JP2536965Y2 - ロツク機構付コネクタ - Google Patents

ロツク機構付コネクタ

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JP2536965Y2
JP2536965Y2 JP8001790U JP8001790U JP2536965Y2 JP 2536965 Y2 JP2536965 Y2 JP 2536965Y2 JP 8001790 U JP8001790 U JP 8001790U JP 8001790 U JP8001790 U JP 8001790U JP 2536965 Y2 JP2536965 Y2 JP 2536965Y2
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毅 森安
潔 越川
宏幸 藤枝
章仁 助川
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ロック機構付コネクタに関するものであ
り、特に、プツシユプルロツク機構付コネクタに関する
ものである。
[従来の技術] 従来の此種コネクタは、プラグ側に於ては、その前面
に突出している金属製のプラグシールドケースに内向き
の突部を形成し、更にソケツト側に於ては、樹脂製の円
柱状絶縁ボデイの外周に前記プラグシールドケースの突
部に対応した切欠溝を設け、該プラグシールドケースの
突部をソケツト側の前記切欠溝に嵌合してプラグとソケ
ツトの結合時の位置決めを為している。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来のコネクタは、プラグをソケットに結合する
とき、金属の突部を樹脂製の切欠溝に嵌合するのである
から、樹脂製の円柱状の絶縁ボデイが摩耗して損傷する
等の欠陥がある。
そこで、この外力が負荷しても変形又は損傷すること
なく、プラグをソケットに確実に結合することができ、
同時に、生産性の向上並びに機能の円滑性を期待できる
ようにするために解決せらるべき技術的課題が生じてく
るのであり、本考案は該課題を解決することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この考案は、上記目的を達成せんとして提案せられた
ものであり、円柱状の樹脂製絶縁ボデイに設けた複数の
雌コンタクト収納孔に、夫々雌コンタクトが収納された
コネクタソケツトに於て、該絶縁ボデイと外縁部のソケ
ツトモールド内側面に装着される金属製のソケツトシー
ルドケースとの間であつて、該ソケツトシールドケース
の内側面にプラグ側のフツク孔に係合する樹脂製のロツ
クバネを設け、一方、プラグ側は先端部位にフツク孔を
有する金属製のプラグシールドケースの内側面に樹脂製
のコンタクトボデイを装着し、該コンタクトボデイには
雄コンタクトが突設され、且つ、その側面長手方向に開
穿した摺動孔に樹脂製のロツクサポータ片を遊嵌し、プ
ラグをソケツトに結合する際、前記ロツクバネがフツク
に係合したとき、該ロツクバネの背面に該ロツクサポー
タが当接してロツクし、更に、該ロツク状態を解除する
際、前記プラグ側のプラグシールドケース上面に摺動自
在に嵌合した樹脂製のスライダを該ロツクサポータに引
掛して之を引抜き、前記ロツク状態を解除できるように
したことを特徴とするロツク機構付コネクタ及び円柱状
の樹脂製絶縁ボデイに設けた複数の雌コンタクト収納孔
に、夫々雌コンタクトが収納されたコネクタソケツトに
於て、該絶縁ボデイと外縁部のソケツトモールド内側面
に装着される金属性のソケットシールドケースに代えて
設けられている樹脂製のソケツトケースとの間であつ
て、該ソケツトケースの内側面にプラグ側のフツク孔に
係合する金属製のロツクバネを設け、一方、プラグ側は
先端部位にフツク孔を有する金属製のプラグシールドケ
ースの内側面に樹脂製のコンタクトボデイを装着し、該
コンタクトボデイには雄コンタクトが突設され、且つ、
その側面長手方向に開穿した摺動孔に樹脂製のロツクサ
ポータ片を遊嵌し、プラグをソケツトに結合する際、前
記ロツクバネがフツクに係合したとき、該ロツクバネの
背面に該ロツクサポータが当接してロツクし、更に、該
ロツク状態を解除する際、前記プラグ側のプラグシール
ドケース上面に摺動自在に嵌合した樹脂製のスライダを
該ロツクサポータに引掛して之を引抜き、前記ロツク状
態を解除できるようにしたことを特徴とするロツク機構
付コネクタ及び円柱状の樹脂製絶縁ボデイに設けた複数
の雌コンタクト収納孔に、夫々雌コンタクトが収納され
たコネクタソケツトに於て、該絶縁ボデイと外縁部のソ
ケツトモールド内側面に装着される金属性のソケットシ
ールドケースに代えて設けられている樹脂製のソケツト
ケースとの間であつて、該ソケツトケースの内側面にプ
ラグ側のフツク孔に係合する樹脂製のロツクバネを設
け、一方、プラグ側は先端部位にフツク孔を有する金属
性のプラグシールドケースに代えて設けられている樹脂
製のプラグケースの内側面に樹脂製のコンタクトボデイ
を装着し、該コンタクトボデイには雄コンタクトが突設
され、且つ、その側面長手方向に開穿した摺動孔に樹脂
製のロツクサポータ片を遊嵌し、プラグをソケツトに結
合する際、前記ロツクバネがフツクに係合したとき、該
ロツクバネの背面に該ロツクサポータが当接してロツク
し、更に、該ロツク状態を解除する際、前記プラグ側の
プラグケース上面に摺動自在に嵌合した樹脂製のスライ
ダを該ロツクサポータに引掛して之を引抜き、前記ロツ
ク状態を解除できるようにしたことを特徴とするロツク
機構付コネクタを提供せんとするものである。
[作用] 請求項(1)記載の考案は、ソケツト側に於ては、ロ
ツクバネがソケツトモールドの内面に設けられているた
め外側に露呈しない。依って、外力が負荷しても該ロツ
クバネは変形又は損傷することはないので常時バネ性を
維持できる。之は請求項(2)(3)も同じである。
又、該ロツクバネは樹脂製であるため、円柱状の絶縁ボ
デイ及び外縁部のソケツトモールドと同時に一体成形で
き、依って、部品点数が減少し、生産性が向上する。更
に、プラグ側に於ては、プラグシールドケースを金属製
とした外はロツクサポータ、スライダー及びコンタクト
ボデイは樹脂製としたため、通常の生産工程によつて製
作でき、且つ、該プラグをソケツトに結合する操作性は
よい。
請求項(2)記載の考案は、特に、ソケツト側のロツ
クバネを金属製としたのでバネ性が向上し、且つ、摩耗
しないので、ロツク機構の円滑なる作用が行われる。
請求項(3)記載の考案は、特に、ソケツト側及びプ
ラグ側の双方とも樹脂製にて製作したため、プラグをソ
ケツトに結合するとき、相互の摩耗が少ないのでコンタ
クト作用が円滑に行われる。又、ソケツト側及びプラグ
側は各要素が樹脂製であるため、ソケツト側は絶縁ボデ
イ、ソケツトケース及びロツクバネを一体成形でき、更
に、プラグ側に於ても、プラグケースがコンタクトボデ
イと同時に一体成形することができ、生産性が向上す
る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を別紙添付図面に従って詳述
する。尚、説明の都合上、従来公知の技術事項並びに本
考案に関連した技術事項も順次説明する。第1図はソケ
ツト(1)の側面図、第2図は同正面図、第3図はプラ
グ(2)の側面図、第4図は同正面図である。コネクタ
は前記ソケツト(1)とプラグ(2)によつて構成され
る。而して、ソケツト(1)は中心部に円柱状の絶縁ボ
デイ(3)を有し、該絶縁ボデイ(3)と外縁部を構成
するソケツトモールド(3a)とはプラスチツクにて一体
成形される。そして、該ソケツトモールド(3a)と円柱
状の絶縁ボデイ(3)との間には、前面より背面に向っ
て環状凹溝(4)が開穿され、そして、この環状凹溝
(4)に囲まれて形成された前記円柱状の絶縁ボデイ
(3)には前面より背面に向って複数の雌コンタクト収
納孔(5)(5)…が開穿され、ここに夫々雌コンタク
ト(6)(6)…が嵌着されている。更に、該雌コンタ
クト収納孔(5)(5)…は三列に並設されると共に、
中央列の雌コンタクト(6)(6)は第2図に示すよう
に、その囲りに略楕円状の凹溝(7)が開穿されてお
り、この凹溝(7)内に左右対峙して雌コンタクト
(6)(6)がコンタクト収納孔(5)(5)に嵌着さ
れている。
又、前記円柱状の絶縁ボデイ(3)の前記中央段の雌
コンタクト(6)(6)の左右延長線上には前面より背
面に向って凹欠溝(8)(8)が設けられ、更に、該凹
欠溝(8)(8)の前面(8a)(8a)を開放し、その背
面(8b)(8b)を閉塞するように前記円柱状の絶縁ボデ
イ(3)より一体的に樹脂製のロツクバネ(9)(9)
が設けられている。従って、このロツクバネ(9)
(9)はバネ性が付与せられ、且つ、該ロツクバネ
(9)(9)の前端部外側方向に突部(9a)(9a)が夫
々穿設され、後述せる如くプラグ(2)をロツクできる
ように構成されている。又、請求項(2)記載の考案
は、このロツクバネ(9)(9)は別製の金属にて形成
している。或は該ロツクバネ(9)(9)の外側面に別
製の金属バネを当接して形成してもよい。
又、前記外縁部のソケツトモールド(3a)の内側面に
は環状のソケツトシールドケース(10)が嵌着されてお
り、而も該ソケツトシールドケース(10)の前端部はソ
ケツトモールド(3a)にカシメられ、且つ、該ソケツト
シールドケース(10)は略三角形状の頂点近傍に外側方
向に突出し、且つ、前面から背面に及んで凹部(10a)
(10a)(10a)を設けてあるが、この凹部(10a)の数
等は之に限定せらるべきではない。又、該ソケツトシー
ルドケース(10)は請求項(1)記載の考案に於ては、
金属にて形成され、請求項(2)及び(3)に於ては金
属製のソケットシールドケースに代えて樹脂にて成形さ
れたソケットケースが配設されている。
尚、第1図に於て符号(11)はシールドカバーであ
り、(12)(12)…は前記雌コンタクト(6)(6)…
の端子、(13)はアース端子である。
次に、プラグ(2)について説明する。(14)はコン
タクトボデイであり、該コンタクトボデイ(14)は樹脂
で形成され、第6図に示す如く雄コンタクト(15)(1
5)…を固設する。更に、同図(B)に示すように夫々
の雄コンタクト(15)(15)…は三列に配列されて該コ
ンタクトボデイ(14)の前面に突出されているが、中央
列の雄コンタクト(15)(15)は該コンタクトボデイ
(14)の前方へ突設された絶縁体(14a)にて被蔽され
ると共に、該絶縁体(14a)に設けた開穿孔(14b)(14
b)内に収納されている。更に、該絶縁体(14a)とコン
タクトボデイ(14)とは同時に成形されるを可とする。
斯くして、前述のソケツト(1)に設けられた夫々の雌
コンタクト(6)(6)…に対応して夫々結合できるよ
うになつている。特に前記中央列の雄コンタクト(15)
(15)を被蔽している前記絶縁体(14a)は前記ソケッ
ト(1)の中心部に設けた前記凹溝(7)内に嵌挿して
中央列の雄雌コンタクトも夫々結合できるように構成さ
れている。
因みに、中央列の雄コンタクト(15)(15)は一方を
電源用コンタクトとし、片方をアース端子用コンタクト
とし、それらの端子は大きな電流が流れる為、それに耐
える様コンタクトの直径は大とされ、その両外側のコン
タクト列は信号用であり、小電流である為、中央列のコ
ンタクトより小径とされている。この様に外側列のコン
タクト径を小径とすることにより、その分だけコンタク
トボデイの面積を小にすることができ、従って、プラグ
の直径を小にすることができる。そして、中央列を囲む
他方列を信号用コンタクトとすることができる。然ると
きは、絶縁体(14a)により各列の雄コンタクト(15)
(15)の保護並びにシヨートを確実に為すことができ
る。斯くして、中央列のコンタクトは他の金属の異物等
の接触によつて各コンタクトがシヨートするようなこと
は防止できるようになつた。
又、該コンタクトボデイ(14)の直径方向の外側面長
手方向に、後述のロツクサポータ(16)の摺動溝(14
c)(14c)が穿設されている。更に、該摺動溝(14c)
(14c)の延長片(14d)(14d)が対峙して後方へ突設
されている。このコンタクトボデイ(14)は、後述の環
状のプラグシールドケース(17)の直径方向に対峙して
開穿した前記ロツクサポータ(16)の摺動溝(17a)(1
7a)と、該コンタクトボデイ(14)の前記摺動溝(14
c)(14c)とを対向せしめて、該プラグシールドケース
(17)の内壁面にカシメ等の手段によつて固設してあ
る。
又、前記ロツクサポータ(16)は、樹脂にて輪状部
(16a)と、この輪状部(16a)の直径方向内側面に対峙
し、且つ、前記コンタクトボデイ(14)に設けた摺動溝
(14c)(14c)内に遊挿されて摺動するロツクサポータ
片(16b)(16b)を前方へ突設して一体的に樹脂で成形
されている。但し、その成形は之に限定せられるべきで
はない。尚、前記ロツクサポータ(16)の輪状部(16
a)の外側面には前記プラグシールドケース(17)に設
けた摺動溝(17a)(17a)に遊嵌する突部(16c)(16
c)が設けられている。
又、前記プラグシールドケース(17)は第5図に示す
如く、その後方部がプラグカバー(18)の内側面に固設
せられて該プラグカバー(18)の前方部へ突設されてい
る。更に、該プラグシールドケース(17)の前端部位近
傍の直径方向であつて、前記ロツクサポータ(16)の摺
動溝(17a)(17a)の延長線上にフツク孔(17b)(17
b)を開穿し、前述のソケツト(1)に設けたロツクバ
ネ(9)(9)の突部(9a)(9a)が嵌挿してロツクで
きるように形成されている。又、請求項(1)及び
(2)記載の考案に於ては、該プラグシールドケース
(17)は金属にて成形されているが、請求項(3)記載
の考案に於ては、金属製のプラグシールドケースに代え
て樹脂にて成形されたプラグケースが配設されている。
而して、ロツクサポータ(16)の前記輪状部(16a)
に設けた突部(16c)(16c)を前記プラグシールドケー
ス(17)に設けた摺動溝(17a)(17a)に遊挿し、更
に、該ロツクサポータ(16)のロツクサポータ片(16
b)(16b)を前記コンタクトボデイ(14)に設けた摺動
溝(14c)(14c)に遊挿して、該ロツクサポータ(16)
がプラグ(2)の長手方向のみ摺動可能にして装着され
たコンタクトボデイ(14)を前記プラグシールドケース
(17)の前方部位の内壁面に固設する。更に、該プラグ
シールドケース(17)に設けた前記摺動溝(17a)(17
a)に遊挿され、且つ、該摺動溝(17a)(17a)より外
方へ突出しているロツクサポータ(16)の前記突部(16
c)(16c)と前記プラグカバー(18)の前端面間にコイ
ルスプリング(19)を介装し、前記ロツクサポータ(1
6)をプラグ(2)の前方方向へ付勢している。更に、
筒状の樹脂製スライダー(20)をプラグシールドケース
(17)及びプラグカバー(18)の外側面に摺動自在に遊
嵌すると共に、前記ロツクサポータ(16)の前記突部
(16c)(16c)の前面壁に当接する段部(20a)が設け
られている。
又、該プラグシールドケース(17)の前端部位近傍の
外側面には、前記ソケツト(1)の環状凹溝(4)の外
縁部に装着されたソケツトシールドケース(10)の凹部
(10a)(10a)…に嵌合するための突部(17c)(17c)
…が夫々に対応して突設されている。斯くして、プラグ
(2)をソケツト(1)に挿着して結合するとき、プラ
グ(2)側の前記突部(17c)(17c)…がソケツト
(1)側の前記凹部(10a)(10a)…に夫々嵌合して位
置決めされることになる。この場合、この位置決めに用
いるものは夫々金属製のシールドケースを用いているの
で磨耗が少なくなる。
又、前記ソケツト(1)の円柱状の絶縁ボデイ(3)
の直径方向の両側面であつて、且つ、該絶縁ボデイ
(3)の中央列に配設された雌コンタクト(6)(6)
の延長線上に凹欠溝(8)(8)が設けられ、そして、
前述せる如くこの凹欠溝(8)(8)の前面(8a)(8
a)を開放し、その背面を閉塞するように該絶縁ボデイ
(3)より一体的にロツクバネ(9)(9)が設けら
れ、更に、該ロツクバネ(9)(9)の先端部外側部に
突部(9a)(9a)が突設されている。そして、この突設
(9a)(9a)はプラグ(2)側の前記フツク孔(17b)
に係合し、更に該ソケツト(1)側の前記ソケツトシー
ルドケース(10)の先端部に穴(10b)(10b)を開穿
し、前記突部(9a)(9a)の先端部を嵌合できるように
形成されている。斯くするときは、該ロツクバネ(9)
の突部(9a)の厚さ寸法(L)はプラグシールドケース
(17)の厚さに、ソケツトシールドケース(10)の前記
穴(10b)部位の厚さを加えた寸法に形成することがで
きる。斯くして、ロツクバネ(9)の突部(9a)の厚み
寸法を可及的小に形成できるので小型化に寄与できる。
次に、前記プラグ(2)をソケツト(1)に結合さ
せ、或は結合したプラグ(2)をソケツト(1)より離
脱させる工程を第8図(A)(B)(C)(D)(E)
に従って説明する。先ず、同図(A)に示す如く、ソケ
ツト(1)の前面にプラグ(2)の先端部を近づける。
そして、同図(B)に示す如く、プラグシールドケース
(17)の先端部位の外側に突設した突部(17c)(17c)
…をソケツト(1)側のソケツトシールドケース(10)
の凹部(10a)(10a)…に夫々嵌合して位置決めを施し
乍ら挿入する。然るときは、ソケツト(1)の円柱状の
絶縁ボデイ(3)に設けた凹溝(7)にプラグ(2)側
のコンタクトボデイ(14)の先端部に突設した絶縁体
(14a)を嵌挿せしめ乍ら前進させることになる。この
とき、プラグシールドケース(17)の先端部は前記ロツ
クバネ(9)の突部(9a)に乗り上げ乍ら之を下圧して
前進すると同時に、プラグ(2)側のロツクサポータ
(16)のロツクサポータ片(16b)(16b)の先端部が同
図(C)に示す如く、該ロツクバネ(9)(9)の前端
面に当接して停止する。
更に、同図(D)に示す如く、プラグ(2)を前進せ
しめれば、前記ロツクサポータ(16)を背面より圧接し
ているコイルスプリング(19)は圧縮されると同時に、
プラグシールドケース(17)のフツク孔(17b)(17b)
が前記ロツクバネ(9)(9)の突部(9a)(9a)の上
面まで進む。このとき、該プラグシールドケース(17)
にて下圧されていたロツクバネ(9)はその復元力にて
突部(9a)(9a)が前記フツク孔(7b)(7b)に嵌合す
る。然るときは、圧縮している前記コイルスプリング
(19)が同(E)に示す如く、ロツクサポータ(16)の
ロツクサポータ片(16b)(16b)を該ロツクバネ(9)
の内面に押圧して挿入せしめ、前記突部(9a)(9a)が
フツク孔(7b)(7b)に係合した状態をロツクすること
になる。斯くして、雌雄の各コンタクトは結合される。
次に、結合したプラグ(2)をソケツト(1)より離
脱せしめる場合は、同図(E)の状態でスライダ(20)
を同図右側にスライドさせる。然るときは、同図(D)
に示す如くロツクサポータ(16)が後退し、該ロツクサ
ポータ片(16b)(16b)がロツクバネ(9)の裏面より
離脱し、前記ロツク状態は解除される。そこで、プラグ
(2)を引抜けば、該プラグ(2)はソケツト(1)よ
り容易に離脱せしめることができるのである。
又、請求項(2)記載の考案に於ては金属製のソケッ
トシールドケースに代えて樹脂製のソケットケースが配
設されており、更に、請求項(3)記載の考案に於て
は、前記樹脂製のソケットケースの外、金属製のプラグ
シールドケースに代えて樹脂製のプラグケースが設けら
れているので、何れもシールド効果は有しないが、請求
項(2)及び(3)記載の考案の場合は、このシールド
効果を犠牲にして樹脂製としたため、絶縁ボディ又はコ
ンタクトボディと夫々一体成形することができ、依っ
て、部品点数が減少し、プラグをソケットに結合すると
きの摩耗を低減することが可能となる。
[考案の効果] 本考案は、ソケットに設けたロツクバネをソケツトモ
ールドの内部に設けたので、従来のように外力が加わる
ことなく、従って、該ロツクバネが変形又は損傷がない
為、プラグをソケツトに結合する場合の操作性並びに円
滑なるロツク機能が期待できる。
更に、請求項(1)記載の考案はロツクバネを樹脂製
としたため、円柱状の絶縁ボデイ及び外縁部のソケツト
モールドと同時に一体成形が可能となり、生産性が向上
する。
又、請求項(2)記載の考案はロツクバネを金属とし
たため、摩耗することなく、強力なるロツク機能を維持
でき、且つ、金属製のソケットシールドケースに代えて
樹脂にて成形されたソケットケースが配設されているた
め、該ソケットケースは絶縁ボデイと一体成形ができ、
部品点数が減少する。更に、請求項(3)記載の考案は
ソケツト側及びプラグ側の各要素を樹脂製としたため、
プラグをソケツトに結合するとき、摩耗が少ないのでロ
ツク機能が円滑となり、且つ、特に、プラグ側の金属製
のプラグシールドケースに代えて設けられている樹脂製
のプラグケースはコンタクトボデイと一体成形でき、且
つ、ソケツト側の各要素も一体成形することが可能であ
るため、部品点数が減少し、更に、生産性も向上してコ
ストダウンにも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図はソケツトの側面
図、第2図は同正面図、第3図はプラグの側面図、第4
図は同正面図、第5図はソケツトとプラグとを対峙した
状態の一部切欠側面図、第6図(A)はコンタクトボデ
イの側面図、同(B)は同正面図、第7図(A)はロツ
クサポータの側面図、同図(B)は同正面図である。 又、第8図(A)(B)(C)(D)(E)は夫々プラ
グをソケツトに結合し、或は結合したプラグをソケツト
より離脱せしめる順序を解説した一部切欠側面図であ
る。 (1)……ソケツト、(2)……プラグ (3)……絶縁ボデイ (3a)……ソケツトモールド (5)……雌コンタクト収納孔 (6)……雌コンタクト、(9)……ロツクバネ (10)……ソケツトシールドケース (10a)……凹部、(14)……コンタクトボデイ (16)……ロツクサポータ (17)……プラグシールドケース (20)……スライダ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状の樹脂製絶縁ボディに設けた複数の
    雌コンタクト収納孔に、夫々雌コンタクトが収納された
    コネクタソケットに於て、該絶縁ボディと外縁部のソケ
    ットモールド内側面に装着される金属製のソケットシー
    ルドケースとの間であって、該ソケットシールドケース
    の内側面にプラグ側のフック孔に係合する樹脂製のロッ
    クバネを設け、一方、プラグ側は先端部位にフック孔を
    有する金属製のプラグシールドケースの内側面に樹脂製
    のコンタクトボディを装着し、該コンタクトボディには
    雄コンタクトが突設され、且つ、その側面長手方向に開
    穿した摺動孔に樹脂製のロックサポータを遊嵌し、プラ
    グをソケットに結合する際、前記ロックバネがフックに
    係合したとき、該ロックバネの背面に該ロックサポータ
    が当接してロックし、更に、該ロック状態を解除する
    際、前記プラグ側のプラグシールドケース上面に摺動自
    在に嵌合した樹脂製のスライダを該ロックサポータに引
    掛して之を引抜き、前記ロック状態を解除できるように
    したことを特徴とするロック機構付コネクタ。
  2. 【請求項2】円柱状の樹脂製絶縁ボディに設けた複数の
    雌コンタクト収納孔に、夫々雌コンタクトが収納された
    コネクタソケットに於て、該絶縁ボディと外縁部のソケ
    ットモールド内側面に装着される樹脂製のソケットケー
    スとの間であって、該ソケットケースの内側面にプラグ
    側のフック孔に係合する金属製のロックバネを設け、一
    方、プラグ側は先端部位にフック孔を有する金属製のプ
    ラグシールドケースの内側面に樹脂製のコンタクトボデ
    ィを装着し、該コンタクトボディには雄コンタクトが突
    設され、且つ、その側面長手方向に開穿した摺動孔に樹
    脂製のロックサポータを遊嵌し、プラグをソケットに結
    合する際、前記ロックバネがフックに係合したとき、該
    ロックバネの背面に該ロックサポータが当接してロック
    し、更に、該ロック状態を解除する際、前記プラグ側の
    プラグシールドケース上面に摺動自在に嵌合した樹脂製
    のスライダを該ロックサポータに引掛して之を引抜き、
    前記ロック状態を解除できるようにしたことを特徴とす
    るロック機構付コネクタ。
  3. 【請求項3】円柱状の樹脂製絶縁ボディに設けた複数の
    雌コンタクト収納孔に、夫々雌コンタクトが収納された
    コネクタソケットに於て、該絶縁ボディと外縁部のソケ
    ットモールド内側面に装着される樹脂製のソケットケー
    スとの間であって、該ソケットケースの内側面にプラグ
    側のフック孔に係合する樹脂製のロックバネを設け、一
    方、プラグ側は先端部位にフック孔を有する樹脂製のプ
    ラグケースの内側面に樹脂製のコンタクトボディを装着
    し、該コンタクトボディには雄コンタクトが突設され、
    且つ、その側面長手方向に開穿した摺動孔に樹脂製のロ
    ックサポータを遊嵌し、プラグをソケットに結合する
    際、前記ロックバネがフックに係合したとき、該ロック
    バネの背面に該ロックサポータが当接してロックし、更
    に、該ロック状態を解除する際、前記プラグ側のプラグ
    ケース上面に摺動自在に嵌合した樹脂製のスライダを該
    ロックサポータに引掛して之を引抜き、前記ロック状態
    を解除できるようにしたことを特徴とするロック機構付
    コネクタ。
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