JP2542055B2 - 人体検出装置 - Google Patents
人体検出装置Info
- Publication number
- JP2542055B2 JP2542055B2 JP63213020A JP21302088A JP2542055B2 JP 2542055 B2 JP2542055 B2 JP 2542055B2 JP 63213020 A JP63213020 A JP 63213020A JP 21302088 A JP21302088 A JP 21302088A JP 2542055 B2 JP2542055 B2 JP 2542055B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- human body
- infrared
- output
- pair
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人体から放射される赤外線量と床面等の背
景から放射される赤外線量の差を人体の移動により検出
する赤外線受光式の人体検出装置に関するものである。
景から放射される赤外線量の差を人体の移動により検出
する赤外線受光式の人体検出装置に関するものである。
[従来の技術] 赤外線受光式の人体検出装置は、人体と背景の温度差
を赤外線のエネルギー量の差として焦電素子等の赤外線
検出素子を用いて検出することにより、人体を検出する
装置であり、近年広く普及するようになったが、それと
共に信頼性の改善が要求されている。赤外線受光式の人
体検出装置の誤動作要因としては、検知エリア内での背
景の温度変化や内部雑音、ヘッドライトや太陽光のよう
なエネルギーの大きな外乱光の影響などが考えられ、こ
れらの誤動作要因を除去するために、従来、種々の提案
がなされている。
を赤外線のエネルギー量の差として焦電素子等の赤外線
検出素子を用いて検出することにより、人体を検出する
装置であり、近年広く普及するようになったが、それと
共に信頼性の改善が要求されている。赤外線受光式の人
体検出装置の誤動作要因としては、検知エリア内での背
景の温度変化や内部雑音、ヘッドライトや太陽光のよう
なエネルギーの大きな外乱光の影響などが考えられ、こ
れらの誤動作要因を除去するために、従来、種々の提案
がなされている。
その1つとして、本発明者らは複数の赤外線検出素子
から各々独立した出力を取り出して、各赤外線検出素子
の出力の時間差が所定の範囲内であるときには人体が存
在すると判定する方式を提案した(特願昭62-242090
号)。
から各々独立した出力を取り出して、各赤外線検出素子
の出力の時間差が所定の範囲内であるときには人体が存
在すると判定する方式を提案した(特願昭62-242090
号)。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この提案では、例えば、第2図(a)に示
すように、4個の赤外線検出素子A〜Dが田の字型に配
列されている場合、物面上での検知領域は第2図(b)
に示すようになるので、人体が一定の速度で検知領域を
通過しても、第3図(a)に示すように辺方向に通過す
る場合と、第3図(b)に示すように、対角線方向に人
体が通過する場合とでは、赤外線検出素子A〜Dの出力
の時間差が理論的に変化することになり、人体が存在す
ると判定する基準の設定が難しいという問題があった。
すように、4個の赤外線検出素子A〜Dが田の字型に配
列されている場合、物面上での検知領域は第2図(b)
に示すようになるので、人体が一定の速度で検知領域を
通過しても、第3図(a)に示すように辺方向に通過す
る場合と、第3図(b)に示すように、対角線方向に人
体が通過する場合とでは、赤外線検出素子A〜Dの出力
の時間差が理論的に変化することになり、人体が存在す
ると判定する基準の設定が難しいという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、人体がどの方向に通過する場
合でも複数の赤外線検出素子からの出力時刻に基づいて
人体の通過を確実に判定することを可能とし、信頼性の
高い人体検出を行えるようにした人体検出装置を提供す
ることにある。
その目的とするところは、人体がどの方向に通過する場
合でも複数の赤外線検出素子からの出力時刻に基づいて
人体の通過を確実に判定することを可能とし、信頼性の
高い人体検出を行えるようにした人体検出装置を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第
1図に示すように、検知領域からの赤外線を集光する光
学系1と、前記光学系1にて集光された赤外線を受光す
る田の字型に配置された4個の赤外線検出素子A〜D
と、前記複数の赤外線検出素子A〜Dの各出力を夫々増
幅する増幅部3と、前記増幅部3にて増幅された赤外線
検出素子A〜Dの各出力を人体検出に適した信号に処理
する信号処理部4と、前記信号処理部4により処理され
た赤外線検出素子A〜Dの各出力に基づいて人体の有無
を判定する判断部5と、前記判断部5の判定結果を出力
する出力部6とから成る人体検出装置において、前記判
断部5は、第4図(a)に示すように、辺方向に並ぶ第
1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向に並ぶ第
2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロであり、第
1対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻の間隔が所定
の範囲内であるとき、又は、第4図(b),(c)に示
すように、辺方向に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力
時刻差及び同方向に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力
時刻差が略ゼロでなく、第1対と第2対の赤外線検出素
子の出力時刻差の比率が所定の範囲内であるときに人体
検出信号を発生させる出力時刻間隔判定部51を備えるこ
とを特徴とするものである。
1図に示すように、検知領域からの赤外線を集光する光
学系1と、前記光学系1にて集光された赤外線を受光す
る田の字型に配置された4個の赤外線検出素子A〜D
と、前記複数の赤外線検出素子A〜Dの各出力を夫々増
幅する増幅部3と、前記増幅部3にて増幅された赤外線
検出素子A〜Dの各出力を人体検出に適した信号に処理
する信号処理部4と、前記信号処理部4により処理され
た赤外線検出素子A〜Dの各出力に基づいて人体の有無
を判定する判断部5と、前記判断部5の判定結果を出力
する出力部6とから成る人体検出装置において、前記判
断部5は、第4図(a)に示すように、辺方向に並ぶ第
1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向に並ぶ第
2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロであり、第
1対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻の間隔が所定
の範囲内であるとき、又は、第4図(b),(c)に示
すように、辺方向に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力
時刻差及び同方向に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力
時刻差が略ゼロでなく、第1対と第2対の赤外線検出素
子の出力時刻差の比率が所定の範囲内であるときに人体
検出信号を発生させる出力時刻間隔判定部51を備えるこ
とを特徴とするものである。
[作用] 本発明にあっては、第2図(a)に示すように、他の
字型に配置された4個の赤外線検出素子A〜Dのうち、
辺方向に並ぶ赤外線検出素子A,DとB,C(あるいはA,Bと
C,D)の出力時刻差が略ゼロである場合には、第3図
(a)及び第4図(a)に示すように、人体が辺方向に
通過していると判断し、この場合には、特願昭62-24209
0号と同様に、出力の時間差Taが所定の範囲内であると
きに人体が存在すると判定する。それ以外の場合には、
第3図(b),(c)及び第4図(b),(c)に示す
ように、辺方向に並べ第1対と第2対の赤外線検出素子
の出力時刻差の比率が所定の範囲内であるときに人体が
存在すると判定する。これにより、人体の通過方向によ
らず、人体の有無を精度良く判定することができ、より
信頼性の高い人体検出を行うことができるものである。
字型に配置された4個の赤外線検出素子A〜Dのうち、
辺方向に並ぶ赤外線検出素子A,DとB,C(あるいはA,Bと
C,D)の出力時刻差が略ゼロである場合には、第3図
(a)及び第4図(a)に示すように、人体が辺方向に
通過していると判断し、この場合には、特願昭62-24209
0号と同様に、出力の時間差Taが所定の範囲内であると
きに人体が存在すると判定する。それ以外の場合には、
第3図(b),(c)及び第4図(b),(c)に示す
ように、辺方向に並べ第1対と第2対の赤外線検出素子
の出力時刻差の比率が所定の範囲内であるときに人体が
存在すると判定する。これにより、人体の通過方向によ
らず、人体の有無を精度良く判定することができ、より
信頼性の高い人体検出を行うことができるものである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例の概略構成図である。赤外
線を集光する光学系1は、ミラー又はレンズを用いて構
成する。複数の検知領域を設ける場合には、多分割ミラ
ー又は多分割レンズを用いることが好適である。赤外線
検出素子A〜Dは常温で動作可能な焦電素子より成る。
これらの赤外線検出素子A〜Dは、光学系1の焦点面2
に、第2図(a)に示すように並べる。この場合、物面
上での検知領域は、赤外線検出素子A〜Dの配列と相似
形となり、第2図(b)のA′〜D′に示すようにな
る。この検知領域A′〜D′内における人体の移動によ
り各々の赤外線検出素子A〜Dには出力変化が生じる。
増幅部3においては、各赤外線検出素子A〜Dの出力を
各々独立に増幅する。信号処理部4においては、帯域フ
ィルタを用いて各々の出力において必要な周波数成分の
みを抽出する。帯域フィルタを通過した各々の出力は、
マルチプレクサとA/D変換器を用いて順次A/D変換され、
判断部5を構成するマイクロコンピュータμCに送られ
て、人体の有無を判定されることになる。
線を集光する光学系1は、ミラー又はレンズを用いて構
成する。複数の検知領域を設ける場合には、多分割ミラ
ー又は多分割レンズを用いることが好適である。赤外線
検出素子A〜Dは常温で動作可能な焦電素子より成る。
これらの赤外線検出素子A〜Dは、光学系1の焦点面2
に、第2図(a)に示すように並べる。この場合、物面
上での検知領域は、赤外線検出素子A〜Dの配列と相似
形となり、第2図(b)のA′〜D′に示すようにな
る。この検知領域A′〜D′内における人体の移動によ
り各々の赤外線検出素子A〜Dには出力変化が生じる。
増幅部3においては、各赤外線検出素子A〜Dの出力を
各々独立に増幅する。信号処理部4においては、帯域フ
ィルタを用いて各々の出力において必要な周波数成分の
みを抽出する。帯域フィルタを通過した各々の出力は、
マルチプレクサとA/D変換器を用いて順次A/D変換され、
判断部5を構成するマイクロコンピュータμCに送られ
て、人体の有無を判定されることになる。
第3図(a)〜(c)は、検知領域A′〜D′内に矢
印Sの方向に人体が移動する様子を示したもので、それ
ぞれの場合における赤外線検出素子A〜Dからの出力を
第4図(a)〜(c)に示す。各赤外線検出素子A〜D
の出力の立ち上がり時刻をtA〜tDとする。第3図(a)
に示すように、検知領域に対して矢印Sの方向に人体が
移動した場合、まず素子A及びDが出力を生じ、続いて
素子B及びCが出力を生じる。その出力波形は第4図
(a)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜tDの関係
は、原理的には、 tA=tD tB=tC |tA−tB|=|tD−tC|=Ta となる。第3図(b)に示す方向に人体が移動した場合
には、まず素子Aが出力を生じ、次に素子B及びDが出
力を生じ、最後に素子Cが出力を生じる。その出力波形
は第4図(b)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜
tDの関係は、 tB=tD |tA−tB|=|tD−tC|=Tb となる。ただし、ここでは、検知領域内において人体が
等速で移動するものとする。第3図(c)に示す方向に
人体が移動した場合には、まず素子Aが出力を生じ、次
に素子Bが出力を生じ、続いて素子Dが出力を生じ、最
後に素子Cが出力を生じる。その出力波形は第4図
(c)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜tDの関係
は、 |tA−tB|=|tD−tC|=Tc となる。ただし、検知領域内においては、人体は等速で
移動するものとする。
印Sの方向に人体が移動する様子を示したもので、それ
ぞれの場合における赤外線検出素子A〜Dからの出力を
第4図(a)〜(c)に示す。各赤外線検出素子A〜D
の出力の立ち上がり時刻をtA〜tDとする。第3図(a)
に示すように、検知領域に対して矢印Sの方向に人体が
移動した場合、まず素子A及びDが出力を生じ、続いて
素子B及びCが出力を生じる。その出力波形は第4図
(a)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜tDの関係
は、原理的には、 tA=tD tB=tC |tA−tB|=|tD−tC|=Ta となる。第3図(b)に示す方向に人体が移動した場合
には、まず素子Aが出力を生じ、次に素子B及びDが出
力を生じ、最後に素子Cが出力を生じる。その出力波形
は第4図(b)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜
tDの関係は、 tB=tD |tA−tB|=|tD−tC|=Tb となる。ただし、ここでは、検知領域内において人体が
等速で移動するものとする。第3図(c)に示す方向に
人体が移動した場合には、まず素子Aが出力を生じ、次
に素子Bが出力を生じ、続いて素子Dが出力を生じ、最
後に素子Cが出力を生じる。その出力波形は第4図
(c)に示すようになり、立ち上がり時刻tA〜tDの関係
は、 |tA−tB|=|tD−tC|=Tc となる。ただし、検知領域内においては、人体は等速で
移動するものとする。
以上の場合はいずれも各素子A〜Dからの出力が、人
体が存在することに起因する順序で発生しており、且
つ、その夫々の出力の現れる時刻の間隔も、人体が存在
することに起因する条件を満たしている場合である。
体が存在することに起因する順序で発生しており、且
つ、その夫々の出力の現れる時刻の間隔も、人体が存在
することに起因する条件を満たしている場合である。
一方、第5図(a),(b),(c)に示す波形は、
それぞれ第4図(a),(b),(c)に示す波形と類
似する波形であり、人体が存在することに起因する出力
の順序の条件は満たしているが、出力の現れる時刻の間
隔については人体が存在することに起因する条件を満た
していない。
それぞれ第4図(a),(b),(c)に示す波形と類
似する波形であり、人体が存在することに起因する出力
の順序の条件は満たしているが、出力の現れる時刻の間
隔については人体が存在することに起因する条件を満た
していない。
まず、第5図(a)においては、素子A及び素子Dに
よる出力が現れてから、素子B及び素子Cによる出力が
現れるまでの時間間隔Taが、予め定められた基準値Tmax
よりも大きい場合を示している。ここに、Tmaxは検知エ
リアA′,B′,C′,D′を人体が通常考えられる最も遅い
速度で通過した場合における素子A及びDと、素子B及
びCの出力時刻の差とする。通常、人体の移動速度は0.
2m/sec〜3.0m/sec程度であるとされているので、これに
基づいて基準値Tmaxを定めれば良い。
よる出力が現れてから、素子B及び素子Cによる出力が
現れるまでの時間間隔Taが、予め定められた基準値Tmax
よりも大きい場合を示している。ここに、Tmaxは検知エ
リアA′,B′,C′,D′を人体が通常考えられる最も遅い
速度で通過した場合における素子A及びDと、素子B及
びCの出力時刻の差とする。通常、人体の移動速度は0.
2m/sec〜3.0m/sec程度であるとされているので、これに
基づいて基準値Tmaxを定めれば良い。
この第5図(a)に示す場合には、出力の現れる順序
は人体が存在することに起因する条件に合っているが、
時間間隔Taが基準値Tmaxより大となっているので、この
場合の赤外線検出素子B及びCの出力は、赤外線検出素
子A及びDの出力と関連があるとは認め難い。したがっ
て、この場合には、人体検出信号の発生を禁止し、人体
検知の発報は行わないものとする。
は人体が存在することに起因する条件に合っているが、
時間間隔Taが基準値Tmaxより大となっているので、この
場合の赤外線検出素子B及びCの出力は、赤外線検出素
子A及びDの出力と関連があるとは認め難い。したがっ
て、この場合には、人体検出信号の発生を禁止し、人体
検知の発報は行わないものとする。
次に、第5図(b)においては、第3図(b)に相当
する方向に人体が移動したものとして、素子Aの出力が
現れた後、時間Tb後に素子B及びDの出力が現れ、その
後、時間Tb′後に素子Cの出力が現れた様子を示してい
る。ここで、前述のように、検知エリアA′,B′,C′,
D′内を人体が等速で第3図(b)の矢印Sで示す方向
に移動すると仮定した場合、 Tb=Tb′ が成立するはずである。したがって、ばらつきを考慮
した係数α及びβを予め定めておいて、 α×Tb<Tb′<β×Tb(0<α<1<β) を満足する場合には、人体の存在に起因する出力である
と判断する。また、上記条件を満足しない場合には、赤
外線検出素子Cの出力は、赤外線検出素子A、B及びD
の出力と関連があるとは認め難いので、人体検出信号の
発生を禁止し、人体検知の発報は行わないものとする。
する方向に人体が移動したものとして、素子Aの出力が
現れた後、時間Tb後に素子B及びDの出力が現れ、その
後、時間Tb′後に素子Cの出力が現れた様子を示してい
る。ここで、前述のように、検知エリアA′,B′,C′,
D′内を人体が等速で第3図(b)の矢印Sで示す方向
に移動すると仮定した場合、 Tb=Tb′ が成立するはずである。したがって、ばらつきを考慮
した係数α及びβを予め定めておいて、 α×Tb<Tb′<β×Tb(0<α<1<β) を満足する場合には、人体の存在に起因する出力である
と判断する。また、上記条件を満足しない場合には、赤
外線検出素子Cの出力は、赤外線検出素子A、B及びD
の出力と関連があるとは認め難いので、人体検出信号の
発生を禁止し、人体検知の発報は行わないものとする。
さらに、第5図(c)においては、第3図(c)に示
す方向に人体が移動したものとして、素子A、素子B、
素子D、素子Cの順に出力が現れた様子を示している。
ここで、前述のように、検知エリアA′,B′,C′,D′内
を人体が等速で第3図(c)の矢印Sに示す方向に移動
すると仮定した場合、 Tc=Tc′ が成立するはずである。したがって、ばらつきを考慮し
た係数γ及びδを予め定めておいて、 γ×Tc<Tc′<δ×Tc(0<γ<1<δ) を満足する場合には、人体の存在に起因する出力である
と判断する。また、上記条件を満足しない場合には、赤
外線検出素子Cの出力は、赤外線検出素子Dの出力と関
連があるとは認め難いので、人体検出信号の発生を禁止
し、人体検知の発報は行わないものとする。
す方向に人体が移動したものとして、素子A、素子B、
素子D、素子Cの順に出力が現れた様子を示している。
ここで、前述のように、検知エリアA′,B′,C′,D′内
を人体が等速で第3図(c)の矢印Sに示す方向に移動
すると仮定した場合、 Tc=Tc′ が成立するはずである。したがって、ばらつきを考慮し
た係数γ及びδを予め定めておいて、 γ×Tc<Tc′<δ×Tc(0<γ<1<δ) を満足する場合には、人体の存在に起因する出力である
と判断する。また、上記条件を満足しない場合には、赤
外線検出素子Cの出力は、赤外線検出素子Dの出力と関
連があるとは認め難いので、人体検出信号の発生を禁止
し、人体検知の発報は行わないものとする。
このように構成することにより、人体の存在に起因し
ない人体検出信号の発生を禁止することができる。
ない人体検出信号の発生を禁止することができる。
[発明の効果] 本発明は、上述のように、人体から放射される赤外線
を検出する赤外線受光式の人体検出装置において、田の
字型に配置された4個の赤外線検出素子のうち、辺方向
に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向
に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロで
あり、第1対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻の間
隔が所定の範囲内であるとき、又は、辺方向に並ぶ第1
対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向に並ぶ第2
対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロでなく、第1
対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻差の比率が所定
の範囲内であるときに人体検出信号を発生させる出力時
刻間隔判定部を備えるものであるから、人体の通過方向
によらず、各赤外線検出素子の出力時刻の間隔に基づい
て、人体の有無を精度良く判定することができ、より信
頼性の高い人体検出を行うことができるという効果があ
る。
を検出する赤外線受光式の人体検出装置において、田の
字型に配置された4個の赤外線検出素子のうち、辺方向
に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向
に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロで
あり、第1対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻の間
隔が所定の範囲内であるとき、又は、辺方向に並ぶ第1
対の赤外線検出素子の出力時刻差及び同方向に並ぶ第2
対の赤外線検出素子の出力時刻差が略ゼロでなく、第1
対と第2対の赤外線検出素子の出力時刻差の比率が所定
の範囲内であるときに人体検出信号を発生させる出力時
刻間隔判定部を備えるものであるから、人体の通過方向
によらず、各赤外線検出素子の出力時刻の間隔に基づい
て、人体の有無を精度良く判定することができ、より信
頼性の高い人体検出を行うことができるという効果があ
る。
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図
(a)は同上の要部構成図、同図(b)は同上における
検知領域を示す説明図、第3図は検知領域を人体が通過
する様子を示す説明図、第4図は検知領域を人体が通過
した場合における正常な出力波形を示す波形図、第5図
は正常な出力波形に類似する異常出力波形を示す波形図
である。 1は光学系、2は焦点面、3は増幅部、4は信号処理
部、5は判断部、6は出力部、51は出力時刻間隔判定
部、A,B,C,Dは赤外線検出素子である。
(a)は同上の要部構成図、同図(b)は同上における
検知領域を示す説明図、第3図は検知領域を人体が通過
する様子を示す説明図、第4図は検知領域を人体が通過
した場合における正常な出力波形を示す波形図、第5図
は正常な出力波形に類似する異常出力波形を示す波形図
である。 1は光学系、2は焦点面、3は増幅部、4は信号処理
部、5は判断部、6は出力部、51は出力時刻間隔判定
部、A,B,C,Dは赤外線検出素子である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐畑 慎司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−84179(JP,A) 特開 昭63−247684(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】検知領域からの赤外線を集光する光学系
と、前記光学系にて集光された赤外線を受光する田の字
型に配置された4個の赤外線検出素子と、前記赤外線検
出素子の各出力を各々増幅する増幅部と、前記増幅部に
て増幅された赤外線検出素子の各出力を人体検出に適し
た信号に処理する信号処理部と、前記信号処理部により
処理された赤外線検出素子の各出力に基づいて人体の有
無を判定する判断部と、前記判断部の判定結果を出力す
る出力部とを有して成る人体検出装置において、前記判
断部は、 辺方向に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び
同方向に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略
ゼロであり、第1対と第2対の赤外線検出素子の出力時
刻の間隔が所定の範囲内であるとき、又は、 辺方向に並ぶ第1対の赤外線検出素子の出力時刻差及び
同方向に並ぶ第2対の赤外線検出素子の出力時刻差が略
ゼロでなく、第1対と第2対の赤外線検出素子の出力時
刻差の比率が所定の範囲内であるときに人体検出信号を
発生させる出力時刻間隔判定部を備えることを特徴とす
る人体検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63213020A JP2542055B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 人体検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63213020A JP2542055B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 人体検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0261588A JPH0261588A (ja) | 1990-03-01 |
JP2542055B2 true JP2542055B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=16632176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63213020A Expired - Fee Related JP2542055B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 人体検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542055B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008254138A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Yaskawa Electric Corp | 多関節ロボット |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63247684A (ja) * | 1987-04-02 | 1988-10-14 | Honda Denshi Giken:Kk | 自動ドア用人体検知器 |
JPH0786537A (ja) * | 1993-09-16 | 1995-03-31 | Kawasaki Steel Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP63213020A patent/JP2542055B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0261588A (ja) | 1990-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0786537B2 (ja) | 人体検出装置 | |
US4523095A (en) | Radiation detector with asymmetrical pattern | |
ATE135480T1 (de) | Richtungsempfindliche zähl- und schaltvorrichtung | |
KR970007740A (ko) | 적외선 센서를 이용한 인체의 위치판별장치 | |
JP2542055B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JP2636427B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JP2542054B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JPH1151764A (ja) | 受動型赤外線検知装置 | |
JP2542048B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JP2556098B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JP2691910B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JPH0216459B2 (ja) | ||
JPS6298225A (ja) | 熱線式検知器の光学装置 | |
JP3333646B2 (ja) | 赤外線式人体検知装置 | |
JPH07104415B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JPH026383Y2 (ja) | ||
JPH03238389A (ja) | 人体検出装置 | |
JP2621374B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JPH0357992A (ja) | 人体検出装置 | |
JP2752679B2 (ja) | 人体検出装置 | |
JPS564834A (en) | Photo detection control system by light pen | |
JP2946346B2 (ja) | 赤外線検出装置 | |
JPH0357991A (ja) | 人体検出装置 | |
JPH02254395A (ja) | 焦電型人体検知装置 | |
JP2675833B2 (ja) | 防犯感知器の機能診断方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070725 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |