JP2544103B2 - 釘打ち方法と釘の固着構造 - Google Patents

釘打ち方法と釘の固着構造

Info

Publication number
JP2544103B2
JP2544103B2 JP60245028A JP24502885A JP2544103B2 JP 2544103 B2 JP2544103 B2 JP 2544103B2 JP 60245028 A JP60245028 A JP 60245028A JP 24502885 A JP24502885 A JP 24502885A JP 2544103 B2 JP2544103 B2 JP 2544103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
nailed
head
tape
seat cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60245028A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62106115A (ja
Inventor
學 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP60245028A priority Critical patent/JP2544103B2/ja
Publication of JPS62106115A publication Critical patent/JPS62106115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544103B2 publication Critical patent/JP2544103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、釘体の軸部へ座筒を嵌装してなる釘を木材
や合板、さらにはハードボード等の被釘打材へ打ち付け
て、該釘体の頭部と被釘打材間で座筒のスリット間に形
成されるテープ状部を座屈することによって、外方へ表
出させて、かつ、密着した部分の肉厚の距離を有して固
着し、抜脱の容易性と、さらに、抜脱個所を指示するよ
うにした該表出した部分を釘打ちと同時に形成可能とし
た釘打ち方法と、この方法の使用をした結果である釘の
固着構造に関する。
(従来の技術) 従来から複数の被釘打材間を固着するのには、主とし
て釘を打ち付けてなされており、木材や合板等を釘を介
して密閉箱状や、すかし箱状等に形成のうえ物品を収納
して、輸送、保管の用に供しているが、釘を打ち付ける
際は通常一ぱいまで打つので、釘の頭部が被釘打材へ深
く食い込んだ状態となって固着されているので、これを
開梱する場合は各種釘抜き器具を用い、かつ、これに衝
撃を与えて被釘打材を掘り下げるようにしても、いたず
らに被釘打材に傷痕を与えるので、なかなか抜脱できな
くて、さらに、梱包用箱体の場合は、締めくくりとなる
釘から抜脱すべきものであるにもかかわらず、これの識
別が困難で開梱に無関係な余分な釘から抜脱するという
無駄手間を要してもいる。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明は上記従来技術において、釘を木材やハ
ードボード等の被釘打材に打ち付け後、抜脱する際に抜
脱が困難で、かつ、抜脱を要する釘と、不要の釘との識
別が容易でない点を考慮し、これを解決するための釘打
ち方法と、この方法の使用をした結果である釘の固着構
造の開発を目的とする。
(問題点を解決するための手段) すなわち第一の発明は、釘打ち方法であって、軸部に
頭部を備えてなる釘体の軸部へ、塑性変形可能な材料か
ら形成される中空体で、軸線方向に任意数のスリットを
刻設し、該スリット間でなるテープ状部が屈曲自在とな
っている座筒を嵌装可能な釘を形成し、該釘を被釘打材
の所望部に該頭部を打ち付けることにより、該被釘打材
と該頭部間に、前記テープ状部を座屈せしめて密着した
部分の肉厚の距離を有して固着したことを特徴とするも
のである。
また、第二の発明は、釘の固着構造であって、軸部に
頭部を備えてなる釘体の軸部へ、塑性変形可能な材料か
ら形成される中空体で、軸線方向に任意数のスリットを
刻設し、該スリット間でなるテープ状部が屈曲自在とな
っている座筒を嵌装可能な釘を形成し、該釘を被釘打材
の所望部に該頭部を打ち付けることにより、該被釘打材
と該頭部間に、前記テープ状部を座屈せしめて密着した
部分の肉厚の距離を有し、かつ、これの平面視において
該テープ状部の該座屈による形態を該頭部より外方へ表
出し固着してなることを特徴とするものである。
(作用) 上記手段により構成される本発明は、釘体の軸部へ塑
性変形可能な材料から形成される中空体で、軸線方向に
任意数のスリットを刻設し、該スリット間でなるテープ
状部が屈曲自在となっている座筒を嵌装可能な釘を、例
えば、台木に板材を打ち付ける場合、釘の頭部をハンマ
ー等で打つと、前記座筒が板材と釘の頭部との間で座屈
状態で打ち込まれるので、各スリット間に形成されるテ
ープ状部が外方へ二つ折状に曲出して突成状になって、
かつ、釘の頭部と被釘打材間に密着して肉厚の距離を有
して固着されるので、抜脱時、釘抜器具の爪が掛かり易
くなる。
また、圧縮された形状が、平面視した場合に、円座形
状等の座屈形状となり、さらに、スリットの刻設状態に
よっては各種の形状を形成することも可能で、これに座
筒事態の彩色を考慮するならば、何十種類の識別も容易
であるから、開梱等が手早く、楽に、無駄なく行なうこ
とができ、しかも、固着状態は通常の方法で打ち込まれ
たものと略同等のものとなる。
(実施例) 以下本発明の要旨をさらに明確にするため、図面を利
用して、その一実施例について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の基本形態について示し
たもので、釘Aは、軸部11と頭部12を備えてなる釘体1
の軸部11へ、座筒2aが嵌装されている。座筒2aは、材質
を釘打の際容易に圧縮されて、座屈して外方へ膨出状と
なる合成樹脂、ゴム等でなり、軸部11が丁度嵌装可能な
内径を有する円筒形状をしていて、肉厚及び長さ1は
座筒2aの材質や、釘体1の寸法等を考慮して適当に決定
される。この釘Aを被釘打材3に打ち込んだ場合、胴部
21aの略中央部を膨出状に突成しつつ長さ1を減じ、
ついには、丸ワッシャ状にまで圧縮され突成した周端部
が被釘打材3からやや浮上がり気味で、かつ、上側中心
部で釘体1の頭部12を包み込み、下側中心部が被釘打材
3へやや食込み状で軸部11を緊締して固着状態を強固な
ものとなしている。いま、開梱等のため抜脱するとき
は、前記やや浮上がり状の周端部と被釘打材3間へ釘抜
器等の爪を挿入して引き上げれば、容易に抜脱できる。
第5図ないし第7図は、第一実施例を示したもので、
座筒2bの胴部21bの両端に打込時に耐えて形態を保持し
うべき筒部を設け、これらの間に軸線方向の2条のスリ
ット22bが刻設されてなる。この座筒2bを釘体1の軸部1
1へ嵌装して被釘打材3へ打ち込むならば、2条のスリ
ット22bで胴部21bが二分されて、左右にテープ状部221b
が曲出突成することによってリボンが蝶形状に結ばれた
ものとなる。
第8図ないし第10図は、第二実施例を示したもので、
座筒2cの胴部21cのみ前記第一実施例と同様に軸線方向
の4条のスリット22cが刻設されてなる。この座筒2cを
釘体1の軸部11へ嵌装して被釘打材3へ打ち込むなら
ば、4条のスリット22c間に形成される4面のテープ状
部221cが、それぞれ外方へ曲出突成してリボンを十字形
状に結んだ形態を呈する。
第11図及び第12図は、第三実施例を示したもので、座
筒2dの胴部21dのみ前記第一、第二実施例と同様に軸線
方向に対し斜方向の4条のスリット22dが刻設されてい
る。この座筒2dを釘体1の軸部11へ嵌装して被釘打材3
へ打ち込むならば、4条のスリット22d間に形成される
4面のやや稔れた形状のテープ状部221dが、それぞれ外
方へ曲出突成してリボンを稔れ十字形状に結んだ形態を
呈する。
第13図及び第14図は、第四実施例について示したもの
で、座筒2eの胴部22eのみへ前記各実施例に準じて上下
に二分され、かつ、軸線方向で食い違い状のスリット22
e、23eが、それぞれ4条づつ刻設されており、それぞれ
の間にテープ状部221e、231eを形成している。この座筒
2eの釘体1の軸部11へ嵌装して被釘打材3へ打ち込むな
らば、それぞれ4面づつのテープ状部221e、231eが、そ
れぞれ外方へ曲出突成し、十字形を二段に重ねた結びリ
ボン形態を呈する。本実施例の場合、座筒2eは二段くび
れ状となるため釘体の頭部と被釘打材表面間の座屈によ
る肉厚が大であるため、抜脱は最も容易なものとなり、
かつ、識別が容易となる。
第15図は、第五実施例について示したもので、前記第
四実施例と異なるのは、該第四実施例がスリット22eと
スリット23eの端部を若干隔離した形態となっているの
に対し、本実施例は座筒20eの略中央部において、上下
方向に若干重なる形態となり、他は同様として被釘打材
に打ち込んだ際は上下の結合形態が前記第四実施例と異
なるものとなる。
第16図、第17図は、本発明に係る釘Aを自動釘打機を
用いて連続的に打ち入れすべくなしたものであり、第16
図はそれぞれの軸部11に任意形態の座筒20eを嵌装した
後、各軸部11を2本の連結針金4へ密着状に等間隔で梯
子状にスポット溶接等で連結したものを示し、さらに、
第17図は座筒20eを密着状に等間隔で、該座筒20eと同じ
材質でなる結合部5で連結し、釘Aの軸部11を座筒20e
へ挿入してなるものである。この場合、座筒は、第二実
施例のものを図示したがこれに限定するものでなく、こ
れに準じたものを適宜嵌装してもよく、また、打ち入れ
順序等を明示する必要ある場合、予め予約した打ち入れ
順序を示す座筒を適宜順序で使用してもよいし、色彩を
変えて行なってもよい。
なお、本実施例においては座筒のスリットを2条か4
条のもの、さらには、スリットが軸線方向のもの、斜行
するもの、及び、上下で食い違ったものについてのみ説
明したが、本発明は本実施例に限定されるものではな
く、前記した本発明の上記した目的と、作用及び後記効
果の達成される範囲内において、材質、スリットの条数
及び刻設方向は適宜選択されてよく、そしてこれらの変
更はいずれも本発明の要旨を変更するものではないこと
は申すまでもない。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように本発明は、軸部に頭部を備
えてなる釘体の軸部へ、塑性変形可能な材料から形成さ
れる中空体で、軸線方向に任意数のスリットを刻設し、
該スリット間でなるテープ状部が屈曲自在となっている
座筒を嵌装可能な釘を形成し、該釘を被釘打材の所望部
に該頭部を打ち付けることにより、該被釘打材と該頭部
間に、前記テープ状部を座屈せしめて密着した部分の肉
厚の距離を有して固着されるから、突出形状及び度合が
変化及び大となって、識別を容易とし、かつ、釘を抜脱
する際に釘打器具の爪が掛かり易くなって、楽にしかも
被釘打材に傷を付けることなく、開梱作業が極めて容
易、かつ、早いものとなる。よって、被釘打材の再利用
を容易とし、さらに、これを用いて梱包用箱や、建築作
業等に伴なう被釘打材の仮止め等をなうならば、開梱時
には箱体組付用に打たれた釘の識別を容易になし得る。
また、打ち入れ順序に従って座筒の形状、色彩等を変
えて打たれた釘は、その逆順序で正しく抜脱することが
可能となった。
さらに、建築作業等の仮止め用として使用するなら
ば、間違った釘を抜いて構造強度に問題を残すこともな
く、また、抜き忘れもなく、そのうえ、例えば柱等に釘
抜器等の爪による傷痕を与えるおそれもない等、大なる
効果を有するので、実益性大なる発明といわねばならな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は釘体
の軸部に基本形態となる座筒を嵌装した状態を一部破断
して示す側面図、第2図は基本形態となる座筒の側面
図、第3図は基本形態となる座筒を嵌装した釘体を被釘
打材へ打ち込んだ状態を一部破断して示す側面図、第4
図は第3図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打材へ打ち
込んだ状態の平面図、第5図は第一実施例の座筒の側面
図、第6図は第5図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打
材へ打ち込んだ状態を一部破断して示す側面図、第7図
は第6図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打材へ打ち込
んだ状態の平面図、第8図は第二実施例の座筒の側面
図、第9図は第8図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打
材へ打ち込んだ状態を一部破断して示す側面図、第10図
は第9図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打材へ打ち込
んだ状態の平面図、第11図は第三実施例の座筒の側面
図、第12図は第11図に示す座筒を嵌装した釘体を被釘打
材へ打ち込んだ状態の平面図、第13図は第四実施例の座
筒を嵌装した釘体の正面図、第14図は第13図に示す座筒
を嵌装した釘体を被釘打材へ打ち込んだ状態の平面図、
第15図は第五実施例の座筒を嵌装した釘体の正面図、第
16図は自動釘打機を用いる場合における座筒を嵌装した
釘を連結した状態を示す正面図、第17図は自動釘打機に
用いる場合における他の釘の連結状態を示す正面図であ
る。 A……釘 1……釘体 11……軸部 12……頭部 2a、2b、2c、2d、2e、20e……座筒 21a、21b、21c、21d、21e……胴部 22b、22c、22d、22e、23e……スリット 221b、221c、221d、221e、231e……テープ状部 3……被釘打材。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部に頭部を備えてなる釘体の軸部へ、塑
    性変形可能な材料から形成される中空体で、軸線方向に
    任意数のスリットを刻設し、該スリット間でなるテープ
    状部が屈曲自在となっている座筒を嵌装可能な釘を形成
    し、該釘を被釘打材の所望部に該頭部を打ち付けること
    により、該被釘打材と該頭部間に、前記テープ状部を座
    屈せしめて密着した部分の肉厚の距離を有して固着した
    ことを特徴とする釘打ち方法。
  2. 【請求項2】軸部に頭部を備えてなる釘体の軸部へ、塑
    性変形可能な材料から形成される中空体で、軸線方向に
    任意数のスリットを刻設し、該スリット間でなるテープ
    状部が屈曲自在となっている座筒を嵌装可能な釘を形成
    し、該釘を被釘打材の所望部に該頭部を打ち付けること
    により、該被釘打材と該頭部間に、前記テープ状部を座
    屈せしめて密着した部分の肉厚の距離を有し、かつ、こ
    れの平面視において該テープ状部の該座屈による形態を
    該頭部より外方へ表出し固着してなることを特徴とする
    釘の固着構造。
JP60245028A 1985-10-31 1985-10-31 釘打ち方法と釘の固着構造 Expired - Lifetime JP2544103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60245028A JP2544103B2 (ja) 1985-10-31 1985-10-31 釘打ち方法と釘の固着構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60245028A JP2544103B2 (ja) 1985-10-31 1985-10-31 釘打ち方法と釘の固着構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62106115A JPS62106115A (ja) 1987-05-16
JP2544103B2 true JP2544103B2 (ja) 1996-10-16

Family

ID=17127502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60245028A Expired - Lifetime JP2544103B2 (ja) 1985-10-31 1985-10-31 釘打ち方法と釘の固着構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544103B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0749055Y2 (ja) * 1990-03-16 1995-11-13 日立工機株式会社 連結止具
CN115095026B (zh) * 2022-06-15 2023-04-07 扬州大学 一种适用于钢结构盒式集成房屋的榫卯式连接结构

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51147863U (ja) * 1975-05-22 1976-11-27
JPS57184302U (ja) * 1981-05-19 1982-11-22
JPS58175214U (ja) * 1982-05-19 1983-11-24 株式会社大築 止釘

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62106115A (ja) 1987-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2075464A (en) Tag for marking tree trunks and the like
JP2544103B2 (ja) 釘打ち方法と釘の固着構造
US3981400A (en) Textile package
JPS58500662A (ja) 引裂タグを備える壜蓋
US4221153A (en) Corrugated fastener and strip of fasteners
US2171877A (en) Spacing sleeve for nails
US2491213A (en) Tube closure
US1295141A (en) Method of mounting and packaging small articles.
US4632343A (en) Fastening device for bundling band
US2237741A (en) Box nail
JPH0133489Y2 (ja)
US6519858B2 (en) Non-threaded fastener removal tool
JPS609453Y2 (ja) 連結ファスナ
JPH0322566Y2 (ja)
JPS6224097Y2 (ja)
JPH061631Y2 (ja) 建設工事用の杭位置標示具
US2626164A (en) Universal fender welt
JPS6229691Y2 (ja)
JPS646215Y2 (ja)
JPH0753899Y2 (ja) 釘打機のマガジン装置
JP3012602U (ja) 釘抜き兼用金槌
JPH0144803Y2 (ja)
JP2000240622A (ja) 釘連結シート
JPH0418876U (ja)
KR20190001801U (ko) 못 타격 펀치