JP2544568B2 - 床下空気導入装置 - Google Patents

床下空気導入装置

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JP2544568B2
JP2544568B2 JP5018232A JP1823293A JP2544568B2 JP 2544568 B2 JP2544568 B2 JP 2544568B2 JP 5018232 A JP5018232 A JP 5018232A JP 1823293 A JP1823293 A JP 1823293A JP 2544568 B2 JP2544568 B2 JP 2544568B2
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勝美 横山
哲徳 星野
泰治 森本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型の送風機を用いて
床下空気を屋内に導入でき、送風効率を高め快適性を向
上しうる床下空気導入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家屋の居住性、快適性を高めるた
めに、外気に比べて夏期は涼しく、冬期は暖かい床下空
気を屋内に導入することにより、省エネルギーを図りつ
つ冷暖房、換気を行う床下空気導入装置が普及しつつあ
る。
【0003】このような床下空気導入装置は、従来、床
体に設けた開口部の周縁に上端が取付きかつ床下空間に
突出する上開放の箱状の基枠内に、床下空気を吹出す送
風機を設置することにより形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のものにあっては、送風機を収納する基枠の寸法
により該送風機の大きさが規制されてしまい、大型の送
風機を用いて風量を増し送風効率を高めることを困難と
していた。
【0005】又前記基枠を大型化することによって大風
量の送風機を収納可能とすることも提案されているが、
基枠の大型化は前記開口部の開口面積を拡めることにな
り、床面の見映えを低下させる他、歩行の際の邪魔にな
るなどの解決すべき課題がある。
【0006】本発明は、送風機を有する送風機具を、床
体に設けられかつ該送風機具の平面寸法よりも大きい開
口部を覆う床面蓋に固定することを基本として、見映え
を損なうことなく風量の大きい大型の送風機を用いて床
下空気を屋内に導入でき、送風効率を高め快適性を向上
しうる床下空気導入装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の床下空気導入装置は、床下空間に配され床下
空気を吹出す送風機を有する送風機具を具える床下空気
導入装置であって、家屋の床体に設けられ開口部を覆
う床面蓋に、この床面蓋の下面に上端が取付けられ垂下
する側板と、この側板の下方に取付けられかつ床下空気
を吹出す送風口を前記床面蓋から下方に離れる上面に具
える送風機とを有する送風機具を固定するとともに、
記床面蓋に、前記送風口の上方に位置する孔部を設け、
かつ送風口と孔部とを筒状の立上げ板により継ぐととも
に、前記孔部に、吹出し口を有する蓋体を配し、しかも
前記開口部は、前記送風機具の平面寸法よりも大きいこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】このように床下空気導入装置は、送風機具を
定する床面蓋によって覆われる床体の開口部を、送風機
具の平面寸法よりも大きくしている。従って、送風機具
の送風機を前記開口部の平面寸法を越えない程度で大型
化することが可能となり、床下空間に風量の大きな送風
機を配することができ、送風、冷暖房効率を高め、快適
性を向上しうる。
【0009】又前記床面蓋に、送風機上面の送風口の上
方に位置して孔部を設け、かつ送風口と孔部とを筒状の
立上げ板により継ぐため、送風口と孔部とが上下の位置
に配されることとなり、この送風口から送風される空気
の流れを円滑化しうるとともに、前記送風口を床面蓋か
ら下方に離れて設け送風機と孔部との間に前記立上げ板
を介在させるため、送風機の騒音、振動が床体に伝わる
のを抑制しうる。さらに前記孔部に、吹出し口を有する
蓋体を配するため、大型の送風機具であっても前記開口
部よりも平面寸法が小さい蓋体から床下空気を吹出しで
き、見映えの低下を防止しうるとともに、歩行の際の邪
魔になることもない。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において本発明の床下空気導入装置1は、床下空
間Sに配され床下空気を吹出す送風機2を有する送風機
具3を、家屋の床体Fに設けられかつ前記送風機具3の
平面寸法よりも大きい開口部Aを覆う床面蓋4に固定す
るとともに、前記床面蓋4に、この床面蓋4から下方に
離れる送風機2の上面に設けられた送風口5の上方に位
置する孔部6を設け、かつ送風口5と孔部6とを筒状の
立上げ板43により継ぎ、しかも前記孔部6に、吹出し
口7を有する蓋体9を配している。
【0011】前記床体Fは、図1に示すように、溝形鋼
からなる枠材11…をその溝部を向き合わせて矩形に接
合した枠組上面に例えば石膏ボードからなる下地板13
と木質の床板14とを重ねて添着した一体可搬の床パネ
ル12を布基礎Bの地表から突出する立上げ部B1屋内
面にボルト止めされる断面L字の支持金具15の水平な
突片15Aに一端部下面を載置しかつ他端部を前記布基
礎Bと平行な他の布基礎に適宜の受金具(ともに図示せ
ず)を用いて支持させ、前記下地板13下方に床下空間
Sを形成して布基礎B、他の布基礎間に水平に架け渡す
ことにより形成される。
【0012】なお前記床パネル12の枠組には、前記下
地板13の下面を受ける複数の根太16…が平行に架設
されるとともに、床体Fを形成する床パネル12の下地
板13、床板14には、矩形の開口部Aが設けられる。
又前記布基礎Bは、その立上げ部B1上端で断面L字の
土台金具17を介して家屋の外壁を形成する壁パネル1
9の下端を支持する。
【0013】前記開口部Aの周縁には、該開口部Aを覆
う前記床面蓋4を支承しうる支持金具20が取付く。支
持金具20は、図5、図6に示すように、前記床板14
上にビス止めされる水平な上片20Aと、その開口部A
に向く端縁から垂下する垂下片20Bと、該垂下片20
Bの下端から開口部Aに向かって小長さでのびる水平な
受片20Cとを有するアルミ製の押出し成形材であっ
て、前記垂下片20Bの床板14、下地板13に向く面
かつ上下には、垂直かつ小長さの突部21、21を向き
合う方向に突設している。
【0014】前記支持金具20は、矩形の前記開口部A
に向く各一辺の全長に亘りのびかつ床体14にビス止め
されるとともに、端部を切欠くことにより互いに衝合さ
せて直交する2つの支持金具20、20は、前記突部2
1、21と垂下片20Bとの間に各一片が挿着されかつ
ビス止めされるL字の連結金具22により連結され、こ
れにより開口部Aの周縁を化粧する。
【0015】前記床面蓋4は、前記支持金具20に載置
される縁金具23と、開口部Aを覆う本体部24とを具
える。縁金具23は、図5、図6に示すように、支持金
具20の前記上片20Aに載置されかつ開口部Aに向か
ってのびる水平な載置片23Aと、この載置片23A下
面かつ開口部Aに向く端縁から控えた位置で前記垂下片
20Bに沿って垂下する立片23Bと、該立片23Bの
下端から開口部Aに向かってのびるとともに前記受片2
0C上に載置される水平な下片23Cとを有するアルミ
製の押出し成形材であって、その立片23Bの開口部A
に向く面かつ上下には、垂直かつ小長さの突部25、2
5を向き合う方向に突設している。
【0016】直交する2つの縁金具23、23は、その
端部を斜めに切欠くことにより互いに衝合するととも
に、前記突部25、25と立片23Bとの間に各一片が
挿着・ビス止めされるL字の連結金具26を用いて矩形
に連結される。
【0017】又前記本体部24は、前記縁金具23の下
片23C上に周縁下面が載置される矩形かつ薄肉のプレ
ート27と、このプレート27上面にブチルテープ29
を介して載置される矩形の合板からなる面材30と、こ
の面材30上面に載置されかつ周縁上面が前記載置片2
3A下面に当接する矩形の塩化ビニル鋼板からなる薄肉
の上板31とから形成される。この床面蓋4の本体部2
4は、その周縁が縁金具23…により化粧され、しかも
該縁金具23を支持金具20に着脱可能に支持させるこ
とによって前記開口部Aを覆いうる。
【0018】なお前記上板31上面に、前記床板14上
面と同一のフローリング加工を施すことにより床面の見
映えを高めうる。
【0019】床面蓋4の前記本体部24には、円形の孔
部6が穿設される。なお孔部6の周縁は、断面L字の見
切り縁32が全周に亘り例えば両面テープを用いて固着
されるとともに、前記プレート27は見切り縁32をこ
えて孔部6に向かって小長さでのびる延長部27Aを有
する。
【0020】さらに床面蓋4には、床下空間Sに配され
床下空気を吹出す送風機2を有する送風機具3が取付け
られる。
【0021】送風機具3は、図3、図5、図6に示すよ
うに、前記本体部24のプレート27下面に適宜のクッ
ション材33を介してボルト止めされる水平かつ横長矩
形の取付片34と、この取付片34の長手方向にのびる
端縁から垂下する台形状の側片35と、この側片35の
垂直な端縁から直角に折曲がることにより突出する縦長
矩形の突片36とからなる平行かつ一対の側37、3
7、この側37、37の前記突片36、36下方部分
にビス止めされることにより該突片36、36間に架け
渡される垂直かつ矩形の支持板39、およびこの支持板
39に設けられた床下空気の吸込み口40に吸込み口が
通じかつ支持板39に固定され前記側37、37間
つ該側板37下方に取付けられる送風機2を有する。な
お前記吸込み口40は、防虫ネット40Aにより覆われ
る。
【0022】又送風機具3の前記送風機2上面は、前記
床面蓋4から下方に離れて配されかつ該上面には、床下
空気を吹出す送風口5が前記孔部6の下方に位置して
けられるとともに、この送風口5と前記孔部6とは、空
気導入部41の立上げ板43により継がれる。
【0023】空気導入部41は、前記送風機2の水平な
上面に送風口5を残して固定されるとともに送風機2の
垂直な一側面に沿って垂下する垂下片42Aを設けた下
板42と、この下板42の上面から送風口5を囲んで立
上がる円筒状の前記立上げ板43とを有し、該立上げ板
43の上端が図3、図4、図7に示すように、前記プレ
ート27の延長部27A周縁近傍に位置することによ
り、前記孔部6、送風機具3の前記送風口5とは立上
げ板43により継がれる。
【0024】なお前記立上げ板43の内部下方には、図
3、図4に示すように、軸体44が架設され、この軸体
44に半円状かつ一対の弁45を枢着している。弁45
は、送風口5からの床下空気の吹出しにより、図3に一
点鎖線で示すようにはね上げられるとともに、常時は立
上げ板43下端に設けたクッション材46に載置され該
立上げ板43内部を遮蔽し物品の落下等を防止する。
【0025】このように送風機具3を床面蓋4下面に取
付けたため、図2に示すように、床面蓋4により覆われ
る開口部Aの平面寸法は送風機具3の平面寸法よりも大
きくなり、大型の送風機2を有する送風機具3を設置で
きる。
【0026】前記孔部6には、吹出し口7を有する蓋体
9が配設される。蓋体9は、上面を円弧状とした円形の
基体9Aに例えば3個の吹出し口7…を設けている。又
基体9Aの周縁下面に前記プレート27の延長部27A
に載置される載置面47を形成して前記立上げ板43の
上端内周面に沿って垂下する立下げ部49を立下げ、か
つこの立下げ部49の外周面には、その全周に亘ってバ
ネ片50が添着されている。
【0027】なお基体9A上部に、この基体9A把持用
の2つの凹部51、51を設けるとともに、前記吹出し
口7…には、床下空気の吹出し方向を斜め上に導く円弧
状のガイド板52、52が配される。
【0028】ガイド板52は、その上端に隣り合う吹出
し口7、7間でのびる基体9Aの側壁53を嵌着する凹
溝52A、52Aを有するとともに、図7に示すよう
に、前記凹部51の下方に位置する基体9A下面と前記
立下げ部49内面とに夫々鋲着される固定片54、54
間に斜めに架け渡された支持片55に、ガイド板52の
下端に凹設した凹部を嵌着することにより支持される。
【0029】このような蓋体9は、その外周面を前記床
面蓋4の孔部6に固定した見切り縁32に向き合わせ、
かつ前記プレート27の延長部27Aに前記載置面47
を載置することにより孔部6を覆って配される。
【0030】又前記バネ片50は、前記空気導入部41
の立上げ板43上端内面に押圧され、蓋体9のグラツキ
を防止するとともに、前記凹部51、51を手掛かりと
して蓋体9を回動させることにより、床下空気の吹出し
方向を調整できる。
【0031】図8、図9に蓋体9の他の実施例を示す。
本例において蓋体9は、上面を水平とした円形の基体9
Aに斜め上に向く吹出し口7…を数個、例えば6個、基
体9Aの中心線に対して対称に設けている。又基体9A
上面には、把持用の凹部51、51を設けるとともに、
前記延長部27Aに載置される基体9A周縁下面に、前
記立上げ板43の円周面に沿う立下げ部49を立下げて
いる。
【0032】なお吹出し口7…は、図10、図11に示
すように、蓋体9の片側にのみ円弧状に形成することも
でき、又図12、図13に示すように、蓋体9の上面、
下面で開口する円形かつ同芯の吹出し口7…を、隣り合
う吹出し口7、7間の側壁57を棒状体59で連結する
ことにより形成することもできる。
【0033】又床下空気導入装置1は、化粧台、厨房
台、収納家具などの各種のキャビネットに設けた例えば
引出し部下方の開口部に配することによって、見映えを
高めることができる。なおキャビネットの前記開口部上
方に設けられる底板を着脱自在とすることにより前記床
面蓋4、蓋体9を取付け、取外し可能としうる。
【0034】
【発明の効果】叙上の如く本発明の床下空気導入装置
は、送風機を有する送風機具を、その平面寸法よりも大
きい開口部を覆う床面蓋に固定するため、大型の風量の
大きい送風機の設置を可能とし、送風、冷暖房効率を高
め快適性を向上しうるとともに、前記床面蓋に設けた孔
部に吹出し口を有する蓋体を配するため、吹出し部を小
さく形成でき、見映えの低下を防止しうる。
【0035】又前記送風機具は、前記床面蓋の下面に上
端が取付けられ垂下する側板と、この側板の下方に取付
けられかつ床下空気を吹出す送風口を床面蓋から下方に
離れる上面に具える送風機とを有し、かつ床面蓋に、前
記送風口の上方に位置して前記孔部を設け、しかも送風
口と孔部とを筒状の立上げ板により継ぐため、送風口と
孔部とが上下に連なって空気抵抗を減じ、送風口から吹
出される空気の流れを円滑化しうるとともに、送風機の
送風口を床面蓋から下方に離れて設けかつこの送風口と
前記孔部とを立上げ板により連通させるので、送風機の
騒音が床体上まで達することを低減でき、しかも振動の
伝達を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その要部を示す断面図である。
【図4】その要部を示す断面図である。
【図5】その分解斜視図である。
【図6】床面蓋の取付構造を拡大して示す部分断面図で
ある。
【図7】蓋体の取付構造を拡大して示す部分断面図であ
る。
【図8】蓋体の他の実施例を示す平面図である。
【図9】その断面図である。
【図10】蓋体の他の実施例を示す平面図である。
【図11】その断面図である。
【図12】蓋体の他の実施例を示す平面図である。
【図13】その断面図である。
【符号の説明】
2 送風機 3 送風機具 4 床面蓋 5 送風口 6 孔部 7 吹出し口 9 蓋体37 側板 43 立上げ板 A 開口部 F 床体 S 床下空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−129849(JP,U) 実開 昭56−21157(JP,U) 実開 平3−57330(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床下空間に配され床下空気を吹出す送風機
    を有する送風機具を具える床下空気導入装置であって、 家屋の床体に設けられ開口部を覆う床面蓋に、この床
    面蓋の下面に上端が取付けられ垂下する側板と、この側
    板の下方に取付けられかつ床下空気を吹出す送風口を前
    記床面蓋から下方に離れる上面に具える送風機とを有す
    る送風機具を固定するとともに、 前記床面蓋に、前記送風口の上方に位置する孔部を設
    け、かつ送風口と孔部とを筒状の立上げ板により継ぐと
    ともに、 前記 孔部に、吹出し口を有する蓋体を配し、しかも前記
    開口部は、 前記送風機具の平面寸法よりも大きいことを特徴とする
    床下空気導入装置。
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