JP2536784B2 - 経糸用ビ―ムの受渡し装置 - Google Patents

経糸用ビ―ムの受渡し装置

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JP2536784B2
JP2536784B2 JP1128760A JP12876089A JP2536784B2 JP 2536784 B2 JP2536784 B2 JP 2536784B2 JP 1128760 A JP1128760 A JP 1128760A JP 12876089 A JP12876089 A JP 12876089A JP 2536784 B2 JP2536784 B2 JP 2536784B2
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英穂 京田
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Maeda Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、織機、機仕掛準備用作業台等の受渡し対象
装置に対して経糸用ビームの受渡しをする装置に関す
る。
(従来の技術) 機仕掛作業のための経糸用ビームの受渡し装置の一つ
として、経糸用ビームの受渡し位置へ移動可能の台車を
備える運搬機構と、ビームの軸線が水平となるようにビ
ームの軸部をその軸線の周りに回転可能に受けるべく、
水平方向へ間隔をおいて平行に配置された一対の移載ア
ームを備える受渡し機構と、ビームの受渡しをさせるべ
く受渡し機構を台車に対して移動させる駆動機構と、ビ
ームから伸びる経糸が通された筬、綜絖枠、ドロッパ装
置等の経通し部材を支持する支持機構とを含む装置があ
る(たとえば、特開昭62−184149号公報、特開昭63−42
944号公報、実開昭63−149982号公報)。
各移載アームは、織機、機仕掛準備用作業台等の受渡
し対象装置に設けられているビーム受け部に対応されて
いる。受渡し時、公知の受渡し装置は、織機または機仕
掛準備用作業台に対する受渡し位置へ移動される。各受
渡し機構は、受渡し位置において前後方向および上下方
向へ移動されて、経糸用ビームの受渡しをする。
しかし、公知の受渡し装置では、受渡し機構が受渡し
時に前後方向および上下方向へ移動されるにすぎないか
ら、前後方向と上下方向とに交差する方向すなわち横方
向における受渡し機構とビーム受け部との相対的な位置
関係が不正確であると、ビームの受渡しをすることがで
きない。したがって、公知の受渡し装置では、受渡し装
置を所定の位置に正確に停止させるか、停止位置の修正
をしなければならず、その作業が面倒である。
運搬機構を入力により移動させる受渡し装置では、受
渡し装置自体が大型でしかも大重量を有するから、この
ような受渡し装置を受渡し手段が受け手段に対し正確な
位置となるように停止させることが難しく、わずかな位
置ずれであっても、受け手段に対する受渡し手段の位置
の修正に時間を要し、微妙な位置の修正が非常に面倒で
ある。
(解決しようとする課題) 本発明は、位置修正が迅速かつ容易に行われ、受渡し
装置の停止精度を高めることなくビームの受渡しをする
ことができる、経糸用ビームの受渡し装置を提供するこ
とを目的とする。
(解決手段、作用、効果) 本発明の装置は、経糸用ビームを水平に受けるべく水
平方向へ間隔をおいて配置された一対の受け手段を有す
る繊維または準備用受台に対して前記ビームの受渡しを
する装置であって、前記ビームの受渡し位置へ移動可能
の運搬手段と、前記ビームの受渡しをすべく水平の第1
の方向へ間隔をおいた一対のアームを備え、前記第1の
方向へ移動可能に前記運搬手段に配置された受渡し手段
と、該受渡し手段に前記ビームの受渡しをさせるべく前
記受渡し手段を前記運搬手段に対し前記第1の方向と交
差しかつ前記受け手段に向う水平の第2の方向および上
下の第3の方向へ移動させる駆動手段とを含む。前記ア
ームおよび前記受け手段の少なくともいずれか一方は、
前記ビームの受渡し時の前記第2の方向への前記受渡し
手段の移動にともなって前記アームが前記受け手段に当
接することにより、前記受渡し手段を前記第1の方向へ
移動させる力を前記受渡し手段に作用させ、前記第1の
方向における前記受渡し手段とを前記受け手段との相対
的な位置を自動的に修正させる傾斜面を有する。
受渡し手段は、受渡し位置において駆動手段により運
搬手段に対し第2および第3の方向へ移動される。この
とき、受渡し手段が受け手段に対し駆動手段による移動
方向と異なる第1の方向へ変位していると、受渡し手段
を受け手段に向けて移動させることにより、受渡し手段
が受け手段に当接するから、ビームの受渡しをすること
ができない。
しかし、本発明においては、受渡し手段が運搬手段に
対し第1の方向へ移動可能であり、アームおよび受け手
段の少なくともいずれか一方が前記した傾斜面を有する
から、受渡し手段がビームの受渡しをすべく第2の方向
へ移動されると、アームが受け手段に当接し、受渡し手
段は前記傾斜面により第1の方向へ移動され、正しい受
渡し位置へ案内される。
このため、本発明によれば、運搬手段が停止した状態
で受け手段に対する受渡し手段の位置修正が迅速かつ容
易にしかも自動的に行われ、また受渡し装置の停止精度
を高めることなしにビームの受渡しをすることができ
る。
前記傾斜面は、前記アームの先端部にだけ形成しても
よいし、前記受け手段にだけ形成してもよく、さらには
前記アームの先端部と前記受け手段との両者に形成して
もよい。
(実施例) 第1図〜第6図を参照するに、受渡し装置10は、第3
図に示す織機、機仕掛準備用受台等の受渡し対象装置12
に対して、ビーム14、ドロッパ装置、綜絖枠および筬を
受渡す装置として用いられる。
第3図に示すように、受渡し対象装置12は、ビーム14
を水平に受けるべく水平方向へ間隔をおいた一対のビー
ム受け部16、一対のドロッパ受け部18、一対の綜絖枠受
け部19および一対の筬受け部20とを備える。各ビーム受
け部16は、その長手方向に間隔をおいた箇所に形成され
た、ビーム14の軸部を受ける凹所22,24を有する。ビー
ム受け部16の先端の側に形成された凹所22は、ビーム14
を仮に置く仮置位置として利用される。これに対し、ビ
ーム受け部16の基端側に形成された凹所24は、ビーム14
の正しい設置位置すなわち正規位置として使用される。
ビーム14は、経糸が巻き付けられるドラムと、該ドラ
ムの端部に対向するように固定された一対のフランジ
と、該フランジの中心から前記ドラムの軸線に沿って突
出する軸と、該軸に取り付けられた軸受とを有する既知
のものである。凹所22,24に受けられる前記軸部は、前
記軸または前記軸受とすることができる。
第1図および第2図に示すように、受渡し装置10は、
床26上を受渡し対象装置12への受渡し位置へ移動可能の
台車28を含む。台車28は、互いに対向するように配置さ
れた一対のボックス30と、該ボックスをその下端部で移
動不能に連結している長尺の連結部材32とを備えてお
り、また、コ字状の平面形状および背面形状を有する。
各ボックス30には、複数の車輪34が回転可能に取り付
けられている。車輪34は、対応するボックス30内に配置
された同期して制御される駆動機構により回転される。
これにより、台車28は、一方のボックスが前部となり他
方のボックスが後部となるように、連結部材32の長手方
向すなわち横方向へ横向きに移動される。車輪34は、台
車28がこれの移動路中のコーナを回るために旋回可能で
ある。各ボックス30には、また、台車28を移動させるた
めの制御装置および受渡しのための制御装置が収容され
ている。
台車28は、また、受渡し対象装置12へ向かう方向すな
わち前後方向へ伸びる一対のレール36と、該レールと平
行に伸びる一対のラック38とを備える。各レール36は、
第1の支持体すなわち移動台40を前後方向へ移動可能に
受けるように、複数のブラケット42によりボックス30に
水平に固定されている。第7図に示すように、各ラック
38は、その歯が下側となるようにブラケット44により対
応するボックス30に固定されている。
第1図〜第5図に示すように、移動台40は、台車28の
連結部材32と平行に伸びる長尺のベース部材46と、該ベ
ース部材の両端部から上方へ平行に伸びる角筒状の一対
の支柱部材48と、該両支柱部材の上端部を互いに連結し
ている角筒状の梁部材50とにより、門型に組み立てられ
ている。
第1図〜第4図に示すように、ベース部材46には、レ
ール36に対応された一対の補助部材52が取り付けられて
いる。補助部材52は、ベース部材46の端部から対応する
レール36の上方を該レールと平行に前方へ突出されてい
る。各補助部材52の下面には、対応するレール36と滑動
可能に係合する複数の係合部材54が前後方向へ間隔をお
いて取り付けられている。レール36と係合部材54とは、
両者の係合が解除せずかつ移動台40の荷重が係合部材54
を介してレール36に作用するように係合されている。
第2図に示すように、移動台40を台車28に対して移動
させる駆動機構56は、ベース部材46の一端部に取り付け
られた回転源58と、ラック38に対応された一対の歯車60
とを備える。各歯車60は、ベース部材46を長手方向へ貫
通するシャフト62の端部に取り付けられており、また、
対応するラック38と噛合している。
第7図に示すように、シャフト62は、ベース部材46の
両端部に配置された受け部材64,66によりベース部材46
に回転可能に支持されている。回転源58の回転は、該回
転源の出力軸に取り付けられたスプロケット68aと、シ
ャフト62に取り付けられたスプロケット68bと、両スプ
ロケットに掛けられたチェーン68cとを備える連結機構6
8を介してシャフト62へ伝達される。このため、移動台4
0は回転源58が回転されることにより、台車28に対し前
後方向へ移動される。
移動台40用の連結機構68としては、スプロケット68a,
68bおよびチェーン68cの代りに、平歯車のように外周面
に複数の歯を有するいわゆるタイミングプーリおよび該
タイミングプーリの歯と噛合する複数の歯を有する無端
のいわゆるタイミングベルトを用いた機構等、他の連結
機構を用いることができる。
ラック38と歯車60とは、図示の例ではラック38が歯車
60の上側となるように配置されているが、これと逆に、
すなわちラック38を移動台40に配置し、歯車60を台車28
に配置してもよい。いずれの場合も、移動台40の荷重が
レール36に受けられているから、移動台40の荷重がラッ
ク38および歯車60に作用せず、台車28に対する移動台40
の移動が滑らかになる。
移動台40を台車28に対して前後方向へ移動させる機構
として、ジャッキのような他の機構を用いることができ
る。
移動台40には、支柱部材48に対応された一対のレール
70と、一対のねじ棒72とが水平方向へ間隔をおいた位置
を上下方向へ平行に伸びるように配置されている。各レ
ール70は、対応する支柱部材48の前面に固定されてい
る。これに対し、各ねじ棒72は、第5図に示すように、
上下の両端部においてナット74により移動台40に移動不
能におよび回転不能に取り付けられている。
両レール70には、上下方向へ間隔をおいた長尺の一対
の支持台76,78が上下方向へ移動可能に係合されてい
る。第3図〜第6図に示すように、支持台76および78
は、それぞれ、両レール70に滑動可能にかつ離脱不能に
嵌合されたスライダ80および82と、該スライダを連結す
る連結体84および86と、該連結体を包囲するカバー88お
よび90とを備える。
第5図に示すように、スライダ80および82には、それ
ぞれ、ねじ棒72に螺合された雌ねじ体92および94が対応
するねじ棒72の周りに回転可能に配置されている。雌ね
じ体92および94は、それぞれ、タイミングプーリ96およ
び98ならびにコネクタ100および102により、対応するス
ライダ80および82に連結されており、また、対応するタ
イミングプーリ96および98が回転されることにより、回
転されて上下方向へ移動される。これにより、支持台76
および78も上下方向へ移動される。
支持台76,78が雌ねじ体92,94を介してねじ棒82に係合
されているから、支持台76,78をレール70に係合させな
くてもよく、この場合レール70は不要である。
第5図および第6図に示すように、タイミングプーリ
96および98は、それぞれ、支持台76および78に取り付け
られた回転源104および106と、該回転源の出力軸に取り
付けられたタイミングプーリ108および110と、支持台76
および78に回転可能に支持された一対のテンションプー
リ112および114と、所定のプーリに掛けられたタイミン
グベルト116および118とにより回転される。タイミング
プーリ96,98を回転させるこれらの部材は、対応する支
持台76,78のカバー88,90により包囲されている。
回転源106、タイミングプーリ110およびタイミングベ
ルト118は、それぞれ、回転源104、タイミングプーリ10
8およびタイミングベルト116とほぼ同じように配置され
ている。
支持台76,78用の回転源104,106の回転を対応する雌ね
じ体92,94へ伝える手段として、タイミングプーリ108,1
10、テンションプーリ112,114およびタイミングベルト1
16,118を用いる代りに、スプロケットおよびチェーン等
の他の伝動手段を用いることができる。
第2図および第5図に示すように、各ねじ棒72は、一
対の竹の子ばね120,122により塵埃から保護されてい
る。竹の子ばね120は、ねじ棒72の、移動台40の梁部材5
0と支持台78との間の部位を囲むように、移動台40の梁
部材50と支持台78とに固定されている。これに対し、竹
の子ばね122は、ねじ棒72の、支持台76,78の間の部位を
囲むように、支持台76,78に固定されている。第1図
は、ねじ棒72を示す目的で、竹の子ばね120,122を示し
ていない。
第1図、第4図および第6図に示すように、支持台76
の各スライダ80は、移載アーム124を支持している。各
移載アーム124は、移動台40のベース部材46と平行に伸
びるようにスライダ80の前面に取り付けられた一対のレ
ール126に、該レールに沿う方向へ滑動可能に係合され
ており、また、受渡し対象装置12のビーム受け部16に対
応されている。両移載アーム124は、ビーム14を水平に
受けかつ支持するように、横方向へ互いに隔てられてい
るとともに対応するスライダ80から前方へ突出されてい
る。
第3図に示すように、各移載アーム124は、ビーム14
の軸を受ける凹所128,130を有する。凹所128および130
は、それぞれ、受渡し対象装置12の凹所22および24との
間でビーム14の受渡しをするときに用いられる。凹所13
0の深さ寸法は、凹所128の深さ寸法より大であり、ま
た、ビーム14の軸部14aの半径寸法好ましくは前記軸部
の直径寸法より大である。
第4図に示すように、移載アーム124は、ロッド132に
より相対的移動不能に連結されており、また、両移載ア
ーム124の外側面間の距離がビーム受け部16の内側面間
の距離よりやや短くなるように維持されている。両移載
アーム124は、移動台40が受渡し位置で台車28に対し前
方へ移動させることにより、両ビーム受け部16の間に配
置される。
ロッド132は、第1図では、支持台76の前方に配置さ
れているように示されているが、実際には第4図および
第5図に示すように支持台76の下方に配置されている。
第6図に示すように、各移載アーム124の先端面124a
は外向きのテーパ面すなわち傾斜面とされており、対応
するビーム受け部16の端面16aは内向きのテーパ面すな
わち傾斜面とされている。
このため、受渡し装置10が受渡し位置へ移動されたと
きに、移載アーム124がビーム受け部16に対し、移動台4
0に対する移載アーム124の移動可能の方向へずれている
と、移動台40が台車28に対し前進されることにより、先
ずアーム124とビーム受け部16との端面124a,16aが接触
し、次いで移動台40がさらに前進されることにより、両
アーム124の外側面が対応するビーム受け部16の内側面
に接触するまで、アーム124がレール126に沿って移動さ
れる。その結果、ビーム受け部16に対する移載アーム12
4の横方向への位置ずれが自動的に修正される。
移載アーム124およびビーム受け部16の端面124a,16a
の一方のみをテーパ面としてもよい。また、受渡し位置
においてアーム124をレール126に沿って手動で移動させ
ることにより、横方向へのアーム124とビーム受け部16
との相対的な変位を修正する場合は、アーム124および
ビーム受け部16の端面をテーパ面としなくてもよい。
支持台76には、また、台車28に対する移載アーム124
の位置を調整する位置調整機構134が配置されている。
第8図に示すように、位置調整機構134は、支持台76
の連結体84に移載アーム124の移動方向(横方向)へ間
隔をおいて取り付けられたL型の一対のブラケット136
と、該ブラケットに対応されかつ対応するブラケットに
相寄り相離れる方向へ移動可能に支持された一対のスラ
イダ138と、該スライダに対応されかつ対応するスライ
ダを相手のスライダに向けて移動させる一対のばね140
と、スライダ138およびロッド132の移動を相互に伝える
伝動体142とを備える。
各スライダ138は、ロッド部138aと、該ロッド部の先
端部に固定されたばね座138bとを有する。両スライダ13
8は、ばね座138bが互いに対向するように、対応するブ
ラケット136にロッド部138aで滑動可能に支持されてい
る。各ロッド部138aのばね座138bとブラケット136との
間の部位には、ロッド部138aが滑動可能に貫通するばね
座144が配置されている。各ロッド部138aのばね座138b
と反対の側の端部には、スライダ138がブラケット136か
ら離脱することを防止するワッシャ146およびナット148
が配置されている。
各ばね140は、図示の例では圧縮コイルばねであり、
また、ばね座138b,144の間に配置されている。伝動体14
2は、ロッド132に固定されており、また、ロッド132に
固定されている部位からスライダ138間へ突出してい
る。
位置調整機構134において、ロッド132を移動体に対し
変位させる力がロッド132に作用していないとき、スラ
イダ138は、ばね140の力が均衡する位置に維持される。
これにより、ロッド132ひいては移載アーム124は支持台
76に対し所定の位置に維持される。
しかし、ロッド132を支持台76に対して変位させる力
がロッド132に作用すると、ロッド132の移動方向の側に
配置されたスライダ138が伝動体142により対応するばね
140の力に抗して変位され、これによりロッド132の変位
量に対応する力がばね140に蓄積される。
ロッド132を支持台76に対し変位させる力が解除され
ると、ロッド132の移動方向の側に配置されたスライダ1
38が対応するばね140に蓄積された力により押し戻され
る。これにより、伝動体142が押されるから、ロッド132
が元の位置へ向けて移動される。
各ばね140は、対応するスライダ138を常に押圧するよ
うに圧縮状態で配置してもよいし、対応するスライダ13
8の変位により圧縮されない限り、対応するスライダ138
に押圧力を作用させないように、伸長状態で配置しても
よい。また、このとき、ばね圧を、ナット148によって
ばね座138bが伝動体142を押圧するように調整してもよ
いし、押圧力が作用しない程度に接触またはギャップを
有するように調整してもよい。
第3図、第4図および第9図に示すように、支持台78
の各スライダ82には、フレーム組立体150が支持されて
いる。各フレーム組立体150は、スライダ82に固定され
た台152と、該台上に横方向へ伸びるように固定された
一対のレール154と、台152上にレール154を沿って移動
可能に配置されたフレーム156とを備える。両フレーム1
56は、両者が一体的に移動するように、連結ロッド158
により連結されている。
連結ロッド158は、これの中央部に形成されたラック
部160を有しており、また、ラック部160に噛合する歯車
162(第1図参照)が回転されることにより、横方向へ
移動される。第4図および第5図に示すように、歯車16
2を回転させる回転機構164は、支持台78に取り付けられ
ている。
第9図に示すように、各フレーム組立体150には、ま
た、第1のリンク片166が上下方向へ伸びる軸線の周り
に回転可能に配置されている。第1のリンク片166は、
その後端部に配置されたベアリング168と、上下方向へ
伸びるようにフレーム156に固定された第1の軸170とに
より、フレーム156から前方へ伸びるように支持されて
いる。
各第1のリンク片166の後端部には、ウォームホィー
ル172が第1の軸170と同軸的に固定されている。各ウォ
ームホィール172は、共通のロッド174に固定されたウォ
ーム176と噛合されている。ロッド174は、フレーム156
に回転可能に支持されており、また、一方のフレーム15
6に支持されたおよび第4図に示す回転機構178により正
転および逆転される。両ウォーム176は、互いに逆ねじ
とされている。このため、ロッド174が回転機構178によ
り回転されると、第1のリンク片166が互いに逆の方向
へ角度的に回転される。なお、第1図には、ロッド174
および回転機構178を示していない。
各第1のリンク片166は、その先端部に上下方向へ伸
びる第2の軸180を介して第2のリンク片182を支持して
いる。第2の軸180は、ベアリング184により第1のリン
ク片166に回転可能に支持されているが、第2のリンク
片182に固定されている。第1および第2の軸166および
182には、それぞれ、チェーン186で連結されたスプロケ
ット188および190が固定されている。このため、各第2
のリンク片182は、対応する第1のリンク片166の回転に
ともなって第1のリンク片166と逆の方向へ角度的に回
転される。
スプロケット188および190の歯数は、2対1に選択さ
れている。このため、各第2のリンク片182は、対応す
る第1のリンク片166の回転にともなって第1のリンク
片166の回転角度の2倍の角度回転される。この結果、
第1および第2のリンク166,182からなるリンク機構
は、第1および第2のリンク166,182が回転機構178の回
転により互いに逆方向へ回転されることと相まって伸縮
される。
第1図に示すように、各第2のリンク片182の先端部
には、ドロッパ装置、綜絖枠および筬を支持するアーム
192が連結されている。各アーム192には、ドロッパ装置
を把持するチャック194と、綜絖枠を把持するチャック1
96とが吊下げられている。チャック194は、ロッド198に
より相互に連結されている。
経糸が巻かれたビーム14ならびに経糸が通されたドロ
ッパ装置、綜絖枠および筬を受渡し対象装置12に渡すと
き、受渡し装置10は、ビーム14の軸部14aを移載アーム1
24の凹所128に受け、ドロッパ装置および綜絖枠をそれ
ぞれチャック194および196に把持した状態で、第6図に
示す受渡し位置へ移動される。
受渡し時、筬は綜絖枠に取り外し可能に係止されてい
る。また、ビーム14から伸びる経糸の先端部は、筬に係
止されている。このため、経糸がドロッパ装置、綜絖枠
および筬から外れるおそれはない。
受渡し装置10が受渡し位置へ移動される間、移動台40
およびアーム192は所定の位置に後退されており、支持
台76,78は所定の高さ位置に下げられており、移載アー
ム124は位置調整機構134により所定の位置に維持されて
いる。
受渡し装置10が受渡し位置へ移動されると、先ず、支
持台76および78用の回転源104および106が正転されて、
支持台76および78が所定の高さ位置に上昇される。この
結果、ビーム14は、その軸部14aの高さ位置がビーム受
け部16の上面のそれよりわずかに上方となるまで上昇さ
れ、また、ドロッパ装置、綜絖枠および筬は、その下端
縁が受渡し対象装置12の上面のそれより上方となるまで
上昇される。
次いで、ビーム14の受渡しのために、移動台40用の回
転源58が正転されて、移動台40が所定距離前進される。
この結果、移載アーム124は、凹所128が前後方向におい
てビーム受け部16の凹所22と一致する位置へ前進され
る。
移載アーム124の前進時、移載アーム124がビーム受け
部16に対してレール126に沿う方向へ多少ずれている
と、移載アーム124が該移載アームの端面124aとビーム
受け部16の端面16aとの共同作用によって支持台76に対
し移動されるから、レール126に沿う方向への移載アー
ム124とビーム受け部16との間の相対的な位置ずれは自
動的に修正される。また、移載アーム124が支持台76に
対して移動されると、位置調整機構134の伝動体142が移
動されるから、移載アーム124の移動量に対応する力が
位置調整機構134のいずれかのばね140に蓄積される。
次いで、支持台76用の回転源104が逆転されて、支持
台76が所定の位置へ下げられる。この結果、移載アーム
124はビーム受け部16の高さ位置より下方となる位置へ
下げられ、ビーム14は移載アーム124の凹所128からビー
ム受け部16の凹所22へ渡される。
次いで、移動台40用の回転源58が逆転されて、移動台
40が所定距離後退される。この結果、移載アーム124
は、凹所130が前後方向においてビーム受け部16の凹所2
2と一致する位置へ移動される。
次いで、支持台76用の回転源104が再び正転されて、
支持台76が所定の位置へ上昇される。この結果、移載ア
ーム124は、その上面がビーム14の軸部14aの高さ位置よ
りやや上方となる位置へ上昇され、ビーム14の軸部14a
は凹所130に受け入れられる。
次いで、移動台40用の回転源58がさらに正転されて、
移動台40がさらに所定距離前進される。この結果、移載
アーム124は、凹所130が前後方向においてビーム受け部
16の凹所24と一致する位置へ移動され、ビーム14の軸部
14aは凹所24に受けられる。移載アーム124の前進時、ビ
ーム14の軸部14aは、凹所130に受け入れられた状態で、
ビーム受け部16の上面を移動される。これにより、大き
な回転モーメントが移載アーム124に作用するおそれが
ない。
その後、支持台76用の回転源104が逆転された後、移
動台40用の回転源58が逆転され、それにより支持台76が
所定の位置へ下げられ、移動台40が所定の位置に後退さ
れる。これにより、ビーム14が凹所128から、凹所22、
凹所130、凹所24へと渡されて、ビーム14の受渡しが終
了する。
移載アーム124がビーム受け部16から離されたとき、
移載アーム124は、位置調整機構134のばね140に蓄積さ
れた力により、支持台76に対してレール126に沿って横
方向へ移動されて、横方向における所定の位置へ自動的
に戻される。
ビーム14の受渡しと同時にまたはビーム14の受渡しの
後に、ドロッパ装置、綜絖枠および筬の受渡しのため
に、ドロッパ装置、綜絖枠および筬が回転源106の作動
により受渡し対象装置12より上方に移動されている状態
で、回転機構178が正転される。これにより、リンク片1
66,185からなるリンク機構が伸長されて、ドロッパ装置
および綜絖枠は、それぞれ上下方向においてドロッパ受
け部18および綜絖枠受け部19と対向する位置へ移動され
る。この位置において、ドロッパ装置および綜絖枠は、
回転源106が正転されることによって所定の位置まで下
げられた後、それぞれ、作業者によりチャック194およ
び196から外されて、所定の受け部18および19へ移され
る。筬は、綜絖枠の移載時に綜絖枠から外されて、筬受
け部20へ移される。
次いで、回転機構178が逆転されて、前記リンク機構
が収縮される。その後、ビーム14の受渡しが終了し、移
動台40が所定の位置に後退されている状態で、支持台78
用の回転源106が逆転されて、支持台78が所定の高さ位
置へ戻される。
経糸が巻かれたビーム14ならびに経糸が通されたドロ
ッパ装置、綜絖枠および筬を受渡し対象装置12から受け
るとき、受渡し装置10は前記と逆に作動される。また、
経糸が巻かれていない空のビーム14ならびに経糸が通さ
れていないドロッパ装置、綜絖枠および筬の受渡しをす
るときは、前記と同じに作動される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の受渡し装置を概略的に示す斜視図、第
2図は本発明の受渡し装置を示す背面図、第3図は第2
図の3−3線に沿って得た拡大断面図、第4図は第3図
の4−4線に沿って得た拡大図であって一部の部材を除
去して移動台の正面の形状を示す図、第5図は第3図の
5−5線に沿って得た拡大図であって一部の部材を破断
して内部構造を示す図、第6図は第4図の6−6線に沿
って得た断面図、第7図は移動台用の駆動機構を拡大し
て示す部分断面図、第8図は位置調整機構を拡大して示
す断面図、第9図は第4図の9−9線に沿って得た拡大
断面図である。 10:受渡し装置、12:受渡し対象装置、 14:ビーム、14a:軸部、 16:ビーム受け部、16a:端面(傾斜面)、 22,24,128,130:ビームを受けるための凹所、 28:台車、40:移動台、 56:移動台用の駆動機構、76:支持台、 104:支持台用の回転源、124:移載アーム、 124a:端面(傾斜面)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−144658(JP,A) 実開 昭63−149982(JP,U) 実開 昭60−161668(JP,U) 実開 昭61−139993(JP,U) 実開 昭61−105269(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸用ビームを水平に受けるべく水平方向
    へ間隔をおいて配置された一対の受け手段を有する繊維
    または準備用受台に対して前記ビームの受渡しをする装
    置であって、前記ビームの受渡し位置へ移動可能の運搬
    手段と、前記ビームの受渡しをすべく水平の第1の方向
    へ間隔をおいた一対のアームを備え、前記第1の方向へ
    移動可能に前記運搬手段に配置された受渡し手段と、該
    受渡し手段に前記ビームの受渡しをさせるべく前記受渡
    し手段を前記運搬手段に対し前記第1の方向と交差しか
    つ前記受け手段に向う水平の第2の方向および上下の第
    3の方向へ移動させる駆動手段とを含み、前記アームお
    よび前記受け手段の少なくともいずれか一方は、前記ビ
    ームの受渡し時の前記第2の方向への前記受渡し手段の
    移動にともなって前記アームが前記受け手段に当接する
    ことにより、前記受渡し手段を前記第1の方向へ移動さ
    せる力を前記受渡し手段に作用させ、前記第1の方向に
    おける前記受渡し手段とを前記受け手段との相対的な位
    置を自動的に修正させる傾斜面を有する、経糸用ビーム
    の受渡し装置。
  2. 【請求項2】前記傾斜面は、前記アームの先端部に形成
    されている、請求項(1)に記載の経糸用ビームの受渡
    し装置。
  3. 【請求項3】前記傾斜面は、前記受け手段に形成されて
    いる、請求項(1)または(2)に記載の経糸用ビーム
    の受渡し装置。
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DE4306493A1 (de) * 1993-03-03 1994-09-08 Genkinger Hebe Foerdertech Verfahren und Vorrichtung zum Parallelrichten eines Transportwagens

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JPH0218076Y2 (ja) * 1985-02-18 1990-05-21
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