JP2543783B2 - 自動車用防音材 - Google Patents

自動車用防音材

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JP2543783B2
JP2543783B2 JP2299766A JP29976690A JP2543783B2 JP 2543783 B2 JP2543783 B2 JP 2543783B2 JP 2299766 A JP2299766 A JP 2299766A JP 29976690 A JP29976690 A JP 29976690A JP 2543783 B2 JP2543783 B2 JP 2543783B2
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正夫 川岸
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンルームからの騒音を防止する自動
車用防音材に関し、特には、ワイヤー、ケーブル、ステ
アリングシャフト、ペダルシャフト等の防音材を貫通す
る部品のために必要不可欠として設ける防音材の孔部か
らエンジンルーム内の騒音が車室内に侵入する事を防止
する自動車用防音材に関する。
(従来の技術) 従来よりエンジンルームで発生する騒音を防止するた
めにダッシュ部に遮音材と吸音材からなる防音材が装着
されていた。
しかし、吸音性能、遮音性能の両方の性能を兼ね備え
る該防音材も、ステアリングシャフト、ペダルシャフト
等の防音材を貫通する棒状部品や、ワイヤー、ケーブル
及び配線等のために車両構造上やむを得ず設ける防音材
孔部から、車両走行時にエンジンルームで発生した騒音
が透過して車室内へ侵入し、防音性能を十分に発揮する
ことができないという欠点が存した。
エンジンルームからの騒音侵入を防止するために、ワ
イヤー等の径より小さい遮音材孔部にスリットを入れ、
配線後、ワイヤー等に遮音材をフィットさせようとした
技術(実開昭59−98499号他)や、遮音材孔部をテーパ
形状とした技術(実開昭56−70482号他)等が提案され
ている。しかしながらこれらの防音材では、スリットか
らの騒音の侵入や、ワイヤー、ケーブル類と、孔部がフ
ィットしきれず、エンジンルームで発生する騒音の車室
内への侵入を満足に防止する効果は得られなかった。
(発明が解決しようとする課題) 即ち、従来の提案では、配線後、孔部の形状を変化さ
せることにより、ワイヤー、ケーブル等の配線にフィッ
トさせようとする試みは全くなされておらず、エンジン
ルーム内で発生する騒音の車室内への侵入を満足に防止
する防音材の出現が要望されている。
(課題を解決するための手段) かかる現状に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、形
状記憶樹脂を配合した遮音材を用い、更に形状記憶樹脂
成形物を防音材の孔部相当部位に設け、温度変化により
形状記憶樹脂を配合した遮音材及び形状記憶樹脂成形物
が所望の形状に変化するよう設計することにより、従来
種々試みられたが解決し得なかった孔部から侵入するエ
ンジンルーム内騒音を満足に防止する防音材を自動車ダ
ッシュ部に装着することにより始めて、車室内への騒音
侵入の防止を顕現し得ることを見いだし本発明に至った
ものであり、 而して、本発明の要旨は、 1.遮音材と吸音材(2)からなる防音材において、遮音
材成分中に形状記憶樹脂を配合し、更に形状記憶樹脂成
形物(3)を防音材の孔部相当位置に設け、遮音材の温
度変化後の孔部の記憶状態及び形状記憶樹脂成形物の温
度変化後の記憶状態を、配線するワイヤー(4)、ケー
ブル等の防音材を貫通する部品等の径とほぼ同じ径の孔
部を形成するように設計してなることを特徴とする自動
車用防音材。
2.形状記憶樹脂成形物を防音材の遮音材側孔部相当部位
に設けてなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載の自動車用防音材。
3.形状記憶樹脂成形物を防音材の吸音材側孔部相当部位
に設けてなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載の自動車用防音材。
に存する。
防音材を構成する遮音材は、形成記憶樹脂を必須成分
とし、その他ゴム系、樹脂系、瀝青質系もしくはこれら
を混合した成分をバインダー成分とし、他の成分として
充填材を含有したものを混練し、シート状に圧延、成形
したものである。例えば加熱溶融したゴム等の1種以上
と充填材を加熱混練機にて混合し、押出した後圧延する
工程により製造される。
必須成分である形状記憶樹脂は、ポリ塩化ビニル、ポ
リイソプレン、ポリスチレン−ブタジエン共重合体、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリノルボ
ルネン、ポリウレタン、AB樹脂等が推奨できる。
圧延した遮音材は、ガラス転移温度(Tg点)を超える
温度でワイヤー等にフィットする孔部の形状に成形し、
その形状を記憶させ、その後ガラス転移温度未満の温度
においてワイヤー等が十分配線できる大きさの孔に変形
したものである。
また、吸音材は、動物性、植物性、鉱物性の不連続繊
維材料の1種または2種以上と結合材とからなる嵩高性
不織布、レジンフェルト、グラスウール、又はニードル
フェルト等もしくは、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リオレフィン系のフォーム材が挙げられる。
防音材は、下金型上の遮音材に吸音材を載置し、その
まま上型を下ろし加熱加圧成形したり、予め加熱成形し
た遮音材上に吸音材として使用するフォーム材の原液を
金型に注入後、発泡せしめる方法を採用しても良い。
かかる防音材の少なくとも孔部相当位置に設けられる
形状記憶樹脂成形物は、上記で例示した形状記憶樹脂の
使用が好ましく、これらをガラス転移温度(Tg点)を超
える温度でワイヤー等にフィットする孔形状に成形し、
その形状を記憶させ、その後ガラス転移温度未満の温度
においてワイヤー等が十分配線できる大きさの孔に変形
したものである。
形状記憶樹脂には、各種充填材、添加剤を配合した
後、成形することが推奨される。
形状記憶樹脂成形物に複数の孔部を設け、ワイヤー等
を配線する複数の孔部に対応できるようにすることが好
ましいことである。
かかる形状記憶樹脂成形物を遮音剤の孔部相当位置に
設ける手段としては、ホチキスや接着剤の使用による一
体化でも良く、遮音材の一部として嵌め込んでも良い。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明のより詳細な理解に供す
る。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定
されるものではない。
実施例1 ブチルゴム30重量部、ストレート/ブロン混合アスフ
ァルト5重量部、EVA5重量部、炭酸カルシウム50重量部
及びタルク10重量部を混練し、1mm厚に押出し成形し、
遮音材となした。吸音材としては、反毛60重量部、落綿
10重量部、合成繊維5重量部、フェノール樹脂粉末25重
量部よりなるフリースを形成し、140℃の加熱炉に導入
し、厚さ15mm、面密度600g/m2の嵩高性不織布を得た。
予め加熱した遮音材と吸音材を一体化後、冷金型に載
置し、約1分間加圧成形し、自動車ダッシュ部用防音材
となした。
ポリ塩化ビニルよりなり、Tg点が60℃である形状記憶
樹脂を、自動車ダッシュ部の貫通部品及びワイヤーハー
ネスにすきまなくフィットする形状に成形した形状記憶
樹脂成形物を、30℃の状態で、上記貫通部品を通す作業
をする上で効率を良くするために充分な大きさに孔の径
を広げた変形を行ない、上記遮音材と吸音材からなる自
動車ダッシュ部用防音材の遮音材孔部位置に接着剤によ
り接着した。
該自動車ダッシュ部用防音材を自動車組立ラインにて
自動車に取付けた後、各種の貫通部品を取付、自動車が
完成した後、エンジンを運転させた時に発生した熱によ
り、遮音材孔部に接着した形状記憶樹脂成形物付近は60
℃以上の温度となり、形状が復元しても貫通部品にフィ
ットした。
実施例2 ポリノルボルネンよりなり、Tg点が55℃である形状記
憶樹脂を、自動車ダッシュ部の貫通部品及びワイヤーハ
ーネスにすきまなくフィットする形状に成形した形状記
憶樹脂成形物を、30℃の状態で、上記貫通部品を通す作
業をする上で効率を良くするために充分な大きさに孔の
径を広げた変形を行ない、実施例1と同様の遮音材と吸
音材からなる自動車ダッシュ部用防音材の遮音材孔部位
置に接着剤により接着した。
該自動車ダッシュ部用防音材を自動車組立ラインにて
自動車に取付けた後、各種の貫通部品を取付、自動車が
完成した後、エンジンを運転させた時に発生した熱によ
り、遮音材孔部に接着した形状記憶樹脂成形物付近は55
℃以上の温度となり、形状が復元して貫通部品にフィッ
トした。
実施例3 ポリウレタンよりなり、Tg点が60℃である形状記憶樹
脂を、自動車ダッシュ部の貫通部品及びワイヤーハーネ
スにすきまなくフィットする形状に成形した形状記憶樹
脂成形物を、30℃の状態で、上記貫通部品を通す作業を
する上で効率を良くするために充分な大きさに孔の径を
広げた変形を行ない、実施例1と同様の遮音材と吸音材
からなる自動車ダッシュ部用防音材の遮音材孔部位置に
ホチキスを用いて一体化した。
該自動車ダッシュ部用防音材を自動車組立ラインにて
自動車に取付けた後、各種の貫通部品を取付け、自動車
が完成した後、エンジンを運転させた時に発生した熱に
より、遮音材穴部に接着した形状記憶樹脂成形物付近は
60℃以上の温度となり、形状が復元して貫通部品にフィ
ットした。
比較例 実施例1と同様の遮音材と吸音材からなる自動車ダッ
シュ部用防音材を自動車組立ラインにて自動車に取付け
た後、各種の貫通部品を取付、自動車が完成した。
(発明の効果) 実施例1〜実施例3ともに、自動車がエンジンを回転
させてエンジンルームから車室内への騒音を発生させる
際に、騒音の伝達経路であるダッシュインシュレーター
の遮音材の孔部がすきまなく塞がれたため、該孔部の防
音部品は極めて優れた防音効果を有することが判明し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は形状記憶樹脂を配合した遮音材に形状記憶樹脂
成形物を接着した防音材孔部にワイヤーを通した部分斜
視図、第2図は、第1図の形状記憶樹脂成形物及び遮音
材が復元した状態の部分斜視図、第3図は、従来の防音
材孔部にワイヤーを通した部分斜視図。 (1)形状記憶樹脂を配合した遮音材、(1′)復元し
た状態の形状記憶樹脂を配合した遮音材、(2)吸音
材、(3)形状記憶樹脂成形物、(3′)復元した状態
の形状記憶樹脂成形物、(4)ワイヤー。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮音材と吸音材(2)からなる防音材にお
    いて、遮音材成分中に形状記憶樹脂を配合し、更に形状
    記憶樹脂成形物(3)を防音材の孔部相当位置に設け、
    遮音材の温度変化後の孔部の記憶状態及び形状記憶樹脂
    成形物の温度変化後の記憶状態を、配線するワイヤー
    (4)、ケーブル等の防音材を貫通する部品等の径とほ
    ぼ同じ径の孔部を形成するように設計してなることを特
    徴とする自動車用防音材。
  2. 【請求項2】形状記憶樹脂成形物を防音材の遮音材側孔
    部相当部位に設けてなることを特徴とする特許請求の範
    囲第1孔に記載の自動車用防音材。
  3. 【請求項3】形状記憶樹脂成形物を防音材の吸音材側孔
    部相当部位に設けてなることを特徴とする特許請求の範
    囲第1孔に記載の自動車用防音材。
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