JP2536941B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

Info

Publication number
JP2536941B2
JP2536941B2 JP1312432A JP31243289A JP2536941B2 JP 2536941 B2 JP2536941 B2 JP 2536941B2 JP 1312432 A JP1312432 A JP 1312432A JP 31243289 A JP31243289 A JP 31243289A JP 2536941 B2 JP2536941 B2 JP 2536941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl acetate
weight
emulsion
adhesive composition
vinyl chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1312432A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03172376A (ja
Inventor
之彦 村山
幸市 西中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP1312432A priority Critical patent/JP2536941B2/ja
Publication of JPH03172376A publication Critical patent/JPH03172376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536941B2 publication Critical patent/JP2536941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透湿性に優れた新規な接着剤組成物に関
し、例えば壁紙のアンダーコート用接着剤として好適に
用いられる接着剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来より、壁紙の化粧効果を高めるために、合成樹脂
シートや紙等からなる基材上に、例えば塩化ビニル樹脂
クロスやウレタン等の粒状発泡体をアンダーコート用接
着剤により接着したものが多用されている。アンダーコ
ート用接着剤としては、澱粉のりまたは酢酸ビニルエマ
ルジョン系接着剤が用いられていた。
上記アンダーコート用接着剤として、澱粉のりや酢酸
ビニルエマルジョン系接着剤を用いていたのは、これら
の接着剤の透湿性が高いからである。すなわち、透湿性
の高い接着剤を用いることにより、壁内の湿気を屋内に
逃がし、それによって壁紙の結露やカビの発生を防止す
るのに効果的であると考えられていたからである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、澱粉のりは腐敗し易いという問題があ
った。のみならず、最近になって、上記のような透湿性
の高い接着剤を用いた場合には、壁内部の湿度が上昇す
るため、壁材である鉄筋コンクリート中の鉄筋における
錆の発生や木材の腐食を引き起こすことがわかってき
た。そこで、壁紙のアンダーコート用接着剤としては、
従来とは逆に透湿度の低いものが要望されるようになっ
てきた。
透湿度の低い物質として、塩化ビニルが知られてお
り、上記の要望を満たすために、壁知内に塩化ビニル・
フイルムを挟み込むことも一部では行われている。しか
しながら、この方法では、コストがかなり高くつき、ま
た施工時に皺が発生し易く、皺の発生を防止するには非
常に煩雑な作業を強いられるという問題があった。
従って、本発明の目的は、透湿性が低く、かつ塗工作
業性に優れており皺の無い均一な層を容易に形成し得る
接着剤組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本願発明者らは、透湿性が低く、塗工作業性に優れた
接着剤組成物を得るべく鋭意検討した結果、塩化ビニル
及びエチレンを特定の割合で含む塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−エチレン共重合体エマルジョンの特定量と、酢酸ビ
ニルを特定量以上含む酢酸ビニル系エマルジョンの特定
量とを配合すれば、上記目的を達成し得ることを見出
し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の接着剤組成物は、樹脂中に塩化ビ
ニルを20〜70重量%並びにエチレンを10〜25重量%含有
する塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エマル
ジョン(I)の固形分100重量部と、酢酸ビニルを70重
量%以上含有する酢酸ビニル系エマルジョン(II)の固
形分70〜500重量部とを配合してなることを特徴とする
ものである。
塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョ
ン(I) 本発明において塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共
重合体エマルジョン(I)が配合されるのは、それによ
り透湿度を著しく低下させ得るからである。
エマルジョン(I)において、塩化ビニル含有量を20
重量%〜70重量%としたのは、塩化ビニル含有量が20重
量%未満では透湿度が高くなり過ぎるからであり、他
方、70重量%を超えると接着力が低下するからである。
また、エマルジョン(I)のエチレン含有量を10重量
%〜25重量%としたのは、エチレン含有量が10重量%未
満では造膜温度が高くなり実際に使用することができな
いからであり、25重量%を超えると接着力が低下するか
らである。
すなわち、上記塩化ビニル含有量及びエチレン含有量
の上限値は接着力の点から選択されたものである。ま
た、エチレン含有量の下限値は、現実の使用が可能であ
るか否かという点で選択されたものである。これに対し
て、塩化ビニル含有量の下限値は、透湿度の観点から選
択されたものであり、本発明の主要な課題を達成するた
めの限界値として選択されているものである。
酢酸ビニル系エマルジョン(II) 本発明では、上記塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン
共重合体エマルジョン(I)に加えて、酢酸ビニル系エ
マルジョン(II)が配合される。この酢酸ビニル系エマ
ルジョン(II)は、塗工作業性を高めるために配合され
ているものである。
本発明において用い得る酢酸ビニル系エマルジョン
(II)としては、酢酸ビニル、酢酸ビニルとエチル(メ
タ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸及びエチレンのうちか
ら選択した1種または2種以上との共重合物等からなる
ものを例示することができる。なお、上記表現において
(メタ)は、任意的な表現であることを意味し、例えば
(メタ)アクリレートは、アクリレート及びメタアクリ
レートの双方を含むものとする。
酢酸ビニルと上述したような化合物との共重合物を用
いる場合には、共重合物中に酢酸ビニルが70重量%以上
含有されていることが必要である。共重合物中における
酢酸ビニルの含有量が70重量%未満であると、塗工作業
性が十分向上しない。
配合割合 酢酸ビニル系エマルジョン(II)は、塩化ビニル−酢
酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン(I)の固形
分100重量部に対し、固形分で70〜500重量部配合される
ことが必要である。70重量部未満では、接着力が低下
し、粘度調節を行うことが容易でなく、作業性、特に塗
工作業性が低下するからである。また、500重量部を超
えて配合した場合には、酢酸ビニル系エマルジョンの透
湿性への寄与が大きくなり、透湿度が高くなり過ぎ、塩
化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン
(I)を配合する利点が損なわれるからである。
製造方法 本発明の接着剤組成物の製造方法は特に限定されな
い。すなわち、この分野で慣用されている方法を広く用
いることができる。例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル−
エチレン共重合体エマルジョン(I)と酢酸ビニル系エ
マルジョン(II)とを単に混合することにより製造し得
る。
なお、配合された接着剤組成物は、固形分濃度が30〜
70重量%となるように調製することが好ましい。30重量
%未満では、樹脂分が少ないので乾燥に長時間を要し、
作業性が低下するからである。他方、70重量%を超える
と、樹脂分が多くなり過ぎ、配合物の安定性(貯蔵安定
性や機械的安定性等)が低下するからである。
また、必要に応じて、溶剤、可塑剤、充填剤、増粘
剤、防錆剤及び/または防カビ剤等を適宜添加してもよ
い。
本発明の接着剤組成物による接着 本発明の接着剤組成物は、1液タイプの接着剤として
用意される。そして、使用に際しては、ロールコータ
ー、刷毛塗りまたはスプレー等の通常の接着方法により
接着剤を塗布すればよい。すなわち、接着方法及び接着
装置に特別なものを必要としない。
〔作用〕
本発明の接着剤組成物では、上記割合で塩化ビニルを
含有する塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エ
マルジョン(I)が配合されているので、該塩化ビニル
の疎水性により、並びに上記エマルジョンの粒径が比較
的大きいため、透湿度が効果的に低められる。また、酢
酸ビニルを70重量%以上含有する酢酸ビニル系エマルジ
ョン(II)が上記エマルジョン(I)に配合されるた
め、塗工作業性が高められる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、樹脂中に塩化ビニル
を20〜70重量%、エチレンを10〜25重量%含有する塩化
ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョンに
酢酸ビニルを70重量%以上含有する酢酸ビニル系エマル
ジョン(II)が所定量配合されているため、透湿度が低
く、かつ塗工作業性に優れた新規な接着剤組成物を提供
することが可能となる。
よって、例えば壁紙のアンダーコート用接着剤として
本発明の接着剤組成物を用いれば、壁材であるコンクリ
ート中の鉄筋における錆の発生を防止したり、木材の腐
食を効果的に防止することができる。また、例えば壁紙
の基材に広い面積に渡って塗布し、砂状発泡体を接着し
たとしても、皺等が発生し難い。従って、化粧効果に優
れた壁紙を簡単に製造することが可能となる。
なお、本発明は、上記のような壁紙のアンダーコート
用接着剤として用い得るだけでなく、ビーチサンダルの
芯材と表面側の合成樹脂シートとの接着のように、内部
への湿度の侵入防止が要求される部分での接着用途一般
に適用し得るものである。
〔実施例〕
塩化ビニル−酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジ
ョンとして、スミカフレックスS−820(商品名:住友
化学工業社製)を用いた。このスミカフレックスS−82
0の塩化ビニル、酢酸ビニル及びエチレンの含有量は、
重量%で、それぞれ、45、35及び20である。また、蒸発
残分は50%である。
酢酸ビニル系エマルジョン(II)として、下記の2種
を用意した。
・スミカフレックスS−400(商品名:住友化学工業社
製、エチレン酢酸ビニル共重合体ラテックス)……エチ
レン及び酢酸ビニルを、それぞれ、18及び82重量%の割
合で含有する。蒸発残分は55%。
・エスダイン#5200(商品名:積水化学工業社製、酢酸
ビニルラテックス)……蒸発残分は50%。
上記スミカフレックスS−820に、スミカフレックス
S−400またはエスダイン#5200を後述の第1表に示す
割合で配合し、実施例1〜3の接着剤組成物を得た。
比較のために、スミカフレックスS−400のみを用い
た接着剤組成物及びエスダイン#5200のみを用いた接着
剤組成物を、それぞれ、比較例1,2として用意した。
上記実施例1〜3及び比較例1,2の接着剤組成物を80g
裏打紙に200g/m2の割合で塗布し、乾燥した後、下記の
透湿度試験方法により透湿度を測定した。結果を第1表
に示す。なお、第1表の比較例3では、接着剤を塗布し
ていない裏打紙の透湿度を示した。
透湿度試験 透湿度は、JIS−Z−0208の防湿包装材料の透湿度試
験方法に準じて行った。測定は、温度40度において、試
験片の一方側の空気を相対湿度90%とし、他方側の空気
を乾燥状態に保ち、24時間に試験片を通過する水蒸気の
質量(g)を、測定するもとにより行い、試験片1m2
たりに換算した値を透湿度として表した。
第1表から明らかなように、実施例1〜実施例3の何
れの接着剤組成物を用いた場合においても、比較例1,2
の接着剤組成物に比べて透湿度を効果的に低め得ること
がわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂中に塩化ビニルを20〜70重量%、並び
    にエチレンを10〜25重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビ
    ニル−エチレン共重合体エマルジョン(I)の固形分10
    0重量部と、酢酸ビニルを70重量%以上含有する酢酸ビ
    ニル系エマルジョン(II)の固形分70〜500重量部とを
    配合してなることを特徴とする接着剤組成物。
JP1312432A 1989-11-30 1989-11-30 接着剤組成物 Expired - Fee Related JP2536941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1312432A JP2536941B2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1312432A JP2536941B2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03172376A JPH03172376A (ja) 1991-07-25
JP2536941B2 true JP2536941B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=18029137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1312432A Expired - Fee Related JP2536941B2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536941B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228399A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 調湿化粧パネル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032664B2 (ja) * 1977-12-07 1985-07-29 住友化学工業株式会社 粘着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03172376A (ja) 1991-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9328023B2 (en) Low water drying type joint compound
EP0220171A1 (en) Water borne polymer foamable composition
SK162596A3 (en) Sprayable plastisol compositions and their use
US4480053A (en) Coating composition and method
US4205041A (en) Tapeless joint compound
JP2536941B2 (ja) 接着剤組成物
JPS6012379B2 (ja) ポリビニルエステルをベ−スとする−成分系接着剤
JP2000107275A (ja) 消臭組成物及びこれを用いた水性塗料組成物
US4413026A (en) Method for weatherproofing substrates
US3554942A (en) Sealant or spackling composition containing unsaturated carboxylic acid copolymer salts
US4587173A (en) Method for improving adhesion of joint compound to metal cornerbead
US4845144A (en) Fluid resistant coating composition
US2536375A (en) Grouting material
JP3050924B2 (ja) 接着剤
JPS5856596B2 (ja) 床壁材用接着剤
JP3579450B2 (ja) 床用接着剤組成物
CA1043486A (en) Thermosetting adhesive compositions
JP3209808B2 (ja) 接着剤組成物
JP4017253B2 (ja) 接着剤組成物
JP2002338893A (ja) 調湿性塗材組成物
JP3538287B2 (ja) 建築用ボード類用接着剤
JPH05148466A (ja) 接着剤組成物
JP3516695B2 (ja) 壁紙用裏打ち接着剤とこの接着剤を使用した低透湿性の壁紙
EP0960925B1 (en) Adhesive composition
JPH02133484A (ja) 紛末状接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees