JP2543796Y2 - スプールの供給装置 - Google Patents
スプールの供給装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、抄紙機のリールパート
に設置される紙巻取り用のスプールの貯留部が、リール
の巻取部の真上部にある場合のスプールをリールのプラ
イマリアームへ供給する装置に関するものである。
に設置される紙巻取り用のスプールの貯留部が、リール
の巻取部の真上部にある場合のスプールをリールのプラ
イマリアームへ供給する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の巻取部の上部にスプール
の貯留部がある場合、スプールの供給装置としては、複
数のスプールを貯留したストレージ装置から順次スプー
ルを取り出し、該スプールを昇降可能に配設された搬送
台車により紙の巻取り位置に送り込むようにした、いわ
ゆるエレベータ式のものがあった。
の貯留部がある場合、スプールの供給装置としては、複
数のスプールを貯留したストレージ装置から順次スプー
ルを取り出し、該スプールを昇降可能に配設された搬送
台車により紙の巻取り位置に送り込むようにした、いわ
ゆるエレベータ式のものがあった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如きスプールの供給装置では、構造が非常に複雑になる
と共に、コストアップにつながるという問題を有してい
た。
如きスプールの供給装置では、構造が非常に複雑になる
と共に、コストアップにつながるという問題を有してい
た。
【０００４】本考案は、斯かる実情に鑑み、簡単な構造
でスプールを巻取り位置に確実に供給し得、コスト面に
おいても有利なスプールの供給装置を提供しようとする
ものである。
でスプールを巻取り位置に確実に供給し得、コスト面に
おいても有利なスプールの供給装置を提供しようとする
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、供給されるス
プールの軸線方向に対し直角となるよう搬入側から搬出
側へ延び且つスプールと一体の軸箱を支持可能なガイド
レールを有し複数のスプールを貯留可能で且つ搬出側端
部にガイドレール上面より上方へ張り出しスプールの脱
落を防止するためのストッパブラケットが設けられたス
トレージ装置と、該ストレージ装置の搬出側に対向する
ようスプールの軸線と平行な軸線を中心に揺動可能に設
けられ且つストレージ装置の搬出側端部に配置されたス
プールを取り出しプライマリアームへ受け渡し可能なト
ランスファアームとを備え、前記トランスファアーム先
端部上側の面に、該トランスファアームの上方への揺動
時にスプールの軸箱を支持し得且つ前記ストッパブラケ
ットを乗り越えて搬出側へ転動せしめ得るスプール支持
面を形成し、該スプール支持面の揺動中心側端部に、ト
ランスファアームの下方への揺動開始時に即座に軸箱が
スプール支持面の先端側へ転動しないようにするための
凹部を形成し、又、前記ストッパブラケットの搬出側の
面に、トランスファアームの下方への揺動開始後に前記
凹部から離脱する前の軸箱を支承しつつ下方へ案内し得
る第一ガイド面を形成し、前記ストッパブラケットの下
側に補助ブラケットを設けると共に、該補助ブラケット
の搬出側の面に、前記第一ガイド面から連続して下方へ
延び且つトランスファアームの下方への揺動に伴い前記
凹部から離脱した軸箱を支承しつつスプール支持面の先
端側へ案内し得る第二ガイド面を形成したことを特徴と
するものである。
プールの軸線方向に対し直角となるよう搬入側から搬出
側へ延び且つスプールと一体の軸箱を支持可能なガイド
レールを有し複数のスプールを貯留可能で且つ搬出側端
部にガイドレール上面より上方へ張り出しスプールの脱
落を防止するためのストッパブラケットが設けられたス
トレージ装置と、該ストレージ装置の搬出側に対向する
ようスプールの軸線と平行な軸線を中心に揺動可能に設
けられ且つストレージ装置の搬出側端部に配置されたス
プールを取り出しプライマリアームへ受け渡し可能なト
ランスファアームとを備え、前記トランスファアーム先
端部上側の面に、該トランスファアームの上方への揺動
時にスプールの軸箱を支持し得且つ前記ストッパブラケ
ットを乗り越えて搬出側へ転動せしめ得るスプール支持
面を形成し、該スプール支持面の揺動中心側端部に、ト
ランスファアームの下方への揺動開始時に即座に軸箱が
スプール支持面の先端側へ転動しないようにするための
凹部を形成し、又、前記ストッパブラケットの搬出側の
面に、トランスファアームの下方への揺動開始後に前記
凹部から離脱する前の軸箱を支承しつつ下方へ案内し得
る第一ガイド面を形成し、前記ストッパブラケットの下
側に補助ブラケットを設けると共に、該補助ブラケット
の搬出側の面に、前記第一ガイド面から連続して下方へ
延び且つトランスファアームの下方への揺動に伴い前記
凹部から離脱した軸箱を支承しつつスプール支持面の先
端側へ案内し得る第二ガイド面を形成したことを特徴と
するものである。
【０００６】
【作用】従って、ストレージ装置上に複数のスプールを
貯留した状態から、トランスファアームを上方へ揺動さ
せていくと、スプールの軸箱がスプール支持面に係合す
る形でトランスファアームに支持されると共に、ストッ
パブラケットを乗り越えてスプール支持面の揺動中心側
へ転動し、凹部に納まり、軸箱が凹部に納まった後、ト
ランスファアームを下方へ揺動させていくと、軸箱はす
ぐにはスプール支持面の先端側へ転がり出さず、凹部に
納まったまま下降していき、凹部から離脱する前にスト
ッパブラケットの第一ガイド面に支承されつつ下方へ案
内され、前記軸箱が第一ガイド面の下端まで下降する
と、軸箱は凹部から離脱し、補助ブラケットの第二ガイ
ド面に支承されつつスプール支持面の先端側へ案内さ
れ、前記トランスファアームを更に下方へ揺動させてい
くと、軸箱はスプール支持面の先端のポケット部に支持
された状態で下降していき、トランスファアームからプ
ライマリアームに受け渡され、巻取り位置に送り込まれ
る。
貯留した状態から、トランスファアームを上方へ揺動さ
せていくと、スプールの軸箱がスプール支持面に係合す
る形でトランスファアームに支持されると共に、ストッ
パブラケットを乗り越えてスプール支持面の揺動中心側
へ転動し、凹部に納まり、軸箱が凹部に納まった後、ト
ランスファアームを下方へ揺動させていくと、軸箱はす
ぐにはスプール支持面の先端側へ転がり出さず、凹部に
納まったまま下降していき、凹部から離脱する前にスト
ッパブラケットの第一ガイド面に支承されつつ下方へ案
内され、前記軸箱が第一ガイド面の下端まで下降する
と、軸箱は凹部から離脱し、補助ブラケットの第二ガイ
ド面に支承されつつスプール支持面の先端側へ案内さ
れ、前記トランスファアームを更に下方へ揺動させてい
くと、軸箱はスプール支持面の先端のポケット部に支持
された状態で下降していき、トランスファアームからプ
ライマリアームに受け渡され、巻取り位置に送り込まれ
る。
【０００７】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
する。
【０００８】図１〜７は本考案の一実施例であり、５は
供給されるスプール２の軸線Ｏ方向に対し直角となるよ
う搬入側から搬出側へ延び且つスプール２と一体の軸箱
３を支持可能なガイドレール４を有し複数のスプール２
を貯留可能で且つ搬出側端部にガイドレール４上面より
上方へ張り出しスプール２の脱落を防止するためのスト
ッパブラケット７が設けられたストレージ装置、８はス
トレージ装置５の搬出側に対向するようスプール２の軸
線Ｏと平行な軸線Ｏ1を中心としてスイングシリンダ１
１の伸縮動作により揺動可能に設けられ且つストレージ
装置５の搬出側端部に配置されたスプール２を取り出し
プライマリアーム９へ受け渡し可能なトランスファアー
ムであり、トランスファアーム８からスプール２を受け
渡されたプライマリアーム９は、スプール２の外周面を
リールドラム１０の外周面に当接させた状態でリールド
ラム１０の軸線Ｏ2を中心に９０゜回動し、スプール２
を図７に示す如く巻取り位置に移動させ得るようにして
ある。
供給されるスプール２の軸線Ｏ方向に対し直角となるよ
う搬入側から搬出側へ延び且つスプール２と一体の軸箱
３を支持可能なガイドレール４を有し複数のスプール２
を貯留可能で且つ搬出側端部にガイドレール４上面より
上方へ張り出しスプール２の脱落を防止するためのスト
ッパブラケット７が設けられたストレージ装置、８はス
トレージ装置５の搬出側に対向するようスプール２の軸
線Ｏと平行な軸線Ｏ1を中心としてスイングシリンダ１
１の伸縮動作により揺動可能に設けられ且つストレージ
装置５の搬出側端部に配置されたスプール２を取り出し
プライマリアーム９へ受け渡し可能なトランスファアー
ムであり、トランスファアーム８からスプール２を受け
渡されたプライマリアーム９は、スプール２の外周面を
リールドラム１０の外周面に当接させた状態でリールド
ラム１０の軸線Ｏ2を中心に９０゜回動し、スプール２
を図７に示す如く巻取り位置に移動させ得るようにして
ある。
【０００９】前記トランスファアーム８先端部上側の面
に、図１及び図２に示す如く、トランスファアーム８の
上方への揺動時にスプール２の軸箱３を支持し得且つ前
記ストッパブラケット７を乗り越えて搬出側へ転動せし
め得るスプール支持面２７を形成し、該スプール支持面
２７の揺動中心側端部に、図３に示す如く、トランスフ
ァアーム８の下方への揺動開始時に即座に軸箱３がスプ
ール支持面２７の先端側へ転動しないようにするための
凹部２８を形成し、又、前記ストッパブラケット７の搬
出側の面に、図４及び図５に示す如く、トランスファア
ーム８の下方への揺動開始後に軸箱３を前記凹部２８か
ら離脱する前に該凹部２８との間で挾持しつつ下方へ案
内し得る第一ガイド面２９を形成し、前記ストッパブラ
ケット７の下側に補助ブラケット３０を設けると共に、
該補助ブラケット３０の搬出側の面に、図６に示す如
く、前記第一ガイド面２９から連続して下方へ延び且つ
トランスファアーム８の下方への揺動に伴い前記凹部２
８から離脱した軸箱３をスプール支持面２７との間で挾
持しつつスプール支持面２７の先端側へ案内し得る第二
ガイド面３１を形成する。
に、図１及び図２に示す如く、トランスファアーム８の
上方への揺動時にスプール２の軸箱３を支持し得且つ前
記ストッパブラケット７を乗り越えて搬出側へ転動せし
め得るスプール支持面２７を形成し、該スプール支持面
２７の揺動中心側端部に、図３に示す如く、トランスフ
ァアーム８の下方への揺動開始時に即座に軸箱３がスプ
ール支持面２７の先端側へ転動しないようにするための
凹部２８を形成し、又、前記ストッパブラケット７の搬
出側の面に、図４及び図５に示す如く、トランスファア
ーム８の下方への揺動開始後に軸箱３を前記凹部２８か
ら離脱する前に該凹部２８との間で挾持しつつ下方へ案
内し得る第一ガイド面２９を形成し、前記ストッパブラ
ケット７の下側に補助ブラケット３０を設けると共に、
該補助ブラケット３０の搬出側の面に、図６に示す如
く、前記第一ガイド面２９から連続して下方へ延び且つ
トランスファアーム８の下方への揺動に伴い前記凹部２
８から離脱した軸箱３をスプール支持面２７との間で挾
持しつつスプール支持面２７の先端側へ案内し得る第二
ガイド面３１を形成する。
【００１０】又、本実施例において採用したストレージ
装置５は、図８〜１０に示す如く、本体フレーム１上に
配設したガイドレール４に搬入側から搬出側へ向け上り
勾配を付け、本体フレーム１の側面に搬入側から搬出側
へ延びるガイドロッド１２を配設すると共に、該ガイド
ロッド１２にスライダ１３を、ガイドロッド１２に摺動
自在に嵌合せしめた摺動用軸受１４を介して、スライド
シリンダ２６の伸縮動作により移動可能に装着し、前記
スライダ１３上に搬入出方向へ所要間隔をあけて、搬入
側の端部に前記ガイドレール４上面より突出せずにスラ
イダ１３上に載置可能な錘部１５が形成され且つ搬出側
の端部に錘部１５から一体に少なくとも前記ガイドレー
ル４上面より斜め上方搬出側へ屈曲し軸箱３外周面に当
接可能な腕部１６が形成された送り部材１７を、スプー
ル２の軸線Ｏと平行なピン１８を中心に回動自在に取り
付け、前記本体フレーム１上における搬入側と搬出側と
の略中間位置並びに搬出側の所要位置に、前記送り部材
１７の間隔と等しい間隔をあけて、搬入側の端部に前記
ガイドレール４上面より突出せずに本体フレーム１上に
載置可能な錘部１９が形成され且つ搬出側の端部に錘部
１９から一体に少なくとも前記ガイドレール４上面より
斜め上方搬出側へ屈曲し軸箱３外周面に当接可能な腕部
２０が形成された係止部材２１を、スプール２の軸線Ｏ
と平行なピン２２を中心に回動自在に取り付けた構成を
有している。
装置５は、図８〜１０に示す如く、本体フレーム１上に
配設したガイドレール４に搬入側から搬出側へ向け上り
勾配を付け、本体フレーム１の側面に搬入側から搬出側
へ延びるガイドロッド１２を配設すると共に、該ガイド
ロッド１２にスライダ１３を、ガイドロッド１２に摺動
自在に嵌合せしめた摺動用軸受１４を介して、スライド
シリンダ２６の伸縮動作により移動可能に装着し、前記
スライダ１３上に搬入出方向へ所要間隔をあけて、搬入
側の端部に前記ガイドレール４上面より突出せずにスラ
イダ１３上に載置可能な錘部１５が形成され且つ搬出側
の端部に錘部１５から一体に少なくとも前記ガイドレー
ル４上面より斜め上方搬出側へ屈曲し軸箱３外周面に当
接可能な腕部１６が形成された送り部材１７を、スプー
ル２の軸線Ｏと平行なピン１８を中心に回動自在に取り
付け、前記本体フレーム１上における搬入側と搬出側と
の略中間位置並びに搬出側の所要位置に、前記送り部材
１７の間隔と等しい間隔をあけて、搬入側の端部に前記
ガイドレール４上面より突出せずに本体フレーム１上に
載置可能な錘部１９が形成され且つ搬出側の端部に錘部
１９から一体に少なくとも前記ガイドレール４上面より
斜め上方搬出側へ屈曲し軸箱３外周面に当接可能な腕部
２０が形成された係止部材２１を、スプール２の軸線Ｏ
と平行なピン２２を中心に回動自在に取り付けた構成を
有している。
【００１１】尚、図中、６はガイドレール４に嵌合する
よう軸箱３外周に形成された溝、２４はガイドロッド１
２の支持ブラケット、２５は送り部材１７の腕部１６先
端に枢着した補助ローラである。
よう軸箱３外周に形成された溝、２４はガイドロッド１
２の支持ブラケット、２５は送り部材１７の腕部１６先
端に枢着した補助ローラである。
【００１２】次に、上記実施例の作動を説明する。
【００１３】図１に示す如く、ストレージ装置５上に複
数のスプール２を貯留した状態から、スイングシリンダ
１１を伸長せしめてトランスファアーム８を軸線Ｏ1を
中心に上方へ揺動させていくと、スプール２の軸箱３が
スプール支持面２７に係合する形でトランスファアーム
８に支持されると共に、ストッパブラケット７を乗り越
えてスプール支持面２７の揺動中心側へ転動し、図３に
示す如く、凹部２８に納まる。
数のスプール２を貯留した状態から、スイングシリンダ
１１を伸長せしめてトランスファアーム８を軸線Ｏ1を
中心に上方へ揺動させていくと、スプール２の軸箱３が
スプール支持面２７に係合する形でトランスファアーム
８に支持されると共に、ストッパブラケット７を乗り越
えてスプール支持面２７の揺動中心側へ転動し、図３に
示す如く、凹部２８に納まる。
【００１４】軸箱３が凹部２８に納まった後、スイング
シリンダ１１を収縮せしめてトランスファアーム８を軸
線Ｏ1を中心に下方へ揺動させていくと、軸箱３はすぐ
にはスプール支持面２７の先端側へ転がり出さず、凹部
２８に納まったまま下降していき、図４に示す如く、凹
部２８から離脱する前に該凹部２８とストッパブラケッ
ト７の第一ガイド面２９との間に挾持されつつ下方へ案
内される。
シリンダ１１を収縮せしめてトランスファアーム８を軸
線Ｏ1を中心に下方へ揺動させていくと、軸箱３はすぐ
にはスプール支持面２７の先端側へ転がり出さず、凹部
２８に納まったまま下降していき、図４に示す如く、凹
部２８から離脱する前に該凹部２８とストッパブラケッ
ト７の第一ガイド面２９との間に挾持されつつ下方へ案
内される。
【００１５】前記軸箱３が図５に示す如く第一ガイド面
２９の下端まで下降すると、軸箱３は凹部２８から離脱
し、図６に示す如く、スプール支持面２７と補助ブラケ
ット３０の第二ガイド面３１との間で挾持されつつスプ
ール支持面２７の先端側へ案内される。
２９の下端まで下降すると、軸箱３は凹部２８から離脱
し、図６に示す如く、スプール支持面２７と補助ブラケ
ット３０の第二ガイド面３１との間で挾持されつつスプ
ール支持面２７の先端側へ案内される。
【００１６】前記トランスファアーム８を軸線Ｏ1を中
心に更に下方へ揺動させていくと、軸箱３はスプール支
持面２７の先端のポケット部に支持された状態で下降し
ていき、図７に示す如く、トランスファアーム８からプ
ライマリアーム９に受け渡される。
心に更に下方へ揺動させていくと、軸箱３はスプール支
持面２７の先端のポケット部に支持された状態で下降し
ていき、図７に示す如く、トランスファアーム８からプ
ライマリアーム９に受け渡される。
【００１７】トランスファアーム８からスプール２の軸
箱３を受け渡されたプライマリアーム９は、スプール２
の外周面をリールドラム１０の外周面に当接させた状態
でリールドラム１０の軸線Ｏ2を中心に図７中仮想線で
示す如く９０゜回動し、スプール２が巻取り位置に移動
する。
箱３を受け渡されたプライマリアーム９は、スプール２
の外周面をリールドラム１０の外周面に当接させた状態
でリールドラム１０の軸線Ｏ2を中心に図７中仮想線で
示す如く９０゜回動し、スプール２が巻取り位置に移動
する。
【００１８】一方、ストレージ装置５においては、図８
〜１０に示す状態から、搬出側の係止部材２１に係止さ
れたスプール２を取り出して巻取り位置に送り込んでい
る間、以下に示すような作動が行われる。
〜１０に示す状態から、搬出側の係止部材２１に係止さ
れたスプール２を取り出して巻取り位置に送り込んでい
る間、以下に示すような作動が行われる。
【００１９】即ち、スライドシリンダ２６を伸長せし
め、スライダ１３を摺動用軸受１４を介しガイドロッド
１２に沿って搬出側へ移動させると、各送り部材１７の
腕部１６先端の補助ローラ２５が夫々スプール２の軸箱
３外周面に当接し、各スプール２がその間隔を保持した
まま、上り勾配としてあるガイドレール４に沿って搬出
側に押し上げられる。
め、スライダ１３を摺動用軸受１４を介しガイドロッド
１２に沿って搬出側へ移動させると、各送り部材１７の
腕部１６先端の補助ローラ２５が夫々スプール２の軸箱
３外周面に当接し、各スプール２がその間隔を保持した
まま、上り勾配としてあるガイドレール４に沿って搬出
側に押し上げられる。
【００２０】前記各スプール２の軸箱３がガイドレール
４に沿って搬出側に押し上げられていき、係止部材２１
の設置位置を通過する際には、錘部１９の重さによって
ガイドレール４上面から突出している腕部２０が押し倒
される形でピン２２を中心に搬出側へ回動し、前記各軸
箱３が腕部２０上を完全に通り過ぎると、前記錘部１９
の重さによって腕部２０が再びガイドレール４上面から
突出して元の状態に自動的に復帰する。
４に沿って搬出側に押し上げられていき、係止部材２１
の設置位置を通過する際には、錘部１９の重さによって
ガイドレール４上面から突出している腕部２０が押し倒
される形でピン２２を中心に搬出側へ回動し、前記各軸
箱３が腕部２０上を完全に通り過ぎると、前記錘部１９
の重さによって腕部２０が再びガイドレール４上面から
突出して元の状態に自動的に復帰する。
【００２１】この後、前記スライドシリンダ２６を収縮
せしめ、スライダ１３を摺動用軸受１４を介しガイドロ
ッド１２に沿って搬入側へ移動させると、前記各スプー
ル２は搬入側へ転がろうとするが、ガイドレール４上面
から突出して元の状態に復帰した係止部材２１の腕部２
０によって支えられ、その位置に保持される。
せしめ、スライダ１３を摺動用軸受１４を介しガイドロ
ッド１２に沿って搬入側へ移動させると、前記各スプー
ル２は搬入側へ転がろうとするが、ガイドレール４上面
から突出して元の状態に復帰した係止部材２１の腕部２
０によって支えられ、その位置に保持される。
【００２２】スライダ１３を摺動用軸受１４を介しガイ
ドロッド１２に沿って搬入側へ更に移動させていくと、
搬入側と搬出側との略中間位置に移動され前記係止部材
２１によって支持されているスプール２の軸箱３に対
し、錘部１５の重さによってガイドレール４上面から突
出している送り部材１７の腕部１６が干渉する形となる
が、前記スライダ１３の搬入側への移動に伴い、前記腕
部１６先端の補助ローラ２５が軸箱３外周面に沿って転
動しつつ、腕部１６がピン１８を中心に搬出側へ回動
し、これにより腕部１６が軸箱３の下をくぐりぬける。
ドロッド１２に沿って搬入側へ更に移動させていくと、
搬入側と搬出側との略中間位置に移動され前記係止部材
２１によって支持されているスプール２の軸箱３に対
し、錘部１５の重さによってガイドレール４上面から突
出している送り部材１７の腕部１６が干渉する形となる
が、前記スライダ１３の搬入側への移動に伴い、前記腕
部１６先端の補助ローラ２５が軸箱３外周面に沿って転
動しつつ、腕部１６がピン１８を中心に搬出側へ回動
し、これにより腕部１６が軸箱３の下をくぐりぬける。
【００２３】前記腕部１６が軸箱３の下を完全にくぐり
ぬけると、前記錘部１５の重さによって腕部１６が再び
ガイドレール４上面から突出して元の状態に自動的に復
帰すると共に、スライダ１３が図８で示される位置に戻
され、この状態で、新しいスプール２が搬入側からクレ
ーン等により補給される。
ぬけると、前記錘部１５の重さによって腕部１６が再び
ガイドレール４上面から突出して元の状態に自動的に復
帰すると共に、スライダ１３が図８で示される位置に戻
され、この状態で、新しいスプール２が搬入側からクレ
ーン等により補給される。
【００２４】こうして、トランスファアーム８を上下に
揺動させるという極めて簡単な構造で、スプールを巻取
り位置に確実に供給し得、従来に比べ大幅にコストダウ
ンを図ることも可能となる。
揺動させるという極めて簡単な構造で、スプールを巻取
り位置に確実に供給し得、従来に比べ大幅にコストダウ
ンを図ることも可能となる。
【００２５】尚、本考案のスプールの供給装置は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、ストレージ装
置の形式は種々選定し得ること等、その他、本考案の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
の実施例にのみ限定されるものではなく、ストレージ装
置の形式は種々選定し得ること等、その他、本考案の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【００２６】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のスプール
の供給装置によれば、リール巻取部の上部にスプールの
貯留部を設けた場合であっても簡単な構造でスプールを
巻取り位置に確実に供給し得、コスト面においても有利
とし得るという優れた効果を奏し得る。
の供給装置によれば、リール巻取部の上部にスプールの
貯留部を設けた場合であっても簡単な構造でスプールを
巻取り位置に確実に供給し得、コスト面においても有利
とし得るという優れた効果を奏し得る。
【図１】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
が上昇し、貯留されていたスプールの取り出し開始状態
を示す全体側面図である。
が上昇し、貯留されていたスプールの取り出し開始状態
を示す全体側面図である。
【図２】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
の上昇に伴うトランスファアームのスプール支持面の傾
斜でスプールがストッパブラケットを乗り越える状態を
示す全体側面図である。
の上昇に伴うトランスファアームのスプール支持面の傾
斜でスプールがストッパブラケットを乗り越える状態を
示す全体側面図である。
【図３】本考案の一実施例におけるスプールがトランス
ファアームの凹部に納った状態を示す全体側面図であ
る。
ファアームの凹部に納った状態を示す全体側面図であ
る。
【図４】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
下降時のスプールが凹部に納った状態で第一ガイド面と
の間で挾持を開始した状態を示す全体側面図である。
下降時のスプールが凹部に納った状態で第一ガイド面と
の間で挾持を開始した状態を示す全体側面図である。
【図５】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
下降時の凹部と第一ガイド面によるスプールの挾持終了
状態を示す全体側面図である。
下降時の凹部と第一ガイド面によるスプールの挾持終了
状態を示す全体側面図である。
【図６】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
下降時のトランスファアームのスプール支持面と第二ガ
イド面によるスプールの挾持が終了し、トランスファア
ームのポケット部に納った状態を示す全体側面図であ
る。
下降時のトランスファアームのスプール支持面と第二ガ
イド面によるスプールの挾持が終了し、トランスファア
ームのポケット部に納った状態を示す全体側面図であ
る。
【図７】本考案の一実施例におけるトランスファアーム
からプライマリアームへのスプールの受け渡し完了状態
を示す全体側面図である。
からプライマリアームへのスプールの受け渡し完了状態
を示す全体側面図である。
【図８】本考案の一実施例におけるストレージ装置の一
例を示す側面図である。
例を示す側面図である。
【図９】図８のＩＸ−ＩＸ矢視図である。
【図１０】図８のＸ−Ｘ矢視図である。
２ スプール ３ 軸箱 ７ ストッパブラケット ８ トランスファアーム ９ プライマリアーム ２７ スプール支持面 ２８ 凹部 ２９ 第一ガイド面 ３０ 補助ブラケット ３１ 第二ガイド面 Ｏ 軸線 Ｏ1 軸線
Claims (1)
- 【請求項１】 供給されるスプールの軸線方向に対し直
角となるよう搬入側から搬出側へ延び且つスプールと一
体の軸箱を支持可能なガイドレールを有し複数のスプー
ルを貯留可能で且つ搬出側端部にガイドレール上面より
上方へ張り出しスプールの脱落を防止するためのストッ
パブラケットが設けられたストレージ装置と、該ストレ
ージ装置の搬出側に対向するようスプールの軸線と平行
な軸線を中心に揺動可能に設けられ且つストレージ装置
の搬出側端部に配置されたスプールを取り出しプライマ
リアームへ受け渡し可能なトランスファアームとを備
え、前記トランスファアーム先端部上側の面に、該トラ
ンスファアームの上方への揺動時にスプールの軸箱を支
持し得且つ前記ストッパブラケットを乗り越えて搬出側
へ転動せしめ得るスプール支持面を形成し、該スプール
支持面の揺動中心側端部に、トランスファアームの下方
への揺動開始時に即座に軸箱がスプール支持面の先端側
へ転動しないようにするための凹部を形成し、又、前記
ストッパブラケットの搬出側の面に、トランスファアー
ムの下方への揺動開始後に前記凹部から離脱する前の軸
箱を支承しつつ下方へ案内し得る第一ガイド面を形成
し、前記ストッパブラケットの下側に補助ブラケットを
設けると共に、該補助ブラケットの搬出側の面に、前記
第一ガイド面から連続して下方へ延び且つトランスファ
アームの下方への揺動に伴い前記凹部から離脱した軸箱
を支承しつつスプール支持面の先端側へ案内し得る第二
ガイド面を形成したことを特徴とするスプールの供給装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11345791U JP2543796Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スプールの供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11345791U JP2543796Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スプールの供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0554462U JPH0554462U (ja) | 1993-07-20 |
| JP2543796Y2 true JP2543796Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=14612729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11345791U Expired - Fee Related JP2543796Y2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | スプールの供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543796Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114572735A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-06-03 | 江苏宋和宋智能科技有限公司 | 一种提花机收卷用多功能联动设备 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP11345791U patent/JP2543796Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0554462U (ja) | 1993-07-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |