JP2021085380A - 内燃機関の電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼状態に応じて触媒の劣化を判定することにより、触媒の劣化を正しく判定することができる内燃機関の電子制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関の電子制御装置1は、下流側O2センサ14bが出力する電気信号の電圧の高低に基づいて空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する周期に関する判定パラメータを算出し、判定パラメータと燃焼不安定判断閾値との比較結果に基づいて、劣化判定処理における判定結果を無効とし又は劣化判定処理を停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の電子制御装置に関し、特に、内燃機関の排気ガスを浄化する触媒の劣化を判定する内燃機関の電子制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、内燃機関の排気管に三元触媒等の触媒を有する触媒コンバータが装着されると共に、その触媒の劣化を判定する内燃機関の電子制御装置が搭載されている。
このような状況において、特許文献1は、触媒の劣化判定装置に関し、内燃機関の排気系に配した触媒の上流側及び下流側に各々Oセンサを設け、内燃機関がフィードバック制御領域にあるときに上流側Oセンサ及び下流側Oセンサの出力に基づいて内燃機関の空燃比をフィードバック制御し、その際に下流側Oセンサの出力が基準電圧に対してリーン側及びリッチ側の一方から他方への反転を検出するまでの時間が所定値よりも短くなったときに、触媒の劣化を判定する構成を開示する。
特開平10−121943号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1においては内燃機関の燃焼状態が安定していない場合には、触媒の劣化を正しく判定することができない可能性がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、内燃機関の燃焼状態に応じて触媒の劣化を判定することにより、触媒の劣化を正しく判定することができる内燃機関の電子制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、車両に搭載された内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器から出力される電気信号に基づいて、前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御処理を実行する空燃比制御部と、前記空燃比制御部が前記空燃比制御処理を実行しているときにおける前記酸素濃度検出器の電気信号に基づいて、前記内燃機関の排気系に設けられて前記内燃機関の排気ガスの浄化をする触媒の劣化を判定する劣化判定処理を実行する劣化判定部と、を備える内燃機関の電子制御装置であって、前記劣化判定部は、前記酸素濃度検出器が出力する電気信号の電圧の高低に基づいて前記空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する周期に関する判定パラメータを算出し、前記判定パラメータと燃焼不安定判断閾値との比較結果に基づいて、前記劣化判定処理における判定結果を無効とし又は前記劣化判定処理を停止することを第1の局面とする。
本発明の第1の局面にかかる内燃機関の電子制御装置によれば、車両に搭載された内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器から出力される電気信号に基づいて、内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御処理を実行する空燃比制御部と、空燃比制御部が空燃比制御処理を実行しているときにおける酸素濃度検出器の電気信号に基づいて、内燃機関の排気系に設けられて内燃機関の排気ガスの浄化をする触媒の劣化を判定する劣化判定処理を実行する劣化判定部と、を備える内燃機関の電子制御装置であって、劣化判定部は、酸素濃度検出器が出力する電気信号の電圧の高低に基づいて空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する周期に関する判定パラメータを算出し、判定パラメータと燃焼不安定判断閾値との比較結果に基づいて、劣化判定処理における判定結果を無効とし又は劣化判定処理を停止するものであるため、内燃機関の燃焼状態に応じて触媒の劣化を判定することにより、触媒の劣化を正しく判定することができる。
図1は、本発明の実施形態における内燃機関の電子制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態における劣化判定処理の流れの一例を示すフロー図である。 図3は、本発明の実施形態における周期バラツキ判定処理の流れの一例を示すフロー図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における内燃機関の電子制御装置につき、詳細に説明する。
<内燃機関の電子制御装置の構成>
図1を参照して、本実施形態における内燃機関の電子制御装置の構成について、詳細に説明する。
図1は、本実施形態における内燃機関の電子制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における内燃機関の電子制御装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車に搭載され、エンジン2から排出される排気ガスの浄化を行う触媒3の劣化を判定するものである。エンジン2は、車両に搭載されたガソリンエンジン等の内燃機関である。インジェクタ2aは、エンジン2の上流側(吸気管5の吸気ポート等)に備えられ、後述するECU15により開弁時間を制御することで適切な量の燃料を噴射してエンジン2に供給する。また、触媒3は、エンジン2と連通してエンジン2で生じた排気ガスを外部に排気する排気管4に連通してその排気管4の途中に設けられており、典型的には三元触媒である。
具体的には、内燃機関の電子制御装置1は、スロットル開度センサ11、吸気圧力センサ12、クランクセンサ13、上流側酸素濃度検出器である上流側Oセンサ14a、下流側酸素濃度検出器である下流側Oセンサ14b、ECU(Electric Control Unit)15、及び故障表示装置16を備えている。
スロットル開度センサ11は、吸気管5からエンジン2に流入する外気の量を調整するスロットルバルブ6の開度を検出し、このように検出したスロットルバルブ6の開度を示す電気信号をECU15に出力する。
吸気圧力センサ12は、吸気管5からエンジン2に流入する外気の圧力を吸気圧力として検出し、このように検出した吸気圧力を示す電気信号をECU15に出力する。
クランクセンサ13は、エンジン2のクランクの回転角度を検出し、このように検出したクランクの回転角度を示す電気信号をECU15に出力する。
上流側Oセンサ14aは、触媒3の上流側における排気管4に連通すると共に触媒3に近接して配置され、触媒3の上流側における排気ガス中の酸素濃度の高低を検出し、検出した酸素濃度の高低を示す電気信号をECU15に出力する。上流側Oセンサ14aが検出する排気ガス中の酸素濃度の高低は、エンジン2に供給される混合気の空燃比の燃料濃度の低高に対応しており、上流側Oセンサ14aが検出する排気ガス中の酸素濃度が低いということは、エンジン2に供給される混合気の空燃比の燃料濃度が高く(燃料が過多で酸素濃度が低いことを意味し、リッチと表現することがある)、上流側Oセンサ14aが検出する酸素濃度が高いということは、エンジン2に供給される混合気の空燃比の燃料濃度が低い(燃料が希薄で酸素濃度が高いことを意味し、リーンと表現することがある)ことを意味している。また、上流側Oセンサ14aは、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)以下の低い状態であるときにはハイレベルの電圧(例えば数百mVの電圧値)の電気信号を出力し、排気ガス中の酸素濃度が所定濃度(所定閾値濃度)を超える高い状態であるときにはローレベルの電圧(例えば実質0Vの電圧値)の電気信号を出力するものであり、かかる所定閾値濃度が、上流側Oセンサ14aが出力する電気信号の電圧を反転させる所定の反転閾値(所定の反転電圧値)に相当することになる。また、上記の所定閾値濃度は、一般的には、エンジン2に供給される混合気の理論空燃比に相当するように設定すればよい。
下流側Oセンサ14bは、触媒3の下流側における排気管4に連通すると共に触媒3に近接して配置され、触媒3の下流側における排気ガス中の酸素濃度の高低を検出し、検出した酸素濃度の高低を示す電気信号をECU15に出力する。なお、下流側Oセンサ14bの構成としては、上流側Oセンサ14aの構成と同一のものを用いるため、便宜上、下流側Oセンサ14bのその他の詳細な説明は省略する。
ECU15は、マイクロコンピュータ等を含む演算処理装置であり、車両に搭載されて図示を省略するバッテリから電力を供給されて動作する。ECU15は、図示を省略するメモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、制御プログラムを実行することによって、内燃機関の電子制御装置1全体の動作を制御する。
また、ECU15は、空燃比制御部15a及び劣化判定部15bを機能ブロックとして備えている。空燃比制御部15aは、上流側Oセンサ14a及び下流側Oセンサ14bの一方から出力された電気信号に基づいて、エンジン2に供給される混合気の空燃比をフィードバック制御する空燃比制御処理を実行し、エンジン2へ供給する燃料噴射量を算出して、算出した燃料噴射量に応じてインジェクタ2aを制御する。劣化判定部15bは、空燃比制御部15aが空燃比制御処理を実行しているときに上流側Oセンサ14a及び下流側Oセンサ14bから出力された電気信号に基づいて触媒3の劣化を判定する後述の劣化判定処理を実行する。
具体的には、触媒3が劣化していない場合には、触媒3の酸素貯蔵能力(OSC)が高いために、触媒3は多量の酸素を吸蔵することができる一方で、触媒3が劣化している場合には、触媒3は多量の酸素を吸蔵することができない。このため、劣化判定処理において、劣化判定部15bは、下流側Oセンサ14bの出力する電気信号の電圧の高低が、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する反転周期に関するパラメータ(例えば、反転周期の値又は反転周期に比例した値等)が、所定値よりも小さいときに、触媒が劣化していると判定することが可能となる。この所定値は、エンジン2の回転数や吸気量から求められるエンジン2の運転状態に応じて設定されることが好ましい。また、劣化判定処理については、触媒3の温度が劣化判定に要求される温度を超える温度に達しているとき、及びエンジン2の負荷の変動量が劣化判定に要求される範囲内であるときに実行されることが前提となる。更に、劣化判定部15bは、劣化判定処理によってエンジンの燃焼状態が安定していないと判定(燃焼不安定有りと判定)した場合には、劣化判定処理における触媒3の劣化の有無の判定結果を無効にする。
また、空燃比制御部15aは、劣化判定部15bが劣化判定処理を実行しているときにおいて、下流側Oセンサ14bがエンジン2の排気ガス中の酸素濃度の高低を検出することにより、下流側Oセンサ14bが出力する電気信号の電圧が、エンジン2に供給される混合気の空燃比が理論空燃比を挟んでリッチ側からリーン側に反転したことを示す第1の反転状態になったときには、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリッチ側になるように燃料補正値(具体的には、エンジン回転数等に基づいて算出される基本燃料値に対し、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリーン側及びリッチ側のいずれかになるように乗算等されて適用される補正係数)を算出し、このように算出した燃料補正値を用いて空燃比のフィードバック制御を実行すると共に、上流側Oセンサ14aがエンジン2の排気ガス中の酸素濃度の高低を検出することにより、上流側Oセンサ14aが出力する電気信号の電圧が混合気の空燃比が理論空燃比を挟んでリーン側からリッチ側に反転したことを示す時点から第1の所定時間が経過した時点での燃料補正値である第1の燃料補正値(第1の所定時間が経過した時点での算出値)を下流側Oセンサ14bの出力する電気信号の電圧がリーン側からリッチ側に反転するまで、エンジンに供給される混合気がよりリッチとなるように変化させ続ける。
更に、空燃比制御部15aは、劣化判定部15bが劣化判定処理を実行しているときにおいて、下流側Oセンサ14bがエンジン2の排気ガス中の酸素濃度の高低を検出することにより、下流側Oセンサ14bが出力する電気信号の電圧が、エンジン2に供給される混合気の空燃比が理論空燃比を挟んでリーン側からリッチ側に反転したことを示す第2の反転状態になったときには、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリーン側になるように燃料補正値を算出し、このように算出した燃料補正値を用いて空燃比のフィードバック制御を実行すると共に、上流側Oセンサ14aがエンジン2の排気ガス中の酸素濃度の高低を検出することにより、上流側Oセンサ14aが出力する電気信号の電圧が混合気の空燃比が理論空燃比を挟んでリッチ側からリーン側に反転したことを示す時点から第2の所定時間が経過した時点での燃料補正値である第2の燃料補正値(第2の所定時間が経過した時点での算出値)を下流側Oセンサ14bの出力する電気信号の電圧がリッチ側からリーン側に反転するまで、エンジンに供給される混合気がよりリーンとなるよう変化させ続ける。
故障表示装置16は、液晶ディスプレイ装置等の表示装置によって構成され、ECU15からの制御信号に従って触媒3の劣化等の故障情報を表示する。
このような構成を有する内燃機関の電子制御装置1は、以下に示すように、触媒3の劣化を判定する劣化判定処理を実行することにより、エンジン2の燃焼状態に応じて触媒3の劣化を判定することにより、触媒3の劣化を正しく判定する。以下、図2及び図3をも参照して、劣化判定処理を実行する際の内燃機関の電子制御装置1の動作について説明する。
<劣化判定処理>
図2は、本発明の実施形態における劣化判定処理の流れの一例を示すフロー図である。また、図3は、本発明の実施形態における周期バラツキ判定処理の流れの一例を示すフロー図である。
図2に示す劣化判定処理は、内燃機関の電子制御装置1が稼働して空燃比制御部15aが空燃比制御処理を開始したタイミングで開始となり、劣化判定処理はステップS1の処理に進む。図2に示す劣化判定処理は、空燃比制御部15aが空燃比制御処理を実行している間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、劣化判定部15bが、下流側Oセンサ14bの出力する電気信号の電圧の高低が、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する反転周期に関する判定パラメータを算出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、劣化判定処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、劣化判定部15bが、算出した判定パラメータを図示しないメモリにストア(格納)する。これにより、ステップS2の処理は完了し、劣化判定処理はステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、劣化判定部15bが、判定パラメータを規定回数算出したか否かを判定する。規定回数は、例えば3回である。判定の結果、判定パラメータを規定回数算出していない場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS1の処理に戻す。一方、判定パラメータを規定回数算出した場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS4の処理に進める。
ステップS4の処理では、劣化判定部15bが、図3に詳細を示す周期バラツキ判定処理を実行する。図3に示す周期バラツキ判定処理は、劣化判定処理におけるステップS3の処理において判定パラメータを規定回数算出したタイミングで開始となり、周期バラツキ判定処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、劣化判定部15bが、規定回数において算出した判定パラメータの標準偏差をバラツキ偏差として算出する。判定パラメータの標準偏差をバラツキ偏差とすることにより、判定パラメータのバラツキを精度よく検出することができる。これにより、ステップS21の処理は完了し、周期バラツキ判定処理はステップS22の処理に進む。
ステップS22の処理では、劣化判定部15bが、クランクセンサ13から入力された電気信号に基づいてエンジン2の回転数を算出し、図示しないメモリに予め格納されているエンジン2の回転数と燃焼不安定判断閾値とを対応付けたテーブルにおいて、算出したエンジン2の回転数に対応付けられている燃焼不安定判断閾値を求めることにより、エンジン2の回転数に応じた燃焼不安定判断閾値を設定する。これにより、ステップS22の処理は完了し、周期バラツキ判定処理はステップS23の処理に進む。
ステップS23の処理では、劣化判定部15bが、ステップS21の処理で算出したバラツキ偏差がステップS22の処理で設定した燃焼不安定判断閾値未満であるか否かを判定する。判定の結果、バラツキ偏差が燃焼不安定判断閾値未満の場合には、劣化判定部15bは、周期バラツキ判定処理をステップS24の処理に進める。一方、バラツキ偏差が燃焼不安定判断閾値以上の場合には、劣化判定部15bは、周期バラツキ判定処理をステップS25の処理に進める。
ステップS24の処理では、劣化判定部15bが、燃焼不安定無しと判断する。これにより、ステップS24の処理は完了し、周期バラツキ判定処理は終了して、図2に示す劣化判定処理に戻って劣化判定処理をステップS5の処理に進める。
ステップS25の処理では、劣化判定部15bが、燃焼不安定有りと判断する。これにより、ステップS25の処理は完了し、周期バラツキ判定処理は終了して、図2に示す劣化判定処理に戻って劣化判定処理をステップS5の処理に進める。
なお、上記の周期バラツキ判定処理において、判定パラメータの標準偏差を用いて燃焼不安定の有無を判定したが、これに限らず、判定パラメータの今回値から前回値を減算して差分値を求めると共に、求めた差分値が燃焼不安定判断閾値以上の場合に燃焼不安定有りと判定してもよい。
図2に戻って、ステップS5の処理では、劣化判定部15bが、ステップS2の処理でストアした判定パラメータのうちの最新の判定パラメータが劣化判定閾値より大きいか否かを判定する。判定の結果、最新の判定パラメータが劣化判定閾値より大きい場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS6の処理に進める。一方、最新の判定パラメータが劣化判定閾値以下の場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS7の処理に進める。
ステップS6の処理では、劣化判定部15bが、触媒3が劣化していない正常状態であると判定する。これにより、ステップS6の処理は完了し、劣化判定処理はステップS8の処理に進む。
ステップS7の処理では、劣化判定部15bが、触媒3が劣化している異常劣化状態であると判定する。これにより、ステップS7の処理は完了し、劣化判定処理はステップS8の処理に進む。
ステップS8の処理では、劣化判定部15bが、図3に示す周期バラツキ判定処理において燃焼不安定無しと判定したか否かを判定する。判定の結果、燃焼不安定無しと判定した場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS9の処理に進める。一方、燃焼不安定有りと判定した場合には、劣化判定部15bは、劣化判定処理をステップS10の処理に進める。
ステップS9の処理では、劣化判定部15bが、ステップS6の処理又はステップS7の処理における判定結果を有効とする。これにより、ステップS9の処理は完了し、劣化判定処理は終了する。
ステップS10の処理では、劣化判定部15bが、ステップS6の処理又はステップS7の処理における判定結果を無効とする。これにより、ステップS10の処理は完了し、劣化判定処理は終了する。
ここで、上記の劣化判定処理において、ステップS8の処理で燃焼不安定有りの場合に判定結果を無効としたが、これに限らず、ステップS6の処理又はステップS7の処理の前にステップS8の処理と同様の処理を実行し、この処理において燃焼不安定有りの場合には劣化判定処理を停止するようにしてもよい。
因みに、高回転型エンジンを搭載することが多い自動二輪車においては、低負荷領域等においてエンジン2の燃焼状態が不安定となり易いため、従来の劣化判定処理により触媒3の劣化を判定する場合に、エンジン2に供給される混合気の空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する反転周期がばらついて、触媒3の劣化の誤判定又は判定漏れを生じる可能性がある。本実施形態では、このような触媒3の劣化の誤判定又は判定漏れを防ぐことができる。
以上の本実施形態における内燃機関の電子制御装置1では、下流側Oセンサ14bが出力する電気信号の電圧の高低に基づいて空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する周期に関する判定パラメータを算出し、判定パラメータと燃焼不安定判断閾値との比較結果に基づいて、劣化判定処理における判定結果を無効とし又は劣化判定処理を停止するものであるため、エンジン2の燃焼状態に応じて触媒3の劣化を判定することにより、触媒3の劣化を正しく判定することができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、反転周期の値又は反転周期に比例した値等の判定パラメータを用いて燃焼不安定の有無を判定したが、触媒3の酸素吸蔵能力(OSC)を判定パラメータとして用いてもよい。
また、上記実施形態において、上流側Oセンサ14aの出力及び下流側Oセンサ14bの出力に基づいて空燃比制御処理を実行したが、上流側Oセンサ14aを設けずに、下流側Oセンサ14bの出力のみに基づいて空燃比制御処理を実行してもよい。
以上のように、本発明においては、内燃機関の燃焼状態に応じて触媒の劣化を判定することにより、触媒の劣化を正しく判定することができる内燃機関の電子制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両の内燃機関の電子制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…内燃機関の電子制御装置
2…エンジン
2a…インジェクタ
3…触媒
4…排気管
5…吸気管
6…スロットルバルブ
11…スロットル開度センサ
12…吸気圧力センサ
13…クランクセンサ
14a…上流側Oセンサ
14b…下流側Oセンサ
15…ECU
15a…空燃比制御部
15b…劣化判定部
16…故障表示装置

Claims (1)

  1. 車両に搭載された内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出器から出力される電気信号に基づいて、前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御処理を実行する空燃比制御部と、前記空燃比制御部が前記空燃比制御処理を実行しているときにおける前記酸素濃度検出器の電気信号に基づいて、前記内燃機関の排気系に設けられて前記内燃機関の排気ガスの浄化をする触媒の劣化を判定する劣化判定処理を実行する劣化判定部と、を備える内燃機関の電子制御装置であって、
    前記劣化判定部は、
    前記酸素濃度検出器が出力する電気信号の電圧の高低に基づいて前記空燃比がリーン側及びリッチ側の一方から他方に反転する周期に関する判定パラメータを算出し、前記判定パラメータと燃焼不安定判断閾値との比較結果に基づいて、前記劣化判定処理における判定結果を無効とし又は前記劣化判定処理を停止する、
    ことを特徴とする内燃機関の電子制御装置。
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