JP2003097236A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JP2003097236A
JP2003097236A JP2001291821A JP2001291821A JP2003097236A JP 2003097236 A JP2003097236 A JP 2003097236A JP 2001291821 A JP2001291821 A JP 2001291821A JP 2001291821 A JP2001291821 A JP 2001291821A JP 2003097236 A JP2003097236 A JP 2003097236A
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oil pump
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Iwao Nakamura
岩男 中村
Yoshizo Fujita
与四蔵 藤田
Satoru Iwata
哲 岩田
Hiroyasu Nishikawa
洋泰 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から、潤滑油ポンプにおいては、吐出側
の圧力を所定の圧力に調圧するため、圧力調整弁を設け
ていたが、リリーフオイルを潤滑油ポンプの吸入側に戻
すように構成していたので、潤滑油ポンプの吸入側から
吐出側の間を潤滑油が循環することとなり、潤滑油温度
が高くなってしまうという不具合があった。 【解決手段】 潤滑油ポンプ22の高圧側圧力を調圧す
る調圧弁20を潤滑油ポンプの蓋体13に取り付け、前
記調圧弁20にて調圧されたリリーフオイルをギアケー
ス23外部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの潤滑油
供給装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリンダブロックの一側端部
にギアケースが形成され、該ギアケースの外側面にギア
ケースカバーが連結され、該ギアケースとギアケースカ
バーとで構成されるギアケース部に、オイルパン内に貯
溜される潤滑油を圧送する潤滑油ポンプが内装されたエ
ンジンが知られている。この潤滑油ポンプにおいては、
吐出側の圧力を所定の圧力に調圧するため、調圧弁を設
けていた。高圧側である吐出側の潤滑油圧力が所定圧力
を超えた場合には、調圧弁により調圧されて不要になっ
た余分なリリーフオイルが、調圧弁を通じてポンプ外部
へ排出されるが、そのリリーフオイルを潤滑油ポンプの
吸入側に戻すように構成していた。従って、潤滑油ポン
プの吸入側から吐出側の間を潤滑油が循環することとな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、リリーフされた潤滑油が潤滑油ポンプ内を循環する
ように構成した潤滑油ポンプにおいては、潤滑油の冷却
が充分に行われないので、潤滑油温度が高くなってしま
うという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、ギアケースに
潤滑油ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油
ポンプの高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの
蓋部材に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオ
イルをギアケース外部に排出するものである。
【0006】請求項2においては、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出するとともに、該リリーフオイル
の一部を潤滑油ポンプの低圧側に戻すものである。
【0007】請求項3においては、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出し、低圧側と高圧側との間の圧縮
過程部に開口部を形成したものである。
【0008】請求項4においては、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出し、低圧側と高圧側との間の圧縮
過程部と、高圧側とを連通する連通孔を形成したもので
ある。
【0009】請求項5においては、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
潤滑油ポンプの低圧側に戻し、前記潤滑油ポンプにおけ
る低圧側と高圧側との間の圧縮過程部と、高圧側とを連
通する連通孔を形成したものである。
【0010】請求項6においては、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出するとともに、該リリーフオイル
の一部を潤滑油ポンプの低圧側に戻し、低圧側と高圧側
との間の圧縮過程部と、高圧側とを連通する連通孔を形
成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の潤滑装置としての潤滑油ポンプが内
装されるエンジンの側面断面図、図2は実施例1の潤滑
油ポンプを示す正面図であり、(a)は蓋体を取り外し
た状態の潤滑油ポンプを示す図で、(b)は蓋体を取り
付けた状態の潤滑油ポンプを示す図である。図3は調圧
弁を示す側面断面図、図4は実施例2の潤滑油ポンプを
示す正面図、図5は実施例3の潤滑油ポンプを示す正面
図、図6は実施例4の潤滑油ポンプケース部を示す正面
図、図7は内部リリーフ方式に構成した従来の潤滑油ポ
ンプを示す正面図である。
【0012】まず、本発明の潤滑装置としての潤滑油ポ
ンプを内装するエンジン1の概略構成について図1を用
いて説明する。エンジン1のシリンダブロック15の上
端部にはシリンダヘッド2が取り付けられている。
【0013】シリンダブロック15の一側面には、クラ
ンク軸25からの駆動力をカム軸や燃料噴射ポンプ等へ
伝達するためのギア等を収納する、ギアケース23が連
結されており、該ギアケース23の外側面にはギアケー
スカバー29が連結されている。該ギアケース23とギ
アケースカバー29とで構成されるギアケース部には、
潤滑油ポンプ22が収納されている。
【0014】また、シリンダブロック15の下方にはオ
イルパン21が設けられており、該オイルパン21内に
は潤滑油が貯溜されている。オイルパン21は間座18
を介してシリンダブロック15に連結されている。
【0015】間座18内には、潤滑油通路である潤滑油
吸入通路が形成され、該間座18からオイルパン21内
へ突出する潤滑油吸入管19と連通されている。そし
て、オイルパン21内に貯溜される潤滑油が、該潤滑油
吸入管19及び潤滑油吸入通路を通じて潤滑油ポンプ2
2に吸入されるようにしている。
【0016】次に、実施例1における潤滑油ポンプにつ
いて図1、図2、図3、図7を用いて以下に説明する。
前記クランク軸25における軸端部が、シリンダブロッ
ク15からギアケース23内に突出している。ギアケー
ス23内には潤滑油ポンプケース部22aが形成され、
クランク軸25の軸端部外周に配置されており、該ポン
プケース部22aに潤滑油ポンプ22を構成するインナ
ーロータ22bとアウターロータ22cが収納されてい
る。クランク軸25の軸端部には、該クランク軸25と
一体的回転可能にインナーロータ22bが嵌装され、該
インナーロータ22bの外周側にはアウターロータ22
cが嵌装されており、該アウターロータ22cはインナ
ーロータ22bとともに回転するように構成されてい
る。そして、インナーロータ22b及びアウターロータ
22cを内装する潤滑油ポンプケース部22aは、蓋体
13により覆われて潤滑油ポンプ22を形成している。
図2(a)には蓋体13を取り外した状態の潤滑油ポン
プ22を示し、図2(b)には蓋体13を取り付けた状
態の潤滑油ポンプ22を示している。該ポンプケース2
2aには、潤滑油を吸入する低圧側の吸い込みポート2
2dと、潤滑油を吐出する高圧側の吐出ポート22eと
が形成されている。
【0017】オイルパン21内に貯溜される潤滑油は、
潤滑油吸入管19及び間座18内の潤滑油吸入通路を通
じて、潤滑油ポンプ22の吸い込みポート22dから吸
入され、高圧側である高圧室16を通じて吐出ポート2
2eから吐出される。吐出ポート22eの直前に配置さ
れる高圧室16には、高圧室16内の潤滑油圧を所定の
圧力に調圧する調圧弁20が設けられている。前記調圧
弁20は蓋体13に構成されている。該調圧弁20は、
図3に示すように、ケース26と、ケース26内を摺動
可能なピストン27と、ピストン27を高圧室16方向
に付勢するバネ28とで構成されている。そして、高圧
室16に流入してきた潤滑油圧がバネ28の付勢力を超
えると、ピストン27はバネ28の付勢力に抗して高圧
室16側と逆方向に摺動し、通油口30が開口し、高圧
室16内の潤滑油が通油口30から、高圧室16外部に
排出されることとなる。通油路30はギアケース23に
形成された排出口(図示せず)に通じており、調圧弁2
0により調圧され不要となった潤滑油(以降「リリーフ
オイル」と記載する)が、該排出口よりギアケース23
外部に排出されるのである。
【0018】従来の調圧弁20においては、図7に示す
ように、通油路30が低圧側の低圧室17に連通してお
り、高圧室16から排出されるリリーフオイルが、吸い
込みポート22d側へ戻されるように構成されていたた
め、高圧室16内の一部の潤滑油は吐出ポート22eか
らポンプ外部へ吐出されずに、潤滑油ポンプ22内を循
環することとなっていた。この潤滑油ポンプ22内を循
環する潤滑油は十分な冷却がなされないので、温度が高
くなってしまっていた。しかし、本例においては、調圧
弁20により調圧されたリリーフオイルを、ギアケース
23外部へ排出し拡散するようにしているので、高圧室
16内の潤滑油が潤滑油ポンプ22内を循環することが
なくなり、潤滑油温度を低下させることが可能となって
いる。また、調圧弁20は、潤滑油ポンプ22の蓋部材
13に内装されているので、該調圧弁20のメンテナン
スが行い易くなっている。尚、以降、調圧弁20からの
リリーフオイルを低圧側へ戻す構成を「内部リリーフ方
式」と呼び、調圧弁20からのリリーフオイルを潤滑油
ポンプ22外部へ放出する構成を「外部リリーフ方式」
と呼ぶ。
【0019】しかし、以上のように、リリーフオイルを
外部放出する外部リリーフ方式に構成した場合には、内
部リリーフ方式に構成していた場合に比べて圧力変動が
大きく、キャビテーションが発生することにより、発生
する騒音が大きくなってしまう。即ち、潤滑油が温まっ
た状態の暖態時においては、内部リリーフ方式に構成し
た場合によりも大きな騒音が発生し、潤滑油が温まって
いない状態の冷態時においては、内部リリーフ方式に構
成した場合にはなかった騒音が発生してしまう。従っ
て、以下に、リリーフオイルを外部に排出して潤滑油の
温度を低下させる外部リリーフ方式を採用しつつ、騒音
の低減をも図ることを可能とした潤滑油ポンプ22の構
成について説明する。
【0020】潤滑油ポンプ22の実施例2においては、
図4に示すように、調圧弁20にて調圧されたリリーフ
オイルは、通油路30aを通じてギアケース23の外部
に排出されるとともに、通油路30bを通じてポンプの
吸い込みポート22d側の低圧室17側へ戻されるよう
に構成している。この場合、リリーフオイルの一部を低
圧室17に戻し、残りのリリーフオイルをギアケース2
3外部へ排出するようにしている。即ち、潤滑油ポンプ
22を外部リリーフ方式に構成しつつ、内部リリーフ方
式にも構成している。このように、リリーフオイルを外
部排出する外部リリーフ方式に構成することで潤滑油温
度の低下を実現することができる。また、リリーフオイ
ルを低圧室17に戻す内部リリーフ方式に構成すること
によって、圧力変動及び吸入負圧が減少し、キャビテー
ションの発生が防止されるため、騒音が低減するととも
に、潤滑油ポンプ22の吸入負担を軽減することができ
る。
【0021】また、潤滑油ポンプ22は、次のように構
成することもできる。図5に示すように、潤滑油ポンプ
22の実施例3においては、図2、図3の外部リリーフ
方式に構成した潤滑油ポンプ22の蓋体13に、圧力逃
がし孔31を形成したものである。圧力逃がし孔31
は、高圧室16と低圧室17との間における、インナー
ロータ22bとアウターロータ22cとの通過部分であ
る、圧縮過程部22fに設けられた開口部であり、高圧
室16と低圧室17との中間部分における潤滑油圧をポ
ンプ外部へ逃がすように構成している。このように、高
圧室16と低圧室17との中間部分の潤滑油圧を、ポン
プ外部へ逃がす圧力逃し穴31を蓋体13に形成するこ
とで、潤滑油の圧力変動を小さくして、キャビテーショ
ンの発生を防止することができる。これにより、外部リ
リーフ方式に構成して潤滑油温度の上昇を防ぎながら、
暖態時においては、発生する騒音を、内部リリーフ方式
の場合と同等以下に低減することができる。
【0022】また、潤滑油ポンプ22は、次のように構
成することもできる。図6に示す潤滑油ポンプ22の実
施例4においては、図2、図3の外部リリーフ方式に構
成した潤滑油ポンプ22における、低圧室17と高圧室
16との間の圧縮過程部22fと、高圧室16とを連通
する連通孔32を蓋体13に形成している。このよう
に、連通孔32を形成することで、低圧室17と高圧室
16との間の圧縮過程部22fへ、高圧室16内の潤滑
油が連通孔32を通じて徐々に流入し、圧縮過程部22
f内の圧力が上昇して両者の圧力バランスをとることが
できる。これにより、圧縮過程部22f内の潤滑油が高
圧室16側へ移行する際に、急激に圧力が上昇すること
を防いで、圧力変動(油圧脈動)を小さくすることがで
きる。
【0023】このように構成することで、潤滑油温度を
低下させつつ、暖態時においては内部リリーフ方式に構
成した場合と同等以下に騒音を低減することができ、冷
態時においては内部リリーフ方式に構成した場合には発
生しなかった騒音を消すことができる。尚、連通孔32
は、図6に示したような溝形状に形成して造形を容易と
しているが、蓋体13に穿設孔を形成して構成すること
もできる。また、連通孔32は、ギアケース23側に形
成することも可能である。
【0024】さらに、潤滑油ポンプ22は、次のように
構成することもできる。潤滑油ポンプ22の実施例5に
おいては、図7に示す内部リリーフ方式の潤滑油ポンプ
22において、前述の図6に示した、圧縮過程部22f
と高圧室16とを連通する連通孔32を形成したもので
ある。このように構成することで、リリーフオイルを低
圧室17に戻して潤滑油ポンプ22の吸入負担を軽減す
ることによる騒音の低減と、連通孔32にて圧縮過程部
22fと高圧室16との圧力バランスをとることによ
る、暖態時及び冷態時での騒音低減とを、実現すること
が可能となる。
【0025】また、潤滑油ポンプ22は、次のように構
成することもできる。潤滑油ポンプ22の実施例6にお
いては、外部リリーフ方式と内部リリーフ方式とを併用
した、前述の実施例2の潤滑油ポンプ22において、前
述の図6に示した、圧縮過程部22fと高圧室16とを
連通する連通孔32を形成したものである。このように
構成したことで、外部リリーフ方式の構成により潤滑油
温度を低下させつつ、連通孔32によって、暖態時及び
冷態時での騒音低減とを図ることができ、さらに、内部
リリーフ方式の構成による、潤滑油ポンプ22の吸入負
担を軽減することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0027】即ち、請求項1に示す如く、ギアケースに
潤滑油ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油
ポンプの高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの
蓋部材に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオ
イルをギアケース外部に排出するので、潤滑油が潤滑油
ポンプ内を循環することがなくなり、潤滑油温度を低下
させることができたのである。また、調圧弁を潤滑油ポ
ンプの蓋部材に内装したので、調圧弁のメンテナンスが
行い易いのである。
【0028】請求項2に示す如く、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出するとともに、該リリーフオイル
の一部を潤滑油ポンプの低圧側に戻すよう構成したの
で、リリーフオイルをギアケース外部に排出する外部リ
リーフ方式の構成により潤滑油温度の低下を実現するこ
とができる。また、リリーフオイルを低圧室に戻す内部
リリーフ方式の構成により、圧力変動及び吸入負圧が減
少し、キャビテーションの発生が防止されるため、騒音
が低減するとともに、潤滑油ポンプの仕事及び吸入負担
を軽減することができる。また、調圧弁を潤滑油ポンプ
の蓋部材に内装したので、調圧弁のメンテナンスが行い
易いのである。
【0029】請求項3に示す如く、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出し、低圧側と高圧側との間の圧縮
過程部に開口部を形成したので、潤滑油の圧力変動を小
さくして、キャビテーションの発生を防止することがで
きる。これにより、外部リリーフ方式の構成により潤滑
油温度の上昇を防ぎながら、暖態時においては、発生す
る騒音を、内部リリーフ方式の場合と同等以下に低減す
ることができる。また、調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装したので、調圧弁のメンテナンスが行い易いので
ある。
【0030】請求項4に示す如く、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出し、低圧側と高圧側との間の圧縮
過程部と、高圧側とを連通する連通孔を形成したので、
該圧縮過程部へ、高圧室内の潤滑油が連通孔を通じて徐
々に流入することとなり、圧縮過程部内の圧力が上昇し
て、両者の圧力バランスをとることができる。これによ
り、圧縮過程部内の潤滑油が高圧室側へ移行する際に、
急激に圧力が上昇することを防いで、圧力変動(油圧脈
動)を小さくすることができる。従って、外部リリーフ
方式の構成により潤滑油温度の上昇を防ぎながら、暖態
時においては内部リリーフ方式に構成した場合と同等以
下に騒音を低減することができ、冷態時においては内部
リリーフ方式にはなかった騒音を消すことができた。ま
た、調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装したので、調
圧弁のメンテナンスが行い易いのである。
【0031】請求項5に示す如く、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
潤滑油ポンプの低圧側に戻し、前記潤滑油ポンプにおけ
る低圧側と高圧側との間の圧縮過程部と、高圧側とを連
通する連通孔を形成したので、リリーフオイルを低圧室
に戻して潤滑油ポンプの吸入負担を軽減することによる
騒音の低減と、連通孔にて圧縮過程部と高圧室との圧力
バランスをとることによる、暖態時においては内部リリ
ーフ方式に構成した場合と同等以下に騒音を低減するこ
とができ、冷態時においては内部リリーフ方式にはなか
った騒音を消すことができるといったような、暖態時及
び冷態時での騒音低減とを、実現することが可能とな
る。また、調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装したの
で、調圧弁のメンテナンスが行い易いのである。
【0032】請求項6に示す如く、ギアケースに潤滑油
ポンプを内装するエンジンにおいて、前記潤滑油ポンプ
の高圧側圧力を調圧する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材
に内装し、前記調圧弁にて調圧されたリリーフオイルを
ギアケース外部に排出するとともに、該リリーフオイル
の一部を潤滑油ポンプの低圧側に戻し、低圧側と高圧側
との間の圧縮過程部と、高圧側とを連通する連通孔を形
成したので、外部リリーフ方式の構成により潤滑油温度
を低下させつつ、連通孔によって、暖態時においては内
部リリーフ方式に構成した場合と同等以下に騒音を低減
することができ、冷態時においては内部リリーフ方式に
はなかった騒音を消すことができるといったように、暖
態時及び冷態時での騒音低減とを図ることができる。さ
らに、内部リリーフ方式の構成により、潤滑油ポンプの
仕事及び吸入負担を軽減し、騒音低減を図ることができ
る。また、調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装したの
で、調圧弁のメンテナンスが行い易いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潤滑装置としての潤滑油ポンプが内装
されるエンジンの側面断面図。
【図2】実施例1の潤滑油ポンプを示す正面図であり、
(a)は蓋体を取り外した状態の潤滑油ポンプを示す図
で、(b)は蓋体を取り付けた状態の潤滑油ポンプを示
す図である。
【図3】調圧弁を示す側面断面図である。
【図4】実施例2の潤滑油ポンプを示す正面図である。
【図5】実施例3の潤滑油ポンプの蓋体を示す正面図で
ある。
【図6】実施例4の潤滑油ポンプケースの蓋体を示す正
面図である。
【図7】内部リリーフ方式に構成した従来の潤滑油ポン
プを示す正面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 13 蓋体 16 高圧室 17 低圧室 20 調圧弁 22 潤滑油ポンプ 22a 潤滑油ポンプケース部 22b インナーロータ 22c アウターロータ 22d 吸い込みポート 22e 吐出ポート 23 ギアケース 31 圧力逃し孔 32 連通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 与四蔵 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 岩田 哲 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 西川 洋泰 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3G013 BB03 BB26 BB27 BD42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルをギアケース外部に排
    出することを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルをギアケース外部に排
    出するとともに、該リリーフオイルの一部を潤滑油ポン
    プの低圧側に戻すことを特徴とするエンジンの潤滑装
    置。
  3. 【請求項3】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルをギアケース外部に排
    出し、低圧側と高圧側との間の圧縮過程部に開口部を形
    成したことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  4. 【請求項4】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルをギアケース外部に排
    出し、低圧側と高圧側との間の圧縮過程部と、高圧側と
    を連通する連通孔を形成したことを特徴とするエンジン
    の潤滑油装置。
  5. 【請求項5】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルを潤滑油ポンプの低圧
    側に戻し、前記潤滑油ポンプにおける低圧側と高圧側と
    の間の圧縮過程部と、高圧側とを連通する連通孔を形成
    したことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  6. 【請求項6】 ギアケースに潤滑油ポンプを内装するエ
    ンジンにおいて、前記潤滑油ポンプの高圧側圧力を調圧
    する調圧弁を潤滑油ポンプの蓋部材に内装し、前記調圧
    弁にて調圧されたリリーフオイルをギアケース外部に排
    出するとともに、該リリーフオイルの一部を潤滑油ポン
    プの低圧側に戻し、低圧側と高圧側との間の圧縮過程部
    と、高圧側とを連通する連通孔を形成したことを特徴と
    するエンジンの潤滑装置。
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