JP2541357Y2 - 風力を利用したワイパー - Google Patents

風力を利用したワイパー

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JP2541357Y2
JP2541357Y2 JP1993020524U JP2052493U JP2541357Y2 JP 2541357 Y2 JP2541357 Y2 JP 2541357Y2 JP 1993020524 U JP1993020524 U JP 1993020524U JP 2052493 U JP2052493 U JP 2052493U JP 2541357 Y2 JP2541357 Y2 JP 2541357Y2
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JP
Japan
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propeller
wiper
drive
drive transmission
wind
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JP1993020524U
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Inventor
英雄 西村
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一英化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用のサイドミラー
(ドアミラーを含む)やウインドーなどのガラス表面に
付着した水滴などを除去するのに利用されるワイパーに
関し、更に詳しくは、風力により駆動するワイパーに関
する。
【0002】
【従来技術】車両用のサイドミラーに付着した水滴や曇
りを除去するのにワイパー機構を設けることは従来から
知られており、例えば、実開昭61-132150 号公報には電
動モーターで駆動するものが、実開昭63-147351 号及び
実開平3-84261 号公報には、風力で回転するプロペラを
駆動源とするものが示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】サイドミラー用のワイ
パーは、鏡面に添って直線往復運動ないしは振り子状運
動を行って付着した水滴や曇りを除去するものである
が、実験によると、鏡面の面積が狭いことや、サイドミ
ラーを見る運転者の目の動作が瞬間的であることなどか
ら、ワイパーの運動速度によっては、ワイパーの存在に
より鏡面像が非常に見にくくなることが判明した。ま
た、ワイパーの運動速度にばらつきがあると、鏡面像を
誤認してしまったり、或いは、サイドミラーに気を取ら
れて前方不注意となる場合があることが判明した。車両
のウインドー特にフロントガラスについても同様であ
る。
【0004】上記の弊害を防止するには、ワイパーの運
動速度はできるだけ一定であることが望ましい。然しな
がら、ワイパーの運動速度を一定に保つことは、電動モ
ーターで駆動する方式では容易であるが、風力で回転す
るプロペラを駆動源とする方式では、車両のスピードや
横風等の影響があり、必ずしも容易ではない。
【0005】本願考案は、上記に鑑みて創作されたもの
であり、ワイパーの運動速度の制御機構を有する風力を
利用したワイパーを明らかにすることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願考案にかかる風力を
利用したワイパーは、風力により作動するプロペラの回
転力を駆動源としてワイパーに直線往復運動ないしは振
り子運動を行なわせてウインドーやサイドミラー等のガ
ラス表面に付着した水滴などの除去を行なうワイパーに
おいて、プロペラが取り付けられる軸に対して直角方向
にワイパーのドライブシャフトを配置し、該ドライブシ
ャフトの基端に駆動伝達円盤を配置し、前記軸の一端に
はプロペラを回転自在に取り付けると共に、他端側には
駆動伝達ローラを取り付け、該プロペラと該駆動伝達ロ
ーラとは、中間に重りが取り付けられている菱形構造の
支持アームにより連結されており、該支持アームは、プ
ロペラの回転速度が早くなるに従って、前記重りが回転
することによって生じる遠心力により、前記駆動伝達ロ
ーラをプロペラ側に引き付ける方向に、且つ、前記駆動
伝達ローラが前記駆動伝達円盤に接触する位置を外側に
移動させる方向に、菱形を変形させる構造となってお
り、プロペラの回転速度の増減に従ってワイパーのドラ
イブシャフトの回転速度が制御される変速機構が設けら
れていること、を特徴とする。
【0007】
【考案の具体的構成】次に、上記した特徴を有する本願
考案に係る風力を利用したワイパーを添付の図面に従っ
て詳細に説明する。
【0008】図1及び図2は、本願考案の1実施例を示
す概念図であり、ワイパー1は、後述する運動機構によ
り、サイドミラー2の鏡面(又はフロントガラス)をな
ぞるように往復運動して付着した水滴や曇りなどの除去
を行う。
【0009】尚、ワイパー1の運動は、必ずしも直線往
復運動であることは必要でなく、メトロドームのような
振り子状の運動であってもよく、また、横方向の直線往
復運動に限らず、縦方向の直線往復運動であってもよ
い。
【0010】更に、ワイパー1それ自体を、如何なる材
質のもので、どのような形状・構造のものにするかは本
願考案に直接関係しない事柄であるから任意に設計する
ことが可能である。また、図1は、本願考案を説明する
概念図であるから、サイドミラー2の形状や構造、特
に、ワイパー1の駆動機構をどのように組み込むかにつ
いて図示するものではない。
【0011】図1・2に示す実施例のワイパー駆動機構
では、軸3に支持されて風力により回転するプロペラ4
の回転力が、駆動伝達ローラ5からドライブシャフト6
の軸に取り付けられている駆動伝達円盤7に伝えられ
て、ドライブシャフト6の戻りカム(溝条)に係合する
突起を持つ摺動部材8がドライブシャフト6の回転に従
って直線往復運動を行い、摺動部材8に基端が固定され
ているワイパー1が直線往復運動を行うことになる。
【0012】符号9は、プロペラ4の回転速度の調整を
行う重りであり、パンタグラフ状の支持アーム10の先
端に固定されている。
【0013】支持アーム10は、図1に示す如き横向き
の菱形状態から、図2に示すやや縦形の菱形に復帰する
方向に作用するスプリング11によって付勢されてい
る。
【0014】別の表現で説明すると、支持アーム10の
一方の基端は、プロペラ4の基部材12に緩やかに取り
付けられており、他端13は、軸3に回転自在に嵌挿さ
れている駒部材14に対して緩やかに取り付けられてお
り、中間位置に重り9が配置されており、また、プロペ
ラ4の基部材12と駒部材14との間の軸3にはスプリ
ング11が配置されている。従って、プロペラ4が回転
していない状態では、プロペラ4の基部材14の位置が
軸3の端部で規制されているので、スプリング11の反
発力によって駒部材14は図示の状態よりも下方位置に
押し下げられており、支持アーム10は縦形の菱形に変
形するから、重り9は軸3に近い位置に移動している。
【0015】プロペラ4が比較的ゆっくりと回転してい
る間は上記の状態であるが、車両が走行スピードを上げ
てプロペラ4の回転量が増大すると、プロペラ4の回転
に同期して回転する重り9の遠心力が増大し、遂には、
スプリング11の反発力に打ち勝って、支持アーム10
を横形の菱形に変形させることになり、駒部材14は図
1に示す如き位置まで引き上げられることとなる。
【0016】上記の結果、駒部材14に近接して設けら
れている駆動伝達ローラ5も上方位置に引き上げられ、
駆動伝達円盤7に接触する位置に変更が生じる。即ち、
図示の駆動伝達機構では、駆動伝達ローラ5が駆動伝達
円盤7に回転しながら接触することにより回転力の伝達
が行われるものであるが、駆動伝達ローラ5の駆動伝達
円盤7に対する接触位置が変わることによりドライブシ
ャフト6の回転速度が変わる一種の変速機構となってい
る。従って、プロペラ4が回転量が増大して駒部材14
の位置が引き上げられるにつれて、駆動伝達ローラ5は
駆動伝達円盤7の周辺位置に接触することとなり、この
結果は減速を行ったこととなる。
【0017】重り10は、駆動伝達ローラ5の引き上げ
・押し下げによる減速・加速を制御する働きを持つと同
時にフライングホイールとしての働きを持ち、車両の急
激な加速や減速の際にもワイパー1の穏やかな運動を与
えるので、ワイパー1やその駆動機構の損傷防止にも効
果がある。
【0018】
【考案の効果】本考案に係る風力を利用したワイパーに
よれば、プロペラの回転速度に従ってワイパーの運動速
度が自動的に減速ないしは加速されることになるので、
ワイパーの運動速度を常に適度なものに制御することが
でき、頭記した課題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す正面図
【図2】同じく側面図
【符号の説明】
1−ワイパー 2−サイドミラー 3−軸 4−プロペラ 5−駆動伝達ローラ 6−ドライブシャフト 7−駆動伝達円盤 8−摺動部材 9−重り 10−支持アーム 11−スプリング 12−支持アームの基端 13−支持アームの他端 14−駒部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風力により作動するプロペラの回転力を
    駆動源としてワイパーに直線往復運動ないしは振り子運
    動を行なわせてウインドーやサイドミラー等のガラス表
    面に付着した水滴などの除去を行なうワイパーにおい
    て、プロペラが取り付けられる軸に対して直角方向にワ
    イパーのドライブシャフトを配置し、該ドライブシャフ
    トの基端に駆動伝達円盤を置し、前記軸の一端にはプ
    ロペラを回転自在に取り付けると共に、他端側には駆動
    伝達ローラを取り付け、該プロペラと該駆動伝達ローラ
    とは、中間に重りが取り付けられている菱形構造の支持
    アームにより連結されており、該支持アームは、プロペ
    ラの回転速度が早くなるに従って、前記重りが回転する
    ことによって生じる遠心力により、前記駆動伝達ローラ
    をプロペラ側に引き付ける方向に、且つ、前記駆動伝達
    ローラが前記駆動伝達円盤に接触する位置を外側に移動
    させる方向に、菱形を変形させる構造となっており、プ
    ロペラの回転速度の増減に従ってワイパーのドライブシ
    ャフトの回転度が制御される変速機構が設けられてい
    ことを特徴とする風力を利用したワイパー。
JP1993020524U 1993-03-29 1993-03-29 風力を利用したワイパー Expired - Lifetime JP2541357Y2 (ja)

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JP3084261U (ja) * 2001-08-23 2002-03-08 英司 村上 特殊観賞飼育ケース

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