JP2545390Y2 - オイルポンプのリリーフ装置 - Google Patents

オイルポンプのリリーフ装置

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JP2545390Y2
JP2545390Y2 JP12238190U JP12238190U JP2545390Y2 JP 2545390 Y2 JP2545390 Y2 JP 2545390Y2 JP 12238190 U JP12238190 U JP 12238190U JP 12238190 U JP12238190 U JP 12238190U JP 2545390 Y2 JP2545390 Y2 JP 2545390Y2
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靖 渡邊
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株式会社ユニシアジエックス
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オイルポンプのリリーフ装置に関し、詳し
くは車両用エンジン等において潤滑装置のポンプ吐出圧
調整用に設けられるオイルポンプのリリーフ装置に関す
る。
〔従来の技術〕
車両用エンジン等にあって、その潤滑装置に設けら
れ、エンジンのクランクシャフト等によって駆動される
オイルポンプでは、エンジンの回転数に応じて、それぞ
れ適切な油圧および流量のオイルが供給されるようにそ
の吐出圧が制御され、そのために、一般にリリーフ装置
が設けられている。
例えば、実開昭63−19088号公報に開示されている例
では、オイルポンプの吐出側オイルをリリーフさせるレ
ギュレータバルブに、吐出圧によって駆動される弁体
と、弁体によって開閉される第1および第2の2つのリ
リーフポートとを設け、第1リリーフポートが開かれて
から引続き第2リリーフポートが開路されるようになし
てこれらのポートを介しオイルが吸入通路側に戻される
ようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述従来例では2つのリリーフポート
の開閉がそれぞれ油圧の2段の変化によって行われるよ
うに構成されているので、それに応じた油圧特性が得ら
れるものの、第1リリーフポートが開路されて、次に第
2リリーフポートが開路されるまでの間、第1リリーフ
ポートは開路されたままの状態に保たれるために、次の
ような問題が生じる。すなわち、第1リリーフポートが
開路される油圧に達してから次の第2リリーフポートが
開路される油圧に高められるまでの油圧の上昇の仕方が
鈍くなり、特にオイルの温度が高く、粘度が低いような
時にはエンジンの回転数が高められても必要な第2の油
圧になかなか到達しない虞がある。
本考案の目的は、上述した従来の問題に着目し、その
解決を図るべく、リリーフポートが第1のポートから第
2のポートに切換えられるときに、まず第1のリリーフ
ポートが閉路されることによりその状態で油圧を急速に
上昇させることができ、エンジンの回転領域に応じてオ
イルポンプに無駄な馬力を消費することなく適切な油
圧、油量が得られるようにしたオイルポンプのリリーフ
装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本考案は、ポンプの吐
出圧に応じて駆動され、吐出側オイル通路からオイルを
リリーフさせるための第1および第2リリーフポートを
順次に開路可能なリリーフ弁機構と、前記第1および第
2リリーフポートに連通するリリーフ通路と、前記ポン
プの吐出圧が前記第1リリーフポートを開路させる第1
油圧では該第1リリーフポートに連通するリリーフ通路
のみを開路させ、前記ポンプの吐出圧が前記第1油圧よ
り高い第2油圧になると、前記第1リリーフポートに連
通するリリーフ通路を遮断し、前記ポンプの吐出圧が前
記第2リリーフポートを開路させる第3油圧にまで高め
られると前記第2リリーフポートに連通するリリーフ通
路のみを開路させるように動作するリリーフ通路切換弁
機構とを具えたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、エンジンの回転数の上昇に伴いオイ
ルポンプの吐出圧が上昇すると、まず第1油圧でリリー
フ弁機構において第1リリーフポートが開路されると共
に、リリーフ通路切換弁機構では第1リリーフポートに
連通するリリーフ通路が開路状態に保たれることにより
油圧がリリーフされて、その上昇が緩やかになる。
そして、第2油圧ではリリーフ通路切換弁機構におい
てリリーフ通路がいったん遮断されるが第2リリーフポ
ートが開路される第3の油圧になるとこんどは第2リリ
ーフポートに通じるリリーフ通路の開路によって再びリ
リーフされあとは緩やかな上昇カーブで油圧を上昇させ
ることができる。
〔実施例〕
以下に、図面を参照して本考案の実施例を具体的に説
明する。
第1図は本考案の一実施例を示す。ここで、1はポン
プケーシング、2はポンプケーシング1に設けられ、不
図示のポンプ本体から吐出されたオイルをエンジンの各
部に供給するためのオイル通路、3および4はオイル通
路2からのオイルを不図示のポンプ吸入側に戻すための
第1および第2リリーフ通路、5はオイル通路2と第1
リリーフ通路3および第2リリーフ通路4との間に組込
まれた本考案にかかるリリーフ装置である。
すなわち、本実施例のリリーフ装置5はリリーフ弁機
構6と、リリーフ通路切換弁機構7とを具えている。更
にここで、リリーフ弁機構6はリリーフ弁8とリリーフ
弁8を閉成状態に保つ支持ばね9とをオイル通路2に連
通する弁収納孔10に収納した形で構成されており、弁収
納孔10には第1リリーフ通路3に通じる第1リリーフポ
ート3Aおよび第2リリーフ通路4に通じる第2リリーフ
ポート4Aが設けられていて、ポンプの停止状態ではこの
図に示すように、リリーフ弁8によって、第1リリーフ
ポート3Aおよび第2リリーフポート4Aが共に閉路された
状態に保たれる。
11はリリーフ通路切換弁機構7に設けられたスプール
弁、12はオイル通路2での油圧が後述する値となるまで
はスプール弁11を図示の状態に保つ第2の支持ばねであ
り、スプール弁11にはその周囲に、環状の連通部11Aが
形成されていて、スプール弁11の弁収納孔13に沿った動
作により連通部11Aを介して第1リリーフ通路3または
第2リリーフ通路4を連通させ、あるいは、双方の通路
3および4を共にしゃ断状態に保つことができる。14は
支持ばね9および12を弁収納孔10および13にそれぞれ支
持するためのばね受部材である。
ついで、このように構成したリリーフ装置5における
油圧制御動作について説明する。
エンジンの回転に伴って、ポンプの回転数が次第に高
められると、それに連れてオイル通路2に送出されるオ
イルの油圧が上昇する。そして、油圧が、第2図でAま
で高められると、リリーフ弁機構6ではリリーフ弁8が
支持ばね9のばね力に抗して弁収納孔10内を下降し、第
1リリーフポート3Aが開路される。かくして、オイルの
一部がオイル通路2から第1リリーフ通路3、共通リリ
ーフ通路15を経て、ポンプのオイル吸入側に戻されるこ
とによって、その後のエンジン回転数の上昇に伴う油圧
の上昇が第2図のA→Bで示されるように滑らかにな
る。
次に、油圧がBにまで上昇すると、この状態で撓み始
めるようなばね定数に設定されている第2の支持ばね12
がリリーフ通路切換弁機構7で圧縮されて、スプール弁
11が弁収納孔13内で降下し、第1リリーフ通路3をしゃ
断する。よって、油圧は第2図でB→Cのようにエンジ
ンの回転につれて急激に上昇するが、Cにまで高められ
ると、その時点でスプール弁11の連通部11Aが第2リリ
ーフ通路4を連通する位置にまで下降することにより、
再び第2リリーフ通路4および共通リリーフ15を経てオ
イル通路2のオイルが一部逃されることになり、あとは
図示のような緩やかな上昇カーブで油圧が高められる。
本実施例によれば、このようにして、エンジンの始動
時では油圧を急速に高めてオイルが各部に行き届くよう
になし、それから先に低中速領域では、油圧の上昇を抑
制してオイルポンプにより無駄な馬力が消費されるのを
抑制すると共に、更に高速領域では十分な油圧が得られ
るように制御することができる。
第3図は本考案の第2実施例を示す。本実施例はその
リリーフ装置105において、リリーフ通路切換弁機構107
をそのリリーフ弁機構106の周りに、同心的に配設した
もので、108はリリーフ弁、109は支持ばね、110は弁収
納孔、また、111は円筒状をなすリリーフ通路切換弁、1
12は弁111を下方のストッパ114に向けて偏倚させている
支持ばねである。一方、リリーフ通路切換弁111には下
端に鍔部111Aが形成されていて、この鍔部111Aを介して
シリンダ室115内の油圧により弁111をこのシリンダ室11
5に沿って液密に摺動上下させることができる。116はシ
リンダ室115をオイル通路2と連通させている油圧通路
である。
更にまた、リリーフ通路切換弁111にはその周囲に沿
って第1連通孔111Bと第2連通孔111Cとが上下に穿設さ
れていて、オイル通路2の油圧が上昇しない図示のよう
な状態では第1リリーフポート3Aと切換弁111の第1連
通孔111Bとが一致した位置に保たれると共に、第2リリ
ーフポート4Aは切換弁111によってリリーフ通路15との
間がしゃ断されている。
このように構成したリリーフ装置105においては、第
1図に示した実施例の場合と同様に、オイル通路1で油
圧が第2図のAで示す状態にまで高められるとリリーフ
弁108の支持ばね109に抗した下降動作により、オイル通
路2が第1リリーフポート3Aを介して共通リリーフ通路
15に連通し、そのあとの油圧はA→Bに従った傾向で上
昇する。そして油圧がBに達すると、シリンダ室115に
導かれたその油圧によって、リリーフ通路切換弁111が
支持ばね112のばね力に抗して押上げられ、切換弁111に
よって第1リリーフポート3Aがしゃ断される。
従って、油圧は第2図でB→Cに示すように急激に上
昇する。そして、油圧がCに達すると、切換弁111の更
に上昇動作と、リリーフ弁108の下降動作とによって、
オイル通路2が第2連通孔111Cおよび第2リリーフポー
ト4Aを介して共通リリーフ通路15と連通し、オイルが吸
入側に逃されることによってC以降の緩やかな上昇カー
ブでオイルが上昇する。かくして、本実施例によっても
第1実施例で説明したと同様の効果が得られ、エンジン
の回転領域に応じて適切に油圧が制御され、かつオイル
ポンプの消費馬力を合理的に節減することができる。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、本考案によれば、ポンプの
吐出圧に応じて駆動され、その吐出側オイル通路からオ
イルをリリーフさせるための第1および第2リリーフポ
ートを順次開路可能なリリーフ弁機構と、第1および第
2リリーフポートに連通するリリーフ通路と、ポンプの
吐出圧が第1リリーフポートを開路させる第1油圧では
第1リリーフポートに連通するリリーフ通路のみを開路
させ、ポンプの吐出圧が第1油圧より高い第2油圧にな
ると第1リリーフポートに連通するリリーフ通路をしゃ
断し、ポートの吐出圧が第2リリーフポートを開路させ
る第3油圧にまで高められると第2リリーフポートに連
通するリリーフ通路のみを開路させるように動作するリ
リーフ通路切換弁機構とを設けたので、エンジンの低速
回転および高速回転領域でリリーフ弁機構およびリリー
フ通路切換弁機構の動作の組合せによって2度リリーフ
操作を行わせることができるようになり、エンジンの回
転領域に応じて適切な油圧を保ちつつ、しかもオイルポ
ンプ駆動のために無用の馬力が消費されるのを抑制でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例の構成を示す断面図、 第2図は本考案によって制御されるポンプ油圧の変化特
性を示す特性曲線図、 第3図は本考案の第2実施例の構成を示す断面図であ
る。 2…オイル通路、3…第1リリーフ通路、3A…第1リリ
ーフポート、4…第2リリーフ通路、4A…第2リリーフ
ポート、5,105…リリーフ装置、6,106…リリーフ弁機
構、7,107…リリーフ通路切換弁機構、8,108…リリーフ
弁、9,12,109,112…支持ばね、10,13,110…弁収納孔、1
1…スプール弁、15…共通リリーフ通路、111…リリーフ
通路切換弁、111B,111C…連通孔、115…シリンダ室、11
6…油圧通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプの吐出圧に応じて駆動され、吐出側
    オイル通路からオイルをリリーフさせるための第1およ
    び第2リリーフポートを順次に開路可能なリリーフ弁機
    構と、 前記第1および第2リリーフポートに連通するリリーフ
    通路と、 前記ポンプの吐出圧が前記第1リリーフポートを開路さ
    せる第1油圧では該第1リリーフポートに連通するリリ
    ーフ通路のみを開路させ、前記ポンプの吐出圧が前記第
    1油圧より高い第2油圧になると、前記第1リリーフポ
    ートに連通するリリーフ通路を遮断し、前記ポンプの吐
    出圧が前記第2リリーフポートを開路させる第3油圧に
    まで高められると前記第2リリーフポートに連通するリ
    リーフ通路のみを開路させるように動作するリリーフ通
    路切換弁機構と を具えたことを特徴とするオイルポンプのリリーフ装
    置。
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