JP2545945Y2 - ポットバーナ - Google Patents
ポットバーナInfo
- Publication number
- JP2545945Y2 JP2545945Y2 JP11870690U JP11870690U JP2545945Y2 JP 2545945 Y2 JP2545945 Y2 JP 2545945Y2 JP 11870690 U JP11870690 U JP 11870690U JP 11870690 U JP11870690 U JP 11870690U JP 2545945 Y2 JP2545945 Y2 JP 2545945Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- burner
- red
- combustion
- hot body
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Evaporation-Type Combustion Burners (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は灯油を燃料とする暖房機等に使用されるポッ
トバーナに関するもので、着火性、燃焼安定性、バーナ
耐久性の向上に関するものである。
トバーナに関するもので、着火性、燃焼安定性、バーナ
耐久性の向上に関するものである。
従来の技術 従来のこの種のポットバーナは実開昭60−38315号公
報に示す如く、燃焼リングと椀状の赤熱体が一体に結合
されて有底円筒状のバーナ内に取付けられていた。また
燃焼リングの下部に形成される1次燃焼室から赤熱体の
外周とバーナの上部内周壁との間に形成される2次燃焼
室への火移り(燃焼領域の移行)については特別な配慮
がされていなかった。
報に示す如く、燃焼リングと椀状の赤熱体が一体に結合
されて有底円筒状のバーナ内に取付けられていた。また
燃焼リングの下部に形成される1次燃焼室から赤熱体の
外周とバーナの上部内周壁との間に形成される2次燃焼
室への火移り(燃焼領域の移行)については特別な配慮
がされていなかった。
考案が解決しようとする課題 前記従来技術によるポットバーナにおいては、定常燃
焼時1次燃焼室に供給される燃料を気化した後、空気と
混合して可燃性ガス化し、2次燃焼室で完全燃焼させる
ため、バーナ内の上下で燃焼温度が異なり、それに伴な
って燃焼リングと赤熱体の温度に大きな差が生じ、熱膨
張の差による耐久上の問題が生じる。このため燃焼リン
グと赤熱体は分離することが望ましく、かつまた赤熱体
をバーナの2次空気孔位置との関係で精度よく支持する
ことが必要であるが、その方策がむずかしかった。
焼時1次燃焼室に供給される燃料を気化した後、空気と
混合して可燃性ガス化し、2次燃焼室で完全燃焼させる
ため、バーナ内の上下で燃焼温度が異なり、それに伴な
って燃焼リングと赤熱体の温度に大きな差が生じ、熱膨
張の差による耐久上の問題が生じる。このため燃焼リン
グと赤熱体は分離することが望ましく、かつまた赤熱体
をバーナの2次空気孔位置との関係で精度よく支持する
ことが必要であるが、その方策がむずかしかった。
課題を解決するための手段 本考案は上記の課題を解決するためになされたもの
で、具体的には有底円筒状バーナの下部側壁に1次空気
孔、その上部に2次空気孔を設け、両者の境目に燃焼リ
ングを取付け、その上部に椀状の赤熱体を備えるものに
おいて、前記燃焼リングの上部のバーナ側壁に複数個の
ねじをねじ込むとともに、前記赤熱体の下部にねじによ
り支持される支持部と、この支持部の下面に形成され、
燃焼リングを押えるためのツメを設けたものである。
で、具体的には有底円筒状バーナの下部側壁に1次空気
孔、その上部に2次空気孔を設け、両者の境目に燃焼リ
ングを取付け、その上部に椀状の赤熱体を備えるものに
おいて、前記燃焼リングの上部のバーナ側壁に複数個の
ねじをねじ込むとともに、前記赤熱体の下部にねじによ
り支持される支持部と、この支持部の下面に形成され、
燃焼リングを押えるためのツメを設けたものである。
作用 上記の構成により赤熱体の下部に位置する燃焼リング
はツメにより固定され、また赤熱体は支持部とねじの関
係により回転方向を規制され、燃焼リング、赤熱体をバ
ーナ内に精度よく支持することができる。
はツメにより固定され、また赤熱体は支持部とねじの関
係により回転方向を規制され、燃焼リング、赤熱体をバ
ーナ内に精度よく支持することができる。
実施例 以下本考案の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本考案の一実施例によるバーナの構成断面
図、第2図は同実施例による赤熱体の斜視図、第2図は
本考案の作用を説明する断面図である。
図、第2図は同実施例による赤熱体の斜視図、第2図は
本考案の作用を説明する断面図である。
図において、1は有底円筒状のバーナ、1aはバーナ1
の側壁下部に設けられた1次空気孔、1−bは同じくバ
ーナ1の側壁上部に設けられた2次空気孔である。1−
cは1次空気孔1aと2次空気孔1bの境目でバーナ1に成
形により設けられた複数個の突起、1dはこの突起1cの上
面で、バーナ1の外側から内側に向けてねじ込んだねじ
である。2はバーナ1の下部側壁を貫通してその先端を
バーナ1の内底面に臨ませた点火ヒータ、3はバーナ1
に燃料を供給するノズルで、その先端を点火ヒータ2に
対面させている。4はバーナ1の突起1cにより1次空気
孔1aの上部に支持された平板状の燃焼リングで、その下
側に1次燃焼室Aを形成している。5はこの燃焼リング
4の上方に設けられた椀状の赤熱体である。この赤熱体
5はその下部に前記ねじ1cに載置されて赤熱体1をバー
ナ1内の一定位置に支持する凹状の支持部5aと、この支
持部5aの下面にこれと一体に形成され、燃焼リング4を
押えためのツメ5b及び下部側壁に複数個設けられた火移
り用小孔5cを有している。また赤熱体5の外周面とバー
ナ1の内周との間には環状の2次燃焼室Bが形成され、
この2次燃焼室Bへ適正な空気を供給して良好な燃焼が
得られるようバーナ側壁の上部に2次空気孔1bが配置さ
れている。6はチャンバーで、バーナ1を支持し、送風
機(図示せず)より送風される空気をバーナ1に供給す
るようにしている。
の側壁下部に設けられた1次空気孔、1−bは同じくバ
ーナ1の側壁上部に設けられた2次空気孔である。1−
cは1次空気孔1aと2次空気孔1bの境目でバーナ1に成
形により設けられた複数個の突起、1dはこの突起1cの上
面で、バーナ1の外側から内側に向けてねじ込んだねじ
である。2はバーナ1の下部側壁を貫通してその先端を
バーナ1の内底面に臨ませた点火ヒータ、3はバーナ1
に燃料を供給するノズルで、その先端を点火ヒータ2に
対面させている。4はバーナ1の突起1cにより1次空気
孔1aの上部に支持された平板状の燃焼リングで、その下
側に1次燃焼室Aを形成している。5はこの燃焼リング
4の上方に設けられた椀状の赤熱体である。この赤熱体
5はその下部に前記ねじ1cに載置されて赤熱体1をバー
ナ1内の一定位置に支持する凹状の支持部5aと、この支
持部5aの下面にこれと一体に形成され、燃焼リング4を
押えためのツメ5b及び下部側壁に複数個設けられた火移
り用小孔5cを有している。また赤熱体5の外周面とバー
ナ1の内周との間には環状の2次燃焼室Bが形成され、
この2次燃焼室Bへ適正な空気を供給して良好な燃焼が
得られるようバーナ側壁の上部に2次空気孔1bが配置さ
れている。6はチャンバーで、バーナ1を支持し、送風
機(図示せず)より送風される空気をバーナ1に供給す
るようにしている。
つぎに上記構成によるポットバーナの組立順序を説明
する。バーナ1の側壁に設けられた複数の突起1c上に燃
焼リング4を乗せ、これを支持した後バーナ1にねじ1d
を取付ける。その後赤熱体5の支持部5aをねじ1dにはめ
合うように載置することによりツメ5bで燃焼リング4を
押え、該燃焼リング4の上方への位置移動は防止され
る。このユニットをチャンバー6に固定後、点火ヒータ
2、ノズル3を装着することによりポットバーナとして
のユニットが完成する。
する。バーナ1の側壁に設けられた複数の突起1c上に燃
焼リング4を乗せ、これを支持した後バーナ1にねじ1d
を取付ける。その後赤熱体5の支持部5aをねじ1dにはめ
合うように載置することによりツメ5bで燃焼リング4を
押え、該燃焼リング4の上方への位置移動は防止され
る。このユニットをチャンバー6に固定後、点火ヒータ
2、ノズル3を装着することによりポットバーナとして
のユニットが完成する。
この構成により燃焼リング4の位置移動の防止は赤熱
体5のツメ5bとバーナ1の突起1cにより行なわれ、かつ
2次燃焼室Bを形成する赤熱体5の下端とバーナ1の2
次空気孔1bの位置関係はねじ1dにより赤熱体5の支持部
5aが支持されることより寸法精度の向上が図れる。また
赤熱体5の側壁に設けられた火移り用の小孔5cの位置に
ついてもバーナ1に対し精度よく位置させることが可能
となる。
体5のツメ5bとバーナ1の突起1cにより行なわれ、かつ
2次燃焼室Bを形成する赤熱体5の下端とバーナ1の2
次空気孔1bの位置関係はねじ1dにより赤熱体5の支持部
5aが支持されることより寸法精度の向上が図れる。また
赤熱体5の側壁に設けられた火移り用の小孔5cの位置に
ついてもバーナ1に対し精度よく位置させることが可能
となる。
つぎにこの構成によるポットバーナの動作を説明す
る。運転を開始すると、送風機(図示せず)が運転さ
れ、また点火ヒータ2が通電される。所定時間後燃料ポ
ンプ(図示せず)が動作し、燃料はノズル3を介してバ
ーナ1の底部に滴下し、点火ヒータ2により加熱気化
し、着火する。着火直後は1次空気孔1aより供給される
空気により燃料リング4で形成される1次燃焼室A内に
火炎が形成され、この燃焼熱によりバーナ1の底部は加
熱され、供給された燃料の気化量が増大し、やがて燃焼
リング4の上部から赤熱体5の椀状内部に伸び、さらに
燃焼が進行し、1次燃焼室Aは過濃混合気状態となり、
赤熱体5の椀状内部を旋回後赤熱体5の下部より2次燃
焼室Bへ流出し、この時点で赤熱体5の内部に共存する
火炎により前記2次燃焼室Bへ火移りし、同部での燃焼
が行われるものである。ここでこの火移りは赤熱体5の
下面からでも良いが、より安定した火移りを得るために
赤熱体5の側面に設けられた小孔5cからの火炎の流出を
もって行なうようにしている。また、この小孔5cは赤熱
体5の支持部5aの上部にあることにより、前記過濃混合
気の流れに渦ができる部位であり、火移りを効果的に行
なう利点をも有する。
る。運転を開始すると、送風機(図示せず)が運転さ
れ、また点火ヒータ2が通電される。所定時間後燃料ポ
ンプ(図示せず)が動作し、燃料はノズル3を介してバ
ーナ1の底部に滴下し、点火ヒータ2により加熱気化
し、着火する。着火直後は1次空気孔1aより供給される
空気により燃料リング4で形成される1次燃焼室A内に
火炎が形成され、この燃焼熱によりバーナ1の底部は加
熱され、供給された燃料の気化量が増大し、やがて燃焼
リング4の上部から赤熱体5の椀状内部に伸び、さらに
燃焼が進行し、1次燃焼室Aは過濃混合気状態となり、
赤熱体5の椀状内部を旋回後赤熱体5の下部より2次燃
焼室Bへ流出し、この時点で赤熱体5の内部に共存する
火炎により前記2次燃焼室Bへ火移りし、同部での燃焼
が行われるものである。ここでこの火移りは赤熱体5の
下面からでも良いが、より安定した火移りを得るために
赤熱体5の側面に設けられた小孔5cからの火炎の流出を
もって行なうようにしている。また、この小孔5cは赤熱
体5の支持部5aの上部にあることにより、前記過濃混合
気の流れに渦ができる部位であり、火移りを効果的に行
なう利点をも有する。
定常燃焼中は火炎により赤熱体5が加熱されて赤熱状
態となり、放射熱によりバーナ1底部での燃料気化に要
する熱量を供給し、自立燃焼となる。この定常燃焼中、
燃焼リング4は2次燃焼室Bに火炎が形成されることに
より温度は低く、赤熱体5との温度差が大きく、熱膨張
差が生じるが、本考案では分離していることにより歪が
生じる心配はない。
態となり、放射熱によりバーナ1底部での燃料気化に要
する熱量を供給し、自立燃焼となる。この定常燃焼中、
燃焼リング4は2次燃焼室Bに火炎が形成されることに
より温度は低く、赤熱体5との温度差が大きく、熱膨張
差が生じるが、本考案では分離していることにより歪が
生じる心配はない。
考案の効果 上記の如く本考案によるポットバーナにおいては定常
時温度の差の大きい燃焼リングと赤熱体を分離し、かつ
燃焼リングの固定支持を製品移送時においても確実に行
なうことができるとともに、熱的な歪が発生しにくく、
バーナ耐久性の向上が図れるものである。
時温度の差の大きい燃焼リングと赤熱体を分離し、かつ
燃焼リングの固定支持を製品移送時においても確実に行
なうことができるとともに、熱的な歪が発生しにくく、
バーナ耐久性の向上が図れるものである。
第1図は本考案の一実施例によるバーナの構成断面図、
第2図は同一実施例による赤熱体の斜視図、第3図は同
一実施例の作用を説明する断面図である。 1…バーナ、1a…1次空気孔、1b…2次空気孔、1c…突
起、1d…ねじ、4…燃焼リング、5…赤熱体、5a…支持
部、5b…ツメ。
第2図は同一実施例による赤熱体の斜視図、第3図は同
一実施例の作用を説明する断面図である。 1…バーナ、1a…1次空気孔、1b…2次空気孔、1c…突
起、1d…ねじ、4…燃焼リング、5…赤熱体、5a…支持
部、5b…ツメ。
Claims (1)
- 【請求項1】有底円筒状バーナ(1)の下部側壁に1次
空気孔(1a)、その上部に2次空気孔(1b)を設け、両
者の境目に燃焼リング(4)を取付け、その上部に椀状
の赤熱体(5)を備えるものにおいて、前記燃焼リング
(4)の上部のバーナ側壁に複数個のねじ(1d)をねじ
込むとともに、前記赤熱体(5)の下部にねじ(1d)に
より支持される支持部(5a)と、この支持部(5a)の下
面に形成され、燃焼リング(4)を押えるためのツメ
(5b)を設けてなるポットバーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11870690U JP2545945Y2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ポットバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11870690U JP2545945Y2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ポットバーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0482509U JPH0482509U (ja) | 1992-07-17 |
JP2545945Y2 true JP2545945Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=31866655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11870690U Expired - Fee Related JP2545945Y2 (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | ポットバーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545945Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP11870690U patent/JP2545945Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0482509U (ja) | 1992-07-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |