JP2539291B2 - 梳綿機の清掃装置 - Google Patents
梳綿機の清掃装置Info
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Description
し、梳綿機のテーカーイン、シリンダーの下部全面、お
よびシリンダーとドッファーとの間の隙間の両端部から
垂れ下がる短繊維や葉カスなどを、機台の運転停止時に
短時間で除去するのに用いられる。
ラのモートナイフブラケットの下側やシリンダーアンダ
ーケーシングに取り付けられた多数のグリッドバーの間
から、分離された短繊維や葉カス等が垂れ下がる他、シ
リンダーとドッファーとの間の狭い隙間の左右両端部か
らも繊維や葉カス等が垂れ下がるようになる。
継続すると、モートナイフブラケットの下側に垂れ下が
った短繊維等は、繊維長の長い有効繊維まで呼び込んで
落綿状態を悪くする。これに対し、各グリッドバーに付
着してそれらの間から垂れ下がった短繊維等は、シリン
ダーのワイヤーに把持された長繊維に付着してネップを
生成したり、斑を作ってカードスライバーの品質を低下
する。また、シリンダー中心部のグリッドバーから床面
までつらら状に垂れ下がった短繊維等は、シリンダーの
回転起動時や停止時に、シリンダーの回転速度の変化に
伴う気流により、床面に溜まっている落綿をも塊として
グリッドバーの間から吸い上げ、グリッドバーを破損す
る。
狭い隙間の両端部から垂れ下がった繊維等は、その量が
多くなるにつれて、ドッファーウェブのフリースの幅方
向両端に短い周期で玉綿となって引き出され、カードス
ライバーの品質を低下させる。このような不都合をなく
すため、従来は、一定時間運転する毎に梳綿機をいっせ
いに停止し、柄の先端にブラシなどを取り付けた清掃用
具を機台両側の隙間部分から中に差し込んで、機台下側
の定期掃除が手作業によって行なわれていた。
の定期清掃を手作業により、間隔が狭い機台の横方向両
側から柄の長さが割合長い清掃用具を中に差し込んで行
なう場合、清掃に要する時間が長くなるとともに、清掃
に要する人件費が割高になる。さりとて、生産性の向上
と人件費の節約を図るため、定期掃除の周期をできるだ
け延ばすと、カードスライバーの品質が低下するととも
に、梳綿機を損傷するトラブルの発生回数が多くなる。
上の立場から機台両側に駆動用安全カバーが取り付けら
れると、機台両側から清掃用具を差し込むことが著しく
困難になるだけでなく、掃除によって機台下側から除去
された落綿中の短繊維等が、清掃用具の移動によって機
台両側の隙間部分から外側に出て空気中に浮遊するた
め、梳綿機を定期掃除するときの作業環境を悪くする不
都合があった。
もので、梳綿機の機台下側の清掃を、短い時間と少ない
人手によって自動的に能率良く行なうことができるよう
にして清掃に要する時間と人件費とが、従来の定期掃除
を行なう場合に比べて著しく節約することができ、さら
に、掃除によって除去された落綿中の短繊維等が、機台
両側に取り付けられた駆動用安全カバーから外側に出な
いようにし、機台まわりの作業環境を良くすることがで
きる梳綿機の清掃装置の提供を目的とするものである。
達成すべくなされたもので、一対のシリンダーアンダー
ケーシングの下側に、中間部を圧縮空気源に接続された
円弧状の圧空配管が設けられ、圧空配管は円弧状の一端
にモートナイフブラケット側に向かう横向きの吹き出し
穴が形成されるとともに、円弧状の他端にシリンダーと
ドッファーとの間の左右両端部に向かう上向きの吹き出
し穴が形成され、圧空配管の中間部分には、グリッドバ
ーの下側に向かう吹き出し穴が間隔をあけて複数個設け
られ、テーカーインローラやグリッドバー、およびシリ
ンダーとドッファーとの間の左右両端部から垂れ下がっ
た薄膜状の短繊維や葉カスなどを、圧空配管からの各吹
き出し気流によって機台の下側に落下させることを特徴
とする梳綿機の清掃装置を発明したものである。
一端にモートナイフブラケットの下側に向けた水平な短
管が設けられ、この短管の中間部に圧空供給管が接続さ
れている構成とすることができる。また、グリッドバー
に付着してそれらの間から垂れ下がる短繊維等を効率良
く除去するためには、円弧部分に設けられる圧空配管の
吹き出し穴は、グリッドバーの中央部と一方の端部とに
向けて設けられる構成とすることが好ましい。
圧縮空気の働きを良好にするためには、グリッドバーの
下側に向かう一対の圧空配管の吹き出し穴は、圧空配管
の長さ方向にずらされている構成とすることが好まし
い。
ダーケーシングの下側に設けられた一対の圧空配管に圧
縮空気を供給すると、グリッドバーに付着してそれらか
ら垂れ下がる短繊維等は、グリッドバーの下側に向けて
設けられた複数個の吹き出し穴から吹き出される圧縮空
気により、グリッドバーから除去されて機台の下側に落
下される。また、テーカーインローラ側でモートナイフ
ブラケットから垂れ下がる短繊維等は、圧空配管の一端
に設けられた横向きの吹き出し穴から吹き出される圧縮
空気により、モートナイフブラケットから除去されてそ
の下側に落下される。
間の左右両端部から垂れ下がる短繊維等は、圧空配管の
他端に設けられた上向きの吹き出し穴から吹き出される
圧縮空気により、シリンダーとドッファーとの間の左右
両端部から除去されてその下側に落下される。
明する。図1において、1はテーカーインローラ、2は
シリンダー、3はドッファーで、これらの表面には、そ
れぞれ設定されたピッチでメタリックワイヤ4,5,6
が全面に捲き付けられている。
てテーカーインローラ1との近接部に延びるテーカーイ
ン側のシリンダーアンダーケーシング7aと、ドッファ
ー3との近接部に延びるドッファー側のシリンダーアン
ダーケーシング7bとが設けられている。シリンダー2
の長さ方向両端部に設けられる一対のシリンダーアンダ
ーケーシング7a,7bは、それぞれテーカーインロー
ラ1側とドッファー3側の一部を除いた円弧状の内面
に、断面が三角形状のグリッドバー8,8が設定された
間隔で取り付けられている。
には、原綿側にメタリックワイヤ4に対してゲージ調節
可能なモートナイフ9が、機台フレーム10の両側に取
り付けられたモートナイフブラケット11に保持されて
おり、シリンダー2側に一端がテーカーイン側のシリン
ダーアンダーケーシング7aと係合するテーカーインア
ンダーケーシング12が設けられている。
グ7a,7bの下側に配設され、かつ両端が盲にされた
円弧状の圧空配管である。この圧空配管13は、断面が
任意形状で、ドッファー3側の一端に形成された水平な
端面にシリンダー2とドッファー3の近接部に向かう上
向きの吹き出し穴16が設けられるとともに、テーカー
インローラ1側の他端に接続された水平な短管14の端
面に、モートナイフブラケット11の下側に向かう横向
きの吹き出し穴15が設けられていて、長さ方向の複数
個所をシリンダーアンダーケーシング7a,7bに保持
されている。
は、シリンダーアンダーケーシング7a,7bに取り付
けられた多数のグリッドバー8の下側に向かう吹き出し
穴17が、適当な間隔(例えば300mm)をあけて複数
個設けられている。この円弧部分に設けられる複数個の
吹き出し穴17は、グリッドバー8の長さ方向の中央部
に向けられる第1の吹き出し穴17aと、グリッドバー
8の一方の端部に向けられる第2の吹き出し穴17bと
により構成することが好ましいが、その他の構成として
もよい。
おいて、グリッドバー8の中央部に向けて設けられる一
対の圧空配管13,13の吹き出し穴17a,17a
は、互に対向する位置に設けてもよいし、圧空配管13
の長さ方向に吹き出し穴17aが設けられるピッチの、
例えば1/2だけずらして設けてもよい。
縮空気源に接続された圧空供給管である。この実施例で
は、圧空供給管18は、取り付けを容易にするため、前
記水平な短管14に接続される場合を示したが、圧空配
管13に接続しても良いことは勿論である。
a,7bに圧空配管13を取り付ける場合の一実施例を
示したものである。圧空配管13を保持する板ばね部材
19は、下端部に圧空配管13の断面形状に合わした保
持部がシリンダーアンダーケーシング7a,7bの外側
に向けて開口を有するように形成されるとともに、上端
部がシリンダーアンダーケーシング7a,7bの板厚よ
り若干広い隙間を有してJ形またはU形に折り曲げられ
た取り付け部材20に、ねじ21により固定されてい
る。この板ばね部材19を備えた取り付け部材20は、
シリンダーアンダーケーシング7a,7bの下側から、
適当な間隙をあけて複数個装着され、ねじ22により、
機台の外側からシリンダーアンダーケーシング7a,7
bに取り付けられる。
は、J形またはU形に折り曲げられた取り付け部材20
に固定すると、シリンダーアンダーケーシング7a,7
bへの取り付けが容易になるが、構成を簡単にするた
め、平板23にねじ止めして、ねじ24によりシリンダ
ーアンダーケーシング7a,7bに取り付けるようにし
てもよい(図5参照)。
機が停止された状態において、圧空供給管18に接続さ
れた不図示のバルブまたはコックを開くと、水平な短管
14、および圧空配管13に圧縮空気が供給されて、各
吹き出し穴15,16,17a,17bから、圧縮空気
が吹き出される。このうち、シリンダー2の両端側の吹
き出し穴17a,17aから吹き出された圧縮空気は、
吹き出し方向に拡がりながらそれぞれグリッドバー8の
下側中央部に達し、隣接するグリッドバー8,8の隙間
部分から薄膜状に垂れ下がっている短繊維等を吹き払
い、グリッドバー8の下側の床面に落下させる。
出し穴17b,17bから吹き出された圧縮空気は、吹
き出し方向に拡がりながらそれぞれグリッドバー8の一
方の端部に達し、グリッドバー8の中央部と連なって端
部の下側に垂れ下がっている短繊維等を吹き払い、中央
部から垂れ下がっている短繊維等と一体に、または別個
にグリッドバー8の下側に落下させる。
端に設けられた吹き出し穴16から吹き出される圧縮空
気は、シリンダー2とドッファー3との近接隙間部分の
左右両端部から下側に垂れ下がっている短繊維等を吹き
払い下側に落下させる。そして、テーカーインローラ1
の左右両端側の下側の吹き出し穴15,15から吹き出
される圧縮空気は、左右両側のモートナイフブラケット
11,11の下側に垂れ下がっている短繊維等を吹き払
ってモートナイフブラケット11,11の下側に落下さ
せる。
一対のシリンダーアンダーケーシング7a,7bに取り
付けられた圧空配管13,13に、圧縮空気を供給する
だけの簡単な操作によって自動的に行なうことができる
から、従来の手作業によって行なっていた清掃の場合に
比べて、ごく短時間で、きわめて能率良く行なうことが
でき、その結果、清掃に要する人件費を著しく節減する
ことができる。
行なえるようになると、従来の定期掃除のように機台全
体をいっせいに停止して機台を長時間停止させる必要が
ないため、梳綿機の生産性を向上して生産コストを引き
下げることができる。
下側に分離された短繊維や葉カス等がたくさん垂れ下が
る前に、機台毎に掃除して簡単に除去することができる
ため、モートナイフ9においては落綿状態の悪くなるの
を防止し、シリンダー2においてはネップや斑の生成に
よりカードスライバーの品質が低下されるのを防ぎ、ド
ッファー3においてはフリースの幅方向両端に短い周期
で玉綿が発生されるのを防止して、カードスライバーの
品質を向上することができる。
に垂れ下がる前に除去すると、シリンダー2の回転起動
時や停止時において、床面に溜まっていた落綿を塊とし
てグリッドバー8,8の間から吸い上げることがなくな
るため、吸い上げた場合に起こり易いグリッドバー8の
破損を防止することができる。
維等は、機台両側の側面を塞ぐカバーによって機台の外
側に浮遊してくることがないため、清掃作業を行なう場
合の作業環境を著しく改善することができる。
ば、次に記載するすぐれた作用効果を奏する。
ては、一対のシリンダーアンダーケーシングの下側に設
けられる圧空配管には、グリッドバーの下側に向かう吹
き出し穴が間隔をあけて複数個設けられるとともに、圧
空配管の一端にモートナイフブラケットの下側に向かう
吹き出し穴が、圧空配管の他端にシリンダーとドッファ
ーとの間の左右両端部に向かう吹き出し穴がそれぞれ設
けられているため、停止された梳綿機の圧空配管に圧縮
空気を供給するだけの簡単な操作により、機台下側に垂
れ下がった短繊維や葉カス等を、ごく短時間で、きわめ
て能率良く機台から除去することができる。
費とを大幅に節減することができる。また、手数がかか
らないので機台毎の清掃を早目に行なうと、機台の下側
に垂れ下がった短繊維や葉カス等の影響を除去して、品
質の良いカードスライバーを能率良く生産することがで
きるだけでなく、グリッドバーに発生する破損を防止す
ることができる。その上、機台の下側に除去された短繊
維や葉カス等は機台の外側に浮遊することがないため、
清掃時の作業環境を良くすることができる。
ては、圧空配管のテーカーインローラ側の一端に、モー
トナイフブラケットの下側に向けた水平な短管が設けら
れているため、短管の先端側の吹き出し穴をモートナイ
フブラケットに近付けて、モートナイフブラケットの下
側に垂れ下がった短繊維や葉カス等を、より効果的に除
去することができる。
ては、円弧部分に設けられる圧空配管の吹き出し穴は、
グリッドバーの中央部と一方の端部とに向けて設けられ
ているので、グリッドバーの長さ方向全体に垂れ下がる
短繊維や葉カス等を、より効果的に除去することができ
る。
ては、グリッドバーの下側に向かう一対の圧空配管の吹
き出し穴は、圧空配管の長さ方向にずらして設けられて
いるので、圧空配管に設けられる吹き出し穴の数が少な
い場合にも、多数のグリッドバーから垂れ下がる短繊維
や葉カス等を、より効果的に除去することができる。
る。
面図である。
施例の平面図である。
断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対のシリンダーアンダーケーシングの
下側に、中間部を圧縮空気源に接続された円弧状の圧空
配管が設けられ、 圧空配管は円弧状の一端にモートナイフブラケット側に
向かう横向きの吹き出し穴が形成されるとともに、円弧
状の他端にシリンダーとドッファーとの間の左右両端部
に向かう上向きの吹き出し穴が形成され、圧空配管の中間部分には、 グリッドバーの下側に向かう
吹き出し穴が間隔をあけて複数個設けられ、 テーカーインローラやグリッドバー、およびシリンダー
とドッファーとの間の左右両端部から垂れ下がった薄膜
状の短繊維や葉カスなどを、圧空配管からの各吹き出し
気流によって機台の下側に落下させる ことを特徴とする
梳綿機の清掃装置。 - 【請求項2】 圧空配管は、テーカーインローラ側の一
端にモートナイフブラケットの下側に向けた水平な短管
が設けられ、この短管の中間部に圧空供給管が接続され
ている特許請求の範囲第1項記載の梳綿機の清掃装置。 - 【請求項3】 円弧部分に設けられる圧空配管の吹き出
し穴は、グリッドバーの中央部と一方の端部とに向けて
設けられている特許請求の範囲第1項または第2項記載
の梳綿機の清掃装置。 - 【請求項4】 グリッドバーの下側に向かう一対の圧空
配管の吹き出し穴は、圧空配管の長さ方向にずらされて
いる特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1
つに記載の梳綿機の清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411420A JP2539291B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 梳綿機の清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411420A JP2539291B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 梳綿機の清掃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222233A JPH04222233A (ja) | 1992-08-12 |
JP2539291B2 true JP2539291B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=18520432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2411420A Expired - Fee Related JP2539291B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 梳綿機の清掃装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (2)
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---|---|---|---|---|
JPS5024754A (ja) * | 1973-07-05 | 1975-03-17 | ||
JPS5914236A (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-25 | Matsushita Electronics Corp | 螢光灯装置の製造方法 |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP2411420A patent/JP2539291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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