JP2537529Y2 - 過渡応答防止油圧供給装置 - Google Patents
過渡応答防止油圧供給装置Info
- Publication number
- JP2537529Y2 JP2537529Y2 JP6393891U JP6393891U JP2537529Y2 JP 2537529 Y2 JP2537529 Y2 JP 2537529Y2 JP 6393891 U JP6393891 U JP 6393891U JP 6393891 U JP6393891 U JP 6393891U JP 2537529 Y2 JP2537529 Y2 JP 2537529Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- oil
- supply device
- control valve
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はタービン及びコンプレッ
サ等に使用される潤滑油又はシール油等の油圧供給装置
に関する。
サ等に使用される潤滑油又はシール油等の油圧供給装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２に従来の油圧供給装置の系統線図を
示す。ポンプ０１０及び０１１の２台中１台が常時運転
されており、他方がバックアップとなっている。ポンプ
吐出の油圧は圧力を検出する空圧式の圧力伝送器０１及
び空圧式の圧力調節計０２及びその操作信号により作動
するコントロールバルブ０３により構成される制御系に
より制御されている。
示す。ポンプ０１０及び０１１の２台中１台が常時運転
されており、他方がバックアップとなっている。ポンプ
吐出の油圧は圧力を検出する空圧式の圧力伝送器０１及
び空圧式の圧力調節計０２及びその操作信号により作動
するコントロールバルブ０３により構成される制御系に
より制御されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の油圧供給装
置には解決すべき次の課題があった。
置には解決すべき次の課題があった。
【０００４】即ち、化学プラントに納める潤滑油及びシ
ール油供給装置は、図２に示される系に於いて、油供給
量が規定より増大し、油圧が低下した時メインに加えバ
ックアップも起動し２台併列で運転させたり、メインに
使用しているポンプが故障等により停止した時、バック
アップポンプにスムースに切りかえるため、圧力スイッ
チを設け切りかえるが、この時、この油圧の変化を最小
限に制御するよう空圧式のコントロールバルブを設置し
ている。しかし、この空圧式のコントロールバルブは制
御速度が遅いため、一時的に図４に示すように油圧の変
動が大きくなる。ＡＰＩ（American Petroleum Institu
te）の規定では、このような場合でも安全弁が吹かない
よう制御出来ることが義務ずけられている（これは配管
のレーティングを越えないようにするため）。しかし、
空圧式のコントロールバルブの制御の遅さ故、油圧上昇
が一時的に安全弁の設定を越える場合が生じるという問
題があった。
ール油供給装置は、図２に示される系に於いて、油供給
量が規定より増大し、油圧が低下した時メインに加えバ
ックアップも起動し２台併列で運転させたり、メインに
使用しているポンプが故障等により停止した時、バック
アップポンプにスムースに切りかえるため、圧力スイッ
チを設け切りかえるが、この時、この油圧の変化を最小
限に制御するよう空圧式のコントロールバルブを設置し
ている。しかし、この空圧式のコントロールバルブは制
御速度が遅いため、一時的に図４に示すように油圧の変
動が大きくなる。ＡＰＩ（American Petroleum Institu
te）の規定では、このような場合でも安全弁が吹かない
よう制御出来ることが義務ずけられている（これは配管
のレーティングを越えないようにするため）。しかし、
空圧式のコントロールバルブの制御の遅さ故、油圧上昇
が一時的に安全弁の設定を越える場合が生じるという問
題があった。
【０００５】本考案は油圧上昇が安全弁の設定値を越え
ることのない、過渡応答防止油圧供給装置を提供するこ
とを目的とする。
ることのない、過渡応答防止油圧供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題の解決
手段として、並列に配置され、通常運転される油ポンプ
と、油圧低下時運転される副油ポンプとよりなる正副２
台の油ポンプと、該油ポンプの吐出油路に設けられ、油
圧をコントロールする空気圧作動のコントロールバルブ
と、油圧を計測し油圧低下時に副油ポンプを起動させる
第１の信号を出力する圧力スイッチと、該圧力スイッチ
と連動して一定時間第２の信号を出力するタイマと、前
記第２の信号を受けて前記コントロールバルブへの作動
空気を供給する電磁弁とを具備してなることを特徴とす
る過渡応答防止油圧供給装置を提供しようとするもので
ある。
手段として、並列に配置され、通常運転される油ポンプ
と、油圧低下時運転される副油ポンプとよりなる正副２
台の油ポンプと、該油ポンプの吐出油路に設けられ、油
圧をコントロールする空気圧作動のコントロールバルブ
と、油圧を計測し油圧低下時に副油ポンプを起動させる
第１の信号を出力する圧力スイッチと、該圧力スイッチ
と連動して一定時間第２の信号を出力するタイマと、前
記第２の信号を受けて前記コントロールバルブへの作動
空気を供給する電磁弁とを具備してなることを特徴とす
る過渡応答防止油圧供給装置を提供しようとするもので
ある。
【０００７】
【作用】本考案は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
を有する。
【０００８】即ち、系統圧が低下すると圧力スイッチが
作動し、正副２台の油ポンプが作動すると同時に、油圧
急増時のみ電磁弁によりコントロールバルブを急開する
ことにより油圧の急増をおさえることが出来る。
作動し、正副２台の油ポンプが作動すると同時に、油圧
急増時のみ電磁弁によりコントロールバルブを急開する
ことにより油圧の急増をおさえることが出来る。
【０００９】
【実施例】本考案の一実施例を図１及び図３により説明
する。図１は本実施例の過渡応答防止油圧供給装置の系
統図、図３はその特性図である。
する。図１は本実施例の過渡応答防止油圧供給装置の系
統図、図３はその特性図である。
【００１０】図１において、系統の上流側、即ち図の下
方にはメインポンプとしてタービン駆動のポンプ１０、
バックアップとしてモータ駆動のポンプ１１があり、そ
の吐出ラインに安全弁１２がそれぞれ付設されている。
ポンプ吐出の油圧は油クーラ１３、油フィルタ１４を通
過後の油供給ラインに設置された圧力伝送器１により検
出され、圧力調節計２により演算され、コントロールバ
ルブ３に操作信号を与え制御されている。又、油圧供給
ラインに圧力スイッチ５とそのタイマー４を設置し、コ
ントロールバルブ３のダイヤフラムに直接空圧を供給す
る電磁弁６を圧力低下時、作動させるよう構成されてい
る。
方にはメインポンプとしてタービン駆動のポンプ１０、
バックアップとしてモータ駆動のポンプ１１があり、そ
の吐出ラインに安全弁１２がそれぞれ付設されている。
ポンプ吐出の油圧は油クーラ１３、油フィルタ１４を通
過後の油供給ラインに設置された圧力伝送器１により検
出され、圧力調節計２により演算され、コントロールバ
ルブ３に操作信号を与え制御されている。又、油圧供給
ラインに圧力スイッチ５とそのタイマー４を設置し、コ
ントロールバルブ３のダイヤフラムに直接空圧を供給す
る電磁弁６を圧力低下時、作動させるよう構成されてい
る。
【００１１】本実施例は上記のように構成されるので油
供給ラインの圧力がなんらかの要因で低下し、圧力スイ
ッチ（ＰＳ）５が作動するとポンプ１１が運転開始し、
２台のポンプ運転となる。同時にＰＳの信号によりタイ
マー（Ｔ）４を作動させ、コントロールバルブ３の空圧
信号上の電磁弁６を作動せしめ、コントロールバルブ３
上のダイヤフラムに空圧を導き、コントロールバルブ３
をタイマー４の作動時間の間、一時急速に開けるように
する。こうすることにより従来型で見られる、コントロ
ールバルブの応答遅れがフィードフォワード制御的に改
善され、油圧が安全弁１２の設定を越えることがなくな
る。タイマー４動作後は電磁弁１２は全閉させ、圧力調
節計２によるフィードバック制御に移行させる。
供給ラインの圧力がなんらかの要因で低下し、圧力スイ
ッチ（ＰＳ）５が作動するとポンプ１１が運転開始し、
２台のポンプ運転となる。同時にＰＳの信号によりタイ
マー（Ｔ）４を作動させ、コントロールバルブ３の空圧
信号上の電磁弁６を作動せしめ、コントロールバルブ３
上のダイヤフラムに空圧を導き、コントロールバルブ３
をタイマー４の作動時間の間、一時急速に開けるように
する。こうすることにより従来型で見られる、コントロ
ールバルブの応答遅れがフィードフォワード制御的に改
善され、油圧が安全弁１２の設定を越えることがなくな
る。タイマー４動作後は電磁弁１２は全閉させ、圧力調
節計２によるフィードバック制御に移行させる。
【００１２】以上の結果、図３に示すような油圧変動の
ない特性が得られる。従って従来のように油圧が安全弁
の設定を越えるような不具合がなくなる。
ない特性が得られる。従って従来のように油圧が安全弁
の設定を越えるような不具合がなくなる。
【００１３】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
の効果を有する。
【００１４】即ち、本考案により油圧が安全弁の設定を
越えることがなくなり、この結果、配管のレイティング
を大きくする必要なくポンプ吐出圧よりあまり大きくな
い範囲のレイティングが採用出来、配管及び油圧ライン
に付属する機器のコストを低減出来る。
越えることがなくなり、この結果、配管のレイティング
を大きくする必要なくポンプ吐出圧よりあまり大きくな
い範囲のレイティングが採用出来、配管及び油圧ライン
に付属する機器のコストを低減出来る。
【図１】本考案の一実施例に係る過渡応答防止油圧供給
装置の系統図である。
装置の系統図である。
【図２】従来の油圧供給装置の系統図である。
【図３】上記実施例の特性図である。
【図４】従来例の特性図である。
１ 圧力伝送器 ２ 圧力調節計 ３ コントロールバルブ ４ タイマー ５ 圧力スイッチ ６ 電磁弁 １０ タービン駆動のポンプ １１ モータ駆動のポンプ １２ 安全弁 １３ 油クーラ １４ 油フィルター
Claims (1)
- 【請求項１】 並列に配置され、通常運転される油ポン
プと、油圧低下時運転される副油ポンプとよりなる正副
２台の油ポンプと、該油ポンプの吐出油路に設けられ、
油圧をコントロールする空気圧作動のコントロールバル
ブと、油圧を計測し油圧低下時に副油ポンプを起動させ
る第１の信号を出力する圧力スイッチと、該圧力スイッ
チと連動して一定時間第２の信号を出力するタイマと、
前記第２の信号を受けて前記コントロールバルブへの作
動空気を供給する電磁弁とを具備してなることを特徴と
する過渡応答防止油圧供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6393891U JP2537529Y2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 過渡応答防止油圧供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6393891U JP2537529Y2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 過渡応答防止油圧供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517102U JPH0517102U (ja) | 1993-03-05 |
| JP2537529Y2 true JP2537529Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=13243792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6393891U Expired - Lifetime JP2537529Y2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 過渡応答防止油圧供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2537529Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010095679A1 (ja) * | 2009-02-18 | 2010-08-26 | 株式会社東芝 | 潤滑油システム |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP6393891U patent/JP2537529Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0517102U (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970114 |