JP2542005Y2 - 自動車用アームレストの昇降装置 - Google Patents

自動車用アームレストの昇降装置

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JP2542005Y2
JP2542005Y2 JP1989086874U JP8687489U JP2542005Y2 JP 2542005 Y2 JP2542005 Y2 JP 2542005Y2 JP 1989086874 U JP1989086874 U JP 1989086874U JP 8687489 U JP8687489 U JP 8687489U JP 2542005 Y2 JP2542005 Y2 JP 2542005Y2
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一仁 上原
泰男 宮田
正信 川元
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株式会社 カンセイ
株式会社 ニフコ
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車用のアームレストの昇降装置の改
良に関する。
[従来の技術] 従来、自動車用のアームレストには、各種の高さ調整
機構を備えたものがあった(例えば実公昭51−5866号後
方、実開昭52−116823号及び実公昭62−4031号公報)。
例えば実公昭62−4031号公報には、ベースと、このベ
ースに昇降可能に保持されたアームレストと、このアー
ムレストを上昇方向に付勢するスプリングと、このスプ
リングの付勢力に抗してアームレストを高さ調整可能に
ロックできるハンドル式の操作ノブを備えた自動車用ア
ームレストの高さ調整装置が記載されている(第2図参
照)。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記した従来のアームレストは、高さ調整が
面倒であった。
そこで、この考案は、広い概念で言えば高さ調整に含
まれるが、不使用状態では邪魔にならないように、アー
ムレストを下降位置にロックさせておき、使用時にロッ
ク状態を解除することにより、アームレストが付勢手段
によって斜めに上昇するようにしたものである。
しかし、アームレストを単に付勢手段によって斜めに
上昇させると、アームレストが勢いよく上昇してしま
い、肘などに当たるなどして危険であり、又、上昇位置
に停止する際、パタンと音がし、車内の静寂を乱した
り、高級感を損ねる恐れがある。
この考案は、上記した問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするとことは、アームレストがゆっく
りと且つ静粛に、斜めに上昇し、アームレストを軽快に
且つスピーディに下降させて格納することができるよう
にしたものである。
[課題を解決するための手段] そこで、この考案は、上記した目的と達成するため
に、図面に示した実施例で説明すると、ベース(5)に
対して上記アームレスト(6)を斜めに昇降させるリン
ク機構(14)で連結し、アームレスト(6)を上昇させ
る付勢手段(15)の付勢力を制動し、付勢手段(15)の
付勢力に抗してアームレスト(6)を下降させる力を非
制動とする制動手段(例えばダンパー17)を設けたこと
を特徴とする。
そして、制動手段(17)を、ベース(5)とアームレ
スト(6)で形成する空間内に配設されたシリンダ(2
4)、リンク機構(14)に連結されてシリンダ(24)内
を往復動するピストン(25)を有し、アームレスト
(6)を上昇させる付勢手段(15)の付勢力を制動する
シリンダ型としたり、また、ロック手段(例えばロック
装置16)を、アームレスト(6)と平行な方向に往復動
するスライダ(31)と、このスライダ(31)に設けられ
た係合部(37a,37b)に直交方向から係合するロックピ
ン(40)と、動作時にロックピン(40)を駆動し、この
ロックピン(40)と係合部(37a,37b)との係合を解除
する解除部材(43,44,41)とで構成する。
[作用] したがって、この考案によれば、ロック手段(16)の
ロック状態を解除することにより、アームレスト(6)
は、制動手段(17)に制動された付勢手段(15)によ
り、ゆっくりと且つ静粛に、斜めに上昇して静止する。
そして、アームレスト(6)を付勢手段(15)の付勢
力に抗して下降させるために押圧することにより、アー
ムレスト(6)は、制動手段(17)により非制動とされ
た押圧力により、軽快に且つスピーディに、斜めに下降
する。
[実施例] 以下、この考案を図面に示した一実施例に基づいて説
明する。
第2図において、1は車室内の運転席と助手席との間
に配設するセンターコンソールボックスを示し、このセ
ンターコンソールボックス1は、上面が開放した箱形の
中空収納部2と、この中空収納部2の開口上面を開閉す
るリッド3を備える。
上記リッド3は、第3図以降に示すように、センター
コンソールボックス1の中空収納部2の開口後端部にヒ
ンジ装置4によって開閉可能に取り付けられたリッドベ
ース5と、このリッドベース5の上に昇降可能に取り付
けられたアームレスト6と、このアームレスト6を昇降
する昇降装置7で構成される。
上記リッドベース5は、プラスチック製のリッドプレ
ート8と、このリッドプレート8の上に重ねる金属製の
補強用のリンクベース9と、このリンクベース9の上に
さらに重なるプラスチック製のリッドカバー10で構成さ
れ、前記リッドカバー10の中央部分に大きく窪んだ窪部
11を設け、この窪部11内に前記昇降装置7を納める。
アームレスト6は、リッドカバー10に上から被さるイ
ンナープレート12と、このインナープレート12の上にさ
らに被さるアウタカバー13で構成され、インナープレー
ト12とアウタカバー13は夫々プラスチックで成形する。
前記昇降装置7は、リッドベース5の上にアームレス
ト6を斜めに昇降可能に保持するリンク機構としてのリ
ンク装置14と、このリンク装置14をアームレスト6の上
昇方向に付勢する付勢手段としてのトーションバネ15
と、このトーションバネ15のバネ力に抗してアームレス
ト6をリッドベース5に重なり合った最下降位置(第6
図参照)、及びリッドベース5から上に持ち上がった最
上昇位置(第1図参照)に夫々ロック可能な解除機構を
有するロック手段としてのプッシュボタン方式のロック
装置16と、トーションバネ15のバネ力を制動する制動手
段としてのピストンシリンダ−型のエアダンパー17で構
成される。
上記リンク装置14は、プラスチック製の4つのリンク
部材18a〜18dで構成され、各リンク部材18a〜18dには、
その両端部に金属製の軸を横に通すコ字形に突出した各
一対の軸受片19,19を形成する。
そして、リンクベース9には、リッドカバー10の窪部
11内に突出し、リンク部材18a〜18dの軸受片19に通す軸
20aの両端を両側から夫々軸支する舌片で起立した複数
の軸承片21・・・を設け、各相対向する軸承片21の間隔
内にはリンク部材18a〜18dの軸受片19を位置させ、軸20
aを横一連に通すことで、各リンク部材18a〜18dを軸20a
を中心に前後に旋回できるように軸支し、4つのリンク
部材18a〜18dをリッドカバー10の窪部11内に略方形に配
設する。
又、インナープレート12の底面に固定する略H形の金
属製のリンクプレート22を用意し、リンクプレート22の
4つの端部には、リンク部材18a〜18dの軸受片19に通す
軸20bの両端の両側から夫々軸支する舌片形に垂舌した
複数の軸止片23・・・を設け、各相対向する軸止片23の
間隔内にリンク部材18a〜18dの軸受片19を位置させ、さ
らに相対向する軸受片19の間隔内にトーションバネ15を
位置させ、軸20bを横一連に通す。そして、トーション
バネ15の一端を各リンク部材18a〜18dに、他端をリンク
プレート22に夫々係止することで、各リンク部材18a〜1
8dを直立する方向、即ちトーションバネ15が巻き解くよ
う反時計回りに付勢する。
エアダンパー17は、第7図に示すように、プラスチッ
ク製のシリンダ24とピストン25で構成され、シリンダ24
の底にはオリフィス26を開口する。又、ピストン25に
は、Oリング27を嵌着する環状のリング溝28を形成し、
このリング溝28の底には、Oリング27によって開閉され
る排気溝29を内周方向に所要数形成する。この排気溝29
は、ピストン25の伸長工程においてOリング27によって
閉塞され、逆の短縮工程においては開放され、開放され
た排気溝29を通じてシリンダ24内の空気を一気に排気す
ることで、短縮工程においては制動力が働かないように
する。そして、シリンダ24は、リンクプレート22に後ろ
向きに固定する。
ここで、エアダンパー17の作用をさらに説明する。ま
ず、ピストン25がシリンダ24内に深く押し込まれた状態
から、ピストン25を引き出すと、Oリング27がシリンダ
24の内周面との摩擦抵抗で、リング溝28に沿って第9図
に実線で示す位置に移動し、排気溝29を閉じるので、区
画されたオリフィス26に連なる室への空気の流路は、オ
リフィス26のみとなる。このため、ピストン25が引き出
されると、空気はオリフィス26によって絞り込まれるの
で、制動が働く。尚、室の区画は、Oリング27によって
決定される。
これに対し、ピストン25をシリンダ24内に押し込む
と、Oリング27には第9図に二点鎖線で示す位置に移動
し、排気溝29を開放するので、区画されたオリフィス26
に連なる室からの空気の流路は、オリフィス26と排気溝
29となる。このため、ピストン25が押し込まれると、制
動がほとんど働かなくなる。したがって、ピストン25を
軽快に且つスピーディに押し込むことができる。
リンク部材18a〜18dとピストン25の間には、トーショ
ンバネ15によるリンク部材18a〜18dの回転力をピストン
25の往復動運動に変換する変換手段を設ける。上記変換
手段は、後ろ側に位置する左右のリンク部材18c,18dの
長さの途中に一端が夫々軸支された金属製の一対のリン
クレバー30,30と、リンクプレート22にスライド可能に
保持され、両側面にリンクレバー30の他端が夫々軸支さ
れると共に、ピストン25に連結されるプラスチック製の
スライダ31で構成され、リンク部材18c,18dがトーショ
ンバネ15のバネ力によって回転する際、ピストン25が伸
長するようにする。
リンクプレート22のほゞ中央には、スライダ31を前後
にスライド可能に保持するチャンネル形断面のガイド枠
32を形成し、このガイド枠32の左右両側壁には、スライ
ダ31に横に挿通したリンクレバー30の他端を軸支する金
属製のスライドピン33の突出両端が夫々嵌入し、前後に
細長い長円形状の左右一対のガイド溝34,34を形成す
る。そして、スライドピン33の両突出端がガイド溝34の
前端に夫々突き当たることで、スライドピン33の最前進
位置を、又、ガイド溝34の後端に夫々突き当たること
で、スライドピン33の最後退位置を夫々規制する。スラ
イドピン33の最前進位置においては、リンクレバー30を
介して後ろ側のリンク部材18c,18dは直立状態にあり、
又、スライドピン33の最後退位置にあっては、該リンク
部材18c,18dはリッドカバー10の窪部11内に横に伏した
水平状態にある。
前記ロック装置16は、アウタカバー13とインナープレ
ート12の間に形成される中空部35内に配設され、前記ス
ライダ31を最前進位置と最後退位置の二位置で夫々係止
するように作用する。
即ち、リンクプレート22の背面には、方形の窓部36を
開設し、スライダ31の背面には、最前進位置において前
記窓部36に臨む上面が開放した第1凹部37aと、第1凹
部37aの前方に位置し、最後退位置において窓部36に臨
む上面が開放した第2凹部37bを形成する。
又、インナープレート12には、リンクプレート22の窓
部36に整合する連通孔38を開設すると共に、前記連通孔
38を中心として上面が開放したT字形の保持枠39を形成
する。前記保持枠39には、連通孔38を通してリンクプレ
ート22の窓部36からスライダ31の各凹部37a,37bに夫々
上から嵌り込むロックピン40を上下動可能に保持すると
共に、ロックピン40と係合するスライドレバー41を前後
にスライド可能に保持する。そして、ロックピン40は、
アウタカバー13の内面との間で弾縮される一対のスプリ
ング42,42により、常時下向きに付勢される。又、ロッ
クピン40とスライドレバー41の間には、互いに係合する
カム面40′,41′を形成し、両カム面40′,41′の作用に
より、スライドレバー41の後退動作により、ロックピン
40がスプリング42のバネ力に抗して上昇し、スライダ31
の各凹部37a,37bと係脱するようにする。
アウタカバー13には、その前面にプッシュボタン43を
臨ませ、このプッシュボタン43と前記スライドレバー41
は、アウタカバー13の内面をはわせて配設したロックア
ーム44によって連結される。前記プッシュボタン43は、
復帰バネ45により、アウタカバー13の前面から常時前向
きに突出するように付勢する。
上記構成を有する組立状態のリッド3は、ヒンジ装置
4によってセンターコンソールボックス1の中空収納部
2の開口後端部に開閉可能に取り付け、ヒンジ装置4を
中心に後ろ向きにほゞ直立状態まで開く(第2図)。
次に、リッド3のアームレスト6の昇降動作について
説明する。
まず、第6図に示すように、リッドベース5の上に重
なり合った下降状態にあるアームレスト6を使用する際
には、単にアウタカバー13の前面から突出するプッシュ
ボタン43を押し込むだけでよい。
プッシュボタン43を押すと、第8図に示すように、ロ
ックアーム44を介してスライドレバー41が後退する。ス
ライドレバー41が後退すると、ロックピン40とのカム面
40′,41′の作用により、ロックピン40がスプリング42
のバネ力に抗して上昇する。このため、ロックピン40
が、連通孔38を通してリンクプレート22の窓部36からス
ライダ31の第1凹部37aに上から嵌り込んでいた状態か
ら上に係脱する。
ロックピン40が係脱すると、スライダ31の移動が自由
になる。このため、各リンク部材18a〜18dがトーション
バネ15の復元力により、下端の軸20aを支点に下から上
に回転し、リンクプレート22がリンクベース9から平行
に上昇する(第1図)。
そして、後ろ側に位置する左右のリンク部材18c,18d
が回転すると、その長さの途中に一端が夫々軸支された
リンクレバー30,30の他端のスライドピン33,33が、リン
クプレート22のガイド溝34に沿って後退することで、ス
ライド31も後退し、スライドピン33は各ガイド溝34の後
端に夫々突き当たった位置で停止する。スライドピン33
の後退が止まると、リンクレバー30を介して該リンク部
材18c,18dの回転が停止する。
スライダ31の後退に伴い、ピストン25がシリンダ24か
ら引き出され、シリンダ24内が負圧になることから、オ
リフィス26を通してシリンダ24内に外気を吸気し、制動
力が働く。尚、ピストン25の伸長工程においては、排気
溝29はOリング27によって閉塞される。
したがって、エアダンパー17の制動力は、スライダ3
1、リンクレバー30を介して後ろ側に位置する左右のリ
ンク部材18c,18dに伝達され、該リンク部材18c,18dがト
ーションバネ15の復元力によって勢いよく回転するのを
制動する。又、前側に位置する左右のリンク部材18a,18
bの回転角度も、リンクベース9とリンクプレート22と
の間隔で決めることから、該リンク部材18a,18bのトー
ションバネ15に対しても、エアダンパー17の制動力が間
接的に作用する。
このため、リッドベース5に対してアームレスト6が
ゆっくりと且つ静粛に上昇する(第1図)。
一方、リンク部材18a〜18dのストロークにより、アー
ムレスト6は、リッドベース5に対して斜め前方に進み
ながら平行に上昇する。これは、従来のコンソールボッ
クスリッドは、肘を載せるには、低過ぎ、しかも後ろ過
ぎることに鑑み、アームレスト6を上昇させると共に、
前進させることで、ドライビングポジションを採った状
態で肘を無理なく載せられるようにする。
ソシテ、アームレスト6の最上昇位置においては、ロ
ック装置16が働く。すなわち、スライドピン33は、各ガ
イド溝34の後端に夫々突き当たった位置において、スラ
イダ31の第2凹部37bがリングプレート22の窓部36に臨
む。このため、スプリング42のバネ力によって下降方向
に付勢されているロックピン40が、インナープレート12
の連通孔38を通してリンクプレート22の窓部36からスラ
イダ31の第2凹部37bに嵌込み、スライダ31の移動を規
制する。
このため、アームレスト6の下降が阻止され、ドライ
ビング中にアームレスト6が肘で押し下げられて不用意
に下降するのを未然に防止する。
次に、アームレスト6を格納するには、プッシュボタ
ン43を押し込んでから、アームレスト6を下に押し下げ
てやればよい。
プッシュボタン43を押すと、スライダ31のロック状態
が解除され、スライダ31の移動が自由になる。このた
め、アームレスト6を下に押し下げると、各リンク部材
18a〜18dがトーションバネ15のバネ力に抗して、下端の
軸20aを支点に下向きに回転し、リンクプレート22が下
降する。
そして、後ろ側に位置する左右のリンク部材18c,18d
が回転すると、リンクレバー30,30の他端のスライドピ
ン33,33が、リンクプレート22のガイド溝34に沿って前
進することで、スライダ31も後退し、スライドピン33は
各ガイド溝34の前端に夫々突き当たった位置で停止す
る。スライドピン33の後退が止まると、リンクレバー30
を介して該リンク部材18c,18dの回転が停止する。
スライダ31の前進に伴い、ピストン25がシリンダ24中
に押し込まれ、その際に排気溝29が開放され、シリンダ
24内の空気は、オリフィス26及び開放された排気溝29を
通して一気に排気される。このため、ピストン25の短縮
工程においては、エアダンパー17の制動力が働かず、ア
ームレスト6は、各リンク部材18a〜18dのトーションバ
ネ15のバネ力の抗して押し下げるだけでよく、エアダン
パー17の制動力が働かない分だけ、軽快に且つスピーデ
ィにアームレスト6を押し下げることができる。
そして、アームレスト6の最下降位置においては、ロ
ック装置16が再度働く。すなわち、ロックピン40が、第
7図に示すように、スライドピン33の第1凹部37aに嵌
り込むことで、トーションバネ15に蓄積した復元力によ
り、後ろ側に位置する左右のリンク部材18c,18dが回転
しようとする回転力を受け止める。
したがって、リンク部材18a〜18dは、リッドカバー10
の窪部11内に横に伏した水平状態に格納され、アームレ
スト6はリッドベース5の上に重なり合った最下降状態
にロックされる。
尚、図面に示した実施例においては、アームレスト6
が最下降位置と最上昇位置の二位置でのみ停止するよう
にしたが、両位置の中間位置においても停止するように
してもよい。
又、センターコンソールボックス1のリッド3の昇降
装置7について説明したが、これに限らず、ドアの肘掛
けや後部座席中央の肘掛けの昇降装置に利用してもよ
い。
リンク装置14は、単体のリンク部材18a〜18dで構成す
るばかりでなく、例えばリンク部材をバタフライ状に組
み合わせて使用してもよい。
付勢手段は、トーションバネ15に限らず、圧縮コイル
バネや板バネ等を使用してもよいし、モータ等の駆動源
を使用してもよい。
ロック手段は、プッシュボタン方式のロック装置16で
構成したが、プッシュボタンだけでなく、レバー式とし
たり、ロック状態を電気的に解除できるようにしてもよ
い。
制動手段としてピストンシリンダー型のエアダンパー
17を使用したが、ピストンシリンダー型のオイルやガス
注入式のダンパーを使用してもよいし、ピストンシリン
ダー型に限らず、回転式のオイルダンパーやガバナ等を
使用してもよい。尚、回転式の場合には、クラッチ機構
を設け、アームレスト6を下降させる際には、制動力が
働かないようにするとよい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、不使用時は
アームレストを斜め後方に下降させて位置させ、使用時
はアームレストを斜めに上昇させて位置させることがで
きるので、必要時にアームレセウトを使用位置に位置さ
せることができると共に、不必要時にアームレストを邪
魔にならない退避位置に位置させることができ、スペー
スを有効的に利用することができる。
そして、不使用状態ではアームレストを下降位置にロ
ックできるので、邪魔にならず、又、使用する際にはロ
ック状態の解除により、付勢手段の付勢力によって最上
昇位置まで上昇して静止し、しかもその際に制動手段に
よる制動力が働くため、アームレストがゆっくりと且つ
静粛に上昇するので、高級感に溢れた自動車用アームレ
ストの昇降装置を提供することができる。
又、付勢手段の付勢力に抗してアームレストを下降さ
せる力を制動手段で非制動とするので、アームレストを
軽快に且つスピーディに下降させて格納することができ
る。
更に、制動手段をシリンダ型とし、ベースとアームレ
ストとで形成する空間内に配設したので、制動手段を備
えた薄型の自動車用アームレストを提供することができ
る。
そして、ロック手段を、アームレストと平行な方向に
往復動するスライダと、このスライダに設けられた係合
部に直交方向から係合するロックピンと、動作時にロッ
クピンを駆動し、このロックピンと係合部との係合を解
除する解除部材とで構成したので、薄くてロック強度の
大きな自動車用アームレストを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はアームレストの上昇状態を示す断面図、第2図
はセンターコンソールボックスの斜視図、第3図はリッ
ドの分解斜視図、第4図はリッドの一部を欠截した平面
図、第5図は同上のV−V線に沿う断面図、第6図は第
4図のVI−VI線に沿う断面図、第7図及び第8図はロッ
ク装置の動作説明図、第9図はピストン、Oリング、リ
ング溝および排気溝の会計を示す要部拡大図である。 1……コンソールボックス、2……中空収納部、4……
ヒンジ装置、5……ベースとしてのリッドベース、6…
…アームレスト、7……昇降装置、14……リンク機構と
してのリンク装置、15……付勢手段としてのトーション
バネ、16……ロック手段としてのロック機構、17……制
動手段としてのエアダンパー、24……シリンダ、25……
ピストン、31……スライダ、37a……係合部としての第
1凹部、37b……係合部としての第2凹部、40……ロッ
クピン、41……解除部材を構成するスライドレバー、43
……解除部材を構成するプッシュボタン、44……解除部
材を構成するロックアーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮田 泰男 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 関 東精器株式会社内 (72)考案者 川元 正信 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 特開 昭63−51291(JP,A) 特開 昭62−216844(JP,A) 特開 昭62−203844(JP,A) 実開 昭61−146562(JP,U) 実開 平1−179047(JP,U) 実開 昭63−128155(JP,U) 実開 昭62−123453(JP,U) 実公 昭51−5866(JP,Y2) 実公 昭62−4031(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース(5)と、 このベース(5)に昇降可能に保持されたアームレスト
    (6)と、 このアームレスト(6)を上昇方向に付勢する付勢手段
    (15)と、 この付勢手段(15)の付勢力に抗して上記アームレスト
    (6)を下降位置及び上昇位置に夫々ロック可能な解除
    機構を有するロック手段(16)を備えた自動車用アーム
    レストの昇降装置において、 上記ベース(5)に対して上記アームレスト(6)を斜
    めに昇降させるリンク機構(14)で連結し、 上記アームレスト(6)を上昇させる上記付勢手段(1
    5)の付勢力を制動し、上記付勢手段(15)の付勢力に
    抗して上記アームレスト(6)を下降させる力を非制動
    とする制動手段(17)を設けた、 ことを特徴とする自動車用アームレストの昇降装置。
  2. 【請求項2】自動車の運転席と助手席との間に配置され
    たコンソールボックス(1)に取り付けられ、このコン
    ソールボックス(1)の中空収納部(2)の開口端部に
    ヒンジ(4)で開閉可能に取り付けられたベース(5)
    と、 このベース(5)に昇降可能に保持されたアームレスト
    (6)と、 このアームレスト(6)を上昇方向に付勢する付勢手段
    (15)と、 この付勢手段(15)の付勢力に抗して上記アームレスト
    (6)を下降位置及び上昇位置に夫々ロック可能な解除
    機構を有するロック手段(16)を備えた自動車用アーム
    レストの昇降装置において、 上記ベース(5)に対して上記アームレスト(6)を斜
    めに昇降させるリンク機構(14)で連結し、 上記ベース(5)と上記アームレスト(6)で形成する
    空間内に配設されたシリンダ(24)、上記リンク機構
    (14)に連結されて上記シリンダ(24)内を往復動する
    ピストン(25)を有し、上記アームレスト(6)を上昇
    させる上記付勢手段(15)の付勢力を制動するシリンダ
    型の制動手段(17)を設けた、 ことを特徴とする自動車用アームレストの昇降装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の自動車用ア
    ームレストの昇降装置において、 上記ロック手段(16)を、 上記アームレスト(6)と平行な方向に往復動するスラ
    イダ(31)と、 このスライダ(31)に設けられた係合部(37a,37b)に
    直交方向から係合するロックピン(40)と、 動作時に上記ロックピン(40)を駆動し、このロックピ
    ン(40)と上記係合部(37a,37b)との係合を解除する
    解除部材(43,44,41)とで構成した、 ことを特徴とする自動車用アームレストの昇降装置。
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