JP2535948Y2 - 後軸操舵装置の構造 - Google Patents
後軸操舵装置の構造Info
- Publication number
- JP2535948Y2 JP2535948Y2 JP1991000645U JP64591U JP2535948Y2 JP 2535948 Y2 JP2535948 Y2 JP 2535948Y2 JP 1991000645 U JP1991000645 U JP 1991000645U JP 64591 U JP64591 U JP 64591U JP 2535948 Y2 JP2535948 Y2 JP 2535948Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear axle
- stabilizer
- axle
- bracket
- steering device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リーフスプリング式サ
スペンションの後軸操舵装置の構造に関する。
スペンションの後軸操舵装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる構造に関し本出願人が実願平2−
6324号で提案した技術を図10について説明する。
図において、シリンダブラケット20でリヤアクスル2
1に支持されたパワシリンダ22のロッド23が伸縮す
るに伴い、ロッドエンド24を介してベルクランク25
a、25bが支点軸26a、26bを中心に回動する。
このベルクランク25a、25bの回動に伴い、ベルク
ランク25a、25bの一端とピン結合されたアクスル
ブラケット27a、27bを介してリヤアクスル21が
アクスルセンタEの回りに操舵されるようになってい
る。
6324号で提案した技術を図10について説明する。
図において、シリンダブラケット20でリヤアクスル2
1に支持されたパワシリンダ22のロッド23が伸縮す
るに伴い、ロッドエンド24を介してベルクランク25
a、25bが支点軸26a、26bを中心に回動する。
このベルクランク25a、25bの回動に伴い、ベルク
ランク25a、25bの一端とピン結合されたアクスル
ブラケット27a、27bを介してリヤアクスル21が
アクスルセンタEの回りに操舵されるようになってい
る。
【0003】上記の提案技術自体は有効なものである
が、しかし、リヤアクスル21を操舵するためのパワシ
リンダ22の油圧装置等の動力源が必要である。
が、しかし、リヤアクスル21を操舵するためのパワシ
リンダ22の油圧装置等の動力源が必要である。
【0004】例えば実開平2−40670号公報に記載
されている後軸操舵構造では遠隔操作により伸張する左
右一対のサイドラジアスロッドを設け、もってリヤアク
スルを旋回させるので、当然なことだから動力源を必要
とする。
されている後軸操舵構造では遠隔操作により伸張する左
右一対のサイドラジアスロッドを設け、もってリヤアク
スルを旋回させるので、当然なことだから動力源を必要
とする。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】したがって、本考案
は、動力源が不要な後軸操舵装置の構造を提供すること
を目的としている。
は、動力源が不要な後軸操舵装置の構造を提供すること
を目的としている。
【0006】本考案によれば、リーフスプリング式サス
ペンションの後軸操舵装置において、リヤアスクルの後
方に底部と両側部とでU字状に形成されたスタビライザ
を設け、そのスタビライザの底部をフレームのクロスメ
ンバに設けたスタビライザブラケットの水平孔に挿通さ
れ、そのスタビライザの両側部の先端部はそれぞれアク
スルブラケットにピン結合されており、前記アクスルブ
ラケットのピン結合した位置はスタビライザブラケット
の水平孔より低い位置であり、そしてリヤアクスルおよ
びスプリングシートにリヤアクスルの前後方向移動とリ
ヤアクスルの鉛直中心軸回りの回動を規制する係止規制
手段を設けてある。
ペンションの後軸操舵装置において、リヤアスクルの後
方に底部と両側部とでU字状に形成されたスタビライザ
を設け、そのスタビライザの底部をフレームのクロスメ
ンバに設けたスタビライザブラケットの水平孔に挿通さ
れ、そのスタビライザの両側部の先端部はそれぞれアク
スルブラケットにピン結合されており、前記アクスルブ
ラケットのピン結合した位置はスタビライザブラケット
の水平孔より低い位置であり、そしてリヤアクスルおよ
びスプリングシートにリヤアクスルの前後方向移動とリ
ヤアクスルの鉛直中心軸回りの回動を規制する係止規制
手段を設けてある。
【0007】上記係止規制手段は、アッパスプリングシ
ートの下部に突設した左右端面が円弧状の突部と、リヤ
アクスルに固設したアッパアクスルシートに突設され、
前記突部を前後方向にガイドする一対の突部とで構成す
るのが好ましい。
ートの下部に突設した左右端面が円弧状の突部と、リヤ
アクスルに固設したアッパアクスルシートに突設され、
前記突部を前後方向にガイドする一対の突部とで構成す
るのが好ましい。
【0008】
【作用】上記のように構成された後軸操舵装置の構造に
おいては、車両が例えば右旋角をすると、後方から見て
反時計方向のロール角が発生し、スタビライザとスタビ
ライザブラケットとの左側の結合点が下がり、右側との
結合点が上がる。このとき、リヤアクスルは係止規制手
段で右方への移動が係止されるので、スタビライザの両
側部とアクスルブラケットとの両結合点は、対応するス
タビライザブラケットとの結合点を中心としてスタビラ
イザの側部の長さを半径として回動し、左側の結合点は
前方に移動し、右側の結合点は後方に移動してリヤアク
スルを右に操舵する。
おいては、車両が例えば右旋角をすると、後方から見て
反時計方向のロール角が発生し、スタビライザとスタビ
ライザブラケットとの左側の結合点が下がり、右側との
結合点が上がる。このとき、リヤアクスルは係止規制手
段で右方への移動が係止されるので、スタビライザの両
側部とアクスルブラケットとの両結合点は、対応するス
タビライザブラケットとの結合点を中心としてスタビラ
イザの側部の長さを半径として回動し、左側の結合点は
前方に移動し、右側の結合点は後方に移動してリヤアク
スルを右に操舵する。
【0009】
【実施例】以後図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
る。
【0010】図1から図3において、リヤアクスル1
は、上下に固設されたアッパアクスルシート2及びロア
アクスルシート3と、これら両シート2、3を挟持する
アッパスプリングシート4及びロアスプリングシート5
と、パッド6、Uボルト7及びリーフスプリング8とを
介してフレーム10に支持され、両スプリングシート
4、5に対しては、前後方向にスライドできるようにな
っている。
は、上下に固設されたアッパアクスルシート2及びロア
アクスルシート3と、これら両シート2、3を挟持する
アッパスプリングシート4及びロアスプリングシート5
と、パッド6、Uボルト7及びリーフスプリング8とを
介してフレーム10に支持され、両スプリングシート
4、5に対しては、前後方向にスライドできるようにな
っている。
【0011】前記フレーム10のリヤアクスル1後方の
クロスメンバ11の後面には、左右一対のスタビライザ
ブラケット12、12が突設されている。また、リヤア
クスル1の軸線上の後面には、左右一対のアクスルブラ
ケット13、13が突設されている。前記スタビライザ
ブラケット12の下端部は、アクスルブラケット13の
後上方まで延ばされ、その下端部とアクスルブラケット
13とには、それぞれ図示しない水平孔が突設されてい
る。
クロスメンバ11の後面には、左右一対のスタビライザ
ブラケット12、12が突設されている。また、リヤア
クスル1の軸線上の後面には、左右一対のアクスルブラ
ケット13、13が突設されている。前記スタビライザ
ブラケット12の下端部は、アクスルブラケット13の
後上方まで延ばされ、その下端部とアクスルブラケット
13とには、それぞれ図示しない水平孔が突設されてい
る。
【0012】他方、スタビライザ15は、棒材でU字状
に形成されている。そして、スタビライザ15のU字状
の底部16は、スタビライザブラケット12、12の水
平孔に挿通され、両側部17a、17bの先端部は、ア
クスルブラケット13、13の水平孔にピン結合されて
いる。そして、図3から解るように両側部17a、17
bの先端部は底部16よりも低い所に位置している。
に形成されている。そして、スタビライザ15のU字状
の底部16は、スタビライザブラケット12、12の水
平孔に挿通され、両側部17a、17bの先端部は、ア
クスルブラケット13、13の水平孔にピン結合されて
いる。そして、図3から解るように両側部17a、17
bの先端部は底部16よりも低い所に位置している。
【0013】図4から図6において、アッパスプリング
シート4の下部には、左右端面が円弧状の突部4aが突
設され、アッパアクスルシート2には、その突部4aを
前後方向にガイドする一対の突部2a、2bが突設され
ている。そして、これら突部4a、2a及び2bによ
り、リヤアクスルの前後方向の移動とリヤアクスルの鉛
直中心軸回りのリヤアクスルの回動を規制するためのリ
ヤアクスル1とスプリングシート4、5との係止規制手
段が構成されている。そして、突部2a、2bとアッパ
スプリングシート4との間には、隙間Sが形成され、ア
ッパアクスルシート2は、突部4aの下面に当接し、ば
ね上荷重を負担している。
シート4の下部には、左右端面が円弧状の突部4aが突
設され、アッパアクスルシート2には、その突部4aを
前後方向にガイドする一対の突部2a、2bが突設され
ている。そして、これら突部4a、2a及び2bによ
り、リヤアクスルの前後方向の移動とリヤアクスルの鉛
直中心軸回りのリヤアクスルの回動を規制するためのリ
ヤアクスル1とスプリングシート4、5との係止規制手
段が構成されている。そして、突部2a、2bとアッパ
スプリングシート4との間には、隙間Sが形成され、ア
ッパアクスルシート2は、突部4aの下面に当接し、ば
ね上荷重を負担している。
【0014】次に主として図7から図9を参照して作用
を説明する。
を説明する。
【0015】車両が例えば右旋回をすると、図9に示す
ようにロール角δが発生する。いま、スタビライザ15
の両側部17a、17bとアクスルブラケット13、1
3との結合部C、DをY方向基準線SYとし、スタビラ
イザ15の底部16とスタビライザブラケット12、1
2との結合部A、Bの結合部C、Dに対する位置関係を
考える。基準線SYに対する結合部A、Bとした場合Z
方向の位置は、それぞれ距離Zl、Zrで、Zl<Zr
となる。ここで、結合点A、Bを結ぶ直線であるZ方向
基準線SZに対するリヤアクスル1のY方向すなわち前
後方向の変位(結合点A、Bの変位)を考えると、結合
点C、Dは、それぞれ結合点A、Bを中心とし、側部1
7a、17bの長さLを半径として回動するので、結合
点Cは前方、結合点Dは後方に移動する。したがって図
4に示すように、左側について見ると、アッパアクスル
シート2は、突部2bが突部4aにより右方への移動が
係止されているので、アッパスプリングシート4に対し
相対的に位置2lに回動し、リヤアクスル1を右に操舵
する。
ようにロール角δが発生する。いま、スタビライザ15
の両側部17a、17bとアクスルブラケット13、1
3との結合部C、DをY方向基準線SYとし、スタビラ
イザ15の底部16とスタビライザブラケット12、1
2との結合部A、Bの結合部C、Dに対する位置関係を
考える。基準線SYに対する結合部A、Bとした場合Z
方向の位置は、それぞれ距離Zl、Zrで、Zl<Zr
となる。ここで、結合点A、Bを結ぶ直線であるZ方向
基準線SZに対するリヤアクスル1のY方向すなわち前
後方向の変位(結合点A、Bの変位)を考えると、結合
点C、Dは、それぞれ結合点A、Bを中心とし、側部1
7a、17bの長さLを半径として回動するので、結合
点Cは前方、結合点Dは後方に移動する。したがって図
4に示すように、左側について見ると、アッパアクスル
シート2は、突部2bが突部4aにより右方への移動が
係止されているので、アッパスプリングシート4に対し
相対的に位置2lに回動し、リヤアクスル1を右に操舵
する。
【0016】逆に左旋回をすると、アッパアクスルシー
ト2は、突部2aが突部4aにより左方への移動が係止
されているので、相対的に位置2rに回動し、リヤアク
スル1を左に操舵する。
ト2は、突部2aが突部4aにより左方への移動が係止
されているので、相対的に位置2rに回動し、リヤアク
スル1を左に操舵する。
【0017】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0018】車両旋回時に、車速、積載条件により決ま
る車両総重量の重心点、前輪舵角、角速度、角加速度等
の影響を受けるロール角に応じた後輪舵角が、油圧装置
等の動力源なしで得られる。
る車両総重量の重心点、前輪舵角、角速度、角加速度等
の影響を受けるロール角に応じた後輪舵角が、油圧装置
等の動力源なしで得られる。
【0019】また、後輪舵角は同位相なので、走行安定
性が向上される。
性が向上される。
【0020】また、ホイールベースの差、架装リヤボデ
ーの違いによる後輪操舵の味付けは、スタビライザの側
部の長さLで対応が可能である。
ーの違いによる後輪操舵の味付けは、スタビライザの側
部の長さLで対応が可能である。
【図1】本考案の一実施例を示す上面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の後面図。
【図4】アッパアクスルシートとアッパスプリングシー
トの相対位置関係を示す上面図。
トの相対位置関係を示す上面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】図4の後面図。
【図7】右旋回時を示す図1に相当する図面。
【図8】図7の側面図。
【図9】図7の後面図。
【図10】従来構造を示す上面図。
1・・・リヤアクスル 2・・・アッパアクスルシート 3・・・ロアアクスルシート 4・・・アッパスプリングシート 5・・・ロアスプリングシート 8・・・リーフスプリング 11・・・クロスメンバ 12・・・スタビライザブラケット 13・・・アクスルブラケット 15・・・スタビライザ 16・・・底部 17a、17b・・・側部
Claims (1)
- 【請求項1】 リーフスプリング式サスペンションの後
軸操舵装置において、リヤアスクルの後方に底部と両側
部とでU字状に形成されたスタビライザを設け、そのス
タビライザの底部をフレームのクロスメンバに設けたス
タビライザブラケットの水平孔に挿通され、そのスタビ
ライザの両側部の先端部はそれぞれアクスルブラケット
にピン結合されており、前記アクスルブラケットのピン
結合した位置はスタビライザブラケットの水平孔より低
い位置であり、そしてリヤアクスルおよびスプリングシ
ートにリヤアクスルの前後方向移動とリヤアクスルの鉛
直中心軸回りの回動を規制する係止規制手段を設けたこ
とを特徴とする後軸操舵装置の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991000645U JP2535948Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 後軸操舵装置の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991000645U JP2535948Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 後軸操舵装置の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0495508U JPH0495508U (ja) | 1992-08-19 |
JP2535948Y2 true JP2535948Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=31727468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991000645U Expired - Lifetime JP2535948Y2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 後軸操舵装置の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535948Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0240670U (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-20 |
-
1991
- 1991-01-14 JP JP1991000645U patent/JP2535948Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0495508U (ja) | 1992-08-19 |
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