JP2535530Y2 - スクリュ圧縮機 - Google Patents
スクリュ圧縮機Info
- Publication number
- JP2535530Y2 JP2535530Y2 JP1988119792U JP11979288U JP2535530Y2 JP 2535530 Y2 JP2535530 Y2 JP 2535530Y2 JP 1988119792 U JP1988119792 U JP 1988119792U JP 11979288 U JP11979288 U JP 11979288U JP 2535530 Y2 JP2535530 Y2 JP 2535530Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge
- port
- screw compressor
- discharge port
- compression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は冷凍・空調装置に使用されるスクリュ圧縮
機、詳しくはその吐出ポートに関する。
機、詳しくはその吐出ポートに関する。
第３図に従来のスクリュ圧縮機の断面図を示す。１は
フロントケース、２はロータケース、３はリヤケース、
４はハウジングで、これらは互いにシール材を介して気
密締結されている。オスロータ５とメスロータ６はフロ
ントケース１とリヤケース３に組込まれたベアリング
（図示せず）により軸承されている。本例の場合メスロ
ータ駆動であるため、メスロータ６のシャフトの一端に
は電磁クラッチ20のアマチュア板20aが組込まれ、プー
リ20bからの回転力が伝達される。
フロントケース、２はロータケース、３はリヤケース、
４はハウジングで、これらは互いにシール材を介して気
密締結されている。オスロータ５とメスロータ６はフロ
ントケース１とリヤケース３に組込まれたベアリング
（図示せず）により軸承されている。本例の場合メスロ
ータ駆動であるため、メスロータ６のシャフトの一端に
は電磁クラッチ20のアマチュア板20aが組込まれ、プー
リ20bからの回転力が伝達される。
オスロータ５及びメスロータ６の回転により、ガスは
吸入口11から吸入され、吸入室12に入ったあとオスロー
タ５、メスロータ６、フロントケース１、ロータケース
２、リヤケース３で構成される圧縮室13によって圧縮さ
れ、高圧となったガスは吐出ポート14（後述）から吐出
通路15を経て吐出室16へ吐出され、吐出口17より圧縮機
外へ排出される。尚、18は逆止弁で圧縮機を止めたとき
の逆転防止用である。
吸入口11から吸入され、吸入室12に入ったあとオスロー
タ５、メスロータ６、フロントケース１、ロータケース
２、リヤケース３で構成される圧縮室13によって圧縮さ
れ、高圧となったガスは吐出ポート14（後述）から吐出
通路15を経て吐出室16へ吐出され、吐出口17より圧縮機
外へ排出される。尚、18は逆止弁で圧縮機を止めたとき
の逆転防止用である。
第４図は第３図のIV-IV矢視図でリヤケース３におい
て吐出ポート14と吐出通路15の形状および位置を示した
ものである。尚、22はオスロータ５の軸穴、23はメスロ
ータ６の軸穴、24は締結用ボルト穴である。吐出ポート
14の形状はロータの歯形と関連しており、二点鎖線で示
すような噛合になった直後から矢印の方向に回転し、圧
縮室13a、13bのガスが吐出通路15へ吐出されるのである
が、このときの圧縮室容積と理論上の押しのけ容積の比
を設計容積比Vi（Vilt in Volume Ratio）と称するのは
周知の通りである。
て吐出ポート14と吐出通路15の形状および位置を示した
ものである。尚、22はオスロータ５の軸穴、23はメスロ
ータ６の軸穴、24は締結用ボルト穴である。吐出ポート
14の形状はロータの歯形と関連しており、二点鎖線で示
すような噛合になった直後から矢印の方向に回転し、圧
縮室13a、13bのガスが吐出通路15へ吐出されるのである
が、このときの圧縮室容積と理論上の押しのけ容積の比
を設計容積比Vi（Vilt in Volume Ratio）と称するのは
周知の通りである。
上記従来のスクリュ圧縮機には解決すべき次の課題が
あった。即ち、スクリュ圧縮機が車載用としてエンジン
直結で使用される場合、低速のアイドル運転時から高速
運転時までの回転数範囲はバス用のディーゼルエンジン
でもおよそ700〜3500rpmと非常に大きくなる。この回転
数変化により運転圧力比も大きく変化する。運転圧力比
は温度条件によっても変化するが、低速時には運転圧力
比は小さく、高速時には大きくなる。したがって設計容
積比Viを一つに決めた場合、上記のような広範囲の運転
圧力比に対して適切な圧縮比を得ることができず、過大
圧縮時には圧縮ロスを、過小圧縮時には逆流によるロス
を発生し、動力損失およびそれに伴なう吐出ガス温度上
昇等の不具合が生じる。
あった。即ち、スクリュ圧縮機が車載用としてエンジン
直結で使用される場合、低速のアイドル運転時から高速
運転時までの回転数範囲はバス用のディーゼルエンジン
でもおよそ700〜3500rpmと非常に大きくなる。この回転
数変化により運転圧力比も大きく変化する。運転圧力比
は温度条件によっても変化するが、低速時には運転圧力
比は小さく、高速時には大きくなる。したがって設計容
積比Viを一つに決めた場合、上記のような広範囲の運転
圧力比に対して適切な圧縮比を得ることができず、過大
圧縮時には圧縮ロスを、過小圧縮時には逆流によるロス
を発生し、動力損失およびそれに伴なう吐出ガス温度上
昇等の不具合が生じる。
本考案は上記課題を解決手段として大なる設計容積比
を形成する吐出ポートを持ち、それより小なる設計容積
比に対応する理論吐出ポート曲線との領域内に圧縮室と
吐出室とを連通すると共に吐出室側から圧縮室に向かっ
て断面が末広がり状に拡大してなる補助ポートを穿設し
たことを特徴とするスクリュ圧縮機を提供しようとする
ものである。
を形成する吐出ポートを持ち、それより小なる設計容積
比に対応する理論吐出ポート曲線との領域内に圧縮室と
吐出室とを連通すると共に吐出室側から圧縮室に向かっ
て断面が末広がり状に拡大してなる補助ポートを穿設し
たことを特徴とするスクリュ圧縮機を提供しようとする
ものである。
本考案は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。即ち、吐出室側から圧縮室に向かって断面が末広が
り状に拡大した補助ポートを有するので、圧縮室から吐
出室に向かう正流に対しては流体抵抗が小さく、その逆
流に対しては流体抵抗が大きい。従って、低速時にはガ
ス流量が少いため小さな補助ポートでも有効に吐出ポー
トとして機能するため、設計容積比小なる吐出ポートと
して機能し、高速時にはガス流量が多いため、小さな補
助ポートからの吐出又は逆流は全体のガス流量に対して
無視できる程になり、本来の大設計容積比の吐出ポート
として作用する。
る。即ち、吐出室側から圧縮室に向かって断面が末広が
り状に拡大した補助ポートを有するので、圧縮室から吐
出室に向かう正流に対しては流体抵抗が小さく、その逆
流に対しては流体抵抗が大きい。従って、低速時にはガ
ス流量が少いため小さな補助ポートでも有効に吐出ポー
トとして機能するため、設計容積比小なる吐出ポートと
して機能し、高速時にはガス流量が多いため、小さな補
助ポートからの吐出又は逆流は全体のガス流量に対して
無視できる程になり、本来の大設計容積比の吐出ポート
として作用する。
本考案の一実施例について第１、第２図により説明す
る。なお新たな符号で示す構成以外は第３図、第４図と
同様につき、図示及び説明を省略し、かつ、同符号を用
いて引用する。
る。なお新たな符号で示す構成以外は第３図、第４図と
同様につき、図示及び説明を省略し、かつ、同符号を用
いて引用する。
第１図は第４図と対応する本考案の一実施例のリヤケ
ース３の正面図を示す。図において補助ポート30は例え
ばVi＝3.5の仮想吐出ポート（二点鎖線）31に接して設
けられ吐出通路15へ連結されている。本来の吐出ポート
14は例えばVi＝5.5である。第２図は第１図のII-II矢視
断面、即ち補助ポート30の断面図で、吐出正流側には面
取り30aが設けられ吐出通路15からの逆流側はシャープ
エッジとなっており、流量係数の差を利用して過小圧縮
時の逆流を防止している。流量係数の差を利用するため
当然ながら面取りはＣ面取りに限らずＲ面取りでもよ
い。なお補助ポート30は１個のみ設けた例で説明した
が、１個に限定されるものではなく複数個設けても同様
の効果をもたらすことは上記説明の主旨により明らかで
ある。
ース３の正面図を示す。図において補助ポート30は例え
ばVi＝3.5の仮想吐出ポート（二点鎖線）31に接して設
けられ吐出通路15へ連結されている。本来の吐出ポート
14は例えばVi＝5.5である。第２図は第１図のII-II矢視
断面、即ち補助ポート30の断面図で、吐出正流側には面
取り30aが設けられ吐出通路15からの逆流側はシャープ
エッジとなっており、流量係数の差を利用して過小圧縮
時の逆流を防止している。流量係数の差を利用するため
当然ながら面取りはＣ面取りに限らずＲ面取りでもよ
い。なお補助ポート30は１個のみ設けた例で説明した
が、１個に限定されるものではなく複数個設けても同様
の効果をもたらすことは上記説明の主旨により明らかで
ある。
本考案は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。即ち、運転回転数が低速から高速に変化するスクリ
ュ圧縮機において、低速時の小さな運転圧力比、高速時
の大きな運転圧力比に適切な設計容積比で対応でき、動
力損失およびそれに伴なう吐出温度上昇を抑制すること
ができる。しかも本考案はバルブ等の可動部分がないた
め、安価でかつ信頼性が高いという効果をもつ。
る。即ち、運転回転数が低速から高速に変化するスクリ
ュ圧縮機において、低速時の小さな運転圧力比、高速時
の大きな運転圧力比に適切な設計容積比で対応でき、動
力損失およびそれに伴なう吐出温度上昇を抑制すること
ができる。しかも本考案はバルブ等の可動部分がないた
め、安価でかつ信頼性が高いという効果をもつ。
第１図は本考案の一実施例のスクリュ圧縮機のリヤケー
スの正面図、第２図は第１図のII-II矢視断面図、第３
図は従来のスクリュ圧縮機の縦断面図、第４図は第３図
のIV-IV矢視図である。 ３……リヤケース、14……吐出ポート、15……吐出通
路、30……補助ポート、30a……面取り（補助ポート
の）
スの正面図、第２図は第１図のII-II矢視断面図、第３
図は従来のスクリュ圧縮機の縦断面図、第４図は第３図
のIV-IV矢視図である。 ３……リヤケース、14……吐出ポート、15……吐出通
路、30……補助ポート、30a……面取り（補助ポート
の）
Claims (1)
- 【請求項１】大なる設計容積比を形成する吐出ポートを
持ち、それより小なる設計容積比に対応する理論吐出ポ
ート曲線との領域内に圧縮室と吐出室とを連通すると共
に吐出室側から圧縮室に向かって断面が末広がり状に拡
大してなる補助ポートを穿設したことを特徴とするスク
リュ圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988119792U JP2535530Y2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | スクリュ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988119792U JP2535530Y2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | スクリュ圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0240994U JPH0240994U (ja) | 1990-03-20 |
| JP2535530Y2 true JP2535530Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=31365333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988119792U Expired - Lifetime JP2535530Y2 (ja) | 1988-09-14 | 1988-09-14 | スクリュ圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2535530Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2704039B2 (ja) * | 1990-11-08 | 1998-01-26 | 株式会社神戸製鋼所 | スクリュ圧縮機 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5898491U (ja) * | 1981-12-26 | 1983-07-04 | 三菱重工業株式会社 | スクリユ圧縮機 |
| DE3434694A1 (de) * | 1984-09-21 | 1986-04-10 | Bitzer Kühlmaschinenbau GmbH & Co KG, 7032 Sindelfingen | Schraubenverdichter fuer gasfoermige medien |
-
1988
- 1988-09-14 JP JP1988119792U patent/JP2535530Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0240994U (ja) | 1990-03-20 |
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