JP2543904Y2 - 貴金属収納用容器 - Google Patents

貴金属収納用容器

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JP2543904Y2
JP2543904Y2 JP1991025985U JP2598591U JP2543904Y2 JP 2543904 Y2 JP2543904 Y2 JP 2543904Y2 JP 1991025985 U JP1991025985 U JP 1991025985U JP 2598591 U JP2598591 U JP 2598591U JP 2543904 Y2 JP2543904 Y2 JP 2543904Y2
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正樹 森川
周二 萩野
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、貴金属等を収納する
際に用いられる容器に関し、特に偽造防止用の識別マー
クを設けることにより簡単かつ即座に真偽を判別するこ
とができる貴金属収納用の容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金地金、記念金貨等の貴金属を収
納・保管する場合には、これらの貴金属を軟質ビニール
袋、あるいはポリカーボネート、アクリル、透明塩化ビ
ニル等の材質からなる薄板状の硬質プラスティック容器
に入れて密封するのが通例である。
【0003】上記の軟質ビニール袋は、本来短期間かつ
小量の貴金属の収納・保管に適したものであり、収納・
保管中のビニール袋の破損等により貴金属が損傷する機
会も多く、長期間に渡って安全に貴金属を取扱い、また
収納・保管するには不適当である。したがって、地金
商、金融機関、その他関連機関等において、金地金、記
念金貨等の貴金属を扱う場合、これらの貴金属をアクリ
ルケースの様な薄板状の透明硬質プラスティック容器に
入れて密封し、これらの容器を積載して取扱い収納・保
管している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、地金商、金
融機関、その他関連機関等においては、金地金、記念金
貨等の貴金属を大量に取り扱うために、個々の貴金属を
1つ1つ鑑定して真偽を判定することは実際上不可能で
ある。したがって、通常、特に疑義が生じない場合に
は、貴金属に刻印された地金業者の表示マーク、あるい
は該貴金属が封入された透明硬質プラスティック容器に
表示してある地金業者の表示マークにより真偽を判定し
ているのが現状である。
【0005】実際、偽物が精巧であればあるほど上記の
表示マークの真偽を判別することが難しく、これらの判
別にかなりの熟練と勘が必要となるために、店頭におい
て即座に判定することが困難で利便性に欠けるという問
題がある。
【0006】この考案は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、特に偽造防止用の識別マークを設けるこ
とにより簡単かつ即座に真偽を判別することができる貴
金属用の容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案は、次の様な貴金属収納用容器を採用し
た。すなわち、請求項1記載の貴金属収納用容器として
は、容器本体と蓋とからなる薄板状の貴金属収納用容器
において、前記容器本体と蓋との合わせ面に、所定の温
度で可逆的に変色する示温材料を塗布または印刷してな
る識別マークを設けたことを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の貴金属収納用容器と
しては、請求項1記載の貴金属収納用容器において、前
記識別マークは、予め、文字、図形、記号等が印刷され
た上に、所定の温度で可逆的に透明色に変色する示温材
料が塗布または印刷されてなるラベルであることを特徴
としている。
【0009】この考案の請求項1記載の貴金属収納用
器では、当該容器の温度を所定の温度とすることによ
り、当該容器の合わせ面に設けられた識別マークが特定
の色調に可逆的に変色する。したがって、この色調を比
較することにより、即座に真偽の判定をすることが可能
になる。また、識別マークは、容器本体と蓋との合わせ
面に設けられているため、真正品の表示として識別マー
クで容器を封印した後には、該識別マークを剥すことな
しに容器の中身を偽物に換えることができず、即座に真
偽の判定をすることが可能になる。
【0010】さらに、容器は、薄板状であるため、各容
器を整列させた状態で複数積載すると、各容器の側面
は、同一平面を構成する。したがって、これら複数の容
器の前記合わせ面により構成される同一平面を面方向に
均一に加温して各識別マークの色調の変化の相違を比較
するだけで、容易に真偽品の判別が可能となる。
【0011】また、請求項2記載の貴金属収納用容器で
は、請求項1記載の貴金属収納用容器において、前記識
別マークは、予め、文字、図形、記号等が印刷された上
に、所定の温度で可逆的に透明色に変色する示温材料が
塗布または印刷されてなるラベルであるため、該示温材
料が透明に変色したときに、予めラベルに印刷されてい
るマーク等を読み取れば、示温材料の色調の変化による
判定に加えて、当該マークの真偽による判定もでき、二
重のチェックを行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例について説明す
る。
【0013】図1は、この考案に係る容器1の全体斜視
図である。この容器1は、例えば、ポリカーボネート、
アクリル、透明塩化ビニル等の透明の高分子材質からな
る密閉された薄板状の硬質プラスティック容器で、容器
本体2と、蓋3と、容器本体2または蓋3のいずれか一
方に設けられいずれか他方と嵌合する嵌合部4とから構
成されている。
【0014】この容器1は、嵌合部4により容器本体2
と蓋3が密着されて、密閉構造とされる。また、この容
器1の長辺側の一方の側面(合わせ面)1aの中央部、
すなわち、容器本体2と蓋3との接合部の長辺側の一方
の中央部には、識別マーク5が貼着されている。
【0015】識別マーク5は、予め地金業者の名称等が
印刷されたラベルの上に、室温以上の所定の温度(例え
ば、45℃)で可逆的に変色し透明になる示温材料が塗
布または印刷されたものである。この識別マーク5は、
所定の温度以下では図2の様に単なる色付きのラベルで
あるが、所定の温度以上に加温されると図3及び図4に
示す様に可逆的に変色し透明になる。
【0016】示温材料は、例えば、2,6−ビス(N−
メチル−N−シクロヘキシル−4´−アミノベンゾイ
ル)ピリジン等の発色性ジケトピリジン化合物、フェノ
ール性水酸基含有カルボン酸金属塩、ニトロ・ハロ置換
フタリド誘導体等が好適に用いられる。
【0017】そして、この容器1の内部には板状の金地
金等の貴金属が収納されており、この金地金は容器本体
2の底部に貼着されている。
【0018】次に、容器1の作用・効果について説明す
る。地金商や金融機関等においては、複数個の容器1,
…の各識別マーク5が一方側に整列するように、これら
の容器1,…を上下方向に多数個積載して取扱う。
【0019】これらの容器1,…の真偽を判別するに
は、多数個の容器1,…を積載したままこれらの容器
1,…の各識別マーク5をホットプレート等の熱源に近
接し、これらの識別マーク5,…の温度を所定の温度以
上に加温すると、これらの識別マーク5,…に塗布また
は印刷された示温材料が図3及び図4に示す様に予め設
定された特定の色調に変色する。
【0020】これらの容器1,…の中に偽物が混じって
いた場合、この偽物の識別マークは通常の状態では真物
と識別することが不可能であるが、識別マークの温度を
所定の温度以上に加温すると、全く変色しないか、ある
いは予め設定された特定の色調以外の色調に変色するこ
ととなり、この色調を即座に比較することにより直ちに
真偽の判別をする。
【0021】また、識別マーク5,…の示温材料が特定
の色調に可逆的に変色したときに透明になることから、
図3及び図4に示す様に予めラベルに印刷されている地
金業者の名称等の表示内容が明瞭に現れ、この表示内容
を直ちに読みとることで即座に真偽の判別を行う。
【0022】以上説明した様に、上記一実施例の容器1
によれば、容器本体2と、蓋3と、容器本体2または蓋
3のいずれか一方に設けられいずれか他方と嵌合する嵌
合部4とから構成された薄板状の容器1の側面1aに、
所定の温度で可逆的に変色する示温材料を塗布または印
刷したラベルからなる識別マーク5を設けたので、多数
個の容器1,…を積載したままこれらの容器1,…の各
識別マーク5を所定の温度以上に加温するだけで、これ
らの識別マーク5,…の色調を即座に比較することによ
り直ちに真偽の判別をすることができる。
【0023】また、この様な特殊な性質を有する識別マ
ーク5を容器1に設けることにより、同時に偽造防止と
しての効果も有する。
【0024】また、識別マーク5,…の示温材料が特定
の色調に可逆的に変色したときに透明になることから、
予めラベルに印刷されている地金業者の名称等の表示内
容を直ちに読みとることができ、即座に真偽の判別をす
ることができる。
【0025】以上により、簡単かつ即座に真偽を判別す
ることができる貴金属収納用の容器を提供することが可
能になる。
【0026】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案の請求項1記
載の貴金属収納用容器によれば、容器本体と蓋とからな
る薄板状の容器において、前記容器本体と蓋との合わせ
に、所定の温度で可逆的に変色する示温材料を塗布ま
たは印刷してなる識別マークを設けたこととしたので、
当該容器の温度を所定の温度とすることにより、当該容
器の合わせ面に設けられた識別マークが特定の色調に可
逆的に変色し、この色調を比較することにより、直ちに
真偽の判定をすることができる。また、識別マークは、
容器本体と蓋との合わせ面に設けたため、真正品の表示
として識別マークで容器を封印した後には、該識別マー
クを剥すことなしに容器の中身を偽物に換えることがで
きず、即座に真偽の判定をすることができる。したがっ
て、識別マークは偽造防止としての効果も有する。
【0027】さらに、容器は、薄板状であるため、各容
器を整列させた状態で複数積載すると、各容器の合わせ
面は、同一平面を構成し、したがって、この同一平面を
面方向に均一に加温して各識別マークの色調の変化の相
違を比較するだけで、容易に真偽品の判別ができる。
【0028】また、請求項2記載の貴金属収納用容器に
よれば、請求項1記載の貴金属収納用容器において、前
記識別マークは、予め、文字、図形、記号等が印刷され
た上に、所定の温度で可逆的に透明色に変色する示温材
料が塗布または印刷されてなるラベルであるため、該示
温材料が透明に変色したときに、予めラベルに印刷され
ているマーク等を読み取れば、示温材料の色調の変化に
よる判定に加えて、当該マークの真偽による判定もで
き、二重のチェックを行うことができる。
【0029】以上により、簡単かつ即座に真偽を判別す
ることができる貴金属収納用の容器を提供することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の容器の全体斜視図である。
【図2】本考案の容器の識別マークの正面図である。
【図3】本考案の容器の変色した識別マークの一例を示
す図である。
【図4】本考案の容器の変色した識別マークの他の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 容器 1a 側面 2 容器本体 3 蓋 4 嵌合部 5 識別マーク

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋とからなる薄板状の貴金属
    収納用容器において、前記容器本体と蓋との合わせ面
    に、所定の温度で可逆的に変色する示温材料を塗布また
    は印刷してなる識別マークを設けたことを特徴とする
    金属収納用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の貴金属収納用容器におい
    て、 前記識別マークは、予め、文字、図形、記号等が印刷さ
    れた上に、所定の温度で可逆的に透明色に変色する示温
    材料が塗布または印刷されてなるラベルであることを特
    徴とする貴金属収納用容器。
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BRPI0920946A2 (pt) * 2008-11-25 2015-12-29 Acraf material de acondicioamento para um produto farmacêutico, e, método para produzir um material de acondicionamento para um produto farmacêutico.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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