JP2542147Y2 - 直付の火災感知器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、天井面等に直接取り
付けられる直付の火災感知器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常の火災感知器は、天井面等に固定し
た感知器ベースに感知器本体を固定するものと、感知器
ベースを用いないで直接感知器本体を天井面等に固定す
る、いわゆる直付火災感知器が用いられている。この直
付火災感知器では天井裏等に配設されている電線を感知
器のプリント基板から引き出したリード線に直結した
り、又は、プリント基板に接続する端子部分を本体背面
に設け、該端子部分に前記電線をねじ止めしたりしてい
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来例の火災感知器
は、プリント基板にリード線を半田付けし、更に該リー
ド線を配設場所の外線に接続しなければならない。その
ため、リード線の取り扱いが面倒であり、又、外線との
接続作業に時間がかかる。又、本体背面の端子部分に外
線を固定する場合には、ドライバを用いてねじ止めしな
ければならない。そのため、取付作業が面倒であり、
又、作業中にねじが脱落し捜さなければならないことが
ある。

【０００４】この考案は上記事情に鑑み、取り付けの簡
単な火災感知器を提供することである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】この考案は、感知器筐体
を天井面等に直接取り付ける直付の火災感知器におい
て、該感知器筐体の内面に固定される裏蓋と、該裏蓋の
内面に固定されるプリント基板と、該裏蓋の外面に設け
られ、かつ外線の挿通口を有する収容部と、該収容部に
挿着され、該収容部の挿通口と連通する挿入口を有する
接続部と、プリント基板の内面に半田付けされる脚部と
を備えた端子金具と、該収容部に挿着され、該接続部の
挿入口と対向する鎖錠金具と、該収容部のカバーに設け
られた、鎖錠金具を解除するための押ボタンと、からな
る直付の火災感知器である。

【０００６】

【作用】裏蓋の内面にプリント基板を当接させ、該裏蓋
の外面側から端子金具の脚部を貫入し、その先端をプリ
ント基板の内面に半田付けする。この裏蓋を筐体に固定
するとともに端子金具の挿入口に外線を差し込んで鎖錠
金具で挟持する。

【０００７】

【実施例】この考案の実施例を添付図面により説明する
が、同一図面符号はその名称も機能も同一である。支持
柱４の先端にバイメタル８等の感熱素子を設け、該支持
柱４を感知器筐体１の所定の位置へ接着剤により気密に
装着する。プリント基板１２に電気回路を実装するとと
もに、該プリント基板１２に挿入孔１２ａを形成する。
このプリント基板１２の外面を裏蓋１５の内面に当接さ
せる。この裏蓋１５には前記プリント基板１２の挿入孔
１２ａと連通する通孔１５ａが設けられ、又、その外面
には端子金具１７を収納する収容部３０が設けられてい
る。

【０００８】この端子金具１７は、接続部１７ａと脚部
１７ｂとからなり、又、接続部１７ａには外線３２を出
し入れする挿入口２１と、鎖錠金具１８を係止する突起
１７ｃと、押ボタン２０の嵌着穴１７ｄが設けられてい
る。この押ボタン２０は、収容部３０のカバー１９に設
けられ、かつ、前記嵌着穴１７ｄに挿入され、その先端
は鎖錠金具１８の先端１８ａを押圧している。挿入口２
１から外線３２を差し込むと、鎖錠金具１８はその先端
１８ａを下方に移動させながら該外線３２を端子金具１
７に押し付けるので、外線３２は挟着される。又、押ボ
タン２０を押すと鎖錠金具の先端１８ａが下方に移動
し、外線３２の押圧力をゆるめるので外線３２は容易に
抜くことができる。

【０００９】裏面１５の内面に前記プリント基板１２の
外面を当接させ、端子金具１７の脚部１７ｂを裏蓋の通
孔１５ａとプリント基板の挿入孔１２ａに挿入して、収
容部３０に接続部１７ａを収納した後該脚部１７ｂの先
端をプリント基板１２の内面に半田付けする。これによ
り裏蓋１５とプリント基板１２とは一体化する。

【００１０】感知器筐体１の内面１ａと前記プリント基
板１２とを対向させ、プリント基板１２に設けた挟持金
具１３をリード線である感熱素子の脚部１１に挟着し、
裏蓋１５をねじ１６で筐体１に固定する。プロテクタ２
の係合部２３を筐体１の貫通孔２４に挿入し係止させ
る。

【００１１】図において、５は支持柱４の先端に嵌着さ
れる金属カバーで、この金属カバー５には感熱板６が嵌
着される。又、金属カバー５の筒状体の先端と支持柱の
外周面との間にはシール用の樹脂７が充填される。９は
固定接点１０と対向する可動接点ばね、２２はアダプタ
装着用の溝を示す。

【００１２】

【考案の効果】この考案は以上の様に構成したので、裏
蓋とプリント基板が端子金具により仮止めされる。その
ため、組み立て作業が容易となり作業能率が向上する。
又、端子金具の挿入口に外線を差し込むだけで、該外線
は鎖錠金具により挟持される。そのため、従来例に比し
取付作業が簡単となりその作業時間も短縮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す縦断面図で、図６の要部
拡大図である。

【図２】本考案の端子金具の実施例を示す平面図であ
る。

【図３】端子金具の縦断面図で、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ
線断面図である。

【図４】端子金具の縦断面図で、図２のＩＶ−ＩＶ線断
面図である。

【図５】本考案の鎖錠金具の実施例を示す拡大正面図で
ある。

【図６】本考案の火災感知器の縦断面図である。

【図７】火災感知器の平面図である。

【符号の説明】

１ …… 感知器筐体 １２ …… プリント基板 １５ …… 裏蓋 １７ …… 端子金具 １７ａ …… 接続部 １７ｂ …… 脚部 １８ …… 鎖錠金具 ２１ …… 挿入口

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 感知器筐体を天井面等に直接取り付ける
   直付の火災感知器において； 該感知器筐体の内面に固定される裏蓋と； 該 裏蓋の内面に固定されるプリント基板と；該裏蓋の外面に設けられ、かつ外線の挿通口を有する収
   容部と； 該収容部に挿着され、該収容部の挿通口と連通する挿入
   口を有する接続部と、プリント基板の内面に半田付けさ
   れる脚部とを備えた端子金具と、 該収容部に挿着され、該接続部の挿入口と対向する鎖錠
   金具と、 該収容部のカバーに設けられた、鎖錠金具を解除するた
   めの押ボタンと、 からなる直付の火災感知器。