JP2539297B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2539297B2 JP3067707A JP6770791A JP2539297B2 JP 2539297 B2 JP2539297 B2 JP 2539297B2 JP 3067707 A JP3067707 A JP 3067707A JP 6770791 A JP6770791 A JP 6770791A JP 2539297 B2 JP2539297 B2 JP 2539297B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TFT(thin f
ilm transistor)負荷型SRAM(st
atic random access memor
y)と呼ばれる半導体記憶装置及びその製造方法の改良
に関する。
【0002】近年に至るまで、SRAMとして高抵抗を
負荷とする型式のものが多用されてきた。然しながら、
集積度が向上してメモリ・セル数が増加すると、消費電
流が増加して様々な問題が発生するので、それを回避し
なければならないことや半導体技術の進歩もあってTF
Tを負荷とするSRAMが実現されるようになった。と
ころが、TFTを負荷とすることに起因して、別の新た
な問題が起こるので、それを解消する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図9乃至図18は高抵抗負荷型SRAM
を製造する方法の従来例を解説する為の工程要所に於け
る要部切断側面図を、また、図19乃至図24は高抵抗
負荷型SRAMを製造する方法の従来例を解説する為の
工程要所に於ける要部平面図をそれぞれ表してあり、以
下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図9乃至図
18の要部切断側面図は要部平面図である図24に表さ
れている線Y−Yに沿う切断面を採ってある。
【0004】図9参照 9−(1) 例えば二酸化シリコン(SiO2 )膜をパッド膜とし、
その上に積層された窒化シリコン(Si3 4 )膜を耐
酸化性マスク膜とする選択的熱酸化(例えばlocal
oxidation of silicon:LOC
OS)法を適用することに依り、シリコン半導体基板1
上にSiO2 からなる厚さ例えば4000〔Å〕のフィ
ールド絶縁膜2を形成する。 9−(2) 選択的熱酸化を行う際に用いたSi3 4 膜やSiO2
膜を除去してシリコン半導体基板1に於ける活性領域を
表出させる。
【0005】図10参照 10−(1) 熱酸化法を適用することに依り、SiO2 からなる厚さ
例えば100〔Å〕のゲート絶縁膜3を形成する。 10−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチャントをフッ酸とするウエット・エッチング
法を適用することに依り、ゲート絶縁膜3の選択的エッ
チングを行ってコンタクト・ホール3Aを形成する。
【0006】図11及び図19参照 11−(1) 化学気相堆積(chemical vapor dep
osition:CVD)法を適用することに依り、厚
さ例えば1500〔Å〕である第一の多結晶シリコン膜
を形成する。 11−(2) 気相拡散法を適用することに依り、例えば1×10
21〔cm-3〕の燐(P)の導入を行ってn+ −不純物領域
5′を形成する。尚、図19では、簡明にする為、第一
の多結晶シリコン膜を省略してある。
【0007】図12参照 12−(1) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とする反応性イ
オン・エッチング(reactive ion etc
hing:RIE)法を適用することに依り、第一の多
結晶シリコン膜のパターニングを行ってゲート電極4を
形成する。尚、このゲート電極4はワード線、ドライバ
・トランジスタのゲート電極である。 12−(2) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を3×1
15〔cm-2〕、加速エネルギを40〔keV〕としてA
sイオンの打ち込みを行ってソース領域5及びドレイン
領域6を形成する。
【0008】図13及び図20参照 13−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜7を形成する。 13−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
並びにエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE
法を適用することに依って接地線コンタクト・ホール7
Aを形成する。尚、接地線コンタクト・ホール7Aは図
13では見えない。
【0009】図14参照 14−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1500
〔Å〕の第二の多結晶シリコン膜を形成する。 14−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第二の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行って接地線8を形成する。
【0010】図15及び図21参照 15−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜9を形成する。 15−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜9の選択的エッチングを
行って負荷抵抗コンタクト・ホール9Aを形成する。
【0011】図16参照 16−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1500
〔Å〕の第三の多結晶シリコン膜を形成する。 16−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びイオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1
×1015〔cm-2〕、また、加速エネルギを30〔ke
V〕として、正側電源電圧VCCの供給線となるべき部分
及び高抵抗負荷がゲート電極4とコンタクトする部分に
Asイオンの打ち込みを行う。 16−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第三の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってコンタクト部分10、高抵抗負荷1
1、VCC供給線12を形成する。
【0012】図17及び図22参照 17−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜及び厚さ例えば500
0〔Å〕の燐珪酸ガラス(phospho−silic
ate glass:PSG)からなる絶縁膜を形成す
る。尚、図では、前記二層の絶縁膜を一体にして表して
あり、これを絶縁膜13とする。 17−(2) 絶縁膜13をリフローして平坦化する為の熱処理を行
う。 17−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜13等の選択的エッチン
グを行ってビット線コンタクト・ホール13Aを形成す
る。
【0013】図18及び図23参照 18−(1) スパッタリング法を適用することに依って厚さ例えば1
〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のフォト・リソ
グラフィ技術を適用することでパターニングしてビット
線14を形成する。尚、図18及び図23に記載された
記号で説明されていないもの、例えば、BLなどは次に
説明する図25と対比すると明らかになる。
【0014】図24は前記説明した工程を経て完成され
た高抵抗負荷型SRAMの要部平面図であり、図9乃至
図23に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或
いは同じ意味を持つものとする。但し、簡明にする為、
図24では図18並びに図23に見られるAlからなる
ビット線14は除去してある。
【0015】図25は図9乃至図24について説明した
高抵抗負荷型SRAMの要部等価回路図を表している。
図に於いて、Q1及びQ2は駆動用トランジスタ、Q3
及びQ4はトランスファ・ゲート・トランジスタ、R1
及びR2は高抵抗負荷、WLはワード線、BL及び/B
Lはビット線、S1及びS2はノード、VCCは正側電源
電圧、VSSは負側電源電圧をそれぞれ示している。
【0016】この高抵抗負荷型SRAMに於ける動作、
特に、記憶保持については次のようにして行われる。
今、正側電源電圧VCC=5〔V〕、負側電源電圧VSS
0〔V〕にそれぞれ設定され、ノードS1=5〔V〕、
ノードS2=0〔V〕であるとすると、トランジスタQ
2がオン状態、トランジスタQ1がオフ状態になってい
る。ノードS1に於いては、トランジスタQ1がオフ状
態で、且つ、その場合の抵抗値が高抵抗負荷R1に比較
して充分に高ければ、電位は5〔V〕に維持される。ノ
ードS2に於いては、トランジスタQ2がオン状態で、
且つ、その場合の抵抗値が高抵抗負荷R2に比較して充
分に低ければ、電位は0〔V〕に維持される。
【0017】ところが、前記条件下では、正側電源電圧
CC供給線側からノードS2を介して負側電源電圧VSS
供給線側に直流電流が流れ、その値は高抵抗負荷R2の
値に反比例する。
【0018】このような高抵抗負荷型SRAMの集積度
が高くなると、一チップ当たりのメモリ・セル数は増加
するから、メモリ・セル当たりの消費電流を低減させな
いとチップ全体の消費電流は大きくなってしまう。そこ
で、前記の直流電流を小さくしなければならないのであ
るが、それには、高抵抗負荷R2及びR1の値を大きく
することが必要となる。然しながら、この抵抗値が大き
くした場合には、駆動用トランジスタがオフになってい
る側のノード、前記の例では、ノードS1に於ける電位
を安定に維持することが難しくなる。
【0019】前記説明したような背景があって、高抵抗
の代わりにTFTを負荷とするTFT負荷型SRAMが
登場したのである。
【0020】ここでTFT負荷型SRAMについて説明
するが、前記高抵抗負荷型SRAMの説明と同様、先
ず、TFT負荷型SRAMを製造する場合から説明しよ
う。
【0021】図26乃至図29はTFT負荷型SRAM
を製造する方法の従来例を解説する為の工程要所に於け
る要部切断側面図を、また、図30乃至図33はTFT
負荷型SRAMを製造する方法の従来例を解説する為の
工程要所に於ける要部平面図をそれぞれ表してあり、以
下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図26乃至
図29の要部切断側面図は要部平面図である図33に表
されている線Y−Yに沿う切断面を採ってある。尚、前
記説明した高抵抗負荷型SRAMを製造する場合の工程
である9−(1)から15−(2)まで、即ち、負荷抵
抗コンタクト・ホール9Aを形成するまでの工程は、こ
のTFT負荷型SRAMを製造する工程でも殆ど同じで
あり、唯、第二の多結晶シリコン膜で構成されている接
地線8に対し、第三の多結晶シリコン膜で構成されるT
FTに於けるゲート電極が活性領域や第一の多結晶シリ
コン膜で構成されているゲート電極4とコンタクトさせ
るために必要なコンタクト・ホール8A(図30を参
照)を形成してある点が相違するのみであるため、その
後の段階から説明するものとする。勿論、図9乃至図2
5に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは
同じ意味を持つものとする。
【0022】図26及び図30参照 26−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1500
〔Å〕の第三の多結晶シリコン膜を形成する。 26−(2) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1×1
15〔cm-2〕、そして、加速エネルギを20〔keV〕
とし、Pイオンの打ち込みを行う。 26−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第三の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTのゲート電極15を形成する。
【0023】図27参照 27−(1) CVD法を適用することに依り、SiO2 からなる厚さ
例えば300〔Å〕であるTFTのゲート絶縁膜16を
形成する。 27−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチャントをフッ酸とするウエット・エッチング
法を適用することに依って、ゲート絶縁膜16の選択的
エッチングを行ってドレイン・コンタクト・ホール16
Aを形成する。
【0024】図28及び図31参照 28−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕の第四の多結晶シリコン膜を形成する。 28−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びイオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1
×1014〔cm-2〕、また、加速エネルギを5〔keV〕
として、TFTのソース領域及びドレイン領域となるべ
き部分、Vcc供給線となるべき部分にBイオンの打ち込
みを行う。 28−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第四の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTのソース領域17、ドレイン領
域18、チャネル領域19、VCC供給線20を形成す
る。
【0025】図29及び図32参照 29−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜並びに厚さ例えば50
00〔Å〕のPSGからなる絶縁膜を形成する。尚、こ
の図に於いても、図17及び図18と同様、二層の絶縁
膜を一体にして表してあり、これを絶縁膜21とする。 29−(2) 絶縁膜21をリフローして平坦化する為の熱処理を行
う。 29−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜21等の選択的エッチン
グを行ってビット線コンタクト・ホールを形成する。 29−(4) スパッタリング法を適用することに依って厚さ例えば1
〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のフォト・リソ
グラフィ技術を適用することでパターニングしてビット
線22を形成する。尚、図29及び図32に記載された
記号で説明されていないもの、例えば、BLなどは次に
説明する図34と対比すると明らかになる。
【0026】図33は前記説明した工程を経て完成され
たTFT負荷型SRAMの要部平面図であり、図9乃至
図32に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或
いは同じ意味を持つものとする。但し、簡明にするた
め、図33では図29並びに図32に見られるAlから
なるビット線22は除去してある。
【0027】図34は図26乃至図32について説明し
たTFT負荷型SRAMの要部等価回路図を表してい
る。尚、図26乃至図32と図25に於いて用いた記号
と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものと
する。図に於いて、Q5及びQ6は負荷用TFTである
トランジスタをそれぞれ示している。
【0028】このTFT負荷型SRAMに於ける動作、
特に、記憶保持については次のようにして行われる。
【0029】今、正側電源電圧VCC=5〔V〕、負側電
源電圧VSS=0〔V〕にそれぞれ設定され、ノードS1
=5〔V〕、ノードS2=0〔V〕であるとすると、ト
ランジスタQ2がオン状態で且つトランジスタQ6がオ
フ状態、そして、トランジスタQ1がオフ状態で且つト
ランジスタQ5がオン状態になっている。ノードS1に
於いては、トランジスタQ1がオフ状態であって、且
つ、その場合の抵抗値がトランジスタQ5のオン状態に
比較して充分に高ければ、電位は5〔V〕に維持され
る。ノードS2に於いては、トランジスタQ2がオン状
態であって、且つ、その場合の抵抗値がトランジスタQ
6のオフ状態に比較して充分に低ければ、電位は0
〔V〕に維持される。
【0030】このように、前記条件下では、負荷である
トランジスタQ5或いはトランジスタQ6の抵抗値が記
憶情報に応じて変化するので、前記高抵抗負荷型SRA
Mに於ける問題は解消され、安定な情報記憶を行うこと
ができる。尚、ここで用いたトランジスタQ5及びQ6
のチャネル、即ち、負荷用TFTに於けるチャネルは多
結晶シリコンで構成され、結晶状態が単結晶に比較して
遙に悪いものであるから、オフ状態にある場合に於いて
も電流がリークし易く、そのリーク電流は、そのままチ
ップの消費電流となってしまうので、成るべく小型に作
成することが望ましい。
【0031】ところで、図29を見れば明らかである
が、このTFT負荷型SRAMに於いては、最上層にA
l膜からなるビット線22が設けてあり、PSGなどか
らなる絶縁膜21を介し、ビット線22の直下に負荷用
TFTのチャネルが存在している。
【0032】このような構成は、Al膜からなるビット
線22をゲート電極、また、その下の絶縁膜21をゲー
ト絶縁膜とするトランジスタと見做すことができ、そし
て、ゲート電極であるビット線22の電位は0〔V〕
(VSS)〜5〔V〕(VCC)の間を変化し、その為、オ
フ状態にあるべきTFT、即ち、トランジスタQ6がオ
ン状態に近くなり、リーク電流が増加し、寄生効果が顕
著になってしまう。そこで、このような問題を解消しよ
うとして、TFT負荷型SRAMの改良型である二重ゲ
ート構造TFT負荷型SRAMが開発された。
【0033】この二重ゲート構造TFT負荷型SRAM
では、図26乃至図34について説明したTFT負荷型
SRAMに於ける第三の多結晶シリコン膜、具体的に
は、TFTのゲート電極15と全く同じパターンをもつ
第二ゲート電極を構成する第五の多結晶シリコン膜をソ
ース領域17、ドレイン領域18、チャネル領域19、
CC供給線20などを構成している第四の多結晶シリコ
ン膜とAlからなるビット線22との間に介在させるこ
とで前記問題を解消している。
【0034】図35乃至図37は二重ゲート構造TFT
負荷型SRAMを製造する方法の従来例を解説する為の
工程要所に於ける要部切断側面図をそれぞれ表してあ
り、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、前記
説明したTFT負荷型SRAMを製造する場合の工程で
ある26−(1)から28−(3)まで、即ち、TFT
のソース領域17、ドレイン領域18、チャネル領域1
9、VCC供給線20を形成するまでの工程は、この二重
ゲート構造TFT負荷型SRAMを製造する工程でも殆
ど同じである為、その後の段階から説明するものとす
る。勿論、図9乃至図34に於いて用いた記号と同記号
は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0035】図35参照 35−(1) CVD法を適用することに依り、SiO2 からなる厚さ
例えば500〔Å〕である絶縁膜23を形成する。 35−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 +HeとするRIE法
を適用することに依って、絶縁膜23の選択的エッチン
グを行って第四の多結晶シリコン膜に対するコンタクト
・ホール23Aを形成する。
【0036】図36参照 36−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕の第五の多結晶シリコン膜を形成する。 36−(2) 熱拡散法を適用することに依り、前記第五の多結晶シリ
コン膜に例えば1×1021〔cm-3〕のPを拡散する。 36−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第五の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTの第二ゲート電極24を形成す
る。
【0037】図37参照 37−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜並びに厚さ例えば50
00〔Å〕のPSGからなる絶縁膜を形成する。尚、こ
の図に於いても、図29と同様、二層の絶縁膜を一体に
して表してあり、これを絶縁膜25とする。 37−(2) 絶縁膜25をリフローして平坦化する為の熱処理を行
う。 37−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜25等の選択的エッチン
グを行ってビット線コンタクト・ホールを形成する。 37−(4) スパッタリング法を適用することに依って厚さ例えば1
〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のフォト・リソ
グラフィ技術を適用することでパターニングしてビット
線26を形成する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】前記説明したように、
SRAMは、高抵抗負荷型から始まり、TFT負荷型、
二重ゲート構造TFT負荷型へと進展してきた。然しな
がら、先ず、図9乃至図18(特に図18)と図35乃
至37(特に図37)と比較すると明らかになる筈であ
るが、高抵抗負荷型SRAMから二重ゲート構造TFT
負荷型SRAMに移行するに際しては、多結晶シリコン
膜が二層も増加し、そして、マスク工程は実に四回も増
加している。
【0039】本発明は、TFT負荷及びドライバ・トラ
ンジスタの相互接続を同一のコンタクト・ホールで行い
得る構成にするなど簡単な改変を施すことで、TFT負
荷型SRAMの製造工程数を削減できるようにしようと
する。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明に依る半導体記憶
装置に於いては、 (1) 一対の転送トランジスタと一対のドライバ・トランジス
タと一対のTFT負荷とを含んで構成され、且つ、TF
T負荷のドレイン(例えばドレイン領域18:図4参
照)及びゲート電極(例えばゲート電極15:図4参
照)とドライバ・トランジスタのゲート電極(例えばゲ
ート電極4:図4参照)或いはドレイン(例えばn
ドレイン領域6:図4)とが相互に接続される接続領域
をもつメモリ・セルを備えてなり、前記接続領域では、
少なくともTFT負荷のドレイン及びゲート電極とドラ
イバ・トランジスタのゲート電極或いはドレインとがそ
れぞれ絶縁膜(例えば絶縁膜7,9,16など)を介し
て積層され、且つ、積層された最上層の電極が中間に在
る電極の側面で接続されると共に最下層の電極とその表
面で接続されてなるか、或いは、 (2) 前記(1)に於いて、接続領域に於ける各電極は最上層
であるTFT負荷のドレイン(例えばドレイン領域1
8:図4参照)及び中間層である該TFT負荷のゲート
電極(例えばゲート電極15:図4参照)及び最下層で
あるドライバ・トランジスタのゲート電極(例えばゲー
ト電極4:図4参照)からなっているか、或いは、 (3) 前記(1)に於いて、TFT負荷に於けるゲート電極が
チャネル領域(例えばチャネル領域19:図8参照)の
上下に絶縁膜(例えば絶縁膜16及び23:図8参照)
を介して形成されてなると共に接続領域に於ける各電極
は最上層である該TFT負荷の上側ゲート電極(例えば
上側のゲート電極24:図8参照)及び中間層である該
TFT負荷のドレイン(例えばドレイン領域18:図8
参照)と下側ゲート電極(例えば下側のゲート電極1
5:図8参照)及び最下層であるドライバ・トランジス
タのゲート電極(例えばゲート電極4:図8参照)から
なっているか、或いは、 (4) 半導体基板(例えばシリコン半導体基板1:図4参照)
の表面にフィールド絶縁膜(例えばフィールド絶縁膜
2:図4参照)を形成してからゲート絶縁膜(例えばゲ
ート絶縁膜3:図4参照)を形成する工程と、次いで、
第一の導電膜(例えば第一の多結晶シリコン膜)を成長
させてからパターニングを行ってドライバ・トランジス
タのゲート電極(例えばゲート電極4:図4参照)を形
成する工程と、次いで、該フィールド絶縁膜並びに該第
一の導電膜をマスクとして不純物の導入を行い不純物領
域(例えばn−ソース領域5及びn−ドレイン領域
6:図4参照)を形成してから第一の絶縁膜(例えば絶
縁膜7及び9:図4参照)を形成する工程と、次いで、
第二の導電膜(例えば第三の多結晶シリコン膜)を成長
させTFT負荷のゲート電極としてパターニングを行っ
て(例えばゲート電極15の形成:図4参照)からTF
T負荷のゲート絶縁膜である第二の絶縁膜(例えば絶縁
膜16:図4参照)を形成する工程と、次いで、該第二
の絶縁膜及び該第二の導電膜及び該第一の絶縁膜を除去
して該第二の導電膜の側面と該第一の導電膜の表面を露
出させてから該第二の導電膜の側面と該第一の導電膜の
表面にコンタクトする第三の導電膜(例えば第四の多結
晶シリコン膜)を形成しTFT負荷のチャネル層として
パターニングする(例えばソース領域17とドレイン領
域18とチャネル領域19を得る為のパターニング:図
4参照)工程とが含まれてなるか、或いは、 (5)半導体基板の表面にフィールド絶縁膜を形成してからゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、次いで、第一の導電膜を
成長させてからパターニングを行ってドライバ・トラン
ジスタのゲート電極を形成する工程と、次いで、該フィ
ールド絶縁膜並びに該第一の導電膜をマスクとして不純
物の導入を行い不純物領域を形成してから第一の絶縁膜
を形成する工程と、次いで、第二の導電膜を成長させT
FT負荷のチャネル層としてパターニングを行ってから
TFT負荷のゲート絶縁膜である第二の絶縁膜を形成す
る工程と、次いで、該TFT負荷のゲート絶縁膜及び該
第二の導電膜及び該第一の絶縁膜を除去して該第二の導
電膜の側面と該第一の導電膜の表面を露出させてから該
第二の導電膜の側面と該第一の導電膜の表面にコン タク
トする第三の導電膜を形成しTFT負荷のゲート電極と
してパターニングする工程とが含まれてなるか、 或い
は、 (6)半導体基板(例えばシリコン半導体基板1:図8参照)
の表面にフィールド絶縁膜(例えばフィールド絶縁膜
2:図8参照)を形成してからゲート絶縁膜(例えばゲ
ート絶縁膜3:図8参照)を形成する工程と、次いで、
第一の導電膜(例えば第一の多結晶シリコン膜)を成長
させてからパターニングを行ってドライバ・トランジス
タのゲート電極(例えばゲート電極4:図8参照)を形
成する工程と、次いで、該フィールド絶縁膜並びに該第
一の導電膜をマスクとして不純物の導入を行い不純物領
域(例えばn −ソース領域5及びn −ドレイン領域
6:図8参照)を形成してから第一の絶縁膜(例えば絶
縁膜7と9:図8参照)を形成する工程と、次いで、第
二の導電膜(例えば第三の多結晶シリコン膜)を成長さ
せ二重ゲートTFT負荷の下側ゲート電極としてパター
ニングを行って(例えばゲート電極15の形成:図8参
照)から下側ゲート絶縁膜である第二の絶縁膜(例えば
絶縁膜16:図8参照)を形成する工程と、次いで、第
三の導電膜を成長させて二重ゲートTFT負荷のチャネ
ル層としてパターニングを行ってから上側ゲート絶縁膜
である第三の絶縁膜を形成する工程と、次いで、該上側
ゲート絶縁膜及び該チャネル層及び該下側ゲート絶縁膜
及び該下側ゲート電極及び該第一の絶縁膜を除去して該
チャネル層及び該下側ゲート電極それぞれの側面と該第
一の導電膜の表面を露出させてから該第三の導電膜及び
該第二の導電膜それぞれの側面と該第一の導電膜の表面
にコンタクトする第四の導電膜(例えば第五の多結晶シ
リコン膜)を形成して二重ゲートTFT負荷の上側ゲー
ト電極としてパターニングする(例えば上側のゲート電
極24を形成するパターニング:図8参照)工程とが含
まれている。
【0041】
【作用】前記したところから明らかなように、本発明で
は、ドライバ・トランジスタのゲート電極とTFT負荷
のゲート電極及び同じくドレインなどの相互接続を同一
の箇所で同一のコンタクト・ホールを利用して接続し得
る構成にしたことから、ドライバ・トランジスタとTF
T負荷との相互接続の為のコンタクト・ホール形成は一
回で済むことになり、通常のTFT負荷型SRAMでは
従来の技術に比較してマスク工程を一回削減すること
が、また、二重ゲートTFT負荷型SRAMでは従来の
技術に比較してマスク工程を二回削減することが可能と
なり、この種のSRAMを容易且つ簡単に、しかも、歩
留り良く製造することができるようになった。
【0042】
【実施例】図1乃至図4は本発明一実施例を説明する為
の工程要所に於けるTFT負荷型SRAMの要部切断側
面図をそれぞれ表し、以下、これ等の図を参照しつつ詳
細に説明する。尚、図9乃至図18について説明した従
来の高抵抗負荷型SRAMを製造する工程の始めから工
程14−(2)まで、即ち、第二の多結晶シリコン膜か
らなる接地線8を形成するまでは本実施例でも同じであ
るから説明を省略して次の段階から説明するが、その説
明は図26乃至図29について説明した従来のTFT負
荷型SRAMを製造する工程が参考になる。
【0043】図1参照 1−(1) ここで、TFT負荷型SRAMは、シリコン半導体基板
1にフィールド絶縁膜2、ゲート絶縁膜3、第一の多結
晶シリコン膜からなるドライバ・トランジスタのゲート
電極4、n+ −不純物領域5′、n+ −ソース領域5、
+ −ドレイン領域6、絶縁膜7、第二の多結晶シリコ
ン膜からなる接地線8が形成されている状態にあるもの
とする。 1−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜9を全面に形成する。 1−(3) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕の第三の多結晶シリコン膜を形成する。 1−(4) イオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1×1
15〔cm-2〕、そして、加速エネルギを10〔keV〕
とし、Pイオンの打ち込みを行う。 1−(5) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第三の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTのゲート電極15を形成する。
【0044】図2参照 2−(1) CVD法を適用することに依り、SiO2 からなる厚さ
例えば200〔Å〕であるTFTのゲート絶縁膜16を
形成する。 2−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /He(SiO2 用)
とCCl4 /O2 (多結晶シリコン用)とするRIE法
を適用することに依り、ゲート絶縁膜16、第三の多結
晶シリコン膜であるゲート電極15、絶縁膜9、絶縁膜
7の選択的エッチングを行って表面から第一の多結晶シ
リコン膜である駆動用トランジスタのゲート電極4に達
するコンタクト・ホール16Aを形成する。尚、この工
程は本実施例に於ける最も特徴的な工程である。
【0045】図3参照 3−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば200
〔Å〕の第四の多結晶シリコン膜を形成する。 3−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びイオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1
×1014〔cm-2〕、また、加速エネルギを5〔keV〕
として、TFTのソース領域及びドレイン領域となるべ
き部分にBイオンの打ち込みを行う。 3−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第四の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTのソース領域17、ドレイン領
域18、チャネル領域19、また、VCC供給線(図では
見えない)などを形成する。
【0046】図4参照 4−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜並びに厚さ例えば50
00〔Å〕のPSGからなる絶縁膜を形成する。尚、こ
の図に於いても、図18、図29、図37と同様、二層
の絶縁膜を一体にして表してあり、これを絶縁膜21と
する。 4−(2) 絶縁膜21をリフローして平坦化する為の熱処理を行
う。 4−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜21等の選択的エッチン
グを行ってビット線コンタクト・ホールを形成する。 4−(4) スパッタリング法を適用することに依って厚さ例えば1
〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のフォト・リソ
グラフィ技術を適用することでパターニングしてビット
線22を形成する。
【0047】前記説明したところから判るように、図1
乃至図4について説明した本発明の実施例では、ドライ
バ・トランジスタのゲート電極、TFT負荷のゲート電
極、TFT負荷のドレインをそれぞれコンタクトさせる
のに一回のマスク工程で済ませている。因に、図26乃
至図34について説明した従来例では二回のマスク工程
が必要である。
【0048】図5乃至図8は本発明の他の実施例を説明
する為の工程要所に於ける二重ゲートTFT負荷型SR
AMの要部切断側面図をそれぞれ表し、以下、これ等の
図を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1乃至図4に於
いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意
味を持つものとし、また、図1乃至図4について説明し
た実施例に於ける工程の始めから工程1−(5)まで、
即ち、第三の多結晶シリコン膜からなるTFT負荷のゲ
ート電極15を形成するまでは本実施例でも同じである
から説明を省略して次の段階から説明することとし、そ
して、図1乃至図4並びに図35乃至図37に於いて用
いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持
つものとする。尚、ここでの説明は図35乃至図37に
ついて説明した従来の二重ゲートTFT負荷型SRAM
を製造する工程が参考になる。
【0049】図5参照 5−(1) ここで、二重ゲートTFT負荷型SRAMは、シリコン
半導体基板1にフィールド絶縁膜2、ゲート絶縁膜3、
第一の多結晶シリコン膜からなるドライバ・トランジス
タのゲート電極4、n+ −不純物領域5′、n+ −ソー
ス領域5、n+ −ドレイン領域6、絶縁膜7、第二の多
結晶シリコン膜からなる接地線8、TFTに於ける下側
のゲート電極15、TFTのゲート絶縁膜16が形成さ
れている状態にあるものとする。 5−(2) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば200
〔Å〕の第四の多結晶シリコン膜を形成する。 5−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びイオン注入法を適用することに依り、ドーズ量を1
×1014〔cm-2〕、また、加速エネルギを5〔keV〕
として、TFTのソース領域及びドレイン領域となるべ
き部分にBイオンの打ち込みを行う。 5−(4) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第四の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTのソース領域17、ドレイン領
域18、チャネル領域19、また、VCC供給線(図では
見えない)などを形成する。
【0050】図6参照 6−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜23を形成する。 6−(2) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /He(SiO2 用)
とCCl4 /O2 (多結晶シリコン用)とするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜23、第四の多結晶シリ
コン膜であるTFT負荷のドレイン領域18、ゲート絶
縁膜16、第三の多結晶シリコン膜であるゲート電極1
5、絶縁膜9、絶縁膜7の選択的エッチングを行って表
面から第一の多結晶シリコン膜からなる駆動用トランジ
スタのゲート電極4に達するコンタクト・ホール23A
を形成する。尚、この工程は本実施例に於ける最も特徴
的な工程である。
【0051】図7参照 7−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば500
〔Å〕の第五の多結晶シリコン膜を形成する。 7−(2) 熱拡散法を適用することに依り、前記第五の多結晶シリ
コン膜に例えば1×1021〔cm-3〕のPを拡散する。 7−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCCl4 /O2 とするRIE法
を適用することに依り、第五の多結晶シリコン膜のパタ
ーニングを行ってTFTの上側のゲート電極24を形成
する。
【0052】図8参照 8−(1) CVD法を適用することに依り、厚さ例えば1000
〔Å〕のSiO2 からなる絶縁膜並びに厚さ例えば50
00〔Å〕のPSGからなる絶縁膜を形成する。尚、こ
の図に於いても、図18、図29、図37と同様、二層
の絶縁膜を一体にして表してあり、これを絶縁膜25と
する。 8−(2) 絶縁膜25をリフローして平坦化する為の熱処理を行
う。 8−(3) フォト・リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセス
及びエッチング・ガスをCHF3 /HeとするRIE法
を適用することに依り、絶縁膜25等の選択的エッチン
グを行ってビット線コンタクト・ホールを形成する。 8−(4) スパッタリング法を適用することに依って厚さ例えば1
〔μm〕のAl膜を形成し、これを通常のフォト・リソ
グラフィ技術を適用することでパターニングしてビット
線26を形成する。
【0053】前記説明したところから判るように、図5
乃至図8について説明した実施例からすると、本発明は
二重ゲートTFT負荷の場合にも容易に実施できること
が明らかであって、しかも、図35乃至図37について
説明した従来例と比較するとマスク工程は二回も少なく
なっている。
【0054】
【発明の効果】本発明に依る半導体記憶装置及びその製
造方法に於いては、一対の転送トランジスタ及び一対の
ドライバ・トランジスタ及び一対のTFT負荷を含み、
且つ、TFT負荷のドレイン及びゲート電極とドライバ
・トランジスタのゲート電極或いはドレインとが相互に
接続される接続領域をもつメモリ・セルを備え、前記接
続領域では、少なくともTFT負荷のドレイン及びゲー
ト電極とドライバ・トランジスタのゲート電極或いはド
レインとがそれぞれ絶縁膜を介して積層され、且つ、積
層された最上層の電極が中間に在る電極の側面で接続さ
れると共に最下層の電極とその表面で接続されるように
している。
【0055】前記したところから明らかなように、本発
明では、ドライバ・トランジスタのゲート電極とTFT
負荷のゲート電極及び同じくドレインなどの相互接続を
同一の箇所で同一のコンタクト・ホールを利用して接続
し得る構成にしたことから、ドライバ・トランジスタと
TFT負荷との相互接続の為のコンタクト・ホール形成
は一回で済むことになり、通常のTFT負荷型SRAM
では従来の技術に比較してマスク工程を一回削減するこ
とが、また、二重ゲートTFT負荷型SRAMでは従来
の技術に比較してマスク工程を二回削減することが可能
となり、この種のSRAMを容易且つ簡単に、しかも、
歩留り良く製造することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図2】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図3】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図4】本発明一実施例を説明する為の工程要所に於け
るTFT負荷型SRAMの要部切断側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を説明する為の工程要所に
於ける二重ゲートTFT負荷型SRAMの要部切断側面
図である。
【図6】本発明の他の実施例を説明する為の工程要所に
於ける二重ゲートTFT負荷型SRAMの要部切断側面
図である。
【図7】本発明の他の実施例を説明する為の工程要所に
於ける二重ゲートTFT負荷型SRAMの要部切断側面
図である。
【図8】本発明の他の実施例を説明する為の工程要所に
於ける二重ゲートTFT負荷型SRAMの要部切断側面
図である。
【図9】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来例
を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図10】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図11】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図12】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図13】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図14】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図15】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図16】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図17】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図18】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図19】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図20】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図21】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図22】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図23】高抵抗負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図24】図9乃至図23について説明した工程を経て
完成された高抵抗負荷型SRAMの要部平面図である。
【図25】図9乃至図24について説明した高抵抗負荷
型SRAMの要部等価回路図である。
【図26】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図27】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図28】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図29】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部切断側面図であ
る。
【図30】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図31】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図32】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図33】TFT負荷型SRAMを製造する方法の従来
例を解説する為の工程要所に於ける要部平面図である。
【図34】図26乃至図32について説明したTFT負
荷型SRAMの要部等価回路図を表している。
【図35】二重ゲート構造TFT負荷型SRAMを製造
する方法の従来例を解説する為の工程要所に於ける要部
切断側面図である。
【図36】二重ゲート構造TFT負荷型SRAMを製造
する方法の従来例を解説する為の工程要所に於ける要部
切断側面図である。
【図37】二重ゲート構造TFT負荷型SRAMを製造
する方法の従来例を解説する為の工程要所に於ける要部
切断側面図である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板 2 フィールド絶縁膜 3 ゲート絶縁膜 3A コンタクト・ホール 4 ゲート電極 5 ソース領域 5′ 不純物領域 6 ドレイン領域 7 絶縁膜 8 接地線 9 絶縁膜 15 ゲート電極 16 ゲート絶縁膜 16A コンタクト・ホール 17 ソース領域 18 ドレイン領域 19 チャネル領域 21 絶縁膜 22 ビット線 23 絶縁膜 23A コンタクト・ホール 24 ゲート電極 25 絶縁膜 26 ビット線

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の転送トランジスタ及び一対のドラ
    イバ・トランジスタ及び一対のTFT負荷を含んで構成
    され、且つ、TFT負荷のドレイン及びゲート電極とド
    ライバ・トランジスタのゲート電極或いはドレインとが
    相互に接続される接続領域をもつメモリ・セルを備えて
    なり、 前記接続領域では、少なくともTFT負荷のドレイン及
    びゲート電極とドライバ・トランジスタのゲート電極或
    いはドレインとがそれぞれ絶縁膜を介して積層され、且
    つ、積層された最上層の電極が中間に在る電極の側面で
    接続されると共に最下層の電極とその表面で接続されて
    なることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 接続領域に於ける各電極は最上層である
    TFT負荷のドレイン及び中間層である該TFT負荷の
    ゲート電極及び最下層であるドライバ・トランジスタの
    ゲート電極からなっていることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 TFT負荷に於けるゲート電極がチャネ
    ル領域の上下に絶縁膜を介して形成されてなると共に接
    続領域に於ける各電極は最上層である該TFT負荷の上
    側ゲート電極及び中間層である該TFT負荷のドレイン
    と下側ゲート電極及び最下層であるドライバ・トランジ
    スタのゲート電極からなっていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面にフィールド絶縁膜を
    形成してからゲート絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第一の導電膜を成長させてからパターニングを
    行ってドライバ・トランジスタのゲート電極を形成する
    工程と、 次いで、該フィールド絶縁膜並びに該第一の導電膜をマ
    スクとして不純物の導入を行い不純物領域を形成してか
    ら第一の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第二の導電膜を成長させTFT負荷のゲート電
    極としてパターニングを行ってからTFT負荷のゲート
    絶縁膜である第二の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、該第二の絶縁膜及び該第二の導電膜及び該第一
    の絶縁膜を除去して該第二の導電膜の側面と該第一の導
    電膜の表面を露出させてから該第二の導電膜の側面と該
    第一の導電膜の表面にコンタクトする第三の導電膜を形
    成しTFT負荷のチャネル層としてパターニングする工
    程とが含まれてなることを特徴とする半導体記憶装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】半導体基板の表面にフィールド絶縁膜を形
    成してからゲート絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第一の導電膜を成長させてからパターニングを
    行ってドライバ・トランジスタのゲート電極を形成する
    工程と、 次いで、該フィールド絶縁膜並びに該第一の導電膜をマ
    スクとして不純物の導入を行い不純物領域を形成してか
    ら第一の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第二の導電膜を成長させTFT負荷のチャネル
    層としてパターニングを行ってからTFT負荷のゲート
    絶縁膜である第二の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、該TFT負荷のゲート絶縁膜及び該第二の導電
    膜及び該第一の絶縁膜を除去して該第二の導電膜の側面
    と該第一の導電膜の表面を露出させてから該第二の導電
    膜の側面と該第一の導電膜の表面にコンタクトする第三
    の導電膜を形成しTFT負荷のゲート電極としてパター
    ニングする工程とが含まれてなることを特徴とする 半導
    体記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面にフィールド絶縁膜を
    形成してからゲート絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第一の導電膜を成長させてからパターニングを
    行ってドライバ・トランジスタのゲート電極を形成する
    工程と、 次いで、該フィールド絶縁膜並びに該第一の導電膜をマ
    スクとして不純物の導入を行い不純物領域を形成してか
    ら第一の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第二の導電膜を成長させ二重ゲートTFT負荷
    の下側ゲート電極としてパターニングを行ってから下側
    ゲート絶縁膜である第二の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、第三の導電膜を成長させて二重ゲートTFT負
    荷のチャネル層としてパターニングを行ってから上側ゲ
    ート絶縁膜である第三の絶縁膜を形成する工程と、 次いで、該上側ゲート絶縁膜及び該チャネル層及び該下
    側ゲート絶縁膜及び該下側ゲート電極及び該第一の絶縁
    膜を除去して該チャネル層及び該下側ゲート電極それぞ
    れの側面と該第一の導電膜の表面を露出させてから該第
    三の導電膜及び該第二の導電膜それぞれの側面と該第一
    の導電膜の表面にコンタクトする第四の導電膜を形成し
    て二重ゲートTFT負荷の上側ゲート電極としてパター
    ニングする工程とが含まれてなることを特徴とする 半導
    体記憶装置の製造方法。
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