JP2535310Y2 - 連続鋳造設備用中空型分割ロール - Google Patents

連続鋳造設備用中空型分割ロール

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JP2535310Y2
JP2535310Y2 JP4771792U JP4771792U JP2535310Y2 JP 2535310 Y2 JP2535310 Y2 JP 2535310Y2 JP 4771792 U JP4771792 U JP 4771792U JP 4771792 U JP4771792 U JP 4771792U JP 2535310 Y2 JP2535310 Y2 JP 2535310Y2
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JP
Japan
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roll
hollow
sleeve
bearing
continuous casting
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俊男 菊池
久仁雄 渡辺
泰彦 中馬
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鋼の連続鋳造設備用鋳
片案内ロールの中空型分割ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備では鋳型からピンチロール
に至る区域において鋳片のバルジングを抑制するため、
及び鋳片の案内のためにローラエプロンを配置してい
る。このローラエプロンは数個の案内ロールからなるも
ので、これらは幅広い鋳片の支持が可能なようにパスラ
インに対して精度良く配列されている。
【0003】また個々の案内ロールは撓みが小さく、且
つ鋳片からの熱や、鋳片冷却用スプレー水の飛散する悪
条件下でのスムーズな回転を確保するために、軸受け部
への給脂および冷却水を給排水する構造となっている。
この種の案内ロールで両端支持のものはロール強度を高
めるためにロール径を大きくする必要がある。そのため
ロール間隔が広くなり鋳片のバルジング防止にたいして
不利である。
【0004】これに対してロール中間部でも支持する分
割ロールは、ロール径を小さくする事ができるためロー
ル間隔の細密化が容易にでき、鋳片のバルジング防止上
極めて有利となり最近の鋳造速度の高速化と共に広く採
用されてきている。この分割ロールの一種である、連続
鋳造設備用中空型分割ロールの先行技術としては、特公
昭51−43020号公報がある。
【0005】これは、図3に示されているように、一本
の共通軸にサポートロール24を、それぞれ、コロガリ
軸受25にて支承する構造となっている。このような構
造の場合、3本のロールを精度良くパスライン上に配列
するためにはロール径が常に同一である必要がある。
【0006】また異なる例としては、図4に示すような
特公昭52−20006号公報がある。これは、各分割
ローラシェル30を両端の外側ハブ33と内部ハブ34
を介して外側軸31と中間軸32の分割ローラー軸によ
り支持させている。つまり、共通軸で中空ロールを支持
し該共通軸を軸受台とその中に嵌着されたコロガリ軸受
で支承する構造となっている。この場合も隣合うロール
の径は常に同一である事を要求されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記2件の公報記載の
従来技術において、使用中の摩耗を修正加工して再使用
する場合において、各々のロールの摩耗量の違いにより
加工後のロール径は異なるものとなるのが一般的であ
る。
【0008】この結果再び組立時ロール径の同じものを
選別するとか、或いは小さいロール径に合わせて摩耗の
小さいロールも加工する事が必要となる。これらの事は
ロール整備作業を頻繁にすると共に整備コストの上昇等
の問題を引き起こす欠点を有する。
【0009】本考案は上記問題点にかんがみ案出された
もので、連続鋳造設備の鋳片案内用分割ロールにおい
て、異なるロール径の使用をシムにより可能とすると共
に、ころがり軸受けへの給脂及びロール冷却水の給水、
排水が前記シム厚みが相違しても問題のない技術を提供
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、連続鋳造設備
用鋳片案内ロール及びその支軸を鋳片幅方向に分割して
ロール支持フレームに設けると共に該支持フレームをセ
グメントフレームに取り付ける分割ロール構造におい
て、中空ロールの両端中空部にころがり軸受を嵌着し、
中空ロールを支軸に回転自在となるように、支軸端部を
軸受台に支持せしめ、該支軸端部と該軸受台の間に、上
部にフランジ部を有しかつスリーブと支軸端部及び軸受
台間のシールを行うシール手段を設けた、前記ころがり
軸受用の給脂及び前記ロール冷却水の給水、排水のため
のシール付スリーブを設けると共に、該スリーブのフラ
ンジ部と軸受台の間に中空ロールの高さ調整を行うシム
を配置したことを特徴とする連続鋳造設備用中空型分割
ロールである。
【0011】
【作用】本考案は、中空ロールを該ロールの両端部にて
ころがり軸受を介して支軸にて支承し、支軸の両端部に
て軸受台に支持せしめ、ころがり軸受への給脂及び中空
ロールの冷却水の給、排水を軸受台に設けた貫通孔と、
同様に支軸内に設けた貫通孔により行い、支軸と軸受
間に、シムにより高さ位置調整可能でかつ漏れ防止のた
めのシール手段を有するシール付スリーブを軸受台の
に挿入する形で設けた事により、隣合う中空ロールの中
間軸受部からの給脂及び給、排水が可能となり、個々の
ロールの支軸を独立に設ける事ができた。
【0012】この結果、中空ロールの芯だし調整が各々
のロール1本毎に独立に行う事が可能となった事から相
互に径の異なる中空ロールを組み合わせ、使用する事が
可能となり、各中空ロールの摩耗量に合わせて最小の修
正加工により中空ロールの再生使用が可能となった。
【0013】
【実施例】本考案について、図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、全体構成としては、支軸1と
ローラ3からなる中空ロールAと軸分割部Dをはさん
で、支軸2、ローラ4からなる中空ロールBに分割され
たロール構成において、支軸1,2の両側にころがり軸
受5を嵌着し、中空ロールA,Bを支軸1,2に回転自
在となるように軸受台6,7に取付け、軸取付ボルト2
2にて、軸受取付座8に取付け、そして、軸受取付座8
がセグメントフレーム10、ロール支持フレーム9に取
付けられている。
【0014】次に、各部分の構成を説明する。中空ロー
ルA,Bの構造について説明すると、中空ローラA,B
の支軸1,2内には給脂用貫通孔Eと給水用貫通孔Hを
設け、支軸1,2の両端には、ピストンリング18を有
したスペーサ23をはめ込み、つぎに、ころがり軸受5
を嵌着し、その後にピストンリング17を有したカラー
19を取付けている。これにより中空ロールA,Bを支
軸1,2に対し回転自在となるようにしている。
【0015】つぎに、中空ロールA,Bの支持、取付け
について説明すると、支軸1,2の支端部Cと軸分割
部Dで、軸取付ボルト22を、軸受台6,7を貫通して
軸受取付座8に対し水漏れ、油漏れがしないように締結
している。
【0016】次に軸受台6,7の部分について説明する
と、軸受台6,7には給水用貫通孔Fと給水口20及び
給脂用貫通孔Iと給脂口21が設けられており、その軸
受台6,7の上部に、それぞれの貫通孔につながるよう
に給水用貫通孔G、給脂用貫通孔Jを設けたOリング付
スリーブ16が組込まれている。該スリーブ16の上部
にはスリーブと支軸端部間のシールを行うOリング15
と側面部にはスリーブと軸受台間のシールを行うOリン
グ14が取り付けられている。本実施例ではシール手段
の例としてOリングを用いている。さらに、支軸端部
C、軸分割部Dにおいて、Oリング付スリーブ16と軸
受台6,7との間に中空ロールA,Bの高さレベルを個
々に調整出来るようにシム11,12を挿入し取り付け
られている。
【0017】なお、前記スリーブは、シムの上に載せら
れるようにフランジ部38を有し、そのフランジの上部
は支軸の軸端部を支持できるようにしている。スリーブ
のフランジ以外の細径39の部分は軸受台に設けたスリ
ーブ用穴40に上下移動自在に嵌合されている。そし
て、スリーブ用穴の深さは、スリーブの下部がシム調整
により移動できるような深さを有している。そのため、
ローラ表面の高さはスリーブフランジの厚み、シムの厚
み、及び軸受台の高さにより決定される。そして、スリ
ーブフランジ厚みと軸受台の高さは一定であるので、シ
ムの厚み調整により、ローラ高さが調整されることにな
る。
【0018】本考案のシムとは、一般的に言われている
数枚の薄板を重ねる方式のものに限定する必要がなく、
厚みのことなる一枚のライナーや一対のテーパーライナ
ー等の高さを調整できるものであればよい。そして、前
述したように、スリーブの細径が上下に移動できるの
で、スリーブフランジ上部のOリング15は常に支軸下
部に密着されるので、冷却水および給脂用グリースの漏
洩はなくなる。
【0019】給脂構造について説明すると、給脂口21
より給脂用貫通孔Iを通りOリング付スリーブ16内の
給脂用貫通孔Jを通り支軸内の給脂用貫通孔Eを通りこ
ろがり軸受5に給脂を行う構造になっている。一方給水
構造について説明すると、給水は給水口20より給水用
貫通孔Fを通り、Oリング付スリーブ16内の給水用貫
通孔Gを通りさらに支軸内1,2の給水用貫通孔Hを通
じて支軸全面に給水を行いローラ3,4を冷却させ排水
していく構造になっている。
【0020】以上の取付構造により、中空ロールA,B
の高さレベルは、シム11,12の取付により個々に調
整でき、Oリング付スリーブ16により、シム調整時の
油漏れ、水漏れが防止できる。図1,図2の実施例で
は、2種の分割ロールとした、中空ロールA,Bからな
る左右対称構造となっているが、本考案は2個以上に分
割した中空ロールにより構成したものにも、同様に適用
できることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】本考案によりロール支持フレーム上での
中空ロールの芯だし調整が、個々に行うことが可能とな
り径の異なる中空ロールの使用が可能となった。これに
より、同径の中空ロールを選択し組み合わせるなどの、
メンテの煩雑さが解消されると共にロール寿命の延長に
より整備コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における分割ロールの正面の断面図であ
る。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】従来法の、分割式サポートロール法・軸受部の
切断正面図である。
【図4】従来法であるところの案内ローラーの縦断面図
である。
【符号の説明】
A,B 中空ロール C 支軸端部 D 軸分割部 E,I,J 給脂用貫通孔 F,G,H 給水用貫通孔 1,2 支軸 3,4 ローラ 5 ころがり軸受 6,7 軸受台 8 軸受取付座 9 ロール支持フレーム 10 セグメントフレーム 11,12 シム 13 スリーブ 14,15 Oリング 16 Oリング付スリーブ 17,18 ピストンリング 19 カラー 20 給水口 21 給脂口 22 軸取付ボルト 23 スペーサ 24 サポートロール 38 スリーブフランジ部 39 スリーブ細径部 40 スリーブ用穴
フロントページの続き (72)考案者 中馬 泰彦 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (56)参考文献 実公 昭52−3367(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造設備用鋳片案内ロール及びその
    支軸を鋳片幅方向に分割してロール支持フレームに設け
    ると共に該支持フレームをセグメントフレームに取り付
    ける分割ロール構造において、中空ロールの両端中空部
    にころがり軸受を嵌着し、中空ロールを支軸に回転自在
    となるように、支軸端部を軸受台に支持せしめ、該支軸
    端部と該軸受台の間に、上部にフランジ部を有しかつス
    リーブと支軸端部及び軸受台間のシールを行うシール手
    段を設けた、前記ころがり軸受用の給脂及び前記ロール
    冷却水の給水、排水のためのシール付スリーブを設け
    と共に、該スリーブのフランジ部と軸受台の間に中空ロ
    ールの高さ調整を行うシムを配置したことを特徴とする
    連続鋳造設備用中空型分割ロール。
JP4771792U 1992-07-08 1992-07-08 連続鋳造設備用中空型分割ロール Expired - Lifetime JP2535310Y2 (ja)

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JPH069741U JPH069741U (ja) 1994-02-08
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DE102011003194A1 (de) * 2010-05-19 2011-11-24 Sms Siemag Ag Rolleneinrichtung
CN114871399A (zh) * 2022-04-26 2022-08-09 武汉钢铁有限公司 一种螺旋式扇形段足辊及其安装方法

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