JP2535648Y2 - コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、サポートプレートの固定を安定するコネ
クタ関するものである。

［従来の技術］ 従来、此種コネクタを別紙添付図面の第８図及び第９
図に従って説明する。

第８図はコネクタ１の縦断側面図を示し、モールド２
の底面にサポートプレート３が嵌着されてあり、該サポ
ートプレート３とモールド２の上部とにてコンタクトピ
ン4,4…を支持している。該コンタクトピン4,4…を装着
する際にはモールド２の孔5,5…にコンタクトピン4,4…
の上部を圧入した後に、サポートプレート３の支持孔6,
6…にコンタクトピン4,4…の下部を挿通しながら、該サ
ポートプレート３をモールド２の開放された底面に圧入
する。

第９図のコネクタ10はサポートプレート11にコンタク
トピン12,12…を取付け、該サポートプレート11をモー
ルド13の底面に嵌着してコネクタ10のコンタクトピン1
2,12…を装着している。該モールドの下縁部には切欠溝
14,14が刻設され、該切欠溝14,14に前記サポートプレー
ト11の縁部が係合する。このサポートプレート11の取り
付けの際には該サポートプレート11を弾性力の利用によ
りモールド13に圧入して湾曲させ、切欠溝14,14に至っ
たときに該サポートプレート11が元の状態に復帰して取
り付けられる。

［考案が解決しようとする課題］ 上述した従来例の前者はサポートプレートをモールド
に圧入しているため、該サポートプレートの圧入位置が
特定できずにコネクタの品質に問題を生じている。

又、後者はサポートプレートを湾曲して装着するた
め、コンタクトピンを変形させることがあるので、コネ
クタの品質を低下させる原因となっている。

そこで、サポートプレートの位置を一定し、且つ、コ
ンタクトピンの変形を防止してコネクタの品質を向上す
るために解決せられるべき技術的課題が生じてくるので
あり、本考案は該課題を解決することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本考案は上記目的を達成するために提案せられたもの
であり、モールドの開放された底面にサポートプレート
を嵌合して該サポートプレートがコンタクトピンを支持
するようにしたコネクタにおいて、モールドの下縁部に
弾性力を有する係止部を形成し、更に、モールドの内側
面にストツパを突設してサポートプレートの縁部を該係
止部とストツパとの間に固定するように構成したことを
特徴とするコネクタを提供せんとするものである。

［作用］ コンタクトピンを装着する際には、例えば、モールド
上部の挿入孔に該コンタクトピンを取り付け、下方より
コンタクトピンの下部をサポートプレートの支持孔等に
挿通しながら開放されたモールドの底面に該サポートプ
レートを押圧すれば、弾性力を有する係止部が側方へ押
圧されて拡開する。そして、該サポートプレートがスト
ツパにて上方への移動を規制されたときに係止部が元の
状態に復帰して、該ストツパと係止部とがサポートプレ
ートの縁部に係合し、コンタクトピンが固定される。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を別紙添付図面の第１図乃
至第７図に従って詳述する。

図において、20はソケツト用のコネクタであり、第１
図及び第２図に示すように、該コネクタ20のモールド21
内にコンタクトピン22,22…が内装され、且つ該モール
ド21の下方へ突設している。該モールド21の上部には挿
入孔23,23…が開穿されてあり、該挿入孔23,23…内へコ
ンタクトピン22,22…の上部を露出し、プラグ（図示せ
ず）のコンタクトピンを該挿入孔23,23…に圧入して電
気的に接続できるように構成している。

第３図に示すように、モールド21は下部が箱状に形成
され、該モールド21の下部にサポートプレート24が嵌着
されている。該サポートプレート24の支持孔25,25…及
び前記挿入孔23,23…にてコンタクトピン22,22…を固定
している。該モールド21には下縁部前後に係止部26,26,
26,26を垂設してある。該係止部26はモールド21と一体
成形され、且つ巾を小としているため弾性力を有し、更
に第４図及び第５図に示すように、該係止部26の下部内
側面の巾方向に突部27を形成してある。又、モールド21
下部の内側面所々には挿入孔23の下方から係止部26の上
端部位までストツパ28,28…が突設されている。

又、第６図に示すように、前記サポートプレート24は
二列に前記支持孔25,25…が並設されてあり、第５図に
示した中央部のストツパ28,28,28,28の位置、即ち該サ
ポートプレート24の左右中間部の前後縁部に突状片29,2
9を一体成形してある。

而して、前記コンタクトピン22,22…を装着する際に
は第７図に示すように先ず、コンタクトピン22,22…の
上部をモールド21の挿入孔23,23…へ圧入する。そし
て、モールド21の挿入孔へ圧入されたコンタクトピン2
2,22…の下部を下方よりサポートプレート24の支持孔2
5,25…へ挿通しながら該サポートプレート24を第４図に
示したモールド21の開放された底面へ下方より押圧すれ
ば、、サポートプレート24の縁部が係止部26,26,26,26
の突部27,27,27,27に乗り上げる。然るときには、該係
止部26,26,26,26が弾性力を有しているため押圧されて
側方へ拡開し、サポートプレート24が湾曲することはな
い。

そして、第３図に示すように、サポートプレート24が
突部27,27,27,27を通過すれば、係止部26,26,26,26への
押圧が解除されて元の状態に復帰する。従って、該突部
27,27,27,27がサポートプレート24の縁部下面を係止し
て下方への移動を規制する。更に、該サポートプレート
24は縁部上面がストツパ28,28…に当接して上方への移
動が規制される。又、前記突状片29,29はモールド21中
央の下縁部及びストツパ28,28,28,28に当接する。

斯くして、サポートプレート24がモールド21の底面に
固定され、コンタクトピン22,22…が該モールド21とサ
ポートプレート24とに支持される。

尚、コンタクトピン22は上部と下部とが偏心して形成
されているため、モールド21の挿入孔23の上部と下部と
は形状を異にしている。

又、この考案は、この考案の精神を逸脱しない限り種
々の改変を為す事ができ、そして、この考案が該改変せ
られたものに及ぶことは当然である。

［考案の効果］ この考案はサポートプレートを係止する係止部に弾性
力を付与しているため、モールドへ該サポートプレート
を取り付ける際には該係止部が拡開してサポートプレー
トを湾曲することなく取り付けることができる。又、該
係止部の弾性力により該取り付け作業の際に作業員へク
リツク感を与えることができるので、サポートプレート
への過度の押圧を防止する。

更に、ストツパによりサポートプレートの位置を安定
させる等、品質の向上に寄与する実用的価値のある考案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はコネクタの正面図、第２図は同平面図、第３図
は同拡大縦断側面図、第４図はモールドの拡大縦断側面
図、第５図は同裏面図、第６図はサポートプレートの平
面図、第７図はコンタクトピンを取り付けたモールドの
底面にサポートプレートを嵌合する状態を示す拡大縦断
側面図、第８図及び第９図は従来例を示し、第８図及び
第９図はコネクタの断面図である。 20……コネクタ 21……モールド 22……コンタクトピン 24……サポートプレート 26……係止部 28……ストツパ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】モールドの開放された底面にサポートプレ
   ートを嵌合して該サポートプレートがコンタクトピンを
   支持するようにしたコネクタにおいて、モールドの下縁
   部に弾性力を有する係止部を形成し、更に、モールドの
   内側面にストッパを突設してサポートプレートの縁部を
   該係止部とストッパとの間に固定するように構成したこ
   とを特徴とするコネクタ。