JP2541166Y2 - 油圧サーボ型デイスクブレーキ - Google Patents

油圧サーボ型デイスクブレーキ

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JP2541166Y2
JP2541166Y2 JP1991037997U JP3799791U JP2541166Y2 JP 2541166 Y2 JP2541166 Y2 JP 2541166Y2 JP 1991037997 U JP1991037997 U JP 1991037997U JP 3799791 U JP3799791 U JP 3799791U JP 2541166 Y2 JP2541166 Y2 JP 2541166Y2
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恒夫 森岡
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は大型車両の油圧デイスク
ブレーキ、特に普通乗用車に採用されている程度の負圧
倍力装置を備えたマスタシリンダで、大型車両に十分な
制動能力を発揮する油圧サーボ型デイスクブレーキに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】大型車両の油圧デイスクブレーキではア
クチユエータ(油圧シリンダ)へ供給する油圧を高める
ために、空気タンクの加圧空気をブレーキ弁を経て空圧
・油圧ブースタへ供給して駆動し、空圧・油圧ブースタ
から圧油を各車輪のアクチユエータへ供給している。こ
のため、大型車両の油圧デイスクブレーキは乗用車のそ
れに比べて、空気圧縮機、空気タンク、ブレーキ弁、ブ
ースタなどの部品点数が多く、広い取付空間を要し、重
量の増加を来し、さらに配管が複雑になり、組立工数が
多く、コストが高くなる。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は上述の問題
に鑑み、駆動源として加圧空気を必要とせず、乗用車に
備えられる負圧倍力装置を備えたマスタシリンダの程度
で強力な制動力が得られる、油圧サーボ型デイスクブレ
ーキを提供することにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本考案の構成は制動円板の軸を挟んで相対向する
ように主ブレーキと1対の副ブレーキとを車体側に配設
し、主ブレーキのキヤリパの両端部に回動可能に連結し
た腕に副ブレーキのキヤリパを形成し、1対の副ブレー
キの間に油圧倍力装置を連結し、1対の副ブレーキの互
いに離隔する移動を制限する停止部材を車体側に設け、
一方の副ブレーキが制動円板に引きずられて油圧倍力装
置を駆動し、油圧倍力装置から圧油を主ブレーキへ供給
するものである。
【0005】
【作用】本考案によれば、制動時、マスタシリンダから
圧油を1対の副ブレーキへ供給すると、一方の副ブレー
キが制動円板に引きずられて油圧倍力装置を駆動し、油
圧倍力装置から圧油が主ブレーキへ供給される。マスタ
シリンダは副ブレーキを駆動するだけであるから、容量
の点で負圧倍力装置を備えたもので十分であり、駆動源
として加圧空気を必要としない。主ブレーキはマスタシ
リンダによらず、油圧倍力装置により駆動されるので、
強力な制動力が得られる。
【0006】
【考案の実施例】図1は本考案による油圧サーボ型デイ
スクブレーキの側面図である。本考案によるデイスクブ
レーキは、車輪と一緒に回転する制動円板6の回転軸を
挟んで、相対向する主ブレーキAと1対の副ブレーキB
とを備えている。主ブレーキAは2個のシリンダ10で
代表されるアクチユエータを備えており、キヤリパ2の
周方向両端部にピン13により円弧状の腕14を連結さ
れる。キヤリパ2に固定したピン21に巻装したばね2
2の端部が腕14のピン23へ係合され、腕14はばね
22の力により制動円板6の径外方へ回転付勢される。
【0007】図3に示すように、主ブレーキAは制動円
板6を跨ぐキヤリパ2の一端側に、制動円板6と平行な
反力片3を、他端側にシリンダ10をそれぞれ一体に備
えられる。キヤリパ2は車体側に制動円板6と垂直な方
向に移動可能に支持される。シリンダ10にピストン7
を嵌装して室8が区画され、入口9から室8へ圧油を供
給すると、ピストン7が図3において右方へ移動し、一
方の摩擦パツド4を制動円板6へ押し付け、同時にキヤ
リパ2が左方へ移動し、反力片3の摩擦パツド4を制動
円板6へ押し付け、制動力を発生する。ピストン7とシ
リンダ10との摺動部はシール部材12により封止され
る。このような主ブレーキAは公知である。
【0008】図1に示すように、1対の腕14の端部に
副ブレーキBが構成され、1対の副ブレーキBの間に油
圧倍力装置Cが連結される。図2に示すように、副ブレ
ーキBは制動円板6の両面に沿つて延びる1対の腕14
と一体に構成される。腕14の一端はピン穴13aを前
述したようにピン13により主ブレーキAのキヤリパ2
に連結される。制動円板6の両面を挟む1対の腕14の
端部は、U字形に湾曲するキヤリパ16を一体に構成す
る。キヤリパ16は制動円板6の両面に対向する1対の
側壁17を備える。好ましくは、1対の側壁17の外側
に、それぞれアクチユエータのシリンダ19が一体に備
えられる。
【0009】主ブレーキAと同様に各シリンダ19の内
部にピストンが嵌装され、ピストンは壁部17を貫通
し、制動円板6に対向する摩擦パツド18を支持する。
したがつて、入口19aからシリンダ19の内部へ圧油
を供給すると、1対の摩擦パツド18が制動円板6の両
面へ押し付けられて制動力を発生する。しかし、シリン
ダ19を一方に側壁17に備え、制動時ピストンの移動
により一方の摩擦パツド18を、キヤリパ16の移動に
より他方の摩擦パツドを、それぞれ制動円板6へ押し付
けるようにしてもよい。
【0010】図1に示すように、油圧倍力装置Cは一方
の副ブレーキBに固定したシリンダ34の内部に、ピス
トン33を嵌装して室1を区画する一方、他方の副ブレ
ーキBにピン15により結合したプツシユロツド32
を、シリンダ34の端壁を貫通してピストン33へ係合
される。室1に収容したばね35の力により、ピストン
33はプツシユプツシユロツド32へ押し付けられる。
【0011】室1は管43を経てリザーバ31に連通さ
れ、また管44を経て主ブレーキAの1対のシリンダ1
0へ連通される。公知の負圧倍力装置を備えたマスタシ
リンダ36が管41を経て一方の副ブレーキBのシリン
ダ19へ連通され、さらに管42を経て他方の副ブレー
キBのシリンダ19へ連通される。
【0012】次に、本考案による油圧サーボ型デイスク
ブレーキの作動について説明する。制動時、マスタシリ
ンダ36から管41を経て副ブレーキBのシリンダ19
へ圧油を供給し、さらに管42を経て他方の副ブレーキ
Bのシリンダ19へ圧油を供給すると、各副ブレーキB
において1対の摩擦パツド18が制動円板6の両面へ押
し付けられ、制動力を発生する。上側の副ブレーキBの
キヤリパ16が矢印x方向へ回転する制動円板6に引き
ずられると、腕14がピン13を中心として図1におい
て反時計方向へ回動される。下側の副ブレーキBは制動
円板6に引きずられて停止部材24へ当接する。
【0013】この時、プツシユロツド32により油圧倍
力装置Cのピストン33が下方へ押され、室1がリザー
バ31から遮断され、室1の油が加圧され、管44を経
て主ブレーキAのシリンダ10へ供給される。したがつ
て、主ブレーキAの1対の摩擦パツド4が制動円板6の
両面へ押し付けられ、制動力を発生する。
【0014】上述のように、制動時、マスタシリンダ3
6から圧油を1対の副ブレーキBへ供給するだけで、油
圧倍力装置Cの油が加圧されて主ブレーキAへ供給され
るので、マスタシリンダ36の負担が軽く、機関の吸気
マニホールドの負圧を利用する負圧倍力装置を備えたマ
スタシリンダで、大型車両に必要な制動力が得られる。
【0015】制動作用を解除する時は、マスタシリンダ
36へ加えるブレーキペダルの踏力を解除すると、各副
ブレーキBのシリンダ19の油圧が解放され、摩擦パツ
ド18の制動円板6への押付力が解消し、同時に油圧倍
力装置Cを駆動する副ブレーキBの引きずり力がなくな
り、ばね35の力によりピストン33が押し戻される。
ばね22の力により1対の副ブレーキBが互いに離隔さ
れ、停止部材24へ当接される。油圧倍力装置Cの室1
の油圧が解放され、主ブレーキAの制動作用が解除され
る。制動円板6の回転方向が矢印xと逆の場合は、下側
の副ブレーキBにより油圧倍力装置Cの室1の油が加圧
されて主ブレーキAへ供給され、前述の場合と同様に作
用する。
【0016】
【考案の効果】本考案は上述のように、制動円板の軸を
挟んで相対向するように主ブレーキと1対の副ブレーキ
とを車体側に配設し、主ブレーキのキヤリパの両端部に
回動可能に連結した腕に副ブレーキのキヤリパを形成
し、1対の副ブレーキの間に油圧倍力装置を連結し、1
対の副ブレーキの互いに離隔する移動を制限する停止部
材を車体側に設け、一方の副ブレーキが制動円板に引き
ずられて油圧倍力装置を駆動し、油圧倍力装置から圧油
を主ブレーキへ供給するものであり、主ブレーキはマス
タシリンダによらず、油圧倍力装置により駆動されるの
で、強力な制動力が得られ、駆動源として加圧空気を必
要としない。したがつて、空気圧源としての空気圧縮
機、空気タンク、ブレーキ弁、ブースタなどが不必要に
なり、車体重量が低減され、組付工数が減じられ、コス
トが大幅に節減される。
【0017】車輪のロツク防止装置は低価格の乗用車用
のもので十分機能を果すので、この点でもコストが節減
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る油圧サーボ型デイスクブレーキの
側面図である。
【図2】同デイスクブレーキの副ブレーキの斜視図であ
る。
【図3】図1の線3A−3Aによる主ブレーキの底面断
面図である。
【符号の説明】
A:主ブレーキ B:副ブレーキ C:油圧倍力装置
2:キヤリパ 6:制動 円板 14:腕 19:シリンダ 22:ばね 24:
停止部材 36:マスタ シリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動円板の軸を挟んで相対向するように主
    ブレーキと1対の副ブレーキとを車体側に配設し、主ブ
    レーキのキヤリパの両端部に回動可能に連結した腕に副
    ブレーキのキヤリパを形成し、1対の副ブレーキの間に
    油圧倍力装置を連結し、1対の副ブレーキの互いに離隔
    する移動を制限する停止部材を車体側に設け、一方の副
    ブレーキが制動円板に引きずられて油圧倍力装置を駆動
    し、油圧倍力装置から圧油を主ブレーキへ供給すること
    を特徴とする、油圧サーボ型デイスクブレーキ。
JP1991037997U 1991-04-25 1991-04-25 油圧サーボ型デイスクブレーキ Expired - Lifetime JP2541166Y2 (ja)

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