JP2544249B2 - 沸騰水型原子炉用燃料集合体及び原子炉炉心 - Google Patents

沸騰水型原子炉用燃料集合体及び原子炉炉心

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JP2544249B2 JP2411789A JP41178990A JP2544249B2 JP 2544249 B2 JP2544249 B2 JP 2544249B2 JP 2411789 A JP2411789 A JP 2411789A JP 41178990 A JP41178990 A JP 41178990A JP 2544249 B2 JP2544249 B2 JP 2544249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉の燃料
集合体及び炉心に関し、特に燃焼初期においては軸方向
下部側の出力ピークを高くして核分裂性プルトニウムの
蓄積を図り、燃焼末期にいては、炉心平均ボイド率の減
少と、蓄積した核分裂性プルトニウムを有効に利用する
ことによる反応度の上昇により核燃料物質の有効利用を
行う所謂スペクトルシフト運転を行う沸騰水型原子炉に
好適な燃料集合体及び炉心に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8,図9は従来の沸騰水型原子炉用の
2ストリーム燃料集合体の軸方向濃縮度及びガドリニア
分布を示す説明図である。2ストリーム燃料では2種の
設計の異なる燃料を用意して、それらの炉心装荷比率を
調整したりして、望ましい炉心特性を得るようにする炉
心管理(Core Management) 法の一つである。
【0003】尚、図中の濃縮度は 235Uの全ウラン量に
対する重量%として表わし、ガドリニア量はUO2+Gd2O3
中のGd2O3 の重量で表わした。また、燃料格子形状は、
燃料棒の9行×9列配置の中央部の3×3の位置に大型
ウォータチャンネルを配置した9×9燃料であり、全発
熱燃料棒は72本である。例えば、図8の例で、3.60%e+1
1G3.5 は、 235U濃縮度が、3.60% でガドリニアは3.5w
t%の燃料棒が11本有ることを示している。尚、全ての図
における0.71%eという上・下端部1/24ずつは天然ウラン
ブランケットを表わす。
【0004】各図に示すように、天然ウラン部と上部2
ノードを除いて、図8の集合体では濃縮度もガドリニア
濃度も軸方向で一様であり、図9の集合体では濃縮度は
軸方向で一様ではあるが、ガドリニア濃度が軸方向下部
側ほど大きいものである。
【0005】図8,図9で示された燃料集合体は、2ス
トリーム燃料として使用されるものであり、高ガドリニ
ア燃料と低ガドリニア燃料として用いられる。その目的
は、余剰反応度を適切に保ち、少数本の深挿入制御棒の
みで高温運転時の出力分布を調節するためと、冷温時の
原子炉停止余裕を確保することにある。つまり、何らか
の事情で予定のサイクル長さよりもサイクル長さが短く
なった場合に、次サイクルの運転を行なう場合には、サ
イクル初期(BOC)の余剰反応度が高くなり易くなる
ため、通常の平衡サイクルと比較して高ガドリニア燃料
を低ガドリニア燃料よりも多く装荷し、逆に何らかの事
情でサイクル長さが予定より長くなった場合には、確実
に100%出力を得るために、低ガドリニア燃料を相対
的に多く装荷して余剰反応度を高めてやる必要があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、図8及び図9の
燃料集合体では、以下の欠点があった。図8の集合体で
は、濃縮度もガドリニア濃度も軸方向で一様であるた
め、燃焼初期におけるBWR固有の軸方向の上・下部の
ボイド反応度差によりサイクル初期に著しい下部出力ピ
ークが起こり、最大線出力密度(MLHGR)が制限値
を超えてしまう可能性があった。
【0007】また、図9の集合体では、燃焼初期におけ
る上・下部の増倍率K∞差は、ガドリニアの下部におけ
る増強で小さくなり比較的平坦となるが、その分スペク
トルシフト効果が得られない。また、スペクトルシフト
効果が充分行なわれるような設計とするためのガドリニ
ア量の調整(下部のガドリニア量を減らす)を行なった
場合には、サイクル末での軸方向下部の燃焼が進み、次
サイクルでの軸方向下部の無限増倍率K∞が低下するた
め、スペクトルシフト運転を行なおうとしても、もはや
スペクトルシフト運転を行なうことができないものであ
った。
【0008】図9の集合体と類似のものとして、軸方向
下部の無限増倍率K∞を下げるため軸方向下部の濃縮度
を上部よりも低くする設計があるが、そのような設計で
は、さらに次サイクル以降のスペクトルシフト運転がし
難くなるという欠点を有するものであった。
【0009】本発明は、安全上、上限値が炉心ごとに決
められている最大線出力密度(Max.Linear Heat Genera
tion Rate (kW/ft) :以下、MLHGRと記す)の発生
点を炉心下部側とし、しかもほぼ一定のMLHGRをサ
イクル中に亘って達成するようにし、スペクトルシフト
(スペクトルシフト:炉心の中性子束のエネルギースペ
クトルのレベルを高めて、 238U(非核分裂性)の 239
Pu(核分裂性)への転換を促がし、炉心の反応度に寄
与させること)を有効に利用するような燃料集合体及び
炉心の構成を有し、従来の軸方向下部の反応度をGd2O3
の増強または、濃縮度の低下のみにより低下させる燃料
では、充分なスペクトルシフト運転ができないため、燃
料の有効利用が図れないという問題を解決するための沸
騰水型原子炉用燃料集合体及び原子炉炉心を得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係る沸騰水型原子炉用燃料集合体では、燃料被覆管内
軸方向上下部で濃縮度差を設けた核分裂性物質又は軸
方向上下部で含有量に差を設けた可燃性毒物を装填して
なる複数本の燃料棒をバンドル状に束ねた沸騰水型原子
炉用燃料集合体において、核分裂性物質の集合体断面平
濃縮度に関して軸方向下部を上部よりも高くするよう
に濃縮度境界が設けられ、且つ可燃性毒物を含む燃料棒
について本数の増加及び/又は可燃性毒物の燃料棒内含
有量の増加により可燃性毒物の集合体断面平均含有量
関して軸方向下部を上部よりも高くするように毒物含有
境界が設けられ、核分裂性物質の集合体断面平均濃縮度
高低の前記濃縮度境界及び可燃性毒物の集合体断面平
含有量の高低の前記毒物含有境界が燃料有効長の半分
より下に位置され、且つ前記毒物含有境界が前記濃縮度
境界よりも下に位置されたものである。
【0011】本請求項2に記載の発明に係る沸騰水型原
子炉炉心では、圧力容器内に複数本の燃料集合体を並設
して燃料集合体部を構成してなる沸騰水型原子炉炉心に
おいて、核分裂性物質の炉心断面平均濃縮度に関して
方向下部を上部よりも高くするように濃縮度境界が設け
られ、且つ可燃性毒物を含む燃料棒について本数の増加
及び/又は可燃性毒物の燃料棒内含有量の増加により可
燃性毒物の炉心断面平均含有量に関して軸方向下部を上
部よりも高くするように毒物含有境界が設けられ、核分
裂性物質の炉心断面平均濃縮度の高低の前記濃縮度境界
及び可燃性毒物の炉心断面平均含有量の高低の前記毒物
含有境界が燃料有効長の半分より下に位置され、且つ前
記毒物含有境界が前記濃縮度境界よりも下に位置された
ものである。
【0012】本請求項3に記載の発明に係る沸騰水型原
子炉炉心では、前記請求項2に記載の沸騰水型原子炉炉
心において、前記可燃性毒物含有量の異なる少なくとも
2種類以上の燃料集合体を用いたものである。
【0013】本請求項4に記載の発明に係る沸騰水型原
子炉炉心では、前記請求項2に記載の沸騰水型原子炉炉
心において、軸方向下部の濃縮度を上部よりも高くした
第1の燃料集合体と、軸方向下部の可燃性毒物含有量を
上部よりも高くした第2の燃料集合体とを並設したもの
である。
【0014】本請求項5に記載の発明に係る沸騰水型原
子炉炉心では、前記請求項4に記載の沸騰水型原子炉炉
心において、前記可燃性毒物含有量の異なる少なくとも
2種類以上の燃料集合体を用いたものである。
【0015】
【作用】本発明は、核分裂性物質の集合体断面平均濃縮
又は炉心断面平均濃縮度に関して軸方向下部を上部よ
りも高くするように濃縮度境界を設け、且つ可燃性毒物
を含む燃料棒について本数の増加及び/又は可燃性毒物
の燃料棒内含有量の増加により可燃性毒物の集合体断面
平均含有量又は炉心断面平均含有量に関して軸方向下部
を上部よりも高くするように毒物含有境界を設け、これ
ら核分裂性物質の集合体断面平均濃縮度又は炉心断面平
均濃縮度高低の前記濃縮度境界と可燃性毒物の集合体
断面平均含有量炉心断面平均含有量の高低の前記毒物含
境界とを異ならせ、更に前記毒物含有境界が前記濃縮
度境界よりも下に位置させることにより、MLHGRを
ある一定の高さに保ち、またほぼ一定の出力分布を達成
しつつスペクトルシフト運転を有効にするものである。
【0016】即ち具体的な例として、集合体軸方向下部
側において、ガドリニア量を多くし、且つ濃縮度も高
め、更に、軸方向では、ガドリニア量と、濃縮度の境界
は一致させないものである。これは、濃縮度及び可燃性
毒物であるガドリニア含有量の両方の境界を軸方向中央
部付近で一致させた場合、軸方向下部のかなり下側(軸
方向を24分割した場合の下部より5ノード付近)に起
こる出力ピークを小さくするためである。つまり、両方
の境界を異ならせた場合には、後述の図2及び図3に模
式的に比較したように、それほど出力ピークの大きくな
らない軸方向中央部の反応度を高めることになるのみで
あり、MLHGRはそれほど大きくならないからであ
る。
【0017】尚、図2は、境界が異なる場合の無限増倍
率K∞の比較を、図3は、境界が同一の場合の無限増倍
率K∞の比較を示す。尚、無限増倍率K∞は軸方向ボイ
ド分布を考慮した実炉心に即した場合のものである。
【0018】本発明による燃料集合体を装荷した炉心で
は、サイクル初期(BOC)において軸方向下部の出力
が抑えられるが、中央部の出力は高くなり、全体として
は比較的軸方向下部の出力が高く、炉心平均ボイド率が
大きくなる。これにより、中性子スペクトルが硬化し、
核分裂性Puの蓄積が促進される(ボイド率が大きくな
ると中性子の減速能が低下し中性子スペクトルが硬化
(中性子束のエネルギーレベルが高くなる)し、非核分
裂性の 238Uの中性子の共鳴吸収が増え、核分裂性の
239Uへの転換が促される)こととなる。
【0019】更に、サイクル中期(MOC)から末期
(EOC)にかけては、ガドリニアの反応度価値が軸方
向の上・下部でともに小さく、ほぼ等しくなることと下
部側の濃縮度が燃焼初期において高かったことにより、
あいかわらず軸方向下部の出力が高く、同様にして核分
裂性Puの蓄積が促進される。
【0020】このため、スペクトルシフト運転に伴い次
サイクルに移行した場合でも、下部側の核分裂性の 235
U量の多い新燃料が装荷されるため、下部側の反応度が
比較的高くなり、前サイクルと同様の軸方向出力分布を
得ることができる。つまり、各サイクルにおいて、ほぼ
一定の軸方向出力分布を達成することができる上に、充
分なスペクトルシフト運転を行うことができ、MLHG
Rをある一定の高さにしつつ、燃料の有効利用を図るこ
とができることとなる。
【0021】なお、本発明は燃料集合体内について適用
することも可能であるし、また、例えば2種の燃料集合
体間にわたって適用させることも可能である。つまり、
集合体1体について、図2に示した特性を持たせること
もできるし、一方の集合体には、図2の左側に示した特
性を、もう一方の集合体には図2の右側に示した特性を
持たせ、両方の集合体をほぼ同数ずつ炉心に装荷し、炉
心全体として図2に示した特性を持たせることもでき
る。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例の沸騰水型原子炉用
の2ストリーム燃料集合体の軸方向濃縮度及びガドリニ
ア分布を示す説明図、図2は本発明の燃料集合体の構成
を模式的に示した説明図、図3は従来の燃料集合体の構
成を模式的に示した説明図である。
【0023】図に示すように、集合体軸方向下部の濃縮
度を上部よりも高くし、集合体下部の可燃性毒物である
ガドリニア含有量を上部よりも高くし、且つ、濃縮度の
境界と可燃性毒物含有量の境界を異ならせたものであ
る。即ち、集合体軸方向下部側において、ガドリニア量
を多くし、且つ、濃縮度も高めるというものであり、更
に、軸方向では、ガドリニア量と、濃縮度の境界は一致
させないものである。このため、出力分布を平坦にしな
がら、スペクトルシフト運転を有効にするものであり、
尚且、両方の境界を異ならせたために、MLHGRはそ
れほど大きくならないものである。
【0024】本実施例の図1、前記従来の比較例1,2
の図8,図9及び境界を同一にした比較例4の図10に
示した各燃料集合体は、高ガドリニア燃料と低ガドリニ
ア燃料を平均して下記の表1の特性を持ち、ほぼ同一の
物質量を有している。
【0025】
【表1】
【0026】また表中の、Σ(WGi・NGi・NNi) は、総ガド
リニア量を表わす指標であり、WGi,NGi,NNi は、軸方向
分割域iにおけるガドリニア重量(wt%) 、ガドリニア入
燃料棒本数、領域iの軸方向ノード数を表わし、比較例
1,2,3と実施例では、殆ど同一のガドリニア量を用
いていることがわかり、平均濃縮度がすべてのケースで
同一であることから、燃焼度もしくは、反応度の利得
は、燃料設計次第ということになる。
【0027】尚、図10の燃料集合体では、スペクトル
シフト運転を行なうには、最良の設計ではあるが、サイ
クル初期に非常に大きな下部出力ピークが起こり、設計
としては制限値を満たさず不可能であるものである。
【0028】尚、各ケースについて制御棒(C/R) を挿入
せず、サイクルを通じて一定の出力で運転したとした場
合の炉心燃焼計算であるヘーリング計算及び、実際のC
/R操作を考慮に入れた炉心燃焼計算である制御棒計画
を実施した。炉心は1100MWe 級BWR/5であり、76
4本の燃料集合体より構成されており、取替体数は15
ケ月運転を想定し、232体としている。計算結果を下
記の表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】尚、本特性解析は、集合体の細部の設計に
計算結果が依存しないようにするため、すべてのケース
で、同一の局所ピーキング係数、同一の制御棒計画を用
いた。表2の特性として、ヘーリング計算結果の寿命お
よびその他の特性には殆ど差がない一方、制御棒計画で
のサイクル寿命とMLHGRは、各ケースでかなりの差
異があることがわかる。
【0031】図4はこの点を解り易くするために制御棒
計画でのMLHGRとサイクル寿命の関係をプロットし
た線図である。図4に示すように、それほどMLHGR
を上げることなく、本実施例での寿命が大きくなってい
ることがわかる。
【0032】更に、図5,図6,図7はMLHGR発生
ハンドルでの出力分布をBOC,MOC,EOCについ
て示した線図である。図中、実線の本実施例では、軸方
向下部での出力の変化は、BOCからEOCにかけて小
さく、このことから、次のサイクルにおいても、本制御
棒計画と同様のスペクトルシフト運転を行なうことが可
能であることがわかる。破線及び2点鎖線の比較例1,
3においては、本制御棒計画では、図4に示したように
サイクル寿命の大幅な利得が見られたが、次サイクルで
は、スペクトルシフト運転を行ないにくく、総合的にみ
てそれほどの寿命利得にはつながらないこと、また、図
5,図6に示すように、BOCからMOCにかけて下部
出力ピークが大きく、MLHGRが高くなるという欠点
を有することが示された。
【0033】以上のように、本発明では、MLHGRを
ある程度低くしながら、充分なスペクトルシフト運転を
連続して行なう手法として有効なものであると言うこと
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、核分裂
性物質の集合体断面平均濃縮度又は炉心断面平均濃縮度
に関して軸方向下部を上部よりも高くするように濃縮度
境界を設け、且つ可燃性毒物を含む燃料棒について本数
の増加及び/又は可燃性毒物の燃料棒内含有量の増加に
より可燃性毒物の集合体断面平均含有量又は炉心断面平
均含有量に関して軸方向下部を上部よりも高くするよう
に毒物含有境界を設け、これら核分裂性物質の集合体断
面平均濃縮度又は炉心断面平均濃縮度高低の前記濃縮
境界と可燃性毒物の集合体断面平均含有量炉心断面平
含有量の高低の前記毒物含有境界とを異ならせ、更に
前記毒物含有境界が前記濃縮度境界よりも下に位置させ
ることにより、出力分布を平坦にするものであり、特に
MLHGRをそれほど上げることなく、スペクトルシフ
ト運転による寿命の利得を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の沸騰水型原子炉用の2スト
リーム燃料集合体の軸方向濃縮度及びガドリニア分布を
示す説明図である。
【図2】本発明の燃料集合体の構成を模式的に示した説
明図である。
【図3】従来の燃料集合体の構成を模式的に示した説明
図である。
【図4】制御棒計画でのMLHGRとサイクル寿命の関
係をプロットした線図である。
【図5】MLHGR発生ハンドルでの出力分布をBOC
について示した線図である。
【図6】MLHGR発生ハンドルでの出力分布をMOC
について示した線図である。
【図7】MLHGR発生ハンドルでの出力分布をEOC
について示した線図である。
【図8】従来の沸騰水型原子炉用の2ストリーム燃料集
合体の軸方向濃縮度及びガドリニア分布を示す説明図で
ある。
【図9】別の従来の沸騰水型原子炉用の2ストリーム燃
料集合体の軸方向濃縮度及びガドリニア分布を示す説明
図である。
【図10】比較のための沸騰水型原子炉用の2ストリー
ム燃料集合体の軸方向濃縮度及びガドリニア分布を示す
説明図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料被覆管内に軸方向上下部で濃縮度差
    を設けた核分裂性物質又は軸方向上下部で含有量に差を
    設けた可燃性毒物を装填してなる複数本の燃料棒をバン
    ドル状に束ねた沸騰水型原子炉用燃料集合体において、 核分裂性物質の集合体断面平均濃縮度に関して軸方向下
    部を上部よりも高くするように濃縮度境界が設けられ
    且つ可燃性毒物を含む燃料棒について本数の増加及び/
    又は可燃性毒物の燃料棒内含有量の増加により可燃性毒
    物の集合体断面平均含有量に関して軸方向下部を上部よ
    りも高くするように毒物含有境界が設けられ、 核分裂性物質の集合体断面平均濃縮度の高低の前記濃縮
    境界及び可燃性毒物の集合体断面平均含有量の高低の
    前記毒物含有境界が燃料有効長の半分より下に位置さ
    れ、且つ前記毒物含有境界が前記濃縮度境界よりも下に
    位置されたことを特徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合
    体。
  2. 【請求項2】 圧力容器内に複数本の燃料集合体を並設
    して燃料集合体部を構成してなる沸騰水型原子炉炉心に
    おいて、 核分裂性物質の炉心断面平均濃縮度に関して軸方向下部
    を上部よりも高くするように濃縮度境界が設けられ、且
    つ可燃性毒物を含む燃料棒について本数の増加及び/又
    は可燃性毒物の燃料棒内含有量の増加により可燃性毒物
    の炉心断面平均含有量に関して軸方向下部を上部よりも
    高くするように毒物含有境界が設けられ、 核分裂性物質の炉心断面平均濃縮度の高低の前記濃縮度
    境界及び可燃性毒物の炉心断面平均含有量の高低の前記
    毒物含有境界が燃料有効長の半分より下に位置され、且
    つ前記毒物含有境界が前記濃縮度境界よりも下に位置さ
    れたことを特徴とする沸騰水原子炉炉心。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の沸騰水型原子炉炉
    心において、前記可燃性毒物含有量の異なる少なくとも
    2種類以上の燃料集合体を用いたことを特徴とする沸騰
    水型原子炉炉心。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の沸騰水型原子炉炉
    心において、軸方向下部の濃縮度を上部よりも高くした
    第1の燃料集合体と、軸方向下部の可燃性毒物含有量を
    上部よりも高くした第2の燃料集合体とを並設したこと
    を特徴とする沸騰水型原子炉炉心。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の沸騰水型原子炉炉
    心において、前記可燃性毒物含有量の異なる少なくとも
    2種類以上の燃料集合体を用いたことを特徴とする沸騰
    水型原子炉炉心。
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