JP2542586B2 - カラ−画像読取り装置 - Google Patents

カラ−画像読取り装置

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JP2542586B2
JP2542586B2 JP61246988A JP24698886A JP2542586B2 JP 2542586 B2 JP2542586 B2 JP 2542586B2 JP 61246988 A JP61246988 A JP 61246988A JP 24698886 A JP24698886 A JP 24698886A JP 2542586 B2 JP2542586 B2 JP 2542586B2
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秀和 関沢
直史 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は,カラー複写装置,特に,カラー複写装置で
使用されるカラー画像読取り装置に関する。
(従来の技術) 特開昭60−38796号公報には,複写される原稿のカラ
ー画像を光学的に読み取ってカラー画像信号を作成する
カラーイメージセンサと,カラー画像信号を輝度信号と
色差信号とに変換するマトリクス回路と,輝度信号と色
差信号をカラープリンタで使用される色インク(例え
ば,イエロー,レッド,マゼンタ,シアン)のインク量
を制御するために使用されるインク量制御信号に変換す
るための色変換回路を具備するカラー画像複写装置が開
示されている。色変換回路はread only memory(ROM)
を用いたデータテーブルで構成される。
このような装置で視覚的に重要な濃い色を忠実に再生
するためには色変換回路(ROMテーブル)の容量を極め
て大きくする必要がある。反面,淡い色については色変
換回路の内容は必要以上に細かく量子化されており,こ
のためほとんど同じ情報がROMテーブルに内蔵されると
いう無駄が生じていた。
一方,この装置においてはマトリクス回路のマトリク
ス変換係数を変えることで色相を変化させることも可能
である。しかしながら,色相を大きく変化させようとす
るする場合に,単純にマトリクス変換係数を変えると色
変化が色毎に異なり,また彩度の低下も伴う。このため
再生されるカラー画像が視覚上不自然になる。
カラーイメージセンサは,CCD(charge coupled devic
e)で構成されるが,原稿のサイズ(幅)をカバーする
ために複数のCCDチップで構成される。複数のCCDチップ
は原稿の幅方向(原稿の主走査方向)に沿って配列され
ている。このようなイメージセンサの構成によれば,CCD
チップ間の特性のバラツキ(特に,CCDチップに設けられ
た色フィルタの分光特性のバラツキ)が避けられず,こ
れはCCDチップ間の出力信号のバラツキをもたらす。こ
のため再生画像の,CCDチップ間の継ぎ目に相当する部分
で色の差が顕著になる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は,色変換回路のメモリ容量をできるだ
け抑えながらも視覚上重要な濃い色を忠実に再生するこ
とができるカラー画像読取り装置を提供することであ
る。
本発明の他の目的は,カラーイメージセンサのCCDチ
ップ間の光学的特性のバラツキに伴う色再生のバラツキ
を補償するよう構成されたカラー画像読取り装置を提供
することである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段とその作用) 本発明によれば,カラー原稿を読み取り複数の基本色
信号を出力するカラーラインイメージセンサと,基本色
信号を輝度信号と2つの色差信号とに変換するマトリク
ス回路と,輝度信号と色差信号をカラープリンタで使用
されるカラーインクの量を制御するインク量制御信号に
変換する色変換回路を具備するカラー画像読取り装置に
おいて,マトリクス回路の前段に低レベル領域の入力信
号のレベル変化を高レベル領域のレベル変化よりも大き
くする非線形変換回路が設けられる。
好ましくは,非線形変換回路は,その入力信号をXiそ
して出力信号をXoとして,次のように示される変換特性
を有する。
Xo={(Xi+D)−Dn}/{(1+D)−Dn} ここにD及びnはおのおの定数であり,Dは約0.05およ
びnは1/2〜1/3の範囲の値を有する。
本発明の他の特徴によれば,原稿のライン方向に複数
のセンサ部に分割されたラインイメージセンサを用いた
場合に,センサ部の特性の差に起因する再生画像のセン
サ部の継目に相当する部分での色の差を軽減するため
に,マトリクス回路に再生画像での色の差を軽減するよ
うな各センサ部に応じたマトリクス変換係数の組が保持
される。
(実施例) 第1図において,線状光源1は透明ガラス板2上に載
置された原稿3を照明する。原稿3の1ラインがセルフ
フォーカシングロッドレンズアレイ4を介して,この例
では4個のCCDチップ5aないし5dから成るカラーライン
イメージセンサ5上に結像される。カラーイメージセン
サ5においては,第2図に示すように,ライン状に形成
された1画素を形成する3個の隣接する光検知素子上に
R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)のフィルタ素
子が配列されている。各CCDチップからはR,G,Bの電気信
号が順次読み出される。
CCDチップ5a乃至5dから読み出されたカラー画像信号
は,それぞれ増幅器6a乃至6dを介して順次アナログスイ
ッチ7に印加される。アナログスイッチ7はCCDチップ5
a乃至5dからの電気信号を順次アナログ−デジタル(A/
D)変換器8に送り,8ビットのデジタル信号に変換す
る。A/D変換器8からは原稿の幅方向(原稿の主走査方
向)に於ける1ラインのR,G,B電気信号が得られる。A/D
変換器8の出力信号はシェーディング補正回路9に印加
される。シェーディング補正回路9は光源1の照明光の
原稿上の強さのむらおよびカラーイメージセンサ5の光
検知素子の感度のバラツキを補償するために設けられ
る。補正回路9は原稿3の白を表わす信号レベルを1
に,黒を表わす信号レベルを0に成るように画像信号を
規格化するよう構成される。
原稿載置板2上に白基準板10が置かれ,この白基準板
に相当するA/D変換器8の出力信号のレベルをlwとし,
そして光源1を消灯したときのA/D変換器8の出力信号
レベルをlbとすると,シェーディング補正回路9は次の
ように入力画像信号Iを規格化する。
Io=(I−Ib)/(Iw−Ib) …(1) 補正回路9は白基準レベル記憶用の1ラインメモリお
よび黒基準ベレル用の1ラインメモリを備え,ラインイ
メージセンサ5の各光検知素子毎の電気信号を前述の式
に従って規格化する。
補正回路9の出力信号は,本発明に従って設けられた
第1の非線形変換回路11に印加される。この非線形変換
回路11はROMあるいはRAMにより構成することができる。
この非線形回路11の変換特性は,入力信号をXi,出力信
号をXoとすると,次のように表わされる。
Xo={(xi+D)−Dn}/{(1+D)−Dn} …
(2) ここでDはパラメータで約0.05,パラメータnは1/2な
いし1/3が望ましい。
第3図はD=0.05,n=1/3のときの非線形変換回路11
の入出力特性を示す。この特性によれば,入力信号Xiの
低レベル範囲でのレベル変化は高レベル範囲におけるよ
りもより大きな出力信号Xoのレベル変化をもたらすこと
が理解される。従って,視覚的に重要な濃い色の成分
(低輝度成分)を表わす信号の微少な変化は大きな変化
として取り出されて忠実な色再生に寄与する。非線形変
換回路11は8ビットの入力信号を12ビットの出力信号に
変換する。
非線形変換回路11の出力信号はマトリクス回路12に印
加され,各画素毎のR,G,B信号が輝度信号Iと色差信号C
1,C2に変換される。マトリクス回路12の変換式は次のよ
うに示される。
マトリクス回路の変換テーブルを作成するときの条件
は, a11+a12+a13=1 a21+a22+a23=0 …(4) a31+a32+a33=0 マトリクス回路12の出力信号は各々8ビットであり,
第2の非線形変換回路13に印加される。この非線形変換
回路13は,通常の原稿に対しては線形は変換特性を有
し,一方,例えば,明るすぎる原稿を暗い画像に,また
暗い画像を明るい画像に変換する機能を有する。
非線形変換回路13から抽出された,明るさについて補
正された信号は色変換回路14に印加される。この色変換
回路14はROMテーブルから構成され,非線形変換回路13
からの輝度信号および色差信号をカラープリンタ15で使
用される色インク(例えば,イエローY,マゼンタM,シア
ンCyおよびブラックBk)の量を表わすインク量制御信号
に変換する。
色変換回路14のROMテーブルには,例えば,良く知ら
れたNeugebauerの方程式から予め計算されたデータが記
憶されれば良い。カラープリンタ15はインク量制御信号
を受けて原稿のカラー画像をプリントする。
CPU16およびクロック発生器17が設けられて,上述し
たカラー複写装置の各回路の動作を制御するとともに動
作の同期を司る。CPU16には各種データを記憶する不揮
発性RAM18および動作の制御を司るプログラムを記憶し
たROM19が結合される。
参照番号20は,光源1,ロッドレンズアレイ4,ラインイ
メージセンサ5,アナログスイッチ7およびA/D変換器8
を具備するカラースキャナーを担持するキャリア(図示
せず)を原稿のライン方向(主走査方向)と直交する原
稿の長さ方向(原稿の副走査方向)に移動させるモータ
であり,このモータはインターフェース21を介してCPU1
6から制御信号を受ける。
本発明に従って設けられた第1の非線形変換回路11の
効果について記述する。
第4図は,色変換回路14のROMテーブル内での色差軸
であるC1,C2から成る面内で非線形変換回路11による変
換後のY,M,C,R,G,Bの各色を表わす座標が原点0を中心
としてほぼ等しい距離に分布するように,マトリクス回
路12のマトリクス変換係数を定めた場合の色差信号平面
を示す。一方,第5図は第1の非線形変換回路11を設け
ない場合の同様な色差信号平面を示す。第4図において
は,Y,M,Cy,R,G,Bの各色の座標が六角形を示すのに対し
て,第5図の場合にはR,G,BがY,M,Cを頂点とする三角形
の内側あるいはそれに近く位置する。
第4図から明らかなように,第1の非線形変換回路11
を設けたために,R,G,BはY,M,Cyとほぼ同様に,原点0か
らほぼ等距離に分布する。このため色変換回路14のROM
テーブル内のデータ量子化の粗さがテーブル内でほぼ均
等になり,このためカラープリンタでどのような色も忠
実に再生される。
これに対して,第1の非線形変換回路11を設けない場
合には,第5図に示すように,R,G,BはY,M,Cyに比較して
原点0に近く位置する。このため,データの量子化が粗
くならざるを得なくなる。従って,R,G,Bの色の忠実な再
生が困難となる。これ等の色の忠実な再生のためには量
子化を全体的に細かくする必要がある。細かな量子化の
ためには色変換回路14のメモリ容量を極めて大きくする
必要がある。また第5図に示すように,RとMとが接近し
ており,RとMとの間の色の再生が困難である。なお,こ
の間の色には肌色が含まれるので極めて重要であり,忠
実に再現する必要がある。本発明においては第1の非線
形回路のためにかかる問題が除去される。
マトリクス回路12における色相の調整角をθとする
と,マトリクス変換は次のように示される。
第4図において色相をC1,C2面内での回転に従って調
整することについて考察する。θにかかわらずY,M,C,R,
G,Bのどれもが同程度に回転するので彩度の変化はほと
んどない。これに対して,第5図の場合にはGをCyの方
向に回転させると,Gは彩度が低いCyに変換される。Rと
Mが接近しているので,この間の色の微調整が困難であ
る。
このようにマトリクス回路12の前段に本発明に従って
第1の非線形変換回路11を設けることにより色変換回路
14の容量を大きくすることなく忠実な色再生が可能にな
る。また色相の調整も容易である。
第1の非線形変換回路11におけるパラメータ,特にD
は色変換回路14のROMテーブルを作成するときに用いら
れたDと異なる値が用いられても良い。この場合には暗
い色の彩度を高めることができる。
これは次のような理由に基づく。暗い色に対してはカ
ラーイメージセンサの暗電流によるノイズが無視できな
くなる。このため暗い色の再生の場合には濁りが生じ易
く,このため鮮かさが低下する。この様な場合,第1の
非線形回路11に第3図に示した入出力特性を持たせなが
ら色変換回路14のテーブルを作成し,そして実際の使用
に際しては第1の非線形回路11に第6図に示すように,D
=0.01,n=1/3の特性を付与することができる。
このようにすることにより,Y,M,Cy,R,G,Bは色差平面
上で第7図に示す2重丸で示す位置に移動する。すなわ
ち,R,G,Bのような比較的暗い色は,色変換回路14のROM
テーブルを作成したときよりも彩度が高くなる方向(色
差平面の原点0から遠ざかる方向)へ移動する。従っ
て,カラーイメージセンサの特性に起因する暗い色の彩
度の低下を補償することができる。
本発明の他の特徴によれば,R,G,B信号を輝度信号Iと
色差信号C1,C2に変換するマトリクス回路12が,カラー
イメージセンサ5のCCDチップ5a乃至5dの分光特性のバ
ラツキに起因する色信号のバラツキを補償してCCDチッ
プ間の継目を目立たなくする機能を有する。以下に,こ
の機能について記述する。
この色補正のためにホワイト(w)を含むY,M,Cy,R,
G,Bの計7色の縞状に配列された基準カラーチャート3
が原稿載置板2上に置かれる。各色のパターンは例えば
4ラインに相当する幅を有する。基準カラーチャートは
通常の原稿と同様にカラースキャナーにより走査されイ
メージセンサ5からR,G,B電気信号が取出される。
第8A図はラインイメージセンサ5のCCDチップ5a乃至5
dの機械的配列を示す。第8B図はイエローYのパターン
を走査したときに各センサから取出されるRのカラーフ
ィルタに対応する信号成分を示す。第8B図に示すよう
に,CCDチップ5a乃至5dのカラーフィルタアレイの分光特
性のバラツキに起因してCCDチップから取り出される信
号間に振幅の差が生じることが避けられない。このため
再生画像の特にCCDチップの境界部分で色の差が顕著に
なることが理解されよう。この問題を解決するために,
第8C図に示すように,CCDチップ5aないし5dから取り出さ
れる信号がCCDチップの境界部分で連続するようにマト
リクス回路12のマトリクス係数を補正することにより再
生画像におけるCCDチップ間での色の差を視覚上目立た
なくすることが可能になる。
このようなマトリクス係数の補正方法を第8図,第9
図を参照して説明する前に第10図を参照してマトリクス
回路12の構成を説明しよう。
マトリクス回路12は第1の非線形変換回路11からのR,
G,B信号を一時的に記憶するデータRAM91を具備する。こ
のRAM91は1ライン分のR,G,B信号を記憶する容量を有す
る。RAM91は,クロック発生器17からのクロック信号に
応答するメモリコントローラ92を介してCPU16によりア
クセスされ,その結果1ラインデータがCPU16に読み込
まれる。マトリクス係数を記憶する不揮発性RAM93が設
けられ,これはCCDチップ5a乃至5dからの出力信号に対
するマトリクス係数の組みをそれぞれ記憶するメモリエ
リア93a乃至93dを有する。これ等マトリクス係数の組み
はメモリコントローラ92を介してCPU16からロードされ
る。
RAM92から読み出されたマトリクス係数は乗算器94に
印加され,ここでR,G,B信号がマトリクス係数によって
乗算される。この場合,例えば,CCDチップ5aからのR,G,
B信号はRAM93のメモリエリア93aから読み出されたマト
リクス係数により乗じられる。同様に,CCDチップ5b,5c,
5dからのR,G,B電気信号はそれぞれRAM93のメモリエリア
93b,93c,93dに記憶されたマトリクス係数により乗じら
れる。乗算器94の出力は加算器95に結合される。加算器
95の出力はカスケードに結合されたシフトレジスタ96,9
7,98の初段レジスタ96に結合される。
終段レジスタ98の出力は加算器95に結合される。カス
ケード接続されたシフトレジスタ96,97,98はR,G,Bの電
気信号を有する1画素に相当する遅延時間を提供する。
この結果R,G,B信号はマトリクス変換され,加算器95か
らは式(3)に示す輝度信号Iおよび色差信号C1,C2が
取り出される。
以下第8図および第9図を参照してマトリクス係数の
補正方法を説明しよう。
ステップS91において基準色i(i=W,Y,M,Cy,R,G,
B)が読み取られる。第1図に示すように,7色のパター
ンを有する基準カラーチャート3が原稿載置板2上に置
かれ,そしてカラースキャナーがカラーチャートを走査
して各基準色iの電気信号を得る。これ等電気信号は,
マトリクス回路12のRAM91を介してCPU16に読み込まれ
る。この場合,各基準色のパターンは4ラインに相当す
るサイズを有するが,各基準色iについて1ライン分の
データがCPU16に読み込まれれば十分である。
第8A図に示すように,CCDチップ5a乃至5dのおのおの
の,他のCCDチップと隣接する端部に所定数の画素の領
域,,,,,が設定される。これ等領域は
2のべき乗,例えば,64個の画素が割当てられる。CPU16
はこれ等画素領域乃至のR,G,B信号を不揮発性RAM18
に一時記憶する。
ステップS92において,CPU16はRAM18から各画素領域の
R,G,B信号を読み出してR,G,B信号のおのおのを平均し
て,各カラーチャートに対応する信号の平均値Pijを求
める。Pij(j=1〜6)はR,G,Bの信号成分からなるベ
クトル量である。すなわち,Pij=(Prij,Pgij,Pbij) そして である。これ等平均値はCPU16からRAM18に一時記憶され
る。
ステップS93において,イメージセンサ5の中央部に
相当する,CCDチップ5bの端部画素領域からの信号の平
均値Pi3(Pri3,Pgi3,Pbi3)にマトリクス係数組M2(al
l′…a33′)を乗じることにより得られる色信号Qi3(I
i3,Ci31,Ci32)が標準色信号Qiと実質的に等しくなるよ
うにマトリクス係数組M2を求める。
標準色信号Qiは,色変換回路14のROMテーブルを作成
したときの値が利用でき,これは予めROM19に記憶され
ている。CPU16は不揮発性RAM18から信号の平均値Pijを,
ROM19から標準色信号Qiを読み出してマトリクス係数M2
を決定する。
標準のラインイメージセンサを用いたとき,これから
読み出される色信号Piとし,そのときの標準マトリクス
係数をMoとすると標準色信号Qiは Qi=MoPi …(6) である。
画素領域からの信号の平均値Pi3にマトリクス係数M
2を乗じることにより得られる色信号Qi3(=M2Pi3)
と,標準色信号Qiとの平均2乗誤差Eは次のように求め
られる。
CPU16は誤差Eを最小にするマトリクス係数M2を,良
く知られているように,次の式に従って求める。
CPU16はこのようにして求められたCCDチップ5bに相当
するマトリクス係数組M2を不揮発性RAM18に一時記憶す
る。
式(7)および(8)においてWiは各基準色に対する
重み係数であり,例えば白の場合にはW=2であり,そ
の他の色の場合にはW=1である。Σは7つの基準色に
ついてのデータの総和を示す。tは転置ベクトルを表わ
す記号である。
次に,CCDチップ5aからの信号に対するマトリクス係数
組M1を次のように決定する。上述のようにしてCCDチッ
プ5bからの信号に対するマトリクス係数組M2は既に決定
されているので,CPU16は,ステップS94において,CCDチ
ップ5bの左端の画素領域からの信号の平均値Pi2をマ
トリクス係数組M2に従って変換して色信号Qi2(=M2Pi
2)を得る。
CCDチップ5aと5b間で色の差を軽減するためには,CCD
チップ5aの右端の画素領域からの信号の平均値Pi1に
基づいた色信号Qi1(=M1Pi1)がQi2に一致すれば良
い。CPU16は,ステップS95において,ステップS93にお
けるのと同様に,平均2乗誤差が最小となるように次式
に従ってマトリクス係数組M1を決定する。
このようにして決定されたマトリクス係数組M1(a11
…a33)は不揮発性RAM18に一時記憶される。
同様にして,ステップS96において,画素領域から
の信号の平均値Pi3から色信号Qi3(=M2Pi3)が求めら
れる。次に,ステップS97において,CPU16はCCDチップ5c
からの信号に対するマトリクス係数組M3を次式に従って
決定する。
CPU16は,このようにして求められたCCDチップ5cに対
するマトリクス係数組M3(a11″…a33″)を不揮発性RA
M18に一時記憶する。
次に,ステップS98において,CPU16はCCDチップ5cの右
端の画素領域からの信号の平均値Pi5をマトリクス係
数組M3を用いて色信号Qi5(=M3Pi5)を求める。続い
て,ステップS99において,CCDチップ5dの左端の画素領
域からの信号の平均値Pi6を用いてCCDチップ5dの信号
に対するマトリクス係数組M4を次式に従って決定する。
CPU16は,このようにして決定されたCCDチップ5dから
の信号に対するマトリクス係数組M4(a11…a33)を
RAM18に一時記憶する。
上述したように求められたCCDチップ5a乃至5dに対す
るマトリクス係数組M1乃至M4は不揮発性RAM18からマト
リクス回路12のRAM93のメモリエリア93a乃至93dにそれ
ぞれ転送される。これはカラー複写装置の電源をターン
オンするときに自動的に行なうようにしても良い。ある
いはマトリクス回路12のRAM93は不揮発性RAMにより構成
されても良い。CCDチップ5a乃至5dから順次得られるR,
G,B信号はマトリクス回路12においてRAM93から読み出さ
れる対応するマトリクス係数組M1乃至M4によりマトリク
ス変換を受ける。この結果第8C図に示すようにCCDチッ
プの境界部での色の差が軽減される。
本発明に従って求められたマトリクス係数組M1乃至M4
は必ずしも式(4)に示した条件を満足するとは限らな
い。
上述したマトリクス係数の補正方法においては(8)
式に示した2乗誤差最小法を用いたために誤差の総和が
最小になってもある色が特定の色相からずれることがあ
る。これに対処するためには次のようにしてマトリクス
係数を補正すれば良い。
すなわち,(8)式に従って,マトリクス係数組Mを
求めた後,色毎に誤差Eijが次式に従って計算される。
Eij=|MPij−Qij|2 …(12) そして次に,誤差Eijが許容値を越えた色について
は,より大きな重み係数Wiを用いて再度(8)式が計算
される。この計算を繰り返すことにより各色のずれを許
容範囲に納めることができる。
上述した実施例においては,カラーイメージセンサの
カラーフィルタとしてR,G,Bアレイを用いたが,Y,G,Cyあ
るいはY,W,Cyのカラーフィルタアレイが用いられても良
い。
[発明の効果] 本発明によれば,マトリクス回路に入力される信号が
非線形変換回路により低レベル領域,つまり濃い色の成
分のレベル変化は,高レベル領域,つまり薄い色の成分
のレベル変化に対してより強調される。この結果,色変
換回路においては各色信号(例えば,イエロー,レッ
ド,マゼンタ,シアン,グリーン,ブルー)のベタ部が
色差信号座標上で原点を中心にほぼ等距離に分布するよ
うに変換を行なうことができる。従って,限られたメモ
リ容量の小さい色変換回路を用いても,視覚上重要な濃
い色の成分のレベル変化が拡大され,濃い色が十分に再
現されることにより,忠実な色再現が可能になる。
また,上述したように,各色のベタ部が色変換回路の
テーブル内で原点に対してほぼ等距離に存在し,全体と
して六角形に近い分布となるため,マトリクス回路の係
数を変化させるとき,それぞれの色が同程度の色相変化
を示す。すなわち,特定の色だけが急激に変化すること
がなく,色相変化を円滑に行なうことができる。
さらに,非線形変換回路におけるパラメータDを色変
換テーブル作成時のそれと異ならせることによって,例
えば,濃い色の成分をより鮮かにするような変換も可能
となる。
また,複数のCCDチップによりラインイメージセンサ
を構成する場合に,CCDチップからの信号がCCDチップの
境界部分で連続するようにマトリクス回路のマトリクス
係数を各CCDチップからの信号ごとに補正することによ
りCCDチップ間での色の差を視覚上目立たなくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例によるカラー複写装置の構成を
示す。 第2図は第1図で使用されるカラーイメージセンサの1
画素のカラーフィルタの構成を示す。 第3図は第1図の非線形変換回路の特性の一例を示す。 第4図は第3図の特性を有する非線形変換回路を設けた
場合の第1図の色変換回路での色差信号平面上での各色
の分布を示す。 第5図は第3図の特性を有する非線形変換回路を設けな
い場合の色差信号平面を示す。 第6図は非線形変換回路の他の特性を示す。 第7図は第6図の特性を有する非線形変換回路を設けた
場合の色差信号平面を示す。 第8図はマトリクス変換係数の補正方法を説明するため
の図である。 第9図はマトリクス変換係数の補正手順を説明するため
のフローチャートである。そして 第10図はマトリクス回路の構成の一例を示す。 1……光源,2……原稿載置板,3……原稿(カラーチャー
ト),4……ロッドレンズアレイ,5(5a乃至5d)……カラ
ーイメージセンサ,6(6a乃至6d)……増幅器,7……アナ
ログスイッチ,8……A/D変換器,9……シェーディング補
正回路,10……白基準板,11……第1の非線形変換回路,1
2……マトリクス回路,13……第2の非線形変換回路,14
……色変換回路,15……カラープリンタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 晴子 川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−105376(JP,A)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー原稿を光学的に走査して,原稿のラ
    イン毎に複数の基本色信号を出力するカラーラインイメ
    ージセンサと,基本色信号を受けて,輝度信号と2つの
    色差信号とに変換するマトリクス回路と,複数のカラー
    インクを使用してカラー原稿を再生するカラープリンタ
    ーと,マトリクス回路からの輝度信号と色差信号を受け
    て,カラープリンタで使用されるカラーインクの量を制
    御するインク量制御信号を出力する色変換回路とを具備
    するカラー画像読取り装置において,マトリクス回路の
    前段に低レベル領域の入力信号のレベル変化を高レベル
    領域のレベル変化より大きくする非線形変換回路を設け
    たことを特徴とするカラー画像読取り装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の記載の装置であ
    り,非線形変換回路は,その入力信号をXi,出力信号をX
    o,Dおよびnを各々定数として,次のように示される変
    換特性 Xo={(Xi+D)−Dn}/{(1+D)−Dn) を有することを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載の装置であ
    り,Dは約0.05であり,nは1/2〜1/3の範囲の値を有するこ
    とを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項に記載の装置であ
    り,Dは約0.05であり,nは1/3であることを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項に記載の装置であ
    り,Dは約0.01であり,nは1/3であることを特徴とする装
    置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項に記載の装置であ
    り,カラーラインイメージセンサが原稿のラインの方向
    に複数のセンサ部に分割されており,そしてマトリクス
    回路は,ラインイメージセンサの複数のセンサ部に対応
    したマトリクス変換係数の複数の組を有することを特徴
    とする装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載の装置であ
    り,隣合ったセンサ部で互いに色信号のずれが最小とな
    るようにマトリクス変換係数の組が設定されることを特
    徴とする装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項に記載の装置であ
    り,カラーラインイメージセンサはCCDと複数の基本色
    のカラーフィルタアレイを具備することを特徴とする装
    置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項に記載の装置であ
    り,カラーフィルタアレイはレッド,ブルーおよびグリ
    ーンのフィルタ素子を有することを特徴とする装置。
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