JP2544895Y2 - 削孔用のビットチップおよびこれを組込んだ削孔ビット - Google Patents
削孔用のビットチップおよびこれを組込んだ削孔ビットInfo
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- JP2544895Y2 JP2544895Y2 JP1991051876U JP5187691U JP2544895Y2 JP 2544895 Y2 JP2544895 Y2 JP 2544895Y2 JP 1991051876 U JP1991051876 U JP 1991051876U JP 5187691 U JP5187691 U JP 5187691U JP 2544895 Y2 JP2544895 Y2 JP 2544895Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、削孔用のビットチップ
およびこれを組込んだ削孔ビットに関し、特に刃先部分
の強度が高められるように配慮したものである。
およびこれを組込んだ削孔ビットに関し、特に刃先部分
の強度が高められるように配慮したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の削孔用のビットチップ
は、例えば米国特許第407734号明細書に開示され
ているように、丸形の刃先部分を有しているものであ
る。そして、削孔時には、打撃力と回転力によって岩石
などを破砕する。
は、例えば米国特許第407734号明細書に開示され
ているように、丸形の刃先部分を有しているものであ
る。そして、削孔時には、打撃力と回転力によって岩石
などを破砕する。
【0003】また、刃先部分を60°の円錐形状とした
削孔用のビットチップも実用に供されている。
削孔用のビットチップも実用に供されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、丸形の
刃先部分を有する削孔用のビットチップでは、岩石の靭
性度が高いときには、破砕効果が低い問題点があった。
これに対し、円錐形状の削孔用のビットチップは、横方
向の力に対して弱く、チップが欠けやすいという問題点
があった。
刃先部分を有する削孔用のビットチップでは、岩石の靭
性度が高いときには、破砕効果が低い問題点があった。
これに対し、円錐形状の削孔用のビットチップは、横方
向の力に対して弱く、チップが欠けやすいという問題点
があった。
【0005】このようなことから、本考案では、刃先部
分の強度が高められるとともに、くい込み性も良好とな
るように改善したものである。
分の強度が高められるとともに、くい込み性も良好とな
るように改善したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の点に鑑
みなされたもので、ビットチップの刃先部分は、第1の
円錐角αおよび第2の円錐角βによって2段円錐形状と
され、α>β,α=80°〜110°,β=50°〜8
0°の関係にあるように設定されたものである。また、
第1の円錐角α部分によって形成される円錐高さtが第
2の円錐角βを含めた刃先部分の全体高さhに対して3
0〜40%の範囲で設定さるように構成したものであ
る。
みなされたもので、ビットチップの刃先部分は、第1の
円錐角αおよび第2の円錐角βによって2段円錐形状と
され、α>β,α=80°〜110°,β=50°〜8
0°の関係にあるように設定されたものである。また、
第1の円錐角α部分によって形成される円錐高さtが第
2の円錐角βを含めた刃先部分の全体高さhに対して3
0〜40%の範囲で設定さるように構成したものであ
る。
【0007】さらに、この削孔用のビットチップをビッ
ト本体に植込んだ削孔ビットを構成したものである。
ト本体に植込んだ削孔ビットを構成したものである。
【0008】
【作用】本考案の削孔用のビットチップは、特定角度を
有する2段円錐形状の刃先部分が形成されたものである
から、刃先部分の強度が高められ、岩石などに対するく
い込み性も良好になるものである。
有する2段円錐形状の刃先部分が形成されたものである
から、刃先部分の強度が高められ、岩石などに対するく
い込み性も良好になるものである。
【0009】
【実施例】以下、本考案削孔用のビットチップおよびこ
れを組込んだ削孔ビットにおけるの一実施例について、
図を参照しながら説明する。
れを組込んだ削孔ビットにおけるの一実施例について、
図を参照しながら説明する。
【0010】図1において、1は、円柱を基本形状とし
たチップ本体であり、ビット本体2の取付け穴3内に挿
込まれるとともに、ビット本体2からの突出端には、2
段円錐形状の刃先部分4が備えられる。この刃先部分4
は、第1の円錐角α、第2の円錐角βを有するもので、
第1の円錐角αによる尖端が曲率半径Rによって丸めら
れているものである。
たチップ本体であり、ビット本体2の取付け穴3内に挿
込まれるとともに、ビット本体2からの突出端には、2
段円錐形状の刃先部分4が備えられる。この刃先部分4
は、第1の円錐角α、第2の円錐角βを有するもので、
第1の円錐角αによる尖端が曲率半径Rによって丸めら
れているものである。
【0011】そして、第1の円錐角αおよび第2の円錐
角βは、α>βの関係にあり、その範囲は、α=80°
〜110°,β=50°〜80°で設定される。この場
合、αが80°未満であると刃先強度が弱くなり、αが
110°をこえると刃先のくい込み性が悪くなるため除
外した。また、βが50°未満であると刃先強度が弱く
なり、βが80°をこえるとくい込み性が悪くなるため
同様に除外した。
角βは、α>βの関係にあり、その範囲は、α=80°
〜110°,β=50°〜80°で設定される。この場
合、αが80°未満であると刃先強度が弱くなり、αが
110°をこえると刃先のくい込み性が悪くなるため除
外した。また、βが50°未満であると刃先強度が弱く
なり、βが80°をこえるとくい込み性が悪くなるため
同様に除外した。
【0012】これに対し、第1の円錐角α部分によって
形成される円錐高さtについては、第2の円錐角βを含
めた刃先部分4の高さhに対して30〜40%の範囲で
設定される。これも刃先強度およびくい込み性の関係か
ら、この範囲を選定した。
形成される円錐高さtについては、第2の円錐角βを含
めた刃先部分4の高さhに対して30〜40%の範囲で
設定される。これも刃先強度およびくい込み性の関係か
ら、この範囲を選定した。
【0013】このようにして構成された刃先部分4の具
体的形状寸法は、次表のように示すことができる(単位
mm)。なお、刃先部分4の曲率半径Rについては、一
定値(R=2mm)を採用した。
体的形状寸法は、次表のように示すことができる(単位
mm)。なお、刃先部分4の曲率半径Rについては、一
定値(R=2mm)を採用した。
【0014】図2および図3は、ビット本体10および
シャンク11からなる削孔用ビットを示したものであ
り、ビット本体10には、前述した2段円錐形状からな
る刃先部分4を備えた削孔用のビットチップが植込まれ
ている。また、ビット本体10の外周部分には、排出溝
12および排出口13が形成されている。
シャンク11からなる削孔用ビットを示したものであ
り、ビット本体10には、前述した2段円錐形状からな
る刃先部分4を備えた削孔用のビットチップが植込まれ
ている。また、ビット本体10の外周部分には、排出溝
12および排出口13が形成されている。
【0015】図4は、別の削孔用ビットを示したもので
あり、ビット本体10がリング状を呈しているものであ
る。この場合も、ビット本体10には、前述した2段円
錐形状からなる刃先部分4を備えた削孔用のビットチッ
プが植込まれ、適宜間隔で排出溝12が形成されてい
る。
あり、ビット本体10がリング状を呈しているものであ
る。この場合も、ビット本体10には、前述した2段円
錐形状からなる刃先部分4を備えた削孔用のビットチッ
プが植込まれ、適宜間隔で排出溝12が形成されてい
る。
【0016】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、ビット
チップの刃先部分4が特定した2段円錐形状に構成され
たことから、刃先強度が高められ、また岩石等に対する
くい込み性も損なわれず有効に削孔できるという利点を
有する。
チップの刃先部分4が特定した2段円錐形状に構成され
たことから、刃先強度が高められ、また岩石等に対する
くい込み性も損なわれず有効に削孔できるという利点を
有する。
【図1】本考案削孔用のビットチップ一実施例を示す正
面図、
面図、
【図2】本考案削孔用ビットの一実施例を示す正面図、
【図3】平面図、
【図4】別の実施例を示す斜視図。
1チップ本体 2ビット本体 3取付け穴 4刃先部分 6スローアウェイチップ 10 ビット本体
Claims (2)
- 【請求項1】ビット本体2の取り付け穴3内にチップ本
体1が植込まれ、しかもビット本体1からの突出端に
は、第1の円錐角α、第2の円錐角βによって構成され
る尖端を曲率半径Rで丸めた2段円錐形状の刃先部分4
が備えられるようにした削孔用のビットチップにおい
て、前記刃先部分4は、第1の円錐角αおよび第2の円
錐角βがα>β、α=80°〜110°、β=50°〜
80°の関係で設定されるとともに、第1の円錐角α部
分によって形成される円錐高さtが第2の円錐角βを含
めた刃先部分4の高さに対して30〜40%の範囲で設
定されていることを特徴とする削孔用のビッチップ。 - 【請求項2】 請求項1に記載された削孔用のビットチ
ップのチップ本体1をビット本体10に植込んだ削孔用
ビット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991051876U JP2544895Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 削孔用のビットチップおよびこれを組込んだ削孔ビット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991051876U JP2544895Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 削孔用のビットチップおよびこれを組込んだ削孔ビット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04138488U JPH04138488U (ja) | 1992-12-25 |
JP2544895Y2 true JP2544895Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31928533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991051876U Expired - Fee Related JP2544895Y2 (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 削孔用のビットチップおよびこれを組込んだ削孔ビット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544895Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE515294C2 (sv) * | 1999-11-25 | 2001-07-09 | Sandvik Ab | Bergborrkrona och stift för slående borrning samt metod att tillverka en bergborrkrona för slående borrning |
JP4393439B2 (ja) * | 2005-10-19 | 2010-01-06 | 学 小林 | 回転打撃型掘削装置のリングビット |
GB0819257D0 (en) * | 2008-10-21 | 2008-11-26 | Element Six Holding Gmbh | Insert for an attack tool |
GB201217433D0 (en) * | 2012-09-28 | 2012-11-14 | Element Six Gmbh | Strike tip for a pick tool, assembly comprising same and method for using same |
JP7323169B2 (ja) * | 2019-09-02 | 2023-08-08 | アロイ工業株式会社 | ケーシングビット及びケーシングパイプの先端構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3125890U (ja) * | 2006-07-25 | 2006-10-05 | 義正 笠倉 | 汚染防止用容器 |
-
1991
- 1991-06-10 JP JP1991051876U patent/JP2544895Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04138488U (ja) | 1992-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970401 |
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S533 | Written request for registration of change of name |
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