JP2542304Y2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents
内燃機関の燃料供給装置Info
- Publication number
- JP2542304Y2 JP2542304Y2 JP8564889U JP8564889U JP2542304Y2 JP 2542304 Y2 JP2542304 Y2 JP 2542304Y2 JP 8564889 U JP8564889 U JP 8564889U JP 8564889 U JP8564889 U JP 8564889U JP 2542304 Y2 JP2542304 Y2 JP 2542304Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel supply
- neutral position
- fuel
- supply amount
- switching
- Prior art date
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、内燃機関の燃料供給装置に関する。
〈従来の技術〉 内燃機関の燃料供給装置の従来例として、以下のよう
なものがある(実開昭61-183440号公報参照)。
なものがある(実開昭61-183440号公報参照)。
すなわち、エアフローメータにより検出された吸入空
気流量Qと機関回転速度Nとから基本噴射量TP=K×Q/
N(Kは定数)を演算すると共に、主として水温に応じ
た各種補正係数COEFと空燃比フィードバック補正係数α
とバッテリ電圧による補正係数TSとを演算した後、燃料
噴射量Ti=TP×COEF×α×TSを演算する。
気流量Qと機関回転速度Nとから基本噴射量TP=K×Q/
N(Kは定数)を演算すると共に、主として水温に応じ
た各種補正係数COEFと空燃比フィードバック補正係数α
とバッテリ電圧による補正係数TSとを演算した後、燃料
噴射量Ti=TP×COEF×α×TSを演算する。
そして、機関回転に同期して燃料噴射弁に対し前記燃
料噴射量Tiに対応するパルス幅の噴射バルス信号を出力
し機関に燃料を供給する。
料噴射量Tiに対応するパルス幅の噴射バルス信号を出力
し機関に燃料を供給する。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、近年エンジンの高出力化により吸気ポート
の流路長が長くなる傾向にあり、これに伴って燃料噴射
弁の取付位置から吸気弁の位置までの距離が長くなりつ
つある。しかし、前記距離が長くなると、吸気ポート内
壁に沿って液状に流れる燃料(以下、壁流燃料と称す)
の総量が増大するので、負荷変化時換言すれば前記燃料
噴射量の変化時には前記壁流燃料の影響により空燃比が
変動するという不具合がある。特に、自動変速機のセレ
クト段をニュートラル位置とドライブレンジ等の非ニュ
ートラル位置とで切換るときに、前記空燃比が大きく変
動する。
の流路長が長くなる傾向にあり、これに伴って燃料噴射
弁の取付位置から吸気弁の位置までの距離が長くなりつ
つある。しかし、前記距離が長くなると、吸気ポート内
壁に沿って液状に流れる燃料(以下、壁流燃料と称す)
の総量が増大するので、負荷変化時換言すれば前記燃料
噴射量の変化時には前記壁流燃料の影響により空燃比が
変動するという不具合がある。特に、自動変速機のセレ
クト段をニュートラル位置とドライブレンジ等の非ニュ
ートラル位置とで切換るときに、前記空燃比が大きく変
動する。
具体的には、第5図に示すように、ニュートラル位置
から非ニュートラル位置に切換るときにおいては、吸気
圧力が低下して壁流燃料量が減少するので、空燃比が大
きくリーン化して機関回転速度が大きく低下し運転性を
悪化させるという不具合がある。逆に、非ニュートラル
位置からニュートラル位置に切換るときには壁流燃料量
が増大するので、空燃比が大きくリッチ化して機関回転
速度が大きく上昇し運転性を悪化させるという不具合が
ある。
から非ニュートラル位置に切換るときにおいては、吸気
圧力が低下して壁流燃料量が減少するので、空燃比が大
きくリーン化して機関回転速度が大きく低下し運転性を
悪化させるという不具合がある。逆に、非ニュートラル
位置からニュートラル位置に切換るときには壁流燃料量
が増大するので、空燃比が大きくリッチ化して機関回転
速度が大きく上昇し運転性を悪化させるという不具合が
ある。
本考案は、このような実状に鑑みてなされたもので、
変速時の空燃比変動を抑制して運転性を向上できる燃料
供給装置を提供することを目的とする。
変速時の空燃比変動を抑制して運転性を向上できる燃料
供給装置を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案は第1図に示すように、機関運転状
態に応じて燃料供給量を設定する燃料供給量設定手段A
と、設定された燃料供給量に応じて燃料供給手段Bを駆
動制御する駆動制御手段Cと、を備えるものにおいて、
変速機のニュートラル位置と非ニュートラル位置との間
の切換時を検出する切換検出手段Dと、該切換検出手段
により、変速機のニュートラル位置から非ニュートラル
位置への切換が検出されたときに空燃比のリーン化を抑
制するように前記設定された燃料供給量を増量補正し、
変速機の非ニュートラル位置からニュートラル位置への
切換が検出されたときに空燃比のリッチ化を抑制するよ
うに前記設定された燃料供給量を減量補正する燃料供給
量補正手段Eと、を備えるようにした。
態に応じて燃料供給量を設定する燃料供給量設定手段A
と、設定された燃料供給量に応じて燃料供給手段Bを駆
動制御する駆動制御手段Cと、を備えるものにおいて、
変速機のニュートラル位置と非ニュートラル位置との間
の切換時を検出する切換検出手段Dと、該切換検出手段
により、変速機のニュートラル位置から非ニュートラル
位置への切換が検出されたときに空燃比のリーン化を抑
制するように前記設定された燃料供給量を増量補正し、
変速機の非ニュートラル位置からニュートラル位置への
切換が検出されたときに空燃比のリッチ化を抑制するよ
うに前記設定された燃料供給量を減量補正する燃料供給
量補正手段Eと、を備えるようにした。
〈作用〉 このようにして、変速機のシフト段がニュートラル位
置から非ニュートラル位置へ切り換えられたときは、空
燃比のリーン化を抑制するように、設定された燃料供給
量が増量補正され、非ニュートラル位置からニュートラ
ル位置へ切り換えられたときは、空燃比のリッチ化を抑
制するように、設定された燃料供給量が減量補正され、
切換時の壁流燃料量の変動を抑制することにより空燃比
変動を抑制して回転変動を抑制し、もって運転性を向上
するようにした。
置から非ニュートラル位置へ切り換えられたときは、空
燃比のリーン化を抑制するように、設定された燃料供給
量が増量補正され、非ニュートラル位置からニュートラ
ル位置へ切り換えられたときは、空燃比のリッチ化を抑
制するように、設定された燃料供給量が減量補正され、
切換時の壁流燃料量の変動を抑制することにより空燃比
変動を抑制して回転変動を抑制し、もって運転性を向上
するようにした。
〈実施例〉 以下に、本考案の一実施例を第2図〜第4図に基づい
て説明する。
て説明する。
第2図において、マイクロコンピュータ等からなる制
御装置1には、エアフローメータ2からの吸入空気流量
検出信号と、回転速度センサ3からの機関回転速度検出
信号と、水温センサ4からの冷却水温度検出信号と、切
換検出手段としてのニュートラルスイッチ5からのオン
・オフ信号とが、入力されている。
御装置1には、エアフローメータ2からの吸入空気流量
検出信号と、回転速度センサ3からの機関回転速度検出
信号と、水温センサ4からの冷却水温度検出信号と、切
換検出手段としてのニュートラルスイッチ5からのオン
・オフ信号とが、入力されている。
制御装置1は、第3図のフローチャートに従って作動
し、駆動回路6を介して燃料供給手段としての燃料噴射
弁7に噴射パルス信号を出力する。
し、駆動回路6を介して燃料供給手段としての燃料噴射
弁7に噴射パルス信号を出力する。
ここでは、制御装置1が燃料供給量設定手段と燃料供
給量補正手段とを構成する。また、制御装置1と駆動回
路6とが駆動制御手段を構成する。
給量補正手段とを構成する。また、制御装置1と駆動回
路6とが駆動制御手段を構成する。
次に作用を第3図のフローチャートに従って説明す
る。
る。
S1では、検出された供給空気流量、機関回転速度等の
各種検出信号を読込む。
各種検出信号を読込む。
S2では、検出された吸入空気流量Qと機関回転速度N
とから基本噴射量TP(=KQ/N,Kは定数)を演算する。
とから基本噴射量TP(=KQ/N,Kは定数)を演算する。
S3では、ニュートラルスイッチ5のオン・オフ信号に
基づいて自動変速機のシフト段がニュートラル位置とド
ライブレンジとの間で切換えられたか否かを判定し、YE
SのときにはS4に進みNOのときにはS7に進む。
基づいて自動変速機のシフト段がニュートラル位置とド
ライブレンジとの間で切換えられたか否かを判定し、YE
SのときにはS4に進みNOのときにはS7に進む。
S4では、ニュートラル位置からドライブレンジへの切
換か否かを判定し、YESのときにはS5に進みNOのときに
はS6に進む。
換か否かを判定し、YESのときにはS5に進みNOのときに
はS6に進む。
S5では、検出された冷却水温度に基づいて燃料増量補
正率KINCをマップから検索する。この燃料増量補正率KI
NCは、第4図に示すように、冷却水温度が低くなるに従
って大きくなるように設定されている。
正率KINCをマップから検索する。この燃料増量補正率KI
NCは、第4図に示すように、冷却水温度が低くなるに従
って大きくなるように設定されている。
S6では、検出された冷却水温度に基づいて燃料減量補
正率KDECをマップから検索する。この燃料減量補正率KD
ECは、前記燃料増量補正率KINCと同様に、冷却水温度が
低くなるに従って大きくなるように設定されている。
正率KDECをマップから検索する。この燃料減量補正率KD
ECは、前記燃料増量補正率KINCと同様に、冷却水温度が
低くなるに従って大きくなるように設定されている。
ここで、設定された燃料増量補正率KINCと燃料減量補
正率KDECは機関1回転当たりに所定量ずつ減少されて経
時と共に零に徐々に近づくようになる。
正率KDECは機関1回転当たりに所定量ずつ減少されて経
時と共に零に徐々に近づくようになる。
S7では、S5若しくはS6にて補正率KINC、KDECと冷却水
温度等に基づいて各種補正数COEFを演算する。
温度等に基づいて各種補正数COEFを演算する。
S8では、燃料噴射量Tiを次式により演算する。
Ti=TP×COEF×α+TS αは空燃比フィードバック補正係数、TSはバッテリ電
圧による補正係数である。
圧による補正係数である。
このようにして得られた燃料噴射量Tiに対応する噴射
パルス信号を駆動回路6を介して燃料噴射弁7に出力
し、燃料噴射を行わせる。
パルス信号を駆動回路6を介して燃料噴射弁7に出力
し、燃料噴射を行わせる。
このようにすると、ニュートラル位置からドライブレ
ンジに切換られたときには燃料噴射量が増量補正され、
逆にドライブレンジからニュートラル位置に切換られた
ときには燃料噴射量が減量補正される。このため、例え
ばニュートラル位置からドライブレンジへの切換時には
負荷が急激に増大して壁流燃料量が減少する傾向にある
が、前記増量補正により壁流燃料量の減少が抑制され
る。従って、空燃比のリーン化を抑制できるため、回転
の低下を抑制して運転性を向上できる。また、ドライブ
レンジからニュートラル位置への切換時には負荷が急激
に減少して壁流燃料量が増大する傾向にあるが、前記減
量補正により壁流燃料量の増大が抑制される。従って、
空燃比のリッチ化を抑制できるため、回転の増加を抑制
して運転性を向上できる。
ンジに切換られたときには燃料噴射量が増量補正され、
逆にドライブレンジからニュートラル位置に切換られた
ときには燃料噴射量が減量補正される。このため、例え
ばニュートラル位置からドライブレンジへの切換時には
負荷が急激に増大して壁流燃料量が減少する傾向にある
が、前記増量補正により壁流燃料量の減少が抑制され
る。従って、空燃比のリーン化を抑制できるため、回転
の低下を抑制して運転性を向上できる。また、ドライブ
レンジからニュートラル位置への切換時には負荷が急激
に減少して壁流燃料量が増大する傾向にあるが、前記減
量補正により壁流燃料量の増大が抑制される。従って、
空燃比のリッチ化を抑制できるため、回転の増加を抑制
して運転性を向上できる。
〈考案の効果〉 本考案は、以上説明したように、ニュートラル位置と
非ニュートラル位置との間で変速機のシフト段が切換ら
れたときに燃料噴射量を増・減量補正するようにしたの
で、切換時の壁流燃料量の変動に伴う空燃比の変動を抑
制して回転変動を抑制でき、もって運転性を向上でき
る。
非ニュートラル位置との間で変速機のシフト段が切換ら
れたときに燃料噴射量を増・減量補正するようにしたの
で、切換時の壁流燃料量の変動に伴う空燃比の変動を抑
制して回転変動を抑制でき、もって運転性を向上でき
る。
第1図は本考案のクレーム対応図、第2図は本考案の一
実施例を示す構成図、第3図は同上のフローチャート、
第4図は同上の作用を説明するための図、第5図は従来
の欠点を説明するための図である。 1……制御装置、2……エアフローメータ、3……回転
速度センサ、4……水温センサ、5……ニュートラルス
イッチ、6……駆動回路、7……燃料噴射弁
実施例を示す構成図、第3図は同上のフローチャート、
第4図は同上の作用を説明するための図、第5図は従来
の欠点を説明するための図である。 1……制御装置、2……エアフローメータ、3……回転
速度センサ、4……水温センサ、5……ニュートラルス
イッチ、6……駆動回路、7……燃料噴射弁
Claims (1)
- 【請求項1】機関運転状態に応じて燃料供給量を設定す
る燃料供給量設定手段と、 設定された燃料供給量に応じて燃料供給手段を駆動制御
する駆動制御手段と、を備える内燃機関の燃料供給装置
において、 変速機のニュートラル位置と非ニュートラル位置との間
の切換時を検出する切換検出手段と、 該切換検出手段により、変速機のニュートラル位置から
非ニュートラル位置への切換が検出されたときに空燃比
のリーン化を抑制するように前記設定された燃料供給量
を増量補正し、変速機の非ニュートラル位置からニュー
トラル位置への切換が検出されたときに空燃比のリッチ
化を抑制するように前記設定された燃料供給量を減量補
正する燃料供給量補正手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8564889U JP2542304Y2 (ja) | 1989-07-24 | 1989-07-24 | 内燃機関の燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8564889U JP2542304Y2 (ja) | 1989-07-24 | 1989-07-24 | 内燃機関の燃料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0325834U JPH0325834U (ja) | 1991-03-18 |
JP2542304Y2 true JP2542304Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=31634889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8564889U Expired - Lifetime JP2542304Y2 (ja) | 1989-07-24 | 1989-07-24 | 内燃機関の燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542304Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-24 JP JP8564889U patent/JP2542304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0325834U (ja) | 1991-03-18 |
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