JP2545070Y2 - 後処理装置 - Google Patents

後処理装置

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JP2545070Y2
JP2545070Y2 JP1991027138U JP2713891U JP2545070Y2 JP 2545070 Y2 JP2545070 Y2 JP 2545070Y2 JP 1991027138 U JP1991027138 U JP 1991027138U JP 2713891 U JP2713891 U JP 2713891U JP 2545070 Y2 JP2545070 Y2 JP 2545070Y2
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flag
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roller
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隆 程島
陽一 柳橋
好司 石垣
和之 中原
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、画像形成装置等に付
設され、画像形成装置から排出された記録媒体もしくは
原稿等のシートの仕分け(ソート)、丁合い(スタッ
ク)、あるいは綴じ(ステープル)などの後処理を行う
後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】後処理装置は、複写機、プリンタなどの
画像形成装置で画像を形成したあとに能率良く処理する
ために欠くことができないもので、書類が多くなるにし
たがって、その処理能率や機能がますます重要になって
くる。このようなことから、画像形成装置によって画像
形成された記録シートについて、仕分け、綴じ動作、お
よび綴じた書類の排出という一連の動作を自動的に行う
後処理装置が提案されている。この例として、例えば特
開昭60−179756、特開昭63−139877、
および特開昭63−147775などの公報に開示され
た技術がある。
【0003】このうち、特開昭63−179756号公
報には、多段に配設された複数の記録シート収納用トレ
イ(ビン)と、これらのビンに対して移動自在に設けら
れ、ビンに記録シートを仕分ける仕分け手段と、ビンを
介して仕分け手段の反対側に設けられ、ビンに対して移
動自在に設置された記録シートの綴じ手段と、記録シー
トをビン上から排出させる各ビンに設けられた記録シー
トの排出手段と、排出された記録シートを集積する集積
手段とを備えた記録シート後処理装置が開示されてい
る。
【0004】また、特開昭63−139877号公報に
は、多段に配設された複数のビンと、ビンを移動自在と
し、移動させることにより各ビンに記録シートを仕分け
る仕分け手段と、仕分けられた記録シートをビンから1
組ずつ排出させる排出手段と、1組ずつ排出された記録
シートを一旦収納して綴じる綴じ手段と、綴じられた記
録シートを1組ずつ綴じ手段上から除去し、集積する集
積手段とを備えた記録シート後処理装置が開示されてい
る。
【0005】さらに、特開昭63−147775号公報
には、多段に配設された複数のビンと、ビンを移動自在
とし、移動させることにより各ビンに記録シートを仕分
ける仕分け手段と、ビン上の記録シートを綴じる定位置
に設けられた綴じ手段と、ビン上の綴じ済みの記録シー
トを取り出す定位置に設けられた記録シートの取り出し
手段と、取り出された記録シートを集積する集積手段と
を備えた記録シート後処理装置が開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、特開昭63−
179756号公報開示の技術では、以下のような問題
がある。
【0007】1)仕分け手段と綴じ手段が別体に設けら
れているため、それぞれの設置スペースが必要となり、
装置自体が大型化するとともに、仕分け手段と綴じ手段
のそれぞれについて駆動機構が別々に必要となり、構造
が複雑になり、当然コストも高くなる。
【0008】2)ビン上からの記録シート排出手段を各
ビンに設けてあるため、ビンのシート収納能力を阻害す
るだけでなく、構造も複雑になりコストも上がる。
【0009】3)ビン上から記録シートを集積手段に排
出する際、記録シートを案内する手段がないので、記録
シートの詰まり、折れ等が発生し、記録シートの排出が
不安定である。
【0010】また、特開昭63−139877号公報開
示の技術では、上記1の問題の外に、次のような問題が
ある。
【0011】4)仕分けられた記録シートを1組ずつ排
出して、逐一綴じる構成であるため、後処理の生産性が
低く、画像形成装置本体の処理速度が高速である場合に
は、画像形成装置本体の処理速度に追従できず、処理速
度が後処理装置の処理速度まで落ちてしまい、全体の生
産性が低下する。
【0012】5)ビンからシート束を綴じ手段に案内す
る際、記録シートは未綴じ状態であるため、搬送力がシ
ート束全体に伝達されず、シート案内の信頼性が確保で
きない。
【0013】さらに、特開昭63−147775号公報
開示の技術では、次のような問題がある。
【0014】6)仕分け作業と綴じ作業とがビンの移動
方式で行われるため、ビンの移動用のスペースが必要に
なり、装置自体が大型化し、これに伴ってコストも高く
なる。
【0015】7)ビン上の記録シートを取り出す取り出
し手段がビン開口部側に別体として設けられているため
に、後処理装置全体が大掛かりになり、コストも高くな
る。
【0016】8)ビン開口部側を遮蔽する設置形態とな
るので、紙詰まりの処理などに際し、操作性に問題があ
った。
【0017】この考案は、このような従来の技術の実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、操作性に優れ、
生産性が高く、小型でコストの安い後処理装置を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、記録媒体を収容する多段に配設された複
数のビンに画像形成装置側から排出された記録媒体を導
いて所定の処理を行う記録媒体の後処理装置において、
前記ビンに対して移動自在に設けられ、記録媒体を予め
設定されたビン内に導く偏向手段と、前記ビン上に載置
された記録媒体をビンから搬出する搬出手段と、この搬
出手段によって搬出された記録媒体を収容する収容手段
と、画像形成装置側から排出された記録媒体を前記偏向
手段側に導き、かつ前記搬出手段によって搬出された記
録媒体を前記収容手段まで導く同一の搬送ベルトで構成
された案内手段とを備えた構成になっている。
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】上記手段によれば、画像形成装置から排出され
た記録媒体は、案内手段によって偏向手段まで案内さ
れ、偏向手段により記録媒体を例えばビンの記録媒体導
入口に沿って垂直に移動させて搬送し、予め設定された
ビンに導く。ビン内に仕分けされた記録媒体は搬出手段
によってビンから搬出される。そして、搬出された記録
媒体は上記の案内手段によって収容手段に案内され、収
容される。案内手段は同一の搬送ベルトによって構成さ
れているので、偏向手段への案内と収容手段への案内と
が同じサイクルで実行でき、構造および制御が簡単にな
る。
【0022】
【0023】なお、この作用は具体的には、(1−5,
6,7)の項に詳しく説明してある。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照し、この考案の実施例につ
いて説明する。
【0025】(1)概略構成 (1−1)全体の概要 (1−1−1)複写機の構成 まず、実施例に係る後処理装置としてのソータ・ステー
プラと画像形成装置としての複写機の全体的な概要につ
いて述べる。
【0026】図1は、この考案の実施例に係る後処理装
置(以下、ソータ・ステープラと称する)を複写機本体
に接続した状態を示す概略構成図、図2はソータ・ステ
ープラの側面図、図3はソータ・ステープラの平面図で
ある。
【0027】図1において、複写機1は、ポリゴンミラ
ー163によって反射したレーザ光をベルト状感光体
(以下、単に感光体と称する)90に導く書込光学系9
09と、書込光学系909によって書き込まれ、感光体
90に形成された潜像を現像する現像部910、現像部
910によって現像された顕像を転写紙(記録シート)
Pに転写する第1転写ステーション231、像が転写さ
れた転写紙Pを感光体90から分離する第1分離チャー
ジャ100、第1転写ステーション231で転写した転
写紙Pとは別の転写紙Pにさらに転写する第2転写ステ
ーション232、像が転写された転写紙Pに像を定着さ
せる定着部190、像の転写後、感光体90を清掃する
クリーニング部920、清掃後、感光体90を除電する
除電部930、除電後、帯電させる帯電チャージャ94
0からなる作像系950と、作像系950に対して転写
紙Pを供給し、排出する転写紙Pの搬送系960とから
基本的に構成されている。
【0028】搬送系960は転写紙Pを第1転写ステー
ション231と第2転写ステーション232にそれぞれ
交互に搬送可能に構成されている。この図1の実施例で
は、第2転写ステーション232は公知のコロナ転写型
の転写構造に設定されている。
【0029】この種の複写機1で複写を行う場合は、第
1転写紙Pはフイードローラ201によって給紙され、
分岐給紙ソレノイド114に連動した第1の分岐爪20
2によって分岐後、第1の搬送路203へと進入する。
搬送路203中の転写紙Pは中間ローラ204を経てレ
ジストローラ205部で待機する。
【0030】第2転写紙Pは第1転写紙Pの搬送開始か
ら一定のタイミングで、第1転写紙Pと同様にフイード
ローラ201によって給紙され、第1分岐爪202で分
岐された後、第2搬送路212を経て転写紙スタツク部
211へと進入する。スタツク部211での転写紙先端
は第2レジストローラ206によって規制され、スタツ
ク部中間ローラ207によって転写紙Pの搬送が行わ
れ、転写紙Pは完全に転写紙スタツク部211へと収納
される。
【0031】転写紙スタツク部211は、異なる傾斜面
から構成され、感光体90面に対し略V字形状をなし、
このV字形状スタツク部へ転写紙Pを湾曲して収納する
ため、シート搬送方向空間長の省スペース化が図れるよ
うに考えられている。また、スタツク部211には弾性
部材208が設けてあることから転写紙Pを湾曲させて
収納した際においても確実に第2レジストローラ206
のニツプに転写紙Pをくわえ込ませることが可能であ
る。第1転写紙Pは感光体90上の画像先端と同期がと
られるタイミングで再びフイードされ、第1転写ステー
シヨン231で転写、第1分離ステーシヨン100で分
離が行われる。分離後の転写紙Pは第1搬送部209お
よび第2搬送部210を経て定着部190で定着され
る。
【0032】第2転写紙Pは第1転写紙画像の直後に形
成された画像先端と同期したタイミングで再びフイード
され、第2転写ステーシヨン232で転写が行われる。
分離後の転写紙Pは第3搬送部234を経て定着部19
0で定着される。
【0033】次に感光体90上の潜像(現像後を含め
て)と転写紙Pの関係を述べる。
【0034】感光体90上には微小間隔を空けてほぼ潜
像間レスで潜像形成が行われる。その潜像を第1および
第2の2つの転写ステーシヨン231,232で交互に
転写を行い転写紙間隔を微小にすることで単位時間当た
りの複写枚数の増大を狙っている。従来の転写ステーシ
ヨンが1個所しかない方式では、転写紙のレジスト調整
時の転写紙停止時間により転写紙間隔の発生、言い換え
れば転写紙の間の搬送間隔が長くなることを防ぐことが
できない。第1,2回目の転写紙フイード順は、2番目
に形成した潜像に対応する転写紙を最初に形成した潜像
に対応する転写紙よりも先に送り出し、まず、1回目の
転写紙を第2搬送路212を経てスタツク部211へ送
り込み、引き続いて、第1搬送路203へ2回目の転写
紙を送り出しても良い。
【0035】次に搬送経路の構成について述べる。
【0036】第1搬送路203の経路長は転写紙スタツ
ク部211で収納される最大転写紙サイズよりも長く設
定されており、レジスト待機時、完全に第1搬送路20
3内に収納される。
【0037】転写紙スタツク部211、第2転写ステー
シヨン232、および第3搬送部234は図示しない保
持手段に保持させて、着脱可能に設定され、第1転写ス
テーシヨン231のみでの使用も可能となっている。ま
た、この時は、自動的に第1転写ステーシヨン231の
みのモード選択に設定される。
【0038】感光体90上の第1転写ステーシヨン23
1、第2転写ステーシヨン232間距離は転写紙スタツ
ク部211で収納される最大転写紙サイズよりも長い構
成となつているため、潜像間隔なしで現像が行われても
2つの転写ステーシヨンで転写を行うことが可能であ
る。
【0039】感光体90上の第1転写ステーシヨン23
1と第2転写ステーシヨン232間の距離に第2転写ス
テーシヨン232と定着ニツプ間距離(第3搬送部23
4を経由)を加えた間隔は、第1転写ステーシヨン23
1と第1,2搬送部209,210を経由した間隔に等
しい構成となつている。また、感光体線速と第1,2,
3搬送部209,210,234、第1および第2レジ
ストローラ205,206の線速はほぼ等しい値であ
る。すなわち、第1転写紙が第1転写ステーシヨン23
1で転写され、第1,2搬送部209,210を経て定
着される時、第1転写紙の後端は、第2転写ステーシヨ
ン232で転写され、第3搬送部234を経て定着され
る第2転写紙先端とほぼ転写紙間隔なしに位置する。こ
の転写紙間隔は潜像間間隔に略等しい。ただし、搬送ス
リツプ等の理由で潜像間隔よりも若干転写紙間隔の方が
開く場合もあるが、微小な間隔である。
【0040】(1−1−2)ソータ・ステープラの概略
構成 ソータ・ステープラ1000は図1に示すように前記複
写機1の定着部190および搬送路227からの転写紙
の排出口235に中継搬送路2を介して接続されてい
る。このソータ・ステープラ1000は、複写機本体1
より排出された転写紙の仕分け(ソート)、ステープル
(綴じ)、及びステープル済コピー紙束のソートビンか
らの自動取り出し機能を有するものであり、複写機本体
1で受け付ける複数の異なるジヨブ指令を連続的に実行
処理できるようになっている。
【0041】この実施例に係るソータ・ステープラ10
00は、図2および図3にも示すようにガイド板5、方
向転換ベルト4、レジストガイド板7、仕分け用搬送路
9、偏向ユニット10、駆動ベルト11、縦搬送ベルト
12、縦搬送ベルト駆動コロ13、駆動プーリ14、お
よびソートビン(以下、単にビンと称する)26とから
主に構成されている。
【0042】ビン26は所定の間隔で前面側(設置時に
おける操作面側)Fが高くなるように傾斜させて固定さ
れ、後側Bにあたる下がった側の位置の上下端に設けら
れた駆動プーリ14,14間に駆動ベルト11を張設
し、この駆動ベルト11によって偏向ユニット10を上
下動させるようになっている。また、これらの駆動プー
リ14とは同軸に縦搬送ベルト駆動コロ13がこの実施
例ではそれぞれ3個ずつ設けられ、上下の対応する縦搬
送ベルト駆動コロ13間に縦搬送ベルト12が張設され
ている。また、偏向ユニット10の移動経路に面して、
移動方向の上端と下端にそれぞれ偏向ユニット10の移
動の上限と下限を検出するための上限検知センサ51と
下限検知センサ52が設けられている。なお、これらの
構成の詳細については後述する。
【0043】本ソータ・ステープラ1000では図4に
示すように複写機本体1から図4,5矢印M方向に排出
された転写紙Pを、排出方向と直交する方向(図4,5
矢印N方向)に回転する方向転換ベルト4により奥側の
仕分け用縦搬送路9へ送り、仕分け用縦縦搬送路9を鉛
直方向に上下動する偏向ユニツト10により方向転換ベ
ルト4よりも下方に位置する複数のビン26へ仕分けを
行う。仕分けの終了した転写紙束は、偏向ユニツト10
に設けられ、偏向ユニツト10と共に移動するステープ
ルユニツト46でステープルされる。
【0044】ステープルの終了した転写紙束は偏向ユニ
ツト10に設けられた引出しコロ24により再び縦搬送
路9へ送り出され、ソータ最下部のスタツカ32へ放出
する。このようにすることから、操作者はスタツカ32
からステープル済転写紙束を取り出すだけで良い。同様
にして複写されたコピー紙を順次処理する。
【0045】この実施例に係るソータ・ステープラ10
00では、複数のビン26に対する仕分け、ステープ
ル、ステープル済コピー紙束のビン26上からの引き出
しの3機構を単一の基体(偏向ユニツト)に設け、同一
の駆動機構で上下動させる。さらに、仕分け時、ビン2
6へのビン排出コロ23、引出しコロ24の駆動も偏向
ユニツト駆動機構より得る。
【0046】(1−2)コピー紙の方向転換 図4は方向転換ベルト4部の要部斜視図である。同図に
おいて、中継搬送路2に続くベルト排出コロ3の搬送方
向下流側には、ガイド板5と方向転換ベルト4がベルト
排出コロ3による転写紙搬送方向とは直角な方向に並設
されている。これにより、複写機本体1から排出された
転写紙Pは中継搬送路2を経てベルト排出コロ3によ
り、複写機本体1のコピー紙搬送方向(矢印M方向)と
直交する方向(図4矢印N方向)に回転する方向転換ベ
ルト4上へ排出される。
【0047】排出時転写紙Pは方向転換ベルト4上面の
移動方向先端からベルトにより引つ張られるが排出方向
後端がベルト排出コロ303にくわえられているので、
転写紙Pが斜めになるようなことはない。
【0048】また、転写紙Pの全面を方向転換ベルト4
で受けた場合、転写紙Pの方向転換ベルト4上面移動方
向後端が方向転換ベルト4に巻き込まれることがあるの
でベルト移動方向後方部はガイド板5で転写紙Pを受け
る。
【0049】転写紙Pはベルト排出コロ3から開放され
た瞬間、その進行方向を矢印MからNに変え、方向変換
ベルト4上面の移動方向へ搬送される。方向変換ベルト
4により奥側へ搬送された転写紙Pは、方向変換ベルト
4の搬送方向下流側に設けられたレジストローラ6に当
接して一旦停止し、先端位置を揃えた後、仕分け用縦搬
送路9へ送られる。
【0050】方向転換ベルト4上方には転写紙Pをレジ
スト部へ導入するレジストガイド板7を設けてあり、ま
た、板バネ等で付勢された任意の方向に回転可能な球8
により転写紙Pを方向変換ベルト4に押し付けることに
より、転写紙Pと方向変換ベルト4の滑りを防止してい
る。
【0051】図5のガイド板5と方向変換ベルト4とレ
ジストローラ6およびベルト排出コロ3の関係を示す平
面図からわかるように、ベルト排出コロの搬送速度〔V
mm/sec〕、転写紙サイズを排出方向 a〔m
m〕、ベルト搬送方向 b〔mm〕、レジスト部での停
止時間をt〔sec〕としたときに、方向変換ベルトの
搬送速度v〔mm/sec〕が、 v≧bV/(a−Vt) の関係にあれば、複写機本体1から搬送されてくる転写
紙Pの間隔がゼロであつても、先に方向変換ベルト4上
へ排出した転写紙Pの上に次の転写紙Pが重なることは
ない。
【0052】(1−3)偏向ユニツトの駆動 図6はソータ・ステープラ1000の主要構成を示す概
略斜視図である。同図からもわかるように、偏向ユニツ
ト10を上下に移動させる駆動ベルト11は、縦搬送ベ
ルト12を駆動する縦搬送ベルト駆動コロ13と同軸に
設けた駆動プーリ14により駆動される。駆動ベルト1
1に対しては図7の概略構成図に示すように偏向ユニツ
ト10側部に6つのプーリを設ける。駆動ベルト11が
上へ移動する側の3つを上から第1上昇プーリ15、第
2上昇プーリ16、第3上昇プーリ17、ベルトが下へ
移動する側の3つを上から第1下降プーリ18、第2下
降プーリ19、第3下降プーリ20とし、第1および第
2上昇プーリ15,16のどちらか一方と、第1および
第2下降プーリ18,19のどちらか一方を電磁クラツ
チ・ブレーキ等により回転停止可能としておく。
【0053】また、偏向ユニツト10側部の6つのプー
リ15,16,17,18,19,20の更に外側に
は、偏向ユニツト10の横揺れ防止機構とブレーキ機構
を設ける。本実施例では図7ないし図12に示すよう
に、ソータ・ステープラ1000本体側にラツク21、
偏向ユニツト10側に電磁クラツチ・ブレーキ等により
回転停止可能なピニオン22を設けてある。
【0054】第1上昇プーリ15には、図13にも示す
ように上昇クラッチ70が同軸に設けられており、この
上昇クラツチ70をONすると上昇プーリの回転が停止
する。同様に、第1下降プーリ18には下降クラッチ7
1が同軸に設けられ、この下降クラツチ71、および図
14に示すピニオン22と同軸に設けられた停止クラッ
チ72をOFFして下降プーリ18,19,20、およ
びピニオン22の回転を自由とすれば、偏向ユニツト1
0は駆動ベルト11の移動速度と同じ速度で矢印U方向
に上昇する(図8)。
【0055】下降クラツチ71をONして下降プーリ1
8,19,20の回転を停止し、上昇クラツチ70、停
止クラツチ72をOFFして上昇プーリ15,16,1
7、およびピニオン22の回転を自由とすれば、偏向ユ
ニツト10は駆動ベルト11の移動速度と同じ速度で矢
印Dに下降する(図9)。
【0056】上昇クラツチ70、下降クラツチ71をO
FFして上昇プーリ15,16,17、および下降プー
リ18,19,20の回転を自由とし、停止クラツチ7
2をONしてピニオン22の回転を停止すれば、偏向ユ
ニツト10は停止する(図10)。
【0057】このように本駆動機構では駆動ベルト11
を常に回転させておくことが可能で、同じく常時同方向
に回転する縦搬送ベルト12と同一の駆動軸、駆動源を
利用できる。また、図13,14,15に示すように偏
向ユニツト10に設けたビン排出コロ23、引出しコロ
24の回転駆動も下降プーリ18,19,20の回転か
ら得ることが可能である。なお、偏向ユニツト10の下
降時のみ下降プーリ18,19,20の回転は停止する
が、偏向ユニツト10が縦搬送ベルト12の移動速度以
上の速さで移動すれば転写紙がビン排出コロ23で紙詰
まりを起こすことはない。逆に上昇プーリ15,16,
17から回転を得た場合、偏向ユニツト10の上昇時に
ビン排出コロ23が停止し、紙詰まりを起こすことが考
えられる。したがって、この実施例では、ビン排出コロ
23の駆動力を下降プーリ20側から得るように構成し
ている。
【0058】(1−4)偏向ユニツトの停止位置 仕分け時の偏向ユニツト10の停止位置はビン26の数
だけ有る。本実施例では偏向ユニツト10は、図16に
示すように偏向ユニツト10に設けた反射型の位置セン
サ50が目的仕分けビンの1段下のビンを検出して停止
する。最下ビンに仕分ける際の停止位置については偏向
ユニツト10の下限検知センサ52で検知する。本実施
例でステープル動作を行うビン26は仕分けビンの2段
下(位置センサ50が検知するビンの1段下)としてい
る。最上ビンに対してステープルを行う際の停止位置に
ついては偏向ユニツト10の上限検知センサ51によっ
て検知する。引き出し動作を行うビン26は仕分け時と
同じなので、停止位置は仕分け時と同様に検知する。仕
分け、ステープル、引き出しの3つの動作をおこなうビ
ン26が各々異なつていても、その停止位置の差がビン
間隔の整数倍となるようにしておけば、それぞれの動作
について専用の停止位置、センサを設ける必要はない。
【0059】(1−5)仕分け動作 レジストローラ6により仕分け用縦搬送ベルト9へ送ら
れた転写紙Pは上下の縦搬送ベルト駆動コロ13に掛け
られた無端状の縦搬送ベルト12で下方へ搬送され、偏
向ユニツト10の仕分けガイド板25によりビン26方
向に偏向され、さらに、ビン排出コロ23により目的の
ビン26へ排出される(図6、図15、図16)。
【0060】転写紙Pを縦搬送ベルト12へ付勢する手
段として、転写紙Pがレジスト部から縦搬送ベルト12
に当接する位置に設けたワイヤプーリ27から、仕分け
ガイド板25で偏向される位置まではい回したワイヤ2
8を用いる。このワイヤ28は偏向ユニット10の上方
にある。偏向ユニツト10下方にも、ステープル終了
後,引出しコロ24により縦搬送路9に再度送られた転
写紙束を縦搬送ベルト12へ付勢するためのワイヤを必
要とするので、図6のように1本のワイヤ28を偏向ユ
ニツト10上方からビン26群をよけて偏向ユニツト1
0下方へはい回せばワイヤ28の巻き取り機構は不要と
なる。
【0061】(1−6)ステープル動作 このソータ・ステープラ1000では転写紙Pの方向転
換時、ベルト排出コロ3による排出方向後端が揃い、仕
分けされた転写紙Pもサイズに関係なく複写機本体1側
に揃つているので、図17のビンの概略構成図および図
18のビンの要部拡大図に示すようにビン26の画像形
成装置側にサイドフエンス29を設け、図1に示すジヨ
ガーモータ73によって駆動されるジヨギングバー30
とサイドフエンス29により転写紙束の姿勢を整えた
後、ステープル動作に移る。
【0062】仕分け終了後の偏向ユニツト10位置は原
稿の枚数により異なるが、ステープル動作はどの位置か
らでも開始可能であり、仕分けが最上ビンで終わつてい
れば、偏向ユニツト10の上限位置まで上昇し、最上ビ
ンからステープルを開始して下方へ移動する。仕分けが
下方のビンで終わつていれば、2ビン分上昇し、その位
置から上方へステープルしていく。
【0063】偏向ユニツト10の下部に設けられたステ
ープルユニツト46は、図16および図19に示すよう
に仕分け時コピー紙の通路を妨げぬ位置に待避しており
(図19−実線位置)、ステープル時、偏向ユニツト1
0が目的ビン26で停止後、ビン26方向へ移動し、転
写紙束をステープルする(図19−1点鎖線位置)。
【0064】その後、ステープルユニツト46が待避位
置へ戻つてから次のビン26へ移動する。ステープルユ
ニツト待避位置は図示しないステープルユニツトホーム
ポジシヨンセンサにて検知する。
【0065】なお、ステープル位置は、転写紙束の複写
機本体1側が揃つているので複写機本体1側が好まし
い。ビン26のステープル位置は図17および図18に
示すようにステープル切欠き42として切り欠かれてい
る。また、仕分け後の転写紙束のビン排出コロ23側を
揃えるエンドフエンス31もステープル位置には設けな
い。
【0066】ステープルユニツト46の移動、転写紙束
のステープル(綴じ)は図示しないステープル移動モー
タ、ステープル駆動モータにて行う。また、綴じ機構は
従来公知の技術を用いる。
【0067】(1−7)引き出し動作 全ての転写紙束のステープルを終了した後、引出しコロ
24により転写紙束を縦搬送路9へ再度搬出し、縦搬送
ベルト12で下方へ搬送し、最下ビン下方のスタツカ3
2へ放出する。この引き出し動作は最上ビンから開始す
る。引出しコロ24はビン排出コロ軸33よりベルト等
を介して駆動力を得、ビン排出コロ軸33と同じ方向に
回転し、ビン排出コロ軸33を中心に回動可能な引き出
しブラケツト34で支持されている。仕分け時およびス
テープル時には、引出しコロ24はビン排出コロ23の
垂直下方に収納されているが、引き出し動作時にはビン
排出コロ23の水平方向、偏向ユニツト10の外側へ移
動する。本実施例では、図15および図20の概略構成
図に示すように引き出しブラケツト34にセクタギヤ3
5を設け、ウオームギヤ36に連結した引き出しコロモ
ータ74によりギア47を介して引出しコロ24を移動
させている。
【0068】ビン26のエンドフエンス31は転写紙引
き出し時の妨げとなるのでビン下方へ回動、待避可能と
しておく。また、引き出しブラケツト34の一部をエン
ドフエンス待避レバー37とし、レバー位置まで延出し
たエンドフエンス31の押圧部38をエンドフエンス待
避レバー37が押すことによりエンドフエンス31を下
方に待避させる。
【0069】以下、図21,22,23を参照して引き
出し動作を説明する。
【0070】ステープル終了後、図21に示すように偏
向ユニツト10は上限位置まで上昇し引出しコロ24を
水平位置へ移動する。その後、偏向ユニツト10が引き
出し目的ビンまで下降し、引出しコロ24を下方に移動
させる。ビン26の転写紙が最大積載枚数の時、図22
に示すように引出しコロ24が転写紙束の上面に接触す
る位置で、エンドフエンス31がビン26の下方に完全
に待避するべく、エンドフエンス待避レバー37と押圧
部38を関係づけておく。転写紙束の後端がビン26か
ら引き出された後、引出しコロ24を水平位置に戻し、
偏向ユニツト10は次のビン26へ移動する。その際、
待避レバー37あるいは引き出しブラケツト34が押圧
部38を押し、図23に示すようにエンドフエンス31
を下方へ退けながら下降していく。そして、以下のビン
26からも同様に転写紙束を引き出していく。
【0071】引き出された転写紙束は第1放出コロ39
および第2放出コロ40に掛けられた放出ベルト41に
より縦搬送ベルト12に当接させられ、縦搬送ベルト1
2とワイヤ28により下方へ搬送され最下ビン下方のス
タツカ32へ放出される。なお、図17において、ビン
26は前述のステープル切欠き42の外にジョギングバ
ー切欠き44、コピー紙取り出し切欠き45が形成さ
れ、さらに、後述の残紙センサ60によってビン26に
残った転写紙(残紙)を検出するための残紙検出開口4
3が形成されている。
【0072】(2)ソータ・ステープラの制御構成 ソータ・ステープラ(後処理装置)1000と複写機本
体1間はシリアルの送受信により結ばれている。
【0073】ソータ・ステープラ1000の制御回路の
概略構成を図24および図25に示す。図24および図
25は本来一つの図であるが、便宜上、二つの図として
示している。この制御回路は、基本的にはCPU80、
ROM81、RAM82と、第1ないし第4の4つのI
/Oゲート83,84,85,86と、CPU80に検
出対象となる各部87からの出力をAD変換して入力す
るAD変換入力部88と、第1および第2のI/Oゲー
ト83,84に各部87からの出力を入力させる入力部
89と、CPU80からの指示に応じて第3および第4
のI/Oゲート85,86からの制御信号に応じて制御
対象となる各部90を駆動するためのドライバ91およ
び第4のゲート86からの駆動制御信号に応じて制御対
象となる各部90を駆動するためのH型ドライバ92と
から構成されている。さらに、ROM81およびRAM
82と各I/Oゲート83,84,85,86との間の
バスには、ラッチ93が挿入されている。CPU80の
T×D端子およびR×D端子は複写機本体1のシステム
制御回路にそれぞれ接続されている。また、符号94は
デコーダーである。なお、検出対象となる各部87およ
び制御対象となる各部90は図25のブロック(87,
90)内に具体的に示してある。
【0074】なお、複写機本体1のシステム制御回路か
らソータ・ステープラ1000に送信するデータの内容
は図50に、ソータ・ステープラ1000から複写機本
体1のシステム制御回路に送信するデータの内容は図5
1にそれぞれ示してある。
【0075】(2−1)ソータ・ステープラの概略的な
制御 ソータ・ステープラ1000の概略的な制御手順を図2
6のフローチャートに示す。この処理では、ソータ・ス
テープラ1000側の状態(ジヤムフラグ,ドアオープ
ン,ビン残紙,ステープル異常,ステープル針エンド)
等とオペレータによるキー入力(モード選択)および複
写機本体1側の状態(用紙、各異常フラグ)等からモー
ド実行の可否を判断し、実行可能の場合、ソータ・ステ
ープラ1000にモード処理に必要なデータ(用紙サイ
ズ,ビンデータ……)等を送信し、実行不可の場合、モ
ードの禁止、変更、及びモード選択不可を知らせる警告
手段(ガイダンス表示)他を実行する(ステップS26
−1,2,3)。
【0076】コピー動作を実行した場合(ステップS2
6−4)、基本的には複写機本体1より送信されたデー
タ(ステープル、ソート/スタツク、トレイ……)に合
つた動作処理を行なうが、共通している処理は、複写機
本体1からソータ・ステープラ1000に搬送された転
写紙はソータ・ステープラ1000のビン排紙センサ5
5(図16)より転写紙が排出されると、シート排出フ
ラグを“1”として複写機本体1側に送信する。上記フ
ラグを受信した複写機本体1側はその信号により転写紙
が排出(ジヤムでない)と判断する。キヤリツジが移動
する場合(ステープル,ソート,スタツクモード時に各
ビンにシートを排出する際)、後処理装置1000側は
複写機本体1から送信されてくるビンデータの数値と現
在、実際にキヤリツジのある位置 ビンカウンタが等し
くなるような動作を行ないその動作の繰返しにより転写
紙を各ビン26上に排出する。上記動作時にジヤムが発
生した場合、それぞれジヤムフラグ1,2,3が発生位
置によりセツトされる。これはジヤムフラグを複写機本
体1に送信した時に、ソータ・ステープラ1000のど
の部分(位置)にジヤムが発生したかを検知するためで
ある(ステップS26−5)。
【0077】ソート、スタツクモード等では最終転写紙
を排出した時(最終紙の“シート排出フラグ=1”)、
一連のコピー動作(仕分け動作)が終了となるため複写
機本体1側が“モータONフラグ=0”をソータ・ステ
ープラ1000に送信し、ソータ・ステープラ1000
側の駆動モータが停止して次のコピーモード処理を受付
ける状態となるが、ステープルモード時は各ビン上の転
写紙をステープルするためキヤリツジが設置されている
ステープルユニット46をビンデータの位置によって綴
じるビンを決定しステープル動作を行なう(ステップS
26−6,7)。
【0078】ビン上の全ての転写紙を上記ビンデータで
送られてくる順番にステープルしていくソータ・ステー
プラ1000側は、ステープル動作中、ステープル実行
中フラグを“1”とし、ステープル動作を終了すると、
ステープル実行中フラグを“0”とする。そして、1ビ
ンごとにステープル実行中フラグを“0”→“1”→
“0”として複写機本体1側に送信する(ステップS2
6−8,9)。
【0079】ステープルが終了するとビン上の転写紙を
スタツク用の下側に設けたスタッカ32に落とすため、
複写機本体1からソータ・ステープラ1000側に 落
しモードフラグ=“1”を送信する。これによりソータ
・ステープラ1000側は落しモードを実行するが、実
行ビンの選択は複写機本体1からのビンデータにより決
定される。各ビンごとに落し動作が終了すると落し下フ
ラグを“1”→“0”にして複写機本体1側に送信す
る。全てのビンの落し動作が終了すると、複写機本体1
からモータONフラグ=“0”が送信される(ステップ
S26−10,11,12)。
【0080】なお、転写紙を各ビン26に搬送し、ビン
26上に載置された転写紙をジョギング(整置)する全
般的なタイミングは図52のタイミングチャートに示し
てある。
【0081】以下、各処理についてフローチャートを参
照して説明する。
【0082】(2−2)イニシャル処理 ステップS26−2のイニシャル処理のサブルーチン
は、図27の手順に従って処理される。この処理では、
まず各ポート、RAMの内容、フラグ、およびカウンタ
をクリアし、初期状態に設定する(ステップS27−
1)。次いで、ソータ・ステープラ1000の接続フラ
グ、言い換えればソータ・ステープラ接続フラグを
“1”にし(ステップS27−2)、複写機本体1の図
示しないシステム制御回路と前述の図50および図51
に示したような内容でシリアルの送受信を行い(ステッ
プS27−3)、送受信エラーがなければ(ステップS
27−4)イニシャルリクエストフラグを“1”にする
(ステップS27−5)。そして、イニシャル処理を実
行する(ステップS27−6)。なお、イニシャルリク
エストフラグとは、電源投入時等、プログラムのイニシ
ヤル時に“1”となるフラグで、“1”となると 各セ
ンサ、及び駆動パーツをホームポジシヨンに戻すための
フラグをセツトし、前記処理が終了すると“0”とな
る。また、ここにおけるイニシャル処理とは、前述のよ
うにステープル針エンドフラグ、ドアオープンフラグ、
ジャムフラグ、ビン残紙フラグ、引出しコロホームリク
エストフラグ、ジョガーホームリクエストフラグ、ステ
ープルユニットホームリクエストフラグ、キャリッジホ
ームリクエストフラグ等のフラグを初期化する処理であ
る。
【0083】なお、ステープル針エンドフラグとは、ス
テープルの針の有無を検知するセンサによりステープル
ユニット46に針がないことを検出すると“1”とな
る。ドアオープンフラグはドアの開閉状態を示すフラグ
で、ドア開放時“1”、ドア閉鎖時“0”となる。ジャ
ムフラグは内部にジャムが発生すると“1”となり、こ
の実施例ではジャム発生個所を示すフラグとしてジャム
フラグ1,2,3をセットする。ビン残紙フラグは20
個あるビン26上の1ビンでも転写紙が存在すると
“1”となる。引出しコロホームリクエストフラグは
“1”になると引出しコロ24をホームポジションに戻
す処理を行うフラグで、ホームポジションに戻ると
“0”となる。ジョガーホームリクエストフラグは、
“1”となるとジョギングバー30をホームポジション
に戻す処理を行う。また、ステープルユニットホームリ
クエストフラグは“1”になるとステープルユニット4
6をホームポジションに戻す処理を行うフラグである。
さらに、キャリッジホームリクエストフラグは“1”に
なるとキャリッジを最上部、すなわち上限検知センサ5
1によって検出される位置まで戻す処理を行うフラグで
ある。
【0084】具体的には、この処理は図28のフローチ
ャートに示すように、まず、イニシャルリクエストフラ
グが“1”になっているかどうかチェックし(ステップ
S28−1)、“1”になっていればステープル針エン
ドセンサがONかどうか確認する(ステップS28−
2)。ステープル針エンドセンサがONになっていれば
ステープル針エンドフラグを“1”にし(ステップS2
8−3)、ONになっていなければステープル針エンド
フラグを“0”にして(ステップS28−4)ドアオー
プンスイッチがONかどうかチェックする(ステップS
28−5)。このステップS28−5でドアオープンス
イッチがONであると判断されたときには、ドアオープ
ンフラグを“1”にし(ステップS28−6)、ドアオ
ープンスイッチがOFFのままであると判断されたとき
にはドアオープンフラグを“0”にして(ステップS2
8−7)排出センサが紙有りの状態になっているかどう
かチェックする(ステップS28−8)。
【0085】もし、排出センサが紙有りの状態になって
いると、転写紙がジャムしていることを示しているの
で、ジャムフラグ1を“1”にし(ステップS28−
9)、また、紙有りになっていなければそのままレジス
トセンサ54が紙有りの状態になっているかどうかチェ
ックする(ステップS28−10)。紙有りになってい
ればレジスト位置でジャムしているので、ジャムフラグ
1を“1”にし(ステップS28−11)、紙有りにな
っていなければそのままビン排出センサ55(図2)が
紙有りになっているかどうかチェックする(ステップS
28−12)。ステップS28−12の判断でビン排出
センサ55が紙有りと判断されると、ビン排出位置でジ
ャムしているので、ジャムフラグ2を“1”にし(ステ
ップS28−13)、紙有りでないと判断されたときに
はそのまま第1の放出センサ56(図16)が紙有りの
状態になっているかどうかチェックする(ステップS2
8−14)。もし、ステップS28−14で紙有りと判
断されると、ジャムフラグ3を“1”にし(ステップS
28−15)、紙有りでないと判断されるとそのまま第
2の放出センサ57(図16)が紙有りかどうか判断す
る(ステップS28−16)。
【0086】このステップS28−16で紙有りと判断
されると、ジャムフラグ3を“1”にし(ステップS2
8−17)、紙有りでないと判断されると、ステップS
28−16から直接、ジャムフラグ1,2,3の状態を
確認する(ステップS28−18)。もし、ジャムフラ
グ1,2,3が全て“1”ならば、ジャムフラグを
“1”にし(ステップS28−19)、そうでなければ
残紙センサ60(図16)がONになっているかどうか
チェックする(ステップS28−20)。もし、残紙セ
ンサ60がONであれば、ビン残紙フラグを“1”にし
(ステップS28−21)、ONになっていなければそ
のまま引出コロホームリクエストフラグ(ステップS2
8−22)、ジョガーホームリクエストフラグ(ステッ
プS28−23)、ステープルユニットホームリクエス
トフラグ(ステップS28−24)およびキャリッジホ
ームリクエストフラグ(ステップS28−25)をそれ
ぞれ“1”にし、さらに複写機本体1のシステム制御回
路側に各フラグを送信し(ステップS28−26)、イ
ニシャルリクエストフラグを“0”にして(ステップS
28−27)リターンする。このようにしてイニシャル
処理を終了する。
【0087】(2−3)ステープルホーム処理 ステープルユニット46はホームポジションからステー
プル位置に進出してステープルを実行するようになって
いる。そこで、ステープルユニット46は転写紙のソー
トや、転写紙の落とし処理のときにはホームポジション
に戻って、これらの転写紙の動作を阻害しないようにす
る必要がある。そのため、ステープルユニット46のホ
ームポジションへの戻り動作が確実に行われなくてはな
らない。
【0088】以下、図29のフローチャートを参照し、
ステープルユニット46をホームポジションに戻す処理
について説明する。
【0089】この処理では、まず、ステープルユニット
ホームリクエストフラグが“1”になっているかどうか
チェックし(ステップS29−1)、“1”になってい
ればステープルユニットホームポジションセンサが
“H”レベルになっているかどうかチェックする(ステ
ップS29−2)。前記ステープルユニットホームポジ
ションセンサはフォトインタラプタで構成され、図示し
ないステッピングモータからなるステープル移動モータ
を駆動することによりステープルユニット46に取り付
けられたセンサ用フィラがセンサ位置に到達して光路を
遮蔽すると、“H”レベルを出力し、光路を遮蔽してい
ないときには“L”レベルを出力するように設定されて
いる。
【0090】ステップS29−2で“L”レベルと判断
されたときには、ステープルリバースフラグを“1”、
ステープルフォワードフラグを“0”にして(ステップ
S29−3)ステープルユニットホームポジションセン
サの立ち上がり信号が出力されているかどうかチェック
する(ステップS29−4)。なお、ステップS29−
3におけるステープルリバースフラグとは、このフラグ
が“1”でステープル移動モータをステープルユニット
46をホームポジションに近づける方向に回転させるも
ので、ステープルフォワードフラグとは、このフラグが
“1”でホームポジションから遠ざかる方向、言い換え
れば転写紙のステープル位置側にステープルユニット4
6を移動させる方向に回転させるものである。
【0091】ステップS29−4でステープルユニット
ホームポジションセンサの立ち上がり信号が出力されて
なければリターンし、出力されていれば5パルス分リバ
ース方向に移動する(ステップS29−5)。そして、
ステープルリバースフラグを“0”にして(ステップS
29−6)リターンする。
【0092】また、前記ステップS29−2でステープ
ルユニットホームポジションセンサが“H”レベルにな
っていると判断されたときには、ステープルリバースフ
ラグを“0”、ステープルフォワードフラグを“1”に
して(ステップS29−7)ステープルユニット立ち下
がり信号の出力をチェックする(ステップS29−
8)。もし、このステップS29−8で立ち下がり信号
が出力されていなければリターンし、出力されていれば
ステープルフォワードフラグを“0”にし(ステップS
29−9)、さらにステープルカウンタを“0”にした
後(ステップS29−10)、ステープルユニットホー
ムリクエストフラグを“0”にしてリターンする。な
お、ステープルカウンタはステープルユニット46の位
置を示すもので、ホームポジション側では“0”、ステ
ープル位置側では“100”となるカウンタである。
【0093】(2−4)ジョガーホーム処理 ステープルを行うためにはビン26上に載置された転写
紙束の各転写紙を揃える必要がある。この紙揃えにはジ
ョギングバー30およびジョガーフェンス61が使用さ
れる。ジョギングバー30およびジョガーフェンス61
は紙揃えのときのみビン26内に進出し、転写紙がソー
トされるときにはビン26から後退していなければなら
ない。そこで、ジョギングバー30およびジョガーフェ
ンス61をホームポジションに戻し、また、ホームポジ
ションから紙揃え位置に進出させる処理が必要となる。
【0094】この処理では、図30のフローチャートに
示すように、まず、ジョガーホームポジションフラグが
“1”になっているかどうかチェックする(ステップS
30−1)。そして、“1”になっていればジョガーホ
ームポジションセンサ59(図31)が“H”レベルに
なっているかどうかさらにチェックする(ステップS3
0−2)。ジョガーホームポジションセンサ59は、フ
ォトインタラプタによって構成されており、ジョガーフ
ェンス61に取り付けられたセンサ用のフィラーがジョ
ガーホームポジションセンサ59の光路を遮蔽すると
“H”レベルを出力し、遮蔽していなときには“L”レ
ベルを出力する。
【0095】このステップS30−2で“L”レベルで
あると判断されたときには、ステップS30−3でジョ
ガーリバースフラグを“1”にし、ジョガーフォワード
フラグを“0”にしてジョガーフェンス61をホームポ
ジション側に移動させる。すなわち、その後、引き続い
てジョガーホームポジションセンサ59の立ち上がり信
号が出力されているかどうかチェックし(ステップS3
0−4)、出力されていなければリターンし、出力され
ていればジョガーモータ73を5パルス分リバース方向
に移動させ(ステップS30−5)、ジョガーリバース
フラグを“0”にして(ステップS30−6)リターン
する。
【0096】一方、前記ステップS30−2でジョガー
ホームポジションセンサ59が“H”レベルであると判
断されたときには、ジョガーリバースフラグを“0”、
ジョガーフワードフラグを“1”にして(ステップS3
0−7)ジョガーホームポジションセンサ立ち下がり信
号をチェックする(ステップS30−8)。そして、こ
の立ち下がり信号が出力されていなければリターンし、
出力されていればジョガーフォワードフラグを“0”に
する(ステップS30−9)。その後、ジョガーカウン
タをクリアし(ステップS30−10)、ジョガーホー
ムリクエストフラグを“0”にして(ステップS30−
11)リターンする。
【0097】なお、ジョガーホームポジションとは、図
31に示すように、ジョガーフェンス61に設けたフィ
ラーがジョガーホームポジションセンサ59の光路を抜
ける瞬間の位置であり、この瞬間にジョガーホームポジ
ションセンサ59は“H”になり、これによりジョガー
カウンタはクリアされる(ステップS30−2〜1
1)。ジョガーカウンタはジョガーフェンス61の位置
を示すカウンタで“0”がホームポジションに設定され
ている。また、ジョガーフェンス61の移動位置の目標
値を記憶しているジョギングメモリが設けられており、
各転写紙のジョギング時には、このジョガーカウンタの
値とジョギングメモリに記憶した値とを比較して予め設
定された転写紙のサイズ位置に移動する。
【0098】(2−5)引出しコロホーム処理 ビン26に収容され、綴じられた転写紙束を引き出して
スタッカ32に落とす引出しコロ24は、正逆回転可能
なDCモータからなる引出しコロモータ74の駆動力を
ギア47、ウォームギア36、セクタギア35、引き出
しブラケット34などからなる機構を介して揺動駆動さ
れ、ホームポジション位置と動作位置間を移動する。そ
こで、引出しコロ24をホームポジション位置に戻す制
御処理が必要となる。図32は、この引出しコロホーム
処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0099】この処理では、まず、引出しコロホームリ
クエストフラグが“1”になっているかどうかチェック
する(ステップS32−1)。もし、“1”になってい
なければリターンし、“1”になっていれば引出しコロ
ホームポジションセンサがONになっているかどうか、
すなわち、引出しコロ24がホームポジションに戻って
いるかどうかチェックする(ステップS32−2)。ス
テップS32−2の判断がNOで、引出しコロ24がホ
ームポジションに戻ってなければコロリバースフラグを
“1”、コロフォワードフラグを“0”にして(ステッ
プS32−3)リターンする。もし、戻っていれば引出
しコロホームリクエストフラグを“0”にし(ステップ
S32−4)、さらに、コロリバースフラグおよびコロ
フォワードフラグをともに“0”にして(ステップS3
2−5)、その位置を保持させてリターンする。
【0100】なお、コロリバースフラグとは、“1”で
引出しコロ24をホームポジション側、すなわち引出し
コロ24退避側に移動させるフラグで、引出しコロ24
の移動は引出しコロモータ74の逆転駆動によって行わ
れる。また、コロフォワードフラグとは、“1”で引出
しコロ24を突出側に移動させるフラグで、引出しコロ
24の移動は引出しコロモータ7の正転によって行われ
る。
【0101】(2−6)キャリッジホーム処理 偏向ユニット10を支持し、移動させるキャリッジは、
偏向ユニット10を所定の位置に停止させる必要がある
ため、キャリッジのホームポジションを起点として位置
制御させねばならない。そこで、キャリッジをホームポ
ジションに戻し、起点を精度よく規定するとともに、不
要なときには、ビン位置から退避しなければならない。
このようなことからキャリッジをホームポジションに戻
す処理が行われる。
【0102】この処理の制御手順を図33に示す。この
処理では、まず、キャリッジホームリクエストフラグが
“1”になっているかどうかチェックし(ステップS3
3−1)、“1”なっていればステップS33−2に進
み、今度はステープルユニットホームリクエストフラグ
が“1”になっているかどうかチェックする(ステップ
S33−2)。もし、“1”になっていなければ、さら
にステップS33−3で引出しコロホームリクエストフ
ラグが“1”になっているかどうかチェックする。この
ステップS33−3で引出しコロホームリクエストフラ
グが“0”と判断されたときには、引出しコロ24をホ
ームポジションに戻すための指令がでていないことにな
るので、ホームポジションに戻っているかどうか上限検
知センサ51のON/OFFによって確認する(ステッ
プS33−4)。そして、上限検知センサ51がONに
なっていれば、ホームポジションに戻っていることにな
るので、図示しないキャリッジ移動用の駆動モータを止
め(ステップS33−5)、上昇クラッチ70および下
降クラッチ71を切り(ステップS33−6)、停止ク
ラッチ72を繋いで(ステップS33−7)ビンカウン
タを「1」にする(ステップS33−8)。その後、キ
ャリッジホームリクエストフラグを“0”にして(ステ
ップS33−9)リターンする。
【0103】なお、上記ビンカウンタはキャリッジの位
置を示すカウンタで、転写紙をビン26上に排出する際
の〔ビン位置(ビンの段数)−2〕の値を示し、最上部
で「1」に設定されている。それゆえビンデータは「1
〜22」の値となる。
【0104】一方、上記ステップS33−1でキャリッ
ジホームリクエストフラグが“0”、ステップS33−
2でステープルユニットホームリクエストフラグが
“1”、ステップS33−3で引出しコロホームリクエ
ストフラグが“1”のときにはそれぞれリターンする。
また、ステップS33−4で上限検知センサ51がOF
Fの場合には、駆動モータをONし(ステップS33−
10)、上昇クラッチ70を繋いで下降クラッチ71を
切り(ステップS33−11)、さらに停止クラッチ7
2を切って(ステップS33−12)リターンする。
【0105】(2−7)ジョガー待機処理 ジョガーフェンス61は、転写紙のソート時およびステ
ープル時にはこれらの処理に対して邪魔になるので、待
機させる必要がある。そこで、この制御処理における手
順を図34のフローチャートを参照して説明する。
【0106】この処理では、まず、ジョギングフラグが
“1”になっているかどうかチェックする(ステップS
34−1)。ジョギングフラグとは、転写紙がビン排出
センサ55によって検出されてジョギングが終了するま
で“1”となるフラグである。ステップS34−1でジ
ョギングフラグが“0”であると判断されたときには、
ステップS34−2でステープルモードになっているか
どうか判断し、ステープルモードになっていると判断さ
れると、ソートモードフラグ、スタックモードフラグ、
トレイモードフラグをそれぞれ“0”にし、ステープル
モードフラグを“1”にする(ステップS34−3)。
【0107】このステップの処理が終了すると、転写紙
のサイズデータが有無をチェックし(ステップS34−
4)、サイズデータがなければリターンし、サイズデー
タがあれば、シートサイズデータに応じて書き込まれた
データテーブルからジョギングデータを選択して(ステ
ップS34−5)ジョギングメモリに選択したジョギン
グデータを書き込んで(ステップS34−6)待機す
る。このようにして書き込んだ後、ジョガーカウンタの
値とジョギングメモリの値とが等しいかどうかチェック
する(ステップS34−7)。このステップS34−7
の判断により両値が等しくなければステップS34−8
でジョガーカウンタの値とジョギンクメモリの値との大
小を比較する。そして、ジョガーカウンタの値がジョギ
ングメモリの値よりも大きいときにはジョガーリバース
フラグを“1”、ジョガーフォワードフラグを“0”に
してジョガーフェンス61をホームポジション側に移動
させ(ステップS34−9)、ジョガー駆動パルスに合
わせてジョガーカウンタを減算した後、リターンする
(ステップS34−10)。
【0108】一方、ステップS34−8でジョガーカウ
ンタの値がジョギングメモリの値よりも小さいと判断さ
れたときには、ジョガーリバースフラグを“0”に、ジ
ョガーフォワードフラグを“1”にしてジョガーフェン
ス61をビン26に対して進出させ(ステップS34−
11)、ジョガー駆動パルスに合わせてジョガーカウン
タを加算して(ステップS34−12)リターンする。
【0109】また、ステップS34−7でジョガーカウ
ンタの値とジョギングメモリの値とが等しいと判断され
たときには、ジョガーリバースフラグおよびジョガーフ
ォワードフラグともに“0”にし(ステップS34−1
3)、ジョギングメモリの値をジョガーカウンタに入れ
て(ステップS34−14)リターンする。
【0110】なお、ジョガーフェンス61の待機位置と
は、転写紙サイズ+αの位置で、通常、このαは10m
m前後の値に設定されている。
【0111】(2−8)ジョギング処理 ビン26に収容された転写紙束はジョギングバー30お
よびジョガーフェンス61によってジョギング、すなわ
ち整置される。このときの実際の処理手順を図35およ
び図36のフローチャートを参照して説明する。
【0112】図35の処理では、まず、ステープルモー
ドになっているかどうかチェックする(ステップS35
−1)。そして、ステープルモードになっているときの
み、次ステップS35−2でビン排出センサ55が立ち
下がり信号を出力しているかどうかチェックする。出力
していなければリターンし、出力していれば0.05秒
タイマおよび0,20タイマをそれぞれスタートさせ
(ステップS35−3)、ジョギングフラグを“1”に
する(ステップS35−4)。次いで、シート排出フラ
グを“1”にして(ステップS35−5)、システム制
御回路にシート排出フラグを送信し(ステップS35−
6)、さらにシート排出フラグを“0”にして(ステッ
プS35−7)リターンする。なお、ここにおけるシー
ト排出フラグとは、キャリッジから転写紙が排出される
ときだけ“1”にセットされるフラグであり、転写紙の
排出はビン排出センサ55によって検出される。
【0113】また、図36の処理では、まず、ステープ
ルモードになっているかどうかチェックし(ステップS
36−1)、ステープルモードになっているときのみス
テップS36−2に進んで、ジョギングフラグが“1”
になっているかどうか確認する。そして、ジョギングフ
ラグが1になっていることが確認されると、0.20秒
タイマがカウントアップされているかどうかチェックす
る(ステップS36−3)。もし、このステップS36
−3で0.20秒タイマがカウントアップされていると
判断すると、0.05秒タイマおよび0.20秒タイマ
を止めてクリアし(ステップS36−4)、ジョギング
フラグを“0”にしてリターンする。
【0114】一方、ステップS36−3で0.20秒タ
イマがカウントアップしていないと判断されたときに
は、さらに、0.05秒タイマがカウントアップしてい
るかどうかチェックし(ステップS36−6)、カウン
トアップしていなければリターンし、カウントアップし
ていれば、シートサイズデータに応じて書き込まれたデ
ータテーブルからジョギングデータを選択してジョギン
グを行い(ステップS36−7)、さらに、ジョギング
データをジョギングメモリに書き込む(ステップS36
−8)。書き込んだ後、ジョガーカウンタの値とジョギ
ングメモリの値とが等しくなっているかどうか確認する
(ステップS36−9)。
【0115】もし、等しければリターンし、等しくなけ
ればジョガーカウンタの値とジョギングメモリの値とを
比較し(ステップS36−10)、ジョガーカウンタの
値がジョギングメモリの値よりも大きければ、ジョガー
リバースフラグを“1”、ジョガーフォワードフラグを
“0”にしてジョガーフェンス61をホームポジション
側に移動させ(ステップS36−11)、ジョガー駆動
パルスに合わせてジョガーカウンタを減算した(ステッ
プS36−12)後、リターンする。
【0116】また、ステップS36−10でジョガーカ
ウンタの値がジョギングメモリの値以下のときには、ジ
ョガーリバースフラグを“0”、ジョガーフォワードフ
ラグを“1”にしてジョガーフェンス61をジョギング
位置に進出させ(ステップS36−13)、ジョガー駆
動パルスに合わせてジョガーカウンタを加算した(ステ
ップS36−14)後、リターンする。
【0117】なお、ステップS35−3における0.0
5秒タイマおよび0.20秒タイマのタイミングは図3
7のタイミングチャートに示すように、ビン排出センサ
55の出力の立ち下がりから0.5秒後にジョガーフェ
ンス61がフォワード側に駆動され、0。20秒後にリ
ターン側に駆動されるように設定されている。そして、
ジョガーフェンス61がフォーワード側に駆動され、リ
ターン側に戻るまでがジョギングメモリにおけるジョギ
ング状態であって、それ以外のタイミングでは待機状態
になる。
【0118】(2−9)キャリッジ移動処理 転写紙の排出時、およびステープル時には、キャリッジ
を対象となるビン26位置に移動させて所定の処理を行
うので、キャリッジを移動させるための制御処理が必要
となる。図38はこのキャリッジの移動処理の処理手順
を示すフローチャートである。
【0119】この処理では、まず、ビン排出センサが紙
有りの状態になっているかどうかチェックする(ステッ
プS38−1)。紙有りの状態になっていれば、キャリ
ッジホームリクエストフラグが“1”がどうか確認する
(ステップS38−2)。これらのステップで紙なしの
状態およびキャリッジホームリクエストフラグが“1”
であると判断されたときはリターンし、ステップS38
−2でキャリッジホームリクエストフラグが“0”であ
ると判断されたときには、ステープルスタートフラグが
“1”になっているかどうかチェックする(ステップS
38−3)。
【0120】このステップS38−3で“1”になって
いないと判断されたときには、複写機本体1のシステム
制御回路側からビンデータを受信し(ステップS38−
4)、ビンデータに2加算した(ステップS38−5)
後、ビンカウンタとビンデータとが等しいかどうかチェ
ックする(ステップS38−6)。そして、このステッ
プS38−6で等しいと判断されたときには、停止クラ
ッチ72を繋ぎ(ステップS38−7)、上昇クラッチ
70および下降クラッチ71を共に切った(ステップS
38−1)後、リターンする。
【0121】一方、ステップS38−6でビンカウンタ
の値とビンデータの値とが等しくないと判断されたとき
には、停止クラッチ72を切り(ステップS38−
9)、さらにビンカウンタの値とビンデータの値とを比
較する(ステップS38−10)。そして、ビンカウン
タの値がビンデータの値よりも大きければ上昇クラッチ
70を繋ぎ、下降クラッチを切ってキャリッジを上昇さ
せた(ステップS38−11)後、リターンする。ま
た、ビンカウンタの値がビンデータの値以下のときには
上昇クラッチ70を切り、下降クラッチ71を繋いでキ
ャリッジを下降させた(ステップS38−12)後、リ
ターンする。
【0122】さらに、前記ステップS38−3でステー
プルスタートフラグが“1”であると判断されたときに
は、システム制御回路からビンデータを受信し(ステッ
プS38−13)、ステープルユニットホームリクエス
トフラグが“1”になっているかどうかチェックする
(ステップS38−14)。もし、“1”になっていれ
ばステープルユニット46はホームポジション側に戻る
ように制御されているのでリターンし、なっていなけれ
ば引出しコロホームリクエストフラグが“1”になって
いるかどうかチェックする(ステップS38−15)。
このチェックで“1”になっていると判断されたときに
は引出しコロ24がホームポジションに戻るように制御
されているのでリターンし、なっていなければステップ
S38−6以降の処理を引き続いて実行する。
【0123】また、別の処理として、図39および図4
0のフローチャートに示す制御処理がある。この処理で
は、まず、図39に示すようにキャリッジホームリクエ
ストフラグが“1”になっているかどうかチェックし
(ステップS39−1)、なっていればリターンし、な
っていなければ上昇クラッチ70が繋がっているかどう
かチェックする(ステップS39−2)。上昇クラッチ
70が繋がっていれば、ビンカウンタが2以下の値にな
っているかどうか確認する(ステップS39−3)。2
より大きければ、位置センサ50の出力が立ち上がって
いるかどうかチェックする(ステップS39−4)。立
ち上がっていなければリターンし、立ち上がっていれば
ビンカウンタの値を「1」減算して(ステップS39−
5)リターンする。
【0124】また、ステップS39−3でビンカウンタ
の値が2以下の値になっていると判断されたときには、
上限検知センサ51がONになっているかどうか確認す
る(ステップS39−6)。ONになっていればホーム
ポジションに戻っていることになるので、ビンカウンタ
を「1」にし(ステップS39−7)、上昇クラッチ7
0および下降クラッチ71を切り(ステップS39−
8)、停止クラッチ72を繋いでキャリッジの移動を止
め(ステップS39−9)リターンする。
【0125】さらに、前記ステップS39−2で上昇ク
ラッチ70がOFFであると判断されたときには、図4
0に示すようにステップS39−10で下降クラッチ7
1が繋がっているかどうか判断する。この判断で、下降
クラッチ71が繋がっていなければ、停止クラッチ72
を繋いでキャリッジの移動を止め(ステップS39−1
1)、リターンする。
【0126】一方、ステップS39−10で下降クラッ
チ71が繋がっていると判断されたときには、ビンカウ
ンタの値が21以上になっているかどうかチェックする
(ステップS39−12)。もし、21に達していなけ
れば位置センサ50の出力が立ち上がっているかどうか
チェックし(ステップS39−13)、立ち上がってい
なければリターンし、立ち上がっていればビンカウンタ
の値に「1」加算して(ステップS39−14)リター
ンする。
【0127】もし、ステップS39−12でビンカウン
タの値が21以上の値になっていると判断されたときに
は、下限検知センサ52がONになっているかどうか確
認する(ステップS39−15)。もし、なっていなけ
れば下限位置まできていないのでリターンし、ONにな
っていれば、ビンカウンタの値に下限を示す「22」を
代入し(ステップS39−16)、上昇クラッチ70お
よび下降クラッチ71を切り(ステップS39−1
7)、停止クラッチ72を繋いでキャリッジを止め(ス
テップS39−18)、リターンする。
【0128】図41はビンカウンタの値とシートを排出
するビン位置とステープルを行うビンの関係を示す説明
図である。なお、ビン26は前述のように20ビンであ
って、ビンカウンタの値は1から22までとれるように
設定され、ビンカウンタの値が「1」に対応する位置で
上限検知センサ51がONとなり、ビンカウンタの値が
「22」に対応する位置で下限検知センサ52がONと
なる。このようにビンカウンタはキャリッジの位置を示
しており、例えば、ビンカウンタが「8」の位置にキャ
リッジがセットされているとした場合、キャリッジの位
置を全く移動させないでビン排出センサ55より転写紙
を排出すると、転写紙は上から6番目、つまり(8−
2)番目のビン26に排出され、ステープル動作を行っ
た場合は上から8番目のビン上の転写紙束をステープル
するということを示している。したがって、シート排出
時は、ビンカウンタの値は3〜22までの20となるよ
うに、また、ステープル時にはビンカウンタの値は1な
いし20となるようにそれぞれ設定されている。
【0129】(2−10)ステープルユニットの動作位
置への移動処理 ステープルユニット46で転写紙束をステープルするに
は、ステープルするための予め設定された位置にステー
プルユニット46を移動させる必要がある。この制御処
理手順を図42のフローチャートに示す。
【0130】この処理では、まず、ステープルユニット
ホームリクエストフラグが“1”になっているかどうか
チェックする(ステップS42−1)。“1”になって
いればステープルユニット46はホームポジションに戻
るのでリターンし、“1”になっていなければ、さらに
ステープルフォワードフラグが“1”になっているかど
うかチェックする(ステップS42−2)。もし、この
ステップS42−2で“1”になっていないと判断され
たときには、ステープル位置側に移動するようになって
いないので、さらに、ステープルスタートフラグが
“1”になっているかどうかチェックする(ステップS
42−3)。このステープルスタートフラグとは、転写
紙の仕分けが終了し、ステープルタイミングになると
“1”になるフラグである。
【0131】したがって、このステップS42−3で
“1”になっていなければ、ステープルするタイミング
になっていないのでリターンし、“1”になっていれ
ば、ビンカウンタの値とビンデータの値とが等しいかど
うか確認する(ステップS42−4)。もし等しくなけ
ればリターンし、等しければステープルフォワードフラ
グを“1”、ステープルリバースフラグを“0”にして
ステープルユニット46をステープル位置側に移動させ
(ステップS42−5)、図示しないステープル移動モ
ータの駆動パルスに合わせてステープルカウンタの値に
加算する(ステップS42−6)。そして、ステープル
カウンタの値が100になれば(ステップS42−7)
最大限移動したことになるので、ステープルフォワード
フラグおよびステープルリバースフラグを共に“0”に
してステープルユニット46の移動を止めて(ステップ
S42−8)リターンする。
【0132】また、前記ステップS42−2でステープ
ルフォワードフラグが“1”と判断されたときには、ス
テープルユニット46はステープル位置に移動するの
で、ステップS42−6の処理にスキップして以降の処
理を実行する。
【0133】(2−11)ステープル動作 ステープルユニット46がステープル位置に移動する
と、ステープル動作が実行され、転写紙束は綴じられ
る。この制御処理手順を図43に示す。
【0134】この処理では、まず、ステープル実行中フ
ラグが“1”になっているかどうかチェックする(ステ
ップS43−1)。ステープル実行中フラグとは、ステ
ープルスタートフラグが“1”であって、ステープル動
作を実行すると“1”、ステープル動作を終了すると
“0”となるフラグである。このステップS43−1で
ステープル実行中フラグが“1”になっていないと判断
されたときには、ステップS43−2でさらにステープ
ルスタートフラグが“1”になっているかどうか確認す
る。“1”になっていいなければリターンし、“1”に
なっていればステープルカウンタが「100」になって
いるかどうかチェックする(ステップS43−3)。も
し、「100」になっていなければステープルする状態
でないので、リターンし、「100」になっていればス
テープル実行中フラグを“1”にして(ステップS43
−4)ステープル駆動モータをONにする(ステップS
43−5)。次いで、ステープル駆動モータのロックを
検知するための1秒タイマをスタートさせ(ステップS
43−6)ステープル駆動モータを1回転させて転写紙
束をステープルする。
【0135】その後、ステープルホームポジションセン
サがONになっているかどうかチェックし(ステップS
43−7)、ONになっていれば、ステープル駆動モー
タを止め(ステップS43−8)、ステープルが完了し
たのでステープル実行中フラグを“0”にして(ステッ
プS43−9)1秒タイマをクリアする(ステップS4
3−10)。そして、ステープルユニットホームリクエ
ストフラグを“1”にし(ステップS43−11)、ス
テープル針エンドセンサがONになっているかどうかチ
ェックし(ステップS43−12)、ONになっていな
ければステープル針がまだあるので、そのままリターン
し、ONになっていなければステープル針がないことを
示すステープル針エンドフラグを“1”にして(ステッ
プS43−13)リターンする。
【0136】また、ステップS43−7でステープルホ
ームポジションセンサがONになっていないと判断され
たときには、1秒タイマがカウントアップしているかど
うかチェックし(ステップS43−14)、カウントア
ップしていなければ、まだステープルが完了していない
のでリターンし、カウントアップしていれば、ステープ
ルが完全に行われていないので、ステープル駆動モータ
を止め(ステップS43−15)、ステープル異常フラ
グを“1”にして(ステップS43−16)リターンす
る。
【0137】(2−12)落としモード処理 落としモードとは、引出しコロ24を突出させて綴じら
れた転写紙束をスタッカ32に落とすモードである。こ
のモードの実行時には、最初に、上限検知センサ51が
ONになる最上部の位置までキャリッジを移動させた
後、引出しコロ用アームを突出させて転写紙束の落とし
処理を行う。
【0138】この処理では、図44のフローチャートに
示すように、まず、落としモードフラグが“1”になっ
ているかどうかチェックする(ステップS44−1)。
そして、落としモードフラグが“1”になっていれば、
落とし実行中フラグが“1”になっているかどうか確認
する(ステップS44−2)。なお、ここでいう落とし
モードフラグとは、全てのビン26上の転写紙のステー
プルが終了すると落としモードを実行させるフラグで、
落としモードのスタート時に“1”となる。また、落と
し実行中フラグとは、キャリッジおよび引出しコロがシ
ート落とし動作のためのイニシャルを終了させると
“1”にセットされるフラグである。
【0139】ステップS44−2で落とし実行中フラグ
が“1”になっていると、さらにコロフォワードフラグ
が“1”になっているかどうかチェックし(ステップS
44−3)、“1”になっていなければビンカウンタが
「1」かどうか確認する(ステップS44−4)。ビン
カウンタの値が「1」になっていなければ、キャリッジ
はホームポジションに戻っていないので、それぞれ引出
しコロホームリクエストフラグを“1”(ステップS4
4−5)、ステープルユニットホームリクエストフラグ
を“1”(ステップS44−6)、キャリッジホームリ
クエストフラグを“1”(ステップS44−7)にして
リターンする。
【0140】これに対し、ステップS44−4でビンカ
ウンタがの値が「1」になっていれば、ホームポジショ
ンに戻っているので、1秒タイマをスタートさせ(ステ
ップS44−8)、コロフォワードフラグを“1”にし
て(ステップS44−9)、1秒タイマがカウントアッ
プしたかどうかチェックする(ステップS44−1
0)。カウントアップしていなければリターンし、カウ
ントアップしていれば1秒タイマをクリアして止め(ス
テップS44−11)、コロフォワードフラグを“0”
にし(ステップS44−12)、さらに落とし実行中フ
ラグを“1”にして(ステップS44−13)リターン
する。
【0141】また、前記ステップS44−3でコロフォ
ワードフラグが“1”であると判断されたときには、ス
テップS44−10にスキップしてそれ以降のステップ
を実行する。
【0142】(2−13)落としモード動作 落としモードのときのビン26上からの実際の落とし動
作の制御手順を、図45ないし図48のフローチャート
を参照して、以下、詳しく説明する。
【0143】この制御手順では、まず、落としモードフ
ラグが“1”(ステップS45−1)、ビンカウンタの
値とビンデータの値が等しく(ステップS45−2)、
ビンカウンタの値が3以上であること(ステップS45
−3)を条件として制御が行われる。そして、この条件
の元で制御が開始されると、落とし上フラグが“1”か
どうか、まずチェックする(ステップS45−4)。落
とし上フラグとは、第1の放出センサ56にステープル
済み転写紙が到着すると“1”になり、第1の放出セン
サ56からステープル済み転写紙が抜けると“0”にな
るフラグである。もし、この落とし上フラグが“1”に
なっていないならば、さらに、落とし下フラグが“1”
になっているかどうかチェックする(ステップS45−
5)。この落とし下フラグとは、ステープル済み転写紙
が第1および第2の放出センサ56,57間にあると
“1”に、第2の放出センサ57から抜けると“0”に
なるフラグである。そして、この落とし下フラグが
“1”なっていないときには、ループカウンタが2より
大きい値になっているかどうかチェックする(ステップ
S45−6)。
【0144】もし、2より大きければ、ジャムフラグ2
とジャムフラグをそれぞれ“1”にセットして(ステッ
プS45−7,8)リターンする。2以下であれば、タ
イマ3がスタートしているかどうかチェックする(ステ
ップS45−9)。このタイマ3とは、転写紙の引出し
動作が不完全なため引出しコロアームを1回上昇させる
ための時間である。このステップS45−9でタイマが
スタートしていないと判断されたときには、さらにタイ
マ1および2がスタートしているかどうかチェックし
(ステップS45−10)、スタートしていなければタ
イマ1,2をスタートさせ(ステップS45−11)、
コロフォワードフラグを“1”にセットし(ステップS
45−12)、第1の放出センサ56がONになってい
るかどうかチェックする(ステップS45−13)。な
お、上記タイマ1は引出しコロ24のアームを移動さ
せ、転写紙に当接させる移動時間を示すタイマで、タイ
マ2は引出しコロ24のアームが転写紙に当接して停止
している時間を示すタイマである。
【0145】このステップS45−13で第1の放出セ
ンサ56がONになっていると判断されれば、第1の放
出センサ56位置に転写紙がきているので、コロフォワ
ードフラグを“0”にし(ステップS45−14)、タ
イマ1,2,3をクリアして止め(ステップS45−1
5)、落とし上フラグを“1”にセットし(ステップS
45−16)、タイマ4をスタートさせて(ステップS
45−17)リターンする。なお、タイマ4とは、転写
紙が引き出されて第1の放出センサ56の検出位置に達
したらスタートする第1の放出センサ位置でのジャムチ
ェック用のタイマである。
【0146】上記ステップS45−13で第1の放出セ
ンサ56がONになっていないと判断されたときには、
タイマ1がカウントアップしているかどうかチェックし
(ステップS45−18)、カウントアップしていなけ
れば、まだアームの移動が完了していないのでリターン
し、カウントアップしていればコロフォワードフラグを
“0”にして(ステップS45−19)今度はタイマ2
がカウントアップしているかどうかチェックする(ステ
ップS44−20)。そして、カウントアップした時点
でタイマ1,2をクリアして止め(ステップS45−2
1)、タイマ3をスタートさせる(ステップS45−2
2)。次いで、コロリバースフラグを“1”にして(ス
テップS45−23)引出しコロ24をホームポジショ
ン側に移動させ、タイマ3がカウントアップするのを待
つ(ステップS45−24)。そして、カウントアップ
した時点でタイマ3をクリアして止め(ステップS45
−25)、コロリバースフラグを“0”にセットし(ス
テップS45−26)、ループカウンタに「1」加算し
て(ステップS45−27)リターンする。
【0147】また、前記ステップS45−4で落とし上
フラグが“1”になっていると判断されたときには、図
47のフローチャートに示すように、タイマ4がカウン
トアップしているかどうか判断し(ステップS45−2
8)、カウントアップしていれば、タイマ4をクリアし
て止め(ステップS45−29)、ジャムフラグ2およ
びジャムフラグにそれぞれ“1”をセットして(ステッ
プS45−30,31)リターンする。
【0148】一方、ステップS45−28でタイマ4が
まだカウントアップしていないと判断されたときには、
第1の放出センサ56がOFFの状態かどうかチェック
する(ステップS45−32)。OFFでなければリタ
ーンし、OFFであれば落とし上フラグを“0”にし
(ステップS45−33)、落とし下フラグを“1”に
セットして(ステップS45−34)タイマ4を止めて
クリアし(ステップS45−35)、コロリバースフラ
グを“1”にして引出しコロ24をホームポジション側
に駆動し(ステップS45−36)、タイマ5および6
をスタートさせて(ステップS45−37)リターンす
る。なお、タイマ5とは、引出しコロアームを上昇させ
てアームを突出させて状態にするタイマで、タイマ6と
は、第1の放出センサ56の検出位置を抜けた転写紙の
ジャムチェック用のタイマである。
【0149】前記ステップS45−5で落とし下フラグ
が“1”と判断されたときには、図48のフローチャー
トに示した手順を実行する。この手順では、まず、タイ
マ5がカウントアップしているかどうかチェックし(ス
テップS45−38)、カウントアップしていれば、タ
イマ5をクリアして止め(ステップS45−39)、コ
ロリバースフラグを“0”にし(ステップS45−4
0)、さらにタイマ6がカウントアップしているかどう
か確認する(ステップS45−41)。
【0150】そして、タイマ6がカウントアップしてい
れば、タイマ6を止めてクリアし(ステップS45−4
2)、ジャムフラグ3およびジャムフラグをそれぞれ
“1”にセットしてリターンする。ステップS45−4
1でタイマ6がカウントアップしていないと判断された
ときには、さらに第2の放出センサ57がOFF状態か
どうかチェックし(ステップS45−45)、OFFで
なければリターンし、OFFになっていればコロリバー
スフラグが“1”がどうかさらにチェックする(ステッ
プS45−46)。もし、コロリバースフラグが“1”
であればホームポジションに戻るように処理されている
のでリターンし、“1”でなければ、タイマ6をクリア
して止め(ステップS45−47)、落とし下フラグを
“0”にし(ステップS45−48)てリターンする。
【0151】なお、前記ステップS45−38でタイマ
5がカウントアップしていなければステップS45−4
6にスキップして、このステップ以降の処理を実行す
る。
【0152】また、前記ステップS45−9でタイマ3
がすでにスタートしていれば、ステップS45−24に
スキップしてタイマ3がカウントアップしているかどう
か確認したあと、それ以降の処理を実行する。
【0153】(2−14)駆動モータの制御 ソータ・ステープラ1000のキャリッジの駆動モータ
はモータONフラグの“1”,“0”セットによって制
御される。すなわち、図49のフローチャートに示すよ
うに、モータONフラグが“1”にセットされていれば
(ステップS49−1でYes)、駆動モータがONさ
れ、“0”になっていれば(ステップS49−1でN
o)、駆動モータはOFFされる。
【0154】
【考案の効果】これまでの説明で明らかなように、ビン
に対して移動自在に設けられ、記録媒体を予め設定され
たビン内に導く偏向手段と、ビン上に載置された記録媒
体をビンから搬出する搬出手段と、この搬出手段によっ
て搬出された記録媒体を収容する収容手段と、画像形成
装置側から排出された記録媒体を偏向手段側に導き、か
つ搬出手段によって搬出された記録媒体を収容手段まで
導く同一の搬送ベルトで構成された案内手段とを備えた
請求項1記載の考案によれば、案内手段によって偏向手
段まで記録媒体を導き、仕分け後、同じ案内手段によっ
て収容手段まで記録媒体を案内するので、動作が確実に
なり、ジャム等の発生も防止できるので、操作性および
生産性が向上する。案内手段は同一の搬送ベルトから構
成されているので、一つの機構で二つの案内手段を構成
でき、その分小型ができ、コストも安くなる。
【0155】
【0156】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係るソータ・ステープラを
複写機本体に接続した状態を正面から見た概略構成図で
ある。
【図2】図1におけるソータ・ステープラの左側面から
見た概略構成図である。
【図3】図1におけるソータ・ステープラを平面から見
た概略構成図である。
【図4】方向転換ベルト部の要部斜視図である。
【図5】方向転換ベルト部の方向転換時の動作を示す説
明図である。
【図6】ソータ・ステープラの内部の主要構成を示す斜
視図である。
【図7】偏向ユニットの昇降機構を示す概略構成図であ
る。
【図8】偏向ユニットの昇降動作の上昇時の状態を示す
動作説明図である。
【図9】偏向ユニットの昇降動作の下降時の状態を示す
動作説明図である。
【図10】偏向ユニットの昇降動作の停止時の状態を示
す動作説明図である。
【図11】偏向ユニット停止機構を示す平面図である。
【図12】偏向ユニット停止機構を示す側面図である。
【図13】偏向ユニットの各部の停止機構を示す平面図
である。
【図14】偏向ユニットの各部の停止機構を示す正面図
である。
【図15】偏向ユニットおよびソータ・ステープラの各
部の駆動機構を示す要部概略斜視図である。
【図16】ソータ・ステープラの各部に設けられた偏向
ユニットの各種センサの位置を示す概略構成図である。
【図17】ビンの概略構成を示す平面図である。
【図18】ビンの切り欠き部をエンドフェンスの状態を
主に示す要部拡大図である。
【図19】ステープラによって転写紙束をステープルす
るときの動作を示す説明図である。
【図20】引出しコロによって転写紙束を引き出すとき
の動作を示す動作説明図で、仕分け時およびステープル
時の引出しコロの状態を示す。
【図21】引出しコロによって転写紙束を引き出すとき
の動作を示す動作説明図で、引出しコロの移動時の状態
を示す。
【図22】引出しコロによって転写紙束を引き出すとき
の動作を示す動作説明図で、引出しコロによって転写紙
束が引出され、エンドフェンスが退避している状態を示
す。
【図23】引出しコロによって転写紙束を引き出すとき
の動作を示す動作説明図で、引出しコロが次のビンに移
動するときの状態を示す。
【図24】ソータ・ステープラの制御回路の一部を示す
ブロック図で、図25のブロック図と一体になって一つ
の制御回路の体裁をなす。
【図25】ソータ・ステープラの制御回路の一部を示す
ブロック図で、図24のブロック図と一体になって一つ
の制御回路の体裁をなす。
【図26】ソータ・ステープラの制御の概略を示すフロ
ーチャートである。
【図27】ソータ・ステープラのイニシャル処理の制御
手順を示すフローチャートである。
【図28】ソータ・ステープラのイニシャル処理の他の
制御手順を示すフローチャートである。
【図29】ステープラをホームポジション位置に戻す制
御手順を示すフローチャートである。
【図30】ジョガーフェンスをホームポジション位置に
戻す制御手順を示すフローチャートである。
【図31】ジョガーフェンスのホームポジションを検知
するときの動作を示す説明図である。
【図32】引出しコロをホームポジション位置に戻す制
御手順を示すフローチャートである。
【図33】キャリッジをホームポジションに戻す制御手
順を示すフローチャートである。
【図34】ジョガーを待機位置で待機させるときの制御
手順を示すフローチャートである。
【図35】転写紙を実際にジョギングするときの制御手
順を示すフローチャートである。
【図36】転写紙を実際にジョギングするときの他の制
御手順を示すフローチャートである。
【図37】図35におけるステップS35−3のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図38】キャリッジを移動させるときの制御手順を示
すフローチャートである。
【図39】キャリッジを移動させるときの他の制御手順
を示すフローチャートである。
【図40】キャリッジを移動させるときのさらに他の制
御手順を示すフローチャートである。
【図41】ビンカウンタのカウント値と、転写紙を排出
するビンの位置と、転写紙束をステープルするビンの位
置との関係を示す説明図である。
【図42】転写紙束をステープルするときにステープル
ユニットを突出させる制御の制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図43】ステープルユニットによって転写紙束をステ
ープルするときのステープル動作の制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図44】ステープルされた転写紙束を引出しコロによ
ってビンからスタッカに落とすときに引出しコロを突出
させるときの制御手順を示すフローチャートである。
【図45】ステープルされた転写紙束を引出しコロによ
ってビンからスタッカに落とすときの制御手順を示すフ
ローチャートで、図46、図47および図48と一体で
一つの制御手順を示す。
【図46】ステープルされた転写紙束を引出しコロによ
ってビンからスタッカに落とすときの制御手順を示すフ
ローチャートで、図45、図47および図48と一体で
一つの制御手順を示す。
【図47】ステープルされた転写紙束を引出しコロによ
ってビンからスタッカに落とすときの制御手順を示すフ
ローチャートで、図45、図46および図48と一体で
一つの制御手順を示す。
【図48】ステープルされた転写紙束を引出しコロによ
ってビンからスタッカに落とすときの制御手順を示すフ
ローチャートで、図45、図46および図47と一体で
一つの制御手順を示す。
【図49】ソータ・ステープラの駆動モータのON/O
FF処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図50】複写機本体からソータ・ステープラ側に送信
されるデータの内容を示す説明図である。
【図51】ソータ・ステープラから複写機本体側に送信
されるデータの内容を示す説明図である。
【図52】ソータ・ステープラの各種センサの検知タイ
ミングと駆動タイミングの関係を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1 複写機 3 ベルト排出コロ 10 偏向ユニット 12 縦搬送ベルト 13 縦搬送ベルト駆動コロ 14 駆動プーリ 24 引出しコロ 26 ビン 28 ワイヤ 32 スタッカ 39 第1放出コロ 40 第2放出コロ 41 放出ベルト 74 引出しコロモータ 1000 ソータ・ステープラ P 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中原 和之 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭58−220053(JP,A) 特開 昭63−295371(JP,A) 特開 昭64−75363(JP,A) 特開 昭63−41362(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収容する多段に配設された複
    数のビンに画像形成装置側から排出された記録媒体を導
    いて所定の処理を行う記録媒体の後処理装置において、 前記ビンに対して移動自在に設けられ、記録媒体を予め
    設定されたビン内に導く偏向手段と、 前記ビン上に載置された記録媒体をビンから搬出する搬
    出手段と、 この搬出手段によって搬出された記録媒体を収容する収
    容手段と、前記画像形成装置側から排出された記録媒体を前記偏向
    手段側に導き、かつ前記搬出手段によって搬出された記
    録媒体を前記収容手段まで導く同一の搬送ベルトで構成
    された 案内手段と、 を備えていることを特徴とする後処理装置。
JP1991027138U 1991-03-29 1991-03-29 後処理装置 Expired - Lifetime JP2545070Y2 (ja)

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JP1991027138U JP2545070Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 後処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013088442A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置及び画像形成装置
JP5835661B2 (ja) * 2011-10-13 2015-12-24 株式会社リコー 用紙処理装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58220053A (ja) * 1982-06-12 1983-12-21 Fuji Xerox Co Ltd ソ−タフイニツシヤ
JPS63295371A (ja) * 1987-05-27 1988-12-01 Canon Inc シ−ト後処理装置

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