JP2537774Y2 - 荷役用バランサにおけるアーム飛び跳ね防止装置 - Google Patents

荷役用バランサにおけるアーム飛び跳ね防止装置

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JP2537774Y2
JP2537774Y2 JP2131692U JP2131692U JP2537774Y2 JP 2537774 Y2 JP2537774 Y2 JP 2537774Y2 JP 2131692 U JP2131692 U JP 2131692U JP 2131692 U JP2131692 U JP 2131692U JP 2537774 Y2 JP2537774 Y2 JP 2537774Y2
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茂 今村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、無重力型の荷役用バラ
ンサにおいて、負荷状態の急激な変動によるアームの飛
び跳ねを防止する装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】荷物を3次元空間で移動する場合、上下方
向の移動を動力により、また、旋回と水平方向の移動を
手動により行う、いわゆるマニュアルローダ形式の荷役
用バランサを用いることが知られている。特公昭58−
12196号公報には、荷物を保持、移動するためのア
ーム装置に平行リンク機構を採用し、同アーム装置を荷
重バランス駆動するためにエアーシリンダ装置を用いた
荷役用バランサが開示されている。
【0003】上記荷役用バランサにおいて、エアーシリ
ンダ装置のシリンダハウジングをベースに固定し、ピス
トンロッドを上下方向に向け、また、そのアーム装置は
ピストンロッドの先端部にブラケットを取付けて、該ブ
ラケットにアームを支えるための1つの支点を構成し、
他の支点を前記ベースに固定した構造とし、更に、アー
ム装置は、その自重がアームの前後動に対して過大な負
荷とならないようにするためにアームを後方に延長し、
当該延長部にバランスウエイトを設けた構造を採用して
いる。
【0004】しかるに、前記シリンダ装置はアームが保
持している荷物の落下等に起因してアーム装置にかかる
荷重が急激に小さくなると、ピストンが急激に復動して
アームを跳ね上げ、事故を惹起しないとも限らなかっ
た。そこで、実公昭61−6074号公報や実公昭60
−6641号公報には、アームの飛び跳ねを防止するエ
アーシリンダ装置が開示されている。このエアーシリン
ダ装置は、中空のピストンロッドの内部にオイルを充填
すると共に軸方向に動く仕切部材で2室に分け、更に前
記仕切部材には、前記2室を連通させる通孔と、ピスト
ンロッドを下降させるときには前記通孔を開くが、ピス
トンロッドが急激に上昇しようとすると当該通孔を閉じ
るバルブが、圧縮コイルスプリングを介在させて設けた
ものである。
【0005】然して、アーム装置が負荷状態から急激に
無負荷状態になると、バルブを支持しているガイドロッ
ド内部のオイルが前記仕切部材の通孔を通って下室から
上室へ流れ、その時のオイルの動圧によって、バルブが
圧縮コイルスプリングの弾発力に抗して押圧されて同バ
ルブで前記通孔を閉塞する。この結果、ピストンロッド
の急激な上昇を阻止し、同ロッドに接続されているアー
ムの飛び跳ねを防止するものである。
【0006】
【従来技術の有する問題点】しかしながら、前記エアー
シリンダ装置はアームの飛び跳ね防止機構をバランス駆
動用のエアーシリンダ装置に内蔵するものであるから、
装置の組立作業が複雑であり、また、バルブや仕切部材
の交換作業および仕切部材の通孔を洗浄する作業が煩雑
となるという欠点を有している。
【0007】
【考案の目的】本考案は上記従来の問題点を解消した荷
役用バランサにおけるアーム飛び跳ね防止装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【考案の構成】本考案に係るアーム飛び跳ね防止装置
は、平行四辺リンク機構によって構成されたアーム装置
と、同アーム装置の基部にブラケットを介して連結さ
れ、該アーム装置をバランス駆動するシリンダ装置を具
えた荷役用バランサにおいて、前記シリンダ装置と平行
させて、油圧緩衝器を前記ブラケットに固定したことを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】荷役用バランサは、アーム装置の先端部に荷物
を取付け、シリンダ装置に所定圧の圧縮空気を供給する
ことによって使用される。荷役作業中、荷重バランスし
ているシリンダ装置の負荷状態が急激に変動すると、シ
リンダ装置のピストンロッドが下降し、アーム装置が跳
ね上がろうとする。しかしながら、このとき、ブラケッ
トを介して接続された緩衝器の作用により、ピストンロ
ッドの急激な下降は阻止され、アーム装置が瞬発的に跳
ね上がることを防止する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。始めに、本考案の飛び跳ね防止装置を説明
する前に、この飛び跳ね防止装置が取り付けられる荷役
用バランサの概要を説明するが、荷役用バランサは以下
の実施例に限定されるものではない。図2は荷役用バラ
ンサ1の全体側面図であり、荷役用バランサ1は、荷物
を保持・移動するアーム装置10、同アーム装置10を
バランス駆動するためのエアシリンダ20および吊下げ
アームの飛び跳ねを防止する装置30を主な構成要素と
している。
【0011】アーム装置10は主アーム11、これに平
行な平行ロッド12、および、吊下げアーム13、これ
に平行なリンク14による平行四辺リンク機構によって
構成され、同アーム装置10は一対の側板2、2間に支
持され、この側板2、2は台車3に立設された支柱4上
で水平回転可能に支持されているベース(図示せず。)
に固定されている。
【0012】駆動シリンダ20は側板2、2に固定さ
れ、図3に示すようにシリンダ20のピストンロッド2
2の先端部と主アーム11の基部とがブラケット24に
より連結されている。駆動シリンダ20は、吊下げアー
ム13の先端部に設けた荷物保持用のアタッチメント取
付フランジ16の近傍に備えられた操作部(図示せ
ず。)を操作することによって駆動されるもので、シリ
ンダ20が起動すると、ピストンロッド22を昇降動さ
せたときに、アーム装置10が支える荷物に対して相対
荷重が0になるようにバランス駆動される。
【0013】吊下げアーム13の基部と主アーム11の
基部との間には、バランスシリンダ17を配設し、この
バランスシリンダ17の推力を調節してアーム装置10
の自重を支えることにより、吊下げアーム13が前後に
揺動するのを規制する。
【0014】続いて、アーム飛び跳ね防止装置30を説
明する。飛び跳ね防止装置30は、主アーム11を挟ん
で平行ロッド12の反対側に、吊下げアーム13の基部
と主アーム11の基部との間に配設する。当該飛び跳ね
防止装置30は補助ロッド31と油圧緩衝器40とから
なり、補助ロッド31の上端部は、吊下げアーム13の
基部に設けた支軸32に連結し、一方、緩衝器40の下
端部には結合部材33を介して、側板2、2の下部に固
定された補助板34、34間に軸架された支軸35に連
結する。更に、緩衝器40の上端部とブラケット24と
を支軸36により結合する。
【0015】図1は飛び跳ね防止装置30の要部を縦断
して示す側面図であり、内部空間39にオイルが充填さ
れた細長い緩衝器40は、上部シリンダ41と下部シリ
ンダ42とからなり、下部シリンダ42の下端部から内
部空間39内に、Oリング44を介してシリンダロッド
45が摺動自在に嵌入されている。符号50は、シリン
ダロッド45の上部に形成したオイルの流量制御部であ
り、符号46は、上部シリンダ42に設けたオイル注入
孔である。
【0016】前記流量制御部50の構成を図4に基づい
て説明する。上部シリンダ41の下端部には、シリンダ
室内を上室51と下室52に区分する仕切部材53を嵌
合し、上部シリンダ41の内周面下端部に下部シリンダ
42の外周面上端部を螺合して、下部シリンダ42の上
端部を仕切部材53の底面に当接させて同仕切部材53
を固定する。なお、符号47は、上部シリンダ41と下
部シリンダ42の内外周面を密封するためのOリングで
ある。仕切部材53には、上室51と下室52とを連通
する複数の通孔54が設けられ、また、仕切部材53の
底面中央部から軸方向下向きにバルブ軸55が突設され
ている。
【0017】バルブ軸55には、仕切部材53の底面と
の間に圧縮コイルスプリング56を弾発させて、外径が
下部シリンダ42の内径よりも僅かに小さいディスク状
のバルブ57を嵌合させる。符号58は、バルブ57の
脱落を防止するためのストッパであり、バルブ軸55に
ねじ59によって固定されている。上記構成より、アー
ム装置10が静止状態にあるときには、バルブ57の上
端面と仕切部材53の底面間に形成されるオイルの流路
60は開放されている。なお、符号61は、シリンダロ
ッド45の先端部に嵌合したストップリングである。
【0018】次にこの飛び跳ね防止装置30の作用を説
明する。荷役用バランサ1には、負荷時の重量を検出す
る公知の検出装置が組み込まれており、この装置が荷物
の重量を検出してシリンダ20が働き、シリンダの推力
と荷物の重量がバランスし、極めて僅かな操作力で荷物
を移動することができるものである。
【0019】斯る荷役作業において、シリンダ20が荷
重バランスしているときに、吊り上げている荷物を万一
落としたとすると、シリンダ20は途端に負荷状態にな
るので、ピストンロッド22は急激に下がろうとして、
同ロッド22に連結されたアーム装置10延いては、吊
下げアーム13が跳ね上がろうとする。このとき、ブラ
ケット24を介してピストンロッド22と接続された緩
衝器40も急激に下降し、シリンダロッド45は緩衝器
40に対して相対的に上昇して、下室52内に同ロッド
45が進出する。
【0020】この結果、下室52がその容積を収縮して
同室52内部のオイルが、下部シリンダ42の内周面と
バルブ57の外周面との間隙、流路60および通孔54
を順に通って、上室51に向かって急激に流れ始める。
この急激なオイルの上昇流によってバルブ57は圧縮コ
イルスプリング56の弾発力に抗して上方に押され、バ
ルブ57は仕切部材53の底面に密着して通孔54を閉
塞する。このようにして、ピストンロッド22の急激な
下降は阻止され、アーム装置10の吊下げアーム13が
瞬発的に跳ね上がることが防止される。
【0021】
【効果】本考案によれば、原因の如何によらず荷役用バ
ランサにおける駆動用のシリンダ装置が負荷状態から急
に無負荷状態になっても、荷役用バランサの他の機構に
反動を与えることなく、アーム装置の急激な飛び上がり
を確実に防止することができる。
【0022】また、飛び跳ね防止装置をバランス駆動用
のエアーシリンダ装置と分離し、同シリンダ装置と並設
したものであるから、両装置の組立作業および保守作業
が容易になるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】飛び跳ね防止装置の要部縦断側面図である。
【図2】荷役用バランサの全体側面図である。
【図3】緩衝器40の接続状態を示す側面図と背面図で
ある。
【図4】流量制御部を拡大して示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 荷役用バランサ 10 アーム装置 20 駆動用エアシリンダ 22 ピストンロッド 24 ブラケット 30 アーム飛び跳ね防止装置 31 補助ロッド 40 油圧緩衝器 45 シリンダロッド 50 流量制御部 53 仕切部材 57 バルブ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行四辺リンク機構によって構成された
    アーム装置と、同アーム装置の基部にブラケットを介し
    て連結され、該アーム装置をバランス駆動するシリンダ
    装置を具えた荷役用バランサにおいて、前記シリンダ装
    置と平行させて、油圧緩衝器を前記ブラケットに固定し
    たことを特徴とするアーム飛び跳ね防止装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧緩衝器が、オイルを充填したシ
    リンダチューブ内に、シリンダロッドを摺動自在に嵌入
    してなり、前記アーム装置が静止または緩速移動状態に
    あるときには、オイルの流動を自由とし、かつ、アーム
    装置が急速移動状態にあるときには、オイルの流動を規
    制する流量制御部を前記シリンダチューブ内に設置した
    ことを特徴とする請求項1記載のアーム飛び跳ね防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記流量制御部が、前記シリンダチュー
    ブ内を二室に区分すると共に両室を連通する複数の通孔
    を穿設した仕切部材と、同仕切部材から軸方向に突出し
    たバルブ軸に圧縮コイルスプリングを弾発させて嵌合さ
    せ、外径がシリンダチューブの内径よりも僅かに小さい
    ディスク状のバルブとからなり、同バルブと前記仕切部
    材との間にオイルの流路を形成したことを特徴とする請
    求項2記載のアーム飛び跳ね防止装置。
JP2131692U 1992-03-10 1992-03-10 荷役用バランサにおけるアーム飛び跳ね防止装置 Expired - Lifetime JP2537774Y2 (ja)

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