JP2539927Y2 - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JP2539927Y2
JP2539927Y2 JP4354292U JP4354292U JP2539927Y2 JP 2539927 Y2 JP2539927 Y2 JP 2539927Y2 JP 4354292 U JP4354292 U JP 4354292U JP 4354292 U JP4354292 U JP 4354292U JP 2539927 Y2 JP2539927 Y2 JP 2539927Y2
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water
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bath
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明子 山口
Original Assignee
株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はきわめて快適な入浴を行
なえるよう改良された浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽は一般に湯を貯めるための槽部と、
該槽部の上縁に連なるフランジ部とを有してなる。
【0003】従来の浴槽は、身体を湯に浸漬させるとい
う機能に関してはきわめて合理的に設計されているが、
入浴する浴槽使用者(入浴者)に解放感を与えストレス
の解消を図るという入浴の副次的効果を高めるための設
計思想は未だ十分には普及していない。
【0004】なお、バス水栓として、水を水膜状に広げ
て、漠布の如く吐水させる滝口水栓が市販されている。
しかしながら、かかる滝口水栓では、単に水が水膜状に
落下する様子が視覚されるだけであり、小川のせせらぎ
をイメージすることは到底不可能である。
【0005】このような問題点を解決するものとして、
湯を貯めるための槽部と、該槽部の上縁に連なるフラン
ジ部とを有する浴槽において、該フランジ部に段付き水
路を設け、この段付き水路の上流部に水を流出させる流
出部材を設けた浴槽が本出願人より実願平3−4494
4号(以下、先願という。)にて提案されている。
【0006】かかる先願の浴槽にあっては、流出部材か
ら流出した水が段付き水路を流れ下る。この水路が段を
有していることから、この流下水はせせらぎの如く視覚
される。この場合、槽部に貯留する湯は海ないしは湖の
如く視覚されるようになり、流出部材から流出した水が
川を下って海に流れ込むイメージと、このせせらぎの感
覚とが共に感取可能であり、入浴者にきわめて高次元の
精神的易らぎが付与される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】先願において提案され
ている流出部材は、フランジ部に固定された本体と、該
本体の上端に螺着された傘状のカバーとで構成されてい
るのであるが、このカバーの外縁部の下側の部分の清掃
を行ないにくいという問題があった。
【0008】また、先願の流出部材においては、傘状の
カバーが円形の平面視形状となっているところから、カ
バーの方向を合わせにくいという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1の浴槽
は、湯を貯めるための槽部と、該槽部の上縁に連なるフ
ランジ部とを有する浴槽において、該フランジ部に段付
き水路を設け、この段付き水路の上流部に水を流出させ
る流出部材を設けてなり、該流出部材は、上部側周面に
吐水口を有すると共に下部に水の導入口を有した筒状の
本体と、該本体の上端部に冠着された化粧キャップとを
備え、該本体が前記フランジ部の段付き水路の上流部に
貫設された取付孔に挿入、固定されており、前記化粧キ
ャップは該本体の上端部に凹凸嵌合により着脱可能に装
着されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項2の浴槽は、請求項1の浴槽におい
て、前記流出部材の吐水口は、水を略水平幕状に吐水さ
せるように周方向に延在されたスリット状であることを
特徴とするものである。
【0011】請求項3の浴槽は、請求項2の浴槽におい
て、前記化粧キャップは非円形の平面視形状のものであ
り、前記本体の上端面と化粧キャップの下面には、該化
粧キャップの方向を決めるための小突起及び該小突起の
係合用凹部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1〜3の浴槽においては、流出部材の本
体が浴槽のフランジ部に固定され、この本体に対し化粧
キャップが凹凸嵌合により着脱自在に装着されているた
め、化粧キャップのみを簡単に取り外して本体近傍を清
掃できる。また、化粧キャップを別の種類のものに交換
することもきわめて容易である。
【0013】請求項2の浴槽にあっては、この本体の上
端部から水平幕状に水が流出されるため、水があたかも
湧き出すかの如く視覚され、浴槽の自然感が一段と高め
られる。
【0014】請求項3の浴槽にあっては、化粧キャップ
が非円形の平面視形状のものであるが、小突起と凹所と
の係合により化粧キャップの向きを所定のものとするこ
とができる。
【0015】
【実施例】第1図は実施例に係る浴槽の平面図、第2図
は第1図のII−II線断面図である。この浴槽1は槽部2
とフランジ部3とを有しており、このフランジ部3の上
面に段付き水路4が凹設されている。本実施例では、平
面視において、長方形状のフランジ部3のほぼ対角線方
向に槽部2が延在されており、第1図の左下及び右上部
分に大きなフランジ部3が形成されている。この右上の
大きなフランジ部3に段付き水路4が形成されている。
【0016】この段付き水路4は、下流側ほど幅が広が
る三角州又は扇状地の如き形状となっている。
【0017】この段付き水路4は、弧状に湾曲する3個
の段部5,6,7を有している。この段部5,6,7の
上流側はそれぞれ上方に向って緩く凹陥し、若干量の水
が貯まるようになっている。また、この段付き水路4は
フランジ部3に凹陥されており、風呂蓋をフランジ部3
にぴったりと被せることが可能となっている。
【0018】この段付き水路4の上流部(段7よりも上
流側)に水の流出部材8が設けられている。符号9はア
ームレスト、10は排水口である。
【0019】本実施例では、流出部材2に水を供給する
ために、槽部2の側壁に吸水口11と噴射口12とを設
け、該吸水口11からポンプユニット13に吸い込んだ
水の一部を流出部材8に導くようにしている。水の残部
は噴射口12から噴射される。14a,14bはこのポ
ンプユニット13と吸水口11及び噴射口12とを接続
している配管、15aは流路切替弁、15bは流出部材
8と該弁15aとを接続している配管である。13aは
ポンプ、13bはコントローラである。
【0020】また、本実施例では、噴射口12は気泡噴
射ノズルにて構成されており、エアー配管16からの空
気を槽部2内に噴射しうるよう構成されている。17は
エアー用電磁弁である。また、18はこのポンプユニッ
ト13のスイッチである。
【0021】本実施例では、噴射ノズルは、噴射口先端
のフロントノズルが可動となっており、噴射方向が変更
可能となっている。また、本実施例では、吸水口11に
メッシュ等のフィルタが設けられ、ゴミや毛髪などがポ
ンプユニット13へ流れ込まないよう構成されている。
【0022】このように構成された浴槽1において、流
出部材8から水を吐水させると、段付き水路4を水が流
下する。この流れ下る途中において、段付き水路4の凹
みに水がたまり、またこの水が段5,6,7をオーバー
フローする如くして流れ下る。このような水の流下構造
は、視覚的な自然感を看者(入浴者)に与えるようにな
り、入浴者にはきわめて高次元の精神的安らぎが醸成さ
れる。なお、本実施例では、段付き水路4が全体として
フランジ部3の上面から凹んでいるところから、槽部2
内が満水になると湯がこの段付き水路4内に入り込み、
湯面が広がるという効果もある。
【0023】本考案の段付き水路4においては、段付き
水路4の最深部のフランジ面からの深さh(第2図)は
150mm以内、とりわけ100mm以内とするのが好
ましい。
【0024】上記実施例では、段付き水路4が槽部2の
周囲の1箇所にのみ設けられているが、複数箇所に設け
ても良い。
【0025】上記実施例では、ポンプユニット13が気
泡浴槽用ポンプユニットを兼ねているが、この場合、気
泡噴射運転のみを行なうモードと、気泡を噴射させない
(単に湯を循環させて段付き水路4に流し出す)運転モ
ードと、段付き水路4への流出及び気泡噴射の双方を行
なう運転モードとを選択しうるよう構成するのが好適で
ある。また、本考案では、ポンプユニットとして、気泡
噴射機能を除外した、単に湯を循環させる運転機能だけ
を有したものであっても良い。
【0026】上記実施例では段部5,6,7が設けられ
ているが、段の数はその他の数でも良い。ただし、自然
の河川らしさを増すために段部を2段以上設けるのが好
ましい。
【0027】第3図は本実施例で用いられている流出部
材8の構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面
図、(c)は右側面図である。また、第4図は、この流
出部材8の取付構造を示す断面図であって、流出部材8
については第3図のIV−IV線断面を示している。第5、
6図はそれぞれ第3図(b)のV−V線、VI−VI線に沿
う、第7図は流出部材8の本体20の斜視図である。
【0028】この流出部材8は筒状本体20と、該本体
20の内孔上部に装着された化粧キャップ21とを有し
ている。本体20の上端にはフランジ状拡大部22が設
けられており、本体20の外周の雄ねじに螺合されたナ
ット23と該フランジ22とで浴槽フランジ部3を挟持
している。24、25は平パッキンである。また26は
配管15bを本体20に連結している袋ナットである。
27は本体に穿設された通水孔、28はフランジ状拡大
部22に設けられた吐水用スリットである。
【0029】本体20の上端面には同心円状の円環形凸
部30、31が突設されており、化粧キャップ21の下
面に凹設された円環形凹部32、33に対しこれら凸部
30、31が嵌まることにより化粧キャップ21が本体
20に装着保持されている。
【0030】なお、本体20の上端面にはボタン状の小
突起34が設けられると共に、化粧キャップ21の下面
には小凹所35が設けられ、該小突起34が小凹所35
に嵌合することにより化粧キャップ21の方向決めが行
なわれている。即ち、化粧キャップ21は第3図(a)
の如く非円形(本実施例では卵形)の平面視形状となっ
ているため、該小突起34と小凹所35との係合により
化粧キャップ21が予め定められた方向を向くようにし
ているのである。
【0031】このような流出部材8においては、流出部
材8の本体20が浴槽フランジ部3に固定され、この本
体20に対し化粧キャップ21が凸部30、31と凹部
32、33との凹凸嵌合により着脱自在に装着されてい
るため、化粧キャップ21のみを簡単に取り外して本体
20近傍のフランジ部上面を清掃できる。また、化粧キ
ャップ21を別の種類のものに交換することもきわめて
容易である。
【0032】また、この流出部材8にあっては、本体2
0の上端部側周面のスリット8から水平幕状に水が流出
されるため、水があたかも湧き出すかの如く視覚され、
浴槽の自然感が一段と高められる。
【0033】
【考案の効果】以上の通り、本考案の浴槽は、水の流れ
が川のせせらぎの如く視覚されるので、ストレス解消効
果の高いきわめて快適な入浴が可能となる。
【0034】本考案においては、流出部材が浴槽に固定
された本体と、該本体に対し容易に着脱しうる化粧キャ
ップとから構成されているため、化粧キャップを外して
本体周囲の浴槽フランジ部上面を簡単に清掃できる。ま
た、化粧キャップを別のものに交換するのもきわめて容
易であり、化粧キャップを交換して様々な趣を得ること
が容易である。
【0035】請求項2の浴槽においては、流出部材の本
体上端部側周面から水が水平幕状に流出され、きわめて
自然感が高い。
【0036】請求項3の浴槽においては、流出部材の非
円形の化粧キャップの方向を容易に決めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴槽の平面図である。
【図2】第1図のII−II線断面図である。
【図3】流出部材8の構成図である。
【図4】流出部材8の取付構造を示す断面図である。
【図5】図3(b)のV−V線に沿う流出部材8の断面
図である。
【図6】図3(b)のVI−VI線に沿う流出部材8の断面
図である。
【図7】流出部材8の本体20の斜視図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 槽部 3 フランジ部 4 段付き水路 5,6,7 段部 8 流出部材 13 ポンプユニット 20 本体 21 化粧キャップ 28 スリット 30、31 凸部 32、33 凹部 34 小突起 35 小凹所

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯を貯めるための槽部と、該槽部の上縁
    に連なるフランジ部とを有する浴槽において、 該フランジ部に段付き水路を設け、この段付き水路の上
    流部に水を流出させる流出部材を設けてなり、 該流出部材は、上部側周面に吐水口を有すると共に下部
    に水の導入口を有した筒状の本体と、該本体の上端部に
    冠着された化粧キャップとを備え、 該本体が前記フランジ部の段付き水路の上流部に貫設さ
    れた取付孔に挿入、固定されており、 前記化粧キャップは該本体の上端部に凹凸嵌合により着
    脱可能に装着されていることを特徴とする浴槽。
  2. 【請求項2】 請求項1の浴槽において、前記流出部材
    の吐水口は、水を略水平幕状に吐水させるように周方向
    に延在されたスリット状であることを特徴とする浴槽。
  3. 【請求項3】請求項2の浴槽において、前記化粧キャッ
    プは非円形の平面視形状のものであり、前記本体の上端
    面と化粧キャップの下面には、該化粧キャップの方向を
    決めるための小突起及び該小突起の係合用凹部が設けら
    れていることを特徴とする浴槽。
JP4354292U 1992-06-23 1992-06-23 浴 槽 Expired - Lifetime JP2539927Y2 (ja)

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JPH06270U JPH06270U (ja) 1994-01-11
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