JP2543830B2 - 荷役作業車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は台車に立設する左右のマ
ストに荷台を支持させると共に、前記台車と荷台との間
に荷台を持上げるマスタシリンダを備える荷役作業車に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、マストに荷台を昇降及び前後方向
回転自在に取付け、前記荷台を所定高さに上昇させた後
に後方回転させるマスタシリンダを設けると共に、マス
タシリンダの作動油を油タンクに戻す手動開閉用の圧抜
弁を設け、前記荷台を自重で前方回転させた後に下降さ
せる技術があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、荷台
の自重前方回転戻り動作によってマスタシリンダの戻り
動作負荷が変化するから、マスタシリンダの戻り動作速
度が変化し、例えば荷台の前方回転時の負荷を基準に戻
り速度を設定すると、荷台の下降速度が著しく遅くなる
一方、荷台下降時の負荷を基準に戻り速度を設定する
と、荷台の前方回転速度が早くなり、そのため台車及び
マストの剛性を高める必要があり、車体重量の軽減並び
に製造及び輸送などのコスト低減を容易に図り得ない等
の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、台車
にマストを立設させ、該マストに荷台を昇降及び前後方
向回転自在に取付け、前記荷台を所定高さに上昇させた
後に後方回転させるマスタシリンダを設けると共に、マ
スタシリンダの作動油を油タンクに戻す手動開閉用の圧
抜弁を設け、前記荷台を自重で前方回転させた後に下降
させる荷役作業車において、自重前方回転戻り動作と自
重下降戻り動作による荷台の自重戻り荷重変化に対して
荷台の戻り動作速度を所定範囲内に自動的に保つ戻り速
度規制手段を設けたもので、荷台の自重前方回転戻り動
作並びに自重下降戻り動作における荷台の戻り動作速度
を自動的に切換えるから、荷台を緩やかに前方回転させ
かつ速やかに下降させる戻り動作を容易に行わせ得、荷
台の支持に必要な台車及びマストの強度を従来よりも容
易に低下させ得、台車及びマストの重量軽減並びに製造
及び輸送などのコスト低減を容易に行い得るものであ
る。

【０００５】また、台車にマストを立設させ、該マスト
に荷台を取付け、前記荷台を所定範囲内で往復運動させ
るマスタシリンダを設けると共に、マスタシリンダの作
動油を油タンクに戻す手動開閉用の圧抜弁を設け、前記
荷台を自重で復動させる荷役作業車において、自重戻り
動作による荷台の自重戻り荷重変化に対して荷台の戻り
動作速度を所定範囲内に自動的に保つ戻り速度規制手段
を設けたもので、荷台の自重戻り動作における荷台の戻
り動作速度を自動的に切換えるから、荷台戻り動作時の
衝撃発生を容易に防止し得、荷台の支持に必要な台車及
びマストの強度を従来よりも容易に低下させ得、台車及
びマストの重量軽減並びに製造及び輸送などのコスト低
減を容易に行い得るものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は油圧回路図、図２は全体の側面図、図３は
同平面図、図４は同拡大断面側面図である。図中（１）
は台車であり、横フレーム（２）（３）を介して後端側
を一体連結する左右一対の脚（４）（４）の先端側に走
行用前輪（５）を夫々備えると共に、前記脚（４）
（４）の後端上面に左右一対のマスト（６）（６）を立
設固定させ、また左右のマスト（６）（６）後方に支持
アーム（７）を介して方向転換自在型の走行用後輪
（８）を夫々備える。

【０００７】また、図中（９）は前記後輪（８）に備え
る台車（１）のブレーキペダル、（１０）は左右のマス
ト（６）（６）上部に両端を一体連結してこの後方に延
設する台車（１）の押引き操作用の取手である。

【０００８】また、図中（１１）は荷台である二叉のフ
ォークであり、前記脚（４）（４）にこの上方から被せ
て先端側を前方へ突出させる左右一対のフォーク部（１
２）（１２）を備えると共に、このフォーク部（１２）
（１２）の後端側を横フレーム（１３）を介して一体連
結し、この上面に背面枠（１４）を立設固定させるもの
で、前記背面枠（１４）の後面に左右一対のフォーク支
持アーム（１５）（１５）を突出固定させると共に、こ
のアーム（１５）（１５）間に軸受けパイプ（１６）を
横架固定し、後述する手段によって左右のマスト（６）
（６）に両端を支持させる回動支点軸（１７）を前記パ
イプ（１６）に挿入固定させ、左右のマスト（６）
（６）にフォーク（１１）を機体後方に回転自在に支持
させるように構成する。また、図中（１８）は前記アー
ム（１５）（１５）の上部に両側端縁を固設して背面枠
（１４）の上部後方を覆うカバーである。

【０００９】また、図中（１９）はジャッキ装置であ
り、油路形成ベース（２０）を備え、同一軸上に設ける
油タンク（２１）及びマスタシリンダ（２２）と、この
シリンダ（２２）に圧油を供給するプランジャポンプ
（２３）とを前記ベース（２０）上面に立設すると共
に、前記シリンダ（２２）の圧油を抜取る圧抜弁（２
４）を前記ベース（２０）の一側上面に設ける。前記ポ
ンプ（２３）を駆動するテコ杆（２５）を前記タンク
（２１）に左右一対のブラケット（２６）（２６）を介
して揺動自在に支承させ、そのテコ杆（２５）に支軸で
ある噛合い継手（２７）を介してポンピングハンドル
（２８）を連結し、前記継手（２７）を中心にハンドル
（２８）のみを時計方向に回転させて垂設支持すること
により、ハンドル（２８）を機体後方に格納できる一
方、前記テコ杆（２５）に噛合い継手（２７）を介して
係合固定した水平位置のハンドル（２８）を足踏み操作
によって反時計方向に押下げることにより、前記テコ杆
（２５）及びハンドル（２８）を一体的に揺動させ、プ
ランジャポンプ（２３）を駆動するように構成する。ま
た、前記油タンク（２１）上部にブラケット（３０）を
介して前記圧抜弁（２４）の操作レバー（３１）中間を
支持している。

【００１０】さらに、横フレーム（２）（３）間でこの
略中央に左右一対のジャッキ支持板（３２）（３２）を
一体連結すると共に、前記背面板（１４）の後面でフォ
ーク支持アーム（１５）（１５）間に左右一対のジャッ
キ支持アーム（３３）（３３）を突出固定する。一方、
前記ベース（２０）下面に左右一対のブラケット（３
４）（３４）を突出固定すると共に、前記シリンダ（２
２）のラムピストン（３５）の先端に支持キャップ（３
６）を介してボス（３７）を一体連結し、前記支持板
（３２）（３２）間に前記ブラケット（３４）（３４）
を臨ませ、下部支軸（３８）を介してこれらを回動自在
に連結すると共に、前記支持アーム（３３）（３３）間
に前記ボス（３７）を臨ませ、上部支軸（３９）を介し
てこれらを回動自在に連結させ、台車（１）とフォーク
（１１）との間にジャッキ装置（１９）を介設し、前記
回動支点軸（１７）を中心にフォーク（１１）を回転上
昇及び回転下降させるように構成する。

【００１１】さらに、図５、図６に示す如く、前記左右
のマスト（６）（６）の背面側上部に枠フレーム（４
０）を介して垂直方向のガイド溝（４１）を形成すると
共に、前記回動支点軸（１７）の両端にローラ（４２）
を回転自在に設け、該ローラ（４２）をガイド溝（４
１）に上下摺動自在に嵌合支持させ、前記支点軸（１
７）の両端を左右のマスト（６）（６）に昇降可能に支
持し、この昇降量だけ前記フォーク（１１）を水平状態
で垂直に昇降させるように構成する。また、図中（４
３）はガイド溝（４１）の外側を閉鎖する蓋板、（４
４）は前記蓋板（４１）に開設して回動支点軸（１７）
を挿入する開孔（４５）の閉封用キャップ、（４６）は
前記枠フレーム（４０）の下面で左右のマスト（６）
（６）間に横架する横桟である。

【００１２】さらに、図７に示す如く、前記マスト
（６）（６）の正面側下部に突出固定する円形な座板
（４７）外側にナイロン製のシュー（４８）を嵌合固着
し、このシュー（４８）に前記背面枠（１４）の後面下
部を摺接させ、フォーク（１１）の垂直昇降動作を良好
に行わしめるように構成する。

【００１３】そして、台車（１）によりフォーク（１
１）を移動させて例えば各種装置の組立て部品を収納す
るボックスパレットに差込み、ジャッキ装置（１９）に
よりフォーク（１１）を若干持上げてボックスパレット
を運搬すると共に、ボックスパレットに差込んだ状態の
フォーク（１１）は、ガイド溝（４１）の下端位置でロ
ーラ（４２）を介して支持されている回動支点軸（１
７）によって水平状態で左右のマスト（６）（６）に支
持されるもので、ジャッキ装置（１９）を介してフォー
ク（１１）を持上げると、ガイド溝（４１）の上端位置
までローラ（４２）を介して回動支点軸（１７）を垂直
に上昇させ、フォーク（１１）が水平状態で垂直に上昇
し、図２の仮想線（イ）の状態となり、この状態でボッ
クスパレットは床面から水平に持上げ支持されて運搬が
可能となる。また、ジャッキ装置（１９）を介してフォ
ーク（１１）をさらに持上げると、ガイド溝（４１）の
上端にローラ（４２）を介して当接支持された回動支点
軸（１７）を中心に前記フォーク（１１）が機体後方に
回転上昇し始め、図２の仮想線（ロ）、（ハ）、（ニ）
へと順次変位する。このように、フォーク（１１）を機
体後方に回転上昇させる前段でそのフォーク（１１）を
水平状態で垂直に上昇させることにより、フォーク（１
１）の回転上昇開始時にボックスパレットの脚で床面を
傷つけることがなくなると共に、フォーク（１１）の回
転上昇角度をボックスパレットに収納する部品の量に適
宜対応させて可変することにより、その部品を容易に取
出すことができ、加工・組立て作業を能率よく行うこと
ができる。なお、前記フォーク（１１）が図２の仮想線
（ニ）の状態まで回転上昇したとき、図１に示す如く、
フォーク支持アーム（１５）（１５）を取手（１０）に
当接させ、前記フォーク（１１）の回転上昇を阻止し、
機体が後方へ転倒するのを防止すると共に、マスタシリ
ンダ（２２）からこのラムピストン（３５）が抜け出る
のを防止している。

【００１４】さらに、図１、図５に示す如く、前記油タ
ンク（２２）とマスタシリンダ（２２）とプランジャポ
ンプ（２３）を、吸入チェック弁（４９）及び吐出チェ
ック弁（５０）及びリリーフ弁（５１）を介して油圧接
続させると共に、可変絞り型の圧抜弁（２４）を介して
マスタシリンダ（２２）を油タンク（２２）に油圧接続
させるもので、戻り速度規制手段である可変絞り弁（５
２）を前記圧抜弁（２４）と油タンク（２２）の間に設
け、前記可変絞り弁（５２）の開度を変更させるリンク
（５３）にセンサワイヤ（５４）一端側を接続させると
共に、前記センサワイヤ（５４）他端側に回転検出セン
サであるセンサリンク（５５）を固定させ、前記フォー
ク支持アーム（１５）の軸（５６）にセンサリンク（５
５）の長孔（５７）を係合させ、マスタシリンダ（２
２）によって前記支点軸（１７）を中心にフォーク支持
アーム（１５）を後方回転させる動作と連動してセンサ
ワイヤ（５４）を引張り、フォーク支持アーム（１５）
上昇時に比べて可変絞り弁（５２）の開度を小さく、圧
抜弁（２４）の開操作によりフォーク支持アーム（１
５）を前方回転させるとき、フォーク支持アーム（１
５）下降時に比べて可変絞り弁（５２）の絞り圧力を高
くし、負荷が大きい前方回転動作と負荷が小さい下降動
作とを略同一速度で行わせてフォーク支持アーム（１
５）を復動させるように構成している。

【００１５】上記から明らかなように、台車（１）にマ
スト（６）を立設させ、該マスト（６）に荷台であるフ
ォーク（１２）を昇降及び前後方向回転自在に取付け、
前記フォーク（１２）を所定高さに上昇させた後に後方
回転させるマスタシリンダ（２２）を設け、フォーク
（１２）を所定範囲内で往復運動させると共に、マスタ
シリンダ（２２）の作動油を油タンク（２１）に戻す手
動開閉用の圧抜弁（２４）を設け、前記フォーク（１
２）を自重で前方回転させた後に下降させる荷役作業車
において、自重前方回転戻り動作と自重下降戻り動作に
よるフォーク（１２）の自重戻り荷重変化に対してフォ
ーク（１２）の戻り動作速度を所定範囲内に自動的に保
つ戻り速度規制手段である可変絞り弁（５２）を設けた
もので、フォーク（１２）の自重前方回転戻り動作並び
に自重下降戻り動作におけるフォーク（１２）の戻り動
作速度を自動的に切換えるから、フォーク（１２）戻り
動作時の衝撃発生を容易に防止でき、フォーク（１２）
を緩やかに前方回転させかつ速やかに下降させる戻り動
作を容易に行わせ、フォーク（１２）の支持に必要な台
車（１）及びマスト（６）の強度を従来よりも容易に低
下させ、台車（１）及びマスト（６）の重量軽減並びに
製造及び輸送などのコスト低減を容易に行えるように構
成している。

【００１６】さらに、図８に示す如く、前記可変絞り弁
（５２）に代えて速度切換弁（５８）によって速度規制
手段を形成し、圧抜弁（２４）と油タンク（２１）の間
に速度切換弁（５８）を設け、フォーク（１２）昇降時
に速度切換弁（５８）を介して圧抜弁（２４）を油タン
ク（２１）に短絡させると共に、支点軸（１７）を中心
にフォーク（１２）を前後に回転時にセンサワイヤ（５
４）によって速度切換弁（５８）を絞り弁位置に切換え
て圧抜弁（２４）を油タンク（２１）に絞り接続させ、
圧抜弁（２４）の開操作によりフォーク支持アーム（１
５）を前方回転させるとき、フォーク支持アーム（１
５）下降時に比べてマスタシリンダ（２２）の戻り油圧
力を高くし、負荷が大きい前方回転動作と負荷が小さい
下降動作とを略同一速度で行わせてフォーク支持アーム
（１５）を復動させるもので、フォーク（１２）の自重
前方回転戻り動作並びに自重下降戻り動作におけるフォ
ーク（１２）の戻り動作速度を自動的に切換え、フォー
ク（１２）戻り動作時の衝撃発生を容易に防止でき、フ
ォーク（１２）を緩やかに前方回転させかつ速やかに下
降させる戻り動作を容易に行わせることができるように
構成している。

【００１７】さらに、図９乃至図１３に示す如く、圧抜
弁（２４）に接続させる一次側ポート（５９）と、油タ
ンク（２１）に接続させる二次側ポート（６０）とを、
多段絞り弁（６１）に設ける一方、前記多段絞り弁（６
１）の一次側と二次側の各ポート（５９）（６０）の間
に絞り弁体（６２）及び弁座（６３）を配設させ、マス
タシリンダ（２２）からの低圧戻り油に抗して絞り弁体
（６２）を弁座（６３）から離反させる復流用スプリン
グ（６４）と、絞り弁体（６２）を弁座（６３）に当接
させるスピード調節用スプリング（６５）とを設けると
共に、一次側及び二次側ポート（５９）（６０）を連通
させる第１及び第２絞り通路（６６）（６７）を絞り弁
体（６２）によって形成するもので、前記多段絞り弁
（６１）によって速度規制手段を形成し、プラグ（６
８）を介して前記スピード調節用スプリング（６５）を
取付け、復流用スプリング（６４）によって絞り弁体
（６２）をプラグ（６８）に当接させて弁座（６３）か
ら離反させ、所定圧以下のマスタシリンダ（２２）から
の復流油を第１絞り通路（６６）を介して油タンク（２
１）に戻し、フォーク（１２）を下降動作させる一方、
前記フォーク（１２）の前方回転動作によってマスタシ
リンダ（２２）からの復流油圧が所定圧以上になると、
該復流油圧とスピード調節用スプリング（６５）力によ
り復流用スプリング（６４）に抗して絞り弁体（６２）
が弁座（６３）に当接し、所定圧以上のマスタシリンダ
（２２）からの復流油を第２絞り通路（６７）を介して
油タンク（２１）に戻し、負荷の小さい下降時と略同一
速度で負荷の大きいフォーク（１２）の前方回転を行わ
せるように構成している。また、前記弁座（６３）に対
向する絞り弁体（６２）端面に第２絞り通路（６７）を
設けるもので、端面半円形のかまぼこ形溝によって第２
絞り通路（６７）を形成し、例えば円形孔などに比べて
ゴミが詰るのを容易に防止できると共に、溝幅に基づい
て絞り油圧（減圧）の設定を容易に行える。

【００１８】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、台車（１）にマスト（６）を立設させ、該マスト
（６）に荷台（１２）を昇降及び前後方向回転自在に取
付け、前記荷台（１２）を所定高さに上昇させた後に後
方回転させるマスタシリンダ（２２）を設けると共に、
マスタシリンダ（２２）の作動油を油タンク（２１）に
戻す手動開閉用の圧抜弁（２４）を設け、前記荷台（１
２）を自重で前方回転させた後に下降させる荷役作業車
において、自重前方回転戻り動作と自重下降戻り動作に
よる荷台（１２）の自重戻り荷重変化に対して荷台（１
２）の戻り動作速度を所定範囲内に自動的に保つ戻り速
度規制手段（５２）（５８）（６１）を設けたもので、
荷台（１２）の自重前方回転戻り動作並びに自重下降戻
り動作における荷台（１２）の戻り動作速度を自動的に
切換えるから、荷台（１２）を緩やかに前方回転させか
つ速やかに下降させる戻り動作を容易に行わせることが
でき、荷台（１２）の支持に必要な台車（１）及びマス
ト（６）の強度を従来よりも容易に低下させることがで
き、台車（１）及びマスト（６）の重量軽減並びに製造
及び輸送などのコスト低減を容易に行うことができるも
のである。

【００１９】また、台車（１）にマスト（６）を立設さ
せ、該マスト（６）に荷台（１２）を取付け、前記荷台
（１２）を所定範囲内で往復運動させるマスタシリンダ
（２２）を設けると共に、マスタシリンダ（２２）の作
動油を油タンク（２１）に戻す手動開閉用の圧抜弁（２
４）を設け、前記荷台（１２）を自重で復動させる荷役
作業車において、自重戻り動作による荷台（１２）の自
重戻り荷重変化に対して荷台（１２）の戻り動作速度を
所定範囲内に自動的に保つ戻り速度規制手段（５２）を
設けたもので、荷台（１２）の自重戻り動作における荷
台（１２）の戻り動作速度を自動的に切換えるから、荷
台（１２）戻り動作時の衝撃発生を容易に防止でき、荷
台（１２）の支持に必要な台車（１）及びマスト（６）
の強度を従来よりも容易に低下させることができ、台車
（１）及びマスト（６）の重量軽減並びに製造及び輸送
などのコスト低減を容易に行うことができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】油圧回路図。

【図２】全体の側面図。

【図３】同平面図。

【図４】同断面側面図。

【図５】回動支点軸部の側面図。

【図６】同正面図。

【図７】フォーク部の部分側面図。

【図８】変形例を示す油圧回路図。

【図９】同油圧回路図。

【図１０】多段絞り弁部の平面図。

【図１１】同拡大説明図。

【図１２】同分解説明図。

【図１３】同部分拡大図。

【符号の説明】

（１） 台車 （６） マスト （１２） フォーク（荷台） （２１） 油タンク （２２） マスタシリンダ （２４） 圧抜弁 （５２） 可変絞り弁（速度規制手段） （５８） 速度切換弁（速度規制手段） （６１） 多段絞り弁（速度規制手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 田 満 大阪府南河内郡美原町丹上263番地 株 式会社 をくだ屋技研内 (72)発明者 中 山 治 雄 大阪府南河内郡美原町丹上263番地 株 式会社 をくだ屋技研内 (72)発明者 中 出 健 市 大阪府南河内郡美原町丹上263番地 株 式会社 をくだ屋技研内 (56)参考文献 特開 昭61−169499（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−7198（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−146667（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−25322（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭46−22373（ＪＰ，Ｂ１) 実公 平１−38154（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台車にマストを立設させ、該マストに荷
   台を昇降及び前後方向回転自在に取付け、前記荷台を所
   定高さに上昇させた後に後方回転させるマスタシリンダ
   を設けると共に、マスタシリンダの作動油を油タンクに
   戻す手動開閉用の圧抜弁を設け、前記荷台を自重で前方
   回転させた後に下降させる荷役作業車において、自重前
   方回転戻り動作と自重下降戻り動作による荷台の自重戻
   り荷重変化に対して荷台の戻り動作速度を所定範囲内に
   自動的に保つ戻り速度規制手段を設けたことを特徴とす
   る荷役作業車。
2. 【請求項２】 台車にマストを立設させ、該マストに荷
   台を取付け、前記荷台を所定範囲内で往復運動させるマ
   スタシリンダを設けると共に、マスタシリンダの作動油
   を油タンクに戻す手動開閉用の圧抜弁を設け、前記荷台
   を自重で復動させる荷役作業車において、自重戻り動作
   による荷台の自重戻り荷重変化に対して荷台の戻り動作
   速度を所定範囲内に自動的に保つ戻り速度規制手段を設
   けたことを特徴とする荷役作業車。