JP2543952Y2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2543952Y2
JP2543952Y2 JP9081690U JP9081690U JP2543952Y2 JP 2543952 Y2 JP2543952 Y2 JP 2543952Y2 JP 9081690 U JP9081690 U JP 9081690U JP 9081690 U JP9081690 U JP 9081690U JP 2543952 Y2 JP2543952 Y2 JP 2543952Y2
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pocket portion
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克祐 長嶋
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、連続走行している長尺帯状支持体である
ウエブに塗布液を塗布する塗布装置に関する。
[従来技術] 写真感光材料等を製造する際に用いる塗布装置は、ウ
エブに写真乳剤等の各種塗布液を塗布するものであり、
このような塗布装置では写真感光材料の品質を均一に確
保することが非常に重要である。
特に、ウエブ幅方向の塗布の均一性が重要であるが、
長時間塗布を行なう場合には、塗布液を供給する過程で
塗布ヘッド内の塗布液ポケットの両端部付近において塗
布液の流れに滞溜が生じ、これが原因で硬膜反応等によ
る経時増粘性増粘物が生じる恐れがある。このような経
時増粘性増粘物が塗布液流の出口を塞いだり、その一部
がウエブに塗布されたりすると、ウエブ幅方向の塗布の
均一性が確保できない。
このため、従来の塗布装置においては、塗布液の滞溜
を防止するために、例えば特開昭60−64662号公報に記
載されるような塗布液を供給する主供給管の他に塗布ヘ
ッド内の塗布液ポケット両端部に副供給管を設けている
ものがある。
[考案が解決しようとする課題] ところが、この従来の塗布装置では主供給管の他に副
供給管を設けたため、新たに別のポンプや流量計を有す
る塗布液供給系が必要となり、装置が複雑化した。又、
副供給管から塗布液流入を同時に行なうと、部分適に流
量が増加することになり、ウエブ幅方向の塗布の均一性
が悪化するという欠点があった。
この考案は、従来の塗布装置の上記の欠点を解消する
ため、請求項1記載の塗布装置は、特別な塗布液供給系
を用いることなく簡単な機構で、塗布液ポケット部の両
端部付近における塗布液の滞溜を解消することを目的と
している。
また、請求項2記載の塗布装置は、傾斜部の勾配及び
形状を規定することで、塗布液ポケット部での滞溜を解
消することともに、塗布液のウエブ幅方向の塗布の均一
性を図れることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、請求項1記載の考案は、塗
布ヘッドに設けられた塗布液供給管に接続する塗布液ポ
ケット部と、この塗布液ポケット部に連通し塗布幅とほ
ぼ同一の幅をもつスリット状開口部とを有し、このスリ
ット状開口部から塗布液を前記塗布ヘッドのスライド面
を流下させてウエブに塗布する塗布装置において、前記
塗布液ポケット部の幅方向の両端部付近に、塗布液の流
路に沿って前記塗布液ポケット部の高さが漸減するよう
な傾斜部を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の塗布装置は、前記傾斜部が、前
記塗布液ポケット部の流路方向の傾斜部高さに対し幅方
向の傾斜部底辺長さがほぼ0.5倍〜2.0倍の範囲である勾
配を有し、直線または曲線の傾斜形状を有することを特
徴としている。
[作用] この請求項1記載の塗布装置では、塗布液供給管より
塗布ヘッドに設けられた塗布液ポケット部に塗布液を流
入させる。この塗布液は塗布液ポケット部内を幅方向に
流れて行き、塗布液ポケット部の両端部付近の傾斜部の
傾斜に沿って流れ、この両端部付近で滞溜することな
く、スリット状開口部からスライド面へ流出していく。
又、請求項2記載の塗布装置では、塗布液ポケット部
に供給された塗布液が、その両端部付近では所定の勾配
及び所定の形状の傾斜部に沿って流れることから、両端
部付近で滞溜することなく、しかもウエブ幅方向の塗布
が均一になる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説
明する。
第1図はこの考案の塗布装置における塗布時の側面
図、第2図は第1図のII−II断面図である。
この塗布装置ではウエブ1を支持ロール2に支持して
高速搬送しており、この支持ロール2に対向して塗布液
を重層塗布する塗布ヘッド3が備えられている。この塗
布ヘッド3は支持ロール2に対して近接したり離間する
ことができるようになっている。この塗布ヘッド3の移
動は塗布ヘッド位置検出手段4からの位置検出に基づき
制御装置5の制御で塗布ヘッド移動手段6を駆動して行
なわれる。
塗布ヘッド3には塗布液供給路7,8が設けられてお
り、この塗布液供給路7,8にはそれぞれ供給管9,10を通
じて定量ポンプ11,12により塗布液が供給される。塗布
液供給路7,8の上部にはスリット状開口部7a,8aが形成さ
れており、このスリット状開口部7a,8aから各塗布液13,
14が塗布ヘッド3の上面にあたる支持ロール2方向に傾
斜したスライド面15へ流出する。このスライド面15に噴
出した各塗布液13,14はそれぞれ層状になって互いに接
しながら混じり合うことなく流れ下り、このスライド面
15の下端に位置する塗布ヘッド3のエッジ3aからウエブ
1に塗布される。この塗布ヘッド3のエッジ3aとウエブ
1との間には所定のせまい間隙dが形成されており、こ
の間隙d内には塗布液のビード16が形成される。この塗
布液のビード16の下方には減圧室17が形成されており、
ビード塗布が確実に行なわれるようにしている。
塗布ヘッド3の塗布液供給路7,8には塗布液ポケット
部18がそれぞれ形成されており、この塗布ポケット部18
は第2図に示すように、その底部18aの中央には供給管
9,10からの塗布液導入通路18bが形成されている。供給
管9,10から導入された塗布液は塗布液ポケット部18の塗
布液導入通路18bを通り、その流路幅を塗布幅とほぼ同
一に広げてスリット状開口部7a,8aに流出させられる。
この塗布液ポケット部18にはポケット端部付近における
塗布液の滞溜を防止するために、塗布液ポケット部18の
両端部付近には流路に沿って傾斜部18dが設けられてい
る。
即ち、この傾斜部18dの勾配は、傾斜部底辺部長さw
が流路方向の傾斜部高さhに対し0.5≦w/h≦2.0の関係
を満たすことが好ましい。この関係を満たす限りは、傾
斜部18dの傾斜形状は第3図(a),(b)に示される
ように直線状であってもよいし、曲線状であってもよい
が、この部分の塗布液の滞溜が最少となるような形状が
望ましい。
次に、上記のような傾斜部18dを形成した塗布液ポケ
ット部18を有する塗布装置と、従来の塗布装置とで比較
した試験結果を以下に示す。
実施例1 従来の第4図に示すような角型の塗布液ポケット部を
有する塗布装置で、塗布液として粘度40cPのゼラチン水
溶液を用い、ウエブであるポリエチレンフィルムに塗布
幅=300mmの塗布を行なう試験を行なった。この従来の
塗布装置では、塗布液ポケット部の両側面部近傍に塗布
液が滞留する部分が生じ、塗布開始3〜5時間経過した
後に、この滞溜が原因とされる塗布不良が生じた。
一方、第1図及び第2図に示すような塗布液ポケット
部18に以下に示す傾斜部18dを有する塗布装置で、上記
と同様な試験を行なった。
勾配:w/h=1.0 形状;曲線 この時塗布液10,11の流量及び粘度を 流量=300〜2500cc/min 粘度=1〜50cP の範囲内で変化させたが、塗布液ポケット部18の両端部
付近の塗布液の滞留部分は大きく減少していた。
また、塗布幅端部と、この端部より10mm内側での流量
の違いは、従来の傾斜部を有しないものに比べ、その差
は0.5%程度であった。
また、この塗布装置で、塗布を長時間(10時間以上)
継続しても、滞溜に起因する塗布不良は生じなかった。
実施例2 実施例1における傾斜部18dの勾配w/hを変化させ、滞
溜の有無及び流量の変化を観察した。その結果を、従来
の塗布装置の場合と比較して表1に示す。
なお、この試験は塗布幅=1500mm、流量=3000cc/mi
n、粘度=30cPの条件下で行なった。
[考案の効果] 以上のように、請求項1記載の塗布装置は塗布液ポケ
ット部の高さを塗布液の流路に従って漸減するような傾
斜部を有することで、塗布液ポケット部の両端部付近に
おける塗布液の滞溜を解消することができる。
又、請求項2記載の塗布装置は前記傾斜部の勾配及び
形状を規定することで、塗布液ポケット部での塗布液の
滞溜を解消するとともに、ウエブ幅方向の塗布の均一化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の塗布装置における塗布時の側面図、
第2図は第1図のII−II断面図、第3図はこの考案の塗
布液ポケット部の両端部付近の拡大図、第4図は従来の
塗布装置における塗布液ポケット部の断面図である。 図中符号1はウエブ、2は支持ロール、3は塗布ヘッ
ド、7,8は塗布液供給管、7a,8aはスリット状開口部、18
は塗布液ポケット部、18dは傾斜部である。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布ヘッドに設けられた塗布液供給管に接
    続する塗布液ポケット部と、この塗布液ポケット部に連
    通し塗布幅とほぼ同一の幅をもつスリット状開口部とを
    有し、このスリット状開口部から塗布液を前記塗布ヘッ
    ドのスライド面を流下させてウエブに塗布する塗布装置
    において、前記塗布液ポケット部の幅方向の両端部付近
    に、塗布液の流路に沿って前記塗布液ポケット部の高さ
    が漸減するような傾斜部を有することを特徴とする塗布
    装置。
  2. 【請求項2】前記傾斜部は、前記塗布液ポケット部の流
    路方向の傾斜部高さに対し幅方向の傾斜部底辺長さがほ
    ぼ0.5倍〜2.0倍の範囲である勾配を有し、直線または曲
    線の傾斜形状を有することを特徴とする請求項1記載の
    塗布装置。
JP9081690U 1990-08-30 1990-08-30 塗布装置 Expired - Lifetime JP2543952Y2 (ja)

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