JP2536881Y2 - 光学素子成形用金型の加熱装置 - Google Patents

光学素子成形用金型の加熱装置

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JP2536881Y2
JP2536881Y2 JP6065191U JP6065191U JP2536881Y2 JP 2536881 Y2 JP2536881 Y2 JP 2536881Y2 JP 6065191 U JP6065191 U JP 6065191U JP 6065191 U JP6065191 U JP 6065191U JP 2536881 Y2 JP2536881 Y2 JP 2536881Y2
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高志 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は光学素子成形装置におけ
る光学素子成形用金型の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の金型加熱装置としては、例
えば実公昭60−31053号公報に開示された考案が
知られている。
【0003】しかして、同公報に示されている金型加熱
装置は図5および図6に示すように、金型30を中心と
してその周囲に、内部にシーズヒーター15を有するコ
イル部18が加熱手段として金型30に対し非接触に設
けられ、さらに前記コイル部18の外側にはシーズヒー
ター15の熱を熱反射および熱放射することを兼ねた金
属内筒13が設けられている。前記金属内筒13とその
外側に設けられた金属外筒14およびその上下に設けら
れた環状の端板17とで囲まれた部分に断熱材16が装
填され、シーズヒーター15の熱が外部に放逸しないよ
うに考慮されている。
【0004】前記構成の金型加熱装置43において、シ
ーズヒーター15の熱を金属内筒13が熱反射および熱
放射するとともに、シーズヒーター15の熱は空気を介
して熱伝達することにより金型を加熱する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
金型加熱装置43は、シーズヒーター15から発生する
熱を金属内筒13で熱反射および熱放射するとともに空
気を介して熱伝達をすることにより金型30を加熱する
ため熱効率が悪く、また温度制御の応答性も鈍い。
【0006】さらに、成形時においては、シーズヒータ
ー15の金型30に対する位置が固定されていないた
め、金型30とシーズヒーター15との間隔が片より、
シーズヒーター15に近い側の金型が他の部分に比べて
温度が高くなる現象が生じる。
【0007】以上述べたように、金型30の温度を適正
温度に制御することが困難であったり、金型30に極端
な温度分布差が生じたりするため、このような条件のも
とでは、高精度な金型30の転写性が確保できないとい
う欠点がある。
【0008】因って本考案は、前記従来の問題点に鑑み
て考案されたもので、金型を均一に加熱すると共に高精
度に温度制御することにより金型の高精度な転写性を確
保することを可能にする光学素子成形用金型の加熱装置
の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案の光学素子成形用金型の加熱装置は光学素子成
形用金型に外嵌した際に、前記光学素子成形用金型にお
ける光学素子の成形可能な温度で前記金型と密に接する
内径寸法と熱膨張率を有する本体およびこの本体の外周
または内部に加熱手段を固定または内蔵した円筒形状の
加熱用筒体と、前記加熱用筒体の温度を検出する測温手
段と前記加熱用筒体の加熱手段の加熱温度を制御する温
度制御手段とから成るものである。
【0010】
【作用】本考案の光学素子成形用金型の加熱装置によれ
ば光学素子成形用金型に外嵌され、その外周または内部
に加熱手段が固定または内蔵された円筒状の加熱用筒体
が前記金型より小さい熱膨張率を有することにより、金
型と筒体の熱膨張の差で、前記光学素子成形用金型の光
学素子の成形可能な温度下において、前記両者が互いに
密に接した嵌合となるため光学素子成形用金型にたいし
て加熱用筒体の熱が均等に伝達され、金型を均一かつ効
率よく加熱することができる。
【0011】さらに、加熱用筒体の温度を測温手段にて
検出するとともに、加熱用筒体の加熱手段を温度制御手
段により制御しつつ加熱するので金型をより適切かつ高
精度な温度に保ことが可能になる。
【0012】
【実施例】以下本考案の実施例を図面とともに具体的に
説明する。
【0013】
【実施例1】図1および図2は本考案の実施例1を示
し、図1は光学素子成形用金型の加熱装置の要部断面
図、図2は同装置の平面図である。
【0014】図において、1は光学素子成形用金型20
の加熱用筒体で、この加熱用筒体1は円筒状の本体1a
の外周に加熱手段としてのコイル状の加熱ヒーター4を
捲装することにより構成されている。
【0015】また、前記加熱用筒体1の本体1aは前記
光学素子成形用金型20の線膨張よりも小さな線膨張係
数を持つ材質で、前記金型20の円柱状の柱状部20a
の外形寸法に対し、段取り時には金型20の軸方向に自
在に移動可能で、かつ、成形温度時には金型20の外形
と密着する内径を有する。一例を挙げると、成形温度3
00℃で金型20の柱状部20aが外径100ミリ、材
質がステンレス材である場合に、本体1aの材質はアル
ミナ系のセラミックにて形成するとともに段取り温度1
00℃時には、金型20の柱状部20aと本体1aの内
外径間には径で0.13ミリ程度の隙間2を有するように
形成し、これが成形温度300℃では線膨張の差(ステ
ンレス18×10-6/℃,アルミナ系セラミック8×1
-6/℃)によって前記両者の隙間2がなくなり前記加
熱用筒体1の本体1aは金型20に密着する状態とな
る。
【0016】さらに、前記加熱ヒーター4の両端子5は
加熱ヒーター4の電源部(不図示)を備える制御部7に
電気的に接続されるとともに本体1aは、同本体1aに
設けられた測温体6を介して、その温度を検出し得るよ
うに構成され、かつ前記測温体(例えば熱電対)6は前
記制御部7に電気的に接続されている。
【0017】しかして、前記加熱用筒体1は制御部7を
介して、加熱ヒーター4により所要の温度に加熱するこ
とができるとともに加熱ヒーター4による筒体1の加熱
温度が測温体6によって測温され、かつその測温値が制
御部7にフィードバックされるとともに、制御部7に予
め入力されている成形条件に対応する設定温度(金型2
0の成形温度)と比較されつつ温調されるものである。
【0018】尚、前記光学素子成形用金型20は通常、
所要の光学素子の成形に必要な成形面を備える一対の成
形型(不図示)から構成される。図示の場合には、その
一方の成形型を備える金型20を示すものである。
【0019】さて、以上の構成から成る加熱装置41に
より、光学素子成形金型20を加熱する場合には、同金
型20による光学素子の成形条件に対応する設定温度を
制御部7に入力し、同制御部7を介して加熱装置41の
加熱ヒーター4によって加熱用筒体1を加熱する。
【0020】そして、前記制御部7の制御によって加熱
用筒体1および同筒体1を介して金型20が成形可能温
度に加熱された時点において金型20の柱状部20aの
外径および加熱用筒体1の内径は、両材質の線膨張係数
の違い(成形型の線膨張係数>筒体の線膨張係数)によ
り密着される。
【0021】また、金型20または加熱ヒーター4およ
び加熱用筒体1の交換を行なうことが可能な温度(30
0℃以下)においては、金型20の柱状部20aの外径
と加熱用筒体1の内径には同筒体1が自在に移動できる
隙間2が生じる。
【0022】本実施例によれば、光学素子成形用金型2
0の柱状部20aに外嵌した加熱用筒体1が前記金型2
0の成形可能な温度にて前記金型20の柱状部20aに
密着することにより金型20を均一に加熱することが可
能となり、一方、測温体6により検出された測温値を基
に制御部7により加熱用筒体1の温度を精密に制御する
ことができ、金型20を成形に必要な適切な成形温度を
保ことができる。
【0023】特に本実施例では、金型20の柱状部20
aおよび本体1aを円柱および円筒形状にすることで金
型20の外形形状および本体1aの内径形状の加工が容
易であり、成形時における高精度の密着が可能である。
【0024】
【実施例2】図3および図4は本考案の実施例2を示
し、図3は光学素子成形用金型の加熱装置の要部断面
図、図4は同装置の平面図である。
【0025】本実施例においては、実施例1における金
型20および加熱用筒体1の本体1aの嵌合部を互いに
テーパ状に形成した点を異にするものであり、その他の
構成については前記実施例1と同様であるので、図中前
記実施例1と同一部材、同一構成部分については同一符
号を付してその説明を省略する。
【0026】すなわち、本実施例の場合には、図3,4
に示す通り、光学素子成形用金型20の柱状部20bを
頭截円錐状に形成するとともに加熱用筒体1の本体1a
の内径部9の形状を、前記金型20の柱状部20bに外
嵌し得るテーパ状嵌合部の形状に形成したものである。
【0027】そして、光学素子成形用金型20柱状部2
0bには段部11が形成されるとともに、この段部11
にて本体1aの端部12を係止し、加熱用筒体1の軸方
向の位置を規制している。
【0028】本実施例によれば、金型20の柱状部20
bおよび加熱用筒体1の本体1aの内径部9をテーパ状
にしたことにより、金型20と加熱用筒体1との隙間は
微小でも同筒体1を金型20から容易に取外すことが可
能になるため、成形温度から数度下げるだけでも加熱用
筒体1の交換が可能になり、段取り時間の短縮が計れ
る。
【0029】
【考案の効果】以上述べたように、本考案による光学素
子成形用金型の加熱装置によれば、金型による光学素子
の成形温度において、成形用金型と加熱手段が設置され
た加熱用筒体が密着することで、効率良い型温制御と均
一な温度分布を実現することが可能である。また、段取
り時においては、前記成形用金型と前記加熱用筒体間に
隙間が生じるため加熱用筒体交換や型交換作業を容易に
行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1を示す光学素子成形用金型の
加熱装置の要部断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】本考案の実施例2を示す光学素子成形用金型の
加熱装置の要部断面図。
【図4】図3の平面図。
【図5】従来技術の金型加熱装置の説明図。
【図6】従来技術の金型加熱装置の説明図。
【符号の説明】
1 加熱用筒体 2 隙間 4 加熱ヒーター 5 端子 6 測温体 7 制御部 9 内径部 11 段部 12 端部 13 金属内筒 14 金属外筒 15 シーズヒーター 16 断熱材 17 端板 18 コイル部 20,30 金型 41,42,43 光学素子成形用金型の加熱装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子成形用金型に外嵌した際に、前
    記光学素子成形用金型における光学素子の成形可能な温
    度で前記金型と密に接する内径寸法と熱膨張率を有する
    本体およびのこの本体の外周または内部に加熱手段を固
    定または内蔵した円筒形状の加熱用筒体と、前記加熱用
    筒体の温度を検出する測温手段と前記加熱用筒体の加熱
    手段の加熱温度を制御する温度制御手段とから成る光学
    素子成形用金型の加熱装置。
JP6065191U 1991-07-05 1991-07-05 光学素子成形用金型の加熱装置 Expired - Fee Related JP2536881Y2 (ja)

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