 B2 JP2546296 B2 JP 2546296B2 JP 62274700 A JP62274700 A JP 62274700A JP 27470087 A JP27470087 A JP 27470087A JP 2546296 B2 JP2546296 B2 JP 2546296B2
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- Japan
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- petroleum coke
- dust
- prevention method
- dust prevention
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- Air Transport Of Granular Materials (AREA)
- Coke Industry (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石油コークスの粉塵防止方法に関する。
石油コークスは石油の蒸留残渣を熱分解したあとのピ
ッチであり、米国において多量に産出される。この石油
コークスは価格が安く、かつ高い炭素含有量を持つため
に石炭と比べてカロリー単価が安く、日本でもいろいろ
な分野で熱源として使用されている。しかし、石油コー
クスの移送や貯蔵時においては粉塵が発生し、周囲の環
境が汚染されやすい。石炭でも同様に粉塵を発生する
が、石炭の場合には効果的な粉塵防止剤がある。しか
し、石油コークスに対して粉塵防止剤として効果のある
ものはまだ見い出されてなく、貯蔵時においてはシート
がけをしているのが現状である。また移送時には多量の
水を散布して発塵を防止しているが、石油コークスは乾
燥しやすく、一度乾燥するとほとんど水に濡れず、従来
の粉塵防止剤を散布しても完全に発塵を抑えることはで
きなかった。
ッチであり、米国において多量に産出される。この石油
コークスは価格が安く、かつ高い炭素含有量を持つため
に石炭と比べてカロリー単価が安く、日本でもいろいろ
な分野で熱源として使用されている。しかし、石油コー
クスの移送や貯蔵時においては粉塵が発生し、周囲の環
境が汚染されやすい。石炭でも同様に粉塵を発生する
が、石炭の場合には効果的な粉塵防止剤がある。しか
し、石油コークスに対して粉塵防止剤として効果のある
ものはまだ見い出されてなく、貯蔵時においてはシート
がけをしているのが現状である。また移送時には多量の
水を散布して発塵を防止しているが、石油コークスは乾
燥しやすく、一度乾燥するとほとんど水に濡れず、従来
の粉塵防止剤を散布しても完全に発塵を抑えることはで
きなかった。
本発明は石油コークスの発塵を完全に抑えるととも
に、乾燥しても水だけを散布すれば再びよく湿潤して発
塵が防止されるような効率の高い粉塵防止方法を提供す
ることを目的とする。
に、乾燥しても水だけを散布すれば再びよく湿潤して発
塵が防止されるような効率の高い粉塵防止方法を提供す
ることを目的とする。
本発明は、下記a〜cの3成分を水溶液にして散布す
ることを特徴とする石油コークスの粉塵防止方法であ
る。
ることを特徴とする石油コークスの粉塵防止方法であ
る。
a. ジアルキルスルホコハク酸アンモニウム塩 b. ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤 c. 多価アルコール 本発明においてはこの3成分のうち1成分が欠けても
目的は達成されない。
目的は達成されない。
a成分のジアルキルスルホコハク酸アンモニウム塩に
おいて、アルキル基は炭素数4〜20のものが用いられる
が、好ましくは炭素数6〜12のものであり、直鎖状であ
っても分枝状であってもよい。この化合物は無水マレイ
ン酸と炭素数4〜20のアルコールとのエステル化反応を
行なったのち、酸性亜硫酸アンモニウムを付加反応させ
ることによって容易に得られる。
おいて、アルキル基は炭素数4〜20のものが用いられる
が、好ましくは炭素数6〜12のものであり、直鎖状であ
っても分枝状であってもよい。この化合物は無水マレイ
ン酸と炭素数4〜20のアルコールとのエステル化反応を
行なったのち、酸性亜硫酸アンモニウムを付加反応させ
ることによって容易に得られる。
b.成分のポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドなどが用いられ
る。
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドなどが用いられ
る。
c成分の多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソ
ルビタン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリグリセリンなどの水溶性の大きいものが
用いられる。
ル、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソ
ルビタン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリグリセリンなどの水溶性の大きいものが
用いられる。
本発明においては、これらa〜cの3成分を必須とし
て用いる必要があるが、その比率は、重量比で、a:b:c
=10〜50:10〜30:20〜80の範囲が好ましい。
て用いる必要があるが、その比率は、重量比で、a:b:c
=10〜50:10〜30:20〜80の範囲が好ましい。
これらの3成分はそれぞれ、0.001〜5重量%、好ま
しくは0.01〜1重量%を含有する水溶液のかたちで石油
コークスに散布される。a〜cの3成分はそれぞれ別々
の水溶液として散布してもよいが、3成分を含有する混
合水溶液として散布する方が便利であり、また効果も良
好である。
しくは0.01〜1重量%を含有する水溶液のかたちで石油
コークスに散布される。a〜cの3成分はそれぞれ別々
の水溶液として散布してもよいが、3成分を含有する混
合水溶液として散布する方が便利であり、また効果も良
好である。
本発明の方法は、a,b,c単独あるいはこれらのうち2
者だけを用いるよりもはるかに効果が高く、石油コーク
スの発塵を完全に抑えることが可能であるとともに、散
布後乾燥した石油コークスに水だけを散布しても極めて
よく湿潤し、発塵を抑えることができる。
者だけを用いるよりもはるかに効果が高く、石油コーク
スの発塵を完全に抑えることが可能であるとともに、散
布後乾燥した石油コークスに水だけを散布しても極めて
よく湿潤し、発塵を抑えることができる。
つぎに本発明を実施例により説明する。なお、%は重
量%を示す。
量%を示す。
実施例 1. 最大粒径2mm、湿分が1%の石油コークスを用い、ACI
RL Dust Box Test法に準拠して発塵試験を行なった。試
験方法は、10Kgの上記石油コークスをニーダーに入れ、
表1に示す組成の粉塵防止剤水溶液を石油コークスに対
して5%散布し、ニーダーで5分間混合後、ダスト ボ
ックスの上部から落下させ、落下後10秒後にスライドを
送入し、10分後にスライド上の粉塵量を測定して石油コ
ークス1Kgあたりの発塵量をgで表示(C.D.I.:Corse De
st Index)した。結果を表2に示す。
RL Dust Box Test法に準拠して発塵試験を行なった。試
験方法は、10Kgの上記石油コークスをニーダーに入れ、
表1に示す組成の粉塵防止剤水溶液を石油コークスに対
して5%散布し、ニーダーで5分間混合後、ダスト ボ
ックスの上部から落下させ、落下後10秒後にスライドを
送入し、10分後にスライド上の粉塵量を測定して石油コ
ークス1Kgあたりの発塵量をgで表示(C.D.I.:Corse De
st Index)した。結果を表2に示す。
実施例 2. 実施例1で調製した石油コークス試料を湿分1%以下
まで乾燥し、そのうちの100gをシャーレにとり、上部に
時計皿で深さ約1cmのくぼみをつけた。ここに2mlの水を
入れ、全量の水が石油コークスに浸透し終るまでの時間
を測定した。結果を表3に示す。
まで乾燥し、そのうちの100gをシャーレにとり、上部に
時計皿で深さ約1cmのくぼみをつけた。ここに2mlの水を
入れ、全量の水が石油コークスに浸透し終るまでの時間
を測定した。結果を表3に示す。
実施例3 本発明の粉塵防止方法に用いるジアルキルスルホコハ
ク酸アンモニウム塩に代えて他のスルホン酸塩型界面活
性剤を用い、実施例1及び実施例2と同様の試験を行っ
た(No.11−No.14)。また、ジアルキルスルホコハク酸
アンモニウム塩の比率を本発明の範囲外にした場合につ
いても試験を行った(No.15)。なお、各試料は0.5重量
%水溶液である。結果を表4に示す。
ク酸アンモニウム塩に代えて他のスルホン酸塩型界面活
性剤を用い、実施例1及び実施例2と同様の試験を行っ
た(No.11−No.14)。また、ジアルキルスルホコハク酸
アンモニウム塩の比率を本発明の範囲外にした場合につ
いても試験を行った(No.15)。なお、各試料は0.5重量
%水溶液である。結果を表4に示す。
以上、実施例1、実施例2およ実施例3から明らかな
ように、本発明では発塵の防止効果が非常に大きいとと
もに、乾燥後も水だけの散布で石油コークスを非常によ
く湿潤することがわかる。
ように、本発明では発塵の防止効果が非常に大きいとと
もに、乾燥後も水だけの散布で石油コークスを非常によ
く湿潤することがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10C 3/02 9547−4H C10C 3/02 Z C10L 5/00 C10L 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】下記a〜cの3成分をa:b:c=10〜50:10〜
30:20〜80の重量比で水溶液にして散布することを特徴
とする石油コークスの粉塵防止方法。 a.ジアルキルスルホコハク酸アンモニウム塩 b.ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤 c.多価アルコール
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62274700A JP2546296B2 (ja) | 1987-10-31 | 1987-10-31 | 石油コークスの粉塵防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62274700A JP2546296B2 (ja) | 1987-10-31 | 1987-10-31 | 石油コークスの粉塵防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01118589A JPH01118589A (ja) | 1989-05-11 |
JP2546296B2 true JP2546296B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=17545341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62274700A Expired - Fee Related JP2546296B2 (ja) | 1987-10-31 | 1987-10-31 | 石油コークスの粉塵防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546296B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5512211A (en) * | 1994-12-30 | 1996-04-30 | Cytec Technology Corp. | Concentrated aqueous dialkylsulfosuccinate wetting agent formulation having low volatile organic compound content |
JP2010202779A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Nihon Cornstarch Corp | 粉塵飛散防止塗布水用添加剤 |
KR102386752B1 (ko) * | 2019-12-11 | 2022-04-13 | 주식회사 포스코 | 분진 억제제 및 이를 이용한 분진 억제 방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5469102A (en) * | 1977-11-14 | 1979-06-02 | Lion Corp | Dispersant for petroleum coke in oil |
JPS5798579A (en) * | 1980-12-12 | 1982-06-18 | Lion Corp | Dust preventing composition |
-
1987
- 1987-10-31 JP JP62274700A patent/JP2546296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01118589A (ja) | 1989-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |