JP2543367B2 - 船舶用救助袋 - Google Patents
船舶用救助袋Info
- Publication number
- JP2543367B2 JP2543367B2 JP62141876A JP14187687A JP2543367B2 JP 2543367 B2 JP2543367 B2 JP 2543367B2 JP 62141876 A JP62141876 A JP 62141876A JP 14187687 A JP14187687 A JP 14187687A JP 2543367 B2 JP2543367 B2 JP 2543367B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- ship
- ships
- rescue
- weight
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、船舶における火災その他の災害発生時
に、救命ボートへ脱出する際に用いられる船舶用救助袋
に関するものである。
に、救命ボートへ脱出する際に用いられる船舶用救助袋
に関するものである。
従来から存在するこの種の船舶用救助袋は、船舶に常
備されている救命ゴムボートと救助袋とを単に接続した
ものであり、平常時は両者を共に折畳んで船舶の甲板上
の箱等に収納しておき、脱出時にはそのまま水面上に落
下させ、脱出者は、先ず救助袋を降下し救助袋下部の出
口からこの救助袋の下端に接続した救命ゴムボートに降
り、そして次に、別のゴムボートに乗り移るようにして
いる。
備されている救命ゴムボートと救助袋とを単に接続した
ものであり、平常時は両者を共に折畳んで船舶の甲板上
の箱等に収納しておき、脱出時にはそのまま水面上に落
下させ、脱出者は、先ず救助袋を降下し救助袋下部の出
口からこの救助袋の下端に接続した救命ゴムボートに降
り、そして次に、別のゴムボートに乗り移るようにして
いる。
しかしながら、水面から船舶の甲板迄の高さは災害時
の船舶の原料、波の状態、積み荷の重量等で大きく変化
する場合があり、上記従来の船舶用救助袋ではこのよう
な場合には降下筒が弛んでしまい使用することできない
という問題点を有していた。
の船舶の原料、波の状態、積み荷の重量等で大きく変化
する場合があり、上記従来の船舶用救助袋ではこのよう
な場合には降下筒が弛んでしまい使用することできない
という問題点を有していた。
そこで、この発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、その構成を、脱出者を通過さ
せる降下筒(1)を上袋(2)と下袋(3)により構成
し、上袋(2)の下端部に錘(8)を取り付けると共に
下袋(3)の下端部に救命ボート(13)を取り付け、さ
らに前記上袋(2)の下部を下袋(3)内に挿入してい
ると共に、下袋(3)の上端部をワイヤー(12)により
常時一定の引張力で吊り上げたものとしている。
めになされたものであり、その構成を、脱出者を通過さ
せる降下筒(1)を上袋(2)と下袋(3)により構成
し、上袋(2)の下端部に錘(8)を取り付けると共に
下袋(3)の下端部に救命ボート(13)を取り付け、さ
らに前記上袋(2)の下部を下袋(3)内に挿入してい
ると共に、下袋(3)の上端部をワイヤー(12)により
常時一定の引張力で吊り上げたものとしている。
上記手段を施した結果、この発明の船舶用救助袋で
は、下袋(3)の吊り上げ位置が水面から船舶の甲板迄
の高さの変化に応じて上下動し、上袋(2)がこの下袋
(3)内に段々と挿入していく。
は、下袋(3)の吊り上げ位置が水面から船舶の甲板迄
の高さの変化に応じて上下動し、上袋(2)がこの下袋
(3)内に段々と挿入していく。
以下、この発明の構成を一実施例として示した図面に
従って説明する。
従って説明する。
先ず、第1図に見るように、脱出者を通過させる降下
筒(1)を上袋(2)と下袋(3)により構成する。上
袋(2)は、外筒布(4)、滑り布(5)、主ベルト
(6)より成り、上端部は船舶の甲板の舷側等に突設さ
れた降下口枠(7)の中央部に取り付けられており、ま
た下端部には砂袋等の錘(8)が取り付けられている。
下袋(3)も、前記上袋(2)と同じく、外筒布
(9)、滑り布(10)、主ベルト(11)より成り、上端
部は前記降下口枠(7)の周囲から垂下されたワイヤー
(12)により常時一定の引張力で吊り上げられており、
下端部には救命ボート(13)が取り付けられており、さ
らに下端側部には脱出口(14)が設けられている。
筒(1)を上袋(2)と下袋(3)により構成する。上
袋(2)は、外筒布(4)、滑り布(5)、主ベルト
(6)より成り、上端部は船舶の甲板の舷側等に突設さ
れた降下口枠(7)の中央部に取り付けられており、ま
た下端部には砂袋等の錘(8)が取り付けられている。
下袋(3)も、前記上袋(2)と同じく、外筒布
(9)、滑り布(10)、主ベルト(11)より成り、上端
部は前記降下口枠(7)の周囲から垂下されたワイヤー
(12)により常時一定の引張力で吊り上げられており、
下端部には救命ボート(13)が取り付けられており、さ
らに下端側部には脱出口(14)が設けられている。
前記上袋(2)は、下袋(3)より小径に作製されて
おり、その下端部に取り付けられた錘(8)の荷重によ
り下袋(3)内に挿入していくようにしている。
おり、その下端部に取り付けられた錘(8)の荷重によ
り下袋(3)内に挿入していくようにしている。
前記下袋(3)をワイヤー(12)により常時一定の引
張力で吊り上げておくには、第4図に示したようなプー
リ(15)(15)間に巻着されたコンストンスプリング
(16)を使用している。この場合、下袋(3)の重量が
1mで約2kgとしたとき、例えば下袋(3)の長さを10mと
すればその重量は約20kgとなり、救命ボート(13)の重
量を約100kgとしたとき、コンストンスプリング(16)
による引張力を50kg〜80kgに設定すると、救命ボート
(13)の重量で常時下袋(3)は吊り上げられた状態に
あり、水面上にある救命ボート(13)の上下動で下袋
(3)も上下動する。そして、下袋(3)の上下動に合
わせて上袋(2)は下袋(3)に入ったり出たりして降
下筒(1)全体の長さを調整する。
張力で吊り上げておくには、第4図に示したようなプー
リ(15)(15)間に巻着されたコンストンスプリング
(16)を使用している。この場合、下袋(3)の重量が
1mで約2kgとしたとき、例えば下袋(3)の長さを10mと
すればその重量は約20kgとなり、救命ボート(13)の重
量を約100kgとしたとき、コンストンスプリング(16)
による引張力を50kg〜80kgに設定すると、救命ボート
(13)の重量で常時下袋(3)は吊り上げられた状態に
あり、水面上にある救命ボート(13)の上下動で下袋
(3)も上下動する。そして、下袋(3)の上下動に合
わせて上袋(2)は下袋(3)に入ったり出たりして降
下筒(1)全体の長さを調整する。
この発明に係る船舶用救助袋は、以上に述べたように
構成されており、水面から船舶の甲板迄の高さが、災害
時の船舶の傾斜、波の状態、積み荷の重量等で大きく変
化しても、この変化に応じて降下筒(1)の全体の長さ
を調整することができるので、このような場合の使用に
も充分に耐え得るものであり、船舶における火災その他
の災害発生時に船舶の甲板から救命ボートへ安全かつ確
実に脱出することができる。
構成されており、水面から船舶の甲板迄の高さが、災害
時の船舶の傾斜、波の状態、積み荷の重量等で大きく変
化しても、この変化に応じて降下筒(1)の全体の長さ
を調整することができるので、このような場合の使用に
も充分に耐え得るものであり、船舶における火災その他
の災害発生時に船舶の甲板から救命ボートへ安全かつ確
実に脱出することができる。
第1図は、この発明に係る船舶用救助袋の説明図。第2
図は、上袋が下袋内に挿入した状態を示す船舶用救助袋
の説明図。第3図は、上袋の略下半部を示す説明図。第
4図はコンストンスプリングのプーリ間への巻着状態を
示す説明図。 (1)……降下筒、(2)……上袋、(3)……下袋、
(8)……錘、(12)……ワイヤー、(13)……救命ボ
ート
図は、上袋が下袋内に挿入した状態を示す船舶用救助袋
の説明図。第3図は、上袋の略下半部を示す説明図。第
4図はコンストンスプリングのプーリ間への巻着状態を
示す説明図。 (1)……降下筒、(2)……上袋、(3)……下袋、
(8)……錘、(12)……ワイヤー、(13)……救命ボ
ート
Claims (1)
- 【請求項1】脱出者を通過させる降下筒(1)を上袋
(2)と下袋(3)により構成し、上袋(2)の下端部
に錘(8)を取り付けると共に下袋(3)の下端部に救
命ボート(13)を取り付け、さらに前記上袋(2)の下
部を下袋(3)内に挿入していると共に、下袋(3)の
上端部をワイヤー(12)により常時一定の引張力で吊り
上げていることを特徴とする船舶用救助袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62141876A JP2543367B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 船舶用救助袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62141876A JP2543367B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 船舶用救助袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63305094A JPS63305094A (ja) | 1988-12-13 |
JP2543367B2 true JP2543367B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=15302218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62141876A Expired - Lifetime JP2543367B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 船舶用救助袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6102762A (en) * | 1996-12-12 | 2000-08-15 | Wardle Storeys (Safety And Survival Equipment) Limited | Marine escape systems |
-
1987
- 1987-06-05 JP JP62141876A patent/JP2543367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63305094A (ja) | 1988-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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