JP2535637B2 - 音響反射集束装置 - Google Patents

音響反射集束装置

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JP2535637B2
JP2535637B2 JP2055963A JP5596390A JP2535637B2 JP 2535637 B2 JP2535637 B2 JP 2535637B2 JP 2055963 A JP2055963 A JP 2055963A JP 5596390 A JP5596390 A JP 5596390A JP 2535637 B2 JP2535637 B2 JP 2535637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばテレビジョンを用いた会議や、拡声
電話機を用いた会議等に利用されるものであって、一対
の音響反射体とマイクロホンとスピーカとを用いて効率
の良い音の入力と出力とが実現されるようにした音響反
射集束装置の構造に関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
最近、例えば遠く離れた2箇所にいる人々が互いの意
見等を交換するため、テレビジョンを用いた会議設備
や、電話機を用いた会議設備を事務所内に設けることが
行われている。
この場合、各人の音声をマイクロホン(送話器)で収
音(入力)し、イヤホン(受話器)で音声を聞かせるよ
うにすれば、イヤホン(受話器)からの出力である音声
がマイクロホン(送話器)に影響を及ぼすことがない。
しかし、音声を送話器で入力するときには、その送話器
を手で持たねばならず、筆記をし難いという欠点があ
る。
また、人に音声を聞かせる手段としてイヤホンやヘッ
ドホンを耳に付けると、違和感、圧迫感を受け易い。
このような欠点を回避する手段として、音声の入力を
マイクロホンで行い、音声の出力をスピーカで行うとき
には、このスピーカからの音が再度マイクロホンに入っ
て増幅されてスピーカから出力されて一種のうなり現象
が生じるという、いわゆるハウリングが生じるおそれが
あるので、スピーカとマイクロホンとの設置位置関係等
を工夫する必要があった。
さらに、スピーカから出力する音響(音声等)を人に
聞かせる場合には、スピーカの出力をある程度大きくし
なければならないから、このスピーカからの音は一つの
室の遠くまで到達するし、マイクロホンを人の口から遠
ざけて設置すると、このマイクロホンに入力する音声エ
ネルギーを大きくしなければならないから、人の発する
音声も勢い大きくなるので、例えば大部屋の片隅に前記
のような会議設備を設けると他人の邪魔になる。
特に、多人数による会議の場合、必然的に音声エネル
ギーも大きくなり、会議箇所から外に音声が漏出し易い
のである。
この不都合を解消するため、先に本願の発明者の一人
は、前後一対の音響反射体を、その各断面が、夫々長径
を二分した断面略半楕円筒状となるように形成し、且つ
第1音響反射体と第2音響反射体とを、その各音響反射
体に対する各焦点(合計4つの焦点)が当該両音響反射
体で囲まれる内径部に位置するように相対向して配設
し、前記第1音響反射体に対する2つの焦点のうち、こ
の第1音響反射体から遠い側の焦点またはその近傍に
は、当該第1音響反射体の内面に向かうマイクロホンを
配設し、前記第2音響反射体に対する2つの焦点のうち
その第2音響反射体に近い側の焦点またはその近傍に
は、当該第2音響反射体の内面に向かうスピーカを配設
することを提案した。
しかしながら、前記の発明においては、一対の焦点の
うちの一方の焦点から発射して音響反射体の内面に反射
した音は他方の焦点に集まるという性質があるので、人
の聴取位置での人の左右両耳で、スピーカからの音を略
均等に受けることが困難であり、聴感覚が狂い易くな
り、長時間の会議での人の疲れが酷くなるという問題が
あった。
そこで、本願発明者は、前記技術をさらに発展させて
本発明を完成させたものであり、本発明は、前記の問題
を解決し、改良した技術を提供することを目的とし、会
議に適する装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため第1請求項に記載の発明の音
響反射集束装置は、長径を二分した断面略半楕円筒状の
第1音響反射体と、横断面が略放物線の半筒状の第2音
響反射体とを、互いにその内面同士を相対向させ、且つ
その各音響反射体の各焦点が当該両音響反射体で囲まれ
る内径部に位置するように配設し、第2音響反射体の焦
点を、第1音響反射体の2つの焦点のうち、当該第1音
響反射体から遠い側の焦点より第2音響反射体の内面寄
りに位置させる一方、第1音響反射体から遠い側の焦点
またはその近傍には、第1音響反射体の内面に向かうマ
イクロホンを配設し、前記第2音響反射体の焦点または
その近傍には、当該第2音響反射体の内面に向かうよう
にスピーカを配設し、第1音響反射体の内面に近い側の
焦点またはその近傍には、人の発声位置と聴取位置とを
位置させたものである。
また、第2請求項に記載の発明の音響反射集束装置
は、横断面が略放物線の半筒状の第1音響反射体の後方
に、長径を二分した断面略半楕円筒状の第2音響反射体
を、互いにその内面同士を相対向させ、且つその各音響
反射体の各焦点が当該両音響反射体で囲まれる内径部に
位置するように配設し、前記第1音響反射体の内面に向
かうマイクロホンを、当該第1音響反射体の焦点より後
方位置に配設し、前記第2音響反射体の2つの焦点のう
ち、この第2音響反射体に近い側の焦点またはその近傍
には、当該第2音響反射体の内面に向かうようにスピー
カを配設したものである。
〔発明の作用・効果〕
請求項1に記載の発明によれば、断面が略半楕円形状
の第1音響反射体では、その音響反射体の2つの焦点の
うち、当該第1音響反射体の内面に近い側の焦点または
その近傍から出た音(人の音声)は、その音響反射体の
内面に反射されて遠い側(他方の音響反射体の内面に近
い側)の焦点に集まるから、その焦点またはその近傍に
配置したマイクロホンで効率良く収音できる。
一方、断面が放物線状の第2音響反射体では、その焦
点またはその近傍にスピーカを当該第2音響反射体の内
面に向かうように配設すれば、スピーカから出た音は第
2音響反射体の内面に反射した後は、放物線の主軸と略
平行状に音が伝搬されて拡散し難くなるので、前記第1
音響反射体と対面し、その内面に近い側の焦点またはそ
の近傍に位置している人の左右両耳には、スピーカから
の音が略均等して良く聞こえるのであり、しかも、前記
人の位置が多少ずれても聴感覚が狂うこともないのであ
る。
同様に、第2請求項における断面が放物線状の第1音
響反射体では、その焦点またはその近傍に人の口位置さ
せ、当該第1音響反射体の内面に向かって発音すれば、
第1音響反射体の内面で反射した音は主軸と略平行状に
後方に到達し、拡散し難い。
従って、前記第1音響反射体の後方に当該第1音響反
射体に向かうように配設するマイクロホンの位置が放物
線の主軸からずれていても、当該マイクロホンでの収音
性能が低下することがない。
他方、前記断面略半楕円形状の第2音響反射体の2つ
の焦点のうち、その第2音響反射体の内面に近い側の焦
点またはその近傍に配置し、且つその第2音響反射体の
内面に向かって音を出力するスピーカからの音は、この
内面で反射され、この第2音響反射体から遠い側の焦点
に集まるので、その焦点箇所またはその近傍に位置する
人の耳には、スピーカの出力を小さいものしても、当該
スピーカからの音が明瞭に聞こえるのである。
このようにして、一対の音響反射体の内径部に前述の
ような配置関係で人とマイクロホンとスピーカとを配置
すれば、マイクロホンによる音の収音を効率良く行うこ
とができると共にスピーカの出力を小さくしたものであ
っても良く聞こえることができる。
そして、第1音響反射体と第2音響反射体とを正対さ
せて配設しているから、この一対の音響反射体の内径部
側で発生した音が外部に漏出し難いので、会議の内容が
外に漏れ出ず、本発明装置の外部に対して騒音をまき散
らすということも無くなるのである。
〔実施例〕
次に実施例について説明する。第1図から第3図まで
に示す第1音響反射体1は、その断面形状が各々楕円の
長径を二分した略半楕円形状を有する半筒状であり、こ
の第1音響反射体1と対向して配設する第2音響反射体
2は、その断面形状が放物線を有する半筒状であって、
各々の筒軸線を室の床面3と直角の縦方向に延ばしてい
る。
第1音響反射体1及び第2音響反射体2は、それぞれ
の内面側が音響を良く反射できる滑らかな表面を有する
ように形成した、アルミや鉄板等の金属板部材、合成樹
脂部材、ガラス繊維や炭素繊維等の入った繊維強化合成
樹脂(FRP)等で成形する。
また、これら第1及び第2音響反射体1,2は、縦長・
細幅の板状部材を略隙間なく並べて断面が半楕円形状や
放物線になるようにしても良い。
前記断面略半楕円状の第1音響反射体1の2つの焦点
をF11,F12とし、略放物線断面の第2音響反射体2の1
つの焦点をF0とするとき、これらの3つの焦点が前記2
つ音響反射体1,2によって囲まれる内径部に位置するよ
うに配置する。さらに、第2音響反射体2の焦点F0を、
第1音響反射体1の2つの焦点F11,F12のうち、当該第
1音響反射体1から遠い側の焦点F12よりも第2音響反
射体2の内面寄りに位置させる。
そして、前記相対向して配設した前記第1音響反射体
1と第2音響反射体2とを、その両音響反射体の左右両
側または片側の間から人が出入りすることができ、且つ
前記内径部に人が椅子等の座席部4に腰掛けた状態で位
置できるように前後間隔をあけて配設する。
さらに、前記第1音響反射体1の2つの焦点F11,F12
のうち、当該第1音響反射体1の内面に近い側の焦点F
11位置又はその近傍には、この第1音響反射体1の内面
と対面するように座り、または立った人の口(発声部)
が位置するようにし、この第1音響反射体1の2つの焦
点のうち遠い側の焦点F12またはその近傍には、当該第
1音響反射体1の内面に向かうようにマイクロホン5を
配置し、前記人の口から出た音声が第1音響反射体1の
内面で反射してマイクロホン5で効率良く収音できるよ
うにする。
また、前記第2音響反射体2の焦点F0またはその近傍
には、この第2音響反射体の内面に向かうようにスピー
カ6を配設するのである。
このように構成すれば、前記焦点F11またはその近傍
で発声すると、第1音響反射体1の内面で反射された音
声は、拡散することなく後方の焦点F12に集まるので、
この箇所に配設したマイクロホン5で収音できる。
また、スピーカ6から出た音は第2音響反射体2の内
面で反射し、その主軸2cと略平行状に第1音響反射体1
方向に伝搬されるので、前記焦点F11近傍に位置する人
の左右両耳に平均的に音が到達し、左右耳での聴覚のず
れも無くなるのである。
さらに、スピーカ6からの音が第1音響反射体1の内
面で反射した後の音は、焦点F11からの音に比べ拡散し
ているので、マイクロホン5に到達するエネルギーが少
なく、いわゆるハウリングを起こすことがないのであ
る。
なお、第1音響反射体1の左右両側縁1a,1b間の巾寸
法より第2音響反射体2の左右両側縁2a,2b間の巾寸法
を小さく形成しても、第2音響反射体2内面でのスピー
カ6からの音の反射量が格段に減少することがない。
第4図は、床面3から相対向して立設する一対の音響
反射体のうち、人が対面する第1音響反射体1′を、断
面略放物線の半筒状に形成し、第2音響反射体2′の断
面を略半楕円筒状に形成した実施例であって、この場
合、第2音響反射体2′の2つの焦点のF21,F22のう
ち、第2音響反射体2′の内面に近い側の焦点F21また
はその近傍に配設したスピーカ6を、当該第2音響反射
体2′の内面に向けて配設する一方、マイクロホン5
は、第1音響反射体1′の内面に向け、且つ当該第1音
響反射体1′の焦点F0より後方の任意の位置に配設する
ものである。
このようにすれば、第1音響反射体1′の焦点F0また
はその近傍位置の人の口から出た音声は、第1音響反射
体1′の内面で反射し、その主軸1′cと略平行状に後
方に伝搬されるので、マイクロホン5の設置位置は前記
主軸1c箇所に一致して配設する必要がないのである。
また、スピーカ6からの音は、他方の焦点F22位置に
ある人の耳に集まるので、小さい出力のスピーカであっ
ても、会議内容を聞取り易くできるのである。
これらの実施例において、第3図で示すように、第1
音響反射体1,1′の内面側にテーブル7を設け、第2音
響反射体2,2′の内面側には、マイクロホン5とスピー
カ6の設置箇所を仕切る棚板8を設けることが好まし
く、棚板8等には、マイクロホン5に近い側の表面に吸
音材を張設することが好ましい。また、マイクロホン5
の指向特性は、第1音響反射体の内面方向への指向性が
大きく、第2音響反射体内面方向への指向性のないもの
が望ましい。
また、人が対面する音響反射体にはテレビジョンのCR
T(表示装置)9を設けても良いのである。
さらに、前記縦長の第1音響反射体及び/又は第2音
響反射体の上端部には、内径部側からの音を外部に漏出
させないようにするための庇部を設けても良いのであ
る。
第5図から第7図の実施例は、相対向して配設する一
対の音響反射体を、その筒軸線が床面3と略平行状に左
右長手に延びるように形成したものであり、第1音響反
射体1は、長径を二分した断面略半楕円筒状体で、第2
音響反射体2は断面放物線の半筒状体であって、その長
手方向に沿って3〜4人の人が適宜間隔で横並びして位
置できる程度の長さ(L1)である。
第6図の実施例では、第1音響反射体1は床面3から
立設する左右複数の上下高さ調節可能なスタンド10に取
付けられて支持されており、第2音響反射体2は基台11
から立設する支柱12にて支持されている。
この前記第1音響反射体1の上下両側縁間の高さ寸法
を第2音響反射体2のそれと略同じ寸法に形成しても良
いし、第2音響反射体2の上下両側縁間の高さ寸法より
大きくなるように形成しも良いのである。
そして、前記第1音響反射体1と第2音響反射体2と
を相対向させて配設し、第1音響反射体1の2つの焦点
をF11,F12とし、第2音響反射体2の焦点をF0とすると
き、これらの3つの焦点が前記2つ音響反射体1,2によ
って囲まれる内径部に入るように配置する。
さらに、前記相対向して配設した前記第1音響反射体
1と第2音響反射体2とを、その両音響反射体の左右両
側または片側の間から人が出入りすることができ、且つ
前記内径部に人が椅子等の座席部13に腰掛けた状態で位
置できるように前後間隔をあけて配設する。
そして、前記第1音響反射体1の2つの焦点のうち、
当該第1音響反射体1の内面に近い側の焦点F11近傍に
は、この第1音響反射体1の内面と対面するように座
り、または立った人の口(発声部)が位置するように
し、この第1音響反射体1の2つの焦点のうち遠い側の
焦点F12またはその近傍には、当該第1音響反射体1の
内面に向かうようにマイクロホン5を配置し、前記人の
口から出た音声が第1音響反射体1の内面で反射してマ
イクロホン5で収音できるようにする。
また、前記第2音響反射体2の焦点F0またはその近傍
には、この第2音響反射体の内面に向かうようにスピー
カ6を配設するのである。
この場合、前記マイクロホン5及びスピーカ6は基台
11から立設した支柱14,15に装着するが、前記各焦点
F12,F0位置またはその近傍に位置合わせし易いように、
支柱14,15は図示しない前後位置調節及び高さ位置調節
可能に移動または伸縮できる構造である。
さらに、第7図に示すように座席部13数に対応させ、
且つ各座席部13の後方に前記マイクロホン5及びスピー
カ6を夫々配置している。
このように構成すれば、ひとつの楕円における一方の
焦点から出て当該楕円の内面で反射した音は他方の焦点
に集まり、音のエネルギーが拡散し難いという、楕円の
性質を利用することができる一方、放物線断面を有する
音響反射体の焦点から発してその内面で反射した音は、
その主軸と平行状に外向き(実施例では前向き)に伝搬
して、その他の方向には拡散し難いという性質を利用す
ることができる。
つまり、第1音響反射体の内面に近い側の焦点F11
傍から出た音声は、焦点F12近傍の位置し、かつ第1音
響反射体1方向に向いたマイクロホン5で効率良く収音
できるのであり、放物線断面の第2音響反射体の焦点近
傍に設置のスピーカ6から出た音は、上下に適宜の巾の
区間内で前方に効率良く伝達することができる。
この場合、第1音響反射体1は横長に形成された略半
楕円筒状であるから、当該第1音響反射体1の焦点は、
該音響反射体の筒軸線1cと平行状に無数存在することに
なり、横長の第1音響反射体1に向かって喋った音声
は、その人の真後ろのマイクロホン5以外の横斜め後方
の焦点位置のマイクロホンであっても効率良く拾うこと
ができるし、同様に横長の第2音響反射体2内面に向か
って出力したスピーカ6の音は同じく横斜め前方の人の
耳にも良く到達するから、前記マイクロホン5及び/又
はスピーカ6の設置個数は、隣接する座席部13の間の後
方に、当該座席部の数より少ない数で設けるようにして
も良いし、座席部13に座る人が第1音響反射体1の筒軸
線方向に多少ずれ動いても、音声の収音や聞取りに不都
合がない。
なお、第7図の一点鎖線に示すように、第1音響反射
体1の内面に座席部13箇所ごとに区切る仕切板16を設け
た場合には、少なくともマイクロホン5の数を座席部13
の個数だけ設けるが望ましい。
そして、第1音響反射体1及び第2音響反射体2を横
長に形成することにより、この一対の音響反射体を使用
した会議装置で複数人が横並びに座り、1箇所に集まっ
て効率よく会議を進行させることができる。
また、第1音響反射体1の高さ寸法(H1)大きくする
ことで、人の口から出る音声やスピーカからの音が、音
の回折作用により第1音響反射体1の縁を回り込んで前
方向に漏出する現象を低減させることができる。
第8図及び第9図の実施例は、横長の略半楕円筒状の
第1音響反射体1に対向して配設する断面略放物線、半
筒状の第2音響反射体2を小型(高さ寸法(H2)、長さ
寸法(L2))に形成し、且つ複数配設したものであり、
第1音響反射体1に対面して位置する人の座席部の数に
応じた数だけ第2音響反射体2を適宜間隔(L3)づつ隔
てて配設する。
この場合、第8図の実線で示すように、各第2音響反
射体2をその筒軸線2cが略水平に向かうように配設すれ
ば、前記第5図の実施例と略同様の作用・効果を奏する
ことができる。
さらに、前記各小型の第2音響反射体2を、その筒軸
線2cが縦向きとなる姿勢(第8図の一点鎖線で示す)
と、横向きとなる姿勢(第8図の実線で示す)とに姿勢
変更可能に構成することもできる。この場合、前述のよ
うに基台11から立設した支柱12に設けた駆動モータ等の
回動部17に各第2音響反射体2を装着し、該回動部17を
中心に旋回可能に構成するようにしても良いし、取付け
姿勢を変更できるように着脱自在に構成しても良い。
これらの実施例においてもマイクロホン5及びスピー
カ6の設置位置は、前記第5図の実施例と略同じく、焦
点F12,F0箇所またはその近傍であり、マイクロホン5及
びスピーカ6は第2音響反射体2の個数だけ設け、且つ
その第2音響反射体2の前方箇所ごとに配設する。
そして、前述のように筒軸線2cが縦方向となるように
各第2音響反射体2を配設すれば、当該第2音響反射体
2に向かって出力させたスピーカ6からの音は、その前
方位置の人の両耳に向かって平行状に集束し、その箇所
の人の耳の箇所には良く聞こえるけれども、横方向(左
右方向)にずれた位置での音のエネルギーの到達量は少
なくなって、その人の横位置の人には聞こえ難くなるか
ら、例えば、国際会議等で左右に複数人の座席を設け、
各人に別別の言語で同時通訳して会議の内容を聞かせた
い場合、前記各第2音響反射体2箇所ごとのスピーカ6
から別々の音声を出力させることができるし、その場合
にも互いに混乱することがない。
そして、前述のように第2音響反射体2の姿勢を横長
にした場合には、一つのスピーカ6からの音をその前方
位置の複数人に略同時に聞かせることができ、第2音響
反射体2を縦方向の姿勢に切り替えると、スピーカ6ご
とにその音を個人別に聞かせることができるから、複数
の第2音響反射体2のうちの任意のものを縦向きにし、
他のものを横向きにするようにした使用形態も採用する
ことができる。
第10図の実施例は、前記第5図から第9図までの横長
の第1音響反射体1を左右長手のテーブル18上に取付け
たもので、該テーブル18の手前に椅子等の座席部13に座
る人が会議のメモを取るのに都合が良い。また、テーブ
ル18の天板19で第1音響反射体1の下方を床面3から遮
ることになるから、当該第1音響反射体1における下縁
を回り込んで外側に漏出する音を少なくすることができ
る。
また、第10図に示す本棚状等のキヤビネット20に前記
第8図の小型の第2音響反射体2を装着すれば、前述の
ような基台11を不要にできると共に、当該キヤビネット
20の縦パネル21箇所(前記第2音響反射体2が配置され
ている箇所の上下部や左右両側部)では、第1音響反射
体1方向から来る音を後方に漏れ出さないように遮るこ
とができる。この場合、縦パネル21に吸音材を張設して
おけば、音の反響を防止して音声の聞取り等の性能(音
声の明瞭度等)を一層向上させることができる。
さらに、前記キヤビネット20における仕切用の縦パネ
ル21を挟んで片面側に第2音響反射体2を設け、他方の
片面には書類置き用の棚部22を設けるようにしても良
い。
なお、キヤビネット20に設ける第2音響反射体2はそ
の筒軸線が横向きになる姿勢と縦向き(上下方向)にな
る姿勢とに、回動部17箇所を中心に回動できるようにし
ても良いし、上下の棚部に第2音響反射体2を配置替え
して高さ調節できるように着脱自在に構成しても良いこ
とは言うまでもない。
第11図の実施例は、人の対面する前位置の第1音響反
射体1′を、断面放物線の横長の半筒状体に形成し、人
の後に位置させる第2音響反射体2′を断面略半楕円筒
状体に形成した場合で、第1音響反射体1′における焦
点F0またはその近傍位置に人の口を位置させる一方、こ
の焦点F0より後方に第1音響反射体内面に向かってマイ
クロホン5を配設し、第2音響反射体2′の2つの焦点
のうち、当該第2音響反射体2′の内面に近い側の焦点
F21にスピーカ6を、当該第2音響反射体の内面に向け
て配設するものであって、第1音響反射体と第2音響反
射体との長さや高さの大小関係や個数の組合せは、前記
第5図から第9図までの実施例と略同じである。
この第11図の実施例においても、第1音響反射体1′
をテーブル18上に設け、第2音響反射体2′をキヤビネ
ット20内に設けることができ、その場合の作用・効果も
前記各実施例と略同じである。
これらキヤビネット20の縦パネル21の表裏両面側に第
2音響反射体を背中合わせに設け、このキヤビネット20
の表裏両側に2つのテーブル付きの第1音響反射体を対
向させて配設すれば、2対の会議設備を一挙に形成する
ことができる。
第1音響反射体と第2音響反射体とを背中合わせに設
けた複数のキヤビネット20を、適宜間隔で配設すれば、
これによっても複数の会議設備を形成することができ
る。
また、前記各実施例における第1音響反射体1には、
その内面側に位置する人が見ることができるテレビジョ
ンのCRT(表示装置)9を設けておいても良い。
さらに、前記マイクロホン5及びスピーカ6に関連さ
せる総合アンプやテレビ用・音声用等の送信・受信設備
を備えるのはいうまでもなく、遠隔地との会議では、電
話回線網、やデータ通信用のDDX網、ISDN網等を利用す
ることができる。
なお、第1音響反射体と第2音響反射体とを側断面で
見た場合に、略半楕円筒状の音響反射体における長径軸
線と略放物線断面状の音響反射体における主軸とを高さ
方向に一致させる必要はなく、高さで食い違う平行状と
なるように配設しても良いし、側面視で適宜角度で互い
に交差するように傾斜配設しても良いのであり、前記第
1音響反射体及び第2音響反射体の傾き角度を夫々調節
可能に構成すれば、当該各音響反射体の設置高さを変更
することなく、座席部に座る人の座高に合わせて、スピ
ーカ6の音を効率良く反射させたり、人の音声をマイク
ロホン5で効率良く拾うことができる。
また、人の後ろに配設する第2音響反射体の設置高さ
を低くし、且つその長径軸線あるいは主軸を第1音響反
射体1の方向に向けて上向き傾斜となるように傾けても
良いのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1音響反射体
と第2音響反射体とを縦長に配設した場合の斜視図、第
2図は第1図のII-II視断面図、第3図は第2図のIII-I
II視断面図、第4図は第1音響反射体を断面略放物線状
に形成して第2音響反射体を断面略半楕円筒状に形成し
た実施例の断面図、第5図は第2実施例の斜視図、第6
図はその側断面図、第7図は第6図のVII-VII視断面
図、第8図は第3実施例の斜視図、第9図は第3実施例
の平断面図、第10図は第4実施例の断面図、第11図は第
1音響反射体を断面略放物線状に形成して第2音響反射
体を断面略半楕円筒状に形成した実施例の断面図であ
る。 1,1′……第1音響反射体、2,2′……第2音響反射体、
3……床面、4,13……座席部、5……マイクロホン、6
……スピーカ、7……テーブル、8……棚板、9……CR
T、10……スタンド、11……基台、12,14,15……支柱、1
6……仕切板、17……回動部、18……テーブル、19……
天板、20……キヤビネット、21……縦パネル、22……棚
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅沢 剛 大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6番11 号 株式会社イトーキ内 (72)発明者 高松 俊一 大阪府大阪市城東区今福東1丁目4番18 号 株式会社伊藤喜工作所内K (72)発明者 吉松 圭介 大阪府大阪市城東区今福東1丁目4番18 号 株式会社伊藤喜工作所内 (72)発明者 町村 次美 大阪府大阪市城東区今福東1丁目4番18 号 株式会社伊藤喜工作所内 (72)発明者 印牧 直文 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 島村 和典 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−34398(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長径を二分した断面略半楕円筒状の第1音
    響反射体と、横断面が略放物線の半筒状の第2音響反射
    体とを、互いにその内面同士を相対向させ、且つその各
    音響反射体の各焦点が当該両音響反射体で囲まれる内径
    部に位置するように配設し、第2音響反射体の焦点を、
    第1音響反射体の2つの焦点のうち、当該第1音響反射
    体から遠い側の焦点より第2音響反射体の内面寄りに位
    置させる一方、第1音響反射体から遠い側の焦点または
    その近傍には、第1音響反射体の内面に向かうマイクロ
    ホンを配設し、前記第2音響反射体の焦点またはその近
    傍には、当該第2音響反射体の内面に向かうようにスピ
    ーカを配設し、第1音響反射体の内面に近い側の焦点ま
    たはその近傍には、人の発声位置と聴取位置とを位置さ
    せたことを特徴する音響反射集束装置。
  2. 【請求項2】横断面が略放物線の半筒状の第1音響反射
    体の後方に、長径を二分した断面略半楕円筒状の第2音
    響反射体を、互いにその内面同士を相対向させ、且つそ
    の各音響反射体の各焦点が当該両音響反射体で囲まれる
    内径部に位置するように配設し、前記第1音響反射体の
    内面に向かうマイクロホンを、当該第1音響反射体の焦
    点より後方位置に配設し、前記第2音響反射体の2つの
    焦点のうち、この第2音響反射体に近い側の焦点または
    その近傍には、当該第2音響反射体の内面に向かうよう
    にスピーカを配設したことを特徴する音響反射集束装
    置。
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