JP2543771Y2 - コンテナ保持式混合装置 - Google Patents

コンテナ保持式混合装置

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JP2543771Y2
JP2543771Y2 JP1991046574U JP4657491U JP2543771Y2 JP 2543771 Y2 JP2543771 Y2 JP 2543771Y2 JP 1991046574 U JP1991046574 U JP 1991046574U JP 4657491 U JP4657491 U JP 4657491U JP 2543771 Y2 JP2543771 Y2 JP 2543771Y2
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Inventor
純 小松
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンテナを保持枠内に
収容して固定し、保持枠を回転させてコンテナを回転さ
せることによりコンテナ内容物を混合する装置に関し、
1個の装置でサイズの異なるコンテナを回転できるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般のコンテナ保持式混合装置は、回転
軸に支持されコンテナを収容する保持枠と、保持枠の上
部に設けられコンテナを押えて保持枠内に固定する押え
部材とを主要構成部材として備えている。押え部材はコ
ンテナ上面の各隅に当接して押圧する押圧部を有してい
る。保持枠の大きさはコンテナよりやや大きい程度であ
る。従来の混合装置では、保持枠は所定サイズのコンテ
ナのみを収容する大きさに形成されており、押圧部もそ
のコンテナに合うように設けられているにすぎなかっ
た。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上記構成の混合装置
では、保持枠に保持できるのは上記所定サイズのコンテ
ナのみであって、それよりも小さいサイズのコンテナは
押え部材によって固定できないために保持することがで
きなかった。即ち上記混合装置では、1個のコンテナし
か回転させることができなかった。このためサイズの異
なるコンテナを回転させるには、装置をコンテナの数だ
け用意しなければならず、不経済であった。
【0004】本考案は、1個の装置でサイズの異なるコ
ンテナを回転できるようにしたコンテナ保持式混合装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本考案のコンテナ保持
式混合装置は、回転軸に支持された保持枠内にコンテナ
を収容し、コンテナを保持枠の上部に設けた押え部材で
押えて保持枠内に固定し、押え部材はコンテナ上面の各
隅に当接して押圧する押圧部を有しており、保持枠を回
転させてコンテナの内容物を混合する装置において、押
圧部を各種サイズのコンテナに対応させて多数設けたこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】各種サイズのコンテナは、それに対応する押圧
部により押えられ、コンテナケース内に固定される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本考案のコンテナ保持式混合装置の全体構成
を示す正面図、図2は図1のII矢視図、図3は図1のII
I 矢視図である。また図4はコンテナを示す正面図、図
5は図4のV矢視図である。10は混合する粉粒体等を
収容するコンテナ、11はコンテナ10を保持するコン
テナケース(保持枠)である。コンテナケース11は図
1の紙面の手前側及び上側が開いた略コ字状の枠体であ
る。コンテナケース11は架台14上に回転自在に設置
された軸13により支持されている。軸13は図2に示
すようにコンテナケース11に対して斜めに設けられて
おり、コンテナケース11は図3に示すように軸13回
りにA方向に回転されるようになっている。12は軸1
3の駆動装置、15はベッド、16は安全柵である。
【0008】コンテナ10は図4及び図5に示すよう
に、容器状の本体20と架台24とで構成されている。
本体20は下部が絞られた直方体状のものであり、上部
に投入口21、下端に排出口22を有している。架台2
4は排出口22を囲むように設けられた4本のパイプ2
4aで構成されている。パイプ24aの下端には図4の
紙面に直角方向に延びた角パイプ25が溶接されてい
る。角パイプ25はその両端がパイプ24aの下端に溶
接されている。また図5に示すように、角パイプ25の
上面には図5の紙面に直角方向に延びた角パイプ28が
溶接されている。角パイプ28はその両端が角パイプ2
5に溶接されている。角パイプ25の端部開口には盲板
27が溶接されている。4本のパイプ24aは本体20
の幅及び奥行き示す4隅に沿って下方に延びており、従
って角パイプ25はコンテナ10の幅及び奥行きを示し
ている。本体20の上面にも角パイプ25と平行に角パ
イプ25aが設けられており、これらの角パイプ25、
25aによってコンテナ10の外形寸法が決まってい
る。
【0009】そしてコンテナケース11の上部にはコン
テナケース11内に収容されたコンテナ10を上から押
えてコンテナケース11内に固定するための押え部材5
0が設けられている。押え部材50は、コンテナ10を
押える本体51と支持部52とで構成されており、コン
テナケース11を構成する縦パイプ内に収容された油圧
シリンダ40のロッドにより支持部52にて昇降可能に
支持されている。なお図2においては本体51を省略し
ている。44(図2)は押え部材50の昇降をガイドす
るロッドであり、支持部52を摺動可能に貫通してコン
テナケース11に設けられている。
【0010】図6は押え部材50を下側から見た図であ
る。本体51は外枠53と、中枠54と、内枠55とで
構成されており、各枠の4隅には押圧部56が設けられ
ている。押圧部56は全て同じ寸法形状のものである。
図7は図6のX部分を上側から見た斜視図である。図7
に示すように、外枠53は横枠53a上に縦枠53bを
設けて構成されており、中枠54は縦枠53b上に設け
た横枠54aの下に縦枠54bを設けて構成されてお
り、内枠55は横枠54a上に設けた縦枠55bの下に
横枠55aを設けて構成されている。これにより、各枠
の4隅は段違いになっており、外枠53の4隅よりも中
枠54の4隅が、中枠54の4隅よりも内枠55の4隅
が上側になっている。即ち各枠の4隅に設けた押圧部5
6は段違いになっており、図6のVIII−VIII矢視部分断
面図である図8に示すように、外枠53、中枠54、内
枠55の順に押圧部56は上に位置している。
【0011】押圧部56は図9に示すように、上壁56
aと、互いに直交する2つの側壁56bとで構成されて
いる。押圧部56は、側壁56bの角部56cが枠の4
隅の角部に一致し、側壁56bが枠の周縁に沿うよう
に、各枠の4隅に上壁56aにて固着されている。側壁
56bの内面は、側壁56bが下から上に向けて漸次に
肉厚となるようなテーパ面56dとなっている。
【0012】押圧部56はコンテナ10上面の角パイプ
25aの両端の角部に被さるように嵌まってコンテナ1
0を押圧するようになっている。そして図6に示すよう
に、外枠53の押圧部56は幅寸法A1、奥行き寸法A
2のコンテナの上記角部に嵌まり、中枠54の押圧部5
6は幅寸法B1、奥行き寸法B2のコンテナの上記角部
に嵌まり、内枠55の押圧部56は幅寸法C1、奥行き
寸法C2のコンテナの上記角部に嵌まるようになってい
る。
【0013】次に動作について説明する。まず油圧シリ
ンダ40を伸長させて押え部材50を図1の破線50a
の部分まで上昇させる。次にコンテナ10を図4の角パ
イプ28をフォークリフトのフォークに乗せて持ち上
げ、コンテナケース11の前面開口から図3の矢印B方
向に運んでコンテナケース11内に入れる。次に油圧シ
リンダ40を短縮させて押え部材50を下降させ、押圧
部56をコンテナ10上面の角パイプ25aの両端の角
部に被せるように嵌め、押圧部56によりコンテナ10
を押えてコンテナケース11内に固定する。そして駆動
装置12により軸13を回転させれば、コンテナケース
11即ちコンテナ10が回転し、コンテナ10の内容物
が混合される。
【0014】押え部材50によりコンテナ10を押える
場合、外枠53の押圧部56を用いれば上記A1・A2
サイズのコンテナ10が押えられ、中枠54の押圧部5
6を用いれば上記B1・B2サイズのコンテナ10が押
えられ、内枠55の押圧部56を用いれば上記C1・C
2サイズのコンテナ10が押えられる。即ち上記構成の
押え部材50によれば、3種類のサイズのコンテナ10
をそれぞれ押えることができる。従って3種類のサイズ
のコンテナ10を回転させることができ、従来のように
装置自体を3種類用意する必要はなく、経済性や使い易
さを向上できる。 また押圧部56にはテーパ面56d
が形成されているので、押圧部56をコンテナ10上面
の角パイプ25aの両端の角部に被せるように嵌める
際、テーパ面56dが案内面として作用する。従って押
圧部56によるコンテナ10の固定作業が容易且つ正確
に行なわれる。
【0015】更に押え部材50は枠により構成されてい
るので、構成が簡素であり、重量も重くない。
【0016】なお押え部材50は上記構成のものに限る
ものではなく、例えば図10に示すように断面が階段状
となった枠体を用いてもよく、また図11に示すように
枠体の4隅にのみ階段状の押圧部56を備えたものでも
よい。
【0017】また上記では、押圧部56は3種類のサイ
ズに対応するよう設けているが、これはもちろん3種類
に限るものではなく、コンテナ10の保持、回転に支障
がない限り多い方がよい。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案のコンテナ保持式混
合装置によれば、押え部材50の押圧部56を各種サイ
ズのコンテナに対応させて多数設けたので、1個の装置
でサイズの異なるコンテナを保持、回転することができ
る。従って従来のように装置自体をコンテナのサイズの
種類だけ用意する必要はなく、経済性や使い易さを向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のコンテナ保持式混合装置の全体構成
を示す正面図である。
【図2】 図1のII矢視図である。
【図3】 図1のIII 矢視図である。
【図4】 コンテナを示す正面図である。
【図5】 図4のV矢視図である。
【図6】 押え部材を下側から見た図である。
【図7】 図6のX部分を上側から見た斜視図である。
【図8】 図6のVIII−VIII矢視部分断面図である。
【図9】 押圧部の斜視図である。
【図10】 押え部材の別の例を示す断面部分図であ
る。
【図11】 押え部材の更に別の例を示す斜視部分図で
ある。
【符号の説明】
10 コンテナ 11 コンテナケース(保持枠) 13 軸 50 押え部材 56 押圧部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に支持された保持枠内にコンテナを
    収容し、コンテナを保持枠の上部に設けた押え部材で押
    えて保持枠内に固定し、押え部材はコンテナ上面の各隅
    に当接して押圧する押圧部を有しており、保持枠を回転
    させてコンテナの内容物を混合する装置において、押圧
    部を各種サイズのコンテナに対応させて多数設けたこと
    を特徴とするコンテナ保持式混合装置。
JP1991046574U 1991-06-20 1991-06-20 コンテナ保持式混合装置 Expired - Fee Related JP2543771Y2 (ja)

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