JP2543548Y2 - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
- Publication number
- JP2543548Y2 JP2543548Y2 JP1991075863U JP7586391U JP2543548Y2 JP 2543548 Y2 JP2543548 Y2 JP 2543548Y2 JP 1991075863 U JP1991075863 U JP 1991075863U JP 7586391 U JP7586391 U JP 7586391U JP 2543548 Y2 JP2543548 Y2 JP 2543548Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- rotor core
- cooling
- electric machine
- duct
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転電機の通風冷却の改
良に係り、特に積層鉄板で構成した回転子鉄心にダクト
と風穴を設け通風冷却を行うようにした回転電機に関す
る。
良に係り、特に積層鉄板で構成した回転子鉄心にダクト
と風穴を設け通風冷却を行うようにした回転電機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】回転電機の通風冷却構造として、回転子
鉄心に軸方向冷却溝と周方向冷却溝を設け、これに風を
通して通風冷却するものがある。この種の一般的な構造
を図4、図5に示す。
鉄心に軸方向冷却溝と周方向冷却溝を設け、これに風を
通して通風冷却するものがある。この種の一般的な構造
を図4、図5に示す。
【0003】すなわち、薄鋼板を積層してなる回転子鉄
心(1)に円周方向に等間隔にいくつかの穴をあけて軸
方向冷却溝(2)(以下風穴と記載)を設けると共に周
方向冷却溝(3)(以下ダクトと記載)を設けた構造で
ある。風穴(2)の両端部から入った冷却風は、ダクト
(3)を通って鉄心を冷却する。しかし、この構造は冷
却風が風穴(2)の両端部に近いダクト(3)から抜け
やすく、中央付近のダクト(3)の風量が少なくなり、
回転子鉄心(1)の冷却が不均一となる。そこで、冷却
の不均一を解消するため、図6、図7に示す構造が提案
(実公平2−29796)された。
心(1)に円周方向に等間隔にいくつかの穴をあけて軸
方向冷却溝(2)(以下風穴と記載)を設けると共に周
方向冷却溝(3)(以下ダクトと記載)を設けた構造で
ある。風穴(2)の両端部から入った冷却風は、ダクト
(3)を通って鉄心を冷却する。しかし、この構造は冷
却風が風穴(2)の両端部に近いダクト(3)から抜け
やすく、中央付近のダクト(3)の風量が少なくなり、
回転子鉄心(1)の冷却が不均一となる。そこで、冷却
の不均一を解消するため、図6、図7に示す構造が提案
(実公平2−29796)された。
【0004】すなわち、回転子鉄心(1)の円周方向に
複数設けた各風穴(2)にパイプ(5)を挿入する。パ
イプ(5)はそれぞれ長さが異なり、図7(a)にA,
B,Cで示す風穴の位置のパイプ(5)の長さを図6に
記号A1 ,B1 ,C1 をもって示している。各パイプ
(5)の先端は、回転子鉄心(1)の両端から中央部に
わたって複数形成されているいずれかのダクト(3)に
接続した位置に伸びている。また、図7(b)に示すよ
うにパイプ(5)の先端にはダクト(3)と連通する隙
間を形成して、その先方に位置する鋼板には風穴を設け
ないメクラ鋼板(6)とした構造となっており、長さA
1 ,B1 ,C1 のそれぞれのパイプ(5)から入った冷
却風はそれぞれ別々のダクト(3)に強制的に流れるた
め、冷却風が各ダクトに平均化されて流れるというもの
である。この構造はかなり有効と思われたが、風穴
(2)内径とパイプ(5)の外周にパイプ(5)を挿入
させるための空隙δが生じ、空隙には空気が介在し、空
気の熱伝導率は著しく小さいため、ほぼ断熱層となり、
風穴(2)による回転子鉄心(1)の冷却が有効に働か
なくなること、1つのダクト(3)における周方向で冷
却風量のアンバランスが生じる欠点があり、完全な解決
とはなりえなかった。
複数設けた各風穴(2)にパイプ(5)を挿入する。パ
イプ(5)はそれぞれ長さが異なり、図7(a)にA,
B,Cで示す風穴の位置のパイプ(5)の長さを図6に
記号A1 ,B1 ,C1 をもって示している。各パイプ
(5)の先端は、回転子鉄心(1)の両端から中央部に
わたって複数形成されているいずれかのダクト(3)に
接続した位置に伸びている。また、図7(b)に示すよ
うにパイプ(5)の先端にはダクト(3)と連通する隙
間を形成して、その先方に位置する鋼板には風穴を設け
ないメクラ鋼板(6)とした構造となっており、長さA
1 ,B1 ,C1 のそれぞれのパイプ(5)から入った冷
却風はそれぞれ別々のダクト(3)に強制的に流れるた
め、冷却風が各ダクトに平均化されて流れるというもの
である。この構造はかなり有効と思われたが、風穴
(2)内径とパイプ(5)の外周にパイプ(5)を挿入
させるための空隙δが生じ、空隙には空気が介在し、空
気の熱伝導率は著しく小さいため、ほぼ断熱層となり、
風穴(2)による回転子鉄心(1)の冷却が有効に働か
なくなること、1つのダクト(3)における周方向で冷
却風量のアンバランスが生じる欠点があり、完全な解決
とはなりえなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、これらの問
題に対拠するためになされたものであり、回転子鉄心の
中央部にも両端部にも均等に、しかも周方向にも均等に
冷却風を送風しバランス良く冷却することのできる回転
電機を提供することを目的としている。
題に対拠するためになされたものであり、回転子鉄心の
中央部にも両端部にも均等に、しかも周方向にも均等に
冷却風を送風しバランス良く冷却することのできる回転
電機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、複数の積層鉄心ブロックを連結して成る
回転子鉄心の円周方向に等間隔に軸と平行に複数の風穴
を備え、各積層鉄心ブロック間に形成したダクトに上記
風穴を連通させた回転電機において、それぞれの積層鉄
心ブロックの端面に風穴の外周に突起部を持つ端板と、
該突起部に係合し風穴の冷却風を該ダクトに分岐する通
気部を備えたリングを設け、該通気部の大きさを該風穴
の冷却風入口側から順次大きく設定する。
め、本考案は、複数の積層鉄心ブロックを連結して成る
回転子鉄心の円周方向に等間隔に軸と平行に複数の風穴
を備え、各積層鉄心ブロック間に形成したダクトに上記
風穴を連通させた回転電機において、それぞれの積層鉄
心ブロックの端面に風穴の外周に突起部を持つ端板と、
該突起部に係合し風穴の冷却風を該ダクトに分岐する通
気部を備えたリングを設け、該通気部の大きさを該風穴
の冷却風入口側から順次大きく設定する。
【0007】
【作用】端板の突起部に設けたリングの通気部が、冷却
風入口側から順次大きく設定されるので各ダクトにバラ
ンス良く冷却風を分岐させ、分岐した冷却風をダクト内
の円周方向に対してもバランス良く配分することがで
き、全体としてバランスの良い冷却を行うことができ
る。また、風穴の内側から回転子鉄心が直接冷却される
ので冷却効果が向上する。
風入口側から順次大きく設定されるので各ダクトにバラ
ンス良く冷却風を分岐させ、分岐した冷却風をダクト内
の円周方向に対してもバランス良く配分することがで
き、全体としてバランスの良い冷却を行うことができ
る。また、風穴の内側から回転子鉄心が直接冷却される
ので冷却効果が向上する。
【0008】
【実施例】本考案の回転電機による実施例を図1〜図3
に示す。
に示す。
【0009】図1は回転子鉄心の縦断面図、図2は図1
の側面図、図3(a)は“A”部の拡大断面図、図3
(b)は図3(a)のB−B断面図である。すなわち、
本実施例は、複数の積層鉄心ブロック(4)で成る回転
子鉄心(1)の円周方向に等間隔でかつ軸と平行に複数
の風穴(2)を設け、隣接する積層鉄心ブロック(4)
の間に、風穴(2)に連通し、周方向に通風するダクト
(3)を複数形成する。各積層鉄心ブロック(4)の一
方の端面に、図3(a)に示すように風穴(2)の外周
に突起部(8)を持つ端板(7)を設け、この突起部
(8)の外周に係合し、一部に通気部(切り欠き部)
(10)を持つ図3(b)のようなリング(9)を設け
る。この切り欠き部(10)の大きさは、冷却風入口側
(回転子鉄心(1)の端部)から順次大きくし、それぞ
れ風穴(2)とダクト(3)を連通させた構造とする。
の側面図、図3(a)は“A”部の拡大断面図、図3
(b)は図3(a)のB−B断面図である。すなわち、
本実施例は、複数の積層鉄心ブロック(4)で成る回転
子鉄心(1)の円周方向に等間隔でかつ軸と平行に複数
の風穴(2)を設け、隣接する積層鉄心ブロック(4)
の間に、風穴(2)に連通し、周方向に通風するダクト
(3)を複数形成する。各積層鉄心ブロック(4)の一
方の端面に、図3(a)に示すように風穴(2)の外周
に突起部(8)を持つ端板(7)を設け、この突起部
(8)の外周に係合し、一部に通気部(切り欠き部)
(10)を持つ図3(b)のようなリング(9)を設け
る。この切り欠き部(10)の大きさは、冷却風入口側
(回転子鉄心(1)の端部)から順次大きくし、それぞ
れ風穴(2)とダクト(3)を連通させた構造とする。
【0010】上記構造により、回転子鉄心(1)の端部
から入気した冷却風は、風穴(2)の内径を構成する積
層鉄心を内側から直接冷却する。また、各積層鉄心ブロ
ック(4)の端板(7)の突起部(8)に係合したリン
グ(9)の切り欠き部(10)の大きさが回転子鉄心
(1)の端部から順次大きく設定されるので風穴(2)
から各ダクト(3)に分岐する冷却風の風量をバランス
良く配分することができる。
から入気した冷却風は、風穴(2)の内径を構成する積
層鉄心を内側から直接冷却する。また、各積層鉄心ブロ
ック(4)の端板(7)の突起部(8)に係合したリン
グ(9)の切り欠き部(10)の大きさが回転子鉄心
(1)の端部から順次大きく設定されるので風穴(2)
から各ダクト(3)に分岐する冷却風の風量をバランス
良く配分することができる。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、回転子鉄心の端部の風
穴から入る冷却風を各ダクトへ最良の状態に配分して導
くことができ、バランス良く回転子鉄心の冷却を行うこ
とができ、かつ風穴の内側から回転子鉄心を直接冷却す
ることができ、しかも1つのダクトにおける周方向もバ
ランス良く冷却風を送ることができるので回転子鉄心の
周方向を均等に冷却することが可能となり、全体として
バランスの良い冷却を行うことのできる回転電機を得る
ことができる。
穴から入る冷却風を各ダクトへ最良の状態に配分して導
くことができ、バランス良く回転子鉄心の冷却を行うこ
とができ、かつ風穴の内側から回転子鉄心を直接冷却す
ることができ、しかも1つのダクトにおける周方向もバ
ランス良く冷却風を送ることができるので回転子鉄心の
周方向を均等に冷却することが可能となり、全体として
バランスの良い冷却を行うことのできる回転電機を得る
ことができる。
【図1】本考案の回転電機による回転子鉄心の縦断面
図。
図。
【図2】図1の側面図。
【図3】(a)は図1の“A”部詳細図、(b)は図3
(a)のB−B断面図。
(a)のB−B断面図。
【図4】従来の回転子鉄心の縦断面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】改良された従来の回転子鉄心の縦断面図。
【図7】(a)は図6の側面図、(b)は図6の“C”
部詳細図。
部詳細図。
1…回転子鉄心 2…風穴 3…ダクト 4…積層鉄心ブロック 7…端板 8…突起部 9…リング 10…切り欠き部
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の積層鉄心ブロックを連結して成る
回転子鉄心の円周方向に等間隔に軸と平行に複数の風穴
を備え、各積層鉄心ブロック間に形成したダクトに上記
風穴を連通させた回転電機において、それぞれの積層鉄
心ブロックの端面に風穴の外周に突起部を持つ端板と、
該突起部に係合し風穴の冷却風を該ダクトに分岐する通
気部を備えたリングを設け、該通気部の大きさを該風穴
の冷却風入口側から順次大きくしたことを特徴とする回
転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075863U JP2543548Y2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075863U JP2543548Y2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529251U JPH0529251U (ja) | 1993-04-16 |
JP2543548Y2 true JP2543548Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=13588518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991075863U Expired - Lifetime JP2543548Y2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543548Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103023162A (zh) * | 2011-09-20 | 2013-04-03 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 旋转电机 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5647961B2 (ja) * | 2011-09-26 | 2015-01-07 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 回転電機 |
CN102624152A (zh) * | 2012-04-25 | 2012-08-01 | 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 | 中型发电机低噪声闭式冷却系统 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6143742U (ja) * | 1984-08-24 | 1986-03-22 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の積層鉄心 |
JPS6390949U (ja) * | 1986-12-02 | 1988-06-13 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP1991075863U patent/JP2543548Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103023162A (zh) * | 2011-09-20 | 2013-04-03 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 旋转电机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0529251U (ja) | 1993-04-16 |
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