JP2543587B2 - 語音聴力改善剤 - Google Patents
語音聴力改善剤Info
- Publication number
- JP2543587B2 JP2543587B2 JP1034982A JP3498289A JP2543587B2 JP 2543587 B2 JP2543587 B2 JP 2543587B2 JP 1034982 A JP1034982 A JP 1034982A JP 3498289 A JP3498289 A JP 3498289A JP 2543587 B2 JP2543587 B2 JP 2543587B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speech
- hearing
- dihydroxyvitamin
- presbycusis
- improver
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は活性型ビタミンＤを有効成分とする語音聴力
改善剤に関する。特に老人性難聴患者における語音聴力
の改善剤に関する。
改善剤に関する。特に老人性難聴患者における語音聴力
の改善剤に関する。
近年、高齢化社会への進行に伴い、老人性難聴患者が
増加の一途をたどっている。老人性難聴患者では純音聴
力の低下、すなわち小さな音が聞えないという難聴一般
に共通する特徴がある以外に、純音聴力に比較して語音
聴力の低下の著しい症例、すなわち言語の了解の悪い症
例が多いのが特徴である。これは老人性難聴が臨床的に
は感覚性（内耳性）老人性難聴に神経性（後迷路性）老
人性難聴が重なっているためであるといわれる。このた
め、老人性難聴患者では補聴器が有用でないケースが多
々あるのである。
増加の一途をたどっている。老人性難聴患者では純音聴
力の低下、すなわち小さな音が聞えないという難聴一般
に共通する特徴がある以外に、純音聴力に比較して語音
聴力の低下の著しい症例、すなわち言語の了解の悪い症
例が多いのが特徴である。これは老人性難聴が臨床的に
は感覚性（内耳性）老人性難聴に神経性（後迷路性）老
人性難聴が重なっているためであるといわれる。このた
め、老人性難聴患者では補聴器が有用でないケースが多
々あるのである。
従来、老人性難聴に固有な病因、すなわち高齢者の一
部だけがどうして語音聴力の著明な低下を来たすのかは
全く不明であり、老人性難聴、特にその語音聴力は悪化
することはあっても改善することのない慢性疾患とし
て、その治療の試み，治療剤の検討はほとんど行われて
こなかったのである。
部だけがどうして語音聴力の著明な低下を来たすのかは
全く不明であり、老人性難聴、特にその語音聴力は悪化
することはあっても改善することのない慢性疾患とし
て、その治療の試み，治療剤の検討はほとんど行われて
こなかったのである。
本発明者等は老化による聴力の低下、特に過度に低下
した語音聴力の治療は可能なはずだとの立場にたって、
その治療剤を鋭意研究の結果、本発明に到達したのであ
る。
した語音聴力の治療は可能なはずだとの立場にたって、
その治療剤を鋭意研究の結果、本発明に到達したのであ
る。
詳しくは、本発明者等は語音聴力の低下を示す高年令
の原因不明感音難聴症例（老人性難聴）において、非常
に少量の活性型ビタミンＤの継続投与が驚くべきことに
該症例の語音聴力の改善に効果のあることを見い出した
のである。更に詳細には、活性型ビタミンＤの投与は老
人性難聴の純音聴力レベルの改善には必ずしも効果がな
いが、語音聴力の改善には効果のあることを発見したの
であって、この事実は従来の如何なる文献にも記載され
ていない。
の原因不明感音難聴症例（老人性難聴）において、非常
に少量の活性型ビタミンＤの継続投与が驚くべきことに
該症例の語音聴力の改善に効果のあることを見い出した
のである。更に詳細には、活性型ビタミンＤの投与は老
人性難聴の純音聴力レベルの改善には必ずしも効果がな
いが、語音聴力の改善には効果のあることを発見したの
であって、この事実は従来の如何なる文献にも記載され
ていない。
すなわち、本発明は活性型ビタミンＤを有効成分とす
る語音聴力改善剤である。
る語音聴力改善剤である。
本発明における活性型ビタミンＤとしては活性型ビタ
ミンD2,活性型ビタミンD3及びそれらの誘導体が挙げら
れる。これらの具体例としては、例えば、これらの相当
する１α−ヒドロキシビタミンＤ、１α,24−ジヒドロ
キシビタミンＤ、１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、
１α,24,25−トリヒドロキシビタミンＤ、24,24−F2−
１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、26,26,26,27,27,27
−F6−１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、25−ヒドロ
キシビタミンD3−26,23−ラクトン及び１α,25−ジヒド
ロキシビタミンD3−26,23−ラクトン等が挙げられる。
これらの有効成分は公知の方法で、適当な賦形剤等を用
いて軟カプセル剤，硬カプセル剤，錠剤，液剤，シロッ
プ等の経口剤あるいは注射剤等にして使用できる。有効
成分の投与量は0.01μｇ〜10μg/日／人程度であり、投
与回数は通常１〜３回／日であり、このような条件を満
足するよう製剤を調製するのが好ましい。
ミンD2,活性型ビタミンD3及びそれらの誘導体が挙げら
れる。これらの具体例としては、例えば、これらの相当
する１α−ヒドロキシビタミンＤ、１α,24−ジヒドロ
キシビタミンＤ、１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、
１α,24,25−トリヒドロキシビタミンＤ、24,24−F2−
１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、26,26,26,27,27,27
−F6−１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ、25−ヒドロ
キシビタミンD3−26,23−ラクトン及び１α,25−ジヒド
ロキシビタミンD3−26,23−ラクトン等が挙げられる。
これらの有効成分は公知の方法で、適当な賦形剤等を用
いて軟カプセル剤，硬カプセル剤，錠剤，液剤，シロッ
プ等の経口剤あるいは注射剤等にして使用できる。有効
成分の投与量は0.01μｇ〜10μg/日／人程度であり、投
与回数は通常１〜３回／日であり、このような条件を満
足するよう製剤を調製するのが好ましい。
本発明の語音聴力改善剤は他の薬剤例えば各種ビタミ
ン剤等との併用も可能であることはもちろんである。以
下、実施例により、本発明を記述する。
ン剤等との併用も可能であることはもちろんである。以
下、実施例により、本発明を記述する。
実施例１ １α−ヒドロキシビタミンD3（１α−（OH）D3）の１
μｇを高級脂肪酸のグリセリンエステルに溶解し、ゼラ
チンのカプセルに封入したカプセル剤を作成した。この
薬剤１ケ／日を、慢性の経過をたどってきた原因不明の
感音難聴の症例１（男62才）に、１年６ケ月間投与し、
聴力の経過を観察した。語音聴力の測定は100dBにおけ
る語音弁別検査により行い、最高明瞭度（％）をもとめ
た。また参考までに純音聴力（500,1000,2000Hzの４分
法）の変化も観察した。その結果を第１表に示した。
μｇを高級脂肪酸のグリセリンエステルに溶解し、ゼラ
チンのカプセルに封入したカプセル剤を作成した。この
薬剤１ケ／日を、慢性の経過をたどってきた原因不明の
感音難聴の症例１（男62才）に、１年６ケ月間投与し、
聴力の経過を観察した。語音聴力の測定は100dBにおけ
る語音弁別検査により行い、最高明瞭度（％）をもとめ
た。また参考までに純音聴力（500,1000,2000Hzの４分
法）の変化も観察した。その結果を第１表に示した。
第１表から本発明による語音聴力の改善が明らかであ
る。なお該症例の血清尿素窒素値は正常域にあり、観察
期間中ほぼ一定に保たれていた。
る。なお該症例の血清尿素窒素値は正常域にあり、観察
期間中ほぼ一定に保たれていた。
実施例２ 実施例１におけると同じ薬剤１ケ／日を慢性の経過を
たどってきた原因不明の感音難聴の症例２（女58才）
に、２年11ケ月間投与し、聴力の変化を実施例１と同様
に語音聴力，純音聴力について観察した。その結果を第
２表に示した。
たどってきた原因不明の感音難聴の症例２（女58才）
に、２年11ケ月間投与し、聴力の変化を実施例１と同様
に語音聴力，純音聴力について観察した。その結果を第
２表に示した。
第２表から、本発明による語音聴力の改善が明らかで
ある。なお該症例の血清尿素窒素値は正常域にあり、観
察期間中ほぼ一定に保たれていた。
ある。なお該症例の血清尿素窒素値は正常域にあり、観
察期間中ほぼ一定に保たれていた。
Claims (2)
- 【請求項１】活性型ビタミンＤを有効成分とする語音聴
力改善剤。 - 【請求項２】活性型ビタミンＤが１α−ヒドロキシビタ
ミンＤ、1,24−ジヒドロキシビタミンＤ、１α,25−ジ
ヒドロキシビタミンＤ、24,25−ジヒドロキシビタミン
Ｄ、１α,24,25−トリヒドロキシビタミンＤ、24,24−F
2−１α,25−ジヒドロキシビタミンＤ及び26,26,26,27,
27,27−F6−１α,25−ジヒドロキシビタミンＤからなる
群から選ばれたものである請求項１記載の語音聴力改善
剤。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP64-98 | 1989-01-05 | ||
| JP9889 | 1989-01-05 | ||
| JP1-98 | 1989-01-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02275822A JPH02275822A (ja) | 1990-11-09 |
| JP2543587B2 true JP2543587B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=11464626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1034982A Expired - Lifetime JP2543587B2 (ja) | 1989-01-05 | 1989-02-16 | 語音聴力改善剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543587B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5575662B2 (ja) * | 2008-01-02 | 2014-08-20 | マリーン バイオ カンパニー リミテッド | 神経変性疾患を処置するための組成物および方法 |
-
1989
- 1989-02-16 JP JP1034982A patent/JP2543587B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02275822A (ja) | 1990-11-09 |
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