JP2536591Y2 - リザーバタンクの換気構造 - Google Patents

リザーバタンクの換気構造

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JP2536591Y2
JP2536591Y2 JP1991087196U JP8719691U JP2536591Y2 JP 2536591 Y2 JP2536591 Y2 JP 2536591Y2 JP 1991087196 U JP1991087196 U JP 1991087196U JP 8719691 U JP8719691 U JP 8719691U JP 2536591 Y2 JP2536591 Y2 JP 2536591Y2
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reservoir
reservoir body
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cylindrical mounting
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好史 岩田
信幸 保見
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大協株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リザーバ本体の開口部
に装着される漏止通気部材により、リザーバ本体の内部
と外部との通気を可能にするリザーバタンクの換気構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、リザーバタンクは、リザ
ーバ本体の上部に形成された円筒状取付部に漏止通気部
材が装着されることで、リザーバ本体内からの油の漏れ
が防止されると共に、リザーバ本体の内部と外部との通
気が行われるようになっている。上記の漏止通気部材と
しては、例えば実開平2−24771号公報に開示され
たものや、実開昭60−157572号公報に開示され
たものがある。
【0003】上記実開平2−24771号公報に開示さ
れた漏止通気部材は、図5に示すように、樹脂製のキャ
ップ部材21の中央部に突設された中央円柱部21aに
ゴム製のシール部材22が嵌装されてなるキャップ組立
体20から構成されている。そして、上記のキャップ組
立体20を図示しないリザーバ本体の円筒状取付部に装
着することで、シール部材22の凹凸部22aを円筒状
取付部内の注油口に当接させて注油口を密閉する一方
で、キャップ部材21とシール部材22との間に形成さ
れた空気通路23、およびキャップ部材21の中央円柱
部21a内に形成された空気通路21bによりリザーバ
本体の内部と外部との通気を行うようになっている。
【0004】また、実開昭60−157572号公報に
開示された漏止通気部材は、図6に示すように、椀状胴
部32aにエア通孔32bが穿設されてなるゴム製のシ
ール部材32が樹脂製のキャップ部材31に組み付けら
れてなるキャップ組立体30から構成されている。そし
て、上記のキャップ組立体30をリザーバ本体40の円
筒状取付部41に装着することにより、シール部材32
の椀状胴部32aの外周面に突設されたリブ32cを円
筒状取付部41内の注油口41aに当接させて注油口4
1aを密閉する一方で、円筒状取付部41の下部側に形
成された隔壁41bの通し穴41c、およびシール部材
32の椀状胴部32aに形成されたエア通孔32bによ
りリザーバ本体40の内部と外部との通気を行うように
なっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ように、キャップ部材21(31)とシール部材22
(32)とからなるキャップ組立体20(30)により
構成された漏止通気部材では、キャップ部材21(3
1)とシール部材22(32)とを一体的に組み付ける
必要があるため、高い組付精度が要求されるものであ
り、また、リザーバ本体の注油口の開閉操作において
は、直接シール部材22(32)が円筒状取付部に内嵌
されるため、シール部材22(32)の摩擦抵抗より円
滑性が低下するという問題を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のリザーバタンク
の換気構造は、上記の課題を解決するために、リザーバ
本体内からの油の漏れを防止すると共に、リザーバ本体
の内部と外部との通気を可能にする漏止通気部材が、リ
ザーバ本体に形成された円筒状取付部の開口部に装着さ
れてなるリザーバタンクの換気構造において、以下の手
段を講じている。
【0007】即ち、上記漏止通気部材は、リザーバ本体
の円筒状取付部との係合により開口部を閉塞するキャッ
プ部材と、外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザ
ーバ本体の開口部に嵌装される円筒状のシール部材とを
備え、上記内嵌突部の頂部がその全長にわたって上記開
口部の内面に当接することにより螺旋の空気通路が形成
される一方、シール部材の上端にリザーバ本体の開口部
とキャップ部材との間を密閉する密閉鍔部が形成され
て、内径がリザーバ本体の注油口をなすと共に、上記密
閉鍔部の下面には、上記空気通路を介してリザーバ本体
の内部と外部とを連通する連通溝が条設されている。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、リザーバ本体の円筒状取
付部との係合により開口部を閉塞するキャップ部材と、
外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本体の
開口部に嵌装される円筒状のシール部材とにより漏止通
気部材が構成され、上記シール部材は、その上端にリザ
ーバ本体の開口部とキャップ部材との間を密閉する密閉
鍔部が形成されて、内径がリザーバ本体の注油口をなす
と共に、上記密閉鍔部の下面には、リザーバ本体の内部
と外部とを連通する連通溝が条設されている。このた
め、円筒状取付部へのキャップ部材の係合状態におい
て、リザーバ本体の注油口は閉塞され、リザーバ本体内
からの油の漏れが防止される一方、シール部材の内嵌突
部および連通溝により各空気通路が形成されることで、
リザーバ本体の内部と外部との通気が行われるようにな
っている。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図4
(a)(b)に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0010】本実施例に係るリザーバタンクは、図1に
示すように、中空形状をなす樹脂製のリザーバ本体10
を備えており、このリザーバ本体10の上部には、上端
側が開口部11aをなす円筒状取付部11が形成されて
いる。上記円筒状取付部11は、外周面に螺子部11b
が形成されて、後述のキャップ部材3が螺合されるよう
になっており、また、下端側の内面には、後述のフィル
ター部材1を係止する係止鍔部11cが形成されてい
る。
【0011】上記リザーバ本体10の円筒状取付部11
には、図2に示すような有底円筒状をなすフィルター部
材1と、ゴム製のシール部材2と、樹脂製のキャップ部
材3とがそれぞれ装着されている。尚、上記のシール部
材2とキャップ部材3とにより、本考案の漏止通気部材
が構成されているものである。
【0012】上記フィルター部材1は、油をろ過するた
めのメッシュ1aが外周全面に貼着されて設けられてい
る。また、フィルター部材1は、その下端に底面を有す
る一方、上端には前述の円筒状取付部11の係止鍔部1
1cと係合する係合鍔部1bが形成されており、この係
合鍔部1bには、図3に示すように、係止鍔部11cと
の係合状態で連通孔1cを形成する切欠部1dが穿設さ
れている。
【0013】上記シール部材2は、図4(a)(b)に示
すように、円筒状をなし、その外周面には前述の円筒状
取付部11の開口部11aに内嵌する螺旋状の内嵌突部
2aが形成されている。また、シール部材2の上端に
は、円筒状取付部11の外径と略同等に形成された密閉
鍔部2bが突設されており、この密閉鍔部2bの下面に
は、径方向における一端から他端にかけて連通溝2cが
条設されている。
【0014】上記キャップ部材3は、前述の円筒状取付
部11の螺子部11bと螺合する螺合部3aが側壁内面
に形成されており、また、その上壁内面には前述のシー
ル部材2の内径に比べ若干縮径されて形成された円筒状
の漏止突部3bが突設されている。尚、上記キャップ部
材3の螺合部3aと円筒状取付部11の螺子部11bと
の螺合は遊嵌状態にあり、キャップ部材3と円筒状取付
部11との間には、空気通路が形成されるものである。
【0015】上記の構成において、円筒状取付部11へ
のフィルター部材1、シール部材2、およびキャップ部
材3の装着は、先ず、フィルター部材1をその底面側か
らリザーバ本体10内に挿入して、フィルター部材1の
係合鍔部1bを円筒状取付部11の係止鍔部11cに係
止する。次に、シール部材2の内嵌突部2aを開口部1
1aに内嵌して、密閉鍔部2bの下面と円筒状取付部1
1の上端部との当接状態を得る。尚、このような円筒状
取付部11へのシール部材2の嵌装状態により、シール
部材2の内径がリザーバ本体10の注油口2dをなすも
のである。
【0016】そして、キャップ部材3の螺合部3aを円
筒状取付部11の螺子部11bに螺合することで、キャ
ップ部材3の漏止突部3bを注油口2dに遊嵌させると
共に、キャップ部材3の上壁内面をシール部材2の密閉
鍔部2bに当接させて注油口2dを密閉する。
【0017】ところで、上記のような円筒状取付部11
へのフィルター部材1、シール部材2、およびキャップ
部材3の装着状態において、円筒状取付部11の係止鍔
部11cとフィルター部材1の切欠部1dとの間に形成
された連通孔1c、シール部材2の内嵌突部2aにより
円筒状取付部11内に形成された空気通路、シール部材
2の連通溝2cにより円筒状取付部11の上端面に形成
された空気通路、およびキャップ部材3の螺合部3aと
円筒状取付部11の螺子部11bとの間に形成された空
気通路により、一連の空気通路が形成されてリザーバ本
体10の内部と外部とが連通状態に維持されるようにな
っている。
【0018】以上のように、本実施例のリザーバタンク
は、リザーバ本体10に形成された円筒状取付部11の
開口部11aに装着されてリザーバ本体10内からの油
の漏れを防止すると共に、リザーバ本体10の内部と外
部との通気を可能にする漏止通気部材が、キャップ部材
3とシール部材2とにより構成されており、上記シール
部材2は、円筒状取付部11の開口部11aに嵌装され
て、その内径がリザーバ本体10の注油口2dとして形
成されている。また、上記シール部材2は、その上端に
密閉鍔部2bが形成されて円筒状取付部11の開口部1
1aとキャップ部材3との間を密閉するようになってい
る一方、この密閉鍔部2bの下面に条設された連通溝2
cと、外周面に形成された内嵌突部2aとにより空気通
路を形成して、リザーバ本体10の内部と外部との通気
を可能にしている。
【0019】このため、リザーバ本体10の内部と外部
との通気性を確保した状態で、確実にリザーバ本体10
内からの油の漏れを防止することができ、さらには、円
筒状取付部11へのキャップ部材3の螺合およびその解
除という簡単な操作により、注油口2dの閉塞および開
放を行うことができる。
【0020】
【考案の効果】本考案のリザーバタンクの換気構造は、
以上のように、漏止通気部材は、リザーバ本体の円筒状
取付部との係合により開口部を閉塞するキャップ部材
と、外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本
体の開口部に嵌装される円筒状のシール部材とを備え、
上記内嵌突部の頂部がその全長にわたって上記開口部の
内面に当接することにより螺旋状の空気通路が形成され
る一方、シール部材の上端にリザーバ本体の開口部とキ
ャップ部材との間を密閉する密閉鍔部が形成されて、内
径がリザーバ本体の注油口をなすと共に、上記密閉鍔部
の下面には、上記空気通路を介してリザーバ本体の内部
と外部とを連通する連通溝が条設されている構成であ
る。
【0021】これにより、リザーバ本体の内部と外部と
の通気性を確保した状態で、確実にリザーバ本体内から
の油の漏れを防止することができる。また、従来例の漏
止通気部材と違い、キャップ部材に対してシール部材を
一体的に組み付けたキャップ組立体として設けることな
く、シール部材を個別にリザーバ本体の円筒状取付部に
嵌装して設けているため、キャップ部材とシール部材と
の組付精度を考慮する心配がなく、さらには、シール部
材の摩擦抵抗を気にすることなく、キャップ部材の円筒
状取付部への係合およびその解除により、注油口の閉塞
および開放が容易に、かつスムーズに行えるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるリザーバタンクを示
す縦断面図である。
【図2】上記リザーバタンクを構成するフィルター部材
とシール部材とキャップ部材とを示す分解斜視図であ
る。
【図3】上記図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】同図(a)は上記シール部材を示す平面図であ
り、また、同図(b)は上記シール部材を示す正面図で
ある。
【図5】従来例における漏止通気部材を示す縦断面図で
ある。
【図6】従来例の他の漏止通気部材を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2 シール部材 2a 内嵌突部 2b 密閉鍔部 2c 連通溝 2d 注油口 3 キャップ部材 10 リザーバ本体 11 円筒状取付部 11a 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リザーバ本体内からの油の漏れを防止する
    と共に、リザーバ本体の内部と外部との通気を可能にす
    る漏止通気部材が、リザーバ本体に形成された円筒状取
    付部の開口部に装着されてなるリザーバタンクの換気構
    造において、 上記漏止通気部材は、リザーバ本体の円筒状取付部との
    係合により開口部を閉塞するキャップ部材と、外周面に
    螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本体の開口部に
    嵌装される円筒状のシール部材とを備え、上記内嵌突部
    の頂部がその全長にわたって上記開口部の内面に当接す
    ることにより螺旋状の空気通路が形成される一方、シー
    ル部材の上端にリザーバ本体の開口部とキャップ部材と
    の間を密閉する密閉鍔部が形成されて、内径がリザーバ
    本体の注油口をなすと共に、上記密閉鍔部の下面には、
    上記空気通路を介してリザーバ本体の内部と外部とを連
    通する連通溝が条設されていることを特徴とするリザー
    バタンクの換気構造。
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