JP2544401Y2 - 回転電機のブラシ装置 - Google Patents
回転電機のブラシ装置Info
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- JP2544401Y2 JP2544401Y2 JP6010691U JP6010691U JP2544401Y2 JP 2544401 Y2 JP2544401 Y2 JP 2544401Y2 JP 6010691 U JP6010691 U JP 6010691U JP 6010691 U JP6010691 U JP 6010691U JP 2544401 Y2 JP2544401 Y2 JP 2544401Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転電機のブラシ装置
に関し、例えば、車載用モータに利用して有効なものに
関する。
に関し、例えば、車載用モータに利用して有効なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車載用モータとして、一端開口部
にフランジ部が径方向外向きに突出するように形成され
ている円筒形状のヨークと、このヨークのフランジ部に
開口を閉塞するように合わせられて固定されているエン
ドブラケットとを備えており、回転子がその軸の両端部
をヨークの一端部およびエンドブラケットに回転自在に
支承され、この回転子軸により、エンドブラケットに一
体的に連設されたギヤボックスに内装されているウオー
ム歯車減速機構を駆動するように構成されているものが
ある。
にフランジ部が径方向外向きに突出するように形成され
ている円筒形状のヨークと、このヨークのフランジ部に
開口を閉塞するように合わせられて固定されているエン
ドブラケットとを備えており、回転子がその軸の両端部
をヨークの一端部およびエンドブラケットに回転自在に
支承され、この回転子軸により、エンドブラケットに一
体的に連設されたギヤボックスに内装されているウオー
ム歯車減速機構を駆動するように構成されているものが
ある。
【0003】この車載用モータにおいて、ブラシ装置は
回転子軸のエンドブラケット側に配されたコミテータ周
りに装備されており、コミテータ周りに固装されている
ブラシホルダステーと、このステーにコミテータの中心
に対して放射状にそれぞれ配されて固装されている少な
くとも一対のブラシホルダと、このブラシホルダに摺動
自在にそれぞれ収容されてブラシスプリングの付勢力に
よりコミテータに摺接されるブラシと、このブラシに電
気的にそれぞれ接続されているピグテールとを備えてい
る。
回転子軸のエンドブラケット側に配されたコミテータ周
りに装備されており、コミテータ周りに固装されている
ブラシホルダステーと、このステーにコミテータの中心
に対して放射状にそれぞれ配されて固装されている少な
くとも一対のブラシホルダと、このブラシホルダに摺動
自在にそれぞれ収容されてブラシスプリングの付勢力に
よりコミテータに摺接されるブラシと、このブラシに電
気的にそれぞれ接続されているピグテールとを備えてい
る。
【0004】そして、車載用モータが組み立てられる
際、このブラシ装置におけるブラシ間へのコミテータの
挿入を可能にするために、ブラシがブラシホルダ内にブ
ラシスプリングの付勢力に抗して押し込められ、この押
し込み状態がブラシホルダ周りの一部に立設された仮止
め用爪にピグテールが係止されることにより、維持され
る前処理作業が実施される。
際、このブラシ装置におけるブラシ間へのコミテータの
挿入を可能にするために、ブラシがブラシホルダ内にブ
ラシスプリングの付勢力に抗して押し込められ、この押
し込み状態がブラシホルダ周りの一部に立設された仮止
め用爪にピグテールが係止されることにより、維持され
る前処理作業が実施される。
【0005】しかし、モータの組立工程において、仮止
め用爪にピグテールを係止させるタイプでは、ピグテー
ルの仮止め解除忘れが発生することがある。
め用爪にピグテールを係止させるタイプでは、ピグテー
ルの仮止め解除忘れが発生することがある。
【0006】そこで、実開平3−48348号公報に記
載されている回転電機のブラシ装置が提案されている。
すなわち、この回転電機のブラシ装置は、ブラシホルダ
にピグテール挿通孔が開設されており、このブラシホル
ダのコミテータ側端部にブラシ仮止め部がピグテール挿
通孔側壁に配されてブラシのコミテータ側端部と係合自
在に形成され、このブラシ仮止め部のスプリング側端部
の傾斜面部が、コミテータ側方向に行くに従って広がる
ように傾斜されて形成されている。
載されている回転電機のブラシ装置が提案されている。
すなわち、この回転電機のブラシ装置は、ブラシホルダ
にピグテール挿通孔が開設されており、このブラシホル
ダのコミテータ側端部にブラシ仮止め部がピグテール挿
通孔側壁に配されてブラシのコミテータ側端部と係合自
在に形成され、このブラシ仮止め部のスプリング側端部
の傾斜面部が、コミテータ側方向に行くに従って広がる
ように傾斜されて形成されている。
【0007】この回転電機のブラシ装置によれば、モー
タの組立工程において、前処理作業を実施する場合、ブ
ラシをブラシホルダのブラシ仮止め部に係止させること
により行うことができ、ブラシの仮止め状態の解除忘れ
を防止することができる。
タの組立工程において、前処理作業を実施する場合、ブ
ラシをブラシホルダのブラシ仮止め部に係止させること
により行うことができ、ブラシの仮止め状態の解除忘れ
を防止することができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、ブラシをブラ
シホルダのブラシ仮止め部に係合させるタイプの回転電
機のブラシ装置においては、ブラシがブラシホルダのブ
ラシ仮止め部に係合された際、ブラシスプリングが圧縮
されたときの密着長を充分確保することができないた
め、ブラシの長さを短くすることが予儀無くされる。そ
して、ブラシの長さを短くすると、ブラシの寿命が短く
なる。
シホルダのブラシ仮止め部に係合させるタイプの回転電
機のブラシ装置においては、ブラシがブラシホルダのブ
ラシ仮止め部に係合された際、ブラシスプリングが圧縮
されたときの密着長を充分確保することができないた
め、ブラシの長さを短くすることが予儀無くされる。そ
して、ブラシの長さを短くすると、ブラシの寿命が短く
なる。
【0009】他方、ブラシの長さを短くする代わりに、
ブラシホルダステーの傾斜面部の長さを長くすれば、ブ
ラシスプリングの密着長を充分に確保することができる
が、モータ使用時にブラシが摺動された際に、ブラシと
ブラシホルダとの間に間隙が生じ、ブラシ摺動時に所謂
ガタが発生する。
ブラシホルダステーの傾斜面部の長さを長くすれば、ブ
ラシスプリングの密着長を充分に確保することができる
が、モータ使用時にブラシが摺動された際に、ブラシと
ブラシホルダとの間に間隙が生じ、ブラシ摺動時に所謂
ガタが発生する。
【0010】本考案の目的は、ブラシスプリングの収納
スペースを充分に確保することができるとともに、ブラ
シの長さを充分に確保することができる回転電機のブラ
シ装置を提供することにある。
スペースを充分に確保することができるとともに、ブラ
シの長さを充分に確保することができる回転電機のブラ
シ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案に係る回転電機の
ブラシ装置は、コミテータ周りに固装されているブラシ
ホルダステーと、このステーにコミテータの中心に対し
て放射状にそれぞれ配されて固装されている少なくとも
一対のブラシホルダと、このブラシホルダに摺動自在に
収容されてブラシスプリングの付勢力によりコミテータ
に摺接されるブラシと、このブラシに電気的に接続され
ているピグテールとを備えており、前記ブラシホルダに
前記ピグテール挿通孔が開設されており、このブラシホ
ルダのコミテータ側端部にブラシ仮止め部が前記ピグテ
ール挿通孔側壁に配されてブラシのコミテータ側端部と
係合自在に形成されているとともに、このブラシ仮止め
部のスプリング側端部に傾斜面部が、コミテータ側方向
に行くにしたがって広がるように傾斜されて形成されて
いる回転電機のブラシ装置において、前記ブラシのブラ
シホルダステーと摺接面側で、かつ、ブラシスプリング
側端部に傾斜面部が形成されていることを特徴とする。
ブラシ装置は、コミテータ周りに固装されているブラシ
ホルダステーと、このステーにコミテータの中心に対し
て放射状にそれぞれ配されて固装されている少なくとも
一対のブラシホルダと、このブラシホルダに摺動自在に
収容されてブラシスプリングの付勢力によりコミテータ
に摺接されるブラシと、このブラシに電気的に接続され
ているピグテールとを備えており、前記ブラシホルダに
前記ピグテール挿通孔が開設されており、このブラシホ
ルダのコミテータ側端部にブラシ仮止め部が前記ピグテ
ール挿通孔側壁に配されてブラシのコミテータ側端部と
係合自在に形成されているとともに、このブラシ仮止め
部のスプリング側端部に傾斜面部が、コミテータ側方向
に行くにしたがって広がるように傾斜されて形成されて
いる回転電機のブラシ装置において、前記ブラシのブラ
シホルダステーと摺接面側で、かつ、ブラシスプリング
側端部に傾斜面部が形成されていることを特徴とする。
【0012】さらに、本考案に係る回転電機のブラシ装
置は、ブラシのブラシ仮止め部との対向面側で、かつ、
ブラシスプリング側端部に傾斜面部が形成されているこ
とを特徴とする。
置は、ブラシのブラシ仮止め部との対向面側で、かつ、
ブラシスプリング側端部に傾斜面部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】前記した手段によれば、ブラシのブラシスプリ
ング側端部に傾斜面部が形成されているので、ブラシを
ブラシホルダステーのブラシ仮止め部に係止させた際、
ブラシ仮止め部とブラシホルダステーとを結ぶ対角線の
長さが短くなるので、ブラシの長さを短くしなくてもブ
ラシスプリングの収納スペースを充分に確保することが
できる。このため、ブラシの寿命が短くなるのを防止す
ることができるとともに、ブラシ摺動時にガタが発生す
るのを防止することができる。
ング側端部に傾斜面部が形成されているので、ブラシを
ブラシホルダステーのブラシ仮止め部に係止させた際、
ブラシ仮止め部とブラシホルダステーとを結ぶ対角線の
長さが短くなるので、ブラシの長さを短くしなくてもブ
ラシスプリングの収納スペースを充分に確保することが
できる。このため、ブラシの寿命が短くなるのを防止す
ることができるとともに、ブラシ摺動時にガタが発生す
るのを防止することができる。
【0014】また、ブラシのブラシスプリング側両端部
に傾斜面部が形成されていると、ブラシが逆方向に挿入
されても傾斜面部がブラシ仮止め部に係止されないた
め、ブラシの誤組付を防止することができる。
に傾斜面部が形成されていると、ブラシが逆方向に挿入
されても傾斜面部がブラシ仮止め部に係止されないた
め、ブラシの誤組付を防止することができる。
【0015】
【実施例】図1は本考案の一実施例である回転電機のブ
ラシ装置を示す分解斜視図、図2はブラシの仮止め状態
を示す縦断面図、図3はブラシの仮止め解除状態を示す
縦断面図、図4は逆向きに挿入された状態を示す縦断面
図である。
ラシ装置を示す分解斜視図、図2はブラシの仮止め状態
を示す縦断面図、図3はブラシの仮止め解除状態を示す
縦断面図、図4は逆向きに挿入された状態を示す縦断面
図である。
【0016】本実施例において、本考案に係る回転電機
のブラシ装置は、例えば、ワイパ駆動装置の駆動用モー
タのブラシ装置として構成されており、ブラシホルダス
テー11を備えている。ブラシホルダステー11はベー
クライトを用いられて円形リング板形状に一体成形され
ており、コミテータ10と同心的に配されてエンドブラ
ケット(図示せず)に固着されるようになっている。こ
のブラシホルダステー11のコミテータ挿入口11a周
りには略正方形の筒形状のブラシホルダ12が複数放射
状に配されて固装されており、各ブラシホルダ12には
ピグテール13を有するブラシ14が、ブラシスプリン
グ15の付勢力下でコミテータ10の外周面に摺接する
ように摺動自在にそれぞれ収容されている。
のブラシ装置は、例えば、ワイパ駆動装置の駆動用モー
タのブラシ装置として構成されており、ブラシホルダス
テー11を備えている。ブラシホルダステー11はベー
クライトを用いられて円形リング板形状に一体成形され
ており、コミテータ10と同心的に配されてエンドブラ
ケット(図示せず)に固着されるようになっている。こ
のブラシホルダステー11のコミテータ挿入口11a周
りには略正方形の筒形状のブラシホルダ12が複数放射
状に配されて固装されており、各ブラシホルダ12には
ピグテール13を有するブラシ14が、ブラシスプリン
グ15の付勢力下でコミテータ10の外周面に摺接する
ように摺動自在にそれぞれ収容されている。
【0017】このブラシホルダ12は銅系材料等のよう
な導電性材料を用いられてプレス加工により、一方の端
面と一側面(以下、底面という。)とが開口されている
略長方形箱形状に一体成形されており、ブラシホルダス
テー11上に爪12eを曲げ加工されることによりそれ
ぞれ固装されている。ブラシホルダ12にはピグテール
13を挿通するためのピグテール挿通孔12aが、ブラ
シホルダステー11に当接された底面とは反対側の壁
(以下、天井壁という。)に配されて、コミテータ側端
部(以下、内側端部とする。)において開口する長孔形
状に一体的に開設されており、このブラシホルダ12の
天井壁における内側端部には、ブラシを仮止めするため
のブラシ仮止め部12bがブラシ14の内側端面に係合
し得るように形成されている。ブラシホルダ12の天井
壁両脇に隣接する一対の側壁には、切欠部12c、12
cがブラシ仮止め部12bにそれぞれ隣接するように配
されて略半円形状に切設されており、ブラシホルダ12
の天井壁中間部には傾斜面部12dが切欠部12c、1
2cを挟んでブラシ仮止め部12bに対向するように配
されて、内側端部に行くにしたがって次第に広がるよう
に傾斜されて形成されている。
な導電性材料を用いられてプレス加工により、一方の端
面と一側面(以下、底面という。)とが開口されている
略長方形箱形状に一体成形されており、ブラシホルダス
テー11上に爪12eを曲げ加工されることによりそれ
ぞれ固装されている。ブラシホルダ12にはピグテール
13を挿通するためのピグテール挿通孔12aが、ブラ
シホルダステー11に当接された底面とは反対側の壁
(以下、天井壁という。)に配されて、コミテータ側端
部(以下、内側端部とする。)において開口する長孔形
状に一体的に開設されており、このブラシホルダ12の
天井壁における内側端部には、ブラシを仮止めするため
のブラシ仮止め部12bがブラシ14の内側端面に係合
し得るように形成されている。ブラシホルダ12の天井
壁両脇に隣接する一対の側壁には、切欠部12c、12
cがブラシ仮止め部12bにそれぞれ隣接するように配
されて略半円形状に切設されており、ブラシホルダ12
の天井壁中間部には傾斜面部12dが切欠部12c、1
2cを挟んでブラシ仮止め部12bに対向するように配
されて、内側端部に行くにしたがって次第に広がるよう
に傾斜されて形成されている。
【0018】本実施例において、ブラシ14には第1傾
斜面部14aがブラシホルダステー11との摺接面側
で、かつ、ブラシスプリング15側の端部に配されて、
前記ブラシホルダ12の傾斜面部12dと略対応する角
度で反対向きに傾斜するように形成されており、また、
第2傾斜面部14bがブラシスプリング15側の第1傾
斜面部14aと反対側に配されて、適当な角度に形成さ
れている。
斜面部14aがブラシホルダステー11との摺接面側
で、かつ、ブラシスプリング15側の端部に配されて、
前記ブラシホルダ12の傾斜面部12dと略対応する角
度で反対向きに傾斜するように形成されており、また、
第2傾斜面部14bがブラシスプリング15側の第1傾
斜面部14aと反対側に配されて、適当な角度に形成さ
れている。
【0019】次に作用を説明する。モータが組み立てら
れるに際して、まず、各部品のユニットが組み立てられ
る。この場合、ブラシホルダステー11に固装されたブ
ラシホルダ12にはブラシスプリング15、ブラシ14
等が組み付けられて、ユニット化される。
れるに際して、まず、各部品のユニットが組み立てられ
る。この場合、ブラシホルダステー11に固装されたブ
ラシホルダ12にはブラシスプリング15、ブラシ14
等が組み付けられて、ユニット化される。
【0020】ここで、ブラシ14はブラシホルダ12内
に挿入した状態のままであると、ブラシホルダ12の奥
に収容されたブラシスプリング15の付勢力により、ブ
ラシホルダ12の内側端面開口から飛び出されてしま
う。
に挿入した状態のままであると、ブラシホルダ12の奥
に収容されたブラシスプリング15の付勢力により、ブ
ラシホルダ12の内側端面開口から飛び出されてしま
う。
【0021】そこで、本実施例においては、図2に示さ
れているように、ブラシ14がブラシスプリング15の
付勢力に抗してブラシホルダ12内へ押し込められた状
態で、ピグテール13が引っ張られることにより、ブラ
シ14がブラシホルダ12内において傾斜面部12dに
添わされ、もって、ブラシ14の内側端面が仮止め部1
2bに係合される。この内側端面の仮止め部12bとの
係合によって、ブラシ14は仮止め部12bにブラシホ
ルダ12内からの飛び出しを阻止された状態になる。
れているように、ブラシ14がブラシスプリング15の
付勢力に抗してブラシホルダ12内へ押し込められた状
態で、ピグテール13が引っ張られることにより、ブラ
シ14がブラシホルダ12内において傾斜面部12dに
添わされ、もって、ブラシ14の内側端面が仮止め部1
2bに係合される。この内側端面の仮止め部12bとの
係合によって、ブラシ14は仮止め部12bにブラシホ
ルダ12内からの飛び出しを阻止された状態になる。
【0022】このとき、ブラシ14に第1傾斜面部14
aが形成されていないときには、図2に想像線で示され
ているような状態となるが、ブラシ14に第1傾斜面部
14aが形成されていると、第1傾斜面部14aがブラ
シホルダステー11と接触し、ブラシ14の対角線の長
さが第1傾斜面部14aが切設されていない従来例の場
合よりも短くなる。このため、ブラシ14の長さを短く
しなくても、ブラシホルダ12内におけるブラシスプリ
ング15の収納スペースを充分に確保することができ
る。
aが形成されていないときには、図2に想像線で示され
ているような状態となるが、ブラシ14に第1傾斜面部
14aが形成されていると、第1傾斜面部14aがブラ
シホルダステー11と接触し、ブラシ14の対角線の長
さが第1傾斜面部14aが切設されていない従来例の場
合よりも短くなる。このため、ブラシ14の長さを短く
しなくても、ブラシホルダ12内におけるブラシスプリ
ング15の収納スペースを充分に確保することができ
る。
【0023】また、図4に示されているように、誤って
ブラシ14がブラシホルダ12にピグテール13側をコ
ミテータ10側にされて逆向きに挿入された場合には、
第2傾斜面部14bが仮止め部12bに対向するため、
ブラシ14は仮止め部12bによってブラシホルダ12
に係合されることはない。したがって、ブラシ14のブ
ラシホルダ12への逆向きの挿入は防止されることにな
る。すなわち、ブラシ14がブラシホルダ12内に逆向
きに挿入されたときには、ブラシ14の端部をブラシ仮
止め部12bに係止させようとしても、第2傾斜面部1
4bがブラシ仮止め部12bから外れるため、ブラシ1
4の誤組付けが防止される。
ブラシ14がブラシホルダ12にピグテール13側をコ
ミテータ10側にされて逆向きに挿入された場合には、
第2傾斜面部14bが仮止め部12bに対向するため、
ブラシ14は仮止め部12bによってブラシホルダ12
に係合されることはない。したがって、ブラシ14のブ
ラシホルダ12への逆向きの挿入は防止されることにな
る。すなわち、ブラシ14がブラシホルダ12内に逆向
きに挿入されたときには、ブラシ14の端部をブラシ仮
止め部12bに係止させようとしても、第2傾斜面部1
4bがブラシ仮止め部12bから外れるため、ブラシ1
4の誤組付けが防止される。
【0024】さらに、この場合、ブラシ14のブラシス
プリング15側端部は第1傾斜面部14a、および第2
傾斜面部14bによって先細り形状となっているため、
ブラシ14をブラシホルダ12に挿入する際に両傾斜面
部14a、14bがガイドとなり、挿入作業が容易とな
る。
プリング15側端部は第1傾斜面部14a、および第2
傾斜面部14bによって先細り形状となっているため、
ブラシ14をブラシホルダ12に挿入する際に両傾斜面
部14a、14bがガイドとなり、挿入作業が容易とな
る。
【0025】前述のようにして、仮止め部12bによっ
てブラシ14がブラシホルダ12内からの飛び出しを阻
止された状態で、このブラシ装置はモータ組立ラインに
供給され、ブラシホルダ12のコミテータ挿入口12a
にコミテータ10が挿入されることになる。そして、コ
ミテータ10がブラシホルダ12の挿入口12aに挿入
される際、各ブラシ14は仮止め部12bによって飛び
出しを阻止されているため、各ブラシ14、14間への
コミテータ10の挿入作業はきわめて簡単に実行するこ
とができる。
てブラシ14がブラシホルダ12内からの飛び出しを阻
止された状態で、このブラシ装置はモータ組立ラインに
供給され、ブラシホルダ12のコミテータ挿入口12a
にコミテータ10が挿入されることになる。そして、コ
ミテータ10がブラシホルダ12の挿入口12aに挿入
される際、各ブラシ14は仮止め部12bによって飛び
出しを阻止されているため、各ブラシ14、14間への
コミテータ10の挿入作業はきわめて簡単に実行するこ
とができる。
【0026】ブラシホルダ12の挿入口12aにコミテ
ータ10が適正に挿入されると、図3に示されているよ
うに、ブラシ14がドライバ等のような工具によってブ
ラシホルダステー11側へ押され、ブラシ14と仮止め
部12bとの係合が解除される。この仮止め部12bと
の係合解除によって、ブラシ14はブラシスプリング1
5に径方向内向きに付勢されるため、コミテータ10の
外周面に押接されることになる。
ータ10が適正に挿入されると、図3に示されているよ
うに、ブラシ14がドライバ等のような工具によってブ
ラシホルダステー11側へ押され、ブラシ14と仮止め
部12bとの係合が解除される。この仮止め部12bと
の係合解除によって、ブラシ14はブラシスプリング1
5に径方向内向きに付勢されるため、コミテータ10の
外周面に押接されることになる。
【0027】このとき、ピグテール13は挿通孔26a
内を移動自由であるため、ブラシ14は仮止め部12b
との係合を解除されたならば、中途半端な状態を発生す
ることなく、コミテータ10にブラシスプリング15の
付勢力により必ず押接されることになる。したがって、
仮止め解除作業が実施された場合には、ブラシ14はコ
ミテータ10に必ず適正に摺接された状態になる。逆
に、仮止め解除作業が全く実施されない場合には、ブラ
シ14はコミテータ10に全く摺接されない状態にな
る。
内を移動自由であるため、ブラシ14は仮止め部12b
との係合を解除されたならば、中途半端な状態を発生す
ることなく、コミテータ10にブラシスプリング15の
付勢力により必ず押接されることになる。したがって、
仮止め解除作業が実施された場合には、ブラシ14はコ
ミテータ10に必ず適正に摺接された状態になる。逆
に、仮止め解除作業が全く実施されない場合には、ブラ
シ14はコミテータ10に全く摺接されない状態にな
る。
【0028】しかし、この解除作業忘れの場合はブラシ
14がコミテータ10に全く接触しない完全不良である
ため、通電検査工程において必ず発見される。つまり、
不完全不良の製品が出荷されることは未然に防止される
ことになる。
14がコミテータ10に全く接触しない完全不良である
ため、通電検査工程において必ず発見される。つまり、
不完全不良の製品が出荷されることは未然に防止される
ことになる。
【0029】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0030】例えば、ブラシ14のブラシホルダ12へ
の誤挿入防止のための第2傾斜面部14bは省略しても
よい。
の誤挿入防止のための第2傾斜面部14bは省略しても
よい。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ブラシのブラシスプリング側端部に傾斜面部を形成した
ため、ブラシに傾斜面部がないときよりもブラシの対角
線の長さが短くなり、ブラシの長さを短くしなくてもブ
ラシスプリングの収納スペースを充分に確保することが
でき、ブラシの耐久性が低下するのを防止することがで
きる。
ブラシのブラシスプリング側端部に傾斜面部を形成した
ため、ブラシに傾斜面部がないときよりもブラシの対角
線の長さが短くなり、ブラシの長さを短くしなくてもブ
ラシスプリングの収納スペースを充分に確保することが
でき、ブラシの耐久性が低下するのを防止することがで
きる。
【0032】また、ブラシのブラシスプリング側両端部
に傾斜面部をそれぞれ形成すれば、ブラシが逆方向にブ
ラシホルダ内に挿入されても、ブラシがブラシ仮止め部
に係止されないため、ブラシの誤組付けを防止すること
ができる。さらに、この場合、ブラシのスプリング側端
部は両方の傾斜面部により先細りになっているため、ブ
ラシをブラシホルダに挿入する際に挿入作業が容易にな
る。
に傾斜面部をそれぞれ形成すれば、ブラシが逆方向にブ
ラシホルダ内に挿入されても、ブラシがブラシ仮止め部
に係止されないため、ブラシの誤組付けを防止すること
ができる。さらに、この場合、ブラシのスプリング側端
部は両方の傾斜面部により先細りになっているため、ブ
ラシをブラシホルダに挿入する際に挿入作業が容易にな
る。
【図1】本考案の一実施例である回転電機のブラシ装置
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図2】ブラシの仮止め状態を示す縦断面図である
【図3】ブラシの仮止め解除状態を示す縦断面図であ
る。
る。
【図4】誤挿入時の状態を示す縦断面図である。
10…コミテータ、11…ブラシホルダステー、12…
ブラシホルダ、12a…ピグテール挿通孔、12b…ブ
ラシ仮止め部、12c…切欠部、12d…傾斜面部、1
3…ピグテール、14…ブラシ、14a…第1傾斜部、
14b…第2傾斜面部、15…ブラシスプリング。
ブラシホルダ、12a…ピグテール挿通孔、12b…ブ
ラシ仮止め部、12c…切欠部、12d…傾斜面部、1
3…ピグテール、14…ブラシ、14a…第1傾斜部、
14b…第2傾斜面部、15…ブラシスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−48348(JP,U) 実開 平2−139468(JP,U) 実開 昭62−64167(JP,U) 実開 昭61−171468(JP,U) 特公 昭63−34597(JP,B2) 実公 昭63−21181(JP,Y2) 実公 平2−42057(JP,Y2)
Claims (2)
- 【請求項1】 コミテータ周りに固装されているブラシ
ホルダステーと、このステーにコミテータの中心に対し
て放射状にそれぞれ配されて固装されている少なくとも
一対のブラシホルダと、このブラシホルダに摺動自在に
収容されてブラシスプリングの付勢力によりコミテータ
に摺接されるブラシと、このブラシに電気的に接続され
ているピグテールとを備えており、前記ブラシホルダに
前記ピグテール挿通孔が開設されており、このブラシホ
ルダのコミテータ側端部にブラシ仮止め部が前記ピグテ
ール挿通孔側壁に配されてブラシのコミテータ側端部と
係合自在に形成されているとともに、このブラシ仮止め
部のスプリング側端部に傾斜面部が、コミテータ側方向
に行くにしたがって広がるように傾斜されて形成されて
いる回転電機のブラシ装置において、 前記ブラシのブラシホルダステーと摺接面側で、かつ、
ブラシスプリング側端部に傾斜面部が形成されているこ
とを特徴とする回転電機のブラシ装置。 - 【請求項2】 前記ブラシのブラシ仮止め部との対向面
側で、かつ、ブラシスプリング側端部に傾斜面部が形成
されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の
ブラシ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6010691U JP2544401Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 回転電機のブラシ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6010691U JP2544401Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 回転電機のブラシ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054750U JPH054750U (ja) | 1993-01-22 |
JP2544401Y2 true JP2544401Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13132524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6010691U Expired - Fee Related JP2544401Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 回転電機のブラシ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544401Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5735583Y2 (ja) * | 1979-05-21 | 1982-08-06 | ||
US6922003B2 (en) | 2003-06-04 | 2005-07-26 | Asmo Co., Ltd. | Brush holder device for dynamoelectric machine |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP6010691U patent/JP2544401Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH054750U (ja) | 1993-01-22 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |