JP2541874C - - Google Patents

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JP2541874C
JP2541874C JP2541874C JP 2541874 C JP2541874 C JP 2541874C JP 2541874 C JP2541874 C JP 2541874C
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JP
Japan
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paving
road
bitumen
pavement
road surface
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English (en)
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勝山建設工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アスファルト舗装道路などにおいて、路盤上にアスファルト層を
敷設し、または使用によって発生するアスファルト路面の凹凸を平坦状表面とな
るように補修することができる道路の舗設方法とその装置に関するもので ある。 〔従来の技術〕 従来、路盤上に新規にアスファルト層を敷設し、また、既設のアスファルト舗
装道路において、夏期における柔軟化や、冬期におけるスパイクタイヤの使用な
どに起因して、路面が凹凸状に破損された際の補修工法としては、たとえば、第
5図に示すような施行法が一般的であった。 即ち、予じめ路盤切削機によって、凹凸状に変形された道路の表層部分を削除
した後、その露出路盤上に低速で走行するディストリビュータ車Aのノズルaか
ら乳剤状の瀝青材料を撒布し、後続のダンプトラックBによって搬入されたアス
ファルト混合物などの道路の補修材をアスファルトフィニッシャC上に投入し、
このフィニッシャC上で後方に移送し、所定量宛路盤上に投下するとともに、そ
の尾部に装備させたブレードcによって均一厚み状に敷き均らし、更に、後続の
ロードローラDなどによっ て、締固め処理を施工し道路補修を行なうものであった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前記した補修方法によってもアスファルトを敷設し、あるいは損傷された道路
を平坦状に補修すること自体には支障は生じなかったが、施工時における幾つか
の解決されるべき問題点が存していた。即ち、 問題点(1) 第5図示のように、ディストリビュータ車A,ダンプトラックB,アスファル
トフィニッシャCおよびロードローラDのような補修車輛が一列状に配列される
ため、施工全長が長大化することとなり、その間の交通規制が増大し、交通渋滞
の要因となっていた。 間題点(2) 瀝青剤を撒布済みの路盤上に、舗設材を搬入するダンプトラックBが出入りす
るため、瀝青剤層がタイヤbによって破壊され、当該個処においては、路盤と舗
設材との親和力が大巾に減 退し、近い将来において破損され易いアスファルト層が形成されることとなる。 間題点(3) ダンプトラックBが瀝青剤を撒布した個処を通過するため、乳剤状の瀝青剤が
タイヤbに付着されたままダンプトラックBが既設の補修を要しない道路に侵入
することになり、この既設道路の表面上に瀝青剤によるタイヤb跡が付着され、
道路を汚損することとなり、美感を著しく損なうこととなるばかりでなく、道路
の標識ラインが瀝青剤層により被覆されて視認し難くなって危険性が高くなり、
更には、この瀝青剤層による路面の滑り抵抗の局部的な低下が通行車輛のスリッ
プ事故の要因となるおそれすら存していた。 このため、安全かつ効率的な道路の舗設技術にかかる提案が切望されるところ
であった。 〔問題点を解決する手段,作用〕 この発明は、前記の従来施工法における各問題点を一挙に解決しうるものを提
供するもので あって、次の如くである。 (1)舗設材を供与され、これを路面上に敷き均らし可能とした自走式の舗設装
置であって、舗設材の給送手段を備え、当該舗設装置のフレーム上にエンジンと
対向する車輪又はクローラ上に瀝青剤のタンクを搭載し、当該舗設装置の接地位
置の後方において瀝青剤のような乳剤を路面上供給しうる撒布手段を当該舗設装
置に装備されるとともに、前記撒布手段には、操作パネル上での操作で瀝青剤の
ような乳剤の供給を制御可能な可変弁を設け、前記撒布手段の後方に接近させて
舗設材を巾方向に移送させるスクリューコンベア手段を隣接して設け、当該スク
リューコンベア手段の後方に接近させてスクリード手段を、その指向方向を変更
調節可能に配設した道路の舗設装置。 (2)前記(1)に記載の舗設装置を用いて、平坦状のアスファルト層を形成する
工法において、前方に配備されるトラックから舗設材を供給される舗設装置を微
速前進させながら、前記舗設 装置の接地位置の後方において、瀝青剤のような乳剤を路面上に均一状に撒布さ
せ、その直後の路面上に、アスファルト合材などの舗設材を供給し、更に、その
直後に敷き均らし、圧密施工するようにした道路の舗設方法。 したがって、この発明による道路舗設方法によれば、舗装車上に舗設材を補給
するダンプトラックは、瀝青剤が未撒布の道路上にのみ出入りするだけであるか
ら、瀝青剤層を破損するおそれがなく、しかも、瀝青剤によるタイヤ跡を既設の
道路上に付着させるおそれがないものとなり、しかも瀝青剤のディストリビュー
タ車を別途用意する必要がなくなり施工全長が大巾に短縮され、『工事中』とし
て道路を占拠する距離を短くして交通渋滞を減少させうるものである。 したがって、当然ながらディストリビュータ車の操作要員も不要となり、人件
費の節減を図りうるものである。 〔実施例] 次に、この発明の内容を、その実施例に示す図面に基づいて説明する。 この発明に係る舗設方法の説明に先立って、この方法に使用する舗設装置
ついて、第2図乃至第4図によってこれを説明する。 この装置の主たる構成は、車輛手段2と、舗設材Wとなる合材をダンプトラ
ックBより受領し、これを均一な厚み状に路面(路盤,アスファルト基層など)
G上に敷設する給送手段3と、瀝青剤Lなどを撒布する撒布手段4とからなるも
のである。 次に、この各手段について更に詳細に説明する。まず、車輛手段2であるが、
ハンドル21によって操向される前輪22と後輪23とで支持されたフレーム2
4上にエンジン25および操作パネル26を装備したものであって、この点、在
来品と格別に異なるところは存しない。 次に、舗設材Wの給送手段3についてみれば、ホッパー31内にダンプトラッ
クBより投下された舗設材Wを後送するバーフィーダ32 により、該舗設材Wを、フレーム24の後縁から路面G上に自然流下させるもの
である。 そうして、この舗設材Wを均一状に敷き均らすために、当該フレーム24の後
部には一組のスクリューコンベア33、33’およびスクリード34を担持する
リフトアーム35を油圧シリンダ36で上昇させることにより、スクリード34
を揚挙し移動しうるものであり、また調整具37によりスクリード34の底面の
指向方向を調整自在となしており、操作パネル26におけるマニュアル操作によ
りスクリューコンベア33,33’旋回駆動させて舗設材Wをフレーム24の巾
方向に適宜移送させ、更に、スクリード34の指向方向を変更調節して、投下さ
れた舗設材Wの厚み(深さ)を均一状で所要の厚み状をなすように敷き均らしう
るものである。 次で、瀝青剤Lの撒布手段4については、フレーム24上のエンジン25と対
向する後輪23上に瀝青剤Lのタンク41を搭載させ、第 4図において破線にて表示した導通管42により、このタンク41とスプレーバ
ー43,43’に連結させており、操作パネル26上での操作で調整される可変
弁44により瀝青剤Lの供給を制御しうるものである。 また、このスプレーバー43,43’については、フレーム24の下部であっ
て、舗設材Wが流下される位置の前方個処に、位置変更自在に並行状に装着させ
たものである。 次に、この舗設装置の使用法であるが、この点については、この発明に係る
舗設方法の一部分として、第1図をも参照して説明する。 たとえば、まず通行車輛により表面が凹凸状に損壊されたアスファルト舗装道
路を補修する場合についてみれば、図示は省略した切削機により、破損路面を車
線全巾にわたって5〜10cm程度の厚さで削設して平坦状となし、次でこの路面
上に舗設装置を配備し、その前方から接近自在のダンプトラックBより舗設材
Wを舗設装置のホッパー31内に投入させる。この 状態で舗設装置を約5m/分程度の速さで微速前進させる一方で、パネル26
を操作して可変弁44を開放させると、タンク41よりの瀝青剤Lが導通管42
を通って、スプレーバー43,43’に供給され、乳剤状の瀝青剤Lがスクリュ
ーコンベア33,33’の前方の路面G上に、たとえば約7.2l/分程度の割合
で、巾員約3.6mにわたって撒布される。 なお、この瀝青剤Lの撒布量については、経験的には路面(基盤)の大きさに
対して、 一般道路…0.40l/m2 高速道路…0.42l/m2 空 港…0.20l/m2 程度として好ましい結果が得られた。 また、この舗設装置の前進に呼応して、バーフィーダー32により、舗設材
Wはゆっくりと後方に移送され、フレーム24の後縁から、前記スプレーバー4
3,43’とスクリューコンベア33,33’の間であって、既に瀝青剤Lが均
一状に撒布済みの路面G上に流下される こととなる。 このように路面G上に投下された舗設材Wは、一組のスクリューコンベア33
,33’によって、道路の巾方向に移送されつつ略一様な厚み状に分配されるも
のであり、次で、その後方に位置変更調整自在に配設したスクリード34によっ
て、その表面を平坦状に敷き均らされて新しい舗設層gが形成されることとなり
、更に後続するロードローラDによって加圧されて圧締めされ新鮮なアスファル
ト路面が完成されうるものである。 以上の通り、この実施例では凹凸状に破損された路面G上に舗設層gを付設す
るものについて説明したが、アスファルト路面の軽微な凹凸をそのままにして、
その上にアスファルト層を舗装する(オーバーレイ工法)などの工法にもこの発
明が採用されるものであり、勿論のこと、路盤上にアスファルト層を新設する場
合も含まれるものであることは当然のことである。 又、この実施例においては、ホイール型の舗 設装置について説明を試みたが、クローラ型(履帯型)の舗設装置においても、
この装置が実施できるものであり、また、スプレーバー43,43’を舗設装置
の中央部もしくは前方部に配設しても同様の機能を発揮しうるものであること
は言うまでもないことである。 〔発明の効果] この発明は、以上その実施例をもって詳しく説明した通りのものであるから、
次に記載するような真に有益な効果を奏しうるものである。 (1)良質な舗装道路 舗設材を搬入するダンプトラックのタイヤにより瀝青剤層が剥脱されることが
なく、高品質の舗装道路が完成しうる。 (2)既設道路の汚損防止 ダンプトラックのタイヤには、瀝青剤の付着がなく、既設道路面およびその標
識ラインなどを汚損させることがないばかりでなく、通行車輌のスリップ事故な
どの発生を未然防止できる。 (3)工事区間の短縮化 ディストリビュータ車が不要のため、工事区間が短縮化され、交通渋滞を解消
できる。 (4)作業コストの低減 ディストリビュータ車と、そのためのオペレータが不要となり、経費の大巾節
減を図ることができる。 (5)瀝青剤の均質な撒布 スプレーバーが複列状で位置調節自在であり、瀝青剤の供給量が調節しうるた
め、瀝青剤を均質状に撒布可能となり、結果的に品質の優れた舗装道路が形成さ
れうる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、この発明に係る舗設方法の説明図、第2図は、舗設装置の一部側面
図、第3図は、その平面図、第4図は、第2図の拡大側面図、第5図は、従来技
術による舗設方法の説明図を示すものである。 …舗設装置 2…車輛手段 3…給送手段 4…撒布手段 41…タンク 43,43’…スプレーバー W…舗設材 L…瀝青剤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)舗設材を供与され、これを路面上に敷き均らし可能とした自走式の舗設装
    置であって、舗設材の給送手段を備え、 当該舗設装置のフレーム上にエンジンと対向する車輪又はクローラ上に瀝青剤
    のタンクを搭載し、 当該舗設装置の接地位置の後方において瀝青剤のような乳剤を路面上に供給し
    うる撒布手段を当該舗設装置に装備されるとともに、 前記撒布手段には、操作パネル上での操作で瀝青剤のような乳剤の供給を制御
    可能な可変弁を設け、 前記撒布手段の後方に接近させて舗設材を巾方向に移送させるスクリューコン
    ベア手段を隣接して設け、 当該スクリューコンベア手段の後方に接近さ せてスクリード手段を、その指向方向を変更調節可能に配設した道路の舗設装置
    (2)請求項1に記載の舗設装置を用いて、平坦状のアスファルト層を形成する
    工法において、 前方に配備されるトラックから舗設材を供給される舗設装置を微速前進させな
    がら、前記舗設装置の接地位置の後方において、瀝青剤のような乳剤を路面上に
    均一状に撒布させ、その直後の路面上に、アスファルト合材などの舗設材を供給
    し、更に、その直後に敷き均らし、圧密施工するようにした道路の舗設方法。

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