JP2535694B2 - 創傷の診断および治療用のシステム - Google Patents

創傷の診断および治療用のシステム

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、創傷および他の皮膚病の診断および治療の
ためのシステムに関する。さらに詳細には、本発明は、
治癒速度を増し、傷跡を残すことを減少させる、創傷、
熱傷、および皮膚病用の治療システムに関する。
ほとんどの開放性の創傷は、一般に湿潤ガーゼあるい
は乾燥ガーゼで処置される。このことにより過度の痛
み、創傷の乾燥、体液およびタンパク質の喪失、熱の喪
失、および治癒の遅れが生じる。患者は、さらに感染を
予防あるいは制御するために、局所的におよび全身的に
抗生物質で治療される。
開放性の創傷は、湿潤から乾燥までの環境中で治癒が
速まるようだ。局部的に深い傷は、空気に曝されたとき
よりもポリエチレンフィルムで覆われたときのほうが治
癒が早い。一般的には、いくらかの水透過性の包帯が、
治癒の最適条件を提供している。
環境から創傷を保護する概念およびその創傷を治療す
るために流体を用いる概念は、一般的に知られている
が、臨床的には実行されていない。例えば、流体治療法
で創傷を治療することは、Owensの米国特許第3,089,429
号、Grovesの米国特許第3,367,323号、Vseanの米国特許
第4,375,812号、およびSvedmanの米国特許第4,382,441
号に開示されている。流体治療法は、創傷を洗浄し、そ
して「流れ」の流体治療システム中に外来の粒子を除去
するのに有用であることは認識されてきた。例えば、Mc
Carthyの米国特許第3,288,140号に開示されている。Gro
vesは、封じ込めた環境からある種の物質を通過さす、
包帯(チャンバー)の一部として半透過膜を使用してい
る。そしてSvedmanは、特許に開示しているシステムは
分解生成物を取り除くために作用していることを開示し
ている。Svedmanに開示されているシステムは、さら
に、栄養物質とともに組織を供給するための輸送システ
ムとして作用する。
創傷が、抗生物質および他の薬剤を投与するチャンバ
ー内に封じ込められている、流体治療法と共に用いられ
る器具は当分野ではまた公知である。例えば、Stevens
の米国特許第3,026,874号に開示されている器具は、チ
ャンバー、チャンバーと皮膚との間のシール、透明の
「窓」、および注入口と排出口とを有している。Groves
およびSvedmanは、この概念の変法を開示している。
しかしながら、上記にシステムのいずれも臨床には受
け入れられていない。これらの器具および方法は、創傷
の症状を診断する能力を提供することを欠いている。さ
らに、従来のシステムのほとんどは、その有用性が多大
に制限される。単一治療様式あるいは単一薬剤治療用に
設計されていた。いずれも、創傷の治癒速度の増進ある
いは創傷の治癒過程にわたる広範囲の制御をもたらさな
かった。
従って、本発明の目的は、治癒を促進し、そして表皮
の創傷および疾患の傷跡を残すことを減少させる、器具
および治療用流体、ならびにその使用法を提供すること
にある。
本発明のもう1つの目的は、創傷および疾患の、連続
的、非連続的、そして容易に改変し得る治療を提供する
器具および方法を提供することにある。
発明の要旨 創傷および他の皮膚病のための治療システムが開示さ
れている。このシステムは、創傷の周辺部に固定される
柔軟性のチャンバー、必要に応じて、該チャンバーに治
療用流体を導入および除去するための輸送手段、治療上
の変化要因の制御手段、および創傷の症状をモニターす
るモニター手段を包含し、生理食塩水、および抗生物
質、麻酔剤などの他の必要な添加物からなる治療用流体
と組み合わされる。治療用添加物は、創傷の症状に応じ
て選択され、そして、成長因子、抗生物質、麻酔剤、酵
素および酸素を含む。温度、コロイド浸透圧、pH、イオ
ン濃度、および酸素含有量などの治療上の変化要因は、
創傷の症状に応じて制御される。治療用流体は、創傷の
症状に応じて選択され、そして創傷の症状に応じて断続
的に変え得るか、あるいはチャンバーを通して連続的に
灌流され得る。
モニターする工程は、チャンバーの透明部分を介し
て、創傷および治療用流体の視覚による検査により、お
よび/またはシステムから流体を抜き出し、そしてタン
パク質および微生物を分析することにより行われる。
いくつかの実施態様において、該チャンバーは周辺部
に接着面を有し、チャンバーの一部は、自己修復する。
該チャンバーは、さらに放出可能な区画を有する。
創傷治療法の改変により、この治療システムは透析用
に使用される。この方法の他の改変により、この治療シ
ステムは無傷の皮膚に麻酔するために用いられる。
図面の簡単な説明 図1は、本発明のチャンバーの好ましい実施態様を示
す。図6aは、斜視図である。図6bは、断面図である。
図2は、本発明のチャンバーのもう一つの好ましい実
施態様を示す。
図3は、本発明のチャンバーのもう一つの好ましい実
施態様を示す。
図4aは、図3に示す実施態様に使用されているH型接
合テープの斜視図である。
図4bは、チャンバーの2つの部分を接合するH型テー
プの断面図である。
図5は、患者の腕の周囲に装着された2つのチャンバ
ー部分を示す。
図6は、図5に示す2つのチャンバー部分の断面図で
ある。
図7は、熱傷上のチャンバー流体の体積(ml)の経時
変化(熱傷後の日数)のグラフを示す。(流体を測定
し、毎日取り替えた(5ml)。平均95%信頼度で、括弧
の中に数字を入れた。熱傷のない皮膚では測定できるほ
どの流体の流れはなかった。) 図8は、熱傷のタンパク質および電解質の流出(mg/c
m2/日典型的な熱傷について)(典型的な熱傷上の生理
食塩水を満たしたチャンバーに毎日収集したタンパク
質、K、およびCa)のグラフを示す。
図9は、4つの熱傷からのタンパク質流出のグラフを
示す(mg/cm2/日)。(4匹の異なったブタの各熱傷上
の、生理食塩水で満たしたチャンバーに毎日収集したタ
ンパク質。下方の水平な線は、熱傷のない皮膚からの流
出を示す。) 図10は、熱傷の治癒時間に対する成長因子の影響を示
すグラフである。(6匹のブタの平均、95%Cl;p<0.0
5) 図11は、切傷の治癒時間に対する成長因子の影響を示
すグラフである。(4匹のブタの平均、95%Cl) 発明の詳細な説明 本治療システムおよびそれを用いた治療方法は、環境
から保護しつつ、創傷部位の生理的環境を整え、感染を
抑え、かつ傷跡を残さずに創傷の治癒を促進する。
本明細書に用いられる用語「創傷」は、熱傷、切創、
割創、腫瘍、皮膚病およびその他の皮膚または表皮疾患
を含む多くの状態を示すが、これらの限定されるもので
はない。本明細書に用いられる用語「創傷の治癒を促進
する」は、治癒速度の増加、治癒の質の向上(すなちわ
傷跡を残さない治癒)、他の方法では治癒しない創傷の
治癒、およびその他の皮膚状態の改善および排除を意味
する。その他の皮膚状態には、しわ等の通常美容上のも
のとされる状態も含まれる。
本システムは、主に、全身的にではなく、局所的に治
療薬を投与するため、さもなければ有毒になり得る物質
をより高い濃度で用いることができる。
治療器具 本治療システムは、一般に、チャンバー分と、生理食
塩水のような治療用流体とを含有し、抗生物質、麻酔
剤、成長因子、または熱傷に移植するための皮膚細胞分
散液に至るまでの治療用添加物と、および治療上の変化
要因を制御し、創傷の状態をモニターするための手段と
を必要に応じて含有する。チャンバーは、創傷の周囲の
所定の表面を取り囲む。チャンバーは、周囲の滅菌され
ていない環境から創傷を保護し、治療上の変化要因を制
御し、連続的な流体治療のために流体を収容し、効果的
なデリバリーシステムを提供し、創傷と環境との間の有
効な界面となり、創傷の生理の直接的なモニター、およ
び創傷の診断、および濃度勾配(透析)による動きによ
ってイオンおよび排出物を交換する。本治療システムの
他の局面は、痛みを制御するために用いることであり、
これは、無傷の皮膚でも創傷部位でもなされ得る。
好適な実施態様において、創傷の状態は規則的にモニ
ターされる。治療用流体内にタンパク質および微生物が
引続き存在するということは、治療のプロトコールを変
える必要があるということである。この流体は、柔軟な
チャンバーの壁の自己修復部分からシリンジによって、
または、注入口および排出口から連続的もしくは非連続
的に抜き出される。チャンバーの透明部分は、創傷状態
を直接に視覚的にモニターするために用いられ得る。
器具が、治療用流体貯蔵部およびドレインに接続され
ていない場合、または連続的灌流システムに接続されて
いる場合には、バルブ機構が必要である。しかし、本シ
ステムの緊急介護型など、場合によっては、口部は封鎖
し得る。まず、器具を損傷部位に接触させ、治療用流体
を収容している内部区画を開いて治療流体をチャンバー
に流し込む。口部の封鎖は、例えば病院で連続的灌流シ
ステムなどの他の器具に接続する時など、適切な時期に
破られる。
本治療システムの好適な実施態様は、治療用流体を注
入口および排出口から連続的に灌流させることを組み込
んでいる。治療用流体を動かすためにポンプまたは重力
を用い得る。治療用流体は、濾過およびその他の適切な
処理(例えば加熱または冷却)の後、再循環させてもよ
い。あるいは、新鮮な治療用流体を導入して、汚染した
流体を廃棄してもよい。
上述したように、本システムによって制御し得る、多
くの治療上の変化要因がある。制御し得る治療上の変化
要因の内の1つが熱である。創傷を約27℃(下肢の創傷
の典型的温度)から37℃に暖めると、創傷の治癒が増進
されることがわかっている。実験データによると、創傷
の温度が約37℃では、治癒速度は、27℃の時に比べて2
倍以上である。創傷領域の温度は、治療用流体を加熱す
ることによって上昇させることができる。冷却もまた、
急性熱傷およびその他の外傷に有効であることがわかっ
ている。冷却することによって、痛み、腫れおよび組織
の崩壊を減少させることができる。一般的に言って、急
性創傷は、創傷の起こった後最初の数時間には、冷やし
た方がよく、その後は約37℃の温度がよい。冷却も、同
様に治療用流体を冷却することによって行い得る。一般
に、20℃という温度を推薦する。急性外傷および熱傷に
おいては、もし創傷領域が10×10センチより小さけれ
ば、摂氏5度という温度を提供する。それより大きな創
傷に関しては、中心の温度をモニターしつつ、20℃で冷
却することを提案する。
システムから抜きだした流体は、創傷の治癒状況を示
し、微生物を含有し、低酸素、高二酸化炭素、および不
都合なpHを有する因子の分析を行うことができる。流体
は、細菌および他の微生物の数および種類、宿主細胞の
数および種類、ならびにタンパク質の量および種類をテ
ストし得る。
さらに、流体は、創傷によって作り出された成長因
子、および様々な炎症媒介物質および抗原の存在とその
量をテストすることもできる。抗原の存在は、創傷用の
チャンバーを通じて特定の抗体を送達することによって
検出し得る。チャンバーが、生体によって作り出された
陽性の要因が、創傷部位に高濃度で残るような環境を作
るということに注目することが重要である。
本治療システムは、熱、特定のイオン濃度、コロイド
浸透圧、グルコース濃度、アミノ酸含有量、脂肪濃度、
酸素濃度および二酸化炭素濃度とpHを含む、治療上の変
化要因を制御することができる。これらの付加的な治療
上の変化要因を制御すると、創傷治癒を大いに増進する
ことができる。
このシステムの他の利点は、治療用流体を、単独でま
たは様々な治療用添加物と共に、治療上の変化要因の変
化にあわせて、連続的に投与し得るということである。
連続投与はあらかじめ決定しておいてもよいし、モニタ
ーに応じて行ってもよい。好適な実施態様において、創
傷の周囲の一定表面を取り囲むチャンバーは、接着剤を
用いて創傷の周囲の皮膚表面に固定される。適切な治療
用流体が、固定されたチャンバーに導入される。治療用
流体は、導入して、その後新鮮な流体のために抜き出し
得、または、治療用流体はチャンバーからポンプで抜き
出し得る。選ばれた治療用添加物を、連続的に、または
一定の時期にもしくは定期的に間隔をおいて、チャンバ
ーに導入し得る。治療上の変化要因を適切に制御するこ
ともできる。患者を検査し、チャンバー内の流体および
創傷そのものを視覚で検査することによって、モニター
を行うことができる。さらに、流体のサンプルが、分析
および診断のためにチャンバーから抜き出される。介入
および以降の治療は、モニターしたデータに基づいて行
われる。創傷の治癒が十分であると診断されると、チャ
ンバーは取り外される。
創傷が治癒したか否かを決定する1つの方法は、抜き
出された流体のタンパク質含有量を測定することであ
る。抜き出された流体のタンパク質含有量が基線まで減
少すれば、創傷は治癒された。タンパク質含有量を判断
する方法は、当該分野では公知であり、安価で迅速であ
る。タンパク質の種類およびタンパク質の種類の相対量
によって、モニターを行うためのさらなるデータが提供
され得るということ考えられる。抜き出された流体を分
析することは、治癒過程をモニターするための、非侵入
性で、より正確な手段であるということに注目すること
が重要である。
本システムは様々な適用例に用いることができる。ド
ラッグデリバリーシステムとして、緊急治療または長期
治療のために、病院および外来医療設備においてのみな
らず、個々の患者によっても用いられる得る。長期保存
のためには前もって一括し、無造作に扱ったり、簡単に
素早く用いたりすることができる。一般に、本システム
は滅菌して一括される。
実施例で採用したチャンバー10の好適な実施態様が、
図1aおよび1bに示す。チャンバー10は、本質的な、蛇腹
型構造を有する包帯である。チャンバー10は、ビニルの
ような、透明で柔軟な生物学的適応プラスチックであ
り、治療用流体および添加物に対して非反応性でもあ
る。蛇腹ひだ12によって、治療用流体を大量に収容で
き、かつ製造し易くなっている。チャンバー10は、環状
基部14を熱または超音波によって円形蛇腹ひだ12部分に
溶接し、円形蓋部16を蛇腹ひだ12部分に溶接することに
よって製造し得る。円形蓋部16は、実質的に透明な物質
である。残りの構成部分は必ずしも透明である必要はな
いが、透明であってもよい。透明な環状基部は、漏れを
たやすく視覚的に検査するために用いられ得る。環状基
部14に開口部18を設けて、治療用流体を創傷に近づけ
る。環状基部14の底面15には、接着テープ、またはチャ
ンバーを皮膚に固定するのに適切な被覆を設けている。
当業者はすでに気付いているように、接着部を保護し、
チャンバー内部の滅菌性を維持するために、着脱自在シ
ートを備えることが望ましい。チャンバーは、滅菌容器
内に何年にもわたって保存され得る。このチャンバー
は、創傷に合わせるために、1平方センチの大きさから
極度に大きなものまでの、多くの形を取ることができ
る。接着面は、漏れなく封鎖できるように、包帯を皮膚
表面に固定するのに十分であることが重要である。
治療用流体をチャンバー10に導入する手段を設けるた
めに、チャンバーは自己修復性物質からなり得る。ある
いは、チャンバーに様々な物質を出し入れするための注
入口および排出口を設けることができる。
多重区画チャンバーを用いることもできる。チャンバ
ーは、患者に固定された後、チャンバーの主要部分に治
療用流体を導入する、放出機構を有している。さらに、
治療用添加物を含有するチャンバー内に区画を設けるこ
ともできる。化学的または電気化学的加熱もしくは冷却
システムを含有する区画を、治療上の変化要因の制御を
効果的に行うために設け得る。システムを前もって一括
しておくことは、緊急治療適用の場合および店頭売りの
場合には、特に有効である。チャンバーと皮膚との間の
漏れを確実に防止して封鎖するために、このようなシス
テムと共に、皮膚洗浄セットも提供し得る。「野外」保
護用の外側カバーも提供し得る。
前もって一括したシステムの保存期間は、治療用流体
および治療用添加物の選択によってのみ限定される。チ
ャンバー、および鎮痛剤並びに抗生物質などの治療用添
加物は、生理食塩水などの治療用流体のための別個の区
画と共に、乾燥した区画に混ぜずに置いておけば、何年
にもわたって安定している。
本システムは、一般ドラッグデリバリーシステムとし
ても適用し得る。皮膚透過性は、水分補給と共に増加す
る。従って、経口摂取または注射をすることなく、様々
な薬剤を投与できる。特に、局部麻酔剤、コルチゾン、
モルヒネ、インシュリン、および抗生物質などの小さな
分子の薬剤が、この器具を用いた投与に適している。図
1または図2に示されているようなチャンバーを、患者
の皮膚の適切な位置に固定する。その後、投与する治療
用流体および薬剤を、チャンバーに導入する。皮膚に水
分補給をする時間を増やすこともできるし、浸透速度を
増すために、外側の表皮層を破壊する酵素を治療用流体
に含ませることもできる。
前もって梱包した場合に特に有効な、本システムの、
他の実施態様において、透過性または半透過性容器を、
区画としてチャンバーの一部に形成し得る。区画の内壁
は、透過性または半透過性物質からなる。膜および区画
の内容物を保護するために、チャンバーを用いる前に除
去し、チャンバーを用いる後に解除される、適切な不透
過性カバーを採用し得る。区画の外壁は、追加の治療用
添加物を加えられるように、注入口などの口に合わせ得
る。
該器具の好適な実施態様は、無傷の皮膚への局部麻酔
剤の投与に用いられる。蛇腹包帯型チャンバー20などの
チャンバーおよび2〜6ccのリドカイン5%を治療用流
体として含有する放出区画を有する、前もって一括され
たシステムを図2に示す。無傷の皮膚に麻酔を行う際
の、リドカインの効力は立証されてきている。しかし、
従来、実際的な投薬システムはなかった。注射の約4時
間前に、注射位置となる領域にチャンバーを接触させ、
治療用流体を放出区画からチャンバーに導入する。ある
いは、わずかに20から30分後の局部麻酔としては、ジク
ロニンの1%溶液が特に有効である。約20%溶液中のベ
ンゾカインも、局部麻酔治療用添加物としては有効であ
る。
本発明の他の実施態様において、時間放出システムが
提供される。適切なキャリアを有する、もしくは有さな
い治療用添加物を、ペレットの形状、もしくは治療用添
加物を経時的に治療用流体中に溶解させる他の類似の包
装の形状をとり得る。従って、治療用添加物ペレット
は、治療用流体を含有するチャンバーに導入され、そこ
で経時的に溶解し、治療用添加物濃度を上げ、もしくは
激減した治療用添加物と入れ換わる。治療用添加物また
はキャリアを有する治療用添加物をペレット形状に形成
する代わりに、治療用添加物を、透過性または半透過性
容器に入れることもできる。その場合、容器は、治療用
添加物を治療用流体内に溶解させる。透過性物質は、治
療用流体中の治療用添加物が一定の濃度を下回った時、
または温度やpHなどの他の要因が容器に作用して治療用
添加物が治療用流体中に溶解した時、治療用添加物が治
療用流体のみに導入するように、選択される。所望の治
療用添加物を導入する、自然なフィードバックシステム
がこうして作られている。
この点において、pHは効果的に制御される。治療シス
テムにおける流体の緩衝化が重要である。この問題の研
究、効果を抑制するほどの治療用流体の量にすること、
または、創傷流体が緩衝剤を提供できるほど少なくする
ことによって達成される。
本発明によるチャンバー20の別の好適な実施態様が図
2に示されている。図2には、ビニルもしくは他の適当
な物質からなるチャンバー20が示されている。接着性周
辺部22を設け、中央部24は実質的に透明である。注入口
28および排出口29がある。注入口、排出口双方として、
1つの口部のみを備えているチャンバー、または、口部
が一方向バルブを通じて内容物を導入するだけのものも
ある。このような場合には、流体は、シリンジを用い
て、またはチャンバーを取り外した時に抜き出される。
さらに、チャンバーを患者に固定する前あるいは固定し
ている間に、口部の別々の取付具をチャンバーに取り付
け得ると考えられる。
注入口および排出口用の適切な取付具は、連続灌流シ
ステムを含む、流体導入または排出システムの一部にな
り得る管部への接続のための形状および外形を有する。
図3は、腕の末端を負傷して、それぞれ図1および図
2に示したチャンバー10およびチャンバー20を固定する
ことが困難な位置での治療に用いられる、もう1つの好
適な実施態様を示したものである。実質的に透明で柔軟
な弾力性のある物質からなるチャンバー30は、接着性ラ
イナーを有するカフス部32を持つ。注入口34および排出
口35が設けられている。
図4a、4b、5および6に示したような、管状チャンバ
ー40および50′を、腕の最も近い末端部までチャンバー
30を延長するために用い得る。環状チャンバーを接合す
るためのH型接合テープ40を、図4aおよび4bに示す。H
型接合テープは、チャンバーを患者の皮膚に固定するた
めにも用い得る。H型テープは、創傷のサイズおよび形
状が様々であるため、創傷に特異的なチャンバーのデザ
インに柔軟性をもたせるように設計されている。腕の創
傷は、ありふれたものでり、腕の広い部分を占めること
もある。
H型接合テープは、チャンバーに用いられるものに類
似の、適当な柔軟で弾力性のある物質で製造し得る。H
型接合テープは、シート状物質から形成される他、押し
出し成形によっても製造し得る。H型接合テープは、脚
部42a、42b、42a′および42b′、接続ブリッジ44、なら
びに脚部42の片面に接着面43を含有する。着脱可能な保
護カバーが接着面43であると考える。接続ブリッジ44を
脚部42および42′にしっかりと固定することが重要であ
る。
脚部42aおよび42bを、管状チャンバー50のようなチャ
ンバーの端部を接着面43の間に挟み込むように、接続ブ
リッジ44の延長線に沿うように折り曲げる。同様に、脚
部42a′および42b′を、隣接するチャンバーの端部を挟
み込むように折り曲げる。図4bは、チャンバーの端部46
およびチャンバーの端部47に固定されたH型接合テープ
40を示す、(はっきりした切断線のない)断面図であ
る。接着面のいずれかを、チャンバーを患者の皮膚に固
定するために用い得る。
図5は、H型接合テープ52で接合した2つの管状チャ
ンバー50および50′を示している。このような管状チャ
ンバーは、腕に沿ってチャンバーを延長するために用い
得る。図6は、図5に示した管状チャンバー50および5
0′の略断面図である。チャンバーのH型接合テープに
よる接続を説明するために、H型接合テープ52は強調さ
れている。符号54は、H型接合テープに必要な柔軟性の
度合を示している。 治療システムのボディスーツを形
成するために、複数のチャンバーを用いることができ
る。全身あるいはその一部を覆うために、チャンバー
は、様々なパターンおよび形状で形成し得る。隣接する
チャンバー、および様々な度合のよい場所に設けられる
注入口または排出口を接合するためにはH型接合テープ
を用いることができる。
チャンバーを患者に装着する前に、接着を妨げる物質
を除去するために、創傷の周りの皮膚をまず洗浄し、消
毒する。たとえば、皮膚をベタジン(Betadine)石鹸で
こすり、乾燥させて、ベタジン(Betadine)溶液を塗布
することができる。チャンバーが接着物質を含んでいな
い場合には、医療用液体接着剤(アクリル系、ホリスタ
ー(Hollister))を、器具が固定される、創傷の周辺
領域に塗布することができる。器具の接着面の裏貼を外
し、接着面上に押えつけることによって器具を創傷上に
固定する。
治療用流体と添加物 通常生理食塩水が基本的な治療用流体である。緩衝剤
も、基本的治療用流体の一部であり得る。緊急時の使用
のために、熱傷を冷やすため、冷蔵保存され得る。しか
し、一般に治療用流体を冷蔵する必要はない。好ましい
基本的治療用流体としては、0.001%リドカイン(1mlあ
たり10マイクログラム)を含む0.9%塩化ナトリウムが
挙げられる。当初は治療システムに導入した後、治療用
流体は、創傷の種類によって、その場に2から24時間留
められる。
抗菌剤 基本的治療用流体は、殺菌、真菌類またはウイルスの
感染を治療するための抗菌剤をも含有し得る。100IU/ml
のペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシン
が、治療用流体の一般的抗生物質の適切な濃度である。
麻酔剤 局所的な傷みを制御するためには、リドカインのよう
な局所麻酔剤を用い得る。リドカインに対するアレルギ
ーは殆ど存在しない。
化学療法剤 腫瘍その他の癌の治療のために、化学療法剤を治療用
流体に直接加えることもできる。食品医薬品局に認めら
れており、使用可能な化学療法剤が多く入手でき、腫瘍
抗原に対する特異的なモノクローナル抗体もあり得る。
成長因子 以下の成長因子を、治療用添加物とし、ブタの熱傷お
よび割創モデルによる実験において研究してきた:表皮
細胞成長因子(EGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、
インシュリン様成長因子(IGF)、基礎繊維芽細胞成長
因子(bFGF)、およびコレラトキシン(CT)。成長因子
は、創傷そのものによっても作り出すことができる。
免疫調節剤 免疫反応を抑制する、または促進する薬剤も加えるこ
とができる。サイクロスポリンもしくはコルチゾン、ま
たは免疫促進薬もしくは変更遺伝子などの免疫調節剤が
あり得る。湿疹などのその他の皮膚状態においては、コ
ルチゾンおよびその他の免疫調節剤などの治療用添加物
を、免疫反応を抑制するために治療用流体に加える。
免疫促進剤は、炎症組織および微生物の洗浄を促進す
るために、創傷に食作用細胞を引き付けるために用い得
る。タンパク質分解酵素も、炎症組織を除去するために
加え得る。
組織培養培地および浸透剤 単独で、もしくは分散細胞と共に、細胞の成長を促進
するための組織培養培地、および浸透圧並びに酸素接触
可能性(accessibility)を増加させる流体も、たとえ
ばデキストランまたはグルコースなどの治療用添加物と
してチャンバーに導入し得る。
創傷が、創傷自体の中には皮膚要素を全く含まず非常
に厚みがある場合には、自原性のケラチノサイトを下腹
部から採取し、細かく刻んでトリプシンを加え、チャン
バーに注入することができる。分散された細胞は、創傷
中に堆積、成長し、正常な層状の皮膚を形成する。同様
の技術を用いて、その他の細胞種も創傷に移植すること
ができる。ほとんどの場合には、イオン濃度は、正常細
胞外濃度までに保たなければならない。水腫が形成され
るのを防ぐために、コロイド浸透圧は、血しょうの約1.
5倍から2倍という高いレベルに維持しなければならな
い。治療用流体のコロイド浸透圧は、通常、10×10セン
チより小さな創傷においては、調整を行わない。それよ
り大きな創傷では、デキストラン40溶液を用いて、浸透
圧を血しょう浸透圧の2倍に制御する。
グルコース、アミノ酸および脂質濃度は、血しょう濃
度に近似であるか、または皮膚組織培養培地に相当する
ものでなければならない。さらに、酵素および二酸化炭
素濃度は、それぞれの正常組織レベルに維持されなけれ
ばならない。酵素は、効果的な治療用添加物である。チ
ャンバーは酸素を加えると、低酸素症性の創傷に有効で
ある。
治療用添加物は、創傷ごとに特有のものである。たと
えば、感染症が診断されている場合には、抗生物質を、
流体1000ccにつき1回分の非経口投与量で加える。シュ
ードモナスに感染した創傷には、ゲンタマイシン、トプ
ラマイシン、またはカルベニシリンを加えるこてが適切
できる。低酸素症が診断された場合には、流体をチャン
バーに流入する前に、酸素化チャンバーを通過させる。
腫瘍と診断された場合には、化学療法剤を、流体1000cc
つき1回分の非経口投与量で与える。創傷が壊死性組織
および組織細片(デブリス)を含んでいる場合、流体に
タンパク質分解酵素を加える。炎症反応がある場合、ま
たは望まれる場合(炎症反応は治癒および組織細片の除
去には必要なものである)には、免疫調節剤を治療用流
体に加える。必要に応じて、表皮細胞成長因子を、1cc
につき10ナノグラムの濃度で加える。
皮膚を外科移植する必要があると判断された場合に
は、本治療システムは、皮膚移植工程の前処理の24時間
に限って用いられる。まだ皮膚移植ができる状態ではな
い皮膚領域が大きく露出している場合には、本治療シス
テムは、このような工程が行われるまで設置したままに
しておく。治療を始めた段階で、創傷の感染がひどい時
には、チャンバー内の流体を交換する度に、細菌の数と
種類の分析用のサンプルをとらねばならない。
適応症特定チャート1〜11は、治癒を増進するために
本システムを用いることができる、様々な創傷を示して
いる。各チャートの一番左の欄に創傷の種類が挙げられ
ている。欄は、左から右へ、治療用流体、治療用流体添
加物および治療上の変化要因の制御である。
これらのチャートの理解を助けるために、まず、本シ
ステムの使用について、以下の形成外科をより詳細に説
明する。適応症特定チャートI−形成外科に示した適応
症のための治療システムは、治療用流体を入れた前もっ
て一括されたチャンバーを含み、または治療用流体およ
び治療用添加物は、チャンバーを創傷に適用した後に、
チャンバー内に導入し得る。チャンバーの種類は、それ
ぞれの創傷に特異にものである。好ましい治療用流体
は、EGFおよびPDGFを配合した生理食塩水である。その
他の用い得る治療用添加物としては、鎮痛剤、抗生物
質、および抗炎症剤が挙げられる。0から24時間の治療
期間では、治療用添加物は100IU/ml投与量のペニシリ
ン、100マクログラム/mlのストレプトマイシンおよび1n
g/mlの硫酸モルヒネを含有し得る。24から120時間で
は、トリプシン処理したケラチノサイトと共に、37℃
で、ペニシリン、ストレプトマイシンおよび硫酸モルヒ
ネ(EGF−10ng/ml)IGF−20ng/ml)を加える。治療用流
体は、最初の24時間では、6から12時間ごとに、その後
は、モニターの結果に応じて、毎日交換する。
治療上の変化要因の制御としては、最初の24時間は常
に34℃に冷却しておくことが含まれる。モニターには、
抜きだした流体のタンパク質および微生物について、24
時間毎に抜きだしたサンプルを用いて分析することが含
まれる。微生物の数が1ミリリットルにつき104を下回
れば、感染の心配はなくなる。タンパク質レベルは、24
mg/dl/cm2より下に維持しなければならない。
本発明は、以下の限定はされない実施例により、さら
によく理解できるであろう。
実施例1:ブタの熱傷の治療 熱傷を負った皮膚は、生体と外環境との保護的界面と
して機能しなくなり、体液喪失および感染をまねく。本
システムを、40から45kgの重さのブタでテストした。1
平方インチの中間層熱傷、および1平方インチの中間層
割創を、通常麻酔のもとで起こした。1平方インチのチ
ャンバーを創傷の上に装着した。ペニシリンおよびスト
レプトマイシン含有の通常生理食塩水を、チャンバーに
加えた。
液体環境においては、組織的には、凝固帯はあまり現
れなかった。4日後、わずかに付着した熱傷表皮層を、
熱傷の直後に取り除いた、空気に曝した創傷は、表面か
ら、真皮の3分の1から半分にまで至る、壊死帯を表し
た。同じ創傷は、かさぶたを剥した後、12日後にかなり
ひどい傷跡を残した。約4日後の、創傷中央から取った
切片により、かさぶた中にも入り込んでいた細菌が、表
皮をも浸していることがわかった。12日目に、再生した
上皮が表面を覆ったが、多くの繊維芽細胞を含有する、
ひどい傷跡組織を含んでいた。ほとんど検出できない
が、高度に組織化されたコラーゲン束が、残った真皮に
存在していた。
空気に曝した創傷を、空の、または生理食塩水を満た
したチャンバーを用いて治療した熱傷と、実験的に比較
した。4日後、この熱傷は、かさぶたのない表面を覆う
細菌をともなった組織細片を持つようになった。対照的
に、生理食塩水を満たしたチャンバーで覆われた熱傷に
は、4日後、かさぶた、組織細片または創傷感染の明か
に兆候は見られなかった。
空のチャンバーで覆われた熱傷から、4日後に取られ
た切片は、治療しなかった熱傷よりもかなり小さな壊死
帯を示した。多くの細菌が存在した。生理食塩水で治療
した熱傷下らの切片には、細菌は見られず、壊死帯もほ
んのわずかであった。
組織の研究および標準化された表面写真では、液体治
療を用いた時の治癒中には殆ど異常(傷跡)は見られな
かった。12日後、空のチャンバーで治療した熱傷は、再
び上皮で覆われたが、まだ幾分炎症を起こしていた。生
理食塩水で治療した創傷の縁は、12日目にはほとんど見
えなかった。
12日目に、空のチャンバーで治療した熱傷のその部分
は、ほとんど正常な上皮を示したが、血流が多く、そし
て炎症の中心部に浸入細菌が見られた。生理食塩水で治
療した創傷からの同様の切片は、わずかに過形状は見ら
れたものの、表皮は正常な構造および規則的な角質層を
有していた。上皮の上の表皮下組織は非常に薄く、組織
化したコラーゲンと、ほんのわずかの線維芽細胞を含ん
でいた。組織的な外見は、正常な皮膚のものに近かっ
た。
対照の創傷(乾燥空気中のもの)は、12日以上かかっ
て治癒した。空気を含有するチャンバーで取り囲んだ創
傷、約12日で治癒した。液体を含有するチャンバーで取
り囲んだ創傷は、9日以下で治癒した。
さらにテストをかさねて、液体、タンパク質およびイ
オンが創傷−液体界面を通って移動することがわかっ
た。熱傷上のチャンバー流体の体積を図7に示す。熱傷
のない皮膚では、測定できるほどの流体の流れはなかっ
た。
熱傷に関するタンパク質および電解質の流出を図8に
示す。タンパク質、K、およびCaを、典型的熱傷につい
て、生理食塩水を満たしたチャンバー内で、毎日収集し
た。タンパク質の漏れは、表面の上皮がないことに一致
しており、液体内のタンパク質濃度は、創傷表面の上皮
のモニターに用いることができた。図9は、4つの異な
った被験体の各熱傷において、生理食塩水で満たしたチ
ャンバー内で毎日収集されたタンパク質を示している。
底辺の水平線は、熱傷のない皮膚での流れを示してい
る。
実施例2: 割傷および熱傷の治癒時間に対する成長因子の影響 熱傷および割層の治癒時間に対する成長因子の影響を
研究した。図10に示すように、ブタの標準化した中間層
熱傷において、表皮細胞成長因子(EGF)および血小板
由来成長因子(PDGF)は、それぞれ治癒時間を約1日短
縮する。基礎繊維芽細胞成長因子(bFGF)およびインシ
ュリン様成長因子(IGF)は、治癒時間には影響を及ぼ
さなかった。コレラトキシン(CT)は、治癒時間を1日
以上増加させた。
図11に示すように、ブタの中間層熱傷においては、EG
FおよびPDGFは治癒時間を短縮したが、コレラトキシン
は治癒時間を増加させた。bFGFおよびIGFは影響を及ぼ
さなかった。
本発明の改変および変形である、皮膚およびその他の
表在性創傷、疾病および疾患の治療のための方法および
器具は、当業者には、上述の説明より明白であろう。そ
のような改変および変形は、以下の特許請求の範囲内に
含まれるものである。

Claims (49)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】創傷のための治療器具であって、該治療器
    具が、 蛇腹形状を有し、かつチャンバー表面が該創傷に接触し
    ないように創傷の周辺部に固定し得る、柔軟な装着性の
    よいチャンバー; 該チャンバーでの創傷の治癒に適した、適当な酸素、低
    レベルの二酸化炭素、および生理的pHを有する、0.9%
    生理食塩水に相当する流体;および 創傷の症状を評価するモニター手段;を包含し、該チャ
    ンバーが、酸素濃度、二酸化炭素およびpHを制御する、
    治療器具。
  2. 【請求項2】麻酔剤、抗生物質、化学療法剤、成長因
    子、細胞培養培地、細胞、酸素、緩衝剤、酵素、および
    免疫調節剤からなる群から、創傷の症状によって選択さ
    れる治療用添加物をさらに包含する、請求項1に記載の
    治療器具。
  3. 【請求項3】温度、コロイド浸透圧、pH、イオン濃度、
    および酵素含有量から選択される、治療上の変化要因を
    制御する手段をさらに包含する、請求項1に記載の治療
    器具。
  4. 【請求項4】前記治療が、創傷の症状によって選択され
    る、請求項2に記載の治療器具。
  5. 【請求項5】前記チャンバー内に治療用流体を導入し、
    そして該チャンバーから流体を抜き取る輸送手段をさら
    に包含し、該治療用流体が創傷の症状によって断続的に
    変えられる、請求項4に記載の治療器具。
  6. 【請求項6】前記治療用流体が、該チャンバーを通して
    連続的に潅流される、請求項5に記載の治療器具。
  7. 【請求項7】前記治療用流体が、汚染を除く処理をされ
    ている、請求項6に記載の治療器具。
  8. 【請求項8】新鮮な治療用流体が、前記器具に導入され
    る、請求項7に記載の治療器具。
  9. 【請求項9】前記モニター手段が、前記創傷を視覚的に
    観察し得、並びに前記治療用流体を視覚的に観察し得る
    視覚による検査手段を包含する、請求項1に記載の治療
    器具。
  10. 【請求項10】前記視覚による検査手段が、前記チャン
    バーの透明な部分を包含する、請求項9に記載の治療器
    具。
  11. 【請求項11】前記モニター手段が、前記器具から流体
    を抜き取る手段、および該流体を分析する手段を包含す
    る、請求項1に記載の治療器具。
  12. 【請求項12】前記抜き取られた流体が、タンパク質含
    有量について分析される、請求項11に記載の治療器具。
  13. 【請求項13】前記抜き取られた流体が、微生物につい
    て分析される、請求項11に記載の治療器具。
  14. 【請求項14】前記チャンバーが、創傷の周辺部に接触
    する表面上に接着剤を有する、請求項1に記載の治療器
    具。
  15. 【請求項15】前記チャンバーが、該チャンバー壁を介
    して針により物質を注入あるいは抜き取れるような自己
    修復する物質を含む、請求項1に記載の治療器具。
  16. 【請求項16】前記輸送手段が、少なくとも1つの注入
    口および排出口を有する、請求項5に記載の治療器具。
  17. 【請求項17】治療用添加物を、前記流体が満たされた
    チャンバーへ放出し得、接続部位を有する、該流体が満
    たされたチャンバーに隣接する第2の区画をさらに包含
    する、請求項1に記載の治療器具。
  18. 【請求項18】前記チャンバーが、該チャンバー内に区
    画を有し、該区画が透過膜を有する、請求項1に記載の
    治療器具。
  19. 【請求項19】請求項1に記載の治療器具であって、前
    記チャンバーが、 内部周辺縁部および外部周辺縁部を有し、並びに先端部
    および底部を有する、柔軟性のシート状物質の第1の環
    状リング; 内部周辺縁部および外部周辺縁部を有する、柔軟性のシ
    ート状物質の第2の環状リングであって、該第2の環状
    リングの内部周辺縁部が該第1の環状リングの内部周辺
    縁部に固定されている、第2の環状リング;および 該第2の環状リングの該外部縁部に固定される周辺縁部
    を有する、柔軟シート状物質の円形状の部品;を包含
    し、 組立て式のチャンバーを形成する、治療器具。
  20. 【請求項20】前記第1の環状リングの底部が接着面を
    有する、請求項19に記載の治療器具。
  21. 【請求項21】前記柔軟性シート状物質の円形状部品
    が、実質的に透明である、請求項20に記載の治療器具。
  22. 【請求項22】前記チャンバーの少なくとも1部分が自
    己修復する、請求項15に記載の治療器具。
  23. 【請求項23】前記チャンバーが、輸送手段をさらに有
    する、請求項15に記載の治療器具。
  24. 【請求項24】前記輸送手段が、少なくとも1つの注入
    口および排出口を有する、請求項23に記載の治療器具。
  25. 【請求項25】治療用添加物を、前記流体が満たされた
    チャンバーへ放出し得、接続部位を有する、該流体が満
    たされたチャンバーに隣接する第2の区画をさらに包含
    する、請求項19に記載の治療器具。
  26. 【請求項26】前記チャンバーが、該チャンバー内に区
    画をさらに有し、該区画が透過膜を有する、請求項19に
    記載の治療器具。
  27. 【請求項27】前記創傷の周辺部に接触する、前記チャ
    ンバーの表面の周辺縁部が、さらにH型結合テープを有
    し、該テープがブリッジで接合された柔軟性のシート状
    物質の平行な平面を有し、該シート状物質の外部表面が
    接着面を有する、請求項1に記載の治療器具。
  28. 【請求項28】前記流体が満たされたチャンバーが、1
    つ以上の流体が満たされたチャンバーのお互いを接合す
    るための固定具をさらに有する、請求項1に記載の治療
    器具であって、 接着側面および第1のチャンバーに固定される対応側面
    を有する第1の付属細片; 接着側面および第2のチャンバーに固定される対応側面
    を有する第2の付属細片;および 該第1の付属細片の非接着側面に固定される1つの縁
    部、および該第2の付属細片の非接着側面に固定される
    もう1つの縁部を有するブリッジ; を有する、治療器具。
  29. 【請求項29】前記細片および前記ブリッジが柔軟性材
    料である、請求項28に記載の治療器具。
  30. 【請求項30】前記ブリッジが硬化要素を含む、請求項
    28に記載の治療器具。
  31. 【請求項31】前記硬化要素が前記ブリッジに埋め込ま
    れている、請求項28に記載の治療器具。
  32. 【請求項32】前記流体が満たされたチャンバー内に、
    前記創傷へ送達されるべき薬剤をさらに含む、患者に薬
    剤を送達するための請求項1に記載の治療器具。
  33. 【請求項33】前記治療用添加物が、皮膚に類似の細胞
    である、請求項2に記載の治療器具。
  34. 【請求項34】周辺部を有する無傷の皮膚を麻酔するた
    めの器具であって、該器具が、 蛇腹形状を有し、かつ該麻酔が行われる皮膚の周辺部に
    固定し得る、柔軟な装着性のよいチャンバー; 該周辺部に該チャンバーを固定するための手段;および 該チャンバー内に麻酔剤を導入して該チャンバー内の該
    皮膚を麻酔するための手段; を具備する、器具。
  35. 【請求項35】前記麻酔剤が局部麻酔剤である、請求項
    34に記載の器具。
  36. 【請求項36】周辺部を有する無傷の皮膚を麻酔するた
    めの器具であって、該器具が、 蛇腹状形態を有し、かつ該麻酔が行われる皮膚の周辺部
    に固定し得る柔軟な装着性のよいチャンバー;および 該チャンバー内で該皮膚を麻酔するための麻酔剤を有す
    る該チャンバー内に含ませた流体; を具備する、器具。
  37. 【請求項37】前記麻酔剤が局部麻酔剤である、請求項
    36に記載の器具。
  38. 【請求項38】前記チャンバー内に治療用添加物を導入
    するための口部手段をさらに具備する、請求項36に記載
    の器具。
  39. 【請求項39】時間経過後、該チャンバー内に前記添加
    物を導入するための手段をさらに具備する、請求項38に
    記載の器具。
  40. 【請求項40】前記口部手段が一方向バルブを有する注
    入口を具備する、請求項38に記載の器具。
  41. 【請求項41】前記チャンバーから流体または添加物を
    除去するための排出口手段をさらに具備し、該手段が一
    方向バルブを有する、請求項36に記載の器具。
  42. 【請求項42】前記チャンバーが区画を有し、そして前
    記流体が該区画内に含有され、該区画が該流体を放出す
    るために選択的に開口されて、該流体が前記麻酔が行わ
    れる皮膚と接触する、請求項36に記載の器具。
  43. 【請求項43】前記流体がリドカインを含有する、請求
    項36に記載の器具。
  44. 【請求項44】前記麻酔剤がジクロニンを含有する、請
    求項36に記載の器具。
  45. 【請求項45】前記麻酔剤がベンソカインを含有する、
    請求項36に記載の器具。
  46. 【請求項46】周辺部を有する無傷の皮膚を麻酔するた
    めの器具であって、該器具が、 蛇腹形状を有し、かつ該麻酔が行われる皮膚の周辺部に
    固定し得る、柔軟な装着性のよいチャンバー、ここで、
    該チャンバーは該チャンバー内に流体を導入するための
    手段を有する; 該周辺部に該チャンバーを固定するための手段;および 該チャンバー内に該皮膚を局所的に麻酔するための、該
    チャンバー内に麻酔剤を有する治療用添加物; を具備する、器具。
  47. 【請求項47】前記添加物がジクロニンを含有する、請
    求項46に記載の器具。
  48. 【請求項48】前記添加物がベンゾカインを含有する、
    請求項46に記載の器具。
  49. 【請求項49】前記添加物がリドカインを含有する、請
    求項46に記載の器具。
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